KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Air Jordan 20 エア ジョーダン 20(White/Black/Varsity Red) 2005年発売 |
アウトソール |
アウトソールは変形式ドレッドパターンを採用。 土踏まず部分をくり抜くことで、軽量化を図っております。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 アウトソールからミッドソール内部まで支柱のように、体重の掛かる部分を計算し配置された、I.P.S.(Independent Podular Suspension)システムが弾むようなクッション性を提供。 TPUシャンクプレートを内蔵することで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなシンセテック素材のコンビを採用。 ダイナミックフィットインナースリーブとミッドフットストラップが高いフィット感を提供してくれます。 |
システム |
Phylon TPU Shank Plate I.P.S.(Independent Podular Suspension) |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2004-05シーズンに発売 かの有名なティンカー・ハットフィールドがデザイナーとして復帰したと言われていますが、このモデルではデザインの最終ジャッジのみで関わっていた、と言われております。 今回も複数のデザイナーが複数のソースを元にデザインを作成。 カスタムトランペットを元にDavid Monetteがインスピレーションを起こし。 バイクのタイヤとレーシングブーツを元にGentry Humphriesがアイデアを。 ミッドフットストラップのレーザー加工をMark Smithが生み出した、と言われています。 今までのAJのラインから外れ、I.P.S.やザックリえぐり取られストラップしか残さなかったアンクル部分など、かなり実験的なことを行った感の強いモデル。 シューズの実験性と裏腹に、実際にNBAではJordanブランドの軸となるべき選手の選定に追われている感じも見受けられ、そこまで着用率が伸びなかったイメージのあるシューズですね。 シューズとして履いてみるとわかるのですが、アンクルストラップはほぼ機能してません。 そして本当に履きにくいです。 I.P.S.の素材はSHOXの素材を柔らかくチューニングしただの、色々な憶測が飛んでいますが、一応細かく分断されたSHOXという定義のようです。 向き不向きがあると思いますが、Air JordanなのにAirが入っていないにも関わらず、I.P.S.のクッション性はかなりのもの。 ですので、一旦履いてしまえば、インナーのフィット感の良さも相まって、かなり快適なモデルに仕上がっております。 かなりのカラバリが展開されたので、今でも現存数は多いかと。 ですが正直なところ、この後に一色のみ展開した3/4カットの方が汎用性が高かったように思えます。 販売当時は個人的にあまりピンと来なかったモデルですが、今現在履いてみると多角的なモデルだと認識できる部分が非常に多いので、食わず嫌いをせず履いてみてもらいたいモデルの一つです。 |