KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
FILA VB-95 FB フィラ VB-95 FB(Black/White/Red) 2003年 |
アウトソール | アウトソールには変形式ヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するポリウレタン素材を全体に使用。 ヒールには衝撃吸収システムである2Aシステムを挿入。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなフィラバック(人工皮革)を使用。 フィット感を高めるため、インナーのパフを厚めに取っており包まれるようなフィット感を体感可能。 またスピードシューレースシステムにて、脱ぎ履きを楽にしています。 |
システム |
P.U. 2A System |
歴史背景 個人的感想 |
1994年のNBAドラフトにて3位でデトロイト・ピストンズに指名され、その年の新人王を当時のダラス・マーヴェリックスに所属していたジェイソン・キッドと分け合った、グラント・ヒルのシグニチャーモデルです。 復刻版であるということとグラント・ヒル自身がFILAとの契約を解消しているためシューズ名を変更しての復刻。 シューレースとタンの素材が変更されたところ以外は、ほぼオリジナルと変わらないディティール。 NBA1994-95シーズン当初は他のシューズ(スポイラーなど)を履いていたのですが、シーズン途中からこのモデルを着用。 グラント・ヒル自身はギャング的なブラックカルチャーとは無縁の一家スポーツプロの家系で育った、俗に言うボンボンだったわけなのですが、 FILAそのものの持つヴィヴィットなカラーリングのアパレルが元々ブラックカルチャーに受け入れられていたということもあり、彼の成功と共にブラックカルチャーを中心として大ブレイク。 AJ5以来の傷害(殺人)事件に発展するほどの人気ぶりに発展し、同時進行で日本でもAJシリーズに次ぐアイコンモデルとして一気に受け入れられた歴史を持ちます。 国内でのデリバリーはLOWカットも含め、当時5色展開(だったはず・・・) その他、USAにて地域限定的なものも含めると、未見カラーなどもあり正確な数字は出しにくいモデルだったりします。 (一応、覚えてる&確認しているものだけでMidのみで5色あった) 以降、当時のNikeバブルとあいまって、FILAのバスケットシーンは一気に加速。 NBA選手の着用率も軒並み上がり、特にグラント・ヒルシリーズは3まで超人気モデルとしてストリートで絶大な支持を受けることになったのでした。 シューズとしては柔らかめのソールにしなやかなアッパーという90年代の黄金比的な作り方をされたモデル故、まずまずといった感じです。 今のレベルと比べると平凡と言わざるをえませんが、実戦で使えないレベルにないことはない、という感覚。 ファッションとして捉えるとフォルムが綺麗であると言うこともあって、外しとしても使いやすいですし、太めのデニムなんかに合わせるには丁度良いと思います。 Nikeバブルの背景上、正当な評価はされていませんが、なんにせよFilaの生んだ名品の一つだと言えるのではないでしょうか。 |