KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
New Balance M2000 D Width ニューバランス M2000 D ウィズ(Grey) 2001年発売 |
アウトソール |
アウトソールには屈曲する部分に大きな溝を入れ込み、フレックスグルーブを細かく入れ込んだ独自のパターンを形成。 踵の削れ易い部分には耐久性を高めたN duranceを使用。 |
ミッドソール |
ミッドソール全体には安定したクッション性と軽量性を誇るE.V.A.を圧縮成型したC-CAPと安定性能を重視したENCAPウェッジをハイレベルで融合させた一体成型ミッドソールを採用。 フォアフットには限りなく100%に近い衝撃吸収性を誇るABZORBを内蔵。 リアフットには類稀なるクッション性と通常のTPUを排除しても問題ない安定性を高次元で両立させ、エナジーリターンを最大限に発揮する反発性を実現させたN-ERGY Systemを搭載。 インソールにはABZORBを張り合わせた立体成型カップインソールを完備。 |
アッパー |
アッパーには高い通気性と軽量性を誇るメッシュとしなやかで足なじみの良いシンセティックレザーを使用。 アッパー随所にリフレクティブマテリアルを散りばめ、夜間走行を想定。 |
システム |
C-CAP ENCAP ABZORB N-ERGY System SL-1 |
歴史背景 個人的感想 |
2001年、名品と謳われ高い評価を長きに渡って獲得していたM1700の後継モデルとして華々しく登場。 定価36000円と言うNBらしいぶっ飛んだ価格。 そして21世紀の幕開けと初の2000番台ということをダブらせマーケティングを行うことで、一躍スニーカーマニアの羨望の的に。 しかしながら当時、初めて搭載されたN-ERGY Systemに対して懐疑的な意見も多々。 従来の1000番台のイメージとは違うフォルム及び機能性から、マニアの中ではかなりの論争が起こったものの、その特異性が認められ10年経った現在ではチャイナメイドで復刻が展開されるなど、根強い人気を誇ります。 シューズとしてはやはり特徴的なソールテクノロジーが一番のフォーカスポイント。 N-ERGY Systemは従来のクッション性に、足取りが軽くなるような推進力を加えたという所が大きな違い。 フォアのABZORBも相まって、抜群の履き心地を誇ります。 よくNBのフラッグシップモデルを車に例える事がありますが、M1300が過去のロールスロイスとするならば、M2000は2000年代初頭のメルセデスのSクラスという感覚でしょう。 敢えて文句を付けるなら、M1700に比べCool Maxインナーテクノロジーが非搭載になったこと。 そして、アッパーとソールのバランスにおいてソールが勝ち過ぎている、ということでしょう。 ソールとアッパーのバランスにおいては、次作M2001にてハッキリと改善されていることから、NB自体も問題視していたようです。 NBならではのMade in USAを頑なに守り続けるフラッグシップモデル。 その上、着用したいと思える機能性が満載。 当時、全てにおいて規格外だった名品を是非、体感して欲しいと思います。 |