KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Converse ST Jelly Candy Hi コンバース スターテック ジェリー キャンディー ハイ(Very Cherry) 2006年復刻 |
アウトソール | アウトソールは変形式ヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはDie-Cut E.V.A.をラバーで包み込むフルカップタイプを使用。 |
アッパー |
アッパーには厚めのしっかりした天然皮革を採用。 足首周りにウレタンパッドを使用することで、しなやかなフィット感を演出。 ストラップシステムが足首をしっかりと保護し捻じれを軽減。 |
システム | Die-Cut E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1984年に発売。 国を挙げてのイベントであった、ロサンゼルス・オリンピックの公認シューズサプライヤーとしてコンバースが参加。 1976年から継続的に大ヒットを飛ばしていたプロレザーの後を受け、ロサンゼルス・オリンピックのバスケットボールUSA代表に標準を合わせ開発をされたと言われております。 当時のUSA代表には学生時代のM・ジョーダンも選出されており、このモデルを履いたことでも有名。 バスケットボールシューズとしては世界で始めて採用されたと言われるベロクロストラップなど、当時考えうる最高のマテリアルとシステムを詰め込んだことを随所に伺わせてくれます。 結果、多くのNBAプレイヤーやカレッジプレイヤーに着用され、大人気モデルに。 大きな流れで見てみると、このスターテックから、次のマーベリック、そして歴史的名作ウェポンと世界的ヒットを飛ばすプロダクトの流れが出来上がっていったと言えます。 スターテックにも2種類あり、通常のスターテックとスターテック・エナメルが存在し、 スターテック・エナメルにのみストラップが採用。 90年代半ばのヴィンテージブーム時には、程度の良いエナメルバージョンは ほとんどが非売品か手が出ないほどの高値を付けられていました。 復刻は2000年初頭のブラックコレクションの一環でスポット復刻。 本格的な復刻は2006年から。 以後、継続と言うよりも、流れでは無く単発での復刻を続けています。 シューズとしては適度なボリューム感、エナメルの存在感もあり、かなり使いまわしの利くシューズと言えるのではないでしょうか。 履き心地に関しても、厚手のカップインソールのおかげで、基礎設計が古い割にはそこそこ快適。 このモデルに共通しているのですが、何故か作りが丁寧なモノが多く、不快感が少ない、というのも不思議な点。 何よりも履いていて、ウェポンと被らない、というのは大きな利点だと思います。 復刻のカラーリングが派手すぎるか地味すぎるという極端なモデルですので、個人的にはベーシックなカラーリングで復刻をしてほしいところ。 個人的にはマニアなら一度は履いて欲しいモデルの一つですね。 |
モデル名 |
Converse Weapon Hi コンバース ウェポン ハイ(White/Maroon) 2002年復刻(?) |
アウトソール | ブロックパターンとヘリンボーンパターンを組み合わせた独自のパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには安定したクッション性を発揮するE.V.A.をラバーで封入。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 足首周りにウレタンパッドを使用することで、しなやかなフィット感を演出。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1986-87シーズンに発売。 名品と謳われていた、スターテック、マーベリックの後を受け、市場の期待値も非常に高まっていた中デビューを果たしました。 当時人気絶頂に達していたマジック・ジョンソンとラリー・バードを広告塔として起用。 二人がシューズを手にしたフラッシャーがシューズに付くなど、シグネチャーモデルではありませんでしたが、それを確実に意識させるマーケティングを展開。 USAのカタログ上で13色の展開があるなど、チームモデルとしても活躍。 結果、世界中で売り上げが100万足に達する大成功を収めることとなります。 90年代のヴィンテージブームの際は、人気があった割にそこまで値段が高騰せず、二万円半ばから三万円前半の買えないことはない値段で推移しておりました。 あくまでチームモデルだったということと、その豊富なカラーリングが人気の一極集中を防いだことも原因かと思われます。 また、90年代後半から定期的に復刻が行われており、USA企画等々を含めると把握しきれない程カラーリングが発売されています。 個人的には、細めのデニムから太めのチノパンまで様々な格好に対応する汎用性の高さから、ついつい手に入れてしまうモデルの一つ。 それにノンテクノロジーミッドソールの割には、履き心地がそこまで悪くない、というのも大きな要因かと。 ただこれも生産時期によって結構変わりますし、アッパーの柔らかさなんかは特にバラツキがあるように思われます。 色々書きましたが、何よりも色褪せない傑作であることには変わりはない、ということが一番の魅力ではないでしょうか。 |