KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Reebok Pump Fury Superlite リーボック ポンプ フューリー スーパーライト(Black/M.Grey/L.Grey/Lime) 2010年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはE.V.A.とブローンラバーを配合した屈曲の良い素材をダイアモンドパターンにカッティング。 ダイアモンドパターンの内部をミッドソールごとくり抜くことで軽量性を促進。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはクッション性と軽量性を両立した3D Ultra Lightを採用。 アッパーとミッドソールの間に新開発された超軽量カーボンファイバープレートを挿し込むことで過度な捻じれとロールを軽減。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 インソール下にはボロンをフルレングスで貼り付けることでカーボンへの足当たりを緩和。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで軽量性に優れたポリマー素材を使用。 シームレスワンピースのアッパーが足の余計なストレスを軽減。 アッパー全体に無数の通気口が開けられたことで軽量性と高い通気性を完備。 つま先にリフレクター素材を入れ込むことで夜間走行安全性を向上。 アッパー全体を包み込むように伸びたインスタポンプ・テクノロジーが好みのフィット感を提供してくれます。 |
システム |
Polymer Uppers Exo-skeletal Comprehensive Pump System Carbon Fiber Plate 3D Ultra Light |
歴史背景 個人的感想 |
1989年に発表したポンプシステムから20年。 初代ポンプフューリーから16年。 前作フューリー 2.0から6年。 待望論の中、2009年から1年間かけて再度ポンプシステムを評価し直すアニバーサリー企画の一環としてデビュー。 販売までに紆余曲折あったものの、チャネル限定にてローンチ。 瞬く間に売れたカラーリングと、アウトレットまで流れたカラーリングがハッキリと別れる、なんとも評価のじづらい結果となりました。 シューズとして完成度は非常に高いものの、ポンプフューリーか?と言われれば「別物かなぁ」と言わざるを得ない履き味。 個人的には良い意味で進化したかな、と思ってはいます。 内容としては明らかに軽量であること。(約290g程度) そして硬質なクッション性でしょう。 初代はヘクサライトらしい柔らかな感覚が前面に押し出されていたのですが、こちらはカーボンファイバーがフルレングスで入れ込まれていることもあり、しなやかだけれども適度な反発性がある感覚です。 初代の様に下駄型では無いので、中足部のおぼつかなさは解消。 屈曲性が高い事もあって、前に前に足が進むような不思議な安定感がございます。 個人的に唯一合わなかったのが、捻じれに対する補正が強すぎること。 通常利点としてあげられる所なのですが、個人的な歩行癖の問題もあり、ここまで無くても良いのにな、と思ってしまいました。 それ以外は概ね満足な出来栄え。 ポンプフューリーという冠の関係上、どうしても開発ペースが遅くなるのは仕様がないところではありますが、この路線を含め新作が出ることを期待したいプロダクトです。 |
モデル名 |
Reebok Insta Pump Fury リーボック インスタ ポンプ フューリー(Black/Fire Cracker Red/White) 2001年復刻 |
アウトソール |
アウトソールにはノンマーキングラバーアウトソールを採用。 大胆に中足部をくり抜くことで軽量化を促進。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかな衝撃吸収性を誇るポリウレタンと従来のE.V.A.フォームにくらべ約23%の衝撃吸収率がアップするHEXALITEをヒールに搭載。 中足部にグラファイト・プレートを入れ込むことで過度な捻じれを防止し、安定性を向上。 |
アッパー |
アッパーには通気性の高いメッシュ素材とストレッチ素材を全体に使用。 3Dスコッチライトを散りばめることで夜間走行性の安全を確保。 アッパー全体を包み込むように伸びたインスタポンプ・テクノロジーが好みのフィット感を提供してくれます。 |
システム |
P.U. HEXALITE Graphite Plate |
歴史背景 個人的感想 |
歴史は前回エントリーを参照。 当時のChamps Sportsの別注カラー。 個人的には一番好みのカラーリングをまとったモデルです。 履き心地に関して言うと、下駄型のソールがベタ足で歩く日本人には実はあまり向いていないモデルだと思います。 とは言え、不快感は無く、土踏まず部分が心もとない感覚に陥りやすいかと。 クッション性に関してはヒールのヘクサライトだけですので、メチャクチャ良い、というわけでもなく、まぁ柔らかいかな程度に思っていただければ。 それよりも全体の軽量性の方が先に印象として来る感覚だと思います。 オーバーサイズで履くとバランスが崩れるので、フィッティングはジャスト目必須なモデルでもありますね。 欠点をあげるとすれば、履く頻度によって、バックベルトが千切れてしまうこと。 また、インソール含めたクッションが意外と早くへたる、ということでしょう。 ファッション的にはストリート系からモードの外しまで幅広く対応をするので、汎用性が異常に高いモデルだと思います。 しかしながら、こういうシューレース・レスな分野を切り開いた功績は圧倒的であると同時に、歴史的にこれを超えるヒットモデルが出ていないことも事実。 個人的には敢えて順当に進化した、純製機種が生まれてほしいな、と思います。 |
モデル名 |
Reebok Insta Pump Fury リーボック インスタ ポンプ フューリー(Blue/Black/Silver/Red) 2010年復刻 |
アウトソール |
アウトソールにはノンマーキングラバーアウトソールを採用。 大胆に中足部をくり抜くことで軽量化を促進。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかな衝撃吸収性を誇るポリウレタンと従来のE.V.A.フォームにくらべ約23%の衝撃吸収率がアップするHEXALITEをヒールに搭載。 中足部にグラファイト・プレートを入れ込むことで過度な捻じれを防止し、安定性を向上。 |
アッパー |
アッパーには通気性の高いメッシュ素材とストレッチ素材を全体に使用。 3Dスコッチライトを散りばめることで夜間走行性の安全を確保。 アッパー全体を包み込むように伸びたインスタポンプ・テクノロジーが好みのフィット感を提供してくれます。 |
システム |
P.U. HEXALITE Graphite Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1994年に発売。 1989年に発表したポンプシステムを改良し、それまではアッパーに内蔵することでしか成り立たなかった、空気を入れるパーツであるブラッターを外部に露見させアッパーの一部にすることに成功。 これによりアッパーパーツを圧倒的に削ることが出来、軽量化を促進。 全体を包み込む形状を採用することで、足の形に関わらず最適なフィット感と素早い脱着を可能にした点は歴史的な革命でした。 ソールにおいても、人間が通常地面に着くことの無い部分である土踏まずを研究し、ミッドソールからごっそりと削る試みを施行。 代わりに中足部部分に黒鉛からなるグラファイト・プレートを挿し込むことで、剛性としなやかさを両立。 結果、代名詞とも言われる下駄型ソールが生まれました。 現在、世界各国で販売されている復刻版は、1995年に発売された後期型になります。 前期型との違いは甲部分のパーツ、トウ周り、ミッドソールとヘクサライトのサイズ、アウトソール、ヒールカウンターと多岐にわたります。 プロモーションとしては、全盛期のアーティスト「Björk」がファーストカラーを履き、1995年「CUT誌」の表紙を飾ったことが有名。 発売当初は芳しくなかったセールスも徐々に伸び、ハイテクスニーカーブームと重なることで飛躍的な定着を遂げることとなります。 このモデルはセカンドカラーにあたり、ファーストに比べ全体の販売数が少なかったせいか、ブーム時はデッドで10万程度まで高騰。 スニーカー好きには高根の花でした。 後期モデルへのカラー移植とはいえ、定価程度で購入できるようになった現在は良い時代になったもんだ、と個人的には思うところです。 |