KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Adidas T-MAC 6 アディダス ティーマック 6(White/Dark Indigo/Cardinal) 2007年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはノンマーキングラバーを採用。 アウトソール前足部外側には同心円状パターンを。 後足部外側には独特のY字パターンを。 そして、アウトソール内側全体をFORMOTION テクノロジーによる、独立型同心円が確実なグリップを約束してくれます。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはクッション性の高いC.M.E.V.A.と限りなく高い推進力と安定性をもたらすFORMOTION テクノロジーを搭載。 また、中足部全体にトルションシステムを埋め込むことで、安定性の確保と足の過度なねじれを防止。 インソールには復元性の高くクッション性の良いポリウレタンタイプを採用。 しなやかな足ざわりと沈み込むクッション性が体感可能です。 また、通気性の向上のため、土踏まず部分のインソールからアウトソールのトルションシステムに至るまで、シューズを貫くような形で数個穴が開いており、熱気が逃げるような構造となっております。 |
アッパー |
アッパーには足馴染みの良いシンセティックレザーとメッシュパーツを採用。 履き口部分である、内足部と外足部の高さを変えることで内転を抑え、捻挫をしにくい構造となっております。 また、ヒールのインナー部分が踵のくぼみに合わせた形で盛り上がっており、ヒールのフィット感を高め、アキレス腱保護が向上。 動きやすい高さのカットながらも、踵が浮きにくい構造を実現しております。 |
システム |
C.M.E.V.A. FORMOTION Torsion |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2006-2007シーズン、当時H・ロケッツ所属したT-MACことトレーシー・マグレディのシグネチャーモデルとして開発。 新規開発されたFORMOTIONテクノロジーをいかに入れ込み、視覚確認可能な説得力を増すべくデザインされた努力が随所に感じられます。 外観としてはT-MAC 3.5以降の実験性の高い開発から、オーソドックスにフォルム全体が戻った印象。 前作ほどのガッチリ感は薄れたものの、スペック上の観点からみても安定性志向なのは明白で、そこに機動力をいかに付加していくか、という命題に取り組んだモデルだと思われます。 履いた感覚とバランス感覚にフォーカスすると、T-MACシリーズ史上、最高モデルかと。 ソールに関しては独立して機能するFORMOTIONポッドの動きを支えるかのようにトルションが機能する感覚。 しなやかに足の動きについてくる点は、当時どのブランドとも一線を画していたように思えます。 T-MACシリーズの難しかった点でもあるアッパーの幅に関して、きつくもなく、緩くもなく、シリーズ内では一番ゆったり目の設計。 1~3までに魅せた想像を凌駕するデザイン性は無くなったものの、同時期に発売されたシューズの中では半歩ほど抜けていたように記憶しています。 選手としての全盛期の短さとリンクするように、このモデルを最後にシグネチャーモデルとしての展開は終了。 シューズとして非常に良くまとまっているだけに、この系譜の続きを見てみたかったな、と思う名品です。 |
モデル名 |
Adidas EQT Support Running アディダス エキュイップメント サポート ランニング(Runwht/Gergrn/Lead) 2010~2011年復刻版(?) |
アウトソール | 部位によって、形状を変えた独自のブロックパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソール全体には安定したクッション性を発揮するP.U.を使用。 ヒールには柔らかなクッションを発揮するSoft Cellを搭載。 中足部に埋め込まれたTorsion Systemが足の過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには通気性の高いメッシュとスエードのコンビを採用。 サイドから伸びたTPU Supportパーツが高いフィット感を提供。 |
システム |
P.U. Torsion System Soft Cell TPU Support |
歴史背景 個人的感想 |
1991年、無駄を極力省き、アスリートに必要な要素のみで構成するというコンセプトの元、発表されたのがエキュップメントシリーズ。 そのランニングモデル第一弾モデル。 作りの方向性としては、それまでのフラッグシップモデルであったZXシリーズの作りを継承し、無駄を省いている印象。 実際ソールのクッション感覚はZX8000辺りとほとんど変わりません。 サイドから伸びたTPUパーツの関係上、かなりフィット感が高く、ネーミング通りサポート性に優れたモデルといえます。 反面、トゥのボックス部分が狭く、甲も低いので、典型的な日本人の足形にはかなり辛いものがあるかと。 アッパーの構成を削って、素足感覚を追求していく、という方向性が見えるため、今振り返ってみると、その後のフィーツーウェアにつながる前段階のコンセプトというのがなんとなくわかります。 2012年現在、mi adidasにて展開をしていることからも世界レベルでの人気は高いことを証明。 しかしながら国内ではテクノロジー的な押しが弱いため、当時ほとんど記憶に残らなかったのも事実。 レトロ以上ハイテク未満という過渡期感が詰まったモデルゆえ仕方が無いのかもしれません。 国内ではmi adidasを利用しておしゃれなカラーリングで一足作ると差がついて良いかもしれませんね。 |
モデル名 |
Adidas Gazelle Vintage アディダス ガッツレー ヴィンテージ(Ruby/White/B.Bird) 2006年復刻版 |
アウトソール | 安定したグリップ性を誇るドッドパターンを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 使ううちに足裏の形になるレザーインソールを挿入。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1968年、トレーニングシューズとして発売。 サッカーやハンドボールを中心として、競技の用途問わず使用され、幅広く人気を博すことに。 年式を経て、インドアモデルは「ガッツレー インドア」に派生。 また、このモデルをベースに開発されたモデルが非常に多かった事を考えると、いかに当時としての完成度が高かったかを物語っているかと思います。 命名の元となったのは、「鹿革(ガゼル)」をアッパーに採用したことから。 地方によって、呼び名が異なり、混乱をしていましたが、国内ではドイツ語読みのガッツレーに統一。 カルチャー的側面としては、80年代末から90年代初頭にかけて、UKのクラブシーンを中心として現行の形状がブレイク。 国内では、年代別に形状や生産国が違う事から、ヴィンテージシーンで重宝され、程度の良い物に関しては現在でも高値を保持。 ヴィンテージ系とクラブ系の異なるカルチャーから支持されたことで、全体の支持層が拡大。 現在に至るまで、不動の人気を誇ることになります。 形状を換え、常に復刻をされているモデルではあるのですが、こちらは原型とも言える、1968年当時の型。 ヒールタブや短めのタンなど、当時らしいディティールが満載。 インソールも加工されていないレザー張りなので、靴下が粉だらけになる点など、ヴィンテージ好きにはたまらない仕様となっております。 履き心地に関しては、論ずるレベルでは無いでしょう。 当時のスペックらしいダイレクト感のある履き心地です。 利点としてはレザーインソールが足裏にくっ付く感覚なので、元々の軽量アッパーと相まって、フィット感と屈曲性はかなり秀逸。 また、見た目とは裏腹なゆったり設計。 これは現行のガッツレーとの大きな違いかと思われます。 発色が綺麗なので、コーディネートに取り入れやすいのもポイントでしょう。 シンプルすぎる故、購入時のリストにあがりにくいモデルではありますが、一足持っていると何かと助けてくれるモデルであることは間違いないですね。 |
モデル名 |
Adidas Boston Super アディダス ボストン スーパー(Lead/Alu/Poppy/Black) 2003年復刻版 |
アウトソール | 部位によって、形状を変えた独自のドッドパターンを採用。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.を使用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革と通気性の高いメッシュを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1985年にハイパフォーマンスランニングモデルとしてデビュー。 (1984年という説もあり) 当時、革新的とも言われたのが4色に塗り分けられたソール。 硬度ごとに4色に塗り分けられていて、適切なクッション性と安定性をもたらしてくれる、という売り文句でございました。 アッパーパターンも凝っていて、縫い目が足にあまり当らないようなカッティングやサポートを含めたDリングなど随所に当時らしさを凝縮しております。 履いた感じとしては、柔らかく、しなやかな印象。 幅もゆったりとしているため、この手のレトロランニングの中では非常に履きやすい部類に属すると思います。 ヌバックの発色の良さや靴としての取り回しの良さは、アディダスというよりニューバランスっぽい要素を個人的に感じますね。 数年に一度、何かしらの形で継続的に復刻をしているモデルなので、ファッションの好みに合わせたカラーリングを取り入れると、より楽しみが増すモデルと言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
Adidas T-MAC 5 アディダス ティーマック 5(Black/U.Red/Black) 2005年発売 |
アウトソール | アウトソールにはノンマーキングラバーソールに変形型DNAパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇る、C.M.E.V.A.を全体に使用。 フォアフットには推進力・クッション性を兼ね備えたadiPRENE+を挿入。 リアフットにはインソールを剥いだすぐ下にadiPRENEを搭載。 中足部に組み込まれた、従来のTPUとカエデ材薄板を組み合わせた新型Torsion Systemが足の過度なねじれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなシンセティック素材、そして通気性の高いメッシュを採用。 ストラップがサポート性を調節可能。 トウサイドにせり出したTPUが踏ん張りを強化し、ヒール周りの新型Torsion Systemが踵周りを保護。 すべてが解剖学的にフィット感を向上させるよう計算されたスペックとなっております。 |
システム |
C.M.E.V.A. adiPRENE+ adiPRENE Maple Wood Venee Torsion System |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2005-06シーズン、ヒューストン・ロケッツに所属したT-MACことトレーシー・マグレディーのシグネチャーモデルです。 あまりにも衝撃的かつ実験的だった前作を踏まえ、かなりオーソドックス寄りになったのが今作。 安定性を重視し、機動性をいかに確保できるか、という方向性が見て取れます。 デザイナーはKyle Pulli。 全体的な巻きつけるようなデザインを伝統的な忍者や侍の足元からインスピレーションを受け作成。 機能性の部分においては、レカロ社製バケットシートの機能性を参考ベースに開発。 特にこのモデルにおける実験的な部分といえば、新型トルションシステム。 カーボンファイバーに変わる素材として、木の持つ剛性としなやかさに注目。 車における木目調のインテリアパネルにヒントを得て開発されたといわれております。 実際のところ、思ったほどの結果は出なかったようですが、これは先々につながる実験だったのかもしれません。 シューズとしては見た目以上に重量感を感じない出来栄え。 ストラップ等々駆使しているため、フィット感が良い、という利点が際立っていると思います。 一方で、フォアフットはTPUパーツがサイドにせり出している関係上かなり狭く、個人的にはハーフアップしました。 また、インソールが従来のT-MACシリーズに採用されていた復元性の高いタイプではなく、クッション性の低いタイプだったのも減点。 adiPRENEがインソール下にあることを考えても、もう少しインソールに工夫が欲しかったな、というのが正直なところです。 そう言った意味ではアッパーの方が豪華で、ソールの厚み等々はしっかりあるものの、若干バランスが弱いと言えるかもしれません。 履くのは面倒ですが、クロスベルトの進化系として面白いと思いますので、機会があれば履いてみるのも一興な一品です。 |
モデル名 |
Adidas SS 80's アディダス スーパースター 80's(Black1/White/Black1) 2008年復刻版 |
アウトソール | オーソドックスかつ、特徴的なヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.を使用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1970年代前半に発売。 最も初期の製品は、特徴的なシェルトウが無く、一枚革で作られた、非常にシンプルなモデル。 このシェルトウに変更されたのは1970年代中盤以降から。 足先の保護および安定性の向上を目的として搭載。 シェルトウ以外に有名な逸話を挙げると、当時としては革新的なレザーインソールが「靴に足がプリントされる」とプレイヤー達言わしめ、一気に支持を獲得。 未だコンバースのオールスターやワンスターなどが全盛の時代に、一石を投じたテクノロジー、という意味で非常に貴重な歴史背景を持ちます。 またそういったテクノロジーをもって、NBAのシェアを徐々に拡大。 あのマイケル・ジョーダンも学生時代は着用し、プロ入り後、契約を熱望したのはアディダスだったという実話からも、当時の勢いを窺い知ることが出来ます。 オリジナルから生産国やフォルムを変更しながら、生産を続けられていたシューズですが、一番シルエットが奇麗だったといわれている、80年代フランスメイドを元に、待望の復刻。 ヴィンテージ市場では常に枯渇していたモデル故、諸手を挙げて歓迎。 特にこの黒白のカラーリングはオリジナルのデットストックだと10万は下らない一品だったため、マニアが一気に飛び付き、供給量も多かったものの、いつの間にか市場から綺麗に消え去りました。 シューズとしては、決して履き心地が良い部類ではないものの、フォルムの綺麗さがずば抜けているため、ジャンルを問わない汎用性の高さと、履くとそれだけでコーディネートが様になるのが特徴。 靴下にレザーの粉が付いてしまう程、剥き出しのライナーには一瞬ビックリするものの、履きこむと所有者の足の形に沿うので、ついつい履いてしまう魅力が。 現在も継続して様々なカラーリングが出ていますので、購入しやすいのは嬉しいところ。 限定でも良いので、カンガルーレザーのバージョンが出てくれれば、と心底思います。 |
モデル名 |
Adidas SL 72 アディダス スーパーライト 72(Trublu/Lempel/Macaw) 2008年復刻版 |
アウトソール | 安定したグリップ性を誇るストレートプロックパターンを採用。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.を使用。 |
アッパー | アッパーには軽量なメッシュとスエードのコンビを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1972年に発表。 当時西ドイツで行われたミュンヘンオリンピックに合わせ、自国ブランドとしてのプライドをかけ、技術の粋を集めて開発。 SLとはスーパーライトの略で、これが記念すべきSLシリーズのファーストモデル。 以後歴代SLシリーズが当時のアディダスランニングシューズのフラッグシップモデルとなっていきます。 その名の通り軽量性を最重要視して開発。 adidasとして初のナイロンアッパーを採用し軽量性を高め、ソールには安定性を高めるためのフレアソールを採用。 当初オリンピックの競技用のみに開発されたため、市販の予定がなかったものの、市場の強い要望を受けて、1974年に発売。 当時としては群を抜いていた軽量性が高い評価を得て、ランニングシューズの権威でもある「ランナーズワールド誌」で栄光のファイブスターを獲得。 ランニングシューズにおけるadidasの地位が一気に確立をされることになります。 ヴィンテージ市場ではオールドランニングシューズらしからぬ発色の良さから人気株として高値で推移。 タン部分が素材の関係上、経年劣化するとベタベタになるものの、程度の良いものであればかなりの確率で非売品に。 90年代半ばの初回復刻ですら、一時はプレミアが付いていたほどでした。 シューズとしてはあくまで70年代の設計ですので、履き心地に関しては論ずる対象にならないかと。 1日履いていたら間違い無く足が痛いです。 (個人的には3時間程度でギブアップ) また、アッパーが軽量でしなやかな割には、ソールの屈曲が意外と良くないので、その辺りに違和感を覚える部分も。 その他にはヒールカップの形状が若干浅いため、ジャスト目を履かないと靴擦れを起こしてしまう可能性が高いですね。 スペックを考えても、あくまでもカラーリングに付随する雰囲気を楽しむシューズだと個人的には思います。 近年では数年に一回復刻されていますので、一生懸命探さなくても手に入るようになったのは嬉しいところ。 色落ちの良いデニムなんか合わせてヴィンテージ感を気軽に楽しんでほしいモデルです。 |
モデル名 |
Adidas 1.1 B アディダス 1.1 バスケットボール(Black/R.White/Metallic Silver) 2006年発売 |
アウトソール | アウトソールにはノンマーキングラバーを同心円パターンとドレッドパターンのミックスにてアレンジ。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇るC.M.E.V.A.と自動的にミッドソールの硬度を変換するIntelligence Systemを搭載。 中足部から踵にかけて過度な捻じれを防止するTorsion Systemを挿入。 |
アッパー |
アッパーには足なじみが良く、しなやかなシンセティック素材を使用。 通気性を考慮されたメッシュタンとメッシュインナーがプレー中の快適さを約束してくれます。 |
システム |
Intelligence System C.M.E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
Adidasが2005年から発表をしていた、自動的にクッション性をコントロールするIntelligence System。 ピンの抜き差しやガスの入れ替えなど、遥か昔からAdidasが取り組んできた「使用者に最適なクッション性」という命題をとうとう実現させた夢の機能性。 Intelligence Systemとは、搭載された磁器がフロアの硬さ、使い手の体重等を感知し、人工知能部分に通達。 人工知能のモーターがワイヤーを回し、その人に合った適切なクッション性に、ヒール部分の硬度を随時変更していくというのが大まかな概要です。 初代搭載モデルはランニングシューズ。 それをもう一歩推し進めて開発し、バスケットボールシューズに搭載したのがこのモデル。 NBA2005-06シーズン中盤からNBA2006-07シーズン初旬にかけて、Adidasの中でも一部のトップ契約選手にのみ支給。 S・スパーズ所属のトッププレイヤー、ティム・ダンカンを筆頭にケビン・ガーネット、チャウンシー・ビラップス等もスポットにて着用。 トップ契約選手からのコメントを紐解いてみても、非常に好意的かつ戦闘力の高さを伺えておりました。 シューズとしては、若干アッパーが華奢な感覚。 Intelligence Systemは機能性と裏腹に重量があるため、ソール周りが重くなる欠点があります。 それゆえ、全体のバランスを考え、これ以上の剛性が高い重厚なアッパーを使用出来なかったのではないかと思われます。 反面ソール周りに重心がしっかりあるということの裏返しでもあるため、振り子の原理で走りやすく、そこまで大きな違和感を感じずに済むという風に捕らえることも可能。 その辺は履き手の意識の問題かと思われます。 Intelligence Systemは使用開始からある程度までは何度か勝手にチューニングしてくれますんで、その度に微妙な違いを感じることが出来、非常に面白いです。 マニュアルでも調節可能なため、本当に好みのクッション性に設定できます。 もう一点問題をあげるとすれば、フォアフットのクッション性を変えれないということ。 ランニングでもバスケットボールでも前傾姿勢になることが多いわけですから、フォアフットのクッション性までも調節できれば完璧なシステムだったと思います。 国内定価35000+Taxという金額をどう捉えるかによると思いますが、この当時一時的にもシューズとしての未来形が見えただけでも面白かったのではないかと。 しかしながら販売不振でアウトレットに山積みされたように、このシステムの先の未来を継続してAdidasが描けるような市場が無かったことが残念でなりません。 願わくば、このシステムの完成系を見たかったな、と思う未完成なモデルですね。 |
モデル名 |
Adidas Top Ten Hi アディダス トップテン ハイ(R.White/Black/Black) 2006年復刻版(?) |
アウトソール | 安定したグリップ性を誇るヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.を使用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1979年から1983年までの4年間に渡り販売。 リック・バリーを中心としたNBAのトッププレイヤー10人を採用し、開発製造したことからトップテンと名付けられたと言われております。 プレイヤーのスピードに対応しつつ、ホールド感も残す、という相反する命題をクリアするために、Foreflex cutとAnkle Saverという当時としては斬新なアッパー機能性を搭載。 ソールの形状もフォアを薄めに仕上げることで、踏み込みがしやすく、スーパースター等々との差別化を図っていました。 ちなみにこのアッパーにスーパースターのソールを挿入した、トップファイブという廉価版も発売されております。 前期型と後期型があり、特に前期型はアンクルとタン部分にウレタンを使用しているため、現存していたとしてもボロボロ、ベタベタの使用できる状況にはないと思われます。 後期型もタン部分がボロボロで抜けてしまっているものがほとんど。 そうであっても、NBA選手やヨーロッパ選手用のSMUが多数発見されることから、ヴィンテージマニアの中では一定の評価を得ているモデル。 生産国もフランスメイドだけではなく散らばっている部分があり、フォルムのブレもあることから、探す楽しみがあるようです。 復刻版に関しては、オリジナルに似て非なるフォルム。 ハイカットの高さなど、全く違うので評価のしようがない感じです。 そういう意味ではまだローカットの方が、評価基準にギリギリ乗るので良いかもしれません。 そういう違いを置いておいて評価すれば、適度に履きたくなるモデル、という感じだと思います。 定番の範疇に入るモデルではありますが、スーパースターやスタンスミスなどに比べればマイナー。 そして適度なボリューム感はあり、意外とシンプルなのでコーディネートには困らない。 圧倒的な面白みは感じられませんが、あればどうにかなるよね的な、便利なモデルだと思います。 コンコルド同様、オリジナルのフォルムで復刻して欲しいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Adidas Pro Model 2G SY アディダス プロモデル 2G SY(Black/R.White) 2001年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはグリップ性の良い、ヘリンボーンパターンを採用。 中足部をくり抜くことで軽量化を施しています。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇るC.M.E.V.A.を搭載。 中足部全体にトルションシステムを埋め込むことで、安定性の確保と足の過度なねじれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなシンセティックパテントを使用。 シェルトウがつま先の保護をし、デザインのアクセントとなっております。 |
システム |
C.M.E.V.A. Torsion System |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2000-01シーズンに発売。 ジョー・デューマスがキャリア晩年に履いたSS2Gが若手スターを中心にブレイクしたことで、過去の名作をアップデートする流れに発展。 名作プロモデルをベースに基礎設計を作り直したのがこのモデル。 NBAプレイヤーのみならず、カレッジモデルとして多くのプレイヤーが着用。 高校生時代のレブロン・ジェームズが着用していたことからも、当時の大きな流れを窺い知ることが出来ます。 国内ではそういったUSAからの流れを汲みつつ、当時のシューズセレクトショップ及びバスケットボールプロショップが大量に国内に輸入し提案。 派手目のチームカラーが多色展開されたため、着用する人を選んだものの、レトロなフォルムが受け入れられ、それなりの売り上げにつながっていたように記憶しております。 このモデルのヒットから、アッパーのデザインはほぼそのままにソールテクノロジーを変化させたアップデートモデルは現在に至るまで継続。 そのタイミングの最新ソールテクノロジーをかみ砕いたような位置づけがマニア心をくすぐるシリーズになっております。 シューズとしては見た目以上に軽さを感じてもらえると思います。 クッション材もC.M.E.V.A.のみにしては柔らかく感じる出来栄え。 思った以上に使えます。 欠点としては蒸れまくる通気性。 通気ホールが全然ないので、これは致し方ないかと。 そして、足首周りのホールド感がカットが高そうに見える割に、意外と高くない点。 これはアキレス腱部分の可動領域を広げるために、ヒール周りが伸縮ゴムになっている点が影響しているかと思われます。 この辺りは好き嫌いの部分の問題でしょうね。 履き味が軽快ですし、コストパフォーマンスとしてはエントリー系モデルとして高いと思います。 海外では前述したとおりシリーズとして継続されているものの、国内ではこのモデル以後正規展開を行っていないので、是非とも定価1万円以内くらいでアディダスジャパンが引っ張ってくれると良いな、と思うモデルの一つ。 または復刻希望ですね。 |
モデル名 |
Adidas Stan Smith 80's アディダス スタンスミス 80's (Neo White/Fairway) 2009年復刻版 |
アウトソール | 安定性を重視したドットパターンを採用。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1965年にフランス人テニスプレイヤー、ロバート・ハイレットの名を冠して「ハイレット」として発売。 長きにわたってトッププレイヤーの足元を支えていました。 その中でも当時飛ぶ鳥落とす勢いで活躍していたアメリカ人プレイヤー、スタン・スミスが1971年全米オープンで優勝。 着用していた「ハイレット」をファンの間では「スタン・スミス」モデルとして呼ぶようになり、1970年代半ばには「ハイレット」から「スタン・スミス」として改名し再発売。 その際に有名な肖像画プリントがタンに施され、アディダスならではの定番として定着していきます。 以後、途切れること無く、現在に至るまで生産。 2200万足というテニスシューズとしてのギネス記録も持ち合わせるなど、アディダスの歴史に純然と輝くモデルとして君臨しています。 人気の秘訣は何よりもシンプルなフォルム。 コレクター内では、「ここでデザインは完成された」というような評価もちらほら。 そして年代別で生産国やディティールが違うため、シンプルなモデルながらコレクター要素を多数持ち合わせていることも特徴。 国内では90年代の古着ブームが去った後であってもヴィンテージ市場では未だに高値で推移していることからも人気の根強さが伺えます。 2007年、一番シルエットが奇麗だったといわれている、80年代フランスメイドのスタンスミスを元に、待望の復刻 内張りすらない一枚革特有の足当たりは履き始めは不快感が若干あるものの、履きこむほどに所有者の足の形に沿うことが利点。 履き心地に関しては可もなく不可も無いレトロの定番レベルです。 一日中履くのは厳しいでしょう。 履いてみると圧倒的に違うフォルムはマニアがこだわる気持ちがわかる出来栄え。 定期的に販売されているうちに一足は押さえておきたいモデルですね。 |
モデル名 |
Adidas Pro Shell アディダス プロシェル(Black/Silver) 2000年復刻版(?) |
アウトソール | オーソドックスかつ、特徴的なヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.を使用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1970年代後半より発売開始。 当時としては珍しく、カットの高さによって名前が違う珍モデルとして認知。 Lowカットはスーパースター。 Midカットはプロシェル。 Hiカットはプロモデル。 この中間という位置が災いしたのか、それともMidカットという定義が当時浸透をしていなかったせいなのか、ヴィンテージ市場でもなかなかお目にかかりにくく、玉数が少ない事で知られております。 現代においてもスポットで展開するも、継続して販売されるようなことが無い事もあって、スーパースターの影に隠れたモデルという印象が強いですね。 実際に履いてみるとわかるのですが、スーパースターほど抜けるような感覚も無く、プロモデルほど履くのが面倒でもない、という意味で現代的には丁度良いモデルだと思います。 ベロクロをしっかり締めるとかなりホールド感が増すので、軽快に履くようでしたらブラブラとさせても良いかと。 復刻版は今のところ「スーパースター 2」のスペックですので、パフも柔らかく、履き始めから馴染むので硬さを感じなくて済みますね。 最近では80'sのスペックで様々なモデルが販売されていますので、是非ともこれも復刻し直して欲しいところ。 シンプルなカラーリングまたはmi adidas辺りで展開して、現在の過小評価を覆して欲しいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Adidas Crazy 8 アディダス クレイジー 8(R.White/U.Red/M.Silver) 2006年復刻版 |
アウトソール |
安定したグリップ性を誇るヘリンボーンパターンを採用。 中足部を大胆にくり抜くことで軽量化を促進。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るC.M.E.V.A.を使用。 中足部には過度な捻じれを防止するTorsion Systemをアウトソールとミッドソールの間に内蔵。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセティック素材を採用。 ライナー及びタンにはガーゼのようなしなやかなメッシュ素材を採用し、快適性を向上。 サイドアッパーまでミッドソール素材が包むことで、安定性と剛性を完備。 |
システム |
C.M.E.V.A. Torsion System Feet You Wear |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1997-98シーズン、L・レイカーズ所属のK・ブライアントのシグニチャーモデルとして発売。 当時、J・スタークスやD・ムトンボくらいしかオールスタークラスの契約選手がいなかったアディダスにおいて、今後を担うビッグネームとして華々しくデビュー。 2年目のシーズンを充実させ、個人としてはファン投票によりNBA史上最年少でオールスター選出。 若かりしコービーの勢いを感じさせるモデルと言えます。 シューズとしては当時アディダスの押し進めていた、人間の足本来の動きを妨げることなく、しなやかなクッション性をもたらすというFeet You Wear(フィーツーウェア)コンセプトを採用。 Feet You Wear(フィーツーウェア)をざっくり説明すると、素足なら怪我をしないのに、靴を履くと怪我をしてしまうのは何故だ?という所に注目し、設計開発を行うコンセプトの事を言います。 確かにシューズとして接地感が高く、足運びはスムーズな気がします。 ですが、個人的にはクッション性が若干硬いかなというイメージ。 ホールド感は甘めですね。 また、素足感を重要視しているせいか、踏み込みがしやすいように足幅が非常にゆったりしていることも特徴です。 復刻版は2005年から定期的に展開。 元々Kobe 8というモデル名だったのをアディダスから揉めに揉めて契約破棄したコービーを皮肉ってCrazy 8と名付けた際に起こった舌戦もこのモデルのハイライトの一部と言えるかもしれません。 |
モデル名 |
Adidas ZX8000 アディダス ZX8000(White/Metallic Silver/Titanium) 2005年復刻版(?) |
アウトソール | アウトソールにはカーボン含有量が多く耐摩耗性に優れ、当時のF-1レースに使用されるタイヤと同じ素材のラバー(Monza F-1)で形成された、ポジトラクションランニングソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソール全体には通常のP.U.よりも軽くて弾力性に富み、衝撃吸収性が持続するプロライトミッドソールを使用。 ヒールには柔らかなクッションを発揮するSoft Cellを搭載。 前方外側と後方内側にオーバーサピネーションとオーバープロネーションを防ぐ、ガイダンスエレメントを挿入。 中足部に埋め込まれたTorsion Systemが足の過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかな天然皮革のスエードを採用。 外付けのTPUヒールカウンターが足ぶれを無くし、自然な歩行を実現。 |
システム |
P.U. Torsion System Soft Cell Guidance Element |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1989年にZXシリーズのトップ機種として発売。 特に足の捻じれを未然に可能な限り防止するトルションシステムを初搭載したモデルとして大々的にデビュー。 当時のアディダスとしては革命的なテクノロジーを多数詰め込んだモデルだったものの、ストリートユースに受け入れられたわけではなく、あくまでシリアスアスリート向けでした。 国内で本格的に認知されたのは2000年に入ってから。 2000年前後に起きた裏原宿ブーム時のアパレルフォルムが太くも無く、細くも無く、といったラインだったため、そこに上手くハマるモデルとしてセレクト系シューズショップやスタイリストがこぞってプッシュ。 元々ヨーロッパで人気が高かったこともあり、様々な海外別注色が国内に流入。 適度なボリューム感がジャンル問わず合わせ易かったこともあり、一気に市民権を得ました。 履き心地も悪くないですし、日本人が履いても十分にゆったりな足幅ですので、快適なモデルだと思います。 近年では争奪戦が行われているような感じも無く、好きな人が好きなタイミングで購入している印象。 カラーバリエーションや素材違いがスポットで出ていますので、食わず嫌いをせずに試して欲しいモデルです。 |
モデル名 |
Adidas Concord Hi OG アディダス コンコルド ハイ オリジナル(White/Mettalic Silver/Aluminum) 2009年復刻版 |
アウトソール | 安定したグリップ性を誇るヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 ストラップが必要なホールド感を提供。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1983年に発売。 70年代末から販売されていたTop Tenの改良版的な立ち位置にて市場に投入。 Top Tenと双璧をなすモデルとしてヨーロッパの選手が中心となって着用されていたと言われております。 国内での定価は25000円という破格値。 円安だった当時のことを考えても、かなり強気な金額設定だったのではないでしょうか。 前期型と後期型でストラップとソールが変更されますが、こちらはTop Tenを踏襲しているので前期型。 テクノロジー的にはTop Tenのタン部分を変えて、ストラップを追加した、というのが実際のところなので大差はありません。 後期型はコンテンダーと同じソール型にフォーラムのストラップを組み合わせたモノになります。 こういった事情を推移すると、Top Ten → Concord → Forumという一連の流れが出来上がっているのが良くわかります。 履き心地等々は、比べれるものではありませんので割愛。 ただ、幅がかなりゆったり取られているので、ローテクながらもインナーに不快感は感じません。 長時間着用するわけでは無いなら、結構履けるモデルだと思います。 残念だったのは、当時とほぼ同じディティールで復刻したにも関わらず、カラバリがほぼ無かったこと。 素材違いは発売されたのですが、これぞアディダス、といったようなシンプルなトリコロール辺りが発売されなかったことは悔やまれます。 個人的にはもう少し盛り上がって欲しかったモデルの一つですね。 |
モデル名 |
Adidas Jabber Suede Low アディダス ジャバー スエード ロー(Red/White) 1996年復刻版 |
アウトソール | 安定したグリップ性を誇るヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をフルカップタイプで使用。 クッションの歪みに対する逃げ場を確保するため、内側中足部だけえぐられております。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革のスエードを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1978~81年にかけてカリーム・アブドゥル・ジャバーのシグニチャーモデルとして発売。 このジャバー自体は前期型、後期型の二型に大まかに分けられ、前期型がこのスエードタイプ、後期型がレザータイプと言われています。 このスエードタイプは当時販売されていたトーナメントをベースに作成。 しなやかなスエード感が特徴のモデルに仕上がっております。 こちらは1996年に日本製で復刻されたモノなのですが、何と言っても縫製が綺麗。 また、スエードの質感やシューレースのコットン素材が絶妙なバランスで雰囲気を醸し出しております。 履き心地に関してはこの時代のモノですので、議論に乗らないと思っていただければ。 一日履くと足が痛くなります。 このくらいスエードのクオリティが高いと毛羽立ちが綺麗なのは良いのですが、とにかく色移りが激しかったのは大変でした。 良いような、悪いような、といった部分ですね。 デニム関係との相性が抜群ですので、このクオリティの高さで再復刻を強く願うモデルです。 |
モデル名 |
Adidas A3 SS Ultra アディダス エーキューブ スーパースター ウルトラ(R.White/Silver Metallic/Black) 2003年発売 |
アウトソール |
安定したグリップ性を誇るヘリンボーンパターンを採用。 土踏まず部分をくりぬくことで軽量化を促進。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るC.M.E.V.A.を使用。 ミッドソール全体に安定性・クッション性・推進力を兼ね備えたフルレングスA3ユニットを搭載。 フォアフットにはadiPRENE+を追加挿入。 中足部にTORSIONを挿し込むことで過度な捻じれに対応。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなシンセテック素材を使用。 内側だけPVCを張ることで剛性を高め、無数の通気口をあけることで通気性を確保しております。 また、ライナーにはベロア素材を採用することで、靴内部での足ブレを防ぎ、脱げにくくしております。 |
システム |
C.M.E.V.A. Full Length A3 System TORSION adiPRENE+ |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2003-04シーズン、インサイド系アディダス主力選手が着用をしたモデルです。 当時、最新テクノロジーであったA3 Systemとバスケットボールシューズの代名詞的なSSの冠が付いただけあって、アディダスの力の入れようもかなりのものでした。 実際にカラバリも豊富で、国内販売でも非常に派手なカラーリングまで展開。 このまま一気呵成にシェアを奪うのか?と思っていた矢先、USAにてA3の不具合が起き回収対象となります。 以後、このタイプのA3からA3 Bounceにテクノロジーが変わっていったことを考えると、不運なモデルという印象が強いのではないでしょうか。 実際に履き心地としては、アディプリーンの要素もあるとは思うのですが、硬くも無く、柔らかくも無い、絶妙な感覚。 安定感が高いモデルのように見えるのですが、そういった感じでもなく、足裏に吸いつくような感覚、というのが正しい言葉のように思えます。 アッパーもフルワープドでストレスも少ないですし、通気性以外は良くできていると思います。 たまたまなのですが、個体差でタンの縫い付けが悪かったため、片足だけ痛くなる、という弊害がありましたが、それ以外は概ね満足ですね。 現在はFormotionテクノロジーがあるので、これを進化させる必要はないと思いますが、この不思議な感覚をブラッシュアップして欲しかったな、と思う隠れモデルの一つです。 |
モデル名 |
Adidas T-MAC 3.5 アディダス ティーマック 3.5(Black/R.White) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールにはノンマーキングラバーソールにT-MACのハチャメチャな動きに対応するべく開発された、変形型ドレッドパターンとストレートパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇る、C.M.E.V.Aを全体に使用。 ヒールにはクッション性の高い衝撃吸収素材、adiPRENEを。 フォアフットには推進力・クッション性を兼ね備えたadiPRENE+を搭載。 アウトソールからアッパーにかけて伸びたTorsion Systemが足の過度な捻じれを防止。 インソールには復元性が高くクッション性の良い特殊なものを採用。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーと足当たりのよいシンセティックのコンビを使用。 インナーブーツを搭載することで高いフィット感と足馴染みの良さを確保。 また、インナー素材に吸湿速乾性及び抗菌作用に優れたオーソライト社の素材を全面に採用。 サイドアッパーを柔らかなTPUとメッシュのベンチレーション仕立てにすることで通気性を完備。 |
システム |
C.M.E.V.A. adiPRENE adiPRENE+ Torsion System |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2003-04シーズン後半戦、オーランド・マジックに所属したT-MACことトレーシー・マグレディーのシグネチャーモデルです。 抜群の売り上げをマークしたT-MAC3をシーズン通して履く予定が変更され、前倒しでお披露目されたのがこの3.5。 1~3までの流れを知っていたものとしては、一瞬目が点になるほどのモデルとしての方向転換がこのモデルから始まったと言えます。 カラー展開の多かった3の後釜にしてはカラバリが多く展開されず、全部で3色のみ。 このモデルは翌年の夏に行われたアメリカ大陸予選まで着用されたこともあり、USAカラーが存在。 その辺りまで睨んだマーケティングだったように思えます。 シューズとしてはベースが3ということもあり、履き心地関係はそのままに、課題であった通気性を解消するために制作されたような感覚。 実際の見た目はカットが高くなったように見えますが、ホールド感が強くないため、足首のフリーさは1~3までの延長上。 履いた感覚に違和感がない作りになっています。 また、この辺りから徐々にシューズとしての足幅が広くなり始めて、履きやすくなります。 このモデルのインナーブーツもフォルムの関係上、締め付けが3に比べるとゆったりしているので、幅も楽に感じると思います。 総じて言えば、3をかみ砕いて使いやすくしたモデル、という感じですね。 ホワイトベースだとサイドアッパーのベンチレーション部分が黄ばむという問題があったため、もう少しブラックベースでカラバリがあれば、市場にインパクトを残せたモデルだったかもしれません。 |
モデル名 |
Adidas Forum Low アディダス フォーラム ロー(Grey/Black/Red) 2010年復刻版 |
アウトソール | トレフォイルをドッド型に落とし込んだ安定性の高いオクトパスパターンとストレートパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 内側の一部を削り取ることで軽量化を促進。 そのため耐久性に問題が出ないよう、ミッドソールをナイロン素材で包むことで衝撃を分散し、反発性、耐久性を向上させるデリンジャーウェブシステムを採用。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかな天然皮革のヌバックを採用。 TPUヒールカップが足ブレを防ぎ、ストラップがしっかりと足首をホールドしてくれます。 |
システム |
E.V.A. Dellinger Web |
歴史背景 個人的感想 |
やってきました、mi adidas。 2010年の4月に原宿にて作成。 出来上がりが約1ヵ月半程かかりました。 金額の中に配送費が入っていない点がNIKE iDに比べ不便なところだったので、関東に行った際についでに受け取り。 (配送料金を払えば自宅に届けてくれます) なので結構手元に来るまでに時間が掛かりました。 モデルに関してはかなり悩みましたが、自分じゃなかなか買わないだろうな、というモデルをチョイス。 基本フォーラムはハイカット派なので。 で、カラーリングに関してもありそうで無いかな?という感じで作り上げました。 元から海外サイトでシュミレーションをしていれば良かったのですが、唐突に行ったので、一時間程度悩んで作成。 いつもは引き算のカラーリングなのですが、ぶっつけ本番だったので結構足し算気味になってしまったな、と後で思った次第です。 作ってみて思ったのが、カラーリングと素材によっては組み合わせ出来ないものが結構あるということ。 また、スワッチを手元に置いて作らないとかなりブレがあるようなシステムってこと、でしょう。 縫製は結構綺麗です。 (参考用に写真枚数を多くしております) なので追加の金額を出しても作りたいかな、と思える出来栄え。 個人的には満足してます。 商品を見てビックリしたのが、シューズの箱が異常に大きい事。 mi adidas用のスペシャルボックスなのですが、通常の寝かせて入れ込む形ではなく、シューズを平置きして、真ん中に仕切りのポールが入っている配置のため高さのある箱になってます。 今後NIKE iDほど普及するかどうかは定かではなりませんが、定期的にモデルが入れ替わってくれると創作意欲を掻き立てられる楽しいシステムだと思いますね。 |
モデル名 |
Adidas SS2G Patent FL アディダス SS2G パテント フットロッカー(White/Black) 2001年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはグリップ性の良い、ヘリンボーンパターンを採用。 中足部をくり抜くことで軽量化を施しています。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇るC.M.E.V.A.と沈み込むような高いクッション性を誇るadiPRENEをヒールに搭載。 中足部全体にトルションシステムを埋め込むことで、安定性の確保と足の過度なねじれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革と足なじみの良いシンセティックレザーのコンビを使用。 シェルトウがつま先の保護をし、デザインのアクセントとなっております。 |
システム |
C.M.E.V.A. adiPRENE |
歴史背景 個人的感想 |
1999年、当時デトロイト・ピストンズの中で1989・90年の連続優勝を知るメンバーであり、ファイナルMVPにも選ばれ、バッドボーイズと呼ばれた中で唯一の良心とまで言われ、多大なる尊敬を集めていたプレイヤーがジョー・デューマス。 現在はデトロイト・ピストンズのGMでもあるジョー・デューマスがキャリア晩年に履いたモデルがこのSS2G。 その姿を見て、当時若手としてNBAをにぎわせていたK・ブライアントやT・マグレディーが「なんだそのシューズは?」と過敏に反応。 若手スター選手がこぞって履き出す事で、一躍有名になり、USAで大きなムーブメントに発展。 ファッションアイテムとして捉えられていることが多いこのモデルですが、USAでは偉大なるLowカットシューズとして認知。 NBA2005-06シーズン、当時ワシントン・ウィザースのスターPGだったギルバート・アリナスがほぼシーズンを通して使用したことからもそのレベルの高さが伺えます。 国内ではそういったUSAからの流れを汲みつつ、当時のシューズセレクトショップが大量に国内に輸入し提案。 ハイテクながらもスーパースターからすんなり履き変えれる違和感の無さも手伝い、一気に国内でブレイク。 これを契機にアップデート系スニーカーブームが起こります。 こちらのカラーリングは元々フットロッカーの別注カラーだったのですが、後発ながらも何故か国内正規ルートで販売された不思議なカラーです。 シューズとしては前述したとおり、スーパースターから違和感なく履き変えれるハイテクということで非常に良いと思います。 履き心地、重量等々を含めても軽快ですし、コストパフォーマンスが高いモデルと言えますね。 カラーリングや素材含めて短期間に出尽くした感がありますが、ベースがスーパースターだけにデザインが色褪せにくいと思うので定期的にリバイバルをして欲しいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Adidas Country アディダス カントリー(White/Black) 2000年復刻版(?) |
アウトソール |
安定したグリップ性を誇るヘリンボーンパターンを採用。 ヒールまで巻きあげることで、クロスカントリーに必要なトラクションを完備。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.を使用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1970年代前半に当時ヨーロッパで流行ったクロスカントリー用のシューズとして発売。 以後、生産地やフォルムを変えながら現在まで生産され続けるロングセラーモデルです。 当時として斬新だったのはどんな道でも走るクロスカントリーの特性を吟味し、備えられた特性。 悪路でもグリップを失いにくい巻き上げ式アウトソールや世界初だったと言われている二層式ミッドソールなど革新的なテクノロジーが詰め込まれました。 エポックメイキング的なモデルでありつつも、一般市場にて更に有名にさせたのは1984年に公開された映画「ビバリーヒルズ・コップ」内でエディー・マーフィーが着用をしたためだと言われています。 ヴィンテージ市場では未だに高値安定で推移しており、年式でフォルムが違うのもマニア泣かせなところ。 個人的にはストレートフォルムのパンツに合わせるのには丁度良いシューズだと思います。 もちろん基礎設計が古いので、取り立てて履き心地が良いとかそういうのは無いのですが、アーチ部分がしっかりとサポートしてくれる形状になっているのでローテクながらも意外と疲れにくい気がしています。 逆に言えば偏平足気味の方にはきついモデルかもしれません。 シューレースに関しては地味に感じていたので、スッキリしながらも存在感のあるものに変更。 一般流通しているシューレースがもう少しスタイリッシュなら、もっと魅力が引き立つのにな、と思います。 近年市場では存在感があまり感じられないモデルになりつつありますが、どんな方にも普遍的な魅力を感じとってもらいやすいモデルと言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
Adidas T-MAC 3 アディダス ティーマック 3 (Black/C.Royal) 2003年発売 |
アウトソール | アウトソールにはノンマーキングラバーソールにT-MACのハチャメチャな動きに対応するべく開発された、変形型ドレッドパターンとストレートパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇る、C.M.E.V.Aを全体に使用。 ヒールにはクッション性の高い衝撃吸収素材、adiPRENEを。 フォアフットには推進力・クッション性を兼ね備えたadiPRENE+を搭載。 アウトソールからアッパーにかけて伸びたTorsion Systemが足の過度な捻じれを防止。 インソールには復元性が高くクッション性の良い特殊なものを採用。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーと足当たりのよいシンセティックのコンビを使用。 インナーブーツを搭載することで高いフィット感と足馴染みの良さを確保。 内側を立て目のTPUパーツの一種が無数に走ることで、デザイン性を高めながらも、屈曲性と剛性をアップ。 また、無数の通気口をあけることで、通気性向上にも一役買っております。 |
システム |
C.M.E.V.A. adiPRENE adiPRENE+ Torsion System |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2003-04シーズン、オーランド・マジックに所属したT-MACことトレーシー・マグレディーのシグネチャーモデルです。 当時アディダスの看板選手として期待を一身に背負い、スマッシュヒットしたT-MAC 2の後継モデルとして大きな期待を寄せられ開発。 NBA2002-03シーズンに得点王に輝いた実績を引っ提げていたこともあり、このモデルに対しての問い合わせの異常な多さから発売日を予定より前倒ししてリリース。 混乱の鎮静化にあたりました。 アメリカ発売は2003年11月1日(国内は2004年1月リリース) NBA2003-04シーズンも二年連続得点王に輝いたこともあり、T-MACシリーズの中で一番有名なモデルと言われています。 個人的には前述した通りのリリースで入手したほど、期待の一品でした。 1や2ほどの沈み込む感覚はやや減ったものの、クッション性は高く、様々な要素を含め総合的に判断し、未だにこれを超えるアディダスのモデルには出会えていません。 ただし、シューズとしてのバランスという観点から見ると、日本人の足形には合わないと思います。 幅が狭く、甲が低い典型的なシグネチャーモデルですので、その辺は厳しいな、と。 オリジナルのジョーダンシリーズが日本人の足形にことごとく合わなかったように、減点部分を差し引いても高揚するフォルムの華麗さが魅力的な一品です。 |
モデル名 |
Adidas T-MAC 2 アディダス ティーマック 2(Black/C.Royal) 2002年発売 |
アウトソール | アウトソールにはノンマーキングラバーソールにT-MACのハチャメチャな動きに対応するべく開発された、変形型ドレッドパターンとストレートパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇る、C.M.E.V.Aを全体に使用。 ヒールにはクッション性の高い衝撃吸収素材、adiPRENEを。 フォアフットには推進力・クッション性を兼ね備えたadiPRENE+を搭載。 アウトソールからヒールにかけて伸びたTorsion Systemが足の過度な捻じれを防止。 インソールには復元性が高くクッション性の良い特殊なものを採用。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで足当たりのよいシンセティック素材を使用。 トウ部分に通気口を開けることで通気性を確保。 インナーブーツを搭載することで高いフィット感と足馴染みの良さを提供してくれます。 トウ周りの補強としてシェルトウを変形させたパーツを採用。 ファーストモデルに比べ屈折性が高いように改良されています。 |
システム |
C.M.E.V.A. adiPRENE adiPRENE+ Torsion System |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2002-03シーズン、オーランド・マジックに所属したT-MACことトレーシー・マグレディーのシグネチャーモデルです。 前年度最も成長した選手に贈られる賞であるMIP(Most Improved Player)を受賞し、選手として大きな波に乗りかけていたこともあり、当時アディダスのガード系プレイヤーの看板選手として一気にブレイクさせるべく開発されたのがこのモデル。 結果、初の得点王を受賞するなどバスケットボール市場に大きなインパクトを残し、シグネチャーにしては値段も低価格だったこともあり、スマッシュヒットを記録。 年間を通して他のブランドと比較しても一番売れたシグネチャーモデルだったそうです。 ちなみにトレーシー・マグレディー自身もこの年にアディダスとの生涯契約を結んでいます。 個人的に初T-MACはこのモデルです。 国内発売が2からだったので、興味本位で国内発売後、早い段階で購入したのですが、もう一気にハマっちゃいました。 接地感が高いのに、妙に沈み込む感覚が何よりも新鮮だったのを覚えています。 1から3までは一連の進化の過程だと思うのですが、日本人が履きやすいのはこの2かもしれません。 1ほどトウ周りが狭くなく、3ほど幅が細くないモデルですので。 ただ、甲周りはやはり低いですね。 クッション性に関しては1から3の中では一番これが柔らかいと思います。 黒青のカラーリングが足元を締めてくれるので、とにかくコーディネートしやすいモデルでもあります。 |
モデル名 |
Adidas T-MAC 1 アディダス ティーマック 1(R.White/Royal/Black) 2001年発売 |
アウトソール | アウトソールにはノンマーキングラバーソールにT-MACのハチャメチャな動きに対応するべく開発された、変形型ドレッドパターンとストレートパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇る、C.M.E.V.Aを全体に使用。 ヒールにはクッション性の高い衝撃吸収素材、adiPRENEを。 フォアフットには推進力・クッション性を兼ね備えたadiPRENE+を搭載。 中足部に埋め込まれたTorsion Systemが足の過度な捻じれを防止。 インソールには復元性が高くクッション性の良い特殊なものを採用。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで足当たりのよいシンセティック素材を使用。 トウ周りの補強としてシェルトウを変形させたパーツを採用。 |
システム |
C.M.E.V.A. adiPRENE adiPRENE+ Torsion System |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2001-02シーズン、オーランド・マジックに所属したT-MACことトレーシー・マグレディーのシグネチャーモデルです。 前年度トロント・ラプターズからオーランド・マジックに移籍し、結果をだしたことでシグネチャーモデルを獲得。 その第一弾です。 その効果もあってか、最も成長した選手に贈られる賞であるMIP(Most Improved Player)を受賞。 オールスターゲームにおいては強烈なワンマン・アリウープを披露し、人気実力ともに推しも推されぬプレイヤーに成長。 国内においても第一弾として発売予定だったものの、規定数に発注が満たなかったためドロップアウト。 とはいえ、海外から多数流入していたので比較的買いやすい環境となっておりました。 アディダスらしいシェルトウをうまく流用したデザインに仕上げており、ハイテクとローテクのマッチングという意味で一つ抜けた存在として語られるモデルでもあります。 インナーブーツが採用されていないので、進化の過程とも言える1から3を比較すると、足入れと甲周りが一番楽なのはこのモデルだと思います。 その分ホールド感は若干甘いかな、と。 クッション的には接地感が高いにもかかわらずプニプニした柔らかい感触を得ることが可能。 NikeのZoom Airとは違う感覚ではありますが、これはこれで非常に病みつきになりやすい感覚だと思いますね。 システム的にもSS2Gとかに通じる部分がかなりあるので、初めての人にもとっつきやすいモデルではないでしょうか。 |
モデル名 |
Adidas Forum Hi アディダス フォーラム ハイ(Black/White) 2006年復刻版(?) |
アウトソール | トレフォイルをドッド型に落とし込んだ安定性の高いオクトパスパターンとストレートパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 内側の一部を削り取ることで軽量化を促進。 そのため耐久性に問題が出ないよう、ミッドソールをナイロン素材で包むことで衝撃を分散し、反発性、耐久性を向上させるデリンジャーウェブシステムを採用。 |
アッパー |
アッパーにはエナメル素材を採用。 TPUヒールカップが足ブレを防ぎ、ストラップがしっかりと足首をホールドしてくれます。 |
システム |
E.V.A. Dellinger Web |
歴史背景 個人的感想 |
1984年、ロサンゼルス・オリンピックに標準を合わせ開発、および発表された歴史的モデル。 ロサンゼルス・オリンピックの試合会場名をモデル名にした五輪モデルです。 当時、ヨーロッパ圏のアディダス着用選手がこぞって履いたモデルと言われています。 発売当初国内では29000円という破格値で発売。 しかしながら価格の問題上売り上げが伸びず、後期型ではスペックを若干変更し価格を下げて販売したと言われております。 ちなみに復刻版は後期型をモチーフに作成されているようです。 シューズとしては90年代から継続的に復刻。 復刻版の出来や素材感、同じハイカットでも高さが違うなどなど、年代によってかなり差の出るシューズの一つだったりします。 モデルとして、Hi・Mid・Lowと三種に分かれていますが、個人的にはこの斜めがけストラップのHiこそがフォーラムらしさかな?と思っています。 ただし履くのは非常に面倒ですが。 履き心地的には、この時代のソールシステムは非常に硬いので長時間履くのは結構厳しいものがあるかな、と。 同様にフォルムと中足部はややゆったりなのですが、足先の幅が急に細くなる設計になっているので、幅が広い方はサイズ調整が必要かと。 素材感に非常に左右されることの多いモデルではありますが、そこそこ良いレザーでベーシックなカラーリングを定番として売っていても良いように思えます。 また、個人的には見た目はそのままでソールテクノロジーをアップデートしてくれると嬉しいな、と思うモデルです。 |
モデル名 |
Adidas Halfshells KL アディダス ハーフシェル カンガルーレザー(White/B.Bird/Chalk) 2005年復刻版 |
アウトソール | オーソドックスかつ、特徴的なヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 |
アッパー | アッパーには柔らかく、履きこむほどに足に馴染むカンガルーレザーを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
70年代半ばに生産され、永らくコレクターズアイテムと化していたSuper Star Half Shellsのカンガルーレザーバージョンです。 Super Starの登場は70年代初頭。 当時は特徴的なトウのシェルは無く、一枚革で作られた、非常にシンプルな形状でした。 それ以後、改良が加えられ、その途中で生み出されたのが、通称Half Shells。 元々は足先の保護および安定性の向上を目的としたトウのシェルに対して、違和感&拒絶反応を示すプレイヤーが多く、とりあえずシェルが半分なら使ってみれるでしょ?的な解釈で支給された、今で言うプレイヤーズ・スペシャルとして語られることが多いわけですが、歴史を紐解いてみると、カンガルー革のヌバックを採用したもので26.5cm辺りのごく普通の一般人向けサイジングの物が発掘されており、正直どこまでが真相なのかは定かではありません。 そういった意味で様々諸説あり、Super Starという誰でも知っているようなモデルの一部ながら、非常にミステリアスな部分を併せ持つモデルと言えます。 また、当時としては革新的なレザーインソールがプレイヤー達に受け入れられ、「靴に足がプリントされる」と言わしめたのは超有名な話。 未だコンバースのオールスターやワンスターなどが全盛の時代に、一石を投じたテクノロジー、という意味で非常に貴重な歴史背景を持ちます。 このモデルを愛用したK・A・ジャバーの活躍により、さらにNBA選手の着用率が上がったことは言うまでもありません。 彼のシグニチャー、JabberのレザーバージョンはHalf Shellをモチーフにしたようなデザインであったことからも、興味深いモデルとして認知。 約30年の時を超え復刻が実現し、スペシャルなカンガルーレザーバージョンでの発売。 アッパーが柔らかいカンガルーレザーのため、足なじみが非常に良く手入れをきちんとしながら履きこめば、 20年はもちヴィンテージになる資格がある程のクオリティー。 アディダススタイルズで販売されたタイプはマニア心をくすぐる70年代のオリジナルカートンにて発売。 個人的にはスリーストライプの横とタン部分のHalf Shellの文字は消して欲しかったところ。 もっとオリジナルに近づけて仕上げても良かった気がします。 履き心地に関してはスーパースターと同じですので、可もなく不可も無くレトロの定番レベルです。 限定モデルと言った部分で、騒がれるかと思いきや、意外とそこまで争奪戦にならなかったのが実は不思議なところ。 出来るなら、違いのわかる人にさりげなく大切に履いて欲しい一品だったりします。 |
モデル名 |
Adidas Attitude Hi アディダス アティテュード ハイ (Mis.Red/R.White) 2003年復刻版 |
アウトソール | 安定性と屈曲を重視した独自のパターンを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 内側の一部を削り取ることで軽量化を促進。 そのため耐久性に問題が出ないよう、ミッドソールをナイロン素材で包むことで衝撃を分散し、反発性、耐久性を向上させるデリンジャーウェブシステムを採用。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかな天然皮革とシンセティック素材を採用。 カットが高いので、しっかりと足首をホールドしてくれます。 |
システム |
E.V.A. Dellinger Web |
歴史背景 個人的感想 |
1988年に発表され人気となった歴史的モデル。 1987年に発売されたConductor hiをベースに当時N・ニックスのスーパースターとして君臨したP・ユーイングのモデルとして設計されたものの、P・ユーイングが自社ブランドを立ち上げることになり履かれなかった悲運のモデル。 とはいえ、シューズ市場では絶大な人気を誇り、過去数回にわたり復刻。 90年代はAdidasヴィンテージ派から熱烈な支持を得、かなりの高額にて取引されておりました。 アディダス80年代のレトロキックスを代表するモデルでもありますね。 個人的にはファッション的にヴォリューム感のあるレトロシューズを合わせたい時などに重宝をするかな、と。 ただ、ハイテクに慣れた足には辛い履き心地です。 素材そのものがかなり硬くチューニングされているため、一日中履いてると足裏が痛くなる難点が。 せめてインソールが低反発系でも入れててくれるとだいぶ楽になるんだとは思うのですが。 また、フォルムと中足部はややゆったりなのですが、足先の幅が急に細くなる設計になっているので、幅が広い方にはあんまり向かないシューズだと思います。 魅力的な部分としては、掘り下げると実はカラーリングが豊富であること。 前述したヴォリューム感からくる、足元の存在感が秀逸であることでしょう。 履きまわしが楽なモデルなので、ついつい一足は置いておきたくなるモデルです。 |