KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Timberland 6 Inch Premium Boot 10034 ティンバーランド 6インチ プレミアム ブーツ 10034(Black Waterproof) 1996年発売 |
アウトソール | アウトソールには生ゴム系クレープソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはクッション性と吸湿性に優れたコルク。 捻じれと返りをスムーズに制御するシャンク。 ソールとの縫い付けを行うウェルトで構成。 |
アッパー |
アッパーにはフルグレイン・ウォータープルーフ・ヌバックレザーを採用。 履き口周りに厚手のパフを入れ込むことでアキレス腱周りの保護とスムーズな使用感を実現。 |
システム |
Creap Sole Genuine Waterproof Nubuck Leather |
歴史背景 個人的感想 |
1973年、完全防水レースアップブーツを誕生させたTimberland社が大ブレイクするきっかけとなった6 Inch Premium Boot。 1990年代中旬に東海岸を中心としたヒップホップファッションが国内に流入し、一躍アウトドアカジュアルが人気となったことで、国内でも多くの場所で取り扱いがスタート。 とりわけ#10061、通称イエローヌバックと呼ばれる品番が圧倒的に人気を博す事になります。 2000年にティンバーランドジャパンが設立され販売チャネルを広げたことで、それまではアウトドア系またはヒップホップ系のみが着用していたイメージから脱却し、一般消費者層にも定着。 以後、ブーツの定番ブランドとして世に知られております。 個人的には当時まずはイエローヌバックを買わなきゃ、と言った風潮に対しアンチの姿勢だった事もあり、ブラックヌバックを選択。 あまり人と被ることも無く、コーディネートがしやすかったため重宝していました。 若かりし頃履き倒しソールがかなり削れたため、何足か買い足すうちに一時的に引退をさせていたのですが、実験的にアッパーの丸洗いクリーニングを行い、まだ十分に使用できる事を確認。 せっかくなので、東京の福禄寿さんへリペアを依頼。 リペアのポイントとしては、本来マッケイ製法のソールなのでシャンク関係がまったく入っていない事もあり、その辺りを改良出来ないか?ということ。 また、履きこんだフィールドブーツという点から脱却させるため、あえてクレープソールに変更してみる、ということ。 クレープソールだとバランスが難しい、とのことでしたが、仕上がりは予想以上で、縫製も美しく、履き味もかなり柔らかくなりました。 クレープソールをこの手のフィールドブーツに使用するなら、このようなシャンクが一枚噛んでないと不安定になる事を体感。 そこそこのお値段が掛かりましたが、それ相応の価値を得られたと個人的には思います。 亜流と言われればそれまでではありますが、こういった楽しみ方もある、ということで紹介をさせていただきました。 |