KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Converse All Star Low コンバース オールスター ロー(Optical White) 製造年不明(2000年購入) |
アウトソール | 伝統的なチェッカーパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはアッパーとソールをフォクシングテープという加硫ゴムで撒き、超高熱高圧で圧着させるバルガナイズド製法を採用。 |
アッパー |
アッパーには通気性の良いキャンバス素材を使用。 トウ周りの補強用のラバーを採用。 |
システム | Vulcanized Sole |
歴史背景 個人的感想 |
オールスターが誕生したのは1917年4月2日。 当時のコンバース社はソール名イコールモデル名という風に連動をしており、この伝統的なチェッカーパターンのソールこそがオールスターの名前の由来。 現行のオールスターになるまで何回もマイナーチェンジを繰り返し、今の形になったのが1962年。 以後、世界中で愛されるロングセラーとなり、ファッションカルチャーを超えた存在として君臨しております。 ですが、コンバース社が2001年倒産。 それにより、Made In USAラインが終了。 生産中止後、Made In USAラインを買いあさる状況が続き、枯渇。 今ではほとんど見かけなくなってしまいました。 このモデルに関してはUSAメイドの最終に限りなく近いものです。 個人的には細身のファッションなら取り合えずオールスターを履けばどうにかなる汎用性の高さが素晴らしいと思っています。 ただし、設計が非常に古いモデルですので、履き心地に関してはノーコメント。 ハイテクに慣らされた足だと、一日履くと痛くて仕方ないモデルです。 (個人的には3時間以上は勘弁) そういった欠点を補って余りあるカラバリとフォルムが多彩で魅力的ゆえに、現代まで生産され続けてるのでしょう。 近年ではカップインソールに切り替えたモデルが主流となり、特別にアップデートされたAddictラインも発売されていますが、また別物という感じですね。 オールスターが何用のシューズだったかも知らない若者が増えているらしいので、念のため1960年代まではこのオールスターこそのがNBAで履かれていたハイテクであったことを記述しておきます。 |
モデル名 |
Air Jordan 8 Retro エア ジョーダン 8 レトロ(Black/Bright Concord/Aqua Tone) 2007年復刻 |
アウトソール |
独特のフレックスグルーブを入れ込んだ安定感の高いオクトパスパターンを採用。 中足部を大胆にえぐることで軽量化を促進。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性が高いデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 ヒール周りのTPUパーツが安定感を向上。 インナーにハラチフィットシステムを採用し、クロスストラップを装備することで抜群のフィット感を提供してくれます。 |
システム |
P.U. Encap Heel Air Forefoot Air Huarache Fit System Cross Strap |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1992-93シーズンに発売。 開発するにあたり、デザイナーであるティンカー・ハットフィールドが幾何学模様からインスピレーションを受け、完成させたのがこのモデル。 ジョーダン個人としては、NBAファイナルを三連覇。 個人成績としては、レギュラーシーズンMVP、得点王、ファイナルMVPを獲得。 しかしながら、キャリア絶頂にあったにも関わらず、父親の殺害事件を契機にNBAから引退。 ここ日本においても、ストリートバスケブームが一段落していたこともあり、そこまで爆発的な売れ方をしなかった覚えがあります。 カラーバリエーションにおいても、AJ2以降一番少ない3色のみの展開。 こちらのカラーはオールスターカラーに該当します。 テクノロジー的にはAJ7をベースに爆発的な売り上げを計上していたエアレイドの流れを汲むクロスストラップを採用。 当時、Nikeが手にしていたアッパーテクノロジーを全て盛り込んだ内容となっており、ハイテク感が前面に押し出された内容となっております。 ここでAJ6からの流れは一旦完結。 AJ9以降、足し算的なハイテクからは方向転換をし始めます。 個人的には、フォルム等々もオリジナルとほとんど変わらないため、かなり良く出来た復刻だと思います。 履き心地も「柔らかい」と言うよりは「しなやか」な感じに仕上げられており、重量感のあるアッパーながら足取りは楽な感じに仕上がっていると思います。 問題はエアジョーダン史上No.1と言っても良いくらい通気性が劣悪だと言うこと。 ハラチフィット自体も蒸れやすい上に、クロスストラップでタン部分の通気口がふさがれてしまいますので、一日履くとビックリするくらい汗をかきます。 クロスストラップのシステム自体は素晴らしいだけに、これ以後ほとんどシューズに採用されなかったのはこういった部分が原因かと。 それに脱着もしにくいですしね。 シューズとしての魅力は十分ですしボリューム感もバッチリですので、減点要素を考慮しても、もう少しストリート市場で評価されても良いのではないかな、と思います。 |
モデル名 |
Air Jordan 7 Retro エア ジョーダン 7 レトロ(Black/Dark Charcol/True Red) 2002年復刻 |
アウトソール | 独特のフレックスグルーブを入れ込んだ安定感の高いオクトパスパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性が高いデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 インナーにハラチフィットシステムを採用することで抜群のフィット感を提供してくれます。 |
システム |
P.U. Encap Heel Air Forefoot Air Huarache Fit System |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1991-92シーズンに発売。 開発するにあたり、デザイナーであるティンカー・ハットフィールドがアフリカ民族の色調からインスピレーションを受け、完成させたのがこのモデル。 3から6まで続いたビジブルエアを廃止することで、シューズとしてのデザインに制約が無くなったのか、特徴的なミッドソールデザインに仕上がっています。 ジョーダン個人としては、NBAファイナルを二連覇。 個人成績としては、レギュラーシーズンMVP、得点王、ファイナルMVPを獲得。 その後、出場したバルセロナオリンピックにて金メダルを獲得し、名実共に世界のトップアスリートとして君臨。 その背景もあって、このモデルも発売後ほどなくしてプレミア化の一途をたどることになります。 10年の時を経て復刻されたこのカラーリングですが、オリジナルとは大きな違いがあります。 まず、一番大きな違いはフォルム。 オリジナルは甲が低く、スラッとしたフィルムだったのに対し、復刻版は甲部分が非常に高くなり、丸っこいフォルムに変更。 甲周りが高いということは、幅がかなりゆったりしているということなので、オリジナルの頃、幅の問題で履けなかった方にも優しいスペックになったのではないかな?と思われます。 シューレースも平紐ではなく、オーバルタイプを採用する(写真はシューレースを変更してます)など、オリジナルとかけ離れた出来栄えでした。 (2004年復刻版から通常の平紐に回帰) 個人的には、当時オリジナルで履いていたカラーリングの復刻とあって喜んで手に入れたのですが、フォルムが違い過ぎて履いた感覚が記憶と全く違ったのを強く覚えています。 それ以外のパーツはオリジナルと変わらないだけに、結構残念でしたね。 履き心地は程良く接地感のあるソール、という感じです。 取り立てて柔らかいということも無いのですが、硬いなと感じることもないくらいにチューニングされています。 ハラチフィットに関しては甲周りが高くなった分、トウ周りのフィット感がゆるく感じてしまうようになったので、そこまで大きなアドヴァンテージを感じません。 AJ7のシューズとしてのバランスを評価する肝はここにある、と思っていたので、ここをはずされるとちょっと辛いんですよね。 ここが一番の減点でしょうか。 シューズとして評価をするのであれば、AJ6からAJ8までの一連の流れの中の過渡期という感じが一番しっくりくると思います。 カラバリが多くて楽しいモデルなので、気軽にAJに携わりやすいモデルと言っても過言ではないかもしれません。 |
モデル名 |
Converse Weapon Hi コンバース ウェポン ハイ(White/Maroon) 2002年復刻(?) |
アウトソール | ブロックパターンとヘリンボーンパターンを組み合わせた独自のパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには安定したクッション性を発揮するE.V.A.をラバーで封入。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 足首周りにウレタンパッドを使用することで、しなやかなフィット感を演出。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1986-87シーズンに発売。 名品と謳われていた、スターテック、マーベリックの後を受け、市場の期待値も非常に高まっていた中デビューを果たしました。 当時人気絶頂に達していたマジック・ジョンソンとラリー・バードを広告塔として起用。 二人がシューズを手にしたフラッシャーがシューズに付くなど、シグネチャーモデルではありませんでしたが、それを確実に意識させるマーケティングを展開。 USAのカタログ上で13色の展開があるなど、チームモデルとしても活躍。 結果、世界中で売り上げが100万足に達する大成功を収めることとなります。 90年代のヴィンテージブームの際は、人気があった割にそこまで値段が高騰せず、二万円半ばから三万円前半の買えないことはない値段で推移しておりました。 あくまでチームモデルだったということと、その豊富なカラーリングが人気の一極集中を防いだことも原因かと思われます。 また、90年代後半から定期的に復刻が行われており、USA企画等々を含めると把握しきれない程カラーリングが発売されています。 個人的には、細めのデニムから太めのチノパンまで様々な格好に対応する汎用性の高さから、ついつい手に入れてしまうモデルの一つ。 それにノンテクノロジーミッドソールの割には、履き心地がそこまで悪くない、というのも大きな要因かと。 ただこれも生産時期によって結構変わりますし、アッパーの柔らかさなんかは特にバラツキがあるように思われます。 色々書きましたが、何よりも色褪せない傑作であることには変わりはない、ということが一番の魅力ではないでしょうか。 |
モデル名 |
Adidas Halfshells KL アディダス ハーフシェル カンガルーレザー(White/B.Bird/Chalk) 2005年復刻版 |
アウトソール | オーソドックスかつ、特徴的なヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 |
アッパー | アッパーには柔らかく、履きこむほどに足に馴染むカンガルーレザーを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
70年代半ばに生産され、永らくコレクターズアイテムと化していたSuper Star Half Shellsのカンガルーレザーバージョンです。 Super Starの登場は70年代初頭。 当時は特徴的なトウのシェルは無く、一枚革で作られた、非常にシンプルな形状でした。 それ以後、改良が加えられ、その途中で生み出されたのが、通称Half Shells。 元々は足先の保護および安定性の向上を目的としたトウのシェルに対して、違和感&拒絶反応を示すプレイヤーが多く、とりあえずシェルが半分なら使ってみれるでしょ?的な解釈で支給された、今で言うプレイヤーズ・スペシャルとして語られることが多いわけですが、歴史を紐解いてみると、カンガルー革のヌバックを採用したもので26.5cm辺りのごく普通の一般人向けサイジングの物が発掘されており、正直どこまでが真相なのかは定かではありません。 そういった意味で様々諸説あり、Super Starという誰でも知っているようなモデルの一部ながら、非常にミステリアスな部分を併せ持つモデルと言えます。 また、当時としては革新的なレザーインソールがプレイヤー達に受け入れられ、「靴に足がプリントされる」と言わしめたのは超有名な話。 未だコンバースのオールスターやワンスターなどが全盛の時代に、一石を投じたテクノロジー、という意味で非常に貴重な歴史背景を持ちます。 このモデルを愛用したK・A・ジャバーの活躍により、さらにNBA選手の着用率が上がったことは言うまでもありません。 彼のシグニチャー、JabberのレザーバージョンはHalf Shellをモチーフにしたようなデザインであったことからも、興味深いモデルとして認知。 約30年の時を超え復刻が実現し、スペシャルなカンガルーレザーバージョンでの発売。 アッパーが柔らかいカンガルーレザーのため、足なじみが非常に良く手入れをきちんとしながら履きこめば、 20年はもちヴィンテージになる資格がある程のクオリティー。 アディダススタイルズで販売されたタイプはマニア心をくすぐる70年代のオリジナルカートンにて発売。 個人的にはスリーストライプの横とタン部分のHalf Shellの文字は消して欲しかったところ。 もっとオリジナルに近づけて仕上げても良かった気がします。 履き心地に関してはスーパースターと同じですので、可もなく不可も無くレトロの定番レベルです。 限定モデルと言った部分で、騒がれるかと思いきや、意外とそこまで争奪戦にならなかったのが実は不思議なところ。 出来るなら、違いのわかる人にさりげなく大切に履いて欲しい一品だったりします。 |
モデル名 |
Nike Air Trainer Max2 94' ナイキ エア トレーナー マックス・スクエア 94'(White/Black/Silver) 2006年復刻 |
アウトソール | アウトソールには独特のフレックスグルーブを入れ込んだブロックパターンワッフルソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るマルチチャンバーエア。 フォアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを内臓。 |
アッパー |
アッパーには軽量かつ通気性の高いメッシュとシンセティックレザーのコンビを使用。 ダイナミックフィットインナーがフィット感を高め、人間の肋骨のように伸びたアッパーがトレーニングに必要な動きを制限しません。 |
システム |
Forefoot Air Multi Chamber Air |
歴史背景 個人的感想 |
1994年 Fall/Winterというナイキバブル前夜とも言える時期に発売されたトレーニング系のフラッグシップモデルです。 特筆すべきは既に強いインパクトをもたらしていたブローモールドエアを更に進化させグレードアップしたことでしょう。 そのエアを他カテゴリーに対し一手遅れることの多かったクロストレーニングモデルが、同時期に搭載をした、ということに意義があったように思えます。 この辺りから更にクロトレ部門にハイテクの波が一気に押し寄せ、他カテゴリーに負けない押しの強さを確立していったことも見逃せない点でしょう。 個人的には、95年から始まるナイキバブル時に海外限定カラーを含め、様々流通していたにもかかわらず手に入れることが出来なかったので待望の復刻でした。 ですが残念ながら、あまり足に合わなかった、というかもうちょっとカッチリしてて欲しかった、というのが本音です。 アッパーメッシュ&シンセティックレザーなのは問題がないのですが、シンセティックレザー部分が余りにも柔らか過ぎて横へのサポート感が非常に薄い、というのが個人的な趣向と合わなかったようです。 バランスで言うとソールが勝ちすぎちゃってる感じなんですよね。 もちろん当時のシステムとオールマイティーに使うことを考えれば、このくらいが限界と言う意味で致し方がないとは思うのですが。 現在のテクノロジーで言えば、Fly Wire辺りが入ってると最高かもしれませんね。(アップデート希望) 逆に言えば、ソールもアッパーも柔らかくて屈曲性重視的なスタンスであれば、メチャクチャ満足が出来るモデルだと思います。 足入れも見た目以上に楽で、幅も十分ゆったりしていますから。 ある意味、クロストレーニング系の過渡期と言えるモデルかもしれません。 |
モデル名 |
Air Jordan 6 Retro エア ジョーダン 6 レトロ(Black/Deep Infared) 2000年復刻 |
アウトソール | 特徴的なクリアラバーに安定感の高いオクトパスパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはビジブルヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性が高いデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 ハラチフィットへの進化を予感させる、ダイナミックフィットインナースリーブが高いフィット感を提供。 タンとアッパーに空いた無数の通気口が必要な通気性を完備。 つま先の補強パーツをあえて取り除きプレーントウに仕上げることで、ジョーダンの求める素足感覚を追求しています。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1990-91シーズンに発売。 開発するにあたり、通常以上のミーティングをデザイナーであるティンカー・ハットフィールドを行い、完成させたのがこのモデル。 今まで以上にジョーダン自身のリクエストを盛り込み、ジョーダンの求める素足感覚を大事にして開発されたと言われています。 事実、元々ハイテクなモデルという印象があったエア・ジョーダンが更に時代を象徴するハイテクモデルとして加速し始めたのもこの辺りから。 ジョーダン自身、初のNBAファイナル制覇をこのモデルを着用して成し遂げており、日本のメディアにおいても露出が激増。 ファッションとしてのジョーダンが定着した契機になったモデルと言えるかもしれません。 その後、年を追うごとにレア化が加速し、ジョーダン=プレミアスニーカーの代名詞となっていきます。 また、このモデルは映画「バットマン」のバットマンブーツのベースになったことでも有名。 映画監督のスパイク・リーがジョーダンシリーズに関わったのもこのモデルまで、と言われています。 個人的には、ジョーダンシリーズの中で履きやすさという意味では3本の指に入るのではないかと。 クッションがとりわけ良いとかそういうのではなく、履き口の広さや、幅と指先の楽さ、アッパーとソールのバランス、などが丁度良い感じなんですね。 悪いように言えば「特徴が無い」となるのでしょうが、良いように言えば「よくまとまってる」という。 また、完全なミッドカットよりもちょっとハイカット気味かな?というところも個人的にはツボですね。 SUPRAなどのブランドにも与えた影響力の高さなどを考えれば、やはり歴史的なモデルと言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
Air Jordan 5 Retro エア ジョーダン 5 レトロ(Black/Black/Metallic Silver) 1999年復刻 |
アウトソール | シンプルなヘリンボーンパターンに特徴的なクリアラバーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはビジブルヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 インソールにはウレタンタイプの柔らかいインソールを挿入。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性が高いデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 各所にちりばめられたメッシュパーツが必要な通気性を確保。 タン上部にはリフレクター素材を使用。 シューホールパターンが二種類用意されていることもあり、足幅が狭い人にも対応。 TPUヒールカップをアッパー内部に入れ込むことでデザインとしてスッキリとさせています。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1989-90シーズンに発売。 AJ4のスマッシュヒットを受けて次期モデルとしてデザインのソースとなったのはジョーダンの持つスピード感。 デザイナーであるティンカー・ハットフィールドは第二次世界大戦に活躍した戦闘機「ムスタング」をベースにデザインを作成。 ミッドソールには鮫の歯型をデザインとして流用。 前作AJ4が新しいもの好きの黒人層から圧倒的な支持を受けたこともあり、初のクリアソールやタンにはリフレクターを使用するなどブラックカルチャーを意識したデザインに仕上がっています。 そういったデザイン背景も受け、スパイク・リーが作成したCMには「これは本当にシューズなのか?」といったフレーズが使われておりました。 プロダクトとして接地感覚を重要視するジョーダンのリクエストを受けていることもあり、前作4に比べ接地感が増したような作りになっています。 また、初期AJシリーズには珍しく多少幅広に作られており、日本人にも優しい設計となっています。 個人的には接地感はありつつも、屈曲が良く、インソールが柔らかい事から良いプロダクトだとは思います。 ただ、90年代のありえないプレミア価格を考えると、そこまでの価値が本当にあったのかな?と言う気がしてなりません。 個人的にはそういった部分もあって、正直そこまで印象に残らないモデルだったりします。 |
モデル名 |
Air Jordan 4 Retro エア ジョーダン 4 レトロ(Black/Cement Grey) 1999年復刻 |
アウトソール | シンプルなヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはビジブルヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはシリーズ初となるデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 各所にちりばめられたメッシュパーツが必要な通気性を確保。 またサイドに伸びたTPUスタビライザーがフィット感を向上。 TPUヒールカウンターが付くことで、プロテクターの役割を果たした、と言われています。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1988-89シーズンに発売。 AJ1から3までにかけて、市場に対するインパクトはあったもののセールス的に成功をしなかったと言われているジョーダンシリーズをどうにかすべく、デザイナーであるティンカー・ハットフィールドに対してインパクトを重視したデザインを生み出すように指示。 バスケットボールのフープをベースにデザインされたものがこのモデル。 当時、セールス的苦境から一旦「Flightシリーズ」のフラッグシップモデルとして組み込まれたため、タンには「Flight」の文字が入れ込まれている点も見逃せないところ。 ミッドソールを含めたソールパターンが多くの「Flight系モデル」に流用されたことからも台所事情がうかがえます。 結果、新しいもの好きの黒人層から圧倒的な支持を受け、Jordanシリーズ継続が決定。 次作のAJ5からは再度独立したラインとして販売されます。 ジョーダン自身もシーズンMVP・得点王・最優秀守備選手のタイトルを獲得するなど個人成績としてノリにノッていたシーズンだったと言えます。 また、この前年度から宿敵となるピストンズの壁を破れない状況が続き、個人としては素晴らしいもののチームを勝たせれない、といった不評にも悩まされることとなります。 個人的には好きなジョーダンベスト3に入るモデルでもあり、1999年の初復刻の際にはガムシャラに手に入れた記憶があります。 もちろん市場でもかなりの騒がれ方をしたものの、シューズ業界自体が非常に下火の状態が続いていたことと、流通量が非常に多かったということもあって最終的にはセールで投げ売りされてしまう状況に陥いりました。 (今では考えられませんけどね) そういう背景もあったものの徐々に流通量が減ったことでプレミア化。 ヒールのNike Airの文字が入ったAJ4はこの時が最後だったので、海外ではかなり評価が高いようです。 履き心地に関しては、ソールユニットが3と変わらないので、そこまで大差はありません。 一日履くと足がむくんできた頃にちょっと痛くなってくる程度です。 フィット感に関してもプラパーツが足に当たると言う人もいるみたいですが、個人的には丁度いい感じのホールド感で楽ですね。 レトロ化してもフォルムが極端に崩れていないので、綺麗なシルエットを楽しめるモデルだと思います。 |
モデル名 |
Air Jordan 3 Retro エア ジョーダン 3 レトロ(Black/Cement Grey) 2001年復刻 |
アウトソール | ブロックパターンと同心円状パターンを組み合わせた独自のものを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはビジブルヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 Dリングを採用することで、シューレースの通しやすさと引っかかりの良さを両立。 また、足幅が狭い人向けにシューホールが2パターン作られていることも特徴的。 お好きなフィット感を手にすることができます。 TPUヒールカウンターが付くことで、プロテクターの役割を果たした、と言われています。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1987-88シーズンに発売。 今でこそ有名なデザイナー、ティンカー・ハットフィールドが初めてAir Jordanのデザイナーとして就任。 後のジョーダンブランドのアイコンとなるジャンプマンマークがデザインされ、使用されたのはこのモデルから。 AJ1の広告となった、夕陽をバックにダンクをするジョーダンのシルエットをそのままアイコン化したことはあまりにも有名な話。 またスピード感とホールド感を両立させるために考え出されたミッドカットという概念が具現化されたのもAJ3から。 このモデルからジョーダン自身も開発にかかわりだしたと言われています。 当時新進気鋭の映画監督であり、ニューヨーク・ニックスの熱烈なファンでもあるスパイク・リーにシューズのCM依頼を始めたのもこのモデルから。 ブラックカルチャーへの密接な関係がさらに深まったと言われています。 シューズとしてはこのモデルまでオリジナルと同じディティールで作られています。 そういった意味では一つの区切りがついたモデルと言えなくもありません。 個人的にはヒールプラパーツの「NIKE AIR」の文字が泣かせます。(これ以後、全てジャンプマンロゴに統一) で、履き心地ですが、ローテク以上ハイテク未満、という感じでタウンユース向けなモデルです。 履き口のパフが十分に盛られていることから、結構ホールド感も良く履いてて楽しいモデルと言えますね。 ただ、一つ文句を言うとするならば、ミッドソールの塗装がシューズによって個体差が激しく、使い続けると割れて剥げてくる点。 剥げてくると途端にみすぼらしい感じになってしまうはいただけないかな?と。 それ以外は概ね満足なモデルです。 |
モデル名 |
Air Jordan 2 Retro エア ジョーダン 2 レトロ(White/Varsity Red/Black) 2004年復刻 |
アウトソール |
フォアには放射線状に伸びたストレートパターンと同心円状パターンを組み合わせたものを。 リアにはブロックパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 Dリングを採用することで、シューレースの通しやすさと引っかかりの良さを両立。 また、ヒール部分にはアコーディオンパーツを付けることで踵の稼働粋を損なうことなく、ヒールのTPU素材と共にサポート性を両立。 丸っこいフォルムの為、幅もJordanにしては広く作られており、履きやすい一品に仕上がってます。 |
システム |
P.U. Encap Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1が発売してから二年後のNBA1986-87シーズンに発売。 今では考えられないイタリア製のAir Jordanということで話題となった。(通称イタジョー) 一時はアルマーニのデザインか?という噂が立ったほど異色のモデル。 今でこそ当たり前のようにスウォッシュが無いモデルがゴロゴロしていますが、Air Jordanはこのモデルからスウォッシュが廃止されました。 ある意味デザイン的に先駆けだったと言えるかもしれません。 一時は玉数の少なさから、1よりも2の方がオリジナルでは高く取引されていた時期もあり、ヴィンテージ市場では評価の高いモデルだったりします。 マイケル・ジョーダン自身もこのモデルを履いて、スラムダンクチャンピオンや得点王になるなど個人としての評価を著しく上げることに成功。 そんな背景がありながらも、日本では案外Air Jordanの中でも不人気な部類に入るモデルだったりします。 個人的にはオリジナルに憧れた世代であるということと、1から飛躍的に履き心地が良くなったことが良い印象につながっているモデルです。 ただ、意外とファッション的に結構合わせにくいように感じるのが難点と言えば難点。 それ以外はサイジングもジャスト目で履けますし、結構快適なモデルです。 |
モデル名 |
Nike Air Force 1 Hi ナイキ エア フォース ワン ハイ(White/Varsity Red) 2003年復刻 |
アウトソール | アウトソールには安定性の高い同心円状パターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはポリウレタン素材を全面に使用し、安定したクッション性を発揮するフルレングスエア挿入。 そしてアウトソールから全体をラバーで包み込むフルカップアウトソールを採用。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 ストラップが足首周りを固定しホールド感を向上させてくれます。 |
システム |
Full Length Air Full Cup Out Sole |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1982年。
1979年にエア入りのランニングシューズ・テイルウィンドが発売され、そのエア技術をどのようにして他カテゴリーに応用するか?が課題だったナイキが出した答えがこのモデルです。 従来のランニングに使用するエアの配置では安定感が無いため、シューズに5%角度をつけたり、ミッドソール内に入れ込む際にミッドソール内部をハニカム上にするなど独特の工夫がなされました。 NBAでは当時フィラデルフィア・76ersに所属していた、C・バークレーやM・マローンが好んで着用。 このシューズの出現によりNBAのシェアが急速に伸びることとなります。 80年代末より断続的に復刻。 90年代に入ってからはライフスタイルとして、徐々に定着していったモデルといえるでしょう。 このカラーリングは2003年に国内でマルイのみ流通したカラーリングです。 何故こんな有名かつベーシックなカラーが?という感じでしたが、まぁこの辺りは大人の事情が絡んでいるかと。 個人的にAF1はハイカットこそ特に魅せられている為、飛びつかざるを得ない感じでした。 履き心地に関しては正直良い部類には入りません。 エアの感覚もほぼ感じませんし、重量感から一日履くと足がだるくなります。 しかしながら名品だからこそなのか、しっかりとシューレースを縛りストラップを後ろに垂らすと言いようが無いほどカッコいいわけです。 またシンプルだからこそ揃えたくなる色味も購買意欲を加速させる原因といえます。 こういった要素が発売後30年近くたった今でも色褪せず、人々を魅了し続けるのでしょう。 もう少し定価がこなれてくれると良いのにな、と強く思います。 |
モデル名 |
Adidas Attitude Hi アディダス アティテュード ハイ (Mis.Red/R.White) 2003年復刻版 |
アウトソール | 安定性と屈曲を重視した独自のパターンを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 内側の一部を削り取ることで軽量化を促進。 そのため耐久性に問題が出ないよう、ミッドソールをナイロン素材で包むことで衝撃を分散し、反発性、耐久性を向上させるデリンジャーウェブシステムを採用。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかな天然皮革とシンセティック素材を採用。 カットが高いので、しっかりと足首をホールドしてくれます。 |
システム |
E.V.A. Dellinger Web |
歴史背景 個人的感想 |
1988年に発表され人気となった歴史的モデル。 1987年に発売されたConductor hiをベースに当時N・ニックスのスーパースターとして君臨したP・ユーイングのモデルとして設計されたものの、P・ユーイングが自社ブランドを立ち上げることになり履かれなかった悲運のモデル。 とはいえ、シューズ市場では絶大な人気を誇り、過去数回にわたり復刻。 90年代はAdidasヴィンテージ派から熱烈な支持を得、かなりの高額にて取引されておりました。 アディダス80年代のレトロキックスを代表するモデルでもありますね。 個人的にはファッション的にヴォリューム感のあるレトロシューズを合わせたい時などに重宝をするかな、と。 ただ、ハイテクに慣れた足には辛い履き心地です。 素材そのものがかなり硬くチューニングされているため、一日中履いてると足裏が痛くなる難点が。 せめてインソールが低反発系でも入れててくれるとだいぶ楽になるんだとは思うのですが。 また、フォルムと中足部はややゆったりなのですが、足先の幅が急に細くなる設計になっているので、幅が広い方にはあんまり向かないシューズだと思います。 魅力的な部分としては、掘り下げると実はカラーリングが豊富であること。 前述したヴォリューム感からくる、足元の存在感が秀逸であることでしょう。 履きまわしが楽なモデルなので、ついつい一足は置いておきたくなるモデルです。 |
モデル名 |
Nike Air Zoom Flight 95' Premium ナイキ エア ズーム フライト 95' プレミアム(Black/White) 2007年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはヘリンボーンパターンを非常に緩くしたようなパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソール全体には安定したクッション性を誇るファイロンを搭載。 リアフットにはヒールエア、フォアフットにはテンシルエア・・・現在のズームエアを封入。 アウトソールとミッドソールの間にTPUシャンクプレートを挟み込むことで過度なねじれを防止。 また、ミッドソールサイドをモデルの特徴ともいえる目玉型のTPUで補強し、安定感を向上。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシンセティックレザー(デュラバック)を採用。 メッシュタンが蒸れを軽減し、バスケットに必要な通気性を完備。 |
システム |
P.U. Encap Heel Air Zoom Air TPU |
歴史背景 個人的感想 |
NBA1995-96シーズンに登場したモデルの復刻版になります。 95という名前なのですが、実は1996 Spring カタログにて発売した一品。 ジェイソン・キッドのシグニチャーモデルとして扱われることが多いですが、彼だけのためというわけではなく、Flight系の選手の多くが履いていたモデルです。 インサイドプレイヤー向けのハイカットも当時発売され、PSまで含めると完全に把握しきれないほどカラバリが多いシューズでした。 個人的には、スラムダンクコンテストで、 白人ながらにしてレーンアップダンクを決め、優勝をした ブレント・バリーのイメージが強いシューズだったりします。 個人的に今回の復刻の出来は良いと思っています。 オリジナルはもっとフォアフット辺りが特にスクエアな感じに仕上げられており、若干もっさりとした感じが残ってました。 通常、Nikeの復刻物は往々にして改悪がほとんどなのですが、今回の復刻に関してはオリジナルよりもシャープなフォルムになり、かなり良い出来になっております。 まぁその辺は好き好きだとは思いますが。 機能性に関しては、Zoom Flightの初代ですし、どこまで行っても90年代の設計ですので、こんなもんだな、と思っていただければ。 ゆったりした幅の設計ですし、過度な期待をしなければ、履いている分には結構楽しいシューズだと思います。 |
モデル名 |
Air Jordan Alpha 1 エア ジョーダン アルファ 1(Black/V.Red/White) 2009年発売 |
アウトソール | オリジナルを踏襲した、ドレッドパターンと同心円状パターンを組み合わせたものを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全体に搭載。 そして、高いクッション性と反発性を保持するフルレングスズームエアを内蔵。 中足部に埋め込まれたTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで足なじみの良いシンセティックレザーを採用。 無数に開けられたパンチングホールが通気性を提供。 シームレス加工を施すことで不必要な負担が掛からない設計になってます。 またアキレス腱周りにフィット感が高い分厚いヒールパットを完備することでフィット感を向上させています。 |
システム |
Phylon Full Length Zoom Air TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
1984年に発売され、その後伝説のモデルとなったAir Jordan 1を、デザインそのままに現代のテクノロジーでリビルドしたらどうなるのか?、という非常に画期的な試みの中で生まれたモデル。 M・ヒートのD・ウェイドを筆頭にNBA選手もこぞって履いたように、バスケットボールで使えるクオリティーを確保したことに意義があったように思えます。 個人的な感覚としては、Jordanにしてはゆったり目の作りで、日本人にも履きやすいモデルになっているな、という感じ。 その分、フォルムは丸いですけど。 その他アウトソールが若干滑りやすいなど難点はあるとは思うけれども、ストリートで使う分には良い出来。 なんといっても一日履いてて疲れないっていうのは本当にありがたい。 (AJ1のクッション性は酷いからね) 幸いなことにiDで好みの色目も作れることだし、一度トライしてもらいたいモデルと言えます。 |