KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Adidas Gazelle Vintage アディダス ガッツレー ヴィンテージ(Ruby/White/B.Bird) 2006年復刻版 |
アウトソール | 安定したグリップ性を誇るドッドパターンを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 使ううちに足裏の形になるレザーインソールを挿入。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1968年、トレーニングシューズとして発売。 サッカーやハンドボールを中心として、競技の用途問わず使用され、幅広く人気を博すことに。 年式を経て、インドアモデルは「ガッツレー インドア」に派生。 また、このモデルをベースに開発されたモデルが非常に多かった事を考えると、いかに当時としての完成度が高かったかを物語っているかと思います。 命名の元となったのは、「鹿革(ガゼル)」をアッパーに採用したことから。 地方によって、呼び名が異なり、混乱をしていましたが、国内ではドイツ語読みのガッツレーに統一。 カルチャー的側面としては、80年代末から90年代初頭にかけて、UKのクラブシーンを中心として現行の形状がブレイク。 国内では、年代別に形状や生産国が違う事から、ヴィンテージシーンで重宝され、程度の良い物に関しては現在でも高値を保持。 ヴィンテージ系とクラブ系の異なるカルチャーから支持されたことで、全体の支持層が拡大。 現在に至るまで、不動の人気を誇ることになります。 形状を換え、常に復刻をされているモデルではあるのですが、こちらは原型とも言える、1968年当時の型。 ヒールタブや短めのタンなど、当時らしいディティールが満載。 インソールも加工されていないレザー張りなので、靴下が粉だらけになる点など、ヴィンテージ好きにはたまらない仕様となっております。 履き心地に関しては、論ずるレベルでは無いでしょう。 当時のスペックらしいダイレクト感のある履き心地です。 利点としてはレザーインソールが足裏にくっ付く感覚なので、元々の軽量アッパーと相まって、フィット感と屈曲性はかなり秀逸。 また、見た目とは裏腹なゆったり設計。 これは現行のガッツレーとの大きな違いかと思われます。 発色が綺麗なので、コーディネートに取り入れやすいのもポイントでしょう。 シンプルすぎる故、購入時のリストにあがりにくいモデルではありますが、一足持っていると何かと助けてくれるモデルであることは間違いないですね。 |
モデル名 |
Adidas Country アディダス カントリー(White/Black) 2000年復刻版(?) |
アウトソール |
安定したグリップ性を誇るヘリンボーンパターンを採用。 ヒールまで巻きあげることで、クロスカントリーに必要なトラクションを完備。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.を使用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1970年代前半に当時ヨーロッパで流行ったクロスカントリー用のシューズとして発売。 以後、生産地やフォルムを変えながら現在まで生産され続けるロングセラーモデルです。 当時として斬新だったのはどんな道でも走るクロスカントリーの特性を吟味し、備えられた特性。 悪路でもグリップを失いにくい巻き上げ式アウトソールや世界初だったと言われている二層式ミッドソールなど革新的なテクノロジーが詰め込まれました。 エポックメイキング的なモデルでありつつも、一般市場にて更に有名にさせたのは1984年に公開された映画「ビバリーヒルズ・コップ」内でエディー・マーフィーが着用をしたためだと言われています。 ヴィンテージ市場では未だに高値安定で推移しており、年式でフォルムが違うのもマニア泣かせなところ。 個人的にはストレートフォルムのパンツに合わせるのには丁度良いシューズだと思います。 もちろん基礎設計が古いので、取り立てて履き心地が良いとかそういうのは無いのですが、アーチ部分がしっかりとサポートしてくれる形状になっているのでローテクながらも意外と疲れにくい気がしています。 逆に言えば偏平足気味の方にはきついモデルかもしれません。 シューレースに関しては地味に感じていたので、スッキリしながらも存在感のあるものに変更。 一般流通しているシューレースがもう少しスタイリッシュなら、もっと魅力が引き立つのにな、と思います。 近年市場では存在感があまり感じられないモデルになりつつありますが、どんな方にも普遍的な魅力を感じとってもらいやすいモデルと言えるのではないでしょうか。 |