KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Reebok Answer 9 Pump リーボック アンサー 9 ポンプ(Black/White/Red) 2006年発売 |
アウトソール | アウトソールには独自のドレットパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定した衝撃吸収性を誇るC.M.E.V.A.を搭載。 ヒールには安定性、クッション性、推進力を兼ね備えたDMX SHEARを挿入。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセティック素材のコンビを使用。 TPUヒールカップが安定性を提供し、足の過度なねじれを防止。 シューレースはドローコード。 ストラップとThe Pump 2.0(The Pump Auto)システムがアッパー全体のホールド感を向上してくれます。 |
システム |
C.M.E.V.A. DMX SHEAR The Pump 2.0(The Pump Auto) |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2005-06シーズンに発売。 C・ウェバーとのデュオが熟成され、デュオとしてはNBA最高成績(1試合平均53.2得点)を叩き出し、その上、個人としても自己最高の1試合平均33得点、7.9アシストを記録。 しかしながらチームとして度重なるトレードの失敗の末、プレイオフにも出場できず、個人結果がチームに反映されないもどかしさを抱え続けたアイバーソン。 その足元を支えたのがこのモデル。 シューズとしては、リーボックが新しい衝撃吸収のテクノロジーとして開発をしたDMX SHEARと、歩行をするとある一定気圧まで自動的に空気がアッパーを満たしフィット感を向上させるThe Pump 2.0(The Pump Auto)という二つの機能を盛り込んだことからも、非常に期待値が高かったであろうことは容易に想像が出来ます。 履いた感覚としては非常に面白く、まずThe Pump 2.0につながるパットがインソール下に入っているのですが、これが踵部分の足当たりを緩和。 一瞬沈むような感覚を覚えつつも、DMX SHEARが非常に安定志向のブリッジなので、そこで支えられる、という二層式。 そしてフォアに向かって傾斜が少し掛かっているため、足運びがよく、自然と推進力を生んでいる、というのが印象です。 また、シューレースがドローコードなのでホールド感に不安を感じそうですが、その点も2本のストラップにてクリアされており、十分なスペック。 ただし、フォアの甲部分にポンプが入り込んでいないため、人によってはストラップだけではゆるく感じるかもしれません。 その分、屈曲を良くする方向性に舵を切ってると考えるべきでしょう。 メカニカルなデザインの割にはストレッチ素材を使っている部分が多いため、重量も通常のアイバーソンモデルの範疇内。 19000+TAXという国内定価ゆえ、履き手を選ばざるを得ないモデルではありましたが、今履いてみてもバランス感のとれたモデルであることを実感可能。 マニア内では歴史的名作と言われる、10への布石を感じるモデルと言えるでしょう。 |
モデル名 |
Reebok Answer 11 リーボック アンサー 11(White/Blue) 2007年発売 |
アウトソール | アウトソールにはドッドパターンとドレッドパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するC.M.E.V.A.と薄いクッション材ながら抜群の衝撃吸収性を誇るDMX Foamを搭載。 インソールにはクッション性の高いボロンを入れ込むことで足への負荷を軽減。 ミッドソール中足部からヒールにかけて伸びたTPUシャンクプレートが安定性と足の過度なねじれを防止してくれます。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセティック素材のコンビを使用。 シューレースと連動した甲のストラップが好みのホールド感を提供し、全体を包み込むインナーブーツが高いフィット感を保持。 |
システム |
C.M.E.V.A. DMX Foam Poron Insert |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2007-2008シーズン前半戦、当時D・ナゲッツに所属したI・アイバーソンのシグニチャーモデルとして発売。 前年度フィラデルフィア・76ersから移籍し、NBAだけでなく、シューズ市場でも懐疑的な状況の中で発売されたのがアンサーシリーズ11作目のこのモデル。 「Question」(疑問)に対し「Answer」(答え)という流れを持ってくるのが通例だったシリーズにおいて、発表順序が逆になったというのが珍しい点。 (NBA2007-2008シーズン後半戦にQuestion 3を着用) シーズンを通して着用しなかったこともあって、エポックメイキングなモデルのはずが、インパクトに欠けたことは否めません。 シューズとしての印象も同様で、個人的にはかなりぼんやりとした感覚。 前作アンサー10が弾むようなクッション性とポンプの特徴を併せ持ったモデルだったのに対し、ソール周りの重心が重く、ベロクロがあるにも関わらずフィット感にゆとりがかなりある、というチグハグさが目立つ出来ばえ。 実際には初代Questionと12g(US=9 比較)しか違わないことを考えても、やはり設計バランスが問題だったのではないかと。 後半戦に着用した、Question 3が軽量性にベクトルを振っていたこともあって、余計に重量感が浮き彫りになってしまったとも言えるでしょう。 逆説的に捉えれば、従来のアンサーシリーズに比べ、安定性が高くさらに幅広でゆったりしている、とも取れるわけで、評価の難しいところではありますね。 年数も経ってませんし、興味のある方は検証をしてみてもらえると面白いモデルかもしれません。 |
モデル名 |
Reebok LX8500 リーボック LX8500(Black/White/Carbon Grey) 2002年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはオーソドックスなブロックパターンアウトソールを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには安定した衝撃吸収性を誇るE.V.A.を搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやか天然皮革を採用。 踵にTPUヒールカウンターを付けることで、捻れに対する安定性を向上させています。 |
システム |
E.V.A. TPU Heel Counter |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1986年に発売。 ミッドソールの部位によって硬度を変え、履き心地を向上させたモデルとしてデビュー。 国内で本格的に認知されたのは2000年に入ってから。 USAやUKで展開されていたモノが先行で流入し、人気を博したことから、国内でも正規に流通が始まった経緯が。 元々海外での評価が高かったモデルなので、そこそこ色目の展開があったこと。 そして2000年代前半の裏原宿ブーム時のアパレルフォルムにハマりやすいシルエットということで、セレクト系シューズショップやスタイリストがこぞってプッシュし、一気に飛躍。 結果、量販店でも広く扱われました。 まず思うのは、履き心地、フィット感共に優れている事。 この時代の基礎設計及びテクノロジー的に何か特筆すべきものを搭載していない事を考えると、この履き心地にはビックリすると思います。 履き心地の感覚としてはふわっとした柔らかさ。 元来、ふわっとした柔らかなミッドソールは即へたる、というのが方程式みたいなものなのですが、思いのほか長持ち。 欠点を上げるとすれば、履き心地の向上のためミッドソールが分厚過ぎて安定性はいまひとつ、という点。 そして年式によって天然皮革のクオリティーに差があり過ぎて、フィット感に差が出やすいということ。 ミッドソールの色塗りが甘く、ひび割れやすいこと。 踵のReebokと入れられたゴムパーツは確実に取れてしまうこと。 欠点も挙げていけば結構多いのですが、それを差し引いても完成度が高い、と言えるくらいの説得力があるモデルだと個人的には思います。 近年あまり引っ張り出されていないモデルなので、ラグジュアリーな素材で再提案を希望したいところです。 |
モデル名 |
Reebok Question 3 リーボック クエスチョン 3(Athletic Navy/C.Blue/White) 2007年発売 |
アウトソール | アウトソール後部には縦へのグリップ性を考慮したドレッドパターンに似た特殊なパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するI.M.E.V.Aと従来のE.V.A.フォームにくらべ約23%の衝撃吸収率がアップするHEXALITEをミッドソール前後に搭載。 サイドまでビジブル化することで、クッション性のみならず軽量性にも一役買っております。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセティック素材を使用。 根元に伸縮性のある甲のストラップが好みのホールド感を提供し、サイドパネルTPUとヒールを包み込むTPUヒールカップが高いフィット感と足の過度なねじれを防止してくれます。 アウトソールまでくりぬかれた通気口、サイドパネルTPUとアッパーのメッシュ部分があいまって、不快なムレを極力排除。 |
システム |
I.M.E.V.A. HEXALITE |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2007-2008シーズン後半戦、当時D・ナゲッツ所属したアレン・アイバーソンのシグネチャーモデルとして発売。 前年度、彼のワンマンチームであったフィラデルフィア・76ersからトレードされ、当時エースとして君臨したカーメロ・アンソニーと共存できるのか? そして彼はチームを勝利に導けるのか?という「Question」(疑問)を再度投げかけられている、という意味で再度ネーミング。 個人成績としては51得点を叩きだすなど好調だったものの、プレイオフではあっさりと一回戦負けを喫し、チームとしての勝利を得る事が出来ない結果となります。 個人成績はさておき、「Question」シリーズも通算で3作目という事もあり、随所に初代からのバージョンアップを窺い知ることが。 シューレース全体をカバーする大きなベルトは縫い目に伸縮ゴムを入れ込むことで好みのホールド感に調節が可能。 通気性と捻じれに対する剛性を両立させるべくベンチレーションホールをTPUパーツに開けるなど画期的な試みが行われています。 重量も初代からの流れを汲んで、見た目以上に軽快感のある作り。 幅も初代同様、ゆったり目の設計。 海外のみで展開されている「Your Reebok」のカスタムベースに当時選ばれたのも、シグネチャーモデルとしての価値観以上に、モデルとしての完成度の高い出来栄えが優先されたからのように感じます。 逆を言えば、シューズとしてそつが無さ過ぎて極端な個性は感じにくい、とも取れるでしょう。 個人的には誰にでも勧めやすい、完成度の高いモデルだと思います。 素材の関係上インソールが加水分解をしてしまうので、その前に見つけて履いてみてほしいモデルですね。 |
モデル名 |
Reebok Workout Plus SE リーボック ワークアウト プラス SE(Black/White) 2006年復刻 |
アウトソール | アウトソールには安定性の高いドットパターンを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 サイドの一部を削り取ることで軽量化を促進。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかでリッチなガーメントレザーを使用。 Hの形状に伸びたサイドアッパーパーツがフィット感を向上。 ゆったりめの作りが日本人の足にもフィットしやすく、快適な履き心地を約束してくれます。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1986年にリーボック初の男性用多目的フィットネスシューズとして発売。 1982年に発売され、リーボックの市場価値を一気に押し上げた名品フリースタイルの余波もあり、一気にブレイク、定番化。 適度なフォルムと上質なレザーアッパーの副産物として、エクストリーム系のシューズとして使用された歴史背景もあり、単なるフィットネスシューズの枠を超えた価値観を未だに保持しております。 シューズとしては軽量かつ、しなやか。 履き心地に関しても、E.V.A.だけとは思えないほど柔らかな感覚。 基礎設計が古い事を考えれば、十分健闘をしていると思います。 フィットネスシューズというカテゴリーながら、スケーターシューズでもあり、トレーニングシューズっぽくもあり。 なんともカテゴライズしにくい、独特の魅力があるモデルです。 定番化して久しいのですが、カラーバリエーションの少なさが、残念なことに訴求力を半減させているかと。 構成パーツが少ないため、いかんともしがたい部分ではあるのですが、もう少し捻れないものなのかな?と不思議でなりません。 こちらのカラーリングは海外のみで展開されたものなのですが、個人的にはこのようにステッチワークと素材変えで勝負出来れば、もう少し普及するのではないかな、としみじみ思うモデルです。 |
モデル名 |
Reebok Beatnik JPE リーボック ビートニク JPE(White/Brown) 2003年発売 |
アウトソール | アウトソールには特徴的な形状をしたシャークソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定した衝撃吸収性を誇るE.V.A.を搭載。 インソールには指の形が沿うような窪みが作られており、快適な履き心地を提供してくれます。 |
アッパー | アッパーには通気性の高いキャンバスとリッチでしなやかなヌバックを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1993年に海外のみで販売。 ブラジルメイドのスリップオンタイプのサンダル、ということでスニーカーセレクトショップが当時大量に輸入。 サンダルとスリップオンの中間という形状から受け入れられる人と受け入れられない人が真っ二つに分かれた問題作でしたが、敏感なクリエーターを中心にブレイク。 サンダルと言う概念に対して疎かった、当時の日本の履物事情に対して一石を投じる役割を果たしました。 また、各種ブランドが90年代半ばから、こういった形状のモデルを多数生産したことからもデザイン性と機能性で先見の明があったことを伺わせます。 そのオリジナルのビートニックをRDST(Reebok Design Studio Tokyo)でリデザインし、JPE(Japan Premier Edition)モデルとしてリニューアル。 オリジナルとの大きな違いはヒール周りがシューズのそれ、になっている点。 そして、シューレースが付いた点。 あくまでサンダルとしてのビートニクの履き心地は継承しながらも、上品なクロッグやデッキシューズのような感覚にアップデートされています。 ラグジュアリーな素材を採用しているため、素足で履いても様になるのはJPEとしてのポテンシャルの高さでしょう。 問題があるとすれば、とにかく汚れやすい点。 この特徴的なシャークソールは埃がまとわりつきやすく、履いた夜はお手入れ必須。 それにアッパーのキャンバス素材も非常にくすみやすいのでこれまたお手入れ必須。 上品すぎるがゆえに汚れると色目のバランスが一気に崩れてしまう点は本来の用途から考えると、ちょっとかけ離れているかな、という感想。 シューズとしての完成度が高いだけに残念ですね。 評価の基準が人それぞれなので落とし所が難しいモデルではありますが、これはこれとして、もう少し素材違いで発売しても良かったのではないかな、と思います。 クロッグやデッキシューズとしての提案ならば、十分すぎるモデルなので。 提案の仕方を変えての再販希望モデルの一つですね。 |
モデル名 |
Reebok Pump Fury Superlite リーボック ポンプ フューリー スーパーライト(Black/M.Grey/L.Grey/Lime) 2010年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはE.V.A.とブローンラバーを配合した屈曲の良い素材をダイアモンドパターンにカッティング。 ダイアモンドパターンの内部をミッドソールごとくり抜くことで軽量性を促進。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはクッション性と軽量性を両立した3D Ultra Lightを採用。 アッパーとミッドソールの間に新開発された超軽量カーボンファイバープレートを挿し込むことで過度な捻じれとロールを軽減。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 インソール下にはボロンをフルレングスで貼り付けることでカーボンへの足当たりを緩和。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで軽量性に優れたポリマー素材を使用。 シームレスワンピースのアッパーが足の余計なストレスを軽減。 アッパー全体に無数の通気口が開けられたことで軽量性と高い通気性を完備。 つま先にリフレクター素材を入れ込むことで夜間走行安全性を向上。 アッパー全体を包み込むように伸びたインスタポンプ・テクノロジーが好みのフィット感を提供してくれます。 |
システム |
Polymer Uppers Exo-skeletal Comprehensive Pump System Carbon Fiber Plate 3D Ultra Light |
歴史背景 個人的感想 |
1989年に発表したポンプシステムから20年。 初代ポンプフューリーから16年。 前作フューリー 2.0から6年。 待望論の中、2009年から1年間かけて再度ポンプシステムを評価し直すアニバーサリー企画の一環としてデビュー。 販売までに紆余曲折あったものの、チャネル限定にてローンチ。 瞬く間に売れたカラーリングと、アウトレットまで流れたカラーリングがハッキリと別れる、なんとも評価のじづらい結果となりました。 シューズとして完成度は非常に高いものの、ポンプフューリーか?と言われれば「別物かなぁ」と言わざるを得ない履き味。 個人的には良い意味で進化したかな、と思ってはいます。 内容としては明らかに軽量であること。(約290g程度) そして硬質なクッション性でしょう。 初代はヘクサライトらしい柔らかな感覚が前面に押し出されていたのですが、こちらはカーボンファイバーがフルレングスで入れ込まれていることもあり、しなやかだけれども適度な反発性がある感覚です。 初代の様に下駄型では無いので、中足部のおぼつかなさは解消。 屈曲性が高い事もあって、前に前に足が進むような不思議な安定感がございます。 個人的に唯一合わなかったのが、捻じれに対する補正が強すぎること。 通常利点としてあげられる所なのですが、個人的な歩行癖の問題もあり、ここまで無くても良いのにな、と思ってしまいました。 それ以外は概ね満足な出来栄え。 ポンプフューリーという冠の関係上、どうしても開発ペースが遅くなるのは仕様がないところではありますが、この路線を含め新作が出ることを期待したいプロダクトです。 |
モデル名 |
Reebok Insta Pump Fury リーボック インスタ ポンプ フューリー(Black/Fire Cracker Red/White) 2001年復刻 |
アウトソール |
アウトソールにはノンマーキングラバーアウトソールを採用。 大胆に中足部をくり抜くことで軽量化を促進。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかな衝撃吸収性を誇るポリウレタンと従来のE.V.A.フォームにくらべ約23%の衝撃吸収率がアップするHEXALITEをヒールに搭載。 中足部にグラファイト・プレートを入れ込むことで過度な捻じれを防止し、安定性を向上。 |
アッパー |
アッパーには通気性の高いメッシュ素材とストレッチ素材を全体に使用。 3Dスコッチライトを散りばめることで夜間走行性の安全を確保。 アッパー全体を包み込むように伸びたインスタポンプ・テクノロジーが好みのフィット感を提供してくれます。 |
システム |
P.U. HEXALITE Graphite Plate |
歴史背景 個人的感想 |
歴史は前回エントリーを参照。 当時のChamps Sportsの別注カラー。 個人的には一番好みのカラーリングをまとったモデルです。 履き心地に関して言うと、下駄型のソールがベタ足で歩く日本人には実はあまり向いていないモデルだと思います。 とは言え、不快感は無く、土踏まず部分が心もとない感覚に陥りやすいかと。 クッション性に関してはヒールのヘクサライトだけですので、メチャクチャ良い、というわけでもなく、まぁ柔らかいかな程度に思っていただければ。 それよりも全体の軽量性の方が先に印象として来る感覚だと思います。 オーバーサイズで履くとバランスが崩れるので、フィッティングはジャスト目必須なモデルでもありますね。 欠点をあげるとすれば、履く頻度によって、バックベルトが千切れてしまうこと。 また、インソール含めたクッションが意外と早くへたる、ということでしょう。 ファッション的にはストリート系からモードの外しまで幅広く対応をするので、汎用性が異常に高いモデルだと思います。 しかしながら、こういうシューレース・レスな分野を切り開いた功績は圧倒的であると同時に、歴史的にこれを超えるヒットモデルが出ていないことも事実。 個人的には敢えて順当に進化した、純製機種が生まれてほしいな、と思います。 |
モデル名 |
Reebok Insta Pump Fury リーボック インスタ ポンプ フューリー(Blue/Black/Silver/Red) 2010年復刻 |
アウトソール |
アウトソールにはノンマーキングラバーアウトソールを採用。 大胆に中足部をくり抜くことで軽量化を促進。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかな衝撃吸収性を誇るポリウレタンと従来のE.V.A.フォームにくらべ約23%の衝撃吸収率がアップするHEXALITEをヒールに搭載。 中足部にグラファイト・プレートを入れ込むことで過度な捻じれを防止し、安定性を向上。 |
アッパー |
アッパーには通気性の高いメッシュ素材とストレッチ素材を全体に使用。 3Dスコッチライトを散りばめることで夜間走行性の安全を確保。 アッパー全体を包み込むように伸びたインスタポンプ・テクノロジーが好みのフィット感を提供してくれます。 |
システム |
P.U. HEXALITE Graphite Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1994年に発売。 1989年に発表したポンプシステムを改良し、それまではアッパーに内蔵することでしか成り立たなかった、空気を入れるパーツであるブラッターを外部に露見させアッパーの一部にすることに成功。 これによりアッパーパーツを圧倒的に削ることが出来、軽量化を促進。 全体を包み込む形状を採用することで、足の形に関わらず最適なフィット感と素早い脱着を可能にした点は歴史的な革命でした。 ソールにおいても、人間が通常地面に着くことの無い部分である土踏まずを研究し、ミッドソールからごっそりと削る試みを施行。 代わりに中足部部分に黒鉛からなるグラファイト・プレートを挿し込むことで、剛性としなやかさを両立。 結果、代名詞とも言われる下駄型ソールが生まれました。 現在、世界各国で販売されている復刻版は、1995年に発売された後期型になります。 前期型との違いは甲部分のパーツ、トウ周り、ミッドソールとヘクサライトのサイズ、アウトソール、ヒールカウンターと多岐にわたります。 プロモーションとしては、全盛期のアーティスト「Björk」がファーストカラーを履き、1995年「CUT誌」の表紙を飾ったことが有名。 発売当初は芳しくなかったセールスも徐々に伸び、ハイテクスニーカーブームと重なることで飛躍的な定着を遂げることとなります。 このモデルはセカンドカラーにあたり、ファーストに比べ全体の販売数が少なかったせいか、ブーム時はデッドで10万程度まで高騰。 スニーカー好きには高根の花でした。 後期モデルへのカラー移植とはいえ、定価程度で購入できるようになった現在は良い時代になったもんだ、と個人的には思うところです。 |
モデル名 |
Reebok Question 2 Mid リーボック クエスチョン 2 ミッド(Navy/White/Gold) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定した衝撃吸収性を誇るC.M.E.V.A.と従来のE.V.A.フォームにくらべ約23%の衝撃吸収率がアップするHEXALITEをミッドソール前後に搭載。 サイドまでビジブル化することで、クッション性のみならず軽量性にも一役買っております。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 中足部にTPUシャンクを入れ込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高いフルグレインレザーとシンセティックのコンビを使用。 メッシュタンがプレイヤーに必要な通気性を確保してくれています。 |
システム |
C.M.E.V.A. HEXALITE TPU |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは2004年北京オリンピックに合わせ発売。 NBA Draftで起きたアイバーソンに対する懐疑的な見方を逆手にとってネーミングされたファーストモデル「Question」(疑問)。 北京オリンピックでアイバーソンは金メダルが取れるのか?という意味合いで再度ネーミングされたのがこの「Question 2」。 彼の奮闘虚しく、銅メダルという結果に至りましたが、このモデル自体はオリンピックを通して着用されました。 カラーリングとしては通常版と限定版(国内300足だったはず)の2種類が発売。 こちらの限定版はゴールドメダルを意識した金のあしらいが施されたカラーリングに仕上げております。 シューズとしては、かなりそつなく仕上がっており汎用性が高い感覚。 初代Questionと比べるとするならば、初代よりもソール周りやアッパーがカッチリしてる印象です。 アッパーの剛性が高いというのもあると思うのですが、初代をより実用的にした感覚ですね。 反面、ゆったりした幅とソール周りの柔らかさは初代に分が。 この辺りはユーザーの好みに左右される部分でしょう。 いささかリーボックの歴史の中に埋もれてしまった感のあるモデルではありますが、実用的なモデルだと思います。 |
モデル名 |
Reebok CL BB High Post JPE リーボック クラッシック バスケットボール ハイ ポスト JPE(White/Black/Almond) 2003年発売 |
アウトソール | アウトソールには独特のフラットなブロックパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定した衝撃吸収性を誇るE.V.A.をラバーにて封入。 インソールにはパフの厚い特殊な物を挿入。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーを使用。 ライナー全体が革張りになっていることで、足当たりが非常によく、しなやかなフィット感を与えてくれます。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
このモデルはRDST(Reebok Design Studio Tokyo)で企画されたJPE(Japan Premier Edition)モデルになります。 RDSTとは当時代官山に日本のカルチャーやライフスタイルを分析し、プロダクトに反映させるべく作られたリーボックの特殊事務所です。 そこで様々な試みがなされ生み出されたのがRDSTプロダクト。 そのRDSTプロダクトの中から特にマテリアル等々にこだわり、限定展開されたのがJPEとなります。 このモデルそのものは当時、Levis'などとのコラボベースとして採用されただけあり。ベーシックさとブーティーさを上手くミックス点が特徴。 ブーティーさを求めるとソール周りが重く、履き心地が悪くなるパターンのモデルが多い中、当時のReebokレトロらしい柔らかな履き心地とデザイン性を両立させたところに、このモデルの良さがあると思います。 このモデルのRDSTデザイナーはJoshua Fraser。 元々クオリティの高かったこのモデルを更に品良く、そしてラグジュアリーさを加味しています。 実際に履いてみると、白と言う膨張色ながらも、足元がスッキリと見えるため、かなりコーディネート幅が広く使い勝手の良いモデル。 B系からオーソドックスな古着系アメカジまでこなすのは、素材とフォルムの良さからでしょう。 最近こういったラグジュアリー感で勝負するモデルが減ってきたので、こういったところにもう少しスポットを当て直してみても良いのにな、と思うクオリティです。 |
モデル名 |
Reebok ATR The Pump Mid リーボック アヴァブ ザ リム ザ ポンプ ミッド(White/Red) 2005年発売 |
アウトソール | アウトソールには緩やかな溝を彫り込んだドレッドパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するI.M.E.V.A.を採用。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 ヒールにかけてTPUシャンクを内蔵することで、過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーを使用。 メッシュタンがプレイヤーに必要な通気性を確保してくれています。 アッパー全体を新開発されたマニュアルポンプシステムで覆うことで好みのフィット感を調節可能。 また、ストラップが足首のブレを軽減し、ホールド感を高めてくれます。 |
システム |
I.M.E.V.A. Manual Pump System |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2004-05シーズンにヒューストン・ロケッツに所属するヤオ・ミンの準シグネチャーモデル的な扱いを受け発売。 進化したポンプシステムということで、かなりのプロモーションを推進し、マニア層に久々に好意的に受け入れられたモデルです。 それゆえか、この時期のReebok商品にしてはあまりアウトレット等に大量に流れることが無かった印象が。 NBAではインサイド系の選手のみならず、アイバーソンを筆頭としたガード系選手も多数着用をしたことから、機能的に非常にオールマイティーであったことが証明されております。 実際に履いてみるとわかるのですが、ポンプシステムで調節できるフィッティングの幅が広いため、シューズとしてガチガチのインサイド系と言う感覚はありません。 むしろ踏みこみのしやすさ、などを考慮すればガード系のモデルかな?という感じもします。 個人的にはAND1で言うところのChosen 1 03'に近い感覚のモデルだと思います。 若干難点を上げるとすれば、クッション性でしょう。 I.M.E.V.A.のみということを考えれば十分すぎるレベルですが、やはり何かしら内蔵して欲しかったな、というのが正直なところ。 この辺りは当時、クッショニングテクノロジーの移行期だったことを考えれば致し方なかったのかな?という気もいたします。 発売後5年以上の月日が流れているので、このポンプシステムをベースにZIG辺りと組み合わせて新しいバッシュが生まれれば良いのにな、と思います。 |
モデル名 |
Reebok Answer 8 リーボック アンサー 8(Black/Royal) 2005年発売 |
アウトソール | ドレッドパターンとオクトパスパターンを組み合わせた独自のパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するC.M.E.V.A.を採用。 接地感を生かしつつも柔らかなクッション性をもたらしてくれるDMX FOAMを挿入。 また、TPUシャンクプレートを内蔵することで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセテックのコンビを採用。 無数の通気口が足ムレを防ぎ、快適な履き心地を提供してくれます。 |
システム |
C.M.E.V.A. DMX FOAM TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2004-05シーズンに発売。 前年度の失意とオリンピックでの失敗を挽回すべく、シーズンがスタート。 アイバーソン個人としては、史上3位タイの得点王4回目に輝き、オールスターでもMVPを獲得するなど華々しい活躍を披露。 しかしながらプレーオフでは一回戦敗退と結果の伴わないシーズンでした。 シューズとしてもリーボックが当時押し進めていた、薄めのソールだけれども柔らかく、適度に軽量という流れを汲んで作成されております。 しかしながら、当のアイバーソンが気に入らなかったのか、大々的に展開をしていた、ATR THE PUMPにシーズン途中から履き換えてプレー。 マーケティング的に一番の脚光を浴びるオールスターでもATR THE PUMPを着用し、アイバーソンのモデルながらも前作に引き続き非常に影の薄いシグネチャーとなっています。 確かにシューズとして考察をしてみても、普通っぽさがあまりにも全面に押し出されており、シグネチャーっぽさが希薄であると感じられます。 とはいえシューズとして悪いわけではなく、欠点と言われていた通気性も改善されバランスの良いモデルに仕上がっていることは事実。 評価されにくいのは、正直マーケティングミスの部分も多分にあるような気がします。 仮にこのモデルがもう少し買いやすい価格だったら、ブレイクしていたのかもしれませんね。 |
モデル名 |
Reebok CL Amaze Low H Camo リーボック クラッシック アメイズ ロー(Black/Kenya/Camo) 2006年発売 |
アウトソール | アウトソールにはストレートパターンラバーアウトソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定した衝撃吸収性を誇るE.V.A.をラバーにて封入。 |
アッパー | アッパーには剛性が高い天然皮革としなやかなシンセテックのコンビを使用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
一定期間継続販売をされていたため、スタートは2002年。 当時Reebokの看板プレイヤー、A・アイバーソンから「俺もNikeのAF1のようなヤツが履きたい」と言ったかどうかは定かではないですが、「ライフスタイルでも履けるクールなクラッシックバッシュが欲しい」という要望が上がり、それを具現化したモデルがこのAmaze。 USAで先行販売され、日本のセレクトショップが足並みを揃え輸入。 日本ではNikeのAF1をメインとしたクラッシックバッシュがメインストリームとして定着していたこともあり、適度なボリュームとホワイトカラー主体のバリエーションの豊かさがファッションピープルに受け入れられスマッシュヒット。 以後、日本法人からもインライン展開され、幅広い層に受け入れられました。 価格帯は比較対象でもあるAF1とさほど変わらないか安いくらいだったのですが、マテリアルがAF1に比べリッチな物を使用してあり、履いた感触や質感が秀逸だったのも大きな特徴と言えるでしょう。 クッション性も封入型E.V.A.ながら非常に良く、当時Reebok契約選手の一人であったJ・ローズ選手がNBAの試合で履いていたことからもレベルの高さを窺い知ることが出来ると思います。 実績としてホワイトベースのカラーリングが非常に受け入れられていた事もあり、このカラーリングは国内で展開はされませんでした。 ブラックベースもそうなのですが、この手の際物的なカラーリングはあまり市場には受け入れられなかったようです。 あまりに乱発をするものではないと思いますが、履き心地も軽快ですし、違ったマテリアルとの組み合わせで定期的に展開すると魅力的に映るモデルではないでしょうか。 |
モデル名 |
Reebok Answer 7 リーボック アンサー 7(Black/V.Red) 2004年発売 |
アウトソール | 同心円状パターンとフレックスグルーブを組み合わせた独自のパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するI.M.E.V.A.を採用。 接地感を生かしつつも柔らかなクッション性をもたらしてくれるDMX FOAMを挿入。 また、アウトソール中足部からヒールにかけて伸びるTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 縫い目の少ないアッパーパターンゆえ足へのストレスを軽減。 タン上部が蛇腹状になっていることで足首の稼働を妨げることなくスムーズに対応。 |
システム |
I.M.E.V.A. DMX FOAM TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2003-04シーズンに発売。 アイバーソン個人としては怪我が非常に多く、34試合を欠場しプレーオフ進出すら叶わなかったシーズンでした。 シューズとしても当時NikeのZoom Airに対抗すべく作成されたであろうDMX FOAMを搭載したものの、従来のDMXのイメージとかけ離れていたことと視覚的に訴えかけにくいテクノロジーだったため市場に対して大きなインパクトを残せなかったモデルだと記憶しております。 デザイン面ではシンプルかつスピード感を全面に出したフォルムゆえ一定の評価を得たものの、何かアイバーソンらしさが物足りない、といった雰囲気が蔓延しておりました。 シューズとして考察をしてみると、剛性の高いアッパーとやや柔らかめのソール、というリーボックらしい作り。 Answer1~5までのプニプニ感は得ることはできませんが、クッション性として乏しいといったことは無い独特の感覚です。 シューズとしてまとまっているものの、これと言って突出した特徴がないのが一番の欠点かと思われます。 また、ヒールカウンターが浅め且つインナーが滑りやすい素材なので、ジャスト目のサイズを選ばないと抜けそうな感覚を覚えるので注意が必要。 シューズとして、パーツパーツの素材が良いだけにもう少しアイバーソンらしさが前面に出て欲しかったモデルです。 |
モデル名 |
Reebok Question Mid リーボック クエスチョン ミッド(White/Perlized Red) 2006年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはノンマーキングラバーアウトソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定した衝撃吸収性を誇るC.M.E.V.A.と従来のE.V.A.フォームにくらべ約23%の衝撃吸収率がアップするHEXALITEをミッドソール前後に搭載。 サイドまでビジブル化することで、クッション性のみならず軽量性にも一役買っております。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーを使用。 メッシュタンがプレイヤーに必要な通気性を確保してくれています。 ゆったりめの作りが日本人の足にもフィットしやすく、快適な履き心地を約束してくれます。 |
システム |
C.M.E.V.A. HEXALITE |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1996–97シーズンに発売。 NBA Draft 1996にてフィラデルフィア・セブンティシクサーズにドラフト一位でピックされ、NBA1996-97シーズンの新人王に輝いた、アレン・アイバーソンのシグニチャーモデル第一弾。 アイバーソンの身長183cmとトラブルメーカーという側面、何よりもドラフト一位という順位に対し世間は懐疑的でした。 アイバーソンと契約を交わしたReebokは、あえてその懐疑的な視線を逆手に取り、彼のシューズを「Question」(疑問)と名づけることでかつてないほどの大成功を収めます。 「Question」(疑問)に対し「Answer」(答え)を出したアイバーソンのニックネームは「The・Answer」となり、以後シグニチャーシューズの名前もAnswerシリーズと命名。 Answerシリーズが発売後も、アイバーソン自身トラブルに巻き込まれたり、何か大きな変化があると、必ずこのQuestionを履くのが慣例となっており、2006-07シーズン途中、デンバー・ナゲッツに移籍した際も、カーメロ・アンソニーと共存できるのか?と言った大きな疑問を投げかけられたため、Answer 10とQuestionを併用しながら、ゲームに望んでいたのが記憶に新しいところ。 アイバーソン自身が、このモデルを高く評価していることが伺えるエピソードと言えます。 この復刻版はシリーズ10周年を記念し、オリジナルで着用をしていたフィラデルフィアカラーとなっています。 個人的には特徴的な柔らかめの履き心地のみならず、アッパーとソールの重量バランスが良いので履いていて一体感を得やすいところが非常に優れているかと思われます。 丸っこいフォルムとスピードシューレースシステムを採用しているため、フィット感がいまいちかな?と見た目では感じるのですが、その点も及第点の出来。 アイバーソンに特別思い入れが無い方にもお勧めしやすい、よくまとまったモデルだと思います。 |
モデル名 |
Reebok Answer 6 Low リーボック アンサー 6 ロー(White/White/Platinum) 2003年発売 |
アウトソール | 同心円状パターンとフレックスグルーブを組み合わせた独自のパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するI.M.E.V.A.を採用。 また、アウトソール中足部からヒールにかけて伸びるTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 ハーフジップが甲周りの確実なホールド感を提供してくれます。 |
システム |
I.M.E.V.A. Half Zip Up TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2002-03シーズンに発売。 プレーオフでは1回戦で敗退した失意の前年度を払しょくする期待感を持ってデビュー。 個人としては初の82試合フル出場を成し遂げ、スティール王に輝いたものの、周りからのサポートを得ることが出来ずプレーオフでは2回戦で敗退。 プロモーション等々を含め完成度が高かったのですが、折悪く国内では俗に言う中テク系レトロがもてはやされていたため、市場にそこまでのインパクトを与えられなかったモデルのように記憶しております。 個人的な好みですが、こちらのモデルに関してはLowカットの方がバランスが良いように思えます。 Reebokのお家芸でもあるDMXテクノロジーが変わりつつあった時期だったということもあり、このモデルには搭載されていません。 今まではしっかりしたクッションのあるソールに対し剛性の強いアッパーでバランスを取る、という構図が出来上がっていたアンサーシリーズにおいて、DMXテクノロジーが入らないと言うことはアッパーの重量感を変えれると言うことを意味しているはずです。 通常のMidカットの方だとアッパー剛性が強すぎてソール周りが若干負けているような感覚を受けました。 それゆえ、Lowカットだとアッパーを削っている分バランスが凄く良く取れていて非常に軽快感がある履き心地を体感できます。 (人によって好みもあると思いますが・・・) 欠点をあげるとすれば、通気口が一切ないので非常に蒸れます。 またLowカットの場合、やはり足首のホールド感が弱いですね。 シームレスなアッパーですのでフィット感も高いですし、DMXテクノロジーが無いながらも履き心地が良いので、隠れた名作だと個人的には思っています。 機会があれば足を通してもらいたい一品です。 |
モデル名 |
Reebok CL Alpha Canvas リーボック クラッシック アルファ キャンバス(Black) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールには独特のフラットなブロックパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには非常に柔らかくチューニングされたE.V.A.を全体に挿入し、周りをラバーで巻くことでクラシカルさを演出。 |
アッパー |
アッパーに柔らかなキャンバス地と剛性の高い天然皮革のコンビを使用。 ライナー全体が革張りになっていることで、足当たりが非常によく、しなやかなフィット感を与えてくれます。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
当時、このモデル自体は通常のインラインカタログに掲載されていました。 ですが、大きく違うところはRDST(Reebok Design Studio Tokyo)で企画されたプロダクトだということ。 雑になりがちなインラインモデルながら、細部にわたりこだわって作られており、オーバークオリティーな、どう考えても定価以上の価値のあるプロダクトに仕上がっていました。 そういった意味ではRDSTから優秀なプロダクトをインラインに持っていく、という狙い通りの働きが見えた商品だったと思います。 ただ問題だったのは、市場が未成熟だったということとメーカー側が上手く真意を伝えられなかったことが重なり、正当な評価をほとんど得ることなくアウトレットに流れまくったということ。 この辺りから、プロダクトの市場への詰め込みが加速してきたのも大きな要因かもしれませんが、そういう点を考慮したとしても日の目を見なかったのが残念でなりません。 個人的には、当時Shoes Of The Yearに選んだほどコストパフォーマンスに優れたプロダクトだと思います。 履き心地に関してもこれ本当にただのE.V.A.なのか?と疑う程しなやかで柔らかいのが特徴。 一見ヴァルガナイズドっぽいルックスも相まって履き倒していた時期があったほど。 ただ問題はミッドソールがメチャクチャ埃をまといやすく、一日履くとこんなに汚れてたっけ?と思う程汚れること。 履いた後は、即クリーナーでメンテナンス必須でした。 かなりマニアックなモデルになりますが、もし探せるものならばこのオーバークオリティーな質感を楽しんでいただきたいな、と思います。 |
モデル名 |
Reebok Answer 5 DMX リーボック アンサー 5 DMX(White/Flash Red/Metallic Silver) 2002年発売 |
アウトソール | 同心円状パターンとフレックスグルーブを組み合わせた独自のパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するC.M.E.V.A.を採用。 ミッドソールに柔らかなクッション性を発揮するDMX I-Padを挿入することで、ダイレクトにクッション感を体感可能。 また、アウトソール中足部から伸びるTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 屈曲を前提に入れられた縫い目により、足がスムーズに曲がるように設計。 またヒールにストラップを採用することで、踵周りのホールド感も調節が可能なように仕上げています。 |
システム |
C.M.E.V.A. DMX I-Pad TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2001-02シーズンに発売。 前年度NBAファイナルまで到達した実績を引っ提げ、市場も大きな期待感を持ってデビュー。 個人としては二年連続、得点王、スティール王に輝いたものの、プレーオフでは一回戦で敗退。 個人成績と結果が伴わない苦難がここからスタートします。 このカラーリングはオールスターゲーム用に用意され、地元フィラデルフィアで開催されたオールスターゲームではジュリアス・アービングが付けていた背番号「6」で出場。 話題性には事欠かないモデルだったと言えます。 個人的にシューズとしての完成度を考えるなら、かなり高い部類に入るのではないかと思います。 クッション性、剛性の高いアッパー、なかなか調節が出来ずに上手くいかないヒール周りのフィッティングも変えられる、とあってシューズとしてのバランス感は十分。 あえて問題点を挙げるならホールド感でしょう。 元々アイバーソン自身がホールド感が強い物を好んでおらず、歴代モデルを見渡しても若干緩めなモデルが多数。 ですが、このモデルに関してはアイバーソン用のPEでシューホールを一つ追加したほど。 そういった意味で、やっぱり緩めだったってことですね。 その点以外は、現代でも十分に通用するハイスペックなモデルだと思います。 |
モデル名 |
Reebok Pump Omni Light JPE リーボック ポンプ オムニ ライト JPE(Mahogany/Navy/T.Orange) 2003年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いドレッドパターンと母子球に力が入りやすい構造のミックスパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには柔らかなクッション性を供給するP.U.ミッドソールと従来のE.V.A.フォームにくらべ約23%の衝撃吸収率がアップするHEXALITEをヒールに搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセテック素材のコンビを採用。 TPUサポートパーツとタンに搭載されたマニュアル・ポンプシステムが自分好みのフィット感を長時間維持し、足との一体感をもたらしてくれます。 |
システム |
P.U. HEXALITE Manual Pump |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1991年のOmni Zoneというモデル。 当時ボストン・セルティックスに所属したディー・ブラウン選手がスラムダンクコンテストの試技の度にポンピングしたことで一躍有名に。 この時期から世界的ブームになりつつあった3 on 3を主体としたストリートバスケ系のモデルにも多大な影響を及ぼしたことで歴史的功績が高いことも特徴の一つ。 このモデルはRDST(Reebok Design Studio Tokyo)で企画されたJPE(Japan Premier Edition)モデルになります。 RDSTとは当時代官山に日本のカルチャーやライフスタイルを分析し、プロダクトに反映させるべく作られたリーボックの特殊事務所です。 そこで様々な試みがなされ生み出されたのがRDSTプロダクト。 そのRDSTプロダクトの中から特にマテリアル等々にこだわり、限定展開されたのがJPEとなります。 JPEに関しては、リーボック社が認めた店舗のみで販売されることを許され、通常の販売サイクルではなく、リーボック社が在庫を持ち、5年から10年のサイクルでJPEコレクションを継続して売っていく、という理想的な企画でした。 ですが、コレクションがスタートして1年そこそこで破綻。 即、アウトレットに大量に流れる、という非常に残念な結果に終わりました。 で、シューズとしての内容についてですが、このモデルに関してはアウトドアブーツをモチーフにリデザインされたと言われ、シューレースホールが金属製のDリングとホック式に変更されています。 また、レザーも通常スニーカーで使われないようなリッチな物が使用されており、2011年現在、見返しても未だに色褪せない出来栄えとなっております。 難点があるとすれば、ホック式になったことでシューレースが解けやすいこと。 レザーが厚過ぎて蒸れること。 それ以外については概ね満足な出来です。 今となってはマニアックなモデル、という位置づけだとは思いますが、可能であれば探されて履いていただきたいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Reebok Answer 4 DMX リーボック アンサー 4 DMX(White/Flash Red/Metallic Silver) 2001年発売 |
アウトソール |
ドレッドパターンとフレックスグルーブを組み合わせた独自のパターンを採用。 リアフットの真ん中がくりぬかれており、軽量化が図られています。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮する3D Ultralightを採用。 抜群の衝撃吸収性とダイレクトにクッション感を体感可能なDMX I-PAKを搭載。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 また、アウトソール中足部から伸びるTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
耐久性が高く最上級の天然皮革であるフルグレインレザーとしなやかなシンセティックレザーのコンビを使用。 縫い目の少ないアッパーに仕上げられており、足に余計な負担の掛かりにくい構造となっております。 またZip Upをアッパーに採用することで、フィット感の向上とシューレースが接触などによってほどけないように仕上げています。 |
システム |
3D Ultralight DMX I-PAK Zip Up TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2000-01シーズンに発売。 アレン・アイバーソンの成長と共に、所属するフィラデルフィア・79ersも破竹の勢いで勝ち進みNBAファイナルまで到達。 個人としては、得点王、スティール王に輝き、加えてオールスターMVP、シーズンMVPも受賞。 NBAファイナルでは1勝4敗で敗退したものの、歴代アンサーシリーズの中で一番の輝きを見せたモデルと言っても過言ではありません。 オールスターゲーム用に用意されたカラーリングという触れ込みで発売された物ですが、実際は着用せず、オールスターでは初代シグニチャーである「Question」を着用。 このカラーリングはレギュラーシーズンでちょくちょく着用されておりました。 実際アイバーソンが履いていた物はZip Upのトップに外れるのを防止する小さなマジックテープが付いていたのですが、それは市販品では簡略化されて発売。 ちなみにアイバーソン自身は一切Zipを上げて履いていませんでした。 個人的な感想を言えば、非常にソールとアッパーのバランスが良いシューズだと思っています。 パッと見、アッパーの方が重量感があってバランスが悪いような感じがしますが、思った以上に良くまとまってるシューズです。 クッション性はDMX I-PAKをダイレクトに味わうことができますので、DMX特有のプニプニ感が非常に気持ちが良いです。 ただしこのテクノロジーに関しては、踏ん張ってプレーするようなインサイドの選手には向かない気がします。 弾力性で足がかすかに遊ぶような感覚になりますので。 その辺りが嫌いで無ければ良いシューズだと思いますよ。 |