KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Nike Air Zoom Kobe 3 ナイキ エア ズーム コービー 3(Black/White/Anthrct/Varsity Maze) 2007年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはグリップ性の高いドレッドパターンとモーションポッドと呼ばれる独自のドッドパターンを採用。 フレックスグルーブを入れ込むことで、ヒール周りの稼動域を強化しております。 ミッドソールとアウトソールの間にカーボンシャンクプレートを搭載することで、過度な捻れに対応。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮する軽量ファイロンと、高い接地感と適度なクッション性と反発性を誇るFull-Length Zoom Airを搭載。 ミッドソール全体をアウトソールで包み込むことで、耐久性を高めると共に、足が捻れた状態でもギリギリまでグリップ性を発揮するようなシステムとなっております。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革、しなやかなシンセティック素材、合成樹脂とメッシュ素材を使用。 フルレングスフィットスリーブを搭載し、全体を包み込むように作られたアッパーがしなやかで柔らかく常に高いフィット感を提供。 合成樹脂の下がメッシュのため、高い通気性を完備。 |
システム |
Phylon Full-Length Zoom Air Full-Length Fit Sleeve |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2007-2008シーズン、L・レイカーズ所属のスーパースター、K・ブライアントのシグニチャーモデルです。 前作のような多発系ではなく、本線一本にまた絞られマーケティングを展開。 前作とはうって変わり、様々なパーツを外しながらいかに戦闘力を維持するのか、に注力して開発。 結果、アッパー大部分をフィットスリーブにし、合成樹脂で包み込むという手法を選択。 圧倒的な屈曲の良さを実現させ、通気性を完備している点が特徴。 華奢なアッパーゆえ、ガード系プレイヤーのモデルにしては珍しくカットが高いのも特殊な点だと思います。 履いた感覚はやはりソール周りが勝ってる印象。 良く言えば、アッパーに不必要なストレスを感じずに済むので、ソールのクッション性をしっかり感じることが出来る。 悪く言えば、アッパーが軽すぎて、ソールに対して足が付いてこない感覚。 かなり好き嫌いが別れるところだとは思いますが、この後の路線を考えると順当な進化だったな、と思います。 ある意味、こんなエグいデザインのシューズもなかなか無いので、これはこれで個人的には良しなモデルですね。 |
モデル名 |
Nike Air Zoom Kobe 2 ナイキ エア ズーム コービー 2(Black/Black/Varsity Maze) 2006年発売 |
アウトソール | 屈曲と足の動きに合わせスムーズに動くことを前提に分割されたフレックスグルーブアウトソールにグリップの高いドレッドパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソール全体には安定したクッション性を発揮する軽量ファイロンを使用。 ミッドソール前後にZoom Airを搭載し、高い接地感と適度なクッション性と反発性を実現。 また、大型のカーボンシャンクプレートをミッドソール全体に入れ込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセティック素材を使用。 インナーブーツを搭載することで高いフィット感と足馴染みの良さを確保。 メッシュパーツを多用することで、必要な通気性を十分に確保し、ストラップが足首の保護とブレを無くしてくれます。 |
システム |
Phylon Forefoot Zoom Air Heel Zoom Air |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2006-2007およびNBA2006-2007プレイオフ着用、ロサンゼルス・レイカーズ所属のスタープレイヤー、コービー・ブライアントのシグニチャーモデルです。 前作が若干平凡な出来ながらもセールス的に恵まれたため、高い期待値を持ってデビュー。 今作はコンセプト的に中間部分にあたる「通常版」の他に「Light」「Strong」という部分的に強化したり、軽量化を施した3種が同時に発表。 コービーの持つ多様性を表現したそうですが、結果的に若干印象がぼやけてしまったように思えます。 当の本人はほとんど通常版を着用。 実際に履いてみるとわかるのですが、Air Zoom Huarache 2K4、2K5の延長上という意味でいえば、前作よりもこちらの方が近いように思えます。 ハラチフィットと言うよりもちょっと厚めのインナーブーツという感じな点とストラップが動きに対して剥げにくくなっているのでフィット感を強化されているという印象。 つま先は前作同様、踏み込みやすいように若干広めに取られています。 個人的にはすんなり作られているようで、結構使い手を制限する印象。 パーツパーツが意外と足のどこかで合わない、という感じです。 特にこのインナーブーツの継ぎ目がジャストサイズだと当たったので、ハーフアップしなければならなかった点が残念でしたね。 歴代Kobeの中でこのモデルまでは足し算的なデザインですので、そういった意味では今となっては貴重。 この後から始まる怒涛の引き算的デザインの契機になったモデルと言えるのかもしれません。 |
モデル名 |
Nike Air Zoom KOBE 1 ナイキ エア ズーム コービー 1(Black/White/V.Purple/Cany Gold) 2006年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはグリップの高いドレッドパターンと安定感を高めるダイヤ型ドットパターンを必要な部位に配置。 サイドまでソールがせり出すことで適度な安定感とグリップ力を発揮します。 |
ミッドソール |
ミッドソール全体には安定したクッション性を発揮する軽量ファイロンを使用。 ミッドソール前後に新型Zoom Airである、Regional responsive Zoom Airを搭載し、今までのZoom Air以上の接地感と適度なクッション性と反発性を実現。 また、大型のカーボンシャンクプレートをミッドソール全体に入れ込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシームレス・シンセティックレザーを採用。 インナーブーツを搭載することで高いフィット感と足馴染みの良さを確保。 内側のスウォッシュがTPU製になっており、内側への捻じれを抑制しております。 |
システム |
Phylon Regional responsive Zoom Air Carbon Fiber Plate |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2005-2006およびNBA2006-2007前半戦着用、ロサンゼルス・レイカーズ所属のスタープレイヤー、コービー・ブライアントのシグニチャーモデルです。 Adidasとの後味の悪い契約解消後、2シーズンの月日が流れNikeより大きな期待感を持って発売されたKobeモデル。 Air Zoom Huarache 2K4、Air Zoom Huarache 2K5をベースに新しいKobeならではの機能性を盛り込んだ箇所が多数。 ヒール周りの可動領域を広げながらもシューズが足についてくるようなインナーフィッティングスタイルを採用したり、結構特殊なことを盛り込んでいる印象があります。 感覚値としても結構不思議で、フォアが広めに取られているのでジャスト目に履いているのにもかかわらず、ごついスリッパでも履いてるかのように、歩行をしていると一瞬踵が浮いてないか?と思ってしまう所。 実際は浮いてるわけではなく、ヒール周りの引っかかり感が全くない事が理由。 それゆえ、好き嫌いが極端に分かれるところではないかな?と思います。 また新開発されたRegional responsive Zoom Airは、そこまで極端な違いを感じることは出来ないです。 もちろんプロレベルのコンマ何秒を争う世界ではハッキリとした違いがあるのかもしれませんが・・・。 Kobeのファーストモデルとしては若干普通かな?というのが、個人的な印象。 代を重ねることに個性が出て来たのは、周知の事実ですので、まぁこんなもんかなぁ~という感じです。 |