KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Air Jordan 9.5 Team エア ジョーダン 9.5 チーム(White/Black-University Blue) 2007年発売 |
アウトソール | アウトソールはグリップ性の高いDNAパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 安定したクッショニングを誇るフルレングスエアを挿入。 インソールにはボロンを張り合わせた厚手のものを採用。 中足部にTPUシャンクプレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーを採用。 インナーブーツが高いフィット感を。 ライナーに復元性の高い素材を使用することで、足首の快適性を実現しています。 |
システム |
Phylon Full Length Air TPU Shank Plate Foam-backed collar lining |
歴史背景 個人的感想 |
2007年1月、カレッジ系バスケットボールシューズとして発売。 その名の通り、AJ9とAJ10を掛け合わせて作られたマッシュアップモデル。 見た感じAJ9の方に比重を置いたデザイン性であると思います。 カレッジ系モデルとして発売されたものの、Jordanブランド契約選手が一時期軒並み着用。 数々のPEが作成され、一部が超限定流通で販売されたことを考えると、力の入ったモデルであったことが伺えます。 シューズのバランスは、この手のモデルにしては悪くない印象。 アッパーがプレーンな割にはインナーが凝っているため、ここでバランスをとってる感覚。 ソール周りに関しては、ミッドソールではなく、アウトソールが若干硬いため、好き嫌いが出るのではないかと。 サイドまでラバーが巻き上がっている点が、多少なりとも関係している気がします。 カラバリが非常に多かった割に、二次市場でも最近は見られないため、希少化してる感が。 安く手に入れれそうなら、毛嫌いせずに履いてみると面白いと思います。 |
モデル名 |
Jordan 23 Classic ジョーダン 23 クラッシック(Black/Emerald Green-White) 2006年発売 |
アウトソール | ブロックパターンと同心円状パターンを組み合わせた独自のものを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはビジブルヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 インソールには厚手のクッション材を入れ込んだ特殊なものを挿入。 |
アッパー |
アッパーには特殊なシンセテック素材にシームレス加工を施したものを採用。 ライナーまでワンピースのレザー張りにすることで、上質さと足入れの良さを確保しております。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
2006年中盤から展開されたライフスタイル系モデルです。 ワンピースアッパーにAJ3と同じソールユニットということで、初めは何一つ気にならなかったのですが、このカラーリングに惚れて購入。 リップストップ系のアッパーとエメラルドグリーンの色目が奇麗だと思います。 同時期に復刻されていたAJ4が定価$115ということもあり、なんでこんなシンプルなモデルが$110もするんだ?と不思議だったのですが、履いてみて初めてわかる素晴らしさ。 正直、何も期待をしていなかったのですが、ライナーを触ってびっくり。 縫い目を無くすように張られた、内張りレザーとそれに合わせレザーが張られたインソール。 これがなんとも快適な履き心地を生み出しています。 ソールがAJ3と同ユニットながら、全体のバランスが良くまとまっているのを感じます。 逆に弱点をあげると、インナーが豪華なのは嬉しい点なのですが、言い換えると蒸れやすいため、日本の夏場には向かないかな、と。 後はワンピースアッパーなので内部が広く、個人的にはワンサイズ下げても良かったかな?と思いました。 あまりにも地味なためアンテナに引っ掛かりにくいモデルではありますが、ちょっとそこまで、といった際に使うにはもってこいのスペックだと思いますね。 |
モデル名 |
Air Jordan B'2RUE エア ジョーダン ビートゥルー(Black/Metallic Silver/Concord) 2006年発売 |
アウトソール |
ソールはクリアラバーにオクトパスパターンに近いタイプの形状を採用。 土踏まずに搭載されたTPUシャンクが過度な捻れを防止。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 常に安定した能力を発揮するフルレングスエアを搭載することで豊かなクッション性を確保。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性の高いフルグレインレザーを使用。 足なじみがよく、しっかりとしたアッパーが足元を支えてくれます。 メッシュタンが通気性を確保し、タン裏にキルティング加工のようなものを施しているため、スムーズな足当たりを実現しております。 |
システム |
Phylon Full Length Air TPU Shank |
歴史背景 個人的感想 |
2005-06シーズン、Jordanブランド契約大学及び契約高校の選手が着用した、俗に言うカレッジ系モデルとして発売。 スペックとしては歴史的名品AJ11をモチーフに開発。 国内の印象はそこまで悪くなかった(というか影が薄かった)ものの、本家USAでは「Poor Jordan」つまり「AJ11」が買えないやつが買うシューズとこき下ろされ、かなり不遇のモデルとなってしまった印象があります。 USAでの定価が110ドルと、カレッジ系モデルにしては高額であったことを考えると、価格設定の中途半端さ加減も比較に対して拍車をかけてしまったような気が。 とは言え、元々AJ11 Midの欠点はアッパーの貧弱さ加減だったわけで、それを補っているという意味ではかなりオールマイティーな出来栄え。 シューレースもAJ11 Lowのデザインを流用しているおかげで、ほどけにくく、締まり具合も甘くなりにくい感覚。 AJ11のカーボンシャンクからTPUシャンクに変わったという点も、誰にでも使いやすく噛み砕いたという意味ではプラスのイメージ。 個人的にはAJ11 Midのソールとパテント要素にAJ11 Lowのアッパーを足したようなモデルと感じますね。 当時、一色しか展開しませんでしたが、国内定価が13000円だったことを考えるとスペックの割には良心的な価格設定だったなと思います。 2011年現在、Jordanブランドにおける進化していかないテクノロジー環境を考えると、本家AJシリーズ以外で、せめてこのレベルのプロダクトがコンスタントに出てくれないことにはブランドとしての手詰まり感ばかりが露見してしまうような気がしております。 |