KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Air Jordan 19 エア ジョーダン 19(White/Chrome/Flint Grey–Black) 2004年発売 |
アウトソール |
アウトソールはフレックスグルーブを入れ込んだ変形式ドレッドパターンを採用。 土踏まず部分を両サイドからくり抜くことで、軽量化を図っております。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 ミッドソール全体には接地感が高く、豊かなクッション性を発揮するフルレングスズームエアを搭載。 ヒール部分にはもう一枚ズームエアを挿し込むことで、抜群の衝撃吸収性を誇ります。 またミッドソールとアウトソールの間にカーボンファイバープレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなシンセテック素材のコンビを採用。 新規採用されたTech-Flexがサポート性の向上と接触によるシューレースの解けを防止。 プレーンな形状のアッパーが足の負担を軽減してくれます。 |
システム |
Phylon Full Length Zoom Air Dual-layer Zoom Air Carbon Fiber Plate Tech-Flex |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2003-04シーズンに発売。 3度目の引退を果たし、とうとう主を失ったジョーダンシリーズをいかに継続させていくか?を前提に開発。 デザイナーは前作同様Tate Kuerbisをメインに数名でデザイニング。 デザインソースはBlack Mamba。 Black Mambaが敵を威嚇し、身体を持ちあげ、牙をむき出しにする様を落とし込んだデザインと言われています。 デビューしたばかりのC・アンソニーをメインにジョーダンブランド契約選手の有望株多くに着用をさせたため、PE含めカラバリが豊富な点が特徴。 地域限定カラーも発売されたものの、このファーストカラーだけは国内で正規販売されなかったという不思議な販売形態でございました。 当時このTech-Flexは非常に評判が悪く、履きにくいとの評価が多かったように記憶しております。 サイズを小さくして簡略化したSEが後発で出たことを考えると、実験的な意味合いが大きかったのではないでしょうか。 実際に履いてみるとわかるのですが、Tech-Flex自体は伸縮性があるため、甲周りのホールド感向上にはほぼ役に立っておらず、ヒール周りのみラッピングされる感覚。 また、足首周りのアッパーが薄めに仕上げていることもあって、(多分メモリーフォーム的な素材を使っている様子)、ホールド感と言う観点からすると緩いと思います。 シューレースはドローコードと通常シューレースが付いているので、通常シューレースに変更は必須。 ホールド感が一変します。 欠点が多いように思えますが、クッションテクノロジーは前作と同様ダブルスタックですので秀逸。 またシュラウドが付くと通常狭くなる幅も、ゆったり目に設計されており、不快感はありません。 人によってはトウ周りのパテントが気になるかもしれませんが、サイズさえ間違えなければ足に刺さることも無いレベルです。 総じてソール周りのテクノロジーに重点を置く方にはお勧めのシューズだと思います。 逆だときついかもしれませんけどね。 個人的には横から見たフォルムが非常に綺麗なモデルですので、少し我慢しても履きたくなるシューズの一つです。 |
モデル名 |
Reebok ATR The Pump Mid リーボック アヴァブ ザ リム ザ ポンプ ミッド(White/Red) 2005年発売 |
アウトソール | アウトソールには緩やかな溝を彫り込んだドレッドパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するI.M.E.V.A.を採用。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 ヒールにかけてTPUシャンクを内蔵することで、過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーを使用。 メッシュタンがプレイヤーに必要な通気性を確保してくれています。 アッパー全体を新開発されたマニュアルポンプシステムで覆うことで好みのフィット感を調節可能。 また、ストラップが足首のブレを軽減し、ホールド感を高めてくれます。 |
システム |
I.M.E.V.A. Manual Pump System |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2004-05シーズンにヒューストン・ロケッツに所属するヤオ・ミンの準シグネチャーモデル的な扱いを受け発売。 進化したポンプシステムということで、かなりのプロモーションを推進し、マニア層に久々に好意的に受け入れられたモデルです。 それゆえか、この時期のReebok商品にしてはあまりアウトレット等に大量に流れることが無かった印象が。 NBAではインサイド系の選手のみならず、アイバーソンを筆頭としたガード系選手も多数着用をしたことから、機能的に非常にオールマイティーであったことが証明されております。 実際に履いてみるとわかるのですが、ポンプシステムで調節できるフィッティングの幅が広いため、シューズとしてガチガチのインサイド系と言う感覚はありません。 むしろ踏みこみのしやすさ、などを考慮すればガード系のモデルかな?という感じもします。 個人的にはAND1で言うところのChosen 1 03'に近い感覚のモデルだと思います。 若干難点を上げるとすれば、クッション性でしょう。 I.M.E.V.A.のみということを考えれば十分すぎるレベルですが、やはり何かしら内蔵して欲しかったな、というのが正直なところ。 この辺りは当時、クッショニングテクノロジーの移行期だったことを考えれば致し方なかったのかな?という気もいたします。 発売後5年以上の月日が流れているので、このポンプシステムをベースにZIG辺りと組み合わせて新しいバッシュが生まれれば良いのにな、と思います。 |
モデル名 |
Puma Beast Hi プーマ ビースト ハイ(Black/Brown/Black) 2002年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはストレートパターンとピボットパターンを組み合わせた独自のものを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはE.V.A.を内蔵したフルカップタイプを採用。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 TPUヒールカップがホールド感を高めてくれます。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1986~87年辺りに流通。 リザード柄のカラーリングで発売されたSlip Streamに対して、ハラコ素材で販売されたのがこのThe Beast(オリジナルの正式名称)。 時代を先取りしていた素材感も強烈ながら、定価が当時39800円と非常に高額で、国内にほとんど流通せず、ヴインテージブームの際、希少性も相まって、程度の良いものだと20万円前後で取引をされておりました。 (復刻定価18900円) 手が出ないほどプレミア化していた状況で2002年に待望の復刻。 白と黒の二色が時期を変えて展開されたのですが、ファーストカラーの白ベースの方が数が少なく、争奪戦になりました。 黒ベースの販売時は数がそこそこ出回ったせいもあり、大きな混乱も無く、欲しい人に行きわたった印象があります。 とは言え、両カラーも現在では定価以下のそこそこの金額で取引されているのが現状のようです。 実際に履いた印象は、意外と何でも合うな、ということ。 ハラコがインパクト十分なので、ショーツに合わせると存在感が大きいのですが、デニムなんかに合わせると意外とすんなりハマります。 また、シューズとして適度なボリュームがあるので使い回しもしやすいのも特徴。 最近では履いてる人も見ませんし、インパクトと被らない、というスニーカー好きの悩みを解決してくれるモデルでもあります。 個人的にはオリジナルであったレッドベースなんかも復刻して欲しいですが、5年に一発くらいの周期で何かしら出てくれると嬉しいな、と思うモデルです。 |
モデル名 |
Adidas A3 SS Ultra アディダス エーキューブ スーパースター ウルトラ(R.White/Silver Metallic/Black) 2003年発売 |
アウトソール |
安定したグリップ性を誇るヘリンボーンパターンを採用。 土踏まず部分をくりぬくことで軽量化を促進。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るC.M.E.V.A.を使用。 ミッドソール全体に安定性・クッション性・推進力を兼ね備えたフルレングスA3ユニットを搭載。 フォアフットにはadiPRENE+を追加挿入。 中足部にTORSIONを挿し込むことで過度な捻じれに対応。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなシンセテック素材を使用。 内側だけPVCを張ることで剛性を高め、無数の通気口をあけることで通気性を確保しております。 また、ライナーにはベロア素材を採用することで、靴内部での足ブレを防ぎ、脱げにくくしております。 |
システム |
C.M.E.V.A. Full Length A3 System TORSION adiPRENE+ |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2003-04シーズン、インサイド系アディダス主力選手が着用をしたモデルです。 当時、最新テクノロジーであったA3 Systemとバスケットボールシューズの代名詞的なSSの冠が付いただけあって、アディダスの力の入れようもかなりのものでした。 実際にカラバリも豊富で、国内販売でも非常に派手なカラーリングまで展開。 このまま一気呵成にシェアを奪うのか?と思っていた矢先、USAにてA3の不具合が起き回収対象となります。 以後、このタイプのA3からA3 Bounceにテクノロジーが変わっていったことを考えると、不運なモデルという印象が強いのではないでしょうか。 実際に履き心地としては、アディプリーンの要素もあるとは思うのですが、硬くも無く、柔らかくも無い、絶妙な感覚。 安定感が高いモデルのように見えるのですが、そういった感じでもなく、足裏に吸いつくような感覚、というのが正しい言葉のように思えます。 アッパーもフルワープドでストレスも少ないですし、通気性以外は良くできていると思います。 たまたまなのですが、個体差でタンの縫い付けが悪かったため、片足だけ痛くなる、という弊害がありましたが、それ以外は概ね満足ですね。 現在はFormotionテクノロジーがあるので、これを進化させる必要はないと思いますが、この不思議な感覚をブラッシュアップして欲しかったな、と思う隠れモデルの一つです。 |
モデル名 |
Nike Air Zoom Flight 5 iD ナイキ エア ズーム フライト ファイブ iD(Midnight Navy/White/Varsity Maize) 2007年復刻 |
アウトソール | アウトソールには同心円状パターンとスタッドパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を提供するファイロンを全体に使用。 クッション性・反発性の高いフルレングスズームエアを内蔵することで、接地感とクッション性を両立。 TPUシャンクを内蔵することで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 ダイナミックフィットインナースリーブが軽快なフィット感とホールド感を提供。 メッシュタンが必要な通気性を確保。 |
システム |
Phylon Full Length Zoom Air TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1997-98シーズンにフェニックス・サンズに所属していたジェイソン・キッドのモデルとしてデビュー。 Flightカテゴリーのトップとして名前こそ付きませんでしたが、各パーツにキッドの文字等々が入るなど、彼が使用することを前提に開発。 国内ではナイキバブルが弾けたタイミングで発売されたこともあり、時期悪くオリジナルは価格が暴落。 あまり印象が良くなかったのですが、2000年代に入ると、NBAに挑戦し一時はフェニックス・サンズのロースターに残った田臥勇太選手が長期にわたって、このモデルを履き続けたことにより、復刻版が逆にプレミア化するという異例のブレイク。 また、国内バスケットボールプレイヤー需要の高さから世界レベルでiD化までされ、未だに根強い人気を誇り定着。 一時期、Nikeのバッシュといえばこのモデル、と勘違いされるほどの普及率でした。 未だに実践にも使用できる基礎設計があったがゆえに弊害も非常に多く、一番問題となったのは田臥勇太選手が長期にわたって使用したことで、このモデルが日本人の足に合っていると勘違いされたこと。 あくまでもジェイソン・キッドのポイントガード的なスタイルで設計されているにも関わらず、インサイドのプレイヤーや極端に足幅が合わない方まで購入していた当時の状況を回想すると酷かったな、と思わざるを得ません。 もちろんNikeの中では若干幅もあり、日本人好みのグリップと接地感が両立していた、という要素もありましたが、このモデルのせいで一時期、国内のバッシュ事情が前に進まなくなった気がします。 (あくまで一般ユーザー向けでの話) 個人的には全体のバランスが悪くは無いかな、という印象。 あくまでも作りはフォアフット中心なので、リアフット重視の方にはお勧めしづらいモデルと言えるでしょう。 このカラーリングテーマはインディアナ・ペイサーズのPEです。 色目と言い、バランスといい、なかなか上手くまとまったように思えます。 Zoom Flight 5でもう何年も引っ張っているので、もう少し、フライト系の歴代モデルがiD化されれば良いな、と強く思います。 |
モデル名 |
Puma Slip Stream Hi プーマ スリップ ストリープ ハイ(White/Black) 2002年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはストレートパターンとピボットパターンを組み合わせた独自のものを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはE.V.A.を内蔵したフルカップタイプを採用。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 TPUヒールカップがホールド感を高めてくれます。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1986~87年辺りに流通。 ハラコ素材で販売されたThe Beastに対して、リザード柄のカラーリングで発売されたのがこのSlip Stream。 当時では考えられないエグいカラーリングとパターンも相まって国内にほとんど流通せず、ヴインテージブームの際、希少性も相まって、程度の良いものだと20万円前後で取引をされておりました。 手が出ないほどプレミア化していた状況で2002年に待望の復刻。 リザードタイプ2色が限定扱いにて発売。 ただ、残念だった点は販売された2色が白黒と白紺で、リザードの色目が遠目からパッと見わからないほど似ていたこと。 そして供給量が非常に多かったせいもあり、値崩れしてしまった点でしょう。 リザード使いではない、ホワイトベースの通常版が販売された点も飽和状況を招いた原因だったのかもしれません。 履いた感覚としては意外とスッキリなモデル。 というよりも、あまりリザード感が前面に出てこないため、そこまでコテコテ感がありません。 なのでこういった柄物を敬遠される方でもすんなりいけるモデルだと思います。 裏を返せばリザードが強調感が無い分、引き立ててあげないと存在感の無いモデル、とも言えるかもしれません。 版権の関係上、The BeastとSlip Streamの合わさったSlip Stream Monsterが近年販売されていますが、個人的にはこのリザードをもう一度インパクトのある配色に変えて販売して欲しいな、と思います。 |
モデル名 |
AND1 Devastate Mid アンドワン デバステイト ミッド(Black/Silver) 2005年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 踵から前足部まで伸びるように埋め込まれたTPUパーツが足の捻じれを防止。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入。 インソールには復元性が高く、抗菌作用もあるゲームインソールを完備。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高く、しなやかな天然皮革を採用。 ストラップがフォアフットの足ブレを無くし、フィット感を細かく調節できるようになっております。 |
システム |
Duraspring Air Bag Spring Geometry TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2005-2006シーズンAND1契約選手着用及び、Mixtape Tourにて選手の大半が着用したハイスペックモデルです。 超名品と未だに言われるChosen1 03'のソールをそのまま流用し、アッパーの剛性を強化。 結果、カットが若干低いようなフォルムながらもバランス感の取れたモデルに仕上がっているところが特徴です。 着用選手もNBAプレイヤーからストリート系プレイヤーまで幅広かったため、カラバリが豊富だったこともユーザーにとっては嬉しかった点でしょう。 欠点をあげるとすれば、このタイプのソールはフォアフットが潰れやすく、すぐにクッションがへたる点でしょう。 接地感が高い点と表裏一体な部分ゆえ、いかんともしがたい点ではありますが、これが履きやすさにつながっていることも事実。 ヘビーユーザーはインソールの定期的な好感が必須であったと言えます。 シューズとしての完成度が非常に高かったので、もう少し定番化させても良かったのではないかな?と思うモデルです。 |
モデル名 |
Air Jordan 4 Retro LS エア ジョーダン 4 レトロ ライフスタイル(Mist Blue/University Blue/Gold Leaf/White) 2006年復刻 |
アウトソール | シンプルなヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはビジブルヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはシリーズ初となるデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 各所にちりばめられたメッシュパーツが必要な通気性を確保。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
当時デンバー・ナゲッツ所属のジョーダンブランド契約選手でもあるカーメロ・アンソニーが着用したUSA限定のカラーリングです。 オリジナルには無いカラーリングであるものの、カーメロが履いている姿を見て、どうしても欲しくなり購入。 LS(ライフスタイル)とあるように、スタビライザーがオミットされていることが通常版との明確な違いです。 そういった意味ではスタビライザーが足に当たって痛い、といった方には良いモデルだと思います。 また、ジョーダンシリーズを通して見ても、こういったグレーベースのカラーリングは少ない部類になりますので、足元を彩るにはもってこいかと。 軽めのグレーですので、年間を通してコーディネートしやすいというのも良い点ですね。 カーメロ・アンソニーがニューヨーク・ニックスに移籍したことで、こういった淡いカラーリングが今後販売されることが少なくなることが予想されるので、一足は手元に置いておきたい系統のカラーリングと言えるかもしれません。 意外と市場で評価が低いようですので、買いやすいと思います。 |
モデル名 |
AND1 Desire Mid アンドワン デザイア ミッド(White/Navy/Silver) 2002年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高い独自のドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入。 インソールには衝撃吸収性の高いボロンインソールを完備。 中足部からヒールにかけてTPUシャンクプレートを伸ばすことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには特殊なシンセティック素材と天然皮革ヌバックを使用。 シェル状に加工された外側のアッパーが剛性としなやかさを両立。 インナーブーツとストラップが高いフィット感を提供。 非常に縫い目が少ないアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減。 また、メッシュタンが必要な通気性を確保。 フルワープドデザインがスッキリ感と足を包み込む感覚を両立してくれます。 |
システム |
Duraspring Air Bag Spring Geometry TPU Shank Plate Poron Inserts Internal bootie construction |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2002-03シーズン前半戦に契約主力選手がこぞって履いたモデルです。 国内でもカラー数がある程度展開されていたものの、USA限定カラーやPEなどが多数販売されたこともあって、かなりの数が流入。 シューズの特性として、ガード系からインサイド系までオールマイティーにカバーできる汎用性を備えており、当時好調なセールスを記録していたのを記憶しております。 またMIXTAPE公式モデルではなかったものの、USAツアーでは多くの選手が着用。 その辺りも人気の引き金になっていたように思えます。 パッと見た感じストラップがあるということもあって、ガッチリしたモデルのような感覚に陥るのですが、履いてみると非常にしなやかなモデルであることに気が付くと思います。 足当りが良いというのもあるのですが、設計上のバランス感がドンピシャではまった好例といえるでしょう。 ソール周りの機能性がしっかりしているので、現在の軽量性に特化した風潮にはそぐわない部分があるかと思われますが、ナチュラルに使用できると言う意味でもう一度発売して欲しいAND1の名品だと思います。 |
モデル名 |
Air Jordan 2 Retro エア ジョーダン 2 レトロ(Black/Chrome) 2004年復刻 |
アウトソール |
フォアには放射線状に伸びたストレートパターンと同心円状パターンを組み合わせたものを。 リアにはブロックパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 Dリングを採用することで、シューレースの通しやすさと引っかかりの良さを両立。 また、ヒール部分にはアコーディオンパーツを付けることで踵の稼働粋を損なうことなく、ヒールのTPU素材と共にサポート性を両立。 丸っこいフォルムの為、幅もJordanにしては広く作られており、履きやすい一品に仕上がってます。 |
システム |
P.U. Encap Heel Air |
歴史背景 個人的感想 |
AJ2としては初となるブラックベースのカラーリングです。 元々オリジナルが2色しか作られておらず、その上微妙なカラーリングの違いだったので、ブラックベースが出たというのはある意味エポックメイキング的な役割を果たした気がします。 とはいえ、国内はもちろんのこと、海外でもそこまで評価が高くないみたいで。 その辺りはオリジナルカラーが尊重されるのが当り前な風潮が引っかかっているようですね。 復刻に当たって、ミッドソールの素材を見直しているらしく、同じP.U.でも現代の一番新しいテクノロジーで作りだしたP.U.を使っているそうです。 その結果、実戦でもそこそこ使えるレベルまで引き上げられたらしく、NBA選手もチームカラーに合わせて作成されたモデルをかなり着用しておりました。 有名どころではMelo、Ripなど各種PEが作られており、コレクターにはたまらないモデルとなったようです。 個人的にはブラックの光沢感が綺麗なモデルなので、ショーツに合わせたり、ブーツ代わりにコーディネートしてみたりと、そこそこ使えるカラーな気がしてます。 後発で大胆な切り返しのカラーリングが出ていることから、ブラックやホワイトベースで面白いものを今後期待したいモデルです。 |
モデル名 |
AND1 KG Select アンドワン ケージー セレクト(White/Royal) 2002年発売 |
アウトソール | アウトソールには独特のフレックスグルーブを入れ込んだグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入。 クッション性が高いボロンを入れだインソールを完備。 中足部からヒールにかけてTPUシャンクプレートを伸ばすことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革と軽量でしなやかなシンセティック素材のコンビを使用。 非常に縫い目が少ないアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減。 また、ジップアップがホールド感を高め、足ブレを制御してくれます。 |
システム |
Duraspring Air Bag Spring Geometry TPU Shank Plate Zip Up |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2001-02、当時ミネソタ・ティンバーウルブスに所属していた"KG"ことケビン・ガーネットが着用をしたシグニチャーモデルです。 当時アメリカバスケットボールシーンで飛ぶ取り落とす勢いだったAND1がNikeからシューズ契約をフリーになった大物"KG"を迎えたのは前年のこと。 急ピッチで作成され、翌シーズンに発売されたのがこのモデル。 実際に着用をしたのはMidカットの方でしたが、同時期に発売されたSpree Midと似ていた部分もあったため、個人的にはこちらのLowカットモデルの方が非常に好みです。 当時としてAND1として考えうるテクノロジーを詰め込み、なおかつ彼の指紋や当時の背番号21などをロゴ化することで"KG"らしさを存分に引き出した一品。 それまでのAND1は非常に幅が狭くカッコいいんだけど日本人にはまったく足型が合わないといった傾向だったのですが、このモデル辺りから徐々に足型が緩やかになっていった印象があります。 シューズとしての完成度も高く、クッション性、反発性、接地感などバランスよくまとまってる一品。 ジップアップもそんなにきついわけでもなく適度な締め加減になることから、よく計算されていると思います。 好みが分かれるだろう点は、シャンクがかなり硬いこと。 なので履き味は柔らかさよりもソール全体の返しでスムーズに足が進むような感覚です。 その辺りが嫌いな方にはあまりお勧めできないかもしれませんね。 個人的には復刻希望のモデルです。 |
モデル名 |
Nike Air Max Tempo ナイキ エア マックス テンポ(White/Black/Metallic Silver) 2001年(?)復刻 |
アウトソール | アウトソールにはアップテンポマークを意識した変形式パターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 (カタログ表記上はファイロンになっていますが、オリジナルにおいて加水分解をしているものが大多数ですので憶測ではありますがポリウレタン素材と表記させていただきます) 前足部、中足部、後足部に独立したビジブルエアを配置し抜群のクッション性を誇るトリプルエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)と天然皮革のコンビを採用。 ダイナミックフィットインナースリーブとシューレースの間に組み込まれたゴムストラップが抜群のフィット感とホールド感を提供。 メッシュタンが必要な通気性を確保。 |
システム |
P.U. (Phylon) Triple Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1995-96シーズンに登場。 シグネチャーの看板こそ付きませんでしたが、ナイキはアップテンポカテゴリーを当時シカゴ・ブルズで活躍したスコッティ・ピペンのオールラウンダーなイメージとリンクさせプロモーションをしたことから、準シグネチャー的なモデルとして見られていたモデルです。 正式名称はエア マックス アップテンポのはずなのですが、復刻当時USAの大手チェーン Foot Locker にUptempoカテゴリーをリース(譲渡?)していたため、名称が簡略化されてリリース。 現在では名称権が戻っているにもかかわらず、生産時期によって名称がバラけている不思議なモデルです。 オリジナル販売時期がAJ11やZoom Flight 95'などの名品と被っていた関係もあり、中足部までエアが可視化するという偉業を成し遂げたモデルにもかかわらず、国内では歴史的に意外と影が薄いのが特徴。 海外ではシンプルなデザイン性としっかりした機能性から長年にわたって愛用するNBAプレイヤーがいたり、スポット的な限定モデルに選ばれることも多く、温度差を感じさせるモデルでもあります。 エアの可視化の過程において更に加速し、結果270°可視化されたフルレングスビジブルエアまで90年代のうちに辿り着くわけですが、クッション性に対して屈曲性と安定性が伴わず(損なわれることが多く)、バランスが悪いモデルが多く生まれていきます。 その中である意味、丁度中間的な立ち位置のテクノロジーゆえ、その辺りがギリギリ損なわれずバランスが取れているように思えます。 もちろん、シャンク系を内蔵しているわけではないので過度な捻じれに対して強いわけではないのですが、それでも取り回しの良いモデルだと言えますね。 個人的には踵周りが若干合わないらしく、少しアキレス腱部分が擦れて必ず靴擦れが起こってしまう悲しいモデル。(個体差かも?) なので絶対に絆創膏必須。 実際に履いていて重量の割には軽快なモデルなので、このソールを流用した新作が出てくれると良いな、と強く思います。 |