KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
AND1 Mad Game Woven Mid アンドワン マッド ゲーム ウーブン ミッド(L.Grey/L.Grey/Silver) 2001年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入しTPUで内封。 インソールには衝撃吸収性の高いボロンインソールを完備。 中足部からヒールにかけてTPUシャンクプレートを伸ばすことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかな伸縮系メッシュを編み込み使用。 余分な縫い目の無いアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減し、屈曲を抜群に向上。 また、メッシュタンが必要な通気性を確保。 |
システム |
Duraspring Air Bag Spring Geometry TPU Shank Plate Poron Inserts |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2000-01シーズン、当時ミネソタ・ティンバーウルブスに所属していたK・ガーネットが着用したモデルです。 お披露目はNBA2000-01シーズンのオールスター。 当時、AND1と契約を交わしたばかりで、Westのスターターに選出されていたK・ガーネットが着用し話題に。 シグネチャーではないMad Gameシリーズですが、このモデルに関してだけはK・ガーネットの準シグネチャー的扱いに。 事実、カットの低い通常版ではK・ガーネットにとって足首のホールド感が足りなかったため、彼の使用したモデルにはサポーター的な付属パーツがついていました。 Nikeが先行して販売したWovenアッパーテクノロジーですがバスケットボールシューズカテゴリーにおいてはほぼ皆無だったため、剛性的にどうなんだ?という疑問符が付いて回ったものの、スマッシュヒット。 剛性に関してもメッシュ以上、天然皮革未満といった感じでそこまで悪い印象はありませんでした。 伸縮性のあるアッパーはMad Gameシリーズ史上、一番履きやすかったのではないかと思います。 また、通気性が非常に良くなった点も見逃せないところでしょう。 反面、アッパーがしなやかになったせいで、「返り」のキツイ履き心地とのマッチングに関してはマイナス要因と捉えることも。 この辺りは好みの問題ですね。 個人的にはMad Gameシリーズの中では一番好きなモデルです。 惜しいのはカラー展開がシルバーとブラックの2色だけだったため、選べる幅が無かった事。 そして数が少なく、なかなか手に入りづらかった印象があります。 今となってはこう言った、実験的な要素を含んだモデルが販売される事は少ないので、もし手に入る機会があれば迷わずゲットする事をお勧めいたします。 |
モデル名 |
AND1 Mad Game Select Mid アンドワン マッド ゲーム セレクト ミッド(Black/Royal) 2001年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入しTPUで内封。 インソールには衝撃吸収性の高いボロンインソールを完備。 中足部からヒールにかけてTPUシャンクプレートを伸ばすことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を使用。 非常に縫い目が少ないアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減。 屈曲部分に予め縫い目を入れることで、屈曲性を向上。 また、メッシュタンが必要な通気性を確保。 |
システム |
Duraspring Air Bag Spring Geometry TPU Shank Plate Poron Inserts |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2000-01シーズン、L・スプリーウェルを筆頭としたAND1契約選手内のトッププレイヤーが着用したモデルです。 お披露目はNBA2000-01シーズンのオールスター。 Eastのリザーブに選出されていたL・スプリーウェルが着用し話題に。 ニックスカラーが市販化されるなど、人気を博しました。 当時展開されていたMad Gameの弱点でもあったアッパー剛性を向上させるために天然皮革で換装。 通気性は落ちたものの、足なじみの良さと足ブレを無くしたことが意義としてあげられます。 確かに履いてみると剛性感がアップしているのが即わかる作り。 シャープさはMad Game本家に譲るものの、その分「高機能なバスケットボールシューズ」というイメージに直結する感覚に仕上がっていると思います。 履き心地に関しては本家同様「返り」がきついため、好き嫌いがハッキリしているかと。 アッパーとのバランス感は本家、Woven、Selectの3種の中では一番だと思います。 Mad Gameシリーズの最終形だけにそれなりの玉数があったようで、探せば比較的手に入る可能性があると思います。 この辺りを通って無いAND1好きには是非とも探して欲しいモデルですね。 |
モデル名 |
AND1 Mad Game Mid アンドワン マッド ゲーム ミッド(Royal/Black/Silver) 2000年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入しTPUで内封。 インソールには衝撃吸収性の高いボロンインソールを完備。 中足部からヒールにかけてTPUシャンクプレートを伸ばすことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシンセティック素材を使用。 非常に縫い目が少ないアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減。 また、メッシュタンが必要な通気性を確保。 |
システム |
Duraspring Air Bag Spring Geometry TPU Shank Plate Poron Inserts |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2000-01シーズン、AND1契約選手が着用したモデルです。 当時USA市場において飛ぶ鳥落とす勢いであったAND1が満を持して発表したのがHarmonix Technology。 デザインは良くても他社と違う特筆すべき機能性を持たない、という評価であったAND1の地位を劇的に向上させるきっかけとなります。 そのHarmonix Technologyを搭載したのがこのモデル。 当時AND1と契約をしていたニューヨーク・ニックス所属のスーパースター、L・スプリーウェルをアイコンとして展開。 USAで完売を続出させる現象を引き起こします。 アッパーの間をつなぐことで剛性とフィット感を向上させたアイデア。 それに付随してシューレースが隠れるデザイン。 ケレン味溢れるアッパーカラー。 Midと言いつつもLowとしか言えないほどカットの低いアンクル部分など、後発モデルに与えた影響力は絶大でした。 まず履いてみて想う事は狭く、低いということ。 甲部分がつながれていることで、横にも高さにも締りがきついので、確実にサイズアップが必要です。 クッションに関してはボロンのおかげで足当たりは良く、接地感も高いため優秀。 しかしながら長時間履いていると広範囲に入れられたTPUの反発による「返り」がきついため、足裏がだるくなるという現象が起きてしまいます。 また、カットの高さに関してですが、甲と幅の締め付けでフィット感を追及しているため、足首周りの可動領域は本当に高いのが特徴。 今でこそローカットが受け入れられている市場が出来上がっているものの、この高さを受け入れれるかどうか、は当時大きな話題になったように記憶しております。 見た目そのままのシャープな履き味は未だに色褪せないので、未体験のユーザーには一度経験してもらいたいモデルの一つです。 |