KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Air Jordan XX9 エア ジョーダン 29(Black/Team Orange/Dark Grey) 2014年発売 |
アウトソール |
アウトソールには粘り気のある素材に、格子縞を組み合わせた特殊ヘリンボーンパターンを採用。 アウトソール一部をくり抜くことで軽量性を向上。 前後分割されたアウトソールを「Tendril」というブリッジで中足部をつなぐことで、足運びをスムーズにし、エネルギーロスを防ぐ効果を実現。 |
ミッドソール |
ミッドソール全体にはファイロンを採用。 フォアフットには反発性、クッション性豊かなズームエアを挿入。 リアフットには圧縮ファイロンを搭載することでクッション性を確保。 ミッドソール全体を弾性が高く耐衝撃性に優れたナイロン系エラストマー樹脂であるPebaxで封入。 またミッドソールとアッパーの間に軽量かつ弾反発性に優れたFlight Plate(TPU Shank Plate)を挿入。 ミッドソール全体を上から封をするようにFlight Plateが足裏全体に伸びることで、過度な捻じれを抑制し、衝撃と体重を均一に分散化しエネルギーに変換する役割を果たします。 |
アッパー |
アッパーには従来のウーブンテクノロジーを更に進化させたワンピースアッパーを使用。 高い通気性、屈曲性を誇り、ワンピースゆえ足に余計なストレスを与えません。 またウーブンアッパーを邪魔することなく埋め込まれたFlight Webテクノロジーが足中心のホールド感を向上。 ヒールライニングにはヒールポッドがあり、アキレス腱を優しく包み込みます。 |
システム |
Phylon Zoom Air Pebax Tendril Flight Plate(TPU Shank Plate) Flight Web |
歴史背景 個人的感想 |
2014年、約2年ぶりに新作AJが誕生。 誰をミューズにしたのか、どんなテクノロジーが搭載されてるのか?という大きな話題を振りまき、生中継までされセンセーショナルなデビューを果たしました。 進化したウーブンアッパーはイタリアのジャガード織から着想を得て開発。 ジャガード織の特徴である織り込みは、糸の強度や柄を自由自在に変更することが出来、結果ワンピースで足にストレスの掛からない理想的なアッパーに進化。 織物であるため、従来のレザーアッパーに比べるとあまり足幅に制限がなくゆったり目。 しかしながらFlight Webのおかげで締めあげることも可能なので、微調整が利きます。 また無駄な縫い目などが無いため屈曲性も良く、フィット感も上々。 その上軽量で通気性の高いため、快適性も両立。 一方でヒールカウンターが小さいため踵のホールド感はこのクラスのモデルにしてはかなり低く感じます。 また履きこむと使用者の足の形にアッパーが馴染むでしょうが、その分繊維が緩くなるため耐久性が低いことは容易に想像可能でしょう。 ソールに関しては出来るだけ薄く軽量化して、いかに衝撃を反発性に変えられるか、という観点で考えられていると思います。 つまり踏み込んだ際にFlight Plateがミッドソール全体に衝撃を分散化。 均一に分散化された衝撃を受け止めたミッドソール素材が衝撃で横に広がるのをPebaxで無理やり塞き止め上に跳ね返る力へ変換。 その力を再度Flight Plateで上から蓋をして大きな反発性に変換すると言う計算をしているのが足裏から伝わるかと。 クッショニングに関しては前作のAJ28のエアバッグ破裂が多発する事例を受けてフォアフットエアのレイアウトを変更。 左右分割型から前後分割型へ。 それによりZoom Airの感触は薄れ、乗ってる感は減少したものの屈曲性が上昇。 一方でリアフットのAirは省略され、圧縮ファイロンに変更。 ここに関しては好みがハッキリ別れる部分ではあると思いますが、個人的には一番物足りない部分。 歩行の際にフォアフット中心の方には最適かもしれませんが、踵から入るタイプの歩行パターンだと圧倒的にクッション性の物足りなさを感じると思います。 ラッセル・ウエストブルックのプレーをミューズとして設定してる故の配置だとは思いますが、もう少しなんとかならなかったのかな?というのが素直な感想です。 アウトソールに関しては安定感もあり、中足部がTendrilだけでつながれてるとは思えないほどです。 ここまでごっそり削っていると大体不安定なソールになりがちなのですが、歩行への足運びは快適そのものと言えますね。 総じて評価をするなら、履いた瞬間がピークのシューズ。 久々に時代の最先端を走ることが至上命題である、AJらしいクオリティを完備したシューズだと思います。 履いて踏み出した時の感動は流石最新のAJと言わざるを得ないクオリティ。 しかしながらシューズとしての完璧な完成度があまりに短すぎる... 着用2日目にしてフォアフットのZoom Airの感触は薄れ、ミッドソール全体が沈んでいるような感覚。 意外や意外ソールの方が圧倒的にバランスを崩しやすく、実はアッパーがバランス上、勝ってることを実感。 この感覚だとアッパーが馴染む前にソール周りの良さが消えて行く気がします。 ハッキリ言ってAJは履き込んだりするようなものじゃないです。 歴代AJもシューズとしてへたるスピードは他のシューズに比べると圧倒的な早さでした。 そう言った背景を踏まえても、このモデルに関してはあまりに刹那的なバランスの上に成り立っていると感じますね。 そこまで刹那的なモデルに24000円+TAXを払う価値があるのか、判断は難しいところですが間違いなく久々にAJらしいAJを感じさせてくれるモデルと言えるでしょう。 |
モデル名 |
Reebok Answer 9 Pump リーボック アンサー 9 ポンプ(Black/White/Red) 2006年発売 |
アウトソール | アウトソールには独自のドレットパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定した衝撃吸収性を誇るC.M.E.V.A.を搭載。 ヒールには安定性、クッション性、推進力を兼ね備えたDMX SHEARを挿入。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセティック素材のコンビを使用。 TPUヒールカップが安定性を提供し、足の過度なねじれを防止。 シューレースはドローコード。 ストラップとThe Pump 2.0(The Pump Auto)システムがアッパー全体のホールド感を向上してくれます。 |
システム |
C.M.E.V.A. DMX SHEAR The Pump 2.0(The Pump Auto) |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2005-06シーズンに発売。 C・ウェバーとのデュオが熟成され、デュオとしてはNBA最高成績(1試合平均53.2得点)を叩き出し、その上、個人としても自己最高の1試合平均33得点、7.9アシストを記録。 しかしながらチームとして度重なるトレードの失敗の末、プレイオフにも出場できず、個人結果がチームに反映されないもどかしさを抱え続けたアイバーソン。 その足元を支えたのがこのモデル。 シューズとしては、リーボックが新しい衝撃吸収のテクノロジーとして開発をしたDMX SHEARと、歩行をするとある一定気圧まで自動的に空気がアッパーを満たしフィット感を向上させるThe Pump 2.0(The Pump Auto)という二つの機能を盛り込んだことからも、非常に期待値が高かったであろうことは容易に想像が出来ます。 履いた感覚としては非常に面白く、まずThe Pump 2.0につながるパットがインソール下に入っているのですが、これが踵部分の足当たりを緩和。 一瞬沈むような感覚を覚えつつも、DMX SHEARが非常に安定志向のブリッジなので、そこで支えられる、という二層式。 そしてフォアに向かって傾斜が少し掛かっているため、足運びがよく、自然と推進力を生んでいる、というのが印象です。 また、シューレースがドローコードなのでホールド感に不安を感じそうですが、その点も2本のストラップにてクリアされており、十分なスペック。 ただし、フォアの甲部分にポンプが入り込んでいないため、人によってはストラップだけではゆるく感じるかもしれません。 その分、屈曲を良くする方向性に舵を切ってると考えるべきでしょう。 メカニカルなデザインの割にはストレッチ素材を使っている部分が多いため、重量も通常のアイバーソンモデルの範疇内。 19000+TAXという国内定価ゆえ、履き手を選ばざるを得ないモデルではありましたが、今履いてみてもバランス感のとれたモデルであることを実感可能。 マニア内では歴史的名作と言われる、10への布石を感じるモデルと言えるでしょう。 |
モデル名 |
Puma Faas 300 プーマ ファース 300(Dazzling Blue/White/High Risk Red) 2011年発売 |
アウトソール |
前足部には軽量化を実現し、前足部のクッション性も向上させた発泡ラバーであるEver Rideを。 後足部には耐摩耗性に優れた長期耐久性合成素材で成形されたEver Trackを使用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには「自然な走り(Rocker)」、「反応のよい走り(Flex)」、「安定した走り(Groove)」の3要素を重視し、E.V.A.を特殊圧縮したBio Ride テクノロジーを採用。 軽量性に優れたインソールを挿入。 |
アッパー | アッパーには非常に軽量な人工皮革を採用。 |
システム |
C.M.E.V.A.(Bio Ride Tecnology) Ever Ride Ever Track |
歴史背景 個人的感想 |
プーマの考えるナチュラルランニングの最高峰としてBio Ride テクノロジーを発表。 2011年2月、補強材の一切を取り払い軽量というコンセプトをリビルドしたFaasコレクションを発売。 陸上系最速の国ジャマイカにインスピレーションを得て開発されたと言われています。 Faas200、Faas300、Faas400、Faas500、Faas800とクッション性と安定性が増すほどに数字が上がっていくという、分かりやすい形で展開。 その中でもレーシングに対応をするスピードランナー向けが、このFaas300。 足形はレーシングラストの中でも丸みを帯びたカーブドラストを採用。 アッパーは70年代の障害走用スパイクからインスパイアを受けデザイン。 実際に履いてみて、まず軽さに驚きます。 通常、このクラスの軽さになるとクッション性がかなり削られているものなのですが、それを感じさせず両立させている点は素晴らしいの一言。 アッパーもレーシング系のラストながらも丸みを帯びているおかげで、そこまでの窮屈さを感じずに済みます。 欠点をあげるとすれば、アッパーの馴染みが少ない所とクッションが意外と早く落ちていくこと。 この点に関しては、ある程度使ったら、すぐに買い替えるレーシング系モデルらしい特徴ではあるかと。 ちなみに、ドイツのランナーズワールド紙から2011年最優秀新作賞を受賞したことからも、性能がいかにずば抜けているかを証明しているかと思われます。 個人的にもコストパフォーマンスの良さから2011年に購入したモデルの中でも一つ抜けていました。 後追いでも構わないので、何かしら履き比べるべきモデルだと思います。 |
モデル名 |
Adidas T-MAC 6 アディダス ティーマック 6(White/Dark Indigo/Cardinal) 2007年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはノンマーキングラバーを採用。 アウトソール前足部外側には同心円状パターンを。 後足部外側には独特のY字パターンを。 そして、アウトソール内側全体をFORMOTION テクノロジーによる、独立型同心円が確実なグリップを約束してくれます。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはクッション性の高いC.M.E.V.A.と限りなく高い推進力と安定性をもたらすFORMOTION テクノロジーを搭載。 また、中足部全体にトルションシステムを埋め込むことで、安定性の確保と足の過度なねじれを防止。 インソールには復元性の高くクッション性の良いポリウレタンタイプを採用。 しなやかな足ざわりと沈み込むクッション性が体感可能です。 また、通気性の向上のため、土踏まず部分のインソールからアウトソールのトルションシステムに至るまで、シューズを貫くような形で数個穴が開いており、熱気が逃げるような構造となっております。 |
アッパー |
アッパーには足馴染みの良いシンセティックレザーとメッシュパーツを採用。 履き口部分である、内足部と外足部の高さを変えることで内転を抑え、捻挫をしにくい構造となっております。 また、ヒールのインナー部分が踵のくぼみに合わせた形で盛り上がっており、ヒールのフィット感を高め、アキレス腱保護が向上。 動きやすい高さのカットながらも、踵が浮きにくい構造を実現しております。 |
システム |
C.M.E.V.A. FORMOTION Torsion |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2006-2007シーズン、当時H・ロケッツ所属したT-MACことトレーシー・マグレディのシグネチャーモデルとして開発。 新規開発されたFORMOTIONテクノロジーをいかに入れ込み、視覚確認可能な説得力を増すべくデザインされた努力が随所に感じられます。 外観としてはT-MAC 3.5以降の実験性の高い開発から、オーソドックスにフォルム全体が戻った印象。 前作ほどのガッチリ感は薄れたものの、スペック上の観点からみても安定性志向なのは明白で、そこに機動力をいかに付加していくか、という命題に取り組んだモデルだと思われます。 履いた感覚とバランス感覚にフォーカスすると、T-MACシリーズ史上、最高モデルかと。 ソールに関しては独立して機能するFORMOTIONポッドの動きを支えるかのようにトルションが機能する感覚。 しなやかに足の動きについてくる点は、当時どのブランドとも一線を画していたように思えます。 T-MACシリーズの難しかった点でもあるアッパーの幅に関して、きつくもなく、緩くもなく、シリーズ内では一番ゆったり目の設計。 1~3までに魅せた想像を凌駕するデザイン性は無くなったものの、同時期に発売されたシューズの中では半歩ほど抜けていたように記憶しています。 選手としての全盛期の短さとリンクするように、このモデルを最後にシグネチャーモデルとしての展開は終了。 シューズとして非常に良くまとまっているだけに、この系譜の続きを見てみたかったな、と思う名品です。 |
モデル名 |
Jordan Fly Wade ジョーダン フライ ウェイド(Black/University Blue-Copa Blue-Perfect Pink) 2011年発売 |
アウトソール |
アウトソールはAJ23に通じる、指紋型を同心円状に落とし込み、フレックスグルーブを入れ込んだ独自のものを採用。 中足部をくりぬくことで軽量化を促進。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を提供するファイロンを全体に使用。 リアフットにはしなやかなクッション性を誇るビジブルヒールエアを搭載。 リアフットにはクッション性・反発性の高いフォアフットズームエアを挿入。 インソールには柔らかなクッション性と復元性をもたらす、オーソライトインソールを挿入。 インソール下にクッション性豊かなボロンを貼りつけ足辺りの良さを確保。 中足部に大きめのTPUシャンクを差し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなシンセティック素材を採用。 トウからサイドにかけて、薄いTPUを張り合わせることで、軽量性と耐久性を兼ね備えることに成功。 インナーブーツとアキレス腱パットが高いフィット感を提供してくれます。 |
システム |
Phylon Forefoot Zoom Air Visible heel Air Max unit TPU Shank Plate OrthoLite sockliner Poron Inserts |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2010-2011シーズン、M・ヒート所属のドウェイン・ウェイドのファーストシグネチャーモデルとして登場。 コンバースから満を持してジョーダンブランドに移籍し、開発されたのがこちらのモデル。 デザイナーはKobe 6やHyper dunkを手掛けたTom LuedeckeとジョーダンブランドのクリエイティブディレクターであるMark Smith。 ブランドの顔となるべきモデルの開発とあって、かなりの熱量が注がれたらしく、前例を超えるべく製作が進んだと言われております。 その結果、ジョーダンブランドとして過去最軽量のモデルとしてローンチ。 13オンスという数字は、Air Jordan 2011の14.6オンスという数字から比較しても、かなり軽量化が促進されたと言っても過言ではないでしょう。 シューズとしてまず感じることは安定感とバランスの良さ。 アッパーが軽量化された分、ソール周りももちろん軽量化されているわけですが、クッション性の配分が良くでいている印象。 個人的にはこのビジブルヒールエアがポイントになっているのではないかと。 これがフルレングスズーム辺りだと、このバランス感が出たかどうか、は若干怪しい気がします。 そう言った意味で、軽量化が促進されたからと言って、クッション性能が削られているわけではなく、あくまでもアッパーとのバランス感から来ているものだと直接感じることが出来ます。 またフィット感も高いため、扱いやすさも上々と言えるでしょう。 一方でAir Jordanの系譜か?と言われると少し違う気も致します。 バランス感から来る印象を述べると、90年代から続くUptempo系軽量モデルをひたすらブラッシュアップした感覚。 そういう観点からみると非常によくまとまったモデルだと思います。 |
モデル名 |
Adidas EQT Support Running アディダス エキュイップメント サポート ランニング(Runwht/Gergrn/Lead) 2010~2011年復刻版(?) |
アウトソール | 部位によって、形状を変えた独自のブロックパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソール全体には安定したクッション性を発揮するP.U.を使用。 ヒールには柔らかなクッションを発揮するSoft Cellを搭載。 中足部に埋め込まれたTorsion Systemが足の過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには通気性の高いメッシュとスエードのコンビを採用。 サイドから伸びたTPU Supportパーツが高いフィット感を提供。 |
システム |
P.U. Torsion System Soft Cell TPU Support |
歴史背景 個人的感想 |
1991年、無駄を極力省き、アスリートに必要な要素のみで構成するというコンセプトの元、発表されたのがエキュップメントシリーズ。 そのランニングモデル第一弾モデル。 作りの方向性としては、それまでのフラッグシップモデルであったZXシリーズの作りを継承し、無駄を省いている印象。 実際ソールのクッション感覚はZX8000辺りとほとんど変わりません。 サイドから伸びたTPUパーツの関係上、かなりフィット感が高く、ネーミング通りサポート性に優れたモデルといえます。 反面、トゥのボックス部分が狭く、甲も低いので、典型的な日本人の足形にはかなり辛いものがあるかと。 アッパーの構成を削って、素足感覚を追求していく、という方向性が見えるため、今振り返ってみると、その後のフィーツーウェアにつながる前段階のコンセプトというのがなんとなくわかります。 2012年現在、mi adidasにて展開をしていることからも世界レベルでの人気は高いことを証明。 しかしながら国内ではテクノロジー的な押しが弱いため、当時ほとんど記憶に残らなかったのも事実。 レトロ以上ハイテク未満という過渡期感が詰まったモデルゆえ仕方が無いのかもしれません。 国内ではmi adidasを利用しておしゃれなカラーリングで一足作ると差がついて良いかもしれませんね。 |
モデル名 |
Reebok Answer 11 リーボック アンサー 11(White/Blue) 2007年発売 |
アウトソール | アウトソールにはドッドパターンとドレッドパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するC.M.E.V.A.と薄いクッション材ながら抜群の衝撃吸収性を誇るDMX Foamを搭載。 インソールにはクッション性の高いボロンを入れ込むことで足への負荷を軽減。 ミッドソール中足部からヒールにかけて伸びたTPUシャンクプレートが安定性と足の過度なねじれを防止してくれます。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセティック素材のコンビを使用。 シューレースと連動した甲のストラップが好みのホールド感を提供し、全体を包み込むインナーブーツが高いフィット感を保持。 |
システム |
C.M.E.V.A. DMX Foam Poron Insert |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2007-2008シーズン前半戦、当時D・ナゲッツに所属したI・アイバーソンのシグニチャーモデルとして発売。 前年度フィラデルフィア・76ersから移籍し、NBAだけでなく、シューズ市場でも懐疑的な状況の中で発売されたのがアンサーシリーズ11作目のこのモデル。 「Question」(疑問)に対し「Answer」(答え)という流れを持ってくるのが通例だったシリーズにおいて、発表順序が逆になったというのが珍しい点。 (NBA2007-2008シーズン後半戦にQuestion 3を着用) シーズンを通して着用しなかったこともあって、エポックメイキングなモデルのはずが、インパクトに欠けたことは否めません。 シューズとしての印象も同様で、個人的にはかなりぼんやりとした感覚。 前作アンサー10が弾むようなクッション性とポンプの特徴を併せ持ったモデルだったのに対し、ソール周りの重心が重く、ベロクロがあるにも関わらずフィット感にゆとりがかなりある、というチグハグさが目立つ出来ばえ。 実際には初代Questionと12g(US=9 比較)しか違わないことを考えても、やはり設計バランスが問題だったのではないかと。 後半戦に着用した、Question 3が軽量性にベクトルを振っていたこともあって、余計に重量感が浮き彫りになってしまったとも言えるでしょう。 逆説的に捉えれば、従来のアンサーシリーズに比べ、安定性が高くさらに幅広でゆったりしている、とも取れるわけで、評価の難しいところではありますね。 年数も経ってませんし、興味のある方は検証をしてみてもらえると面白いモデルかもしれません。 |
モデル名 |
Nike Air Force 3 Hi Premium ナイキ エア フォース スリー ハイ プレミアム(White/Black-Baroque Brown) 2005年復刻 |
アウトソール | アウトソールには安定性の高い同心円状パターンとブロックパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはポリウレタン素材を全面に使用し、安定したクッション性を発揮するヒールエア挿入。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム |
Encap Heel Air P.U. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1988年、前作より二年の時を経て大々的に発売。 チームカラーに合わせ、多種多様なカラーリングが展開され、インサイド系シリアスプレイヤーに愛されました。 当時新たな試みとしてリミテッドカラーが展開され始め、エアウインドランナーなどを巻き込んだEscape カラーが登場。 (今でいう企画物の走り) リミテッドということで、数が少なかったこと。 こういったブラウン系のカラーリングを落とし込んだバスケットボールシューズが無かったこと。 そういった要素が相まって、90年代国内ナイキバブル時はかなりの金額で取引されておりました。 2005年にマニア待望の復刻を遂げるわけですが、セールス的には今一つの結果に。 パック物が乱発されていたことと、流通量が多かった割には、当時を知るマニア層以外購入に至らなかったのが原因だったようです。 履いた感覚は見たまんまのドッシリ感。 ソールが分厚くポリウレタン特有のクッション性がよくわかる作りです。 また、ホールド感を向上させるために、シューレースがアンクルのかなり高い位置まで通っているため、ジャスト目に履かないと変な箱っぽさを感じて、良さを体感できないと思われます。 見た目以上に幅は広いのも、その辺りを助長しているようですね。 シューズとしてかなりゴツイので合わせるのが難しいモデルではありますが、80年代末の過渡期を味わうには丁度良いモデルではないでしょうか。 |
モデル名 |
Nike Air Penny 3 ナイキ エア ペニー 3(Black/Black-Varsity Royal) 2008年復刻 |
アウトソール |
アウトソールにはフレックスグルーブを入れ込んだ、緩やかな同心円状パターンを採用。 ミッドソールとの間にカーボンファイバープレートを挿し込むことで過度な捻じれを抑制。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るマルチチャンバーエアを搭載。 リアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットズームエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーにはメッシュ、天然皮革のコンビを採用。 サイドアッパーにはポリウレタンを成形することで高い剛性と縫い目の無くすことを両立させたポジット素材を使用。 |
システム |
Phylon Carbon Fiber Plate Forefoot Zoom Air Multi Chamber Air Foamposite |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1997-98シーズンにオーランド・マジックに所属していた、アンファニー・"ペニー"・ハーダウェイのモデルとしてデビュー。 間に伝説的モデル、Air Foamposite Oneを挟んだことから変則的になったものの、サードモデルという触れ込みで1998年スプリングカタログより展開。 国内ではナイキバブル末期にあたり、ほとんど注目されることが無く、いつの間にか無くなっていった印象が。 選手としても怪我で欠場する機会が多く、選手の威光によるマーケティングが不発に終わった点も理由としてあげられると思います。 シューズとしては、ペニーシリーズ屈指の出来栄え。 前作から引き継がれた、Foamposite テクノロジーを使用したことでアッパーの剛性とフィット感が秀逸。 アッパー全体を覆うわけではなく、サイドからのフィッティングのみに使用したことで、屈曲、通気性、重量と言った部分が犠牲にならずに済んでいる点が見逃せない部分でしょう。 クッション性に関しては、搭載位置の問題なのか、フォアズームのプニプニ感はないものの、バランスが良く、足に優しい感覚。 基礎設計的には現代でもギリギリ使用可能なクオリティーだと思います。 近年、House of Hoopなどが別注をかけることで、再評価される兆しはあるものの、全体としては歴史に埋もれたモデル、という印象はぬぐえません。 とはいえ、隠れた名作ですので、履いてみる価値はあると思います。 |
モデル名 |
Air Jordan 14 Retro エア ジョーダン 14 レトロ(Black/Real Pink-Met Silver) 2005年発売 |
アウトソール | アウトソールはグリップ性の高いドレッドパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を提供するファイロンを全体に使用。 クッション性・反発性の高いフルレングスズームエアを内蔵することで、接地感とクッション性を両立。 クッション性豊かなボロンを入れ込んだインソールを挿入。 中足部に大きめのTPUシャンクを差し込むことで過度な捻じれを防止。 TPUシャンク内側に通気口をあけることで、蒸れを軽減。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなシンセティック素材を採用。 ライナーに復元性の高い素材を使用することで、フィット感を向上。 アンクル部分の高さを内側と外側で変えることで、内転を抑え、捻挫をしにくい構造となっております。 |
システム |
Phylon Full Length Zoom Air TPU Shank Plate Foam-backed collar lining |
歴史背景 個人的感想 |
歴史は前回エントリーを参照。 こちらのカラーリングは海外のみで展開された、Woman'sのビッグサイズとなります。 履いた感覚で言うと、接地感を保ちつつ、ズームエアの恩恵をギリギリまで引き出している印象。 ソール周りの感覚は、今現在のハイテクとそこまで遜色がないと思います。 幅も前作AJ13からの流れでゆったりめ。 ただ、個人的に合わなかったのがアッパー。 アンクル部分のエンブレムがどうしても、くるぶしに当たり、長時間歩いていられなかったのが残念なところ。 外側アンクル部分のライナーがかなり固く調整されているのも、個人的には合いませんでしたね。 オリジナルではかなり騒がれたメモリーフォーム機能もレトロではそこまで感じられず。 この辺りの情報は判断しかねる部分ではあります。 合う人には最高のスペックで、合わない人にはとことん合わないモデルである、というのが個人的な見解です。 せっかくなので、そのうちローカットも復刻してもらいたいと思います。 |
モデル名 |
Air Jordan 14 Retro エア ジョーダン 14 レトロ(White/Black Forest-LT Graphite) 2005年発売 |
アウトソール | アウトソールはグリップ性の高いドレッドパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を提供するファイロンを全体に使用。 クッション性・反発性の高いフルレングスズームエアを内蔵することで、接地感とクッション性を両立。 クッション性豊かなボロンを入れ込んだインソールを挿入。 中足部に大きめのTPUシャンクを差し込むことで過度な捻じれを防止。 TPUシャンク内側に通気口をあけることで、蒸れを軽減。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーを採用。 ライナーに復元性の高い素材を使用することで、フィット感を向上。 アンクル部分の高さを内側と外側で変えることで、内転を抑え、捻挫をしにくい構造となっております。 |
システム |
Phylon Full Length Zoom Air TPU Shank Plate Foam-backed collar lining |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1998年 Holiday カタログより展開。 ジョーダンが引退をするということで、急遽差し込むようにお披露目をされたのが、NBA1997-98シーズン・プレイオフのファイナル。 短い期間ではありましたが、このモデルを着用して2度目の3連覇を達成したことで、マニアの記憶に残るモデルとして認知。 高熱を出しながらも優勝を決めたシュートを「Last Shot」と讃え、特にUSAでの人気は凄まじく、復刻ごとに並びが出るほど。 オリジナル当時、国内ではナイキバブルが収束に向かっていたため、そこまでの注目を集めることがなく場所によってはセールに掛ることも。 定価22000円というのは価格設定的にもきつかったように記憶しております。 ミッドカット5色、ローカット3色、と非常に展開数が多く、AJ2以来(デザイン違いのAJ11を除く)の純粋なローカットが展開されたのも、このモデルの特徴と言えます。 デザイナーはもちろんティンカー・ハットフィールド。 デザインソースとして、マイケルの所有するFerrari 550 Mをモチーフに起案。 サイドアッパーのラインはエンジンの形状。 内側に入れ込まれた排気口はフロントエアダクト。 ミッドソールの形状はフロントフェンダーとライト。 サイドエンブレムはフェラーリエンブレム。 ヒールパーツはタイアの形状、といたるところに落とし込まれているのが特徴。 またミッドソールの構想として、スポーツカーの様にロープロファイルに設計され、低重心のシャーシに仕上げております。 これが後のAJ23のベースになることを考えると、非常に良く考えられた基礎設計だったと言えるのかもしれません。 こちらは国内では展開されなかったカラーリング。 グリーン系のカラーはなかなか市販されないため、復刻後即、飛びつきました。 ただし、プラパーツが経年劣化で黄ばみやすかった点は残念なところ。 この名配色を見るにつけ、AJシリーズでもう少しグリーン系のカラーが増えても良いように思います。 |
モデル名 |
Nike Air Footscape Woven 360 ナイキ エア フットスケープ ウーブン 360(Black/Classic Green) 2006年発売 |
アウトソール | アウトソールには安定性の高いワッフルパターンをエアのふくらみに合わせ、最適なグリップを発揮するよう戦略的に配置。 |
ミッドソール |
ミッドソールには従来のポリウレタンやE.V.A.素材を全く使うことなく、Airのみで構成された360°Airを全面に搭載。 ペバックスケージにより過度なねじれを防止し、安定感を高め、その上前足部の屈曲性を損なわないような加工が施されております。 |
アッパー | アッパーには柔らかなスエードとウーブン素材を採用。 |
システム |
360°Air Pebax cage |
歴史背景 個人的感想 |
こちらのカラーリングは、2006年、360°Airを使用したスカルパックの一環で発売。 元々、コンフォート色の強いモデルだった、フットスケープ ウーブンを無理やり360°Air化したのは、素直に言って失敗。 ただでさえ腰の強いクッション性の360°Air Soleに、ふにゃふにゃのアッパーに合わせても、ソール周りに重量配分が行き過ぎて、履いていても、なんだか重りが付属しているような感覚。 これでフィット感の高いアッパー素材や造りであれば、少しは軽減されたかもしれませんが、このアッパーではどうあがいても無理。 無理やり感、バランスの悪さ、360°Airをどうにか普及させたいという企画だけが先行した感じ、全てをひっくるめて、非常に残念なプロダクトだと個人的に思います。 このアッパーにはロープロファイルかつクッション性豊かなソールが合っていると思うので、そういった形でちゃんとリリースしてくれれば良いな、と強く願います。 |
モデル名 |
Air Jordan 9.5 Team エア ジョーダン 9.5 チーム(White/Black-University Blue) 2007年発売 |
アウトソール | アウトソールはグリップ性の高いDNAパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 安定したクッショニングを誇るフルレングスエアを挿入。 インソールにはボロンを張り合わせた厚手のものを採用。 中足部にTPUシャンクプレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーを採用。 インナーブーツが高いフィット感を。 ライナーに復元性の高い素材を使用することで、足首の快適性を実現しています。 |
システム |
Phylon Full Length Air TPU Shank Plate Foam-backed collar lining |
歴史背景 個人的感想 |
2007年1月、カレッジ系バスケットボールシューズとして発売。 その名の通り、AJ9とAJ10を掛け合わせて作られたマッシュアップモデル。 見た感じAJ9の方に比重を置いたデザイン性であると思います。 カレッジ系モデルとして発売されたものの、Jordanブランド契約選手が一時期軒並み着用。 数々のPEが作成され、一部が超限定流通で販売されたことを考えると、力の入ったモデルであったことが伺えます。 シューズのバランスは、この手のモデルにしては悪くない印象。 アッパーがプレーンな割にはインナーが凝っているため、ここでバランスをとってる感覚。 ソール周りに関しては、ミッドソールではなく、アウトソールが若干硬いため、好き嫌いが出るのではないかと。 サイドまでラバーが巻き上がっている点が、多少なりとも関係している気がします。 カラバリが非常に多かった割に、二次市場でも最近は見られないため、希少化してる感が。 安く手に入れれそうなら、毛嫌いせずに履いてみると面白いと思います。 |
モデル名 |
Jordan 23 Classic ジョーダン 23 クラッシック(Black/Emerald Green-White) 2006年発売 |
アウトソール | ブロックパターンと同心円状パターンを組み合わせた独自のものを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはビジブルヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 インソールには厚手のクッション材を入れ込んだ特殊なものを挿入。 |
アッパー |
アッパーには特殊なシンセテック素材にシームレス加工を施したものを採用。 ライナーまでワンピースのレザー張りにすることで、上質さと足入れの良さを確保しております。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
2006年中盤から展開されたライフスタイル系モデルです。 ワンピースアッパーにAJ3と同じソールユニットということで、初めは何一つ気にならなかったのですが、このカラーリングに惚れて購入。 リップストップ系のアッパーとエメラルドグリーンの色目が奇麗だと思います。 同時期に復刻されていたAJ4が定価$115ということもあり、なんでこんなシンプルなモデルが$110もするんだ?と不思議だったのですが、履いてみて初めてわかる素晴らしさ。 正直、何も期待をしていなかったのですが、ライナーを触ってびっくり。 縫い目を無くすように張られた、内張りレザーとそれに合わせレザーが張られたインソール。 これがなんとも快適な履き心地を生み出しています。 ソールがAJ3と同ユニットながら、全体のバランスが良くまとまっているのを感じます。 逆に弱点をあげると、インナーが豪華なのは嬉しい点なのですが、言い換えると蒸れやすいため、日本の夏場には向かないかな、と。 後はワンピースアッパーなので内部が広く、個人的にはワンサイズ下げても良かったかな?と思いました。 あまりにも地味なためアンテナに引っ掛かりにくいモデルではありますが、ちょっとそこまで、といった際に使うにはもってこいのスペックだと思いますね。 |
モデル名 |
Air Jordan 7 Retro エア ジョーダン 7 レトロ(White/French Blue-Flint Grey) 2002年復刻 |
アウトソール | 独特のフレックスグルーブを入れ込んだ安定感の高いオクトパスパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性が高いデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 インナーにハラチフィットシステムを採用することで抜群のフィット感を提供してくれます。 |
システム |
P.U. Encap Heel Air Forefoot Air Huarache Fit System |
歴史背景 個人的感想 |
2002年の初回復刻時に発売された、オリジナルでは展開されていないカラーリングです。 フレンチブルーとして発売されましたが、配色といい、色の組み合わせ方といい、ジョーダンの母校であるノースカロライナ大学を彷彿とさせる仕上がり。 オリジナル当時はチームカラーの関係上、発売されることのなかった配色が展開されるのは嬉しいところ。 派生、派生と揶揄されますが、楽しみ方のツボを押さえていれば、問題はないように個人的には思います。 シューズとして面白い点は、オリジナルでは展開されてなかった、全体がシュリンクレザーのアッパー。 スムースレザーと違って、シューレースを締めると、しわが引っ張られ、独特の表情を浮かべます。 少しでもスッキリ見せるために平紐に交換してますが、これでオリジナルと同じ低めのスラッとしたフォルムなら更にカッコよかったのではないかな?と思いますね。 淡い色目が合わせにくいように感じますが、意外とボトムを選びません。 そつなく使い勝手の良いカラーリングと言えるでしょう。 |
モデル名 |
Nike Air Max Light ナイキ エア マックス ライト(Black/White-Bright Cactus-Orange Blaze) 2007年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはストレートパターンとワッフルソールのコンビを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはポリウレタン素材とファイロンのコンビを採用。 (ファイロンと言われていますが、現在のファイロンとは違うと思われます) リアフットには柔らかなクッション性を誇るビジブルヒールエアを搭載。 リアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを挿入。 |
アッパー | アッパーには天然皮革、シンセテックと通気性の高いメッシュのコンビを採用。 |
システム |
P.U. Phylon Forefoot Air Visible Heel Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1989年スプリング、二代目Air Maxとしてデビュー。 とはいえ、2の冠はつかず、軽量化でシリアスランナーに更に対応をした、という意味を込めて「Light」と命名。 ストイックな出生にちなんでか、歴代の「Light」モデルは全て、無駄をそぎ落としたアスリートスペックとしての系譜を描き出すことになります。 外観としては次作3に通ずる、プラパーツ使い。 そして軽量化のために素材を変更して、前後分割されたミッドソールに特徴を感じますね。 シューズとしては、やはり初代の延長上にあることを感じさせる出来栄え。 素材の関係上、初代よりも弾力性のあるミッドソールに仕上がっています。 アッパーに関しては、甲が低めでトウ周りが若干狭いので、サイズには少し注意が必要かと。 履き手によってはプラパーツのあたりが出る可能性がありますね。 歴代エアマックスモデルの中でも、地域によってかなり温度差のあるモデルとして挙げられ、ヨーロッパでは2007年以降は定期的に復刻しているため、美色が多く、高い定着度を誇ります。 一方国内では、90年代半ばのナイキバブル時もどちらかと言えば、マイナーな存在だっただけに、なかなか取り扱いが少ないのが玉にきず。 歴代の「Light」も別注・復刻ベースとしては面白いモデルだと思いますので、何かしらの形で認知されて欲しいシリーズの一つと言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
Adidas Gazelle Vintage アディダス ガッツレー ヴィンテージ(Ruby/White/B.Bird) 2006年復刻版 |
アウトソール | 安定したグリップ性を誇るドッドパターンを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 使ううちに足裏の形になるレザーインソールを挿入。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1968年、トレーニングシューズとして発売。 サッカーやハンドボールを中心として、競技の用途問わず使用され、幅広く人気を博すことに。 年式を経て、インドアモデルは「ガッツレー インドア」に派生。 また、このモデルをベースに開発されたモデルが非常に多かった事を考えると、いかに当時としての完成度が高かったかを物語っているかと思います。 命名の元となったのは、「鹿革(ガゼル)」をアッパーに採用したことから。 地方によって、呼び名が異なり、混乱をしていましたが、国内ではドイツ語読みのガッツレーに統一。 カルチャー的側面としては、80年代末から90年代初頭にかけて、UKのクラブシーンを中心として現行の形状がブレイク。 国内では、年代別に形状や生産国が違う事から、ヴィンテージシーンで重宝され、程度の良い物に関しては現在でも高値を保持。 ヴィンテージ系とクラブ系の異なるカルチャーから支持されたことで、全体の支持層が拡大。 現在に至るまで、不動の人気を誇ることになります。 形状を換え、常に復刻をされているモデルではあるのですが、こちらは原型とも言える、1968年当時の型。 ヒールタブや短めのタンなど、当時らしいディティールが満載。 インソールも加工されていないレザー張りなので、靴下が粉だらけになる点など、ヴィンテージ好きにはたまらない仕様となっております。 履き心地に関しては、論ずるレベルでは無いでしょう。 当時のスペックらしいダイレクト感のある履き心地です。 利点としてはレザーインソールが足裏にくっ付く感覚なので、元々の軽量アッパーと相まって、フィット感と屈曲性はかなり秀逸。 また、見た目とは裏腹なゆったり設計。 これは現行のガッツレーとの大きな違いかと思われます。 発色が綺麗なので、コーディネートに取り入れやすいのもポイントでしょう。 シンプルすぎる故、購入時のリストにあがりにくいモデルではありますが、一足持っていると何かと助けてくれるモデルであることは間違いないですね。 |
モデル名 |
Nike LeBron 8 P.S. ナイキ レブロン 8 P.S.(Black/Sport Red-White) 2011年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはフレックスグルーブを入れ込んだDNAパターンを採用。 中足部にグラスファイバープレートを差し込む事で、過度なねじれを防止 |
ミッドソール |
ミッドソール全体には安定したクッション性を発揮するファイロンを使用。 フォアにはフォアフットズームエアを。 リアには180°マックスエアを挿入することで、バランスの良いクッション性を発揮。 インソール下にボロンを張り合わせることで、足当たりの良さを実現。 |
アッパー | アッパーにはシンセティック、メッシュ、TPUを熱加圧処理にてワンピースに融合し、通気性、サポート性、軽量性の全てを兼ね備え、縫い目そのものを排除する、「ハイパーフューズ」テクノロジーを採用。 |
システム |
Phylon 6mm Forefoot Zoom Air Air Max 180 Poron Inserts Hyperfuse Upper Composite Construction Glass Fiber Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2010-11シーズンプレイオフ、マイアミ・ヒートに所属するスーパースター、レブロン・ジェームズのシグネチャーモデルです。 このシーズン、8、V/2、と通算3作目としてプレイオフを通して着用していたのがこのモデル。 デザイナーはアルファプロジェクトで有名なデザイナー、Jason Petrie。 開発者は次作でも指揮を取ることになる、Ben Smith。 開発のコンセプトとして、安定性を保持しつつ、いかに軽く出来るかに標準を定めたと言われております。 実際に8、V/2と比べ、エア部分が半分となり、アッパーがハイパーフューズに変更されたことで、全体としての軽快感を感じる出来栄え。 とはいえ、前2作があまりにも重量があっただけ、という見方も出来るため、一概に評価をしにくい部分ではあります。 履いた感覚としては、ハイパーフューズと機動性を重視したエア配置になったことで、スペック的にもバランスがとれている印象が。 初め足入れをした瞬間、全体を一体成型している関係上、硬さを感じますが、足に熱を帯びてくると、徐々に柔らかく感じる不思議な感覚。 ハイパーフューズと謳っているだけあって、通気性も良く、まさしく次世代のアッパーというに相応しいテクノロジーかと。 一方で、足馴染みと言う点においては一切期待できないのは、テクノロジーの方向性としてどうしようもない所。 履き手によって、合う合わないがハッキリすると思います。 ソール周りのバランスが非常に良いので、シグネチャーという点を切り離して一度足入れをしてみてほしいモデルと言えますね。 |
モデル名 |
Nike Air Max Plus Leather ナイキ エア マックス プラス レザー(Black/White/Varsity Red) 2006年復刻 |
アウトソール |
アウトソールにはグリップ性の高いワッフルパターンを採用。 中足部にTPUを入れ込むことで過度な捻じれを防止。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 フォアフットには従来のフォアフットエアの3倍以上もの衝撃吸収性を誇るビジブルフォアフットエアを挿入。 リアフットにはクッション性と安定性を両立させたチューンドエアを搭載。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革とシンセティックのコンビを採用。 |
システム |
Visible Forefoot Air Phylon Tuned Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1998年10月、フットロッカーグループ「型別注」のモデルとして発売。 当時最先端の技術を導入して開発されたチューンドエアをインラインモデルではなく、型別注モデルに先行して搭載した事。 そして流線型のフォルム、流通量の少なさから、希少価値が高まり、エアマックスとして久々にヒット。 国内スニーカーセレクトショップがこぞって輸入し、それなりの高額な流通だったにも関わらず、完売が続出。 結果、インラインにも加えられ、一時的なブームを生みました。 以後、度々海外でのみ復刻。 特にUKでの人気は未だに凄まじく、footlocker UK系列では継続的に販売。 国内における95のような定着具合といっても過言ではないでしょう。 履いた感覚としては、チューンドエアに内蔵されたサスペンションパーツ(ペバックス半球体)が独特の張りを生み出しているのを感じるかと。 復元力の強いパーツゆえに硬く、クッションの返りが強いため、好みの別れるシステムだと思います。 重量感は軽くもなく、重くもなく、と言った中庸。 スピードシューレースながらもトップホールはアッパーに開いているのでフィト感の悪さを感じる事は無いと思われます。 問題を一つあげるとすれば、サイズ調整が難しい点でしょう。 トウ先にTPU補強が入っている事。 そして、甲が若干低く、トウボックスが狭い事を考えると典型的な日本人の足にとっては優しくない作り。 履き手によっては、ハーフサイズアップをしなければ、きついと思われます。 この使い手を無視したかのようなスペックが、未だに消費者を魅了していることも事実。 扱いづらいスポーツカーのような不思議な魅力のあるモデルと言えますね。 |
モデル名 |
Nike Air Go LWP ナイキ エア ゴー ライト ウェイト パフォーマンス(Black/Varsity Royal/White) 2011年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 (カタログ表記上はファイロンになっていますが、オリジナルにおいて加水分解をしているものが大多数ですので憶測ではありますがポリウレタン素材と表記させていただきます) リアフットにはローインパクトエクセサイズにおける衝撃を最大限に吸収するロープレッシャーエアを搭載。 リアフットには安定したクッション性を誇るテンシルエア・・・現在のフォアフットズームエアを封入。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで軽量なデュラバックとメッシュのコンビを採用。 ダイナミックストレッチスリーブが高いフィット感を提供。 |
システム |
P.U. (Phylon) Forefoot Zoom Air(Tensile Air) Low-Pressure Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1995年のSSカタログに掲載。 Flight カテゴリーのトップレベルモデルとしてデビュー。 当時売り出し中だった、O・マジック所属のアンファニー・"ペニー"・ハーダウェイを中心としたガード系選手が多数着用し、人気機種に。 国内ではナイキバブル前夜のタイミングだったこともあり、国内正規展開の2色のみならず、海外で展開されていたカラーリングが流入。 飛びぬけたプレミア価格をつけたわけではありませんが、競技使用を中心に消費されたように記憶しております。 スペックとしては非常に軽く、ソール周り以外は本当に華奢な印象。 クッション性能そのものは高くなく、フォアに入れられたズームエアもそこまでのダイレクト感はありません。 ロープレッシャーエアの形状を考えても、あくまで前のめりになることを前提とした作りであることを実感すると思います。 また、トウ周りが狭いため、幅のある方はフィッティング的に難しい部分があるかと。 ハイテクモデルとしては減点材料が多いモデルではありますが、それを差し引いても、ソリッドな雰囲気を醸し出すデザイン性は秀逸であると言わざるを得ません。 個人的には当時のPEカラーもついでなので復刻して欲しいと願いますね。 |
モデル名 |
New Balance M990 D Width ニューバランス M990 Dウィズ(Brown) 2006年発売 |
アウトソール |
アウトソールには屈曲する部分に大きな溝を入れ込み、フレックスグルーブを細かく入れ込んだ独自のパターンを形成。 踵の削れ易い部分には耐久性を高めたN duranceを使用。 |
ミッドソール |
んだC-CAPフォアフットパートとENCAPウェッジ、そしてビジブル化を成功させたABZORBを挿し込み、ハイレベルで融合させた一体成型ミッドソールを採用。 TPUヒールカップ(C.R.)が高いフィット感と歩行の際のオーバー・プロネーションとオーバー・サピネーションを制御。 インソールには立体成型カップインソールを完備。 |
アッパー |
アッパーには高い通気性と軽量性を誇るメッシュとしなやかで抜群の足なじみを誇るピッグスキン・スエードを使用。 アッパー随所にリフレクティブマテリアルを散りばめ、夜間走行を想定。 |
システム |
C.R. C-CAP ENCAP ABZORB SL-1 |
歴史背景 個人的感想 |
海外のみで展開をされた、M990のアッパーにM991のソールを貼り付けた、なんちゃってアップデートモデルです。 あまり詳しい事情はわからないのですが、USAのみでの流通を目的としたものだと言われております。 まず最初に気になったのは、シューズとしてのバランス。 通常パーツの寄せ集め的モデルは、気をてらう事を第一としているため、往々にしてバランスが悪く、履いていて疲れることが多い、というのが個人的な経験則。 恐る恐る一日中履いてみると、クッション性、フィット感共に秀逸。 矯正靴から始まったメーカーがヘタなモノづくりをするわけがない、とは頭の片隅にあったとしても、このバランス感には正直ビックリいたしました。 メッシュ部分を広く取りつつもフィット感を犠牲にしないために、つま先から甲までのトウ周りが代を重ねるごとに低くなっていく990番台において、M990のアッパーパターンは緩すぎる事も低すぎる事もなく、日常的な使用において丁度良いスペック。 M990の生産中止後をひも解いてみると、アッパーパターンはウォーキング系モデルに流用され、そちらの方面でも評価されたわけで、ある意味必然と言えば、必然だったような気も。 M990に比べ、更にスペックの上がったM991のソールと相まって、個人的には目から鱗でございました。 当時、USAで多色展開されたため、現在でも時折見つけることも。 手ごろな値段で取引されているようなので、一足お気に入りの色を玄関先に出しているだけで重宝すると思います。 |
モデル名 |
Red Wing Iron Ranger For Brooks Brothers レッド ウィング アイアン レンジ ブルックス ブラザーズ別注(Antique Brown) 2011年発売 |
アウトソール | アウトソールにはビブラム社のロガー系アウトソールをグッドイヤー・ウェルト製法にて装着。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはクッション性と吸湿性に優れたコルク。 捻じれと返りをスムーズに制御するシャンク。 ソールとの縫い付けを行うウェルトで構成。 |
アッパー |
アッパーには独特の風合いを持つ、カクタスレザーを使用。 トウには安全のためにレザーを二重構造としたキャップドトウ方式を採用。 踵インナーの足当たりの良さと補強を兼ねて、アウトポケット方式を選択。 革の下部を踵に沿う形として外側から縫付け、踵周りを両サイドから包み込むように補強。 |
システム |
Vibram Sole Capped Toe Out Pocket Good-Year Welt Construction |
歴史背景 個人的感想 |
2008年、レッド ウィング社は自社のルーツでもあるミネソタ州で19世紀後半に働いた鉱山夫の足元からヒントを得て、このモデルを開発。 ミネソタ州スペリオール湖付近が特に鉄鉱石の埋蔵量が多く、その地域を「アイアンレンジ」と人々が呼んだことから、転じてブーツ名としました。 当時のディティールを追及して製造をしているため、クラッシックな特徴のスペックが随所に。 キャップドトゥ方式はつま先に鉄板の入ったスチールトゥがまだ開発されておらず、安全のために採用。 壊れやすい踵周りを補強し、その上快適にしなければならなかったため選択されたアウトポケット方式もクラシカルな手法と言えます。 そういった、当時の鉱山夫の要求を満たしつつ、レッド ウィングらしさを落とし込んだこのモデルに対し、アメカジの雄「ブルックス ブラザース社」が別注をかけたのがこのカラー。 通常版のアイアンレンジと大きく違うのはソール。 通常版に装着されているソールはニトリル・コルク・ソールと言って、樹脂にコルクを砕いたものを混ぜ合わせ、軽量化とグリップ性、耐油性を高めたものです。 そのソールをビブラム社のロガー系モデルのオリジナルソールに変更。 通常版に比べ、重厚感を増した出来上がりとなっております。 また、カクタスレザーという聞きなれないレザーを使用し、まさしくアンティーク家具のような色合いのブラウンに仕上げ上品さをかもし出す事に成功。 まさしく大人のブーツといった表情といえます。 フィッテングに関しては、正直この「ラスト#8」と言われる幅は狭いです。 海外別注モデルなので、ウィズがDしかない、というのも問題なのですが、この辺りは履きこんで自分の足型に伸ばしていくしかない、という感じですね。 履き心地に関しては、ブーツの中ではそれなりだと思うのですが、その分重量があるので、一日履くと結構きついです。 グッドイヤー製法の特徴を生かし、コルクが沈み足の形になるまでは我慢という感じでしょうか。 また前述した幅の関係上、厚めのインソールを入れ込むことは難しそうなので、その辺りはフィッティングに研究の余地ありでしょう。 クッション性が高い薄めのインソールで調節するしかないと思います。 総じてブーツとしてのポイントが高く、アイリッシュセッターを通り越した、大人のアメカジを楽しみたい方にお勧めしたい一品ですね。 |
モデル名 |
Adidas Boston Super アディダス ボストン スーパー(Lead/Alu/Poppy/Black) 2003年復刻版 |
アウトソール | 部位によって、形状を変えた独自のドッドパターンを採用。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.を使用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革と通気性の高いメッシュを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1985年にハイパフォーマンスランニングモデルとしてデビュー。 (1984年という説もあり) 当時、革新的とも言われたのが4色に塗り分けられたソール。 硬度ごとに4色に塗り分けられていて、適切なクッション性と安定性をもたらしてくれる、という売り文句でございました。 アッパーパターンも凝っていて、縫い目が足にあまり当らないようなカッティングやサポートを含めたDリングなど随所に当時らしさを凝縮しております。 履いた感じとしては、柔らかく、しなやかな印象。 幅もゆったりとしているため、この手のレトロランニングの中では非常に履きやすい部類に属すると思います。 ヌバックの発色の良さや靴としての取り回しの良さは、アディダスというよりニューバランスっぽい要素を個人的に感じますね。 数年に一度、何かしらの形で継続的に復刻をしているモデルなので、ファッションの好みに合わせたカラーリングを取り入れると、より楽しみが増すモデルと言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
AND1 Rising Sun Mid アンドワン ライジング サン ミッド(White/V.Red/Silver) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入。 インソールには復元性が高く、抗菌作用もあるゲームインソールを完備。 アウトソールから中足部にかけてTPUシャンクプレートを挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシンセティックを使用。 非常に縫い目が少ないアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減。 インナーブーツが高いフィット感を提供してくれます。 |
システム |
Duraspring Air Bag 2.0 Spring Geometry TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2003-04シーズン後半戦、AND1契約選手が着用したモデルです。 このシーズンのモデルから、最上位機種はクッション性を改善したAir Bag 2.0を採用。 それに伴い、市場へのマーケティングとしてインパクトを残すため、このモデルに関してはド派手なカラーリングを広く展開。 一方でプレーンなカラーリングに関してはセールスが伸び悩んだようで、この白赤もそれに該当。 市場への受け入れられ方がカラーによって、くっきり分かれたモデルだったと記憶しております。 シューズとしてのバランスはクッション性に振っていることもあって、若干ソールとシャンクが重め。 それをインナーブーツの強めのフィット感で調節してる、というイメージでしょうか。 AND1のAir Bagモデルはクッション性能的に、この時期がピークだったように思えます。 欠点を上げるとすれば、インナーブーツのヒールタブが結構厚いので、足が少しだけ前にいく感覚が。 個人的にハーフサイズアップしないとつま先がきつかったです。 もう市場に出てくるようなことは、ほぼありえないでしょうし、出てきてもエア抜けで本来のスペックを味わう事が出来ないと思いますが、当時のAND1の勢いを感じさせてくれるモデルなので安価で見つけたなら、試してみてほしいモデルですね。 |
モデル名 |
Nike Terminator Low (VNTG) ナイキ ターミネーター ロー (ヴィンテージ加工)(Black/Comet Red-Light Bone) 2008年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはDie-Cut E.V.A.をラバーで包み込むフルカップタイプを使用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | Die-Cut E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1985年。 様々なPEを輩出したレジェンドの後を継ぎ、カレッジバスケットボール市場向けのチームモデルとしてデビュー。 当時チームカラーとのマッチングを推し進める風潮と学生のころから有望な選手を囲い込もうとするNikeの戦略もあり、有名校のカラーリングを落とし込んだカラーリングを「Be True Your School」というキャッチフレーズの元、プロモーションを推し進め販売。 プロモーションの大部分である7色を担当したDunk Hiに対し、ジョージタウン大学「HOYAS」に向けたモデルとして特殊に展開。 この特殊な展開事情が数の少なさを生み出し、結果古着ブームからNikeバブルにかけてありえないプレミアム価格を叩きだすこととなります。 ジョージタウン大学向けのモデルとは言え、カラバリが無かったわけではなく、他大学の選手用モデルやLowカットも展開。 特にLowカットは当時市販されていながらも、圧倒的な玉数の少なさから、状態さえよければHiカット以上の金額を付けていたことも。 2007年から展開されるヴィンテージシリーズの加工技術を使い、2008年に初復刻。 2003年度に行われた加工無しの初回復刻分ではLowカットの展開がなされていなかったため、時代背景を知るマニアには待望の復刻だったと言えます。 Hiカットの足入れ感が箱っぽいため、それを取っ払うと本当に脱ぎ履きが楽だな、というのが最初の印象。 その分、ターミネーターらしいホールド感がなくなるため、履き味としてはHiとは似ても似つかないと言えます。 履き心地に関しては、この時代らしいダイレクト感のある、ほどほどのクッション性。 御世辞にも良いとはいえません。 とはいえ、とりまわしの良さは十分。 アメカジをベースにしたファッションにガッチリハマることを考えると、やはり時代を超えた普遍性を感じるモデルだと言えます。 |
モデル名 |
Nike Elite (VNTG) ナイキ エリート(ヴィンテージ加工)(Industrial Blue/Metallic Silver-CV Purple) 2007年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性とクッション性を兼ね備えたワッフルパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには安定したクッション性を発揮するE.V.A.を搭載。 |
アッパー | アッパーには通気性の高いナイロンと天然皮革のスエードを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1977年に発売。 1975年に稼動し始めたニューハンプシャー州・エクセター直営工場の恩恵をダイレクトに受けたプロダクトとして有名な一品です。 当時トップモデルにおいて、ミッドソールを「硬質スポンジ」から「E.V.A.」にアップデート。 クッション性の良さをアスリートに知ってもらい、大々的に謳ってもらうために、多くの選手にスペシャルメイクアップカラー(S.M.U.)を支給。 当時のカタログではロイヤル/イエローの一色のみの展開だったものの、S.M.U.や地域限定、支社限定など枚挙に暇が無いほどカラーリングが生み出されました。 特にS.M.U.に関しては、前述した直営工場での生産が一役かったそうです。 また権威あるランナーズワールド誌、1977年Racing Flats部門で1位を獲得するなど、その後のブレイクにつながる評価を獲得。 結果、1981年まで生産され続ける息の長いプロダクトとなっていきます。 国内では定価7800円にて販売。 当時の為替相場を考え、比較すれば、いかに高価なものだったかよくわかるかと。 ヴィンテージブームの折には、Made In U.S.A.の名品として雑誌媒体が紹介。 カラーリングが無数にあることも手伝って、高い人気とプレミアム価格を誇りました。 レトロ化は2005年よりスタート。 こちらは2007年から展開されるヴィンテージシリーズの一環としてリリース。 良いのか悪いのか良くわからないほど特殊なカラーリングに魅かれ購入。 長時間着用できるような履き心地ではありませんが、当時の雰囲気を楽しむには良いかと。 現在も何かしらの形で継続生産されているモデルですので、お気に入りのカラーリングを見つけるのも楽しいかと思います。 |
モデル名 |
Nike Air School Force Mid ナイキ エア スクール フォース ミッド(White/Carolina/black) 1996年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 リアフットには高いクッション性を誇るビジブルビッグヒールエアを搭載。 リアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセティックのコンビを採用。 メッシュタンが必要な通気性を確保し、ストラップが甲周りのホールド感を向上。 |
システム |
P.U. Visible Big Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
1996年、カレッジバスケットボール向けチームモデルとしてデビュー。 位置づけの関係上、元々チームカラーでの展開が非常に多かったモデルだったものの、時は90年代半ば。 USAチェーン店での別注カラー最盛期だったこともあり、数々の別注ベースとして採用。 AJ11に端を発したパテントブームに乗り、ノースカロライナブルーの色目が爽やかな印象。 このカラーリングはフットロッカーが手掛けたものとなります。 シューズとしては幅もゆったりしていて、90年代らしいポリウレタンのミッドソールにビジブルビッグヒールエアという柔らかめのクッション性。 足入れをしてみると重いかな?という気もしますが、甲周りのストラップがしっかりとホールドしてくれて一体感をもたらすため、気になるほどでもありません。 欠点を上げるとすれば、やはりシャンクの無さだと思います。 とりまわしの良さを重視した作りなのは理解をしたとしても、ガッチリとした台形のソールの割に少し不安定かな?と感じずにはいられなかった点は減点材料。 その点を含めても90年代っぽいな、と思う出来ではあります。 厚くとられたミッドソールはやはり加水分解の憂き目に。 写真の通り、変色をしてボロボロの末路でした。 当時、実用面で潰れた数の方が多いため、知っている人も多いでしょうし、カラーバリエーションが無数に出現したモデルだけに復刻のベースとしても選ばれやすい気も。 いつかマニアックなカラーで復刻が現れると面白いだろうな、と思うモデルですね。 |
モデル名 |
Nike Vandal HI Canvas ナイキ ヴァンダル ハイ キャンバス(Medium Grey/Obsidian-White) 2003年復刻 |
アウトソール | アウトソールには安定性の高い同心円状パターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはDie-Cut E.V.A.をラバーで包み込むフルカップタイプを使用。 |
アッパー |
アッパーには通気性の高いキャンバス素材を採用。 ストラップが足首周りを固定しホールド感を向上させてくれます。 |
システム |
Die-Cut E.V.A. Full Cup Out Sole |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1984年。 82年に発売されたAir Force 1の普及版として発売。 ナイロンアッパーで近未来的な素材を使用した「バンダルシュープリーム」 スエードアッパーで純然たるバスケットボールシューズっぽさを全面に押し出した「シュープリーム」 キャンバスアッパーのバスケットボールシューズカテゴリーで当時トップモデルとして打ち出した「バンダル」 コンセプトに合わせ素材、シルエットを変え3種類ほぼ同時に発売。 1984年当時、世間ではブレイクダンスが流行。 メディアに露出した著名人の足元が「バンダルシュープリーム」か「バンダル」だったことから、ダンサーを中心として普及。 一方で80年代後半から徐々に始まったヴィンテージブームの際には、カラーリングの面白さと、古着等との相性の良さからマニアに認知。 ダンス等々の実践使用で消費された数が多く、残存数の少なさからプレミア化。 2002年の復刻までカルトな人気を誇るモデルとなります。 履いた感覚としては、Air Force 1の軽いバージョンといった感じ。 ソールの厚さが全く違う点とキャンバスアッパーという組み合わせは、思った以上に軽快。 一日中履いているとクッション性がきつい部分が出てきますが、それでも期待値以上のバランス感があるかと。 通気性も良いので、夏でもサクッと履けるのはプラス。 欠点をあげるとすれば、キャンバスアッパーゆえの耐久性の低さ。 またサイズを間違えると変なところが当って痛い、というのは頭の中に入れていたほうが良いと思います。 復刻以降、短い期間でカラーバリエーションを多く乱発。 マニアには響いたものの、当時を知らない層にはなかなか受け入れられず、最終的には叩き売りの憂き目にあうこととなりました。 そういった状況を踏まえ、キャンバスの素材レベルを上げるなり、何らかのクオリティを上げて、少量生産をしてくれると嬉しいモデルですね。 |
モデル名 |
Adidas T-MAC 5 アディダス ティーマック 5(Black/U.Red/Black) 2005年発売 |
アウトソール | アウトソールにはノンマーキングラバーソールに変形型DNAパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇る、C.M.E.V.A.を全体に使用。 フォアフットには推進力・クッション性を兼ね備えたadiPRENE+を挿入。 リアフットにはインソールを剥いだすぐ下にadiPRENEを搭載。 中足部に組み込まれた、従来のTPUとカエデ材薄板を組み合わせた新型Torsion Systemが足の過度なねじれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなシンセティック素材、そして通気性の高いメッシュを採用。 ストラップがサポート性を調節可能。 トウサイドにせり出したTPUが踏ん張りを強化し、ヒール周りの新型Torsion Systemが踵周りを保護。 すべてが解剖学的にフィット感を向上させるよう計算されたスペックとなっております。 |
システム |
C.M.E.V.A. adiPRENE+ adiPRENE Maple Wood Venee Torsion System |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2005-06シーズン、ヒューストン・ロケッツに所属したT-MACことトレーシー・マグレディーのシグネチャーモデルです。 あまりにも衝撃的かつ実験的だった前作を踏まえ、かなりオーソドックス寄りになったのが今作。 安定性を重視し、機動性をいかに確保できるか、という方向性が見て取れます。 デザイナーはKyle Pulli。 全体的な巻きつけるようなデザインを伝統的な忍者や侍の足元からインスピレーションを受け作成。 機能性の部分においては、レカロ社製バケットシートの機能性を参考ベースに開発。 特にこのモデルにおける実験的な部分といえば、新型トルションシステム。 カーボンファイバーに変わる素材として、木の持つ剛性としなやかさに注目。 車における木目調のインテリアパネルにヒントを得て開発されたといわれております。 実際のところ、思ったほどの結果は出なかったようですが、これは先々につながる実験だったのかもしれません。 シューズとしては見た目以上に重量感を感じない出来栄え。 ストラップ等々駆使しているため、フィット感が良い、という利点が際立っていると思います。 一方で、フォアフットはTPUパーツがサイドにせり出している関係上かなり狭く、個人的にはハーフアップしました。 また、インソールが従来のT-MACシリーズに採用されていた復元性の高いタイプではなく、クッション性の低いタイプだったのも減点。 adiPRENEがインソール下にあることを考えても、もう少しインソールに工夫が欲しかったな、というのが正直なところです。 そう言った意味ではアッパーの方が豪華で、ソールの厚み等々はしっかりあるものの、若干バランスが弱いと言えるかもしれません。 履くのは面倒ですが、クロスベルトの進化系として面白いと思いますので、機会があれば履いてみるのも一興な一品です。 |
モデル名 |
Nike Air Max '97 Classic ナイキ エア マックス ’97 クラッシック(Metallic Silver/Varsity Red-White-Black) 2006年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはフレックスグルーブを入れ込んだワッフルパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはポリウレタン素材を全面に使用し、高いクッション性を発揮するフルレングスマックスエア挿入。 |
アッパー | アッパーには硬めのメッシュとしなやかな人工皮革のコンビを採用。 |
システム |
Full Length Max Air P.U. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1997年Fallより展開。 国内で90年代中盤に起こった、ナイキバブル末期に該当。 前作、前前作が値崩れを起こす中、どのくらいAir Max 95に肉薄できるか?で注目されたシューズでもあります。 エアスペックが従来の前後分割式から一変し、フルレングスで可視化されたことで目新しさが増幅。 銀に赤という往年のナイトトラックを思わせるようなカラーリングも手伝い、それなりのインパクトを残したように思えます。 以後、数年に一回定期的に復刻。 復刻の度に、いつの間にか市場から消えてなくなるなど、根強い人気を誇ります。 シューズとしてまず感じるのは、曲がんないなぁと。 フルレングスマックスエアが搭載されたことで、曲げて歩くと言うよりも、ペタペタと平面で接地するような感覚。 アッパーも甲が低く設計され、タン周りも硬めの為、履き始めは大分違和感があるかと。 デザインの問題もあると思いますが、ソール周りが勝ち過ぎてバランスが良いとはお世辞にも言えません。 また着用を続けていくと、メッシュが綻んできやすいのも特徴。 特に無理やり曲がる部分はその傾向が強いようです。 クッションのコシが強いソールなのでオーバーサイズで履くときついと思います。 アッパーとのバランスを考えるとジャスト目が個人的にはお勧めですね。 パーツの問題上、カラーリングが難しかったり、異素材系でなかなか発売されないモデルでもありますが、近年の技術進歩によりアッパーテクノロジーを進化させたモデルが発売されているので、時代が追いついたように個人的には感じています。 そう言った意味で継続して注目をしていたいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Timberland 6 Inch Premium Boot 10034 ティンバーランド 6インチ プレミアム ブーツ 10034(Black Waterproof) 1996年発売 |
アウトソール | アウトソールには生ゴム系クレープソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはクッション性と吸湿性に優れたコルク。 捻じれと返りをスムーズに制御するシャンク。 ソールとの縫い付けを行うウェルトで構成。 |
アッパー |
アッパーにはフルグレイン・ウォータープルーフ・ヌバックレザーを採用。 履き口周りに厚手のパフを入れ込むことでアキレス腱周りの保護とスムーズな使用感を実現。 |
システム |
Creap Sole Genuine Waterproof Nubuck Leather |
歴史背景 個人的感想 |
1973年、完全防水レースアップブーツを誕生させたTimberland社が大ブレイクするきっかけとなった6 Inch Premium Boot。 1990年代中旬に東海岸を中心としたヒップホップファッションが国内に流入し、一躍アウトドアカジュアルが人気となったことで、国内でも多くの場所で取り扱いがスタート。 とりわけ#10061、通称イエローヌバックと呼ばれる品番が圧倒的に人気を博す事になります。 2000年にティンバーランドジャパンが設立され販売チャネルを広げたことで、それまではアウトドア系またはヒップホップ系のみが着用していたイメージから脱却し、一般消費者層にも定着。 以後、ブーツの定番ブランドとして世に知られております。 個人的には当時まずはイエローヌバックを買わなきゃ、と言った風潮に対しアンチの姿勢だった事もあり、ブラックヌバックを選択。 あまり人と被ることも無く、コーディネートがしやすかったため重宝していました。 若かりし頃履き倒しソールがかなり削れたため、何足か買い足すうちに一時的に引退をさせていたのですが、実験的にアッパーの丸洗いクリーニングを行い、まだ十分に使用できる事を確認。 せっかくなので、東京の福禄寿さんへリペアを依頼。 リペアのポイントとしては、本来マッケイ製法のソールなのでシャンク関係がまったく入っていない事もあり、その辺りを改良出来ないか?ということ。 また、履きこんだフィールドブーツという点から脱却させるため、あえてクレープソールに変更してみる、ということ。 クレープソールだとバランスが難しい、とのことでしたが、仕上がりは予想以上で、縫製も美しく、履き味もかなり柔らかくなりました。 クレープソールをこの手のフィールドブーツに使用するなら、このようなシャンクが一枚噛んでないと不安定になる事を体感。 そこそこのお値段が掛かりましたが、それ相応の価値を得られたと個人的には思います。 亜流と言われればそれまでではありますが、こういった楽しみ方もある、ということで紹介をさせていただきました。 |
モデル名 |
Reebok LX8500 リーボック LX8500(Black/White/Carbon Grey) 2002年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはオーソドックスなブロックパターンアウトソールを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには安定した衝撃吸収性を誇るE.V.A.を搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやか天然皮革を採用。 踵にTPUヒールカウンターを付けることで、捻れに対する安定性を向上させています。 |
システム |
E.V.A. TPU Heel Counter |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1986年に発売。 ミッドソールの部位によって硬度を変え、履き心地を向上させたモデルとしてデビュー。 国内で本格的に認知されたのは2000年に入ってから。 USAやUKで展開されていたモノが先行で流入し、人気を博したことから、国内でも正規に流通が始まった経緯が。 元々海外での評価が高かったモデルなので、そこそこ色目の展開があったこと。 そして2000年代前半の裏原宿ブーム時のアパレルフォルムにハマりやすいシルエットということで、セレクト系シューズショップやスタイリストがこぞってプッシュし、一気に飛躍。 結果、量販店でも広く扱われました。 まず思うのは、履き心地、フィット感共に優れている事。 この時代の基礎設計及びテクノロジー的に何か特筆すべきものを搭載していない事を考えると、この履き心地にはビックリすると思います。 履き心地の感覚としてはふわっとした柔らかさ。 元来、ふわっとした柔らかなミッドソールは即へたる、というのが方程式みたいなものなのですが、思いのほか長持ち。 欠点を上げるとすれば、履き心地の向上のためミッドソールが分厚過ぎて安定性はいまひとつ、という点。 そして年式によって天然皮革のクオリティーに差があり過ぎて、フィット感に差が出やすいということ。 ミッドソールの色塗りが甘く、ひび割れやすいこと。 踵のReebokと入れられたゴムパーツは確実に取れてしまうこと。 欠点も挙げていけば結構多いのですが、それを差し引いても完成度が高い、と言えるくらいの説得力があるモデルだと個人的には思います。 近年あまり引っ張り出されていないモデルなので、ラグジュアリーな素材で再提案を希望したいところです。 |
モデル名 |
Nike Air Moc ナイキ エア モック(Black/Straw-Black) 2006年復刻 |
アウトソール | アウトソールには丸みを帯びたブロック状の「ナイキリグラインドアウトソール」を採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールそのものは存在せず、アウトソールの上にフルレングスエアを搭載。 その上に通常のペラペラのインソールを挿し込む形状。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 ドローコードを引っ張ることでフィット感を調節。 |
システム | Full Length Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1996年Springにデビュー。
アウトドア後のリラックスシューズという位置づけで開発。 発売された時期がナイキバブルまっただ中だったことと、当時雑誌等で推されていた「なんちゃってアウトドア」な風潮とあいまってストリートでもプチブレイク。 ケレン味溢れるモデルが主だったハイテクブームの中で、シンプルなフォルムがアンチハイテク派を含め幅広い層に支持されたこともあって、オリジナル販売後も数年に一回のスパンで復刻をされております。 履き心地としてはフルレングスエア搭載で、ミッドソールそのものが存在しない割にはエア感覚が乏しい事。 そして意外と硬いですね。 脱ぎ履きは見ての通り楽ちんそのもの。 逆にホールド感は無く、捻じれにも弱いため、段差等で不意に足をひねりそうになることも。 ちょっと良いサンダルくらいの位置づけであれば問題ないのだと思うのですが、従来のACG的なイメージで履くとイメージとのギャップを感じるかと思われます。 近年、存在感を無くしつつありありますが、シンプルなだけに低価格でNike iDのカスタムベースに選ばれれば、素材含め面白いことが出来る気がしますね。 |
モデル名 |
Reebok Question 3 リーボック クエスチョン 3(Athletic Navy/C.Blue/White) 2007年発売 |
アウトソール | アウトソール後部には縦へのグリップ性を考慮したドレッドパターンに似た特殊なパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するI.M.E.V.Aと従来のE.V.A.フォームにくらべ約23%の衝撃吸収率がアップするHEXALITEをミッドソール前後に搭載。 サイドまでビジブル化することで、クッション性のみならず軽量性にも一役買っております。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセティック素材を使用。 根元に伸縮性のある甲のストラップが好みのホールド感を提供し、サイドパネルTPUとヒールを包み込むTPUヒールカップが高いフィット感と足の過度なねじれを防止してくれます。 アウトソールまでくりぬかれた通気口、サイドパネルTPUとアッパーのメッシュ部分があいまって、不快なムレを極力排除。 |
システム |
I.M.E.V.A. HEXALITE |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2007-2008シーズン後半戦、当時D・ナゲッツ所属したアレン・アイバーソンのシグネチャーモデルとして発売。 前年度、彼のワンマンチームであったフィラデルフィア・76ersからトレードされ、当時エースとして君臨したカーメロ・アンソニーと共存できるのか? そして彼はチームを勝利に導けるのか?という「Question」(疑問)を再度投げかけられている、という意味で再度ネーミング。 個人成績としては51得点を叩きだすなど好調だったものの、プレイオフではあっさりと一回戦負けを喫し、チームとしての勝利を得る事が出来ない結果となります。 個人成績はさておき、「Question」シリーズも通算で3作目という事もあり、随所に初代からのバージョンアップを窺い知ることが。 シューレース全体をカバーする大きなベルトは縫い目に伸縮ゴムを入れ込むことで好みのホールド感に調節が可能。 通気性と捻じれに対する剛性を両立させるべくベンチレーションホールをTPUパーツに開けるなど画期的な試みが行われています。 重量も初代からの流れを汲んで、見た目以上に軽快感のある作り。 幅も初代同様、ゆったり目の設計。 海外のみで展開されている「Your Reebok」のカスタムベースに当時選ばれたのも、シグネチャーモデルとしての価値観以上に、モデルとしての完成度の高い出来栄えが優先されたからのように感じます。 逆を言えば、シューズとしてそつが無さ過ぎて極端な個性は感じにくい、とも取れるでしょう。 個人的には誰にでも勧めやすい、完成度の高いモデルだと思います。 素材の関係上インソールが加水分解をしてしまうので、その前に見つけて履いてみてほしいモデルですね。 |
モデル名 |
Air Jordan 17 Low エア ジョーダン 17 ロー(Black/Chrome) 2002年発売 |
アウトソール |
アウトソールはジョーダンの好きなゴルフコースをモチーフに配置をしたドレッドパターンを採用。 土踏まず部分をくり抜くことで、軽量化を図っております。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 フォアフットには推進力と反発性に優れたズームエアを。 リアフットには衝撃吸収性と安定性に優れたチューンドエアを搭載。 大胆にくり貫かれた中足部とミッドソールを弾力性のあるTPUで包み込むことで軽量化を促進。 またミッドソールとアウトソールの間にカーボンファイバープレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなシンセテック素材のコンビを採用。 ダイナミックフィットインナースリーブが高いフィット感を提供。 TPUヒールプレートを別途はめ込むことでホールド性を向上させています。 |
システム |
Phylon Zoom Air Tuned Air TPU Heel Cup Carbon Fiber Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2001-02シーズンに発売。 当時、ワシントン・ウィザーズで電撃復帰を果たしたシーズンのオールスターにて着用をしたのがこのローカットバージョン。 デザインに関する記述はミッドカットを参照。 シューズとしてミッドカットと比較してみると・・・まずホールド感に関してはミッドカットのズボッと箱の中に足入れをしてホールドするような感覚は薄くなったものの、その分幅の狭さをダイレクトに感じると思います。 袋状に伸びたダイナミックフィットインナースリーブですが、従来のピタッと来るような感覚ではなく、あくまで包んでるだけ、という感覚。 とはいえ、シューレースが意外と足首の奥部分まで入り込んでいるので、緩い感覚は無く、あくまで使用者の好みに締めあげれると言ったところでしょうか。 個人的にはもう少しシューレースホールが多ければ、更に良かったのではないかなと思いますね。 クッション性に関してはミッドカット同様、プニプニ感は一切なく、ダイレクト感とカッチリ感が前面に出ています。 重量構成としてアッパーがミッドカットに比べ華奢になったため、バランスが少し崩れている印象が。 ソール周りが勝ち過ぎているため、若干足裏が重い感覚があると思います。 総じて評価をすると、AJ17が指向している安定感に対して、ローカットならではの機動性をどうにか合わせようとして生み出した苦心作と言ったところでしょうか。 |
モデル名 |
Nike Air Misson ナイキ エア ミッション(Black/Yellow Gold-Midnight Navy) 1994年発売 |
アウトソール | アウトソールにはフレックスグルーブを入れ込んだブロックパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタンを全面に使用。 前足部にはフレキシブルな動きに対応するフォアフットエアを挿入。 ヒールには 豊かなクッション性を発揮するビジブルビックヒールエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなデュラバックのコンビを採用。 ダイナミックフィットインナースリーブが高いフィット感を提供し、ミッドフットストラップが高いホールド感を約束してくれます。 |
システム |
P.U. Visible Big Heel Air Forefoot Air Dynamic-fit inner sleeve |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1994年。 ターフトレーニングを主体としたクロストレーニングカテゴリーのモデルとして発売。 取り立てて誰かが着用したなどという情報は無いものの、Nike社自体がNFLを主体とした市場にかなり力を入れていた事と、クロストレーニングカテゴリーのモデルにしてはシンプルなフォルムに大きなベルトが相まって、ナイキバブル前夜の佳作として人気を集めることに成功。 国内にも並行輸入業者を含め、相当数が入ってきていたようですが、しっかりと完売。 このMidカットが市場から無くなる頃に、USAのみで展開されたキャンバスバージョンのLow Cutが流入。 Low Cut流入時はNikeバブル真っ盛りだった事もあり、キャンバスバージョンこそ記憶に残っている方も多いかと思われます。 こちらのカラーリングはUSA大手チェーンChamps Sportsの別注カラー。 別注に関してはEastbay別注という説もあり、未だに真相がはっきりしていないのが事実です。 (当時の雑誌はどちらかで記載) このカラーリングは希少と言われたのはやはり配色。 当時ヴィンテージ市場で猛威を奮っていたDunkによる紺黄カラー崇拝の風潮が出来上がっており、そこに乗っかる形で希少化。 実際に色目としては紺色というよりも紫色に近い色目なので、そう言った説に対して若干違和感を感じるものの、カラーリングとしてはずば抜けた完成度を誇る事は事実。 発売後、15年以上たった今も、色褪せない不朽の配色と言えます。 モデル自体の履き心地としては柔らかめの印象。 フィット感も良く、使い勝手が良いと思います。 しかしながらこの時代のラストらしく、幅は狭め。 ストラップでカッチリ固定できるのでハーフサイズは上げたいところでしょう。 幅の問題もあって若干ボリューム感に欠けますが、少しスクール感を残したデザインが今時のファッション事情にも十分対応できるモデルだと思います。 個人的にはトレーニング系で一番復刻を希望しているモデルですね。 |
モデル名 |
AND1 Mad Game Woven Mid アンドワン マッド ゲーム ウーブン ミッド(L.Grey/L.Grey/Silver) 2001年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入しTPUで内封。 インソールには衝撃吸収性の高いボロンインソールを完備。 中足部からヒールにかけてTPUシャンクプレートを伸ばすことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかな伸縮系メッシュを編み込み使用。 余分な縫い目の無いアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減し、屈曲を抜群に向上。 また、メッシュタンが必要な通気性を確保。 |
システム |
Duraspring Air Bag Spring Geometry TPU Shank Plate Poron Inserts |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2000-01シーズン、当時ミネソタ・ティンバーウルブスに所属していたK・ガーネットが着用したモデルです。 お披露目はNBA2000-01シーズンのオールスター。 当時、AND1と契約を交わしたばかりで、Westのスターターに選出されていたK・ガーネットが着用し話題に。 シグネチャーではないMad Gameシリーズですが、このモデルに関してだけはK・ガーネットの準シグネチャー的扱いに。 事実、カットの低い通常版ではK・ガーネットにとって足首のホールド感が足りなかったため、彼の使用したモデルにはサポーター的な付属パーツがついていました。 Nikeが先行して販売したWovenアッパーテクノロジーですがバスケットボールシューズカテゴリーにおいてはほぼ皆無だったため、剛性的にどうなんだ?という疑問符が付いて回ったものの、スマッシュヒット。 剛性に関してもメッシュ以上、天然皮革未満といった感じでそこまで悪い印象はありませんでした。 伸縮性のあるアッパーはMad Gameシリーズ史上、一番履きやすかったのではないかと思います。 また、通気性が非常に良くなった点も見逃せないところでしょう。 反面、アッパーがしなやかになったせいで、「返り」のキツイ履き心地とのマッチングに関してはマイナス要因と捉えることも。 この辺りは好みの問題ですね。 個人的にはMad Gameシリーズの中では一番好きなモデルです。 惜しいのはカラー展開がシルバーとブラックの2色だけだったため、選べる幅が無かった事。 そして数が少なく、なかなか手に入りづらかった印象があります。 今となってはこう言った、実験的な要素を含んだモデルが販売される事は少ないので、もし手に入る機会があれば迷わずゲットする事をお勧めいたします。 |
モデル名 |
Air Jordan 16 エア ジョーダン 16(Black/Varsity Red) 2008年復刻 |
アウトソール | アウトソールはドレッドパターンとドットパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンと柔らかなポリウレタンのコンビを全面に使用。 フォアフットには推進力と反発性に優れたズームエアを。 リアフットには柔らかなクッション性を発揮するビジブルヒールエアを搭載。 また中足部にコンポジットミッドフットシャンクを挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセテック素材のコンビを採用。 シュラウドで包み込むことで高いフィット感を実現させています。 |
システム |
Phylon Zoom Air P.U. Visible Heel Air Composite Midfoot Shank |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2000-01シーズンに発売。 ファーストリリースはマイケル・ジョーダンの38回目の誕生日である2月17日。 AJ3からAJ15までデザインを担当していたティンカー・ハットフィールドが一旦Jordanシリーズのデザインから身を引いたことで起用されたのが、Wilson Smith。 デザインのソースとしてAJ5・AJ6・AJ11のクリアラバーとAJ11のパテントレザーを組み合わせる案を採用。 どことなく見覚えのあるようなデザインに仕上がっています。 ジョーダン引退期に発売したため、後にJordan Brandの主力選手となる若手がPEとしてこぞって着用。 また、翌年ワシントン・ウィザーズで電撃復帰を果たした際にジョーダン自身もスポットで着用。 ですので全く着用されなかったモデル、というわけではありません。 国内では定価22000円と非常に高価だったことと、引退期に発売されたことであまり盛り上がった印象はありません。 ですが、ファイナルカラーとなったウィートを、かの藤原ヒロシ氏が紙面で推した事で一時的に注目が集まりました。 シューズとしては履き口が若干狭く、ズボッと足入れしてホールドするフィッティングを採用しているため、凄くブーティーな感覚。 その分、甲周りなどは若干ゆったり目に取られている印象で、シュラウドを付けて履く事は可能。 シュラウドを付けると、全体をタイトにラッピングしような感覚に変換。 かなりの一体感が生まれます。 とはいえ、通気性が一気にガクンと落ちるので、蒸れが気になる方にはあまりお勧めは出来ないですね。 またシュラウドは歩き方によって外れやすいので注意が必要。 接続部分がマグネットなので仕方がないのですが、動きに柔軟には対応してくれません。 ソール周りの印象としては、安定感とレスポンスを重視しているのが良くわかります。 ビジブルヒールエアながらもエア窓が大きいわけではなく、格子型にすることで衝撃に対するソールのひしゃげ方を抑えていることからも見て取れます。 また履いてみるとクリアラバーながらもグリップ感が良く、しなやかについてくる印象。 Jordanにしては珍しくかすかに台形がかったアウトソールの広がり方も加味されているかと。 この当辺りの安定感志向は次のAJ17にも受け継がれているように思えます。 スペックそのものはベーシックなので革新性を求める方には向かないかもしれませんが、随所に作りこまれていることが良くわかります。 マイケル・ジョーダン自身の引退期に発売された不遇のモデルではあるものの、誰にでも噛み砕きやすい良さが存分に詰まっているので、もう少し再評価すべきモデルの一つと言えるかもしません。 |
モデル名 |
AND1 Mad Game Select Mid アンドワン マッド ゲーム セレクト ミッド(Black/Royal) 2001年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入しTPUで内封。 インソールには衝撃吸収性の高いボロンインソールを完備。 中足部からヒールにかけてTPUシャンクプレートを伸ばすことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を使用。 非常に縫い目が少ないアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減。 屈曲部分に予め縫い目を入れることで、屈曲性を向上。 また、メッシュタンが必要な通気性を確保。 |
システム |
Duraspring Air Bag Spring Geometry TPU Shank Plate Poron Inserts |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2000-01シーズン、L・スプリーウェルを筆頭としたAND1契約選手内のトッププレイヤーが着用したモデルです。 お披露目はNBA2000-01シーズンのオールスター。 Eastのリザーブに選出されていたL・スプリーウェルが着用し話題に。 ニックスカラーが市販化されるなど、人気を博しました。 当時展開されていたMad Gameの弱点でもあったアッパー剛性を向上させるために天然皮革で換装。 通気性は落ちたものの、足なじみの良さと足ブレを無くしたことが意義としてあげられます。 確かに履いてみると剛性感がアップしているのが即わかる作り。 シャープさはMad Game本家に譲るものの、その分「高機能なバスケットボールシューズ」というイメージに直結する感覚に仕上がっていると思います。 履き心地に関しては本家同様「返り」がきついため、好き嫌いがハッキリしているかと。 アッパーとのバランス感は本家、Woven、Selectの3種の中では一番だと思います。 Mad Gameシリーズの最終形だけにそれなりの玉数があったようで、探せば比較的手に入る可能性があると思います。 この辺りを通って無いAND1好きには是非とも探して欲しいモデルですね。 |
モデル名 |
Nike Air Zoom LeBron II ナイキ エア ズーム レブロン ツー(Cool Grey/White-Varsity Royal) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールには変形式ドレッドパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを使用。 フォアフット、リアフット共に抜群の衝撃吸収性と反発性、推進力を誇るビジブルズームエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやなか人工皮革、通気性の高いメッシュをコンビで採用。 ストラップが足首周りを固定しホールド感を向上。 TPUヒールカウンターが足の捻じれを抑制。 またインナー内部に搭載されたスフィアインナーが快適な通気性をもたらしてくれます。 |
システム |
Phylon Visible Forefoot Zoom Air Visible Heel Zoom Air TPU Heel Cup Sphere Dry |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2004-05シーズン、当時クリーブランド・キャバリアーズに所属したレブロン・ジェームズのシグネチャーモデルです。 抜群の成績を残し、派手なデビューを果たした1年目を受け、成功の確約された状況で発売。 シグネチャーモデルとして通算3作目にしてようやく自身の名前が付いたことにより、よりレブロン専用機の色が濃くなり始めたモデルと言えます。 シューズとしてこのモデル辺りまでが適度な重量とバランスを備えたモデルと言うイメージが。 この後、徐々に重量化の一途を辿ることとなります。 シューズとしてはクッション性の豊かさと安定感が両立しているのを体感可能。 ビジブルズームエアを包み込んでいるPebax shellの恩恵が安定感に直結していると思われます。 通気性、屈曲性の伴った軽量アッパーだけでは剛性が足りないので、ストラップで補完するなど、バランス良く強化。 ストラップが苦手な方には鬼門かもしれませんが、あるのと無いのとでは、印象がガラリと変わります。 また、中足部がえぐれた構造になっていないので、偏平足の多いアジア系の足型にも優しい形状となっていると言えるでしょう。 問題点をあげるなら、スフィアインナーと構造上の問題で、内部の圧迫感が高く、サイジングが難しいところ。 足型と好みのフィット感によるのでしょうが、個人的にはサイズアップ必須でした。 シグネチャーとして飛び抜けた何かを感じる事ができるわけではありませんが、そつなく履きやすいと言う意味で万人受けしやすい機能性を盛り込んだモデルという印象です。 |
モデル名 |
AND1 Mad Game Mid アンドワン マッド ゲーム ミッド(Royal/Black/Silver) 2000年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入しTPUで内封。 インソールには衝撃吸収性の高いボロンインソールを完備。 中足部からヒールにかけてTPUシャンクプレートを伸ばすことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシンセティック素材を使用。 非常に縫い目が少ないアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減。 また、メッシュタンが必要な通気性を確保。 |
システム |
Duraspring Air Bag Spring Geometry TPU Shank Plate Poron Inserts |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2000-01シーズン、AND1契約選手が着用したモデルです。 当時USA市場において飛ぶ鳥落とす勢いであったAND1が満を持して発表したのがHarmonix Technology。 デザインは良くても他社と違う特筆すべき機能性を持たない、という評価であったAND1の地位を劇的に向上させるきっかけとなります。 そのHarmonix Technologyを搭載したのがこのモデル。 当時AND1と契約をしていたニューヨーク・ニックス所属のスーパースター、L・スプリーウェルをアイコンとして展開。 USAで完売を続出させる現象を引き起こします。 アッパーの間をつなぐことで剛性とフィット感を向上させたアイデア。 それに付随してシューレースが隠れるデザイン。 ケレン味溢れるアッパーカラー。 Midと言いつつもLowとしか言えないほどカットの低いアンクル部分など、後発モデルに与えた影響力は絶大でした。 まず履いてみて想う事は狭く、低いということ。 甲部分がつながれていることで、横にも高さにも締りがきついので、確実にサイズアップが必要です。 クッションに関してはボロンのおかげで足当たりは良く、接地感も高いため優秀。 しかしながら長時間履いていると広範囲に入れられたTPUの反発による「返り」がきついため、足裏がだるくなるという現象が起きてしまいます。 また、カットの高さに関してですが、甲と幅の締め付けでフィット感を追及しているため、足首周りの可動領域は本当に高いのが特徴。 今でこそローカットが受け入れられている市場が出来上がっているものの、この高さを受け入れれるかどうか、は当時大きな話題になったように記憶しております。 見た目そのままのシャープな履き味は未だに色褪せないので、未体験のユーザーには一度経験してもらいたいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Air Jordan 2009 エア ジョーダン 2009(Black/Varsity Red-White) 2009年発売 |
アウトソール |
アウトソールは屈曲性とグリップ性を重視した、細かな特殊ストレートパターンを採用。 土踏まず部分をくり抜くことで、軽量化を促進。 カーボンファイバーを入れ込み、支柱のように形成されたArticulated Propulsion Technologyが推進力を高め、素早い蹴り出しを可能に。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 フォアフットにはレスポンスを重視した分割式ズームエアである、アーティキュレーティドズームフォアフットエアを。 リアフットには接地感が高く、豊かなクッション性を発揮するズームエアを搭載。 中足部にはカーボンファイバープレートと挿し込むことで過度な捻じれを抑制。 またくり抜かれた中足部分からTPUシャーシでミッドソールを包み込むことで軽量化と剛性を確保。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなシンセテック素材のコンビを採用。 アッパーを構成するパーツを極力減らすことで、縫い目によるストレスを軽減。 足首周りにはアキレス腱パットとサポート性の高い形状記憶インナーを採用し、高いフィット感を得ることが出来ます。 |
システム |
Phylon Zoom Air Articulated Forefoot Zoom Air TPU Chassis Carbon Fiber Plate APT Heel(Articulated Propulsion Technology) |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2008-09シーズンに発売。 Air Jordan 23の発売後、翌年に24が出るのか、出ないのか、といった憶測が飛び交う中、フラッグシップには年号をモデル名に冠するという手法を取り始めます。 オリジナルナンバー終了後、初のモデルという大きなプレッシャーの中、デザイナーとして採用されたのは、Jordan CP3 シリーズのデザインを担当しているJason Mayden。 デザインソースはガラス彫刻、フェンシングのマスク、ダイアモンドのカッティングと多岐にわたります。 このモデルの特徴とも言える、Articulated Propulsion Technologyとは、義足を作成する際に使用される特殊形状の素材をベースに開発。 カーボンファイバーを入れ込むことで、高い接地感と素早い動きを両立し、衝撃を推進力に変換するという、高度なテクノロジーに昇華。 素人が履いても一瞬でわかるほど、ダイレクト感とクッション性を両立した、AJ23に次ぐべきフラッグシップモデルらしい機能性を保持しています。 また、AJ23からの流れである、コンシダードコンセプトは継続。 無駄の無い構成パーツがシューズとしての完成度を向上させています。 着用するまでの印象は、以前Reebokで展開をしていた「DMX Reflex Technology」のようなヒール形状とシンプルなカラーリング2色しか展開をしていなかったことから、あまり良くありませんでした。 そんな中、2009年マイケル・ジョーダンがバスケットボールの殿堂入りを果たした事を記念し、「Hall of Fame」Packとして追加されたのがこのカラーリング。 履いてみてまず思った事は、AJはAJでしかないんだな、ということ。 十分に前作から進化を感じる事が出来ます。 そして、Articulated Propulsion Technologyの恩恵はかなりのものだということ。 筆舌尽くしがたい感触は、あくまで着用者のみに伝わる感覚。 重そうに見えるアッパーも軽めに仕上げてあり、総じてハイレベルとしか言いようがありません。 もし欠点を上げるとすれば、履かないと良さが伝わりにくいテクノロジーの進化でしょう。 フラッグシップであるものの、AJらしい革新性を一発で視認できないのは残念至極。 若干通好みではありますが、オリジナルナンバー以降に対しての先入観を捨てて、履いてみてほしい完成度の高さです。 |
モデル名 |
Asics Gel-Speedstar 5 アシックス ゲル スピードスター 5(White/Black/Silver) 2011年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはフレックスグルーブを入れ込んだデュラスポンジアウトソールを採用。 中足部にRacing Trusstic Systemを入れ込むことで過度な捻じれを制御。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはE.V.A.と衝撃吸収に優れたSpEVAを混ぜ合わせたSolyteを採用。 ヒールには安定した衝撃吸収性を誇るGELを搭載。 インソールの下にはFull Length Solyte® 45を張り合わせることで、足当たりの良さを確保。 |
アッパー |
アッパーには一切の縫い目を排除したOpen Meshを採用。 またシューレースを左右アンシンメトリーに配置することで甲に負担をかけることなく、しなやかなフィット感を調節可能。 抜群の通気性と軽量性、そして快適性を誇ります。 |
システム |
Rearfoot GEL Full Length Solyte® 45 Solyte DuraSponge Racing Trusstic System |
歴史背景 個人的感想 |
中級レーサー向けシューズとして開発されるGel-Speedstarシリーズの5作目。 今作に関しては国内未発売。 ですが、ゼビオ系列だけ国内では扱っていたらしく、たまたま捕獲。 1~4までの流れとは打って変わったデザイン性が目を引いていて、輸入を迷っただけに良い買い物だったと思います。 シューズとして特徴的なのは、やはりアッパーデザイン。 メッシュの上に薄い樹脂を張り合わせ、一切の継ぎ目をなくしたオープンメッシュがビックリするほど快適性をもたらしてくれます。 通常、これほど軽量だとソールとのバランスが悪かったり、クッション性が悪かったりと、一長一短がそれなりに出てくるものなのですが、サイズさえちゃんと合っていれば、かなり秀逸な部類かと。 全体のバランスが良くまとまっていると思います。 またアンシンメトリーなシューレースが圧迫感を無くしてくれている点も快適さの要因と言えますね。 クッション性も街履きには丁度いいレベルです。 アシックスと言えば、数年に一回こういうモデルをポロっとリリースする歴史があり、不思議なくらい評価されないままいつの間にか忘れ去られる、というのを繰り返してます。 国内でのイメージがあくまでもけれん味の無い競技志向のデザインというのが定着しているのも大きな理由ですが、もう少しこう言ったモデルをフックアップすることで全体のイメージを改善してくれると良いのにな、と個人的には思いますね。 履き心地含め面白いので、ハイテク好きには是非試していただきたいシューズです。 |
モデル名 |
Converse Icon Pro Leather コンバース アイコン プロ レザー(Black/White/Red-Heat) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールはノンマーキングラバー素材にグリップ性の高いドレットパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するC.M.E.V.AとIcon Systemを搭載。 厚すぎず、薄すぎない織目状に加工されたインソールが接地感を損なうことなく足に伝えてくれます。 中足部に搭載されたTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパー全体には剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーを使用。 サイドのスター&シェブロンが補強とクラシカルさを演出。 |
システム |
C.M.E.V.A Icon System TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2004-05シーズン、M・Heatのドウェイン・ウェイド、D・Nuggetsのアンドレ・ミラーを始め、当時多くのConverse契約選手が着用したシューズがこのモデル。 Nikeによる買収後、ワンランク下的な立ち位置でConverseブランドが用いられ、Nike契約選手をConverseに鞍替えさせて普及に努めておりました。 そのConverse内で一番将来有望株とされていたのが、ドウェイン・ウェイド。 彼のシグネチャーモデルが発売される翌年まで着用していたのがこのカラーリング。 俗に言うPlayer Editionなのですが、USAの一部小売店のみで流通。 国内に流入してきた数は非常に少なかったように記憶をしております。 あまりメジャーになりきれなかった印象のある、このIcon System。 Icon Systemは球体のバイオポリマー素材が衝撃を緩和し、足裏の持つナチュラルな動きを遮らないクッション性と言われておりました。 シューズとしては軽量かつ幅広。 日本人の足形に向いたモデルだと思います。 クッション性に関しては可もなく不可も無く、と言った印象。 あくまでも動きやすさや手軽に履ける感覚を重視して作られているのが良くわかります。 全体としてコンバースらしいレトロな雰囲気に程良いハイテクが詰め込まれているスペック。 Player Editionだの、何だの関係無く、古くからのコンバース好きには良いモデルではないでしょうか。 |
モデル名 |
AND1 Remix Mid アンドワン リミックス ミッド(White/Navy/Silver) 2005年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはグリップ性の高いドレットパターンとワッフルパターンのコンビ。 そして、安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に搭載。 復元性が高く、抗菌作用もあるゲームインソールを完備。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシンセティックレザーを使用。 アッパー全体を包み込むように伸びたTPUサポートフレームが足の過度な捻じれを防止すると共に高度なフィット感を提供。 シューレースとTPUフレームが連動していることで、好みのフィット感を長時間維持してくれます。 また、メッシュタンが必要な通気性を確保。 フルワープドデザインがスッキリ感と足を包み込む感覚を両立してくれます。 |
システム |
Duraspring Spring Geometry TPU Support Frame |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2004-2005年シーズン、AND1契約選手が着用したモデルです。 名作Riseから続くノンエア系TPUサポートフレームモデルの一つ。 下馬評が高かった割には、発売後爆発しなかった不遇のモデルと言えます。 エアが入っていなかったということと、展開カラーが地味目のものが多かった事。 それにRiseから比べると丸っこさよりもスクエア感が前に出ているため、モッサリと見えた点も決定打にかけたように思われます。 通気性の悪さはデフォルト。 シューズとしてはサポートのしっかりした履きやすいモデル、という印象。 TPUサポートフレームがえぐり込むような鋭利な形状では無い点も、履きやすさをよく考えて作られているかと。 クッション性に関しても、ゲームインソールが沈み込むように足当たりが良く、デュラスプリングが安定したクッション性を発揮してくるので安心。 改めて履いてみても、悪い点がそこまで無く、インパクトだけの問題だったな、というのが正直なところ。 色みがマットなので、敢えてパテントなんかで別注でもすれば、かなりのインパクトがあったのではないかなと思います。 履きやすいので探してみても面白いモデルじゃないでしょうか。 |
モデル名 |
Nike Dunk Hi iD ナイキ ダンク ハイ iD(Black/White) 2003年復刻 |
アウトソール | アウトソールには安定性の高い同心円状パターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはE.V.A.素材を全面に使用し、アウトソールから全体をラバーで包み込むフルカップアウトソールを採用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム |
E.V.A. Full Cup Out Sole |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1985年。 様々なPEを輩出したレジェンドの後を継ぎ、カレッジバスケットボール市場向けのチームモデルとしてデビュー。 当時チームカラーとのマッチングを推し進める風潮と学生のころから有望な選手を囲い込もうとするNikeの戦略もあり、有名校のカラーリングを落とし込んだ7色が発売。 同時期に展開したターミネーター、ビッグナイキ、チームコンベンションと並び、市場に大きなインパクトを残すことになります。 実際に様々なPEが作成され、インソール・エアライナー内蔵式のモノやエア入りソール、タンやヒールの装飾違いなど、多岐にわたり、未だに未確認な情報も多数。 一方で接地感とアッパーの耐久性を求めるエクストリームスポーツプレイヤーからも支持されたことで、ただのバスケットボールシューズの範疇を超えた存在になっていきます。 そう言ったミステリアスな部分と、実用面で履き潰され残存数が少ないことも相まって、90年代初頭の古着ブームから90年代中盤のナイキバブルにかけ、ありえないほどの高額で取引。 Usedでも10万程度。 デットストックでは20万はざらに超える状況を作り出しておりました。 1999年、市場の声を反映しとうとう復刻がスタート。 初期復刻から通称裏ダンクの流れは、ナイキバブル崩壊後、様々な理由を含め、日本から一旦撤退を検討していたほど業績が落ち込んでいたNike Japanを復活させる原動力の一つになったと言われるほどの大ヒット。 以後、把握しきれないほど無数のカラーバリエーションを世に送り出しています。 そんな中22年の時を超えて、2007年6月1日にiDがスタート。 Hi Cut 17850円。 Low Cut 16800円という値段設定。 Whiteベースが市場では圧倒的に多いダンクなので、敢えて黒白というシンプルなカラーリングに、限定素材だったOakwood Leatherを採用して制作しております。 履き心地に関しては論ずるものではないでしょう。 1日履くと確実に足が痛いレベルです。 またiDならではの高品質なレザーを期待したのですが、そうでもないな、というのが正直な感想。 あくまでカラーリングを組み合わせられる、という点に重きを置いた感覚が正しいと思います。 iD化されてから、定期的にチョイス出来る素材を変えて展開をしておりますが、小細工なしのベーシックなダンクそのままで、そろそろエアライナー入りのモデルを展開しても良い頃なのではないかな、と多々思うモデルですね。 |
モデル名 |
Adidas SS 80's アディダス スーパースター 80's(Black1/White/Black1) 2008年復刻版 |
アウトソール | オーソドックスかつ、特徴的なヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.を使用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1970年代前半に発売。 最も初期の製品は、特徴的なシェルトウが無く、一枚革で作られた、非常にシンプルなモデル。 このシェルトウに変更されたのは1970年代中盤以降から。 足先の保護および安定性の向上を目的として搭載。 シェルトウ以外に有名な逸話を挙げると、当時としては革新的なレザーインソールが「靴に足がプリントされる」とプレイヤー達言わしめ、一気に支持を獲得。 未だコンバースのオールスターやワンスターなどが全盛の時代に、一石を投じたテクノロジー、という意味で非常に貴重な歴史背景を持ちます。 またそういったテクノロジーをもって、NBAのシェアを徐々に拡大。 あのマイケル・ジョーダンも学生時代は着用し、プロ入り後、契約を熱望したのはアディダスだったという実話からも、当時の勢いを窺い知ることが出来ます。 オリジナルから生産国やフォルムを変更しながら、生産を続けられていたシューズですが、一番シルエットが奇麗だったといわれている、80年代フランスメイドを元に、待望の復刻。 ヴィンテージ市場では常に枯渇していたモデル故、諸手を挙げて歓迎。 特にこの黒白のカラーリングはオリジナルのデットストックだと10万は下らない一品だったため、マニアが一気に飛び付き、供給量も多かったものの、いつの間にか市場から綺麗に消え去りました。 シューズとしては、決して履き心地が良い部類ではないものの、フォルムの綺麗さがずば抜けているため、ジャンルを問わない汎用性の高さと、履くとそれだけでコーディネートが様になるのが特徴。 靴下にレザーの粉が付いてしまう程、剥き出しのライナーには一瞬ビックリするものの、履きこむと所有者の足の形に沿うので、ついつい履いてしまう魅力が。 現在も継続して様々なカラーリングが出ていますので、購入しやすいのは嬉しいところ。 限定でも良いので、カンガルーレザーのバージョンが出てくれれば、と心底思います。 |
モデル名 |
Nike Air Revolution ナイキ エア レボリューション(White/University Blue/Obsidian) 2003年復刻 |
アウトソール | ブロックパターンと同心円状パターンを組み合わせた独自のものを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはビジブルヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 Dリングを採用することで、シューレースの通しやすさと引っかかりの良さを両立。 ストラップが足首周りを固定しホールド感を向上させてくれます。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1987-88シーズンに発売。 定価19800円という破格にて当時の最高機種として国内でも流通。 「Gravity will never be the same」というキャッチフレーズを用い、近未来的なフォルムと透けて見えるビジブルエアの視認性をフルに活用したプロモーションを展開。 1988年に大々的に展開されたSupreme Courtキャンペーンにおいて、7人中4人がこのAir Revolutionを着用して撮影に臨んだことから、NBAでも多くの選手が着用。 Forceシリーズと対になるようなプロモーションや、着用選手のカテゴライズ化が進んだことから、翌年から始まるFlightシリーズへの懸け橋のようなモデルだったと言えます。 シューズとしてはごついフォルムの割に重量感も感じる事が無く、AJ3のソールをそのまま流用してますので、適度に軽快な履き心地。 ただし、このストラップは締まりません。 本当にプレーするためにギチギチに締めるならまだしも、タウンユースで締める事はまず無いと思います。 そのくらい短いですし、キツイです。 また、この時代のミッドソール特有の塗装の雑さとひび割れてくる点はどうしようも無いところかな、と。 履きこむとボロボロになっていきます。 こういった減点以外は、面白いモデルだと思います。 フォルムの割には履いてみるとポップな印象ですし、使い回しもしやすいですからね。 共通したソールのモデルが多数あることから、そろそろ再復刻をしても良いモデルではないでしょうか。 面白いカラバリでの再発希望です。 |
モデル名 |
Reebok Workout Plus SE リーボック ワークアウト プラス SE(Black/White) 2006年復刻 |
アウトソール | アウトソールには安定性の高いドットパターンを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 サイドの一部を削り取ることで軽量化を促進。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかでリッチなガーメントレザーを使用。 Hの形状に伸びたサイドアッパーパーツがフィット感を向上。 ゆったりめの作りが日本人の足にもフィットしやすく、快適な履き心地を約束してくれます。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1986年にリーボック初の男性用多目的フィットネスシューズとして発売。 1982年に発売され、リーボックの市場価値を一気に押し上げた名品フリースタイルの余波もあり、一気にブレイク、定番化。 適度なフォルムと上質なレザーアッパーの副産物として、エクストリーム系のシューズとして使用された歴史背景もあり、単なるフィットネスシューズの枠を超えた価値観を未だに保持しております。 シューズとしては軽量かつ、しなやか。 履き心地に関しても、E.V.A.だけとは思えないほど柔らかな感覚。 基礎設計が古い事を考えれば、十分健闘をしていると思います。 フィットネスシューズというカテゴリーながら、スケーターシューズでもあり、トレーニングシューズっぽくもあり。 なんともカテゴライズしにくい、独特の魅力があるモデルです。 定番化して久しいのですが、カラーバリエーションの少なさが、残念なことに訴求力を半減させているかと。 構成パーツが少ないため、いかんともしがたい部分ではあるのですが、もう少し捻れないものなのかな?と不思議でなりません。 こちらのカラーリングは海外のみで展開されたものなのですが、個人的にはこのようにステッチワークと素材変えで勝負出来れば、もう少し普及するのではないかな、としみじみ思うモデルです。 |
モデル名 |
Nike Air Uptempo Pro ナイキ エア アップテンポ プロ(White/Deep Forest/Del Sol) 2006年販売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全体に使用。 リアフットには高いクッション性を誇るラージボリュームビジブルヒールエアを搭載。 中足部からフォアフットにかけて過度な捻じれを防止するTPUシャンクを挿入。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなシンセティックとのコンビを採用。 足首部分には非常に柔らかい形状記憶素材を使用することで高い快適性を実現しております。 |
システム |
Phylon Large Volume Visible Heel Air TPU Shank Plate Molded Foam Ankle Collar |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2005-2006シーズン、Nike契約選手が着用したモデルです。 現S・スパーズ所属のM・ジノビリが長きにわたって着用し、NBA制覇を成し遂げたことからジワジワ国内に流入。 カラバリがそこそこ豊富だったこと。 そしてUptempoの冠がついた純粋な新作が久々だったこともあり、マニア層には好意的に受け入れられた記憶がございます。 シューズとしては軽量でバランスが非常に良いと思います。 フォアにエアが入っていないスペックの関係上、珍しくフォアまでTPUが伸び、ミッドソールサイドまで迫上がってることで踏み込んだ際の安定感が非常に高く、足運びがスムーズなのが特徴。 何かが図抜けてるわけではないけれど、なんとなく丁度いい。 この何とも言えない味付け感が、90年代Uptempoシリーズ黎明期を感じさせるのも興味深い点。 着用してみると、Uptempoってこんなのだったなぁ~、と回想してしまうのが不思議です。 中位機種以上、上位機種一歩手前なモデルで、このくらいの完成度と言うのは、Nikeのラインナップの中では常に欠落しがちな部分。 このレベルの完成度を体感できるモデルがもう少し増えればいいな、と純粋に思わせてくれるシューズですね。 |
モデル名 |
New Balance M2000 D Width ニューバランス M2000 D ウィズ(Grey) 2001年発売 |
アウトソール |
アウトソールには屈曲する部分に大きな溝を入れ込み、フレックスグルーブを細かく入れ込んだ独自のパターンを形成。 踵の削れ易い部分には耐久性を高めたN duranceを使用。 |
ミッドソール |
ミッドソール全体には安定したクッション性と軽量性を誇るE.V.A.を圧縮成型したC-CAPと安定性能を重視したENCAPウェッジをハイレベルで融合させた一体成型ミッドソールを採用。 フォアフットには限りなく100%に近い衝撃吸収性を誇るABZORBを内蔵。 リアフットには類稀なるクッション性と通常のTPUを排除しても問題ない安定性を高次元で両立させ、エナジーリターンを最大限に発揮する反発性を実現させたN-ERGY Systemを搭載。 インソールにはABZORBを張り合わせた立体成型カップインソールを完備。 |
アッパー |
アッパーには高い通気性と軽量性を誇るメッシュとしなやかで足なじみの良いシンセティックレザーを使用。 アッパー随所にリフレクティブマテリアルを散りばめ、夜間走行を想定。 |
システム |
C-CAP ENCAP ABZORB N-ERGY System SL-1 |
歴史背景 個人的感想 |
2001年、名品と謳われ高い評価を長きに渡って獲得していたM1700の後継モデルとして華々しく登場。 定価36000円と言うNBらしいぶっ飛んだ価格。 そして21世紀の幕開けと初の2000番台ということをダブらせマーケティングを行うことで、一躍スニーカーマニアの羨望の的に。 しかしながら当時、初めて搭載されたN-ERGY Systemに対して懐疑的な意見も多々。 従来の1000番台のイメージとは違うフォルム及び機能性から、マニアの中ではかなりの論争が起こったものの、その特異性が認められ10年経った現在ではチャイナメイドで復刻が展開されるなど、根強い人気を誇ります。 シューズとしてはやはり特徴的なソールテクノロジーが一番のフォーカスポイント。 N-ERGY Systemは従来のクッション性に、足取りが軽くなるような推進力を加えたという所が大きな違い。 フォアのABZORBも相まって、抜群の履き心地を誇ります。 よくNBのフラッグシップモデルを車に例える事がありますが、M1300が過去のロールスロイスとするならば、M2000は2000年代初頭のメルセデスのSクラスという感覚でしょう。 敢えて文句を付けるなら、M1700に比べCool Maxインナーテクノロジーが非搭載になったこと。 そして、アッパーとソールのバランスにおいてソールが勝ち過ぎている、ということでしょう。 ソールとアッパーのバランスにおいては、次作M2001にてハッキリと改善されていることから、NB自体も問題視していたようです。 NBならではのMade in USAを頑なに守り続けるフラッグシップモデル。 その上、着用したいと思える機能性が満載。 当時、全てにおいて規格外だった名品を是非、体感して欲しいと思います。 |
モデル名 |
Nike Shox Ups ナイキ ショックス アップス(White/Varsity Royal/Varsity Red) 2005年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いドレットパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材と類まれなるクッション性。反発性を誇るフルレングスショックスを搭載。 フルレングスTPUシャンクプレートをミッドソール全体に挟むことで足の過度なねじれを防止。 インソールにボロンを挿入することで足当たりとクッション性を上昇。 ヒール部分に変則的なサイズのショックスコラムを配置することで、着地や踵を中心とした動きに対し安定感の向上を図っています。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーと足なじみの良いシンセティックのコンビを採用。 長めに確保されたアンクルストラップが足に適切なホールド感と自分好みのフィット感をもたらしてくれます。 |
システム |
Full Length Shox P.U. TPU Shank Plate Poron Inserts |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2005-06シーズン、Nike契約選手のインサイド系が多く着用をしたShox Ups。 様々なPEが作成された中から、USA Finish Line系列のみで正規販売されたのが、当時I・Pacersに所属していたオールスタープレイヤー、ジャーメイン・オニールのカラーリング。 当時全盛期であったジャーメイン・オニールのPEが様々なモデルで足掛け2年程度、Finish Line別注という形で発表。 特定の選手専用カラーであるPEがそれほどもてはやされることも無くなりつつある中、カラーリングの妙味で人気を博した記憶がございます。 Shox Upsそのものは着用選手が多く、またカレッジカラーも含めた多くのカラーリングが発売。 重量の関係上、若干下降線を辿りつつあったショックステクノロジーの普及に躍起になっていたこともあり、コラムの配置を変更するなど、細かい部分で改良をされております。 フルレングスショックスなので致し方が無いところではありますが、シューズとして、やはり重い印象。 ホールド感とフィット感が良いので、履いた感覚としてすぐに重さを感じないのですが、じわじわ来る感覚。 またクッション性能としてフルレングスショックスは、体重またはかなりの脚力がないと恩恵を受ける事は難しいことが良くわかります。 ボロンが入ったインソールのおかげで足当たりは良いのですが、硬い感触は否めません。 利点としては安定感が非常に高く、中足部からしっかり入ったTPUのおかげもあってか、ほとんどロールすることがないと思います。 前述した通りホールド感、フィット感共にカッチリしているため、その辺りを重視している方には最適かと。 近年フルレングスショックスのモデルは少なくなっていますので、体感できる可能性は低いですが、もし好みと合うようでしたら試してみるのも一興かと思います。 |
モデル名 |
Nike Air Zoom Angus ナイキ エア ズーム アンガス(Black/Chrome/White) 2003年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはE.V.A.を内蔵したフルカップタイプ。 しかしながら、内部を出来るだけ薄く仕上げ、インソールをミッドソール並みに厚くし、挿し込むことで構造上ミッドソールとして機能。 インソールのヒールにはズームエアを搭載し、高い衝撃吸収性を誇ります。 |
アッパー |
アッパーには耐摩耗性に優れたシンセティック素材を採用。 厚いタンが高いフィット感の向上とトリックの際の衝撃を緩和。 |
システム |
E.V.A. Insole Included Heel Zoom Air |
歴史背景 個人的感想 |
2001年、ゲリラ的にリリースされたDunk SBが発端に始まった空前のSBブーム。 その中でも廉価版として、発表されたのがこのズームアンガス。 デザイナーはMichael Hernandez。 Air Jordanシリーズの部分部分を組み合わせ、デザインしたとされています。 SBシリーズ自体が一部のスケートショップ限定で展開されていたため、当時はどんなモデルであっても、一定の高値が付く状況。 このモデルに関しては普及版的位置づけだったので、幅広いショップで展開され、比較的手に入れやすい環境でした。 個人的にスケートをする訳ではないので、実践的な側面での評価が出来ないですが、廉価なモデルの割にコストパフォーマンスが優れた印象。 スケーターモデルらしい剛性の高さとZoom Air特有のクッション性の良さが良いバランスでミックスされていて、9000+TAXということを考えると、当時の基準でいえば十分だったように思えます。 履き心地に関してはインソール内蔵のズームエア頼みではありますが、軽快。 アッパーがゴツく見える割に軽量なので、ソールとのバランスが良さが体感できるかと。 欠点をあげるとすれば、幅。 SBモデルはタンが厚くてサイズアップするという話はよく聞きますが、このモデルに関してはサイドアッパーの形状もあって、少し圧迫感を感じます。 人によってはサイズアップが必須かと。 その点以外は概ね満足なモデルですね。 残念だったのは地味なカラーリングが多く、この手のハッキリしたカラーが少なかったこと。 そして、このレベルの位置づけで純粋な新作デザインのモデルが継続して出てこなかったことでしょう。 ほどなくして、ブームが収束したことを考えるともう少し、ダンクSBだけではなく、この手のモデルに注力してほしかったというのが正直なところです。 |
モデル名 |
Adidas 1.1 B アディダス 1.1 バスケットボール(Black/R.White/Metallic Silver) 2006年発売 |
アウトソール | アウトソールにはノンマーキングラバーを同心円パターンとドレッドパターンのミックスにてアレンジ。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇るC.M.E.V.A.と自動的にミッドソールの硬度を変換するIntelligence Systemを搭載。 中足部から踵にかけて過度な捻じれを防止するTorsion Systemを挿入。 |
アッパー |
アッパーには足なじみが良く、しなやかなシンセティック素材を使用。 通気性を考慮されたメッシュタンとメッシュインナーがプレー中の快適さを約束してくれます。 |
システム |
Intelligence System C.M.E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
Adidasが2005年から発表をしていた、自動的にクッション性をコントロールするIntelligence System。 ピンの抜き差しやガスの入れ替えなど、遥か昔からAdidasが取り組んできた「使用者に最適なクッション性」という命題をとうとう実現させた夢の機能性。 Intelligence Systemとは、搭載された磁器がフロアの硬さ、使い手の体重等を感知し、人工知能部分に通達。 人工知能のモーターがワイヤーを回し、その人に合った適切なクッション性に、ヒール部分の硬度を随時変更していくというのが大まかな概要です。 初代搭載モデルはランニングシューズ。 それをもう一歩推し進めて開発し、バスケットボールシューズに搭載したのがこのモデル。 NBA2005-06シーズン中盤からNBA2006-07シーズン初旬にかけて、Adidasの中でも一部のトップ契約選手にのみ支給。 S・スパーズ所属のトッププレイヤー、ティム・ダンカンを筆頭にケビン・ガーネット、チャウンシー・ビラップス等もスポットにて着用。 トップ契約選手からのコメントを紐解いてみても、非常に好意的かつ戦闘力の高さを伺えておりました。 シューズとしては、若干アッパーが華奢な感覚。 Intelligence Systemは機能性と裏腹に重量があるため、ソール周りが重くなる欠点があります。 それゆえ、全体のバランスを考え、これ以上の剛性が高い重厚なアッパーを使用出来なかったのではないかと思われます。 反面ソール周りに重心がしっかりあるということの裏返しでもあるため、振り子の原理で走りやすく、そこまで大きな違和感を感じずに済むという風に捕らえることも可能。 その辺は履き手の意識の問題かと思われます。 Intelligence Systemは使用開始からある程度までは何度か勝手にチューニングしてくれますんで、その度に微妙な違いを感じることが出来、非常に面白いです。 マニュアルでも調節可能なため、本当に好みのクッション性に設定できます。 もう一点問題をあげるとすれば、フォアフットのクッション性を変えれないということ。 ランニングでもバスケットボールでも前傾姿勢になることが多いわけですから、フォアフットのクッション性までも調節できれば完璧なシステムだったと思います。 国内定価35000+Taxという金額をどう捉えるかによると思いますが、この当時一時的にもシューズとしての未来形が見えただけでも面白かったのではないかと。 しかしながら販売不振でアウトレットに山積みされたように、このシステムの先の未来を継続してAdidasが描けるような市場が無かったことが残念でなりません。 願わくば、このシステムの完成系を見たかったな、と思う未完成なモデルですね。 |
モデル名 |
Nike Air Maestro ナイキ エア マエストロ(White/Varsity Red/Midnight Navy) 2004年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いドレッドパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはポリウレタン素材を全面に使用し、安定したクッション性を発揮するヒールエア挿入。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなシンセティック素材を使用。 ダイナミックフィットインナースリーブが高いフィット感を提供。 |
システム |
Encap Heel Air P.U. Dynamic-fit inner sleeve |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1993-94年にFlight系、トップレベルモデルとして発売。 名前がAir Maestroのままになっておりますが、順序で言うとAir Maestro 2にあたります。 ダイナミックフフィットと当時基準の軽量性の高さが人気の呼び、多くの選手が着用。 89年に本格的に始まったFlight系の普及に大きな貢献をしたモデルです。 シグネチャーというわけではないものの、NBAオールスターでスコッティピッペンが着用した真っ赤なカラーリングが突出したインパクトを与えたため、彼の準シグネチャーとして扱われることが多いモデル。 90年代半ばのナイキバブル時には、真っ赤のみ極端なプレ値が付いていました。 シューズとして評価をすると、正直、今の基準でいえば、たいしたこと無いモデル。 フィット感、重量感、クッション性、共に過度な期待をすると少し肩透かしを食らうと思います。 ハードルを下げて、レトロモデルとして評価をするならば、90年代特有のポリウレタンソールの柔らかさが前面に押し出されつつも、フィット感や屈曲性が伴ったバランスの良いモデル、という感じかと。 脚力の低い方でも履きやすくチューニングされている印象ですね。 欠点はやはり通気性。 そして脚力が低くても履けると言う意味で、クッション性もちょっと低いな、と感じます。 あくまでも当時のスピードプレイヤー向けというスペックなので致し方の無いところかと。 Flight系が成熟し始める前の雰囲気を味わいたい人には面白いモデルだと思いますが、裏を返せば、そつが無さ過ぎて味気ないモデルだと思います。 |
モデル名 |
Nike Air Alpha Force 2 ナイキ エア アルファ フォース ツ- ハイ(Black/Del Sol Orange Blaze) 2003年復刻 |
アウトソール | アウトソールには安定性の高い同心円状パターンとブロックパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはポリウレタン素材を全面に使用し、安定したクッション性を発揮するヒールエア挿入。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 ストラップが足ブレを軽減。 |
システム |
Encap Heel Air P.U. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1988-89シーズンに、当時フィラデルフィア・76ersに所属していた、C・バークレーの意見を取り入れ、1987年から展開していたAir Alpha Forceの二代目として発売。 1988年に大々的に展開されたSupreme Courtキャンペーンにおいて、Air Alpha Forceを着用して撮影された画像が大々的に広告として扱われたこともあり、発売前からある程度の成功が約束されたモデルでもありました。 バークレー以外の選手も着用をしていましたが、バークレー自身の活躍が目覚ましく、初のオールNBAファーストチームに選ばれるなど選手としてノリにノリ出した時期とあって、彼の準シグネチャー的なイメージが市場にも確立。 そういった大きな流れから、以後、バークレーがフォースシリーズの中核を担うこととなります。 デザインとしては同時期に発売されたAir Force3とAir Alpha Force 1を足して2で割ったような感覚。 今となっては当たり前になった、Lowカットに近いMidカットモデルのはしり的な存在と言えます。 シューズとしては履き心地が柔らかく、このスペックにしては履きやすいモデルだと思います。 ただし、フォアのストラップは典型的な日本人の足には辛いのではないかと。 見た目以上にフォア部分が狭いと言うことと、ストラップがかなり締められるので、合う合わないがハッキリ。 足幅の広い方はストラップを通さずに着用することをお勧めします。 適度なレトロテイストを残しながら、そこそこの履き心地を保持しているため使い勝手が良い点が未だにマニア層に受け入れられている要因でしょう。 ソールがポリウレタンですので加水分解は避けられませんが、カラバリを変えて、定期的に復刻してくれると嬉しいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Converse ST Jelly Candy Hi コンバース スターテック ジェリー キャンディー ハイ(Very Cherry) 2006年復刻 |
アウトソール | アウトソールは変形式ヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはDie-Cut E.V.A.をラバーで包み込むフルカップタイプを使用。 |
アッパー |
アッパーには厚めのしっかりした天然皮革を採用。 足首周りにウレタンパッドを使用することで、しなやかなフィット感を演出。 ストラップシステムが足首をしっかりと保護し捻じれを軽減。 |
システム | Die-Cut E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1984年に発売。 国を挙げてのイベントであった、ロサンゼルス・オリンピックの公認シューズサプライヤーとしてコンバースが参加。 1976年から継続的に大ヒットを飛ばしていたプロレザーの後を受け、ロサンゼルス・オリンピックのバスケットボールUSA代表に標準を合わせ開発をされたと言われております。 当時のUSA代表には学生時代のM・ジョーダンも選出されており、このモデルを履いたことでも有名。 バスケットボールシューズとしては世界で始めて採用されたと言われるベロクロストラップなど、当時考えうる最高のマテリアルとシステムを詰め込んだことを随所に伺わせてくれます。 結果、多くのNBAプレイヤーやカレッジプレイヤーに着用され、大人気モデルに。 大きな流れで見てみると、このスターテックから、次のマーベリック、そして歴史的名作ウェポンと世界的ヒットを飛ばすプロダクトの流れが出来上がっていったと言えます。 スターテックにも2種類あり、通常のスターテックとスターテック・エナメルが存在し、 スターテック・エナメルにのみストラップが採用。 90年代半ばのヴィンテージブーム時には、程度の良いエナメルバージョンは ほとんどが非売品か手が出ないほどの高値を付けられていました。 復刻は2000年初頭のブラックコレクションの一環でスポット復刻。 本格的な復刻は2006年から。 以後、継続と言うよりも、流れでは無く単発での復刻を続けています。 シューズとしては適度なボリューム感、エナメルの存在感もあり、かなり使いまわしの利くシューズと言えるのではないでしょうか。 履き心地に関しても、厚手のカップインソールのおかげで、基礎設計が古い割にはそこそこ快適。 このモデルに共通しているのですが、何故か作りが丁寧なモノが多く、不快感が少ない、というのも不思議な点。 何よりも履いていて、ウェポンと被らない、というのは大きな利点だと思います。 復刻のカラーリングが派手すぎるか地味すぎるという極端なモデルですので、個人的にはベーシックなカラーリングで復刻をしてほしいところ。 個人的にはマニアなら一度は履いて欲しいモデルの一つですね。 |
モデル名 |
Nike Delta Force Hi ナイキ デルタ フォース ハイ(White/Obsidian/Metallic Silver) 2010年復刻 |
アウトソール | アウトソールには安定性の高い同心円状パターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはポリウレタン素材を全面に使用し、アウトソールから全体をラバーで包み込むフルカップアウトソールを採用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | Full Cup Out Sole |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1989年。 1987年から展開されていたAir Delta Forceのアナザーバージョンとして、インソールにエアライナーを搭載したAir Delta Force ACというモデルとしてデビュー。 Air Delta Forceは全部で3種類に派生し、Air Delta Force、AC、後にST。 87年発売の本家と後に出るSTはAir Force 3の流れを汲むデザイン。 Air Delta Force ACのはAir Force 2の流れを汲むデザインとなっています。 2010年、海外カタログで展開予定されていたこの復刻をASBEE系列のSMUとして国内では独占販売。 Delta Forceの復刻そのものは2003年よりスタート。 しかしながら何故かエアが搭載されてないという改悪。 3/4カットとLowカットは展開されたものの、Hiは展開されていなかったため待望の復刻だったわけなのですが、やはり同じくエア非搭載。 エアライナーの生産問題かもしれませんが、インソール裏のダイレクトなエア感を再現して欲しかったと言うのが正直なところ。 SB系でズームエア搭載モデルを販売したぐらいなので、なんだか一貫性の無さを感じてしまいますね。 シューズとしては、Air Force 2の流れを汲んだカレッジモデルと言った感じ。 近年の復刻でいえば、カッティングの違うCourt Forceっぽい印象。 モデルとして汎用性が高いため、なんとなく履いておけば、シンプルなのでコーディネートはどうにかなるだろ、という駆け込み寺的利用方法が一番適切な気がします。 カラーリングの落とし込みも容易ですし、なんといっても有名なスネークカラーもありますので、是非ともエアライナーを搭載したHiカットで再度復刻して欲しいなと切実に感じます。 |
モデル名 |
AND1 Rekanize Mid アンドワン レカナイズ ミッド(White/Carolina/Silver) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入。 インソールには復元性が高く、抗菌作用もあるゲームインソールを完備。 TPUシャンクプレートを内蔵することで、過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシンセティックレザーを使用。 アッパー全体を包み込むように伸びたTPUサポートフレームが足の過度な捻じれを防止すると共に高度なフィット感を提供。 シューレースとTPUフレームが連動していることで、好みのフィット感を長時間維持してくれます。 また、メッシュタンが必要な通気性を確保。 フルワープドデザインがスッキリ感と足を包み込む感覚を両立してくれます。 |
システム |
Duraspring Air Bag Spring Geometry TPU Support Frame |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2004-05シーズン中盤戦よりAND1契約選手着用モデルです。 加速していくストリートバスケットブームの丁度ど真ん中に発売。 NBA契約選手だけではなく、当時ESPNを中心にド派手に展開していたMixtape Tour内でも多数の選手が着用。 AND1らしいケレン味溢れるデザイン性も相まって、一気に人気が爆発。 国内でも異常に早いスピードで在庫が消えるなど、当時の隆盛を象徴するモデルの一つです。 またスポット含めてかなりのカラー展開がなされたのもこのモデルの特徴。 熱心なショップがかなりの引き合いを行っていました。 シューズとしてはAND1らしいTPUサポートフレームのホールド感が前面に出ているモデル。 NBAではガード系選手のみならずインサイドの選手も関係なく着用していた事実からも、優れた点であることが確認可能。 クッション性に関してはこの時代のモデルらしい、ソール周りのカッチリ感を感じることが出来ます。 当時、このエアバッグが割れやすく、クレームになることが多かったのも事実。 擦れに対してかなり弱かったと思います。 数年後SMUで復刻された背景もあり、未だに色褪せないプロダクトであることを証明。 名作ですので、一度試してもらいたいモデルです。 |
モデル名 |
Nike Daybreak Premium (VNTG) ナイキ デイブレイク プレミアム (ヴィンテージ加工) (Linen/Deep Orange) 2007年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性とクッション性を兼ね備えたワッフルパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには安定したクッション性を発揮するE.V.A.を搭載。 |
アッパー | アッパーには通気性の高いナイロンと天然皮革のスエードを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1979年から約2年間にわたって発売。 大ヒットを飛ばしたLDVをベースに、Nike初のカップインソール機能を持たせたモデルとしてデビュー。 ラストをLDVと共通の「ヴェクター・ラスト」を採用し、当時ランナーに馴染みのあったナイロンアッパーに仕上げ、とっつきにくさを解消。 バランスの良さから、一定の評価を得ることとなります。 生産数が多く無かった点とネーミングの元となった「アリゾナの大地に浮かぶ朝焼け」を表現したカラーリングがナイキの中では珍しく、希少化。 ヴィンテージブームの際、その珍しさから値段が高騰。 マニア垂涎のモデルとなります。 2007年から展開されるヴィンテージシリーズの一環として待望の復刻。 その中でのファーストコレクションとして選ばれ、ファーストカラーは争奪戦が繰り広げられました。 履き心地に関してはオールドスニーカーの定番範疇。 あくまで雰囲気を楽しむためのものであって、議論するレベルでは無いでしょう。 シューズとしては思い入れがなければ、ただの地味なスニーカーだと思います。 カラーリングが特殊というのもあると思いますが、このネーミングじゃなかったら成立しなかったのではないかな、と。 しかしながらアメカジなどのオールドスクールファッションには面白いくらいハマるのも事実。 着る服を選ぶのでコーディネート上級者向けではありますが、果敢にチャレンジをしてもらいたいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Adidas Top Ten Hi アディダス トップテン ハイ(R.White/Black/Black) 2006年復刻版(?) |
アウトソール | 安定したグリップ性を誇るヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.を使用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1979年から1983年までの4年間に渡り販売。 リック・バリーを中心としたNBAのトッププレイヤー10人を採用し、開発製造したことからトップテンと名付けられたと言われております。 プレイヤーのスピードに対応しつつ、ホールド感も残す、という相反する命題をクリアするために、Foreflex cutとAnkle Saverという当時としては斬新なアッパー機能性を搭載。 ソールの形状もフォアを薄めに仕上げることで、踏み込みがしやすく、スーパースター等々との差別化を図っていました。 ちなみにこのアッパーにスーパースターのソールを挿入した、トップファイブという廉価版も発売されております。 前期型と後期型があり、特に前期型はアンクルとタン部分にウレタンを使用しているため、現存していたとしてもボロボロ、ベタベタの使用できる状況にはないと思われます。 後期型もタン部分がボロボロで抜けてしまっているものがほとんど。 そうであっても、NBA選手やヨーロッパ選手用のSMUが多数発見されることから、ヴィンテージマニアの中では一定の評価を得ているモデル。 生産国もフランスメイドだけではなく散らばっている部分があり、フォルムのブレもあることから、探す楽しみがあるようです。 復刻版に関しては、オリジナルに似て非なるフォルム。 ハイカットの高さなど、全く違うので評価のしようがない感じです。 そういう意味ではまだローカットの方が、評価基準にギリギリ乗るので良いかもしれません。 そういう違いを置いておいて評価すれば、適度に履きたくなるモデル、という感じだと思います。 定番の範疇に入るモデルではありますが、スーパースターやスタンスミスなどに比べればマイナー。 そして適度なボリューム感はあり、意外とシンプルなのでコーディネートには困らない。 圧倒的な面白みは感じられませんが、あればどうにかなるよね的な、便利なモデルだと思います。 コンコルド同様、オリジナルのフォルムで復刻して欲しいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Nike Air Zoom LeBron 4 ナイキ エア ズーム レブロン フォー(White/Varsity Crimson/Midnight Navy/Metallic Gold) 2006年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはソリッドラバーにグリップの良いヘリンボーンパターンを採用。 フリーソールをモチーフに、分割式にすることで、屈曲を向上。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを使用。 インソール内蔵型フルレングスズームエアが高いクッション性と反発性を実現しております。 またミッドソールとアウトソールの間にフルレングスカーボンファイバープレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはポリウレタンを成形することで高い剛性と縫い目の無くすことを両立させたポジット素材を採用。 さらにフィット感を高めるために搭載されたインナーブーツとあいまって、強烈なまでのフィット感を提供してくれます。 また、ストラップが足首周りを固定しホールド感を向上。 |
システム |
Insole Included Full Length Zoom Air Foamposite Full Length Cabon Fiber Plate Phylon |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2006-2007シーズン、当時C・キャバリアーズ所属したレブロン・ジェームズのシグニチャーモデルです。 チームの期待を一身に背負い、勝ち進んだプレイオフ。 初のファイナルまで出場を果たし、通称「プレイオフ」と名付けられたカラーリングです。 実際にはアナザーシグニチャーモデルである、ソルジャーシリーズを着用して試合をしており、人気だった4の中ではあまりこのカラーリングに対するインパクトというのは残っていないように思えます。 このモデル自体は久々に市場に出てきた純粋な新作のポジット素材モデルということで、期待値も高く非常に売り上げも好調な成績を残しました。 国内定価がポジットモデルにしては比較的安価な18000円+TAXというのも良かったのではないかな?と記憶しております。 また代を重ねるごとに増え始めていた地域限定色及びSMUが、何かの引き金を引いたように爆発的に増えたのも、このモデルの特徴。 マニアでも追いつかない状況を作り出していきます。 シューズとしての造形は非常に美しいのですが、とにかく重い。 片足US9で約615gという数字は、筋骨隆々のレブロンの脚力ならいざ知らず、一般的にみれば本当に重たいモデルです。 また、通気性も劣悪。 とにかく蒸れます。 優れた点をあげると、クッション性は弾むような感覚。 前足部も広く、フィット感はストラップも相まって、ポジットの良さを存分に感じることが出来ます。 剛性は強烈で、捻じれも起こしにくいでしょう。 せっかくのポジットモデルではありますが、この重さと利点のつり合いが上手く取れなかったため、以後継続しなかったのではないかと予測できます。 次作以降なんとなく一貫性を感じないシリーズの方向性を考えると、一旦流れを変えたモデルと言えるかもしれませんね。 判断に困るモデルではありますが、現代の基準でポジットモデルを作るとこうなる、というのがわかりやすく表現されていると思うので、一度体感してみることをお勧めいたします。 |
モデル名 |
AND1 Rise Mid アンドワン ライズ ミッド(White/Black/Silver) 2005年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 インソールには復元性が高く、抗菌作用もあるゲームインソールを完備。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシンセティックレザーを使用。 アッパー全体を包み込むように伸びたTPUサポートフレームが足の過度な捻じれを防止すると共に高度なフィット感を提供。 シューレースとTPUフレームが連動していることで、好みのフィット感を長時間維持してくれます。 また、メッシュタンが必要な通気性を確保。 フルワープドデザインがスッキリ感と足を包み込む感覚を両立してくれます。 |
システム |
Duraspring Spring Geometry TPU Support Frame |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2003-04シーズン、AND1契約選手が着用したモデルの一つです。 その中でも当時デトロイト・ピストンズに所属していたスタープレイヤー、チャンシー・ビラップスが年間を通して着用。 プレイオフを通じて着用し続けてNBAを制覇し、ファイナルMVPを勝ち取ったことから再度脚光を浴びることになります。 元々オリジナルは販売直後から順調に売れたモデルですので、ファイナル終了時にはほとんどの御店に在庫が無い状態。 その結果もあって、発売後2年も経たないうちに国内市場向けのSMUとして復刻。 こちらはその復刻モデルとなります。 シューズとしての大きな特徴はやはりこのTPUサポートフレーム。 これだけアッパー全体に伸びると、痛いんじゃないかな?という気もするのですが、そういった部分は一切なく、包み込まれるフィット感が秀逸。 エアバッグは入っていませんが、タイチに比べ若干硬く弾力性能が高いデュラスプリングを搭載しているので、アッパーに負けることの無いバランスを備えています。 このモデルの欠点をあげるとすれば、インナーのライナーが意外と早くへたること。 通気性がAND1のデフォルトで良くないのもありますが、潰れて復元しにくくなる期間まで早いように思えます。 履き込んでいくとフィット感が変わってしまうので、その頃には買い替えた方が良いモデルということでしょう。 Rise、Uprise、Remix、Sovereignという順に脈々と受け継がれていく流れの出発点はなかなかのもの。 良き時代のAND1が体感できる一足です。 |
モデル名 |
Adidas Pro Model 2G SY アディダス プロモデル 2G SY(Black/R.White) 2001年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはグリップ性の良い、ヘリンボーンパターンを採用。 中足部をくり抜くことで軽量化を施しています。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇るC.M.E.V.A.を搭載。 中足部全体にトルションシステムを埋め込むことで、安定性の確保と足の過度なねじれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなシンセティックパテントを使用。 シェルトウがつま先の保護をし、デザインのアクセントとなっております。 |
システム |
C.M.E.V.A. Torsion System |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2000-01シーズンに発売。 ジョー・デューマスがキャリア晩年に履いたSS2Gが若手スターを中心にブレイクしたことで、過去の名作をアップデートする流れに発展。 名作プロモデルをベースに基礎設計を作り直したのがこのモデル。 NBAプレイヤーのみならず、カレッジモデルとして多くのプレイヤーが着用。 高校生時代のレブロン・ジェームズが着用していたことからも、当時の大きな流れを窺い知ることが出来ます。 国内ではそういったUSAからの流れを汲みつつ、当時のシューズセレクトショップ及びバスケットボールプロショップが大量に国内に輸入し提案。 派手目のチームカラーが多色展開されたため、着用する人を選んだものの、レトロなフォルムが受け入れられ、それなりの売り上げにつながっていたように記憶しております。 このモデルのヒットから、アッパーのデザインはほぼそのままにソールテクノロジーを変化させたアップデートモデルは現在に至るまで継続。 そのタイミングの最新ソールテクノロジーをかみ砕いたような位置づけがマニア心をくすぐるシリーズになっております。 シューズとしては見た目以上に軽さを感じてもらえると思います。 クッション材もC.M.E.V.A.のみにしては柔らかく感じる出来栄え。 思った以上に使えます。 欠点としては蒸れまくる通気性。 通気ホールが全然ないので、これは致し方ないかと。 そして、足首周りのホールド感がカットが高そうに見える割に、意外と高くない点。 これはアキレス腱部分の可動領域を広げるために、ヒール周りが伸縮ゴムになっている点が影響しているかと思われます。 この辺りは好き嫌いの部分の問題でしょうね。 履き味が軽快ですし、コストパフォーマンスとしてはエントリー系モデルとして高いと思います。 海外では前述したとおりシリーズとして継続されているものの、国内ではこのモデル以後正規展開を行っていないので、是非とも定価1万円以内くらいでアディダスジャパンが引っ張ってくれると良いな、と思うモデルの一つ。 または復刻希望ですね。 |
モデル名 |
Reebok Beatnik JPE リーボック ビートニク JPE(White/Brown) 2003年発売 |
アウトソール | アウトソールには特徴的な形状をしたシャークソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定した衝撃吸収性を誇るE.V.A.を搭載。 インソールには指の形が沿うような窪みが作られており、快適な履き心地を提供してくれます。 |
アッパー | アッパーには通気性の高いキャンバスとリッチでしなやかなヌバックを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1993年に海外のみで販売。 ブラジルメイドのスリップオンタイプのサンダル、ということでスニーカーセレクトショップが当時大量に輸入。 サンダルとスリップオンの中間という形状から受け入れられる人と受け入れられない人が真っ二つに分かれた問題作でしたが、敏感なクリエーターを中心にブレイク。 サンダルと言う概念に対して疎かった、当時の日本の履物事情に対して一石を投じる役割を果たしました。 また、各種ブランドが90年代半ばから、こういった形状のモデルを多数生産したことからもデザイン性と機能性で先見の明があったことを伺わせます。 そのオリジナルのビートニックをRDST(Reebok Design Studio Tokyo)でリデザインし、JPE(Japan Premier Edition)モデルとしてリニューアル。 オリジナルとの大きな違いはヒール周りがシューズのそれ、になっている点。 そして、シューレースが付いた点。 あくまでサンダルとしてのビートニクの履き心地は継承しながらも、上品なクロッグやデッキシューズのような感覚にアップデートされています。 ラグジュアリーな素材を採用しているため、素足で履いても様になるのはJPEとしてのポテンシャルの高さでしょう。 問題があるとすれば、とにかく汚れやすい点。 この特徴的なシャークソールは埃がまとわりつきやすく、履いた夜はお手入れ必須。 それにアッパーのキャンバス素材も非常にくすみやすいのでこれまたお手入れ必須。 上品すぎるがゆえに汚れると色目のバランスが一気に崩れてしまう点は本来の用途から考えると、ちょっとかけ離れているかな、という感想。 シューズとしての完成度が高いだけに残念ですね。 評価の基準が人それぞれなので落とし所が難しいモデルではありますが、これはこれとして、もう少し素材違いで発売しても良かったのではないかな、と思います。 クロッグやデッキシューズとしての提案ならば、十分すぎるモデルなので。 提案の仕方を変えての再販希望モデルの一つですね。 |
モデル名 |
Nike Air Pip 2 ナイキ エア ピッペン 2(White/Varsity Red/Black) 2003年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはフレックスグルーブを入れ込んだドレッドパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全体に使用。 フォアフットにはレスポンスを重視した分割式ズームエアである、アーティキュレーティドズームフォアフットエアを挿入。 リアフットにはヒールエアを搭載。 中足部にTPUシャンクプレートを入れ込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなシンセティック素材を採用。 ダイナミックフィットインナースリーブと余計なものを一切省いたプレーンなアッパーが高いフィット感を提供。 シューレースが細かく通ることで好みのフィット感に調節が可能となっております。 |
システム |
Phylon Articulated Forefoot Zoom Air Encap Heel Air TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1997-98シーズンに当時C・ブルズに在籍した、S・ピッペンのシグニチャーモデルとして発売。 レギュラーシーズンでは故障が多く着用機会が非常に少なかったものの、プレイオフ通して着用し2度目の3連覇を遂げたことでマニア層には響いているモデルと言えます。 前作までの華美な装飾から一転してのシンプルなフォルムは機能性のみを追求した仕上がり。 シンプルすぎて味気ないのが正直なところ。 たまたまとはいえ、ナイキバブルがはじけ飛んだ後の、一気にローテクへの揺り戻された当時のスニーカーシーンと被る印象が個人的はあります。 機能性としてはあくまでも接地感とレスポンスを重要視して開発。 細かく調節が出来るシューレースと相まって、シューズがしっかりと足に付いてくる感覚を得ることが出来ます。 クッション性に関しても、足裏にしっかりと入ってるなというのが良くわかります。 難点を挙げるとすれば、かなりロープロファイルに仕上げているのでクッションが早くへたる感覚。 そしてシューレースが細か過ぎて、足がむくんでくると、再度調整しなおすことが必須であること。 フィット感がタイト過ぎて痛くなります。 シューズとしては未だに実践にも使用できる基礎設計をギリギリ保持。 時代性としてシンプルな方向に突き進んでいたとは言え、あまりにもシンプルすぎますね。 もう少しS・ピッペンらしさをデザインに落とし込んでも良かったのではないかな、と思います。 機能性が十分なだけに、その点だけが個人的に残念ですね。 |
モデル名 |
Adidas Stan Smith 80's アディダス スタンスミス 80's (Neo White/Fairway) 2009年復刻版 |
アウトソール | 安定性を重視したドットパターンを採用。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1965年にフランス人テニスプレイヤー、ロバート・ハイレットの名を冠して「ハイレット」として発売。 長きにわたってトッププレイヤーの足元を支えていました。 その中でも当時飛ぶ鳥落とす勢いで活躍していたアメリカ人プレイヤー、スタン・スミスが1971年全米オープンで優勝。 着用していた「ハイレット」をファンの間では「スタン・スミス」モデルとして呼ぶようになり、1970年代半ばには「ハイレット」から「スタン・スミス」として改名し再発売。 その際に有名な肖像画プリントがタンに施され、アディダスならではの定番として定着していきます。 以後、途切れること無く、現在に至るまで生産。 2200万足というテニスシューズとしてのギネス記録も持ち合わせるなど、アディダスの歴史に純然と輝くモデルとして君臨しています。 人気の秘訣は何よりもシンプルなフォルム。 コレクター内では、「ここでデザインは完成された」というような評価もちらほら。 そして年代別で生産国やディティールが違うため、シンプルなモデルながらコレクター要素を多数持ち合わせていることも特徴。 国内では90年代の古着ブームが去った後であってもヴィンテージ市場では未だに高値で推移していることからも人気の根強さが伺えます。 2007年、一番シルエットが奇麗だったといわれている、80年代フランスメイドのスタンスミスを元に、待望の復刻 内張りすらない一枚革特有の足当たりは履き始めは不快感が若干あるものの、履きこむほどに所有者の足の形に沿うことが利点。 履き心地に関しては可もなく不可も無いレトロの定番レベルです。 一日中履くのは厳しいでしょう。 履いてみると圧倒的に違うフォルムはマニアがこだわる気持ちがわかる出来栄え。 定期的に販売されているうちに一足は押さえておきたいモデルですね。 |
モデル名 |
Air Jordan 23 エア ジョーダン 23(Black/Varsity Red/Stealth) 2008年発売 |
アウトソール |
アウトソールはジョーダンの指紋をモチーフにした同心円状パターンを採用 土踏まず部分をくり抜くことで、軽量化を図っております。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 抜群の衝撃吸収性を誇るフルレングスズームエアを搭載。 アウトソールからミッドソール内部まで支柱のように、体重の掛かる部分を計算し配置された、I.P.S.(Independent Podular Suspension)システムが弾むようなクッション性を提供。 ヒールからトウにかけてミッドソール全体をTPUシャーシでラッピングすることで剛性及び安定性の向上と、ミッドソールの軽減による軽量化を促進。 またミッドソールとアウトソールの間にカーボンファイバープレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 ボロン入りインソールが優しい足当たりをもたらしてくれます。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなシンセテック素材のコンビを採用。 アッパーを構成するパーツを極力減らすことで、縫い目によるストレスを軽減。 足首周りにはキルティング加工を施された形状記憶インナーを採用し、高いフィット感を得ることが出来ます。 |
システム |
Phylon Full Length Zoom Air TPU Support Frame Carbon Fiber Plate Foam-backed quilted collar I.P.S.(Independent Podular Suspension) Poron Inserts |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2007-08シーズンに発売。 ジョーダンの背番号である23作目ということで、ティンカー・ハットフィールドが総力を挙げてデザイン。 デザインソースはヨーロッパの建築物や工芸品、そしてジョーダン自身をモチーフにした言われております。 基本的なシューズの開発ベースはAJ14。 開発にあたって、環境配慮による接着剤の軽減を目的に構成パーツを削減。 通常だと接着剤で成形する部分を特殊ミシンで縫い上げることで、環境に優しいシューズに仕上がっております。 また副産物として、縫い合わせるため、パーツを細やかに裁断。 結果、シューズそのもののクオリティーが向上。 23作目に相応しい出来栄えとなりました。 ファーストカラーであるWhite/Titanium/University Blueは2008年1月25日に全世界1058足のみのリリース。 初っ端から強烈なインパクトを与えたことで、近年AJシリーズを購入していなかった層も巻き込み、展開された「Mid 9色」「Low 2色」は販売後ほどなくして完売。 Air Jordanシリーズの人気っぷりを再確認させるモデルとなりました。 見た目はそこまでハイテクな感じを漂わせないながらも、中身はハイテクだらけで、AJ20以降の集大成的な詰め込みよう。 特にI.P.S.システムを接地感のあるように、ひたすら薄く削った点は個人的に納得の出来栄え。 一言でいえば、あくまでもズームエアを補完してる感覚。 AJシリーズにおける、接地感とクッション性の両立という長年の課題に対する一つの答えが出たモデルだと思います。 アッパーに関しては良くも悪くもプレーンな印象。 トウ周りのTPUが足に刺さるかな?と嫌な予感がしたのですが、それは無く、このパーツが無いとシューズとして成り立たない事が履いてみるとよくわかります。 また見た目以上に軽い点も見逃せないところでしょう。 手に取ってみるとガラス細工のようなソール周りが所有欲を十分に満たすのもこのモデルの特徴。 これぞJordanというモデルだと思えるのは、マニアだけではないはずです。 スニーカー好きには、この研ぎ澄まされた彫刻のようなバランス感を一度体感して欲しいと思います。 |
モデル名 |
Reebok GR.UV Urban Shuffle VIZ DMX リーボック GR.UV別注 アーバン シャフル ビズ DMX(Carbon/Urban Green) 2002年発売 |
アウトソール | アウトソールには安定性を重視したコンビネーションラバーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定した衝撃吸収性を誇るI.M.E.V.A.を搭載。 内部に抜群の衝撃吸収性と反発性をもたらすDMX6を挿入。 TPUシャンクを中足部に入れ込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには通気性の高いメッシュとシンセティック素材のコンビを採用。 ドローコード・レーススタイルが素早い脱着を可能としてくれます。 |
システム |
I.M.E.V.A. DMX6 TPU Shank |
歴史背景 個人的感想 |
2002年に都市デザインからインスピレーションを受けたデザインを採用し、クロストレーニング系モデルとしてデビュー。 アウトソールにはボストン市のマンホールデザイン、レーシングシステムにはボストン市のつり橋のワイヤーデザインを元に開発。 ドローコードを使用したミニマムなデザインと、機能性の良さから、クリエーターがこぞってフックアップ。 国内ブランドが別注をかけるなど、かなりの盛り上がりを見せました。 北舘洋一郎氏の主宰するT6MのブランドGR.UV別注カラーがこちら。 ミリタリーテイストのある雰囲気に仕上がっております。 履き心地としてはDMXの柔らかさが全面に出ているというよりは、ソール周りの安定性の中にクッション性がしっかりある。 そしてDMXらしい空気の対流を感じることが出来る、という感覚。 元々リーボックが当時提唱をしていたコアボード(不安定な円盤の上でバランスを取る)というフィットネス用に開発されているだけあり、アッパーもこの手のモデルにしてはふにゃふにゃした感じは無く、それなりのカッチリ感を感じることが可能。 ストレッチのきいたメッシュ素材なので足のむくみにも順応。 一日中快適に過ごせます。 欠点をあえてあげるとすれば、履き込んでいくと履き口が緩くなってしまう点。 ドローコードで調節しても、こればかりは構成上の問題なのでいかんともしがたいところ。 ソール周りやアッパーのほつれ等々が無くても、耐久年数的に低くなってしまう点が玉にきずでしょう。 また全体を構成するパーツ数がそこまで多くないため、発売されたカラーリングが少なかったのは残念でした。 この時代を象徴するようなミニマムかつ前衛的なデザインが、もう少し継続性を持って市場に落とし込まれても良かったのではないかな、と個人的には思います。 2000年代前半の名品です。 再販希望ですね。 |
モデル名 |
Converse One Star コンバース ワンスター(White/Purple) 2010年復刻 |
アウトソール | 伝統的なチェッカーパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはアッパーとソールをフォクシングテープという加硫ゴムで撒き、超高熱高圧で圧着させるバルガナイズド製法を採用。 |
アッパー |
アッパーには通気性の良いキャンバス素材を使用。 トウ周りの補強用のラバーを採用。 |
システム | Vulcanized Sole |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1974年と1975年の2年間だけ生産。 当時としては革新的な剛性のレザーアッパーとクオリティーで市場に大きなインパクトを与えました。 何よりも人気の秘訣だったのは、サイドに型抜かれた、その名の通りの一つ星。 コンバースを象徴するロゴとシンプルさ、そしてたった2年間ゆえの生産数の少なさが、マニアに火をつける要因となりました。 ヴィンテージ市場での高騰もあり、1984年に限定3000足で一度復刻。 即完売したため、それすらもヴィンテージ化。 これが復刻という概念の始まり、と言われております。 そこで一旦打ち切ったものの、人気の高さから1994年より再度復刻され、現在も生産国を変えながら復刻を継続。 特に国内は、コンバース社のライセンスを伊藤忠が持っているため、ワンスターの国産とインポートで入ってきた外国産が混在するという世界レベルで不思議な状況になっております。 履き心地に関しては、基礎設計が古いのでヴァルガナイズドらしい感じと思って頂ければ。 アッパーに関しては、固い、の一言。 とにかく固いです。 で、馴染むまでにだいぶ時間がかかります。 その固さを超えた頃にはソールが削れているという、この時代のモデルらしい潰れ方をしてしまいます。 長く履きたいようでしたら、ソール特にかかとにシューグー等を塗ること必須。 ソールに対してアッパーの剛性が圧倒しているモデルなので、メンテナンスさえしていれば、かなり所有主に応えてくれるのも醍醐味。 馴染むとレザーがしっかり自分の足の形になってくれているので、しわの入り方といい、自分のものになっているな、という満足感をもたらしてくれます。 この旧式の復刻は継続してもらうとして、別ラインとして基礎設計をアップデートしたワンスターがそろそろ出てきても良いのではないかな、と個人的には思います。 せっかくなのでアディクトシリーズ辺りで試験的にやってみると面白いのではないでしょうか。 古き良きアメリカを感じさせるシューズの代表格であることは間違いないので、アメカジだ何だの言う昨今だからこそ再評価して欲しいプロダクトの一つです。 |
モデル名 |
Nike Air Mowabb ナイキ エア モワブ(Cream/Bright Mandrin/Camel/Black) 2004年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはシンプルなドッドパターンとフラットパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 安定したクッション性を誇るフォアフットエア、ヒールエアを前後に搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 ハラチフィットシステムを採用したインナーにはライクラとネオプレーンを組み合わせた合成繊維を使用することで高いフィット感を実現。 TPUヒールカウンターが過度な捻じれを防止。 |
システム |
P.U. Encap Heel Air Forefoot Air Huarache Fit System |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1991~92年に展開。 当時ナイキの提唱していた「アウトドア・クロストレーニング」というコンセプトの元に開発されデビュー。 名前の由来は、エクストリーム系アウトドアの聖地であるユタ州「モワブ」(Moab)という地名から。 初期acgのいかにもトレッキングな流れから、機動性を重視した作りになったのはこのモデルから。 当時の22000円と言う破格値もさることながら、当時の考えうる技術を詰め込んだ機能性に仕上がっております。 90年代半ばのナイキバブル時にはコアなacgファンが一気に増殖したこともあり、ヴィンテージ市場ではかなりの価格で推移。 古着との相性も良かったことから、古着屋で見つけることが多いモデルでもありました。 20年の時を経て、待望の復刻。 オリジナルとの違いはそう大きくはないようですが、全体的に明るい色目の印象。 特にオリジナルとの履き心地は違うようですね。 そういったことを置いておいて判断すると、見た目以上にゆったりしていて履きやすいモデルだと思います。 屈曲も良いですし、フィット感も強すぎるわけでも、弱すぎるわけでもなく、丁度良い感じ。 2度の復刻を遂げながらも、そこまでカラバリが増殖しなかったのは残念の一言。 acgの名作からサンプリングして落とし込んであげれば、それなりに売れたのではないかな?と。 これで山登りするか?と聞かれれば、しませんが、足元にちょっとしたアウトドアテイストを入れる分には無難なモデルではないでしょうか。 |
モデル名 |
Nike Air Force 180 Mid ナイキ エア フォース ワンエイティー ミッド(Black/White/Sport Royal/Varsity Red) 2004年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するポリウレタン素材を全面に使用。 ヒールには柔らかなクッション性をもたらすビジブルヒールエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 ダイナミックフィットインナースリーブとストラップが抜群のフィット感とホールド感を提供。 メッシュタンが必要な通気性を確保。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1991-92シーズン、当時フィラデルフィア・76ersに所属していた、C・バークレーのシグネチャーモデルとして発売。 1992年バルセロナオリンピックのために結成された伝説的チーム、ドリームチームⅠでも着用され、オリンピックカラーを含め絶大な人気に。 当時バスケットボールでの実用面で評価が高く、ストリート使用に流れるデットの数が意外と少なかったことから、ナイキバブル時はかなりのプレミア価格で取引をされておりました。 「180 Air」の特徴としては、エア部分のアウトソールをエアの形状に沿って形成し、クリアカラーにすることで180度の可視化に成功。 エアの搭載量等々が増えたわけではなく、あくまでも可視化技術の進歩によるものと捉えるのが正しいと思われます。 履いた感覚は見た目の通り安定感重視志向。 一方でホールド感はガチガチでもなく、ストラップをしっかり締めて初めて成立するようなバランス。 フォアフットに関してはエアを搭載していないので、屈曲が良い反面、少し物足りなさを感じるかと。 その分、ポリウレタンそのものが若干柔らかめにチューニングされていると思います。 歴史的にこの後、エア搭載量の飛躍的進歩からオーバーデコレーション気味になっていくわけですが、1980年代中盤から続くプラスティックパーツの流れと1990年代初頭の過渡期感を詰め込んだ、ハイテクの手前感を十分に感じてもらえるモデルと言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
New Balance M577UK D Width ニューバランス M577UK D ウィズ(Black/Chesnut/Drift) 2002年復刻 |
アウトソール | アウトソールには耐久性のあるラバーにトレイルランニングでもぶれない安定性を誇るドッド系パターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソール全体には安定したクッション性と軽量性を誇るE.V.A.を圧縮成型したC-CAPを硬さを変え三層に分けて搭載。 リアフットには軽く安定したクッション性を誇るE.V.A.をコアにし、その周りを衝撃吸収性と衝撃分散性に優れたポリウレタンで封入することで形成されたENCAPウェッジを挿入。 インソールには柔らかなクッション性を誇る圧縮ポリウレタンカップインソールを完備。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで履きこむほどに味が出る上質な天然ヌバックと天然皮革のコンビを使用。 アッパー両サイドのNマークがフィット感を高める効果を発揮。 インステップレーシングシステムが指先の自由度を確保し、しっかりとした踏み込みが可能となっております。 また、TPUヒールカップ(M.C.D.)が高いフィット感と歩行の際の過度な捻れと内転を制御。 トップモデルにのみ許された袋縫い製法が足にストレスがかかりにくい効果を発揮。 |
システム |
M.C.D. C-CAP ENCAP SL-2 |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1990年、1988年発売から爆発的なセールスを叩きだし、今なお人気機種であるM576の後継種モデルとしてデビュー。 国内での認知度は未だに定着感があまり無いモデルではありますが、U.K.を中心として人気機種として君臨。 こちらも2002年に発売された、Made In Englandモデルとなります。 フォルムとしては前作M576と同じく丸っこい形状。 それゆえSL-2ラストの中でもかなり幅広の部類に入ると思います。 また、Made In Englandモデルは往々にして柔らかな革をアッパーに使用することが多いため、使用による革の伸びが十分にあるので、フィッティングに注意が必要。 幅に関しては、ゆったり目よりもジャスト目を個人的には推奨します。 履き心地に関しては、M576と同じソールシステムながらも、なんとなくM576よりも柔らかめな印象。 一日中、軽快な履き心地が継続します。 もしかするとこの辺りの微妙な履き心地の差が世間に伝わりにくい、というのも未だ人気が定着しない理由かもしれません。 反面、履いてもらえれば良さを十分に体感可能。 価格帯がかなり高いのが玉に傷ではありますが、特定のモデルに偏りがちな国内シーンの中でも、もう少し健闘して欲しいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Nike Air Force 2 Hi ナイキ エア フォース ツ- ハイ(Obsidian/Neutral Grey) 2002年復刻 |
アウトソール | アウトソールには安定性の高い同心円状パターンとブロックパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはポリウレタン素材を全面に使用し、安定したクッション性を発揮するフルレングスエア挿入。 そしてアウトソールから全体をラバーで包み込むフルカップアウトソールを採用。 ウレタン製のインソールを採用することで柔らかな足当たりを実現。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 TPUヒールカップが踵周りの安定性を向上。 また、足首周りのライナーが厚めに取られており、包み込むようなフィット感を得られます。 |
システム |
Full Length Air Full Cup Out Sole |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1986年。 1982年に発売され、ロングセラーとなっていたAir Force 1の後継機種として高い期待値を持って登場。 当時の最新技術として取り入れられていたプラパーツなどを存分に投入されました。 NBAでは当時フィラデルフィア・76ersに所属していた、C・バークレーやM・マローンがAir Force 1から継続して着用。 広告含め二人が露出したことで、Air Forceはタフな選手が着用するモデル、といったストーリーの下地が徐々に出来上がるようになっていきます。 2年間の短命ながらも市場に与えたインパクトは大きく、現在でも別注のベースに使われるなど、かなりの頻度で復刻をされ、コアなファンを惹きつけてやまないシューズと言えます。 復刻は2002年よりスタート。 Escapeシリーズでのブレイクぶりで、思いだす方も多いでしょう。 実際に履いてみるとわかるのですが、思ったほど重量感を感じない不思議なモデル。 Air Force 1に比べ、格段に屈曲が良くなっているので、歩いていてもソール周りの不快感を感じません。 欠点をあげれば、シューレースの根もとが親指に刺さる可能性があるということ。 甲が低いというよりも、トウ周りの構成パーツの問題と言えるかもしれませんが、試着必須なモデルです。 サイズを間違えると痛くて履けません。 その他には通気性が劣悪。 ライナーが柔らかくて厚め、ということもあり、かなり蒸れます。 当時のNikeのデフォルトですね。 前述したとおり、世界中どこかの企画で復刻されているので、比較的手に入りやすい状況にあるのは嬉しい限り。 プラパーツのおかげもあり、カラーバリエーションが豊富な点も魅力的と言えます。 国内では近年復刻されていないので、ベーシックなカラーリングで復刻されれば、と思うモデルの一つです。 |
モデル名 |
Nike Air More Uptempo ナイキ エア モア アップテンポ(Midnight Navy/Midnight Navy/White) 1996年発売 |
アウトソール | アウトソールにはヘリンボーンの変形パターンと重厚なソールに屈曲性を持たせるための溝を深めに完備。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 最高のクッション性を誇る、スリーピースビジブルエアを全体に搭載。 |
アッパー |
アッパーには重厚かつしなやかな天然皮革とシンセティックのコンビを使用。 メッシュタンを採用することで必要な通気性を確保。 デザインのアクセントに一役買っている「AIR」の文字が、サイドへの補強とブレをなくし、安定感を向上させてくれます。 |
システム |
P.U. Three Pieces Visible Air |
歴史背景 個人的感想 |
NBA1996-97シーズン・プレイオフ、当時C・ブルズに在籍した史上最高のNo.2プレイヤー、S・ピッペンのシグニチャーモデルとして発売。 1996年アトランタオリンピックに向け、オリンピックカラーも同時期に登場。 ドリームチームⅠ以来の豪華絢爛メンバーで結成されたドリームチームⅢに華を添えるべく、用意されたモデルもカラーリングが秀逸の一言。 星条旗をモチーフにしたカラーリングや金メダルを連想されるカラーリングが多数用意され、着用選手の背番号が刺繍されました。 発売当時国内はナイキバブル絶頂期。 ボリューム感と存在感のあるAirの文字がアウトドア系及びHip Hop系ファッションに広く受け入れられ人気が爆発。 相当数が国内外問わず流入したにも関わらず、売り切れ店舗が続出しました。 実際に魅力的なモデルが多かった歴代Uptempoカテゴリーにおいても、一つ抜けた存在として認知。 数年に一回復刻をされても、いつの間にか無くなってしまう人気モデルとして未だに君臨しております。 また、このモデル辺りを契機に、徐々に衰退をしていったForceカテゴリーと入れ替わるようにUptempoカテゴリーが台頭。 2000年まではUptempoカテゴリー隆盛の時代を迎えることとなります。 履き味は見ての通りドッシリ感が前面に来て、その上で柔らかめのソール感が足裏を包む感覚。 フィット感も甲にゴムベルトが付いているため悪くなく、TPUなどが入ってないので思ったよりも屈曲も良いです。 ただ、問題点を挙げるなら重量。 やはり見た目の通り重たい事は否めません。 また、サイドアッパーに施されたAirの文字形状もあって、縫い目が多く、人によっては足当たりが悪いかと思われます。 個人的にはこのスリーピースビジブルエアの履き味がナイキの中では一番柔らかいと感じているので、デザインも含め、フェイバリットモデル。 ここまでAirを前面に押し出したデザイン性は無いですし、突き抜けたモノを感じますね。 本当に別注が掛けたくて仕方がないモデルです。 |
モデル名 |
Puma Beast Low プーマ ビースト ロー(Black/Brown/Black) 2003年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはストレートパターンとピボットパターンを組み合わせた独自のものを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはE.V.A.を内蔵したフルカップタイプを採用。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 TPUヒールカップがホールド感を高めてくれます。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1986~87年辺りに流通。 リザード柄のカラーリングで発売されたSlip Streamに対して、ハラコ素材で販売されたのがこのThe Beast(オリジナルの正式名称)。 以前紹介をさせてもらったHiカット同様、ヴインテージブームの際、程度の良いものだと20万円前後で取引をされておりました。 実際に古着屋等々で見るのはHiカットの方が圧倒的に多く、玉数を考えると現存したのはLowカットの方が少なかったように記憶しております。 Hiカットを追うように翌年に復刻。 そこそこ出回ったおかげで争奪戦になることも無く、お店によってはセールまで引っ張ったようです。 履いてみるとわかるのですが、LowカットだとHiカットに輪をかけて履きやすく、印象以上にボトムを選ばないことから非常に使いやすいと思います。 Lowカットだとボリュームやハラコのエグさが軽減されるというのもポイント。 通年で履けるモデルと言えるでしょう。 未だにオークション等々で見かけることが可能ですが、10年近く再版されていない事を考えると、そろそろカラー違いが出てきても悪くない時期ではないかなと思います。 |
モデル名 |
Nike LDV (VNTG) ナイキ エルディーブイ (ヴィンテージ加工) (Varsity Maze/Sail-Blue Spark) 2008年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性とクッション性を兼ね備えたワッフルパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには安定したクッション性を発揮するE.V.A.を搭載。 |
アッパー | アッパーには通気性の高いメッシュと天然皮革のスエードを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1978年に発売。 ヒット商品であったLD-1000の後継機種として華々しくデビュー。 元々は1977年に発売された、LD-1000をマイナーチェンジしたLD-1000Vというモデルでしたが、ネーミングの問題上消費者に違いが分かりにくかったため、たった1年でネーミングとカラーリングを一新し、このモデルが誕生することとなります。 元々売れていたLD-1000の後継種とあって、期待値はかなりのもの。 一番大きな違いは、このモデルからミッドソールが「硬質スポンジ」から「E.V.A.」にアップデートしたこと。 そしてLDVの元となったLD-1000Vから使用された、一軒左右の区別が付かないほど、ほぼ一直線なラストである「ヴェクター・ラスト」を採用したことでしょう。 こういった期待値に十分応える機能性を搭載したことで、当時抜群の権威を誇ったランナーズ・ワールド誌において1979年度の5つ星を獲得。 結果、ワールドワイドにナイキの人気を押し上げ、この時代におけるベストセラーとなりました。 最先端の加工技術を駆使し、2007年から展開されるヴィンテージシリーズの一環として待望の復刻。 以前過去に一度復刻されたものは非常に再現度が低かったため、このクオリティーの高さはマニア待望でありました。 オリジナルとの違いはメッシュの細かさだと言われております。 それ以外は概ねオリジナルを踏襲しているかと。 履き心地うんぬんは1970年代の設計ですので、論ずる部分では無いでしょう。 あくまでも、雰囲気をいかに楽しめるか、を主眼においたシューズだと思います。 長時間履けるものではありませんが、昨今のアメカジブームにこそしっかりハマるプロダクトだと思いますので、マニアだけでなく、もう一度見直して欲しいプロダクトの一つですね。 |
モデル名 |
AND1 Phantom Mid アンドワン ファントム ミッド(Royal/Silver/White) 2007年発売 |
アウトソール |
アウトソールには様々な動きに対応をする同心円状パターンを採用。 前足部とヒール部分で同心円が逆のパターンになるように仕上げ、様々な動きに対応をしやすい形状となっております。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはクッション材としてエアバッグとデュラスプリングを搭載し抜群の衝撃吸収性を確保。 インソールには復元性が高く抗菌作用もあるゲームインソールを更に進化させクッション性を強化したマッドゲームインソールを完備。 TPUシャンクプレートを内蔵することで、過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはギラギラと存在感を放つ、貴重な天然パテントレザーを使用。 縫い目の少ないプレーンなアッパーにすることで足に余計なストレスをかけない設計となっております。 また、メッシュタンとアッパーに空けられた通気口が足の蒸れを軽減し、快適性を保持。 |
システム |
Duraspring Air Bag TPU Shank Plate Mad Game Insole |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2006-2007シーズン、AND1契約選手着用モデルです。 AND1本丸における経営関係のゴタゴタがあり、一時期おとなしくなっていたAND1のシーズンコレクションの中でいきなりド派手に出現。 ビックリするくらいのスピードで売れまくった覚えがございます。 ハーモニクスが改善(改悪?)されて、フラットなソールになり、その上初期に戻ったかのような細身のフォルムゆえに成り立ったデザインバランスが秀逸。 ひたすら引き算のデザインながらも、華美な素材を用いることで、存在感を向上。 シンプルさと外連味を両立させた不思議なモデルです。 履き心地に関しては、ソールは硬めですが、インソールのおかげで足当たりは柔らかめ。 フラットなソールになった割には、ヒール周りがガッツリカットされていることで思ったよりも安定感がないと思います。 あくまでも前のめりになることを前提に作成されていることが良くわかるでしょう。 足入れ等々はシームレスアッパーなので快適そのもの。 蒸れるのはAND1のデフォルトでしょう。 テクノロジー的にはとりわけ新しい部分がないモデルではありますが、この存在感だけでAND1のハイテク史に残すべきモデルであると個人的には思います。 |
モデル名 |
Adidas Pro Shell アディダス プロシェル(Black/Silver) 2000年復刻版(?) |
アウトソール | オーソドックスかつ、特徴的なヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.を使用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1970年代後半より発売開始。 当時としては珍しく、カットの高さによって名前が違う珍モデルとして認知。 Lowカットはスーパースター。 Midカットはプロシェル。 Hiカットはプロモデル。 この中間という位置が災いしたのか、それともMidカットという定義が当時浸透をしていなかったせいなのか、ヴィンテージ市場でもなかなかお目にかかりにくく、玉数が少ない事で知られております。 現代においてもスポットで展開するも、継続して販売されるようなことが無い事もあって、スーパースターの影に隠れたモデルという印象が強いですね。 実際に履いてみるとわかるのですが、スーパースターほど抜けるような感覚も無く、プロモデルほど履くのが面倒でもない、という意味で現代的には丁度良いモデルだと思います。 ベロクロをしっかり締めるとかなりホールド感が増すので、軽快に履くようでしたらブラブラとさせても良いかと。 復刻版は今のところ「スーパースター 2」のスペックですので、パフも柔らかく、履き始めから馴染むので硬さを感じなくて済みますね。 最近では80'sのスペックで様々なモデルが販売されていますので、是非ともこれも復刻し直して欲しいところ。 シンプルなカラーリングまたはmi adidas辺りで展開して、現在の過小評価を覆して欲しいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Nike Air Bakin' ナイキ エア ベーキン(Black/Metallic Silver/V.Red/Orange) 2007年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはオーソドックスなドレッドパターンを耐摩耗性に優れたDRC素材に採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには軽量かつ安定したクッション性を発揮するファイロンを全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るマルチチャンバーエアを搭載。 リアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシンセティックレザーを採用。 メッシュブーティーを採用することで必要な通気性とフィット感を確保。 シューレースが細かく通ることで好みのフィット感に調節が可能となっております。 |
システム |
P.U. Forefoot Air Blow Molded Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1997-98シーズン、当時C・ブルズに在籍したD・ロッドマンのモデルとして開発。
しかしながら、D・ロッドマンのConverse移籍により、M・ヒートに在籍した、T・ハーダウェイのシグネチャーモデルとして変更発売。 発売後即、ヒール及びタンに刺繍されたAirの文字がイスラム教における神様「アラー」に見えるというクレームが付き、大問題となって回収。 とにかく最後の最後までいわくの付いたお騒がせモデル。 日本国内で販売された分に関しては、基本的に問題とならなかったため、それなりに流通。 しかしながら、ナイキバブル末期だったこともあり、そこまでの盛り上がりは無く、いつの間にか消えていった印象があります。 そういった部分を改善し、2007年に海外にて復刻。 タイミング的に国内のバスケットボール漫画にて着用している選手がいたため、国内流入分は即完売するという不思議な現象を引き起こしました。 個人的な感覚としては、まず硬い。 アウトソールのDRC素材がかなりきいているんだとは思いますが、とにかく硬い。 フォアフットなんかエア本当に入ってるんだろうな?と思ってしまう程。 そんな硬いソールの割には、曲がるアッパー。 もちろん通気性もかなりのもの。 チグハグさばかりが前面に出されている感じではあるのですが、実験的な部分も一つ。 シューレースが細かく調整可能だと言うこと。 2000年辺りまではシューレースが細かく、とにかく自分好みにフィッティング出来るようなモデルが多数生まれます。 その先駆け的なモデルと言っても良いかと。 様々な部分で中途半端ゆえ総じて判断に困るモデルではありますが、好きな人には好きなモデルと言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
Reebok Pump Fury Superlite リーボック ポンプ フューリー スーパーライト(Black/M.Grey/L.Grey/Lime) 2010年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはE.V.A.とブローンラバーを配合した屈曲の良い素材をダイアモンドパターンにカッティング。 ダイアモンドパターンの内部をミッドソールごとくり抜くことで軽量性を促進。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはクッション性と軽量性を両立した3D Ultra Lightを採用。 アッパーとミッドソールの間に新開発された超軽量カーボンファイバープレートを挿し込むことで過度な捻じれとロールを軽減。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 インソール下にはボロンをフルレングスで貼り付けることでカーボンへの足当たりを緩和。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで軽量性に優れたポリマー素材を使用。 シームレスワンピースのアッパーが足の余計なストレスを軽減。 アッパー全体に無数の通気口が開けられたことで軽量性と高い通気性を完備。 つま先にリフレクター素材を入れ込むことで夜間走行安全性を向上。 アッパー全体を包み込むように伸びたインスタポンプ・テクノロジーが好みのフィット感を提供してくれます。 |
システム |
Polymer Uppers Exo-skeletal Comprehensive Pump System Carbon Fiber Plate 3D Ultra Light |
歴史背景 個人的感想 |
1989年に発表したポンプシステムから20年。 初代ポンプフューリーから16年。 前作フューリー 2.0から6年。 待望論の中、2009年から1年間かけて再度ポンプシステムを評価し直すアニバーサリー企画の一環としてデビュー。 販売までに紆余曲折あったものの、チャネル限定にてローンチ。 瞬く間に売れたカラーリングと、アウトレットまで流れたカラーリングがハッキリと別れる、なんとも評価のじづらい結果となりました。 シューズとして完成度は非常に高いものの、ポンプフューリーか?と言われれば「別物かなぁ」と言わざるを得ない履き味。 個人的には良い意味で進化したかな、と思ってはいます。 内容としては明らかに軽量であること。(約290g程度) そして硬質なクッション性でしょう。 初代はヘクサライトらしい柔らかな感覚が前面に押し出されていたのですが、こちらはカーボンファイバーがフルレングスで入れ込まれていることもあり、しなやかだけれども適度な反発性がある感覚です。 初代の様に下駄型では無いので、中足部のおぼつかなさは解消。 屈曲性が高い事もあって、前に前に足が進むような不思議な安定感がございます。 個人的に唯一合わなかったのが、捻じれに対する補正が強すぎること。 通常利点としてあげられる所なのですが、個人的な歩行癖の問題もあり、ここまで無くても良いのにな、と思ってしまいました。 それ以外は概ね満足な出来栄え。 ポンプフューリーという冠の関係上、どうしても開発ペースが遅くなるのは仕様がないところではありますが、この路線を含め新作が出ることを期待したいプロダクトです。 |
モデル名 |
Air Jordan Carmelo 1.5 エア ジョーダン カーメロ 1.5(Black/Metallic Silver/University Blue) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールは安定性を重視した同心円状パターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 ミッドソール全体に安定かつ柔らかな履き心地を提供するフルレングスエアを搭載。 インソール裏にボロンを貼り付けることでクッション性を向上。 またミッドソール内部にTPUシャンクプレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなシンセテック素材のコンビを採用。 ヒールから包み込むように伸びたカップ状のサイドアッパーが高いホールド感を提供。 内側の縫い目を極力排除したワンピースタイプのアッパーがストレスを軽減。 またインナー内部に搭載されたスフィアインナーが快適な通気性をもたらしてくれます。 |
システム |
Phylon Full Length Air TPU Shank Plate Sphere Dry |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2004-05シーズンに当時デンバー・ナゲッツに所属したカーメロ・アンソニーのモデルとしてデビュー。 ルーキーイヤーにしっかりとした結果を出したことで、二年目にはJordanブランドからシグネチャーモデルを出すと言うスピード出世。 ジョーダン引退後空白だったブランドの顔として、大きな期待値を持って大々的にプロモーションされました。 当時ブランド内で展開をされていた、「.5」シリーズをベースに「AJ1」と「AJ2」のデザインをベースに掛け合わせ、0からデザインを起こしなおし、今でいうハイブリットモデルとして開発。 アパレルで押し進められていたスフィアドライ機能をインナーに採用するなど、実験的な側面も持ち合わせておりました。 シューズとしてはフォルムが丸っこい事もあり、幅広で履きやすく、扱いやすい感覚。 クッション性に関しても、フルレングスエアらしい安定感が前面に押し出されています。 取り立てて欠点らしい欠点が見つからないモデルなのですが、人によってはホールド感不足を感じるかもしれません。 シューレースの形状もあり、若干甘めだと思います。 歴代AJのパーツを組み合わせただけのモデルが乱発する中、歴代のAJデザインがベースながらも、0からデザインを起こしなおしたモデルがいかに秀逸か、という事を十分に体感させてくれるモデルと言えるかもしれません。 |
モデル名 |
Air Jordan 11 Low エア ジョーダン 11 ロー(Black/Dark Grey/True Red) 1996年発売 |
アウトソール | 独特の緩いドレッドパターンとヘリンボーンパターンをミックスした独自のアウトソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 ミッドソール全体に柔らかな履き心地を提供するフルレングスエアを搭載。 またミッドソールとアウトソールの間にカーボンファイバープレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには抜群の通気性を誇るメッシュ素材と剛性の高い天然皮革、そしてデュラバックのコンビを採用。 クイックシューレースシステムが脱着を容易にしながら、確実なホールド感を提供。 ライナーには非常に柔らかい素材が使用されており、踵の靴擦れを防止しています。 |
システム |
Phylon Full Length Air Carbon Fiber Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1995-96シーズンオフに発売。 シーズン72勝という大記録を引っ提げプレイオフに臨んだジョーダンが、プレイオフの期間中に突如AJ11 Hiから履き変えた一品。 このモデルを履いて本格的なカムバックから、たった1年でNBAを制覇いたします。 当時、ジョーダン用にAJ11 Hiを純粋にローカットにしたPEがありましたが、そちらではなく、当時はこちらが正式なローカットモデルとしてリリース。 時は狂乱のナイキバブル。 国内では、施し方は違えど、ハイカットと同じく通気性を重視したアッパーが斬新なデザインとして受け入れ、プレミアム化。 ハイカットに比べ、非道に流通量が多かったこともあり、二万代前半の金額で推移しておりました。 ジョーダン自身が履いた黒赤が一番高値を付けるのが当時の慣例だったものの、流通量の関係上から同時期発売されたもう一色の白灰色の方が高値をつけていたように記憶しております。 シューズとしては非常にバランスが良く作られていると思います。 ハイカットの問題点はキャンバス地における剛性の低さ。 その部分を解消しつつ、通気性は維持する、というメッセージ性が履くとよくわかる仕上がりになっています。 90年代半ばの感覚だとローカットになりますが、2011年現在の感覚だとミッドカット程度の高さになるのは御愛嬌。 ホールド感等々も不安になることが無いと思います。 タントップの形状やフォルム感から「AJ11+AJ3=AJ11 Low」というのが、個人的な印象です。 スペックから日本の夏にピッタリで軽快なモデルだと思います。 復刻版盛り上がらないのが不思議でなりませんね。 |
モデル名 |
Adidas Crazy 8 アディダス クレイジー 8(R.White/U.Red/M.Silver) 2006年復刻版 |
アウトソール |
安定したグリップ性を誇るヘリンボーンパターンを採用。 中足部を大胆にくり抜くことで軽量化を促進。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るC.M.E.V.A.を使用。 中足部には過度な捻じれを防止するTorsion Systemをアウトソールとミッドソールの間に内蔵。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセティック素材を採用。 ライナー及びタンにはガーゼのようなしなやかなメッシュ素材を採用し、快適性を向上。 サイドアッパーまでミッドソール素材が包むことで、安定性と剛性を完備。 |
システム |
C.M.E.V.A. Torsion System Feet You Wear |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1997-98シーズン、L・レイカーズ所属のK・ブライアントのシグニチャーモデルとして発売。 当時、J・スタークスやD・ムトンボくらいしかオールスタークラスの契約選手がいなかったアディダスにおいて、今後を担うビッグネームとして華々しくデビュー。 2年目のシーズンを充実させ、個人としてはファン投票によりNBA史上最年少でオールスター選出。 若かりしコービーの勢いを感じさせるモデルと言えます。 シューズとしては当時アディダスの押し進めていた、人間の足本来の動きを妨げることなく、しなやかなクッション性をもたらすというFeet You Wear(フィーツーウェア)コンセプトを採用。 Feet You Wear(フィーツーウェア)をざっくり説明すると、素足なら怪我をしないのに、靴を履くと怪我をしてしまうのは何故だ?という所に注目し、設計開発を行うコンセプトの事を言います。 確かにシューズとして接地感が高く、足運びはスムーズな気がします。 ですが、個人的にはクッション性が若干硬いかなというイメージ。 ホールド感は甘めですね。 また、素足感を重要視しているせいか、踏み込みがしやすいように足幅が非常にゆったりしていることも特徴です。 復刻版は2005年から定期的に展開。 元々Kobe 8というモデル名だったのをアディダスから揉めに揉めて契約破棄したコービーを皮肉ってCrazy 8と名付けた際に起こった舌戦もこのモデルのハイライトの一部と言えるかもしれません。 |
モデル名 |
Adidas ZX8000 アディダス ZX8000(White/Metallic Silver/Titanium) 2005年復刻版(?) |
アウトソール | アウトソールにはカーボン含有量が多く耐摩耗性に優れ、当時のF-1レースに使用されるタイヤと同じ素材のラバー(Monza F-1)で形成された、ポジトラクションランニングソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソール全体には通常のP.U.よりも軽くて弾力性に富み、衝撃吸収性が持続するプロライトミッドソールを使用。 ヒールには柔らかなクッションを発揮するSoft Cellを搭載。 前方外側と後方内側にオーバーサピネーションとオーバープロネーションを防ぐ、ガイダンスエレメントを挿入。 中足部に埋め込まれたTorsion Systemが足の過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかな天然皮革のスエードを採用。 外付けのTPUヒールカウンターが足ぶれを無くし、自然な歩行を実現。 |
システム |
P.U. Torsion System Soft Cell Guidance Element |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1989年にZXシリーズのトップ機種として発売。 特に足の捻じれを未然に可能な限り防止するトルションシステムを初搭載したモデルとして大々的にデビュー。 当時のアディダスとしては革命的なテクノロジーを多数詰め込んだモデルだったものの、ストリートユースに受け入れられたわけではなく、あくまでシリアスアスリート向けでした。 国内で本格的に認知されたのは2000年に入ってから。 2000年前後に起きた裏原宿ブーム時のアパレルフォルムが太くも無く、細くも無く、といったラインだったため、そこに上手くハマるモデルとしてセレクト系シューズショップやスタイリストがこぞってプッシュ。 元々ヨーロッパで人気が高かったこともあり、様々な海外別注色が国内に流入。 適度なボリューム感がジャンル問わず合わせ易かったこともあり、一気に市民権を得ました。 履き心地も悪くないですし、日本人が履いても十分にゆったりな足幅ですので、快適なモデルだと思います。 近年では争奪戦が行われているような感じも無く、好きな人が好きなタイミングで購入している印象。 カラーバリエーションや素材違いがスポットで出ていますので、食わず嫌いをせずに試して欲しいモデルです。 |
モデル名 |
Air Jordan 22 エア ジョーダン 22(Black/Black *Basketball Leather) 2007年発売 |
アウトソール | アウトソールは安定したグリップ性を発揮するドレッドパターンとオクトパスパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 アウトソールからミッドソール内部まで支柱のように、体重の掛かる部分を計算し配置された、I.P.S.(Independent Podular Suspension)システムが弾むようなクッション性を提供。 ヒールには使用者の好みによって、スームエアかエンキャップヒールエアかを選び入れ替えることが出来るインターチェンジシステムを採用。 またミッドソールとアウトソールの間にチタンシャンクプレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなシンセテック素材のコンビを採用。 サイドTPUとトライアングルパターンのタンが通気性を確保。 特殊な形状に作られたヒールカウンターが剛性と踵周りの保護機能を上昇。 足首周りにはキルティング加工を施された形状記憶インナーを採用し、縫い目の少ないアッパーと相まって、高いフィット感を得ることが出来ます。 |
システム |
Phylon Heel Zoom Air / Encaped Heel Air (Interchange System) I.P.S. (Independent Podular Suspension) Titanium Shank Plate Foam-backed quilted collar |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2006-07シーズンに発売。 デザイナーは前作に引き続きドウェイン・エドワーズが担当。 前作AJ21で、当時としてはある程度の完成系を見たテクノロジーをベースに、改良を加えられたのがこのモデル。 デザインはステルス戦闘機F-22 Raptorをモチーフに開発。 アッパーのデザインはF-22のエアロダイナミックカットと相手のレーダーに引っ掛からない特殊な装甲を。 サイドTPUは翼の下に隠れるエアダクトをイメージ。 到る処にF-22の機能性とオーバーラップさせて作成されております。 シューズとしてまず思うことが、見た目以上に軽い、ということ。 前作AJ21も十分にフィット感があって、あまり重量感を感じない出来栄えだったにも関わらず、それを更に越えてきた点は特筆すべきところかと。 デザイナーの前作AJ21よりも更に軽量にしたい意向からカーボンシャンクをチタンシャンクに変更した点が利いているように思えます。 そしてシームレスなインナーはさることながら、踵周りのフィット感が非常に高いため、弾むようなクッション性ながらも足にすんなり付いてくる感覚。 この辺りは非常に良くできているな、と。 敢えてバランスに対してケチをつけるとすれば、素材の関係もあるとは思いますが、屈曲が少し弱い気がします。 また、薄めに設定したと言われているミッドソールながらも結構厚め、だと言うこと。 常に前のめりになって突っ込むような、前足部のコート感覚を重要視するようなプレイヤーには向かない気がします。 あくまでもオールラウンダー向けなモデル、って感じですかね。 本家よりもその後に出たPEシリーズの方が増色をしたという不思議なモデルではありますが、その分カラバリの楽しみがあるモデル。 履いてみてもクドくないハイテク感なのでバッシュ好きには是非とも探してもらいたい一品だと思います。 |
モデル名 |
Nike Air Zoom Kobe 3 ナイキ エア ズーム コービー 3(Black/White/Anthrct/Varsity Maze) 2007年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはグリップ性の高いドレッドパターンとモーションポッドと呼ばれる独自のドッドパターンを採用。 フレックスグルーブを入れ込むことで、ヒール周りの稼動域を強化しております。 ミッドソールとアウトソールの間にカーボンシャンクプレートを搭載することで、過度な捻れに対応。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮する軽量ファイロンと、高い接地感と適度なクッション性と反発性を誇るFull-Length Zoom Airを搭載。 ミッドソール全体をアウトソールで包み込むことで、耐久性を高めると共に、足が捻れた状態でもギリギリまでグリップ性を発揮するようなシステムとなっております。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革、しなやかなシンセティック素材、合成樹脂とメッシュ素材を使用。 フルレングスフィットスリーブを搭載し、全体を包み込むように作られたアッパーがしなやかで柔らかく常に高いフィット感を提供。 合成樹脂の下がメッシュのため、高い通気性を完備。 |
システム |
Phylon Full-Length Zoom Air Full-Length Fit Sleeve |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2007-2008シーズン、L・レイカーズ所属のスーパースター、K・ブライアントのシグニチャーモデルです。 前作のような多発系ではなく、本線一本にまた絞られマーケティングを展開。 前作とはうって変わり、様々なパーツを外しながらいかに戦闘力を維持するのか、に注力して開発。 結果、アッパー大部分をフィットスリーブにし、合成樹脂で包み込むという手法を選択。 圧倒的な屈曲の良さを実現させ、通気性を完備している点が特徴。 華奢なアッパーゆえ、ガード系プレイヤーのモデルにしては珍しくカットが高いのも特殊な点だと思います。 履いた感覚はやはりソール周りが勝ってる印象。 良く言えば、アッパーに不必要なストレスを感じずに済むので、ソールのクッション性をしっかり感じることが出来る。 悪く言えば、アッパーが軽すぎて、ソールに対して足が付いてこない感覚。 かなり好き嫌いが別れるところだとは思いますが、この後の路線を考えると順当な進化だったな、と思います。 ある意味、こんなエグいデザインのシューズもなかなか無いので、これはこれで個人的には良しなモデルですね。 |
モデル名 |
Nike Air Zoom Kobe 2 ナイキ エア ズーム コービー 2(Black/Black/Varsity Maze) 2006年発売 |
アウトソール | 屈曲と足の動きに合わせスムーズに動くことを前提に分割されたフレックスグルーブアウトソールにグリップの高いドレッドパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソール全体には安定したクッション性を発揮する軽量ファイロンを使用。 ミッドソール前後にZoom Airを搭載し、高い接地感と適度なクッション性と反発性を実現。 また、大型のカーボンシャンクプレートをミッドソール全体に入れ込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセティック素材を使用。 インナーブーツを搭載することで高いフィット感と足馴染みの良さを確保。 メッシュパーツを多用することで、必要な通気性を十分に確保し、ストラップが足首の保護とブレを無くしてくれます。 |
システム |
Phylon Forefoot Zoom Air Heel Zoom Air |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2006-2007およびNBA2006-2007プレイオフ着用、ロサンゼルス・レイカーズ所属のスタープレイヤー、コービー・ブライアントのシグニチャーモデルです。 前作が若干平凡な出来ながらもセールス的に恵まれたため、高い期待値を持ってデビュー。 今作はコンセプト的に中間部分にあたる「通常版」の他に「Light」「Strong」という部分的に強化したり、軽量化を施した3種が同時に発表。 コービーの持つ多様性を表現したそうですが、結果的に若干印象がぼやけてしまったように思えます。 当の本人はほとんど通常版を着用。 実際に履いてみるとわかるのですが、Air Zoom Huarache 2K4、2K5の延長上という意味でいえば、前作よりもこちらの方が近いように思えます。 ハラチフィットと言うよりもちょっと厚めのインナーブーツという感じな点とストラップが動きに対して剥げにくくなっているのでフィット感を強化されているという印象。 つま先は前作同様、踏み込みやすいように若干広めに取られています。 個人的にはすんなり作られているようで、結構使い手を制限する印象。 パーツパーツが意外と足のどこかで合わない、という感じです。 特にこのインナーブーツの継ぎ目がジャストサイズだと当たったので、ハーフアップしなければならなかった点が残念でしたね。 歴代Kobeの中でこのモデルまでは足し算的なデザインですので、そういった意味では今となっては貴重。 この後から始まる怒涛の引き算的デザインの契機になったモデルと言えるのかもしれません。 |
モデル名 |
Air Jordan 21 エア ジョーダン 21(Black/Flint Grey/White) 2006年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはグリップ性の高いDNAパターンを採用。 土踏まず部分をくり抜くことで、軽量化を図っております。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 アウトソールからミッドソール内部まで支柱のように、体重の掛かる部分を計算し配置された、I.P.S.(Independent Podular Suspension)システムが弾むようなクッション性を提供。 ヒールには使用者の好みによって、スームエアかエンキャップヒールエアかを選び入れ替えることが出来るインターチェンジシステムを採用。 またミッドソールとアウトソールの間にカーボンファイバープレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなシンセテック素材のコンビを採用。 (他カラーのスエード版はイタリアンラグジュアリースエードを採用) サイドに伸びた特殊テキスタイルが通気性とサポート性を向上。 足首周りにはキルティング加工を施された形状記憶インナーを採用し、縫い目の少ないアッパーと相まって、高いフィット感を得ることが出来ます。 |
システム |
Phylon Heel Zoom Air Encaped Heel Air (Interchange System) I.P.S.(Independent Podular Suspension) Carbon Fiber Plate Foam-backed quilted collar |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2005-06シーズンに発売。 デザイナーはドウェイン・エドワーズが担当。 デザインソースとしてはベントレーのコンティニアル GT クーペをモチーフに作成。 フロントグリル部分が特に似ていると言われています。 開発コンセプトは、今までのAir Jordanシリーズに比べ、いかにシンプルに出来るか? それでいて最新の機能を詰め込めるか?だったそうです。 実際に機能性としては前作20で発表されたI.P.S.を更に進化させ、ヒール部分のクッション性を更に足すことに成功。 この入れ替え式はなかなか秀逸で、インソール下にダイレクトにエアを入れ込むため、感触をハッキリと体感可能。 シンプルなアッパーに高機能性のソールの組み合わせは、往々にしてアッパーが負けることが多いのですが、このモデルに関しては十分に剛性を確保しているため一体感を感じることが出来ます。 また、重量も見た目の割には軽く、良くまとまっている印象。 当時のJordanブランド契約選手の多くが着用していた点も納得がいきます。 シンプルすぎるアッパーゆえコントラストの利いたカラバリが増えず、あまり評価を得られていませんが、十分魅力的なモデルだと思います。 本家の後にPEモデルも発売されているので、好みのカラーリングを探して、このバランス感を一度体感してみて欲しいところです。 |
モデル名 |
Nike Air Max 93' ナイキ エア マックス 93'(White/Chlorine Blue/Vol Purple) 2003年復刻 |
アウトソール |
アウトソールにはフレックスグルーブを入れ込んだ独自のワッフルパターン。 (Vフレックスグルーブ付きコンプリートワッフルソール) |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るブローモールドエアを搭載。 リアフットには安定した衝撃吸収性を誇るフォアフットエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなシンセテック素材と通気性の高いメッシュを採用。 ダイナミックインナースリーブが高いフィット感を提供し、モノフィラメントメッシュ製サイドパネルが高い通気性を完備。 TPUヒールカップが過度な捻じれを防止します。 |
システム |
P.U. Forefoot Air Blow Molded Air Dynamic Inner Sleeve TPU Heel Cup |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1993 Springシーズンにデビュー。 Air Max 93’というのが通り名に近年なってますが、当時としてはAir Max 5という表現でした。 更なるクッション性を求めて開発された大型エアは従来の横からしか見えないというAir Maxの概念を覆し、ヒール周り全体を視覚化することに成功。 シリアスなフォルムながら、蛍光色系のポップな色遣い視覚化したAirと組み合わせを展開することで、魅力的なモデルに昇華。 ソールシステムが後に発売され大ヒットとなるAir Burstシリーズに引き継がれたことなどを取ってみても、いかに完成度が高かったのかを窺い知ることが出来ると思います。 ただ、残念だったのが当時はホワイトベースのカラーリングのみの展開だったこと。 ボリューム感の無い、そぎ落としたフォルムゆえの戦略だったのかもしれませんが、別注等々も無かったことが不思議でなりません。 2000年代に入り、他のカラーリングも少しずつ出てきましたが、大々的に展開されたのは2006年の3 Decades Of Cushioning辺りから。 ポテンシャルが高いだけにiD辺りの継続があっても良いモデルではないかなと思います。 シューズとしてはクッション性よりも先に軽量感や通気性の良さが先にくるモデルですね。 クッション性に関してはブローモールドの特性として柔らかいと言うよりも、どっしりと支える感覚。 個人的にはインソール下にボロン一枚張るだけで一気に印象が変わるんだろうな、といつも思います。 欠点をあげるとすれば、人によってTPUヒールカップが当たって痛い可能性があること。 軽量性を重視して、ヒール周りのインナーも削ってるので、合う合わないがハッキリしていると思います。 後はBWや95辺りに比べると若干幅が狭めですね。 個人的にはこのソールを使った名品が一杯ありますので、その辺りと合わせて一度試してもらいたいモデルの一つです。 出来れば過去の名品含め復刻して欲しいですね。 |
モデル名 |
Reebok Insta Pump Fury リーボック インスタ ポンプ フューリー(Black/Fire Cracker Red/White) 2001年復刻 |
アウトソール |
アウトソールにはノンマーキングラバーアウトソールを採用。 大胆に中足部をくり抜くことで軽量化を促進。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかな衝撃吸収性を誇るポリウレタンと従来のE.V.A.フォームにくらべ約23%の衝撃吸収率がアップするHEXALITEをヒールに搭載。 中足部にグラファイト・プレートを入れ込むことで過度な捻じれを防止し、安定性を向上。 |
アッパー |
アッパーには通気性の高いメッシュ素材とストレッチ素材を全体に使用。 3Dスコッチライトを散りばめることで夜間走行性の安全を確保。 アッパー全体を包み込むように伸びたインスタポンプ・テクノロジーが好みのフィット感を提供してくれます。 |
システム |
P.U. HEXALITE Graphite Plate |
歴史背景 個人的感想 |
歴史は前回エントリーを参照。 当時のChamps Sportsの別注カラー。 個人的には一番好みのカラーリングをまとったモデルです。 履き心地に関して言うと、下駄型のソールがベタ足で歩く日本人には実はあまり向いていないモデルだと思います。 とは言え、不快感は無く、土踏まず部分が心もとない感覚に陥りやすいかと。 クッション性に関してはヒールのヘクサライトだけですので、メチャクチャ良い、というわけでもなく、まぁ柔らかいかな程度に思っていただければ。 それよりも全体の軽量性の方が先に印象として来る感覚だと思います。 オーバーサイズで履くとバランスが崩れるので、フィッティングはジャスト目必須なモデルでもありますね。 欠点をあげるとすれば、履く頻度によって、バックベルトが千切れてしまうこと。 また、インソール含めたクッションが意外と早くへたる、ということでしょう。 ファッション的にはストリート系からモードの外しまで幅広く対応をするので、汎用性が異常に高いモデルだと思います。 しかしながら、こういうシューレース・レスな分野を切り開いた功績は圧倒的であると同時に、歴史的にこれを超えるヒットモデルが出ていないことも事実。 個人的には敢えて順当に進化した、純製機種が生まれてほしいな、と思います。 |
モデル名 |
Reebok Insta Pump Fury リーボック インスタ ポンプ フューリー(Blue/Black/Silver/Red) 2010年復刻 |
アウトソール |
アウトソールにはノンマーキングラバーアウトソールを採用。 大胆に中足部をくり抜くことで軽量化を促進。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかな衝撃吸収性を誇るポリウレタンと従来のE.V.A.フォームにくらべ約23%の衝撃吸収率がアップするHEXALITEをヒールに搭載。 中足部にグラファイト・プレートを入れ込むことで過度な捻じれを防止し、安定性を向上。 |
アッパー |
アッパーには通気性の高いメッシュ素材とストレッチ素材を全体に使用。 3Dスコッチライトを散りばめることで夜間走行性の安全を確保。 アッパー全体を包み込むように伸びたインスタポンプ・テクノロジーが好みのフィット感を提供してくれます。 |
システム |
P.U. HEXALITE Graphite Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1994年に発売。 1989年に発表したポンプシステムを改良し、それまではアッパーに内蔵することでしか成り立たなかった、空気を入れるパーツであるブラッターを外部に露見させアッパーの一部にすることに成功。 これによりアッパーパーツを圧倒的に削ることが出来、軽量化を促進。 全体を包み込む形状を採用することで、足の形に関わらず最適なフィット感と素早い脱着を可能にした点は歴史的な革命でした。 ソールにおいても、人間が通常地面に着くことの無い部分である土踏まずを研究し、ミッドソールからごっそりと削る試みを施行。 代わりに中足部部分に黒鉛からなるグラファイト・プレートを挿し込むことで、剛性としなやかさを両立。 結果、代名詞とも言われる下駄型ソールが生まれました。 現在、世界各国で販売されている復刻版は、1995年に発売された後期型になります。 前期型との違いは甲部分のパーツ、トウ周り、ミッドソールとヘクサライトのサイズ、アウトソール、ヒールカウンターと多岐にわたります。 プロモーションとしては、全盛期のアーティスト「Björk」がファーストカラーを履き、1995年「CUT誌」の表紙を飾ったことが有名。 発売当初は芳しくなかったセールスも徐々に伸び、ハイテクスニーカーブームと重なることで飛躍的な定着を遂げることとなります。 このモデルはセカンドカラーにあたり、ファーストに比べ全体の販売数が少なかったせいか、ブーム時はデッドで10万程度まで高騰。 スニーカー好きには高根の花でした。 後期モデルへのカラー移植とはいえ、定価程度で購入できるようになった現在は良い時代になったもんだ、と個人的には思うところです。 |
モデル名 |
Air Jordan B'2RUE エア ジョーダン ビートゥルー(Black/Metallic Silver/Concord) 2006年発売 |
アウトソール |
ソールはクリアラバーにオクトパスパターンに近いタイプの形状を採用。 土踏まずに搭載されたTPUシャンクが過度な捻れを防止。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 常に安定した能力を発揮するフルレングスエアを搭載することで豊かなクッション性を確保。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性の高いフルグレインレザーを使用。 足なじみがよく、しっかりとしたアッパーが足元を支えてくれます。 メッシュタンが通気性を確保し、タン裏にキルティング加工のようなものを施しているため、スムーズな足当たりを実現しております。 |
システム |
Phylon Full Length Air TPU Shank |
歴史背景 個人的感想 |
2005-06シーズン、Jordanブランド契約大学及び契約高校の選手が着用した、俗に言うカレッジ系モデルとして発売。 スペックとしては歴史的名品AJ11をモチーフに開発。 国内の印象はそこまで悪くなかった(というか影が薄かった)ものの、本家USAでは「Poor Jordan」つまり「AJ11」が買えないやつが買うシューズとこき下ろされ、かなり不遇のモデルとなってしまった印象があります。 USAでの定価が110ドルと、カレッジ系モデルにしては高額であったことを考えると、価格設定の中途半端さ加減も比較に対して拍車をかけてしまったような気が。 とは言え、元々AJ11 Midの欠点はアッパーの貧弱さ加減だったわけで、それを補っているという意味ではかなりオールマイティーな出来栄え。 シューレースもAJ11 Lowのデザインを流用しているおかげで、ほどけにくく、締まり具合も甘くなりにくい感覚。 AJ11のカーボンシャンクからTPUシャンクに変わったという点も、誰にでも使いやすく噛み砕いたという意味ではプラスのイメージ。 個人的にはAJ11 Midのソールとパテント要素にAJ11 Lowのアッパーを足したようなモデルと感じますね。 当時、一色しか展開しませんでしたが、国内定価が13000円だったことを考えるとスペックの割には良心的な価格設定だったなと思います。 2011年現在、Jordanブランドにおける進化していかないテクノロジー環境を考えると、本家AJシリーズ以外で、せめてこのレベルのプロダクトがコンスタントに出てくれないことにはブランドとしての手詰まり感ばかりが露見してしまうような気がしております。 |
モデル名 |
AND1 Mystique Mid アンドワン ミスティーク ミッド(V.Red/White/Black) 2006年発売 |
アウトソール | アウトソールには柔軟かつ高いグリップ性を発揮する、前後逆パターンの同心円状ソールパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには大きな衝撃に対してクッション性を発揮するデュラスプリングクレイドルと小さな衝撃に対してクッション性を発揮するデュオライトミッドソールを搭載。 2種類のミッドソールの間に新型TPUパーツであるイクァーライトプレートを埋め込むことでシューズの安定性を高め、足の過度な捻じれを制御。 インソールには復元性が高く抗菌作用もあるゲームインソールを更に進化させクッション性を強化したマッドゲームインソールを完備。 |
アッパー |
アッパーには軽量で足なじみの良いシンセティックレザーを使用。 インナーメッシュブーツを採用することで、高い通気性とフィット感を両立。 |
システム |
Duraspring Cradle Duolite Midsole Mad Game Insole Equalite Plate |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2005-06シーズン、AND1契約選手着用モデルです。 オールスターではベン・ウォーレスが着用。 トリニティーシステムという、AND1の代名詞とも言うべきハーモニクステクノロジーから全く離れた、新テクノロジーということでプロモーション含め、かなりの高い期待値を持って市場にデビュー。 NBA選手が着用したスペシャルメイクアップカラーも限定販売されるなど、メーカーとして猛プッシュされたプロダクトでした。 販売の方も真新しいデザインとテクノロジーながらも受けが良く、エアバックのように摩擦で割れないという点も評価され好調だったように記憶しております。 シューズとしては、非常に高いレベルでまとまっていると思います。 4層式という、いかにもAND1らしいテクノロジーであった点も見逃せないところでしょう。 ミッドソールの形状の問題で、若干上げ底のような感覚に陥るのですが、それでも安定感が高く、カッチリとしたフィット感は秀逸。 クッション性も弾むような感覚はあまり無いのですが、硬さとバランスの組み合わせだけでこれだけ不安感が一気に無くなるのか、と思う程。 唯一欠点をあげるならば、フィッティングに関してインナーブーツがきつく幅が非常に狭いため、ハーフサイズアップくらいはしないとダメだということ。 それにメッシュタンの割に蒸れると言うことでしょう。 また、ハイカットっぽいフォルムゆえ、屈曲等々が気になりそうなのですが、要所要所にスリットが入っているためストレスになりません。 ここまでバランスが良く、ハーモニクスとトリニティー、その後のL2Gシステムと合わせ、用途によって変えていくという戦略をディーラーとして描いていた矢先、買収がらみで消えていった点は残念でなりません。 企業の都合ですので、どうにもならない部分ではありますが、こういった優れたテクノロジーが短期間で失われていくのはどうかな?と思う、象徴的なモデルだと思います。 |
モデル名 |
Reebok Question 2 Mid リーボック クエスチョン 2 ミッド(Navy/White/Gold) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定した衝撃吸収性を誇るC.M.E.V.A.と従来のE.V.A.フォームにくらべ約23%の衝撃吸収率がアップするHEXALITEをミッドソール前後に搭載。 サイドまでビジブル化することで、クッション性のみならず軽量性にも一役買っております。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 中足部にTPUシャンクを入れ込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高いフルグレインレザーとシンセティックのコンビを使用。 メッシュタンがプレイヤーに必要な通気性を確保してくれています。 |
システム |
C.M.E.V.A. HEXALITE TPU |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは2004年北京オリンピックに合わせ発売。 NBA Draftで起きたアイバーソンに対する懐疑的な見方を逆手にとってネーミングされたファーストモデル「Question」(疑問)。 北京オリンピックでアイバーソンは金メダルが取れるのか?という意味合いで再度ネーミングされたのがこの「Question 2」。 彼の奮闘虚しく、銅メダルという結果に至りましたが、このモデル自体はオリンピックを通して着用されました。 カラーリングとしては通常版と限定版(国内300足だったはず)の2種類が発売。 こちらの限定版はゴールドメダルを意識した金のあしらいが施されたカラーリングに仕上げております。 シューズとしては、かなりそつなく仕上がっており汎用性が高い感覚。 初代Questionと比べるとするならば、初代よりもソール周りやアッパーがカッチリしてる印象です。 アッパーの剛性が高いというのもあると思うのですが、初代をより実用的にした感覚ですね。 反面、ゆったりした幅とソール周りの柔らかさは初代に分が。 この辺りはユーザーの好みに左右される部分でしょう。 いささかリーボックの歴史の中に埋もれてしまった感のあるモデルではありますが、実用的なモデルだと思います。 |
モデル名 |
Nike Air Max Tailwind ナイキ エア マックス テイルウインド(White/Black/Deep Red) 1996年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはワッフルパターンとブロックパターンのコンビを採用。 (センタープレッシャーワッフルソール) |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るマルチチャンバーエアを搭載。 フォアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを挿入。 |
アッパー | アッパーにはしなやかなシンセテックと通気性の高いメッシュを採用。 |
システム |
P.U. Forefoot Air Multi Chamber Air |
歴史背景 個人的感想 |
1996年Fall、国内で一番Nikeがもてはやされ、特にAir Maxの百花繚乱とも言うべきシーズンに発売されたのがこのモデル。 Air Max 96'の一段下にあたるレベルの位置づけとしてデビュー。 とは言え、ソールテクノロジー的には2年前のトップレベル機種であったAir Max2(スクエア)を丸々受け継いでいた事もあり、ミドルレベルに収まりきらない存在感を示すモデルとして販売されたことを記憶しております。 実際にそのミドルレベルという位置づけからUSAメガチェーンストアによる別注カラーが非常に多発されたモデルの一つでもあり、ナイキバブルの余勢も駆って国内に大量に輸入。 それでも市場に出れば即完売と言う華々しいセールスを記録しておりました。 実際に国内正規価格が12000円(実際は1万代後半~2万代半ばで推移)だったということもあって、コストパフォーマンスの良いモデルだったと思います。 履いた感覚は非常に軽く、フィット感の良さが際立ちます。 見た目からソール周りに注目したくなるんですが、アッパーのラストが日本人に向いているのか、ゆったり目で非常に軽快。 スピードシューレースを使用しているので、ホールド感が甘いんじゃないか?という気が一瞬はするのですが、それも無く、不快感がありません。 クッション性に関しては、柔らかすぎでもなく、硬すぎでもなく、という感じだと思います。 贅沢を言うのであれば、フォアだけズームエアに変えたいかも、と思う程度ですね。 Max Tailwindシリーズは以後も定期的に姿かたちを変え継続されていきますが、個人的にはこの形を超える物が出ていないような気がしております。 マニア層にも受けが良いでしょうし、スポットで復活させてほしいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Converse Wade Mid コンバース ウェイド ミッド(Black/V.Red) 2005年発売 |
アウトソール | アウトソールにはフレックスグルーブを入れ込み、ドレッドパターンを改良した堀が深いパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するC.M.E.V.A.を搭載。
また、土踏まずのあたりにシャンクプレートを入れ込むことで足の過度なねじれを防止。 厚すぎず、薄すぎない織目状に加工されたインソールが接地感を足に伝えてくれます。 |
アッパー |
アッパー全体には剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーを使用。 トウ周りには補強としてエナメル素材を採用。 動きに合わせ屈曲が良くなる様に、アッパー全体に縫い目を。 また、過度な動きでアッパーが裂けない様、そしてスムーズな動きができるよう、サイドの縫い目にあらかじめ裂けたような伸びしろ加工を施してあります。 インナーにはウェイドからの「もっとフィット感を」と言うリクエストに答え、薄めのインナーブーツを完備。 メッシュ仕立てのため、通気性が良く、足に余計なストレスを与えません。 |
システム | C.M.E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2005-06シーズン、マイアミ・ヒートに所属するD・ウェイドのモデルとしてデビュー。 前作アイコン・プロレザーもウェイドの使用を前提としたモデルでしたが、純粋なシグニチャーモデルとしてはこれが初。 この時期のコンバースはナイキによる買収後、再度バスケットボールシューズ市場への食いこみを考え、ウェイドをブランドアイコンとして確立させるべく特に力を入れていました。 結果、このシューズを年間通して着用し、最終的にマイアミ・ヒートに初のNBAタイトルをもたらすなど、八面六臂の活躍でブランドイメージを一気に向上させることに成功。 ウェイドの活躍もあり、このシューズ自体も市場から一気に消えるなど、かなりの人気を誇りました。 シューズとしてはかなり幅広で履きやすく、ソールテクノロジーがC.M.E.V.A.だけにしてはクッション性も良いモデルだと思います。 ですが、全体的にヘタリが早く、なおかつグリップがあまり良くない、というのが大きな欠点でした。 アッパーが可動領域を増やすように切れ込みを入れる工夫をしていたりするんで、ヘタリやすい点は致し方がないかと。 グリップに関しては、ウェイドのプレイスタイルに合わせて、敢えて止まり過ぎないように仕上げている、という噂もあがっていましたが、その辺りは真意がわからないままのようです。 販売後、2年程度で復刻版が発売されたことから、当時の人気っぷりを窺い知ることができます。 可能であればウェイドにはJordanブランドに移籍すること無く、過去のコンバースの栄光を取り戻して欲しかったな、と履く度に思う一品です。 |
モデル名 |
Adidas Concord Hi OG アディダス コンコルド ハイ オリジナル(White/Mettalic Silver/Aluminum) 2009年復刻版 |
アウトソール | 安定したグリップ性を誇るヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 ストラップが必要なホールド感を提供。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1983年に発売。 70年代末から販売されていたTop Tenの改良版的な立ち位置にて市場に投入。 Top Tenと双璧をなすモデルとしてヨーロッパの選手が中心となって着用されていたと言われております。 国内での定価は25000円という破格値。 円安だった当時のことを考えても、かなり強気な金額設定だったのではないでしょうか。 前期型と後期型でストラップとソールが変更されますが、こちらはTop Tenを踏襲しているので前期型。 テクノロジー的にはTop Tenのタン部分を変えて、ストラップを追加した、というのが実際のところなので大差はありません。 後期型はコンテンダーと同じソール型にフォーラムのストラップを組み合わせたモノになります。 こういった事情を推移すると、Top Ten → Concord → Forumという一連の流れが出来上がっているのが良くわかります。 履き心地等々は、比べれるものではありませんので割愛。 ただ、幅がかなりゆったり取られているので、ローテクながらもインナーに不快感は感じません。 長時間着用するわけでは無いなら、結構履けるモデルだと思います。 残念だったのは、当時とほぼ同じディティールで復刻したにも関わらず、カラバリがほぼ無かったこと。 素材違いは発売されたのですが、これぞアディダス、といったようなシンプルなトリコロール辺りが発売されなかったことは悔やまれます。 個人的にはもう少し盛り上がって欲しかったモデルの一つですね。 |
モデル名 |
Nike Air Flare ナイキ エア フレア(White/Black/Neutral Grey) 2005年復刻 |
アウトソール | アウトソールには変形式ヘリンボーンパターンを採用したDRC-COURT素材を使用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには高いクッション性を誇るビジブルビッグヒールエアを搭載。 フォアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを内臓。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 メッシュタンが必要な通気性を完備。 ダイナミックフィット・インナースリーブが高いフィット感を提供。 |
システム |
P.U. Dynamic-fit inner sleeve Forefoot Air Visible Big Heel Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1994 Fall/Winterシーズンに当時テニス界を席巻していたスーパースター、アンドレ・アガシのモデルとしてデビュー。 アッパーデザインに空気力学を取り入れることで、ボール1/2個分ステップを加速させる、という触れ込みでプロモーションが掛けられ話題となりました。 カラバリエーションはそこまで展開されなかったのですが、別注カラーも生まれた経緯からすると、そこそこのセールスを記録したのではないかな、と記憶しております。 個人的には当時オリジナルを購入できなかったことと、黒人の方が非常に履きこなしていた姿が鮮烈に頭の中に残っていたため、復刻版に飛び付きました。 期待値が自分の中で非常に高かったこともあったのだと思うのですが、あまりピンと来ず・・・。 特に履き心地が堅く、一日履いていると結構きついな、というモデル。 また、幅がつま先に行くに従って急速に狭くなる感覚があり、足にあまり合わなかったようです。 横への動きの多いテニスシューズならではのタイトなフィッティング感は好き嫌いの分かれるところかもしれません。 履き心地に関してはアウトソールが非常に硬い素材を使っているので致し方が無いところなのですが、せめてインソール関係で柔らかさを演出して欲しかったかな、というのが正直なところ。 アッパーデザインが秀逸なだけに個人的に合わなかったのが残念でならないモデルです。 |
モデル名 |
Adidas Jabber Suede Low アディダス ジャバー スエード ロー(Red/White) 1996年復刻版 |
アウトソール | 安定したグリップ性を誇るヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をフルカップタイプで使用。 クッションの歪みに対する逃げ場を確保するため、内側中足部だけえぐられております。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革のスエードを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1978~81年にかけてカリーム・アブドゥル・ジャバーのシグニチャーモデルとして発売。 このジャバー自体は前期型、後期型の二型に大まかに分けられ、前期型がこのスエードタイプ、後期型がレザータイプと言われています。 このスエードタイプは当時販売されていたトーナメントをベースに作成。 しなやかなスエード感が特徴のモデルに仕上がっております。 こちらは1996年に日本製で復刻されたモノなのですが、何と言っても縫製が綺麗。 また、スエードの質感やシューレースのコットン素材が絶妙なバランスで雰囲気を醸し出しております。 履き心地に関してはこの時代のモノですので、議論に乗らないと思っていただければ。 一日履くと足が痛くなります。 このくらいスエードのクオリティが高いと毛羽立ちが綺麗なのは良いのですが、とにかく色移りが激しかったのは大変でした。 良いような、悪いような、といった部分ですね。 デニム関係との相性が抜群ですので、このクオリティの高さで再復刻を強く願うモデルです。 |
モデル名 |
Nike Air Zoom KOBE 1 ナイキ エア ズーム コービー 1(Black/White/V.Purple/Cany Gold) 2006年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはグリップの高いドレッドパターンと安定感を高めるダイヤ型ドットパターンを必要な部位に配置。 サイドまでソールがせり出すことで適度な安定感とグリップ力を発揮します。 |
ミッドソール |
ミッドソール全体には安定したクッション性を発揮する軽量ファイロンを使用。 ミッドソール前後に新型Zoom Airである、Regional responsive Zoom Airを搭載し、今までのZoom Air以上の接地感と適度なクッション性と反発性を実現。 また、大型のカーボンシャンクプレートをミッドソール全体に入れ込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシームレス・シンセティックレザーを採用。 インナーブーツを搭載することで高いフィット感と足馴染みの良さを確保。 内側のスウォッシュがTPU製になっており、内側への捻じれを抑制しております。 |
システム |
Phylon Regional responsive Zoom Air Carbon Fiber Plate |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2005-2006およびNBA2006-2007前半戦着用、ロサンゼルス・レイカーズ所属のスタープレイヤー、コービー・ブライアントのシグニチャーモデルです。 Adidasとの後味の悪い契約解消後、2シーズンの月日が流れNikeより大きな期待感を持って発売されたKobeモデル。 Air Zoom Huarache 2K4、Air Zoom Huarache 2K5をベースに新しいKobeならではの機能性を盛り込んだ箇所が多数。 ヒール周りの可動領域を広げながらもシューズが足についてくるようなインナーフィッティングスタイルを採用したり、結構特殊なことを盛り込んでいる印象があります。 感覚値としても結構不思議で、フォアが広めに取られているのでジャスト目に履いているのにもかかわらず、ごついスリッパでも履いてるかのように、歩行をしていると一瞬踵が浮いてないか?と思ってしまう所。 実際は浮いてるわけではなく、ヒール周りの引っかかり感が全くない事が理由。 それゆえ、好き嫌いが極端に分かれるところではないかな?と思います。 また新開発されたRegional responsive Zoom Airは、そこまで極端な違いを感じることは出来ないです。 もちろんプロレベルのコンマ何秒を争う世界ではハッキリとした違いがあるのかもしれませんが・・・。 Kobeのファーストモデルとしては若干普通かな?というのが、個人的な印象。 代を重ねることに個性が出て来たのは、周知の事実ですので、まぁこんなもんかなぁ~という感じです。 |
モデル名 |
AND1 Ballistix Mid アンドワン バリスティックス ミッド(White/Royal/Black) 2004年発売 |
アウトソール |
アウトソールには安定性を重視した同心円状パターンとグリップ性の高いドレットパターンのコンビを採用。 フォアフットの同心円状パターンがピポットを含めた足の動きをスムーズに提供。 リアフットのスプリングジオメトリーがヒールの安定性を向上。 土踏まずに搭載されたTPUパーツが足の捻じれに対応してくれます。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 インソールには復元性が高く、抗菌作用もあるゲームインソールを完備。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシンセティックパテントを使用。 非常に縫い目が少ないアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減。 また、サイドパーツがしなやかでありながらも、適度なサポート感を与え、フィット感を向上。 フルワープドデザインがスッキリ感と足を包み込む感覚を両立してくれます。 |
システム |
Duraspring Spring Geometry TPU Shank Plate Game Insole |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2004-05シーズン後半戦AND1契約選手着用及びMixtape 2004 Tour公式モデルとして発売。 当時の販売足数の多さと人気っぷりから2年後には復刻されるというロングセラーモデルとして認知されたモデルです。 実はMixtape 2004 Tour用に他のモデルが用意されていたのですが、USAでの販売経路の急きょ変更により、このモデルが公式モデルにすり替わったと言う経緯が。 通常ならばゴタゴタで盛り上がりに欠けるだろうことが容易に予測されたにも関わらず、USA限定カラーなどを利用し一気に盛り上げた手法は、当時のMixtape Tourの勢いを感じさせるところです。 そんな経緯がありつつもプロダクトとしてのレベルが非常に高く、最終的にはコストパフォーマンスの高さで認知。 当時Air Bagモデルは破れやすい、といった評価もあっただけに、全体のバランスが取れたこのモデルが評価されたのもうなづけます。 履き心地としては幅もゆったり目で履きやすさが前面に出ていると思います。 また一番の利点はグリップの良さでしょう。 サイドまで巻きあがっているので、踏ん張りが利く、というのを実感できます。 欠点はこの時代のAND1のデフォルトとも言うべき、通気性の悪さ。 通気用のパーツ自体が無いので、こればっかりはどうしようもないです。 せめてメッシュタンにしてくれれば良いのにね、という感じで。 販売終了後、数年たってますので、スポットでエグいカラーの復刻を希望するモデルの一つですね。 |
モデル名 |
Reebok CL BB High Post JPE リーボック クラッシック バスケットボール ハイ ポスト JPE(White/Black/Almond) 2003年発売 |
アウトソール | アウトソールには独特のフラットなブロックパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定した衝撃吸収性を誇るE.V.A.をラバーにて封入。 インソールにはパフの厚い特殊な物を挿入。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーを使用。 ライナー全体が革張りになっていることで、足当たりが非常によく、しなやかなフィット感を与えてくれます。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
このモデルはRDST(Reebok Design Studio Tokyo)で企画されたJPE(Japan Premier Edition)モデルになります。 RDSTとは当時代官山に日本のカルチャーやライフスタイルを分析し、プロダクトに反映させるべく作られたリーボックの特殊事務所です。 そこで様々な試みがなされ生み出されたのがRDSTプロダクト。 そのRDSTプロダクトの中から特にマテリアル等々にこだわり、限定展開されたのがJPEとなります。 このモデルそのものは当時、Levis'などとのコラボベースとして採用されただけあり。ベーシックさとブーティーさを上手くミックス点が特徴。 ブーティーさを求めるとソール周りが重く、履き心地が悪くなるパターンのモデルが多い中、当時のReebokレトロらしい柔らかな履き心地とデザイン性を両立させたところに、このモデルの良さがあると思います。 このモデルのRDSTデザイナーはJoshua Fraser。 元々クオリティの高かったこのモデルを更に品良く、そしてラグジュアリーさを加味しています。 実際に履いてみると、白と言う膨張色ながらも、足元がスッキリと見えるため、かなりコーディネート幅が広く使い勝手の良いモデル。 B系からオーソドックスな古着系アメカジまでこなすのは、素材とフォルムの良さからでしょう。 最近こういったラグジュアリー感で勝負するモデルが減ってきたので、こういったところにもう少しスポットを当て直してみても良いのにな、と思うクオリティです。 |
モデル名 |
Air Jordan 20 エア ジョーダン 20(White/Black/Varsity Red) 2005年発売 |
アウトソール |
アウトソールは変形式ドレッドパターンを採用。 土踏まず部分をくり抜くことで、軽量化を図っております。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 アウトソールからミッドソール内部まで支柱のように、体重の掛かる部分を計算し配置された、I.P.S.(Independent Podular Suspension)システムが弾むようなクッション性を提供。 TPUシャンクプレートを内蔵することで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなシンセテック素材のコンビを採用。 ダイナミックフィットインナースリーブとミッドフットストラップが高いフィット感を提供してくれます。 |
システム |
Phylon TPU Shank Plate I.P.S.(Independent Podular Suspension) |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2004-05シーズンに発売 かの有名なティンカー・ハットフィールドがデザイナーとして復帰したと言われていますが、このモデルではデザインの最終ジャッジのみで関わっていた、と言われております。 今回も複数のデザイナーが複数のソースを元にデザインを作成。 カスタムトランペットを元にDavid Monetteがインスピレーションを起こし。 バイクのタイヤとレーシングブーツを元にGentry Humphriesがアイデアを。 ミッドフットストラップのレーザー加工をMark Smithが生み出した、と言われています。 今までのAJのラインから外れ、I.P.S.やザックリえぐり取られストラップしか残さなかったアンクル部分など、かなり実験的なことを行った感の強いモデル。 シューズの実験性と裏腹に、実際にNBAではJordanブランドの軸となるべき選手の選定に追われている感じも見受けられ、そこまで着用率が伸びなかったイメージのあるシューズですね。 シューズとして履いてみるとわかるのですが、アンクルストラップはほぼ機能してません。 そして本当に履きにくいです。 I.P.S.の素材はSHOXの素材を柔らかくチューニングしただの、色々な憶測が飛んでいますが、一応細かく分断されたSHOXという定義のようです。 向き不向きがあると思いますが、Air JordanなのにAirが入っていないにも関わらず、I.P.S.のクッション性はかなりのもの。 ですので、一旦履いてしまえば、インナーのフィット感の良さも相まって、かなり快適なモデルに仕上がっております。 かなりのカラバリが展開されたので、今でも現存数は多いかと。 ですが正直なところ、この後に一色のみ展開した3/4カットの方が汎用性が高かったように思えます。 販売当時は個人的にあまりピンと来なかったモデルですが、今現在履いてみると多角的なモデルだと認識できる部分が非常に多いので、食わず嫌いをせず履いてみてもらいたいモデルの一つです。 |
モデル名 |
New Balance M576 BRR D Width ニューバランス M576 BRR Dウィズ(Brown) 2003年復刻 |
アウトソール | アウトソールには耐久性のあるラバーにトレイルランニングでもぶれない安定性を誇るドッド系パターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソール全体には安定したクッション性と軽量性を誇るE.V.A.を圧縮成型したC-CAPを硬さを変え三層に分けて搭載。 リアフットには軽く安定したクッション性を誇るE.V.A.をコアにし、その周りを衝撃吸収性と衝撃分散性に優れたポリウレタンで封入することで形成されたENCAPウェッジを挿入。 インソールには柔らかなクッション性を誇る圧縮ポリウレタンカップインソールを完備。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで履きこむほどに味が出る上質な天然ヌバックを使用。 アッパー両サイドのNマークがフィット感を高める効果を発揮。 インステップレーシングシステムが指先の自由度を確保し、しっかりとした踏み込みが可能となっております。 また、TPUヒールカップ(M.C.D.)が高いフィット感と歩行の際の過度な捻れと内転を制御。 トップモデルにのみ許された袋縫い製法が足にストレスがかかりにくい効果を発揮。 |
システム |
M.C.D. C-CAP ENCAP SL-2 |
歴史背景 個人的感想 |
2003年に発売された、Made In Englandモデル。 当時で言うところのグランジ加工というような、ムラのある色目のヌバックが非常に綺麗な一品です。 国内ではこの色とグレーベースのカラーリングが店舗限定で発売されたものの、当時はまだMade In Englandモデルに対する評価が定着していなかったこともあり、かなりの数がセール品として流れた所を捕獲。 一足一足ムラ感が違うため、同じカラーリングでも雰囲気が違うところも特徴の一つ。 非常に綺麗で柔らかなアッパーだったのに、ほとんど評価されなかった点は、正直不思議でなりません。 個人的には海外で展開されていた他カラーも欲しかったくらいです。 唯一問題を上げるとすれば、柔らかすぎてすぐにアッパーが伸びてしまうことでしょう。 ジャスト目でフィッティングしていても、元々広めのSL-2ラストということも相まって、更に広がります。 後は、意外と合わせにくい点でしょう。 遠目から見るとどうしても汚そうに見えてしまう加工ですので、スッキリとコーディネートしてあげないと何か汚い靴を履いている人、で終わってしまう恐れがあります。 その辺りをしっかりと踏まえた上で履くなら、非常にオシャレ度高し!なM576だと思います。 もう8年ほど前のシューズですので、なかなか見つかりにくいかもしれませんが、一度手に取ってみてもらいたいモデルですね。 |
モデル名 |
Nike Air Max 95' ナイキ エア マックス 95'(White/Comet Red/Black) 2003年復刻 |
アウトソール |
アウトソールにはワッフルパターンをメインとしたBRS 1000 カーボンラバー。 中足部にTPUを入れ込むことで過度な捻じれを防止。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るマルチチャンバーエアを搭載。 フォアフットには従来のフォアフットエアの3倍以上もの衝撃吸収性を誇るビジブルフォアフットエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)と通気性の高いメッシュを採用。 各所に散りばめられたリフレクター素材が夜間走行性をサポート。 |
システム |
P.U. Visible Forefoot Air Multi Chamber Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1995 Fallシーズンにデビュー。 発売当初、さっぱり売れなかったにも関わらず、ファッションクリエーターがこぞって誌面上でプッシュしたことから一気に火が付きプレミア化。 前後ビジブル化したという視認性の良さも手伝って、ナイキバブルの火付け役となり、同時に「最新のAir Max」イコール「レアだ、偉い」といった風潮を国内に作り出します。 その後、メディアやショップが投資物件のように煽ったことも手伝って一時期は新品だと20万以上の値を付けられることも。 また、大量のフェイクが出回った原因となり、同時に起きたエアマックス狩り等々を含め、社会現象を引き起こしました。 シューズのデザインはセルジオ・ロザーノが担当。 グラデーション部分はろっ骨を。 アウトソール中足部のTPUは背骨を表現するなど、人体をモチーフにデザインされたと言われています。 シューズとして魅力的な部分は前後のビジブルエアとグラデーションパーツでしょう。 あえてグラデーションを生かさない配色を取ることもありますが、そうであっても成立するのはデザイン性の良さがあってこそ。 無数の配色が生み出され、未だに増色していることからも、汎用性の高さがうかがえます。 クッション性に関して言えば、意外と固め。 2006年以降は中空成型方式から熟成型方式にAir Bagの膨らませ方を変更したため、時期によって若干クッション性が変わったものの、柔らかさよりコシのある感覚を重視したクッション性かと思われます。 欠点をあげるとすればホールド感だと個人的には思います。 スピードシューレースを採用しているものの、シューレーストップがアッパーに通すタイプじゃないため、シューレースが緩みやすく、解けやすいことが難点。 シューレースが緩み始めると足が遊びやすくなってしまうため、理想的なフィット感を維持できない事が多々ありました。 また、シューズ内の後足部から前足部にかけての傾斜が意外とキツく感じることと、インソールが意外と滑りやすいモノを採用していることもあって足がシューズの中で前に移動しようとします。 これは前述したホールド感の部分と連動するので、人それぞれ感想が変わるかと思われますが、そういった部分がありがち、ということです。 総じて、ナイキバブルを知らない若者には響かないモデルかもしれませんが、その時代を生きた人にはたまらないモデルだと思います。 個人的にはいつまでたっても色違いで欲しくなる青春の一品という感じですね。 |
モデル名 |
Air Jordan 19 エア ジョーダン 19(White/Chrome/Flint Grey–Black) 2004年発売 |
アウトソール |
アウトソールはフレックスグルーブを入れ込んだ変形式ドレッドパターンを採用。 土踏まず部分を両サイドからくり抜くことで、軽量化を図っております。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 ミッドソール全体には接地感が高く、豊かなクッション性を発揮するフルレングスズームエアを搭載。 ヒール部分にはもう一枚ズームエアを挿し込むことで、抜群の衝撃吸収性を誇ります。 またミッドソールとアウトソールの間にカーボンファイバープレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなシンセテック素材のコンビを採用。 新規採用されたTech-Flexがサポート性の向上と接触によるシューレースの解けを防止。 プレーンな形状のアッパーが足の負担を軽減してくれます。 |
システム |
Phylon Full Length Zoom Air Dual-layer Zoom Air Carbon Fiber Plate Tech-Flex |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2003-04シーズンに発売。 3度目の引退を果たし、とうとう主を失ったジョーダンシリーズをいかに継続させていくか?を前提に開発。 デザイナーは前作同様Tate Kuerbisをメインに数名でデザイニング。 デザインソースはBlack Mamba。 Black Mambaが敵を威嚇し、身体を持ちあげ、牙をむき出しにする様を落とし込んだデザインと言われています。 デビューしたばかりのC・アンソニーをメインにジョーダンブランド契約選手の有望株多くに着用をさせたため、PE含めカラバリが豊富な点が特徴。 地域限定カラーも発売されたものの、このファーストカラーだけは国内で正規販売されなかったという不思議な販売形態でございました。 当時このTech-Flexは非常に評判が悪く、履きにくいとの評価が多かったように記憶しております。 サイズを小さくして簡略化したSEが後発で出たことを考えると、実験的な意味合いが大きかったのではないでしょうか。 実際に履いてみるとわかるのですが、Tech-Flex自体は伸縮性があるため、甲周りのホールド感向上にはほぼ役に立っておらず、ヒール周りのみラッピングされる感覚。 また、足首周りのアッパーが薄めに仕上げていることもあって、(多分メモリーフォーム的な素材を使っている様子)、ホールド感と言う観点からすると緩いと思います。 シューレースはドローコードと通常シューレースが付いているので、通常シューレースに変更は必須。 ホールド感が一変します。 欠点が多いように思えますが、クッションテクノロジーは前作と同様ダブルスタックですので秀逸。 またシュラウドが付くと通常狭くなる幅も、ゆったり目に設計されており、不快感はありません。 人によってはトウ周りのパテントが気になるかもしれませんが、サイズさえ間違えなければ足に刺さることも無いレベルです。 総じてソール周りのテクノロジーに重点を置く方にはお勧めのシューズだと思います。 逆だときついかもしれませんけどね。 個人的には横から見たフォルムが非常に綺麗なモデルですので、少し我慢しても履きたくなるシューズの一つです。 |
モデル名 |
Reebok ATR The Pump Mid リーボック アヴァブ ザ リム ザ ポンプ ミッド(White/Red) 2005年発売 |
アウトソール | アウトソールには緩やかな溝を彫り込んだドレッドパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するI.M.E.V.A.を採用。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 ヒールにかけてTPUシャンクを内蔵することで、過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーを使用。 メッシュタンがプレイヤーに必要な通気性を確保してくれています。 アッパー全体を新開発されたマニュアルポンプシステムで覆うことで好みのフィット感を調節可能。 また、ストラップが足首のブレを軽減し、ホールド感を高めてくれます。 |
システム |
I.M.E.V.A. Manual Pump System |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2004-05シーズンにヒューストン・ロケッツに所属するヤオ・ミンの準シグネチャーモデル的な扱いを受け発売。 進化したポンプシステムということで、かなりのプロモーションを推進し、マニア層に久々に好意的に受け入れられたモデルです。 それゆえか、この時期のReebok商品にしてはあまりアウトレット等に大量に流れることが無かった印象が。 NBAではインサイド系の選手のみならず、アイバーソンを筆頭としたガード系選手も多数着用をしたことから、機能的に非常にオールマイティーであったことが証明されております。 実際に履いてみるとわかるのですが、ポンプシステムで調節できるフィッティングの幅が広いため、シューズとしてガチガチのインサイド系と言う感覚はありません。 むしろ踏みこみのしやすさ、などを考慮すればガード系のモデルかな?という感じもします。 個人的にはAND1で言うところのChosen 1 03'に近い感覚のモデルだと思います。 若干難点を上げるとすれば、クッション性でしょう。 I.M.E.V.A.のみということを考えれば十分すぎるレベルですが、やはり何かしら内蔵して欲しかったな、というのが正直なところ。 この辺りは当時、クッショニングテクノロジーの移行期だったことを考えれば致し方なかったのかな?という気もいたします。 発売後5年以上の月日が流れているので、このポンプシステムをベースにZIG辺りと組み合わせて新しいバッシュが生まれれば良いのにな、と思います。 |
モデル名 |
Puma Beast Hi プーマ ビースト ハイ(Black/Brown/Black) 2002年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはストレートパターンとピボットパターンを組み合わせた独自のものを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはE.V.A.を内蔵したフルカップタイプを採用。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 TPUヒールカップがホールド感を高めてくれます。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1986~87年辺りに流通。 リザード柄のカラーリングで発売されたSlip Streamに対して、ハラコ素材で販売されたのがこのThe Beast(オリジナルの正式名称)。 時代を先取りしていた素材感も強烈ながら、定価が当時39800円と非常に高額で、国内にほとんど流通せず、ヴインテージブームの際、希少性も相まって、程度の良いものだと20万円前後で取引をされておりました。 (復刻定価18900円) 手が出ないほどプレミア化していた状況で2002年に待望の復刻。 白と黒の二色が時期を変えて展開されたのですが、ファーストカラーの白ベースの方が数が少なく、争奪戦になりました。 黒ベースの販売時は数がそこそこ出回ったせいもあり、大きな混乱も無く、欲しい人に行きわたった印象があります。 とは言え、両カラーも現在では定価以下のそこそこの金額で取引されているのが現状のようです。 実際に履いた印象は、意外と何でも合うな、ということ。 ハラコがインパクト十分なので、ショーツに合わせると存在感が大きいのですが、デニムなんかに合わせると意外とすんなりハマります。 また、シューズとして適度なボリュームがあるので使い回しもしやすいのも特徴。 最近では履いてる人も見ませんし、インパクトと被らない、というスニーカー好きの悩みを解決してくれるモデルでもあります。 個人的にはオリジナルであったレッドベースなんかも復刻して欲しいですが、5年に一発くらいの周期で何かしら出てくれると嬉しいな、と思うモデルです。 |
モデル名 |
Adidas A3 SS Ultra アディダス エーキューブ スーパースター ウルトラ(R.White/Silver Metallic/Black) 2003年発売 |
アウトソール |
安定したグリップ性を誇るヘリンボーンパターンを採用。 土踏まず部分をくりぬくことで軽量化を促進。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るC.M.E.V.A.を使用。 ミッドソール全体に安定性・クッション性・推進力を兼ね備えたフルレングスA3ユニットを搭載。 フォアフットにはadiPRENE+を追加挿入。 中足部にTORSIONを挿し込むことで過度な捻じれに対応。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなシンセテック素材を使用。 内側だけPVCを張ることで剛性を高め、無数の通気口をあけることで通気性を確保しております。 また、ライナーにはベロア素材を採用することで、靴内部での足ブレを防ぎ、脱げにくくしております。 |
システム |
C.M.E.V.A. Full Length A3 System TORSION adiPRENE+ |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2003-04シーズン、インサイド系アディダス主力選手が着用をしたモデルです。 当時、最新テクノロジーであったA3 Systemとバスケットボールシューズの代名詞的なSSの冠が付いただけあって、アディダスの力の入れようもかなりのものでした。 実際にカラバリも豊富で、国内販売でも非常に派手なカラーリングまで展開。 このまま一気呵成にシェアを奪うのか?と思っていた矢先、USAにてA3の不具合が起き回収対象となります。 以後、このタイプのA3からA3 Bounceにテクノロジーが変わっていったことを考えると、不運なモデルという印象が強いのではないでしょうか。 実際に履き心地としては、アディプリーンの要素もあるとは思うのですが、硬くも無く、柔らかくも無い、絶妙な感覚。 安定感が高いモデルのように見えるのですが、そういった感じでもなく、足裏に吸いつくような感覚、というのが正しい言葉のように思えます。 アッパーもフルワープドでストレスも少ないですし、通気性以外は良くできていると思います。 たまたまなのですが、個体差でタンの縫い付けが悪かったため、片足だけ痛くなる、という弊害がありましたが、それ以外は概ね満足ですね。 現在はFormotionテクノロジーがあるので、これを進化させる必要はないと思いますが、この不思議な感覚をブラッシュアップして欲しかったな、と思う隠れモデルの一つです。 |
モデル名 |
Nike Air Zoom Flight 5 iD ナイキ エア ズーム フライト ファイブ iD(Midnight Navy/White/Varsity Maize) 2007年復刻 |
アウトソール | アウトソールには同心円状パターンとスタッドパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を提供するファイロンを全体に使用。 クッション性・反発性の高いフルレングスズームエアを内蔵することで、接地感とクッション性を両立。 TPUシャンクを内蔵することで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 ダイナミックフィットインナースリーブが軽快なフィット感とホールド感を提供。 メッシュタンが必要な通気性を確保。 |
システム |
Phylon Full Length Zoom Air TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1997-98シーズンにフェニックス・サンズに所属していたジェイソン・キッドのモデルとしてデビュー。 Flightカテゴリーのトップとして名前こそ付きませんでしたが、各パーツにキッドの文字等々が入るなど、彼が使用することを前提に開発。 国内ではナイキバブルが弾けたタイミングで発売されたこともあり、時期悪くオリジナルは価格が暴落。 あまり印象が良くなかったのですが、2000年代に入ると、NBAに挑戦し一時はフェニックス・サンズのロースターに残った田臥勇太選手が長期にわたって、このモデルを履き続けたことにより、復刻版が逆にプレミア化するという異例のブレイク。 また、国内バスケットボールプレイヤー需要の高さから世界レベルでiD化までされ、未だに根強い人気を誇り定着。 一時期、Nikeのバッシュといえばこのモデル、と勘違いされるほどの普及率でした。 未だに実践にも使用できる基礎設計があったがゆえに弊害も非常に多く、一番問題となったのは田臥勇太選手が長期にわたって使用したことで、このモデルが日本人の足に合っていると勘違いされたこと。 あくまでもジェイソン・キッドのポイントガード的なスタイルで設計されているにも関わらず、インサイドのプレイヤーや極端に足幅が合わない方まで購入していた当時の状況を回想すると酷かったな、と思わざるを得ません。 もちろんNikeの中では若干幅もあり、日本人好みのグリップと接地感が両立していた、という要素もありましたが、このモデルのせいで一時期、国内のバッシュ事情が前に進まなくなった気がします。 (あくまで一般ユーザー向けでの話) 個人的には全体のバランスが悪くは無いかな、という印象。 あくまでも作りはフォアフット中心なので、リアフット重視の方にはお勧めしづらいモデルと言えるでしょう。 このカラーリングテーマはインディアナ・ペイサーズのPEです。 色目と言い、バランスといい、なかなか上手くまとまったように思えます。 Zoom Flight 5でもう何年も引っ張っているので、もう少し、フライト系の歴代モデルがiD化されれば良いな、と強く思います。 |
モデル名 |
Puma Slip Stream Hi プーマ スリップ ストリープ ハイ(White/Black) 2002年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはストレートパターンとピボットパターンを組み合わせた独自のものを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはE.V.A.を内蔵したフルカップタイプを採用。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 TPUヒールカップがホールド感を高めてくれます。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1986~87年辺りに流通。 ハラコ素材で販売されたThe Beastに対して、リザード柄のカラーリングで発売されたのがこのSlip Stream。 当時では考えられないエグいカラーリングとパターンも相まって国内にほとんど流通せず、ヴインテージブームの際、希少性も相まって、程度の良いものだと20万円前後で取引をされておりました。 手が出ないほどプレミア化していた状況で2002年に待望の復刻。 リザードタイプ2色が限定扱いにて発売。 ただ、残念だった点は販売された2色が白黒と白紺で、リザードの色目が遠目からパッと見わからないほど似ていたこと。 そして供給量が非常に多かったせいもあり、値崩れしてしまった点でしょう。 リザード使いではない、ホワイトベースの通常版が販売された点も飽和状況を招いた原因だったのかもしれません。 履いた感覚としては意外とスッキリなモデル。 というよりも、あまりリザード感が前面に出てこないため、そこまでコテコテ感がありません。 なのでこういった柄物を敬遠される方でもすんなりいけるモデルだと思います。 裏を返せばリザードが強調感が無い分、引き立ててあげないと存在感の無いモデル、とも言えるかもしれません。 版権の関係上、The BeastとSlip Streamの合わさったSlip Stream Monsterが近年販売されていますが、個人的にはこのリザードをもう一度インパクトのある配色に変えて販売して欲しいな、と思います。 |
モデル名 |
AND1 Devastate Mid アンドワン デバステイト ミッド(Black/Silver) 2005年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 踵から前足部まで伸びるように埋め込まれたTPUパーツが足の捻じれを防止。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入。 インソールには復元性が高く、抗菌作用もあるゲームインソールを完備。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高く、しなやかな天然皮革を採用。 ストラップがフォアフットの足ブレを無くし、フィット感を細かく調節できるようになっております。 |
システム |
Duraspring Air Bag Spring Geometry TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2005-2006シーズンAND1契約選手着用及び、Mixtape Tourにて選手の大半が着用したハイスペックモデルです。 超名品と未だに言われるChosen1 03'のソールをそのまま流用し、アッパーの剛性を強化。 結果、カットが若干低いようなフォルムながらもバランス感の取れたモデルに仕上がっているところが特徴です。 着用選手もNBAプレイヤーからストリート系プレイヤーまで幅広かったため、カラバリが豊富だったこともユーザーにとっては嬉しかった点でしょう。 欠点をあげるとすれば、このタイプのソールはフォアフットが潰れやすく、すぐにクッションがへたる点でしょう。 接地感が高い点と表裏一体な部分ゆえ、いかんともしがたい点ではありますが、これが履きやすさにつながっていることも事実。 ヘビーユーザーはインソールの定期的な好感が必須であったと言えます。 シューズとしての完成度が非常に高かったので、もう少し定番化させても良かったのではないかな?と思うモデルです。 |
モデル名 |
Air Jordan 4 Retro LS エア ジョーダン 4 レトロ ライフスタイル(Mist Blue/University Blue/Gold Leaf/White) 2006年復刻 |
アウトソール | シンプルなヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはビジブルヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはシリーズ初となるデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 各所にちりばめられたメッシュパーツが必要な通気性を確保。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
当時デンバー・ナゲッツ所属のジョーダンブランド契約選手でもあるカーメロ・アンソニーが着用したUSA限定のカラーリングです。 オリジナルには無いカラーリングであるものの、カーメロが履いている姿を見て、どうしても欲しくなり購入。 LS(ライフスタイル)とあるように、スタビライザーがオミットされていることが通常版との明確な違いです。 そういった意味ではスタビライザーが足に当たって痛い、といった方には良いモデルだと思います。 また、ジョーダンシリーズを通して見ても、こういったグレーベースのカラーリングは少ない部類になりますので、足元を彩るにはもってこいかと。 軽めのグレーですので、年間を通してコーディネートしやすいというのも良い点ですね。 カーメロ・アンソニーがニューヨーク・ニックスに移籍したことで、こういった淡いカラーリングが今後販売されることが少なくなることが予想されるので、一足は手元に置いておきたい系統のカラーリングと言えるかもしれません。 意外と市場で評価が低いようですので、買いやすいと思います。 |
モデル名 |
AND1 Desire Mid アンドワン デザイア ミッド(White/Navy/Silver) 2002年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高い独自のドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入。 インソールには衝撃吸収性の高いボロンインソールを完備。 中足部からヒールにかけてTPUシャンクプレートを伸ばすことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには特殊なシンセティック素材と天然皮革ヌバックを使用。 シェル状に加工された外側のアッパーが剛性としなやかさを両立。 インナーブーツとストラップが高いフィット感を提供。 非常に縫い目が少ないアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減。 また、メッシュタンが必要な通気性を確保。 フルワープドデザインがスッキリ感と足を包み込む感覚を両立してくれます。 |
システム |
Duraspring Air Bag Spring Geometry TPU Shank Plate Poron Inserts Internal bootie construction |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2002-03シーズン前半戦に契約主力選手がこぞって履いたモデルです。 国内でもカラー数がある程度展開されていたものの、USA限定カラーやPEなどが多数販売されたこともあって、かなりの数が流入。 シューズの特性として、ガード系からインサイド系までオールマイティーにカバーできる汎用性を備えており、当時好調なセールスを記録していたのを記憶しております。 またMIXTAPE公式モデルではなかったものの、USAツアーでは多くの選手が着用。 その辺りも人気の引き金になっていたように思えます。 パッと見た感じストラップがあるということもあって、ガッチリしたモデルのような感覚に陥るのですが、履いてみると非常にしなやかなモデルであることに気が付くと思います。 足当りが良いというのもあるのですが、設計上のバランス感がドンピシャではまった好例といえるでしょう。 ソール周りの機能性がしっかりしているので、現在の軽量性に特化した風潮にはそぐわない部分があるかと思われますが、ナチュラルに使用できると言う意味でもう一度発売して欲しいAND1の名品だと思います。 |
モデル名 |
Air Jordan 2 Retro エア ジョーダン 2 レトロ(Black/Chrome) 2004年復刻 |
アウトソール |
フォアには放射線状に伸びたストレートパターンと同心円状パターンを組み合わせたものを。 リアにはブロックパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 Dリングを採用することで、シューレースの通しやすさと引っかかりの良さを両立。 また、ヒール部分にはアコーディオンパーツを付けることで踵の稼働粋を損なうことなく、ヒールのTPU素材と共にサポート性を両立。 丸っこいフォルムの為、幅もJordanにしては広く作られており、履きやすい一品に仕上がってます。 |
システム |
P.U. Encap Heel Air |
歴史背景 個人的感想 |
AJ2としては初となるブラックベースのカラーリングです。 元々オリジナルが2色しか作られておらず、その上微妙なカラーリングの違いだったので、ブラックベースが出たというのはある意味エポックメイキング的な役割を果たした気がします。 とはいえ、国内はもちろんのこと、海外でもそこまで評価が高くないみたいで。 その辺りはオリジナルカラーが尊重されるのが当り前な風潮が引っかかっているようですね。 復刻に当たって、ミッドソールの素材を見直しているらしく、同じP.U.でも現代の一番新しいテクノロジーで作りだしたP.U.を使っているそうです。 その結果、実戦でもそこそこ使えるレベルまで引き上げられたらしく、NBA選手もチームカラーに合わせて作成されたモデルをかなり着用しておりました。 有名どころではMelo、Ripなど各種PEが作られており、コレクターにはたまらないモデルとなったようです。 個人的にはブラックの光沢感が綺麗なモデルなので、ショーツに合わせたり、ブーツ代わりにコーディネートしてみたりと、そこそこ使えるカラーな気がしてます。 後発で大胆な切り返しのカラーリングが出ていることから、ブラックやホワイトベースで面白いものを今後期待したいモデルです。 |
モデル名 |
AND1 KG Select アンドワン ケージー セレクト(White/Royal) 2002年発売 |
アウトソール | アウトソールには独特のフレックスグルーブを入れ込んだグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入。 クッション性が高いボロンを入れだインソールを完備。 中足部からヒールにかけてTPUシャンクプレートを伸ばすことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革と軽量でしなやかなシンセティック素材のコンビを使用。 非常に縫い目が少ないアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減。 また、ジップアップがホールド感を高め、足ブレを制御してくれます。 |
システム |
Duraspring Air Bag Spring Geometry TPU Shank Plate Zip Up |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2001-02、当時ミネソタ・ティンバーウルブスに所属していた"KG"ことケビン・ガーネットが着用をしたシグニチャーモデルです。 当時アメリカバスケットボールシーンで飛ぶ取り落とす勢いだったAND1がNikeからシューズ契約をフリーになった大物"KG"を迎えたのは前年のこと。 急ピッチで作成され、翌シーズンに発売されたのがこのモデル。 実際に着用をしたのはMidカットの方でしたが、同時期に発売されたSpree Midと似ていた部分もあったため、個人的にはこちらのLowカットモデルの方が非常に好みです。 当時としてAND1として考えうるテクノロジーを詰め込み、なおかつ彼の指紋や当時の背番号21などをロゴ化することで"KG"らしさを存分に引き出した一品。 それまでのAND1は非常に幅が狭くカッコいいんだけど日本人にはまったく足型が合わないといった傾向だったのですが、このモデル辺りから徐々に足型が緩やかになっていった印象があります。 シューズとしての完成度も高く、クッション性、反発性、接地感などバランスよくまとまってる一品。 ジップアップもそんなにきついわけでもなく適度な締め加減になることから、よく計算されていると思います。 好みが分かれるだろう点は、シャンクがかなり硬いこと。 なので履き味は柔らかさよりもソール全体の返しでスムーズに足が進むような感覚です。 その辺りが嫌いな方にはあまりお勧めできないかもしれませんね。 個人的には復刻希望のモデルです。 |
モデル名 |
Nike Air Max Tempo ナイキ エア マックス テンポ(White/Black/Metallic Silver) 2001年(?)復刻 |
アウトソール | アウトソールにはアップテンポマークを意識した変形式パターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 (カタログ表記上はファイロンになっていますが、オリジナルにおいて加水分解をしているものが大多数ですので憶測ではありますがポリウレタン素材と表記させていただきます) 前足部、中足部、後足部に独立したビジブルエアを配置し抜群のクッション性を誇るトリプルエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)と天然皮革のコンビを採用。 ダイナミックフィットインナースリーブとシューレースの間に組み込まれたゴムストラップが抜群のフィット感とホールド感を提供。 メッシュタンが必要な通気性を確保。 |
システム |
P.U. (Phylon) Triple Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1995-96シーズンに登場。 シグネチャーの看板こそ付きませんでしたが、ナイキはアップテンポカテゴリーを当時シカゴ・ブルズで活躍したスコッティ・ピペンのオールラウンダーなイメージとリンクさせプロモーションをしたことから、準シグネチャー的なモデルとして見られていたモデルです。 正式名称はエア マックス アップテンポのはずなのですが、復刻当時USAの大手チェーン Foot Locker にUptempoカテゴリーをリース(譲渡?)していたため、名称が簡略化されてリリース。 現在では名称権が戻っているにもかかわらず、生産時期によって名称がバラけている不思議なモデルです。 オリジナル販売時期がAJ11やZoom Flight 95'などの名品と被っていた関係もあり、中足部までエアが可視化するという偉業を成し遂げたモデルにもかかわらず、国内では歴史的に意外と影が薄いのが特徴。 海外ではシンプルなデザイン性としっかりした機能性から長年にわたって愛用するNBAプレイヤーがいたり、スポット的な限定モデルに選ばれることも多く、温度差を感じさせるモデルでもあります。 エアの可視化の過程において更に加速し、結果270°可視化されたフルレングスビジブルエアまで90年代のうちに辿り着くわけですが、クッション性に対して屈曲性と安定性が伴わず(損なわれることが多く)、バランスが悪いモデルが多く生まれていきます。 その中である意味、丁度中間的な立ち位置のテクノロジーゆえ、その辺りがギリギリ損なわれずバランスが取れているように思えます。 もちろん、シャンク系を内蔵しているわけではないので過度な捻じれに対して強いわけではないのですが、それでも取り回しの良いモデルだと言えますね。 個人的には踵周りが若干合わないらしく、少しアキレス腱部分が擦れて必ず靴擦れが起こってしまう悲しいモデル。(個体差かも?) なので絶対に絆創膏必須。 実際に履いていて重量の割には軽快なモデルなので、このソールを流用した新作が出てくれると良いな、と強く思います。 |
モデル名 |
Reebok Answer 8 リーボック アンサー 8(Black/Royal) 2005年発売 |
アウトソール | ドレッドパターンとオクトパスパターンを組み合わせた独自のパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するC.M.E.V.A.を採用。 接地感を生かしつつも柔らかなクッション性をもたらしてくれるDMX FOAMを挿入。 また、TPUシャンクプレートを内蔵することで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセテックのコンビを採用。 無数の通気口が足ムレを防ぎ、快適な履き心地を提供してくれます。 |
システム |
C.M.E.V.A. DMX FOAM TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2004-05シーズンに発売。 前年度の失意とオリンピックでの失敗を挽回すべく、シーズンがスタート。 アイバーソン個人としては、史上3位タイの得点王4回目に輝き、オールスターでもMVPを獲得するなど華々しい活躍を披露。 しかしながらプレーオフでは一回戦敗退と結果の伴わないシーズンでした。 シューズとしてもリーボックが当時押し進めていた、薄めのソールだけれども柔らかく、適度に軽量という流れを汲んで作成されております。 しかしながら、当のアイバーソンが気に入らなかったのか、大々的に展開をしていた、ATR THE PUMPにシーズン途中から履き換えてプレー。 マーケティング的に一番の脚光を浴びるオールスターでもATR THE PUMPを着用し、アイバーソンのモデルながらも前作に引き続き非常に影の薄いシグネチャーとなっています。 確かにシューズとして考察をしてみても、普通っぽさがあまりにも全面に押し出されており、シグネチャーっぽさが希薄であると感じられます。 とはいえシューズとして悪いわけではなく、欠点と言われていた通気性も改善されバランスの良いモデルに仕上がっていることは事実。 評価されにくいのは、正直マーケティングミスの部分も多分にあるような気がします。 仮にこのモデルがもう少し買いやすい価格だったら、ブレイクしていたのかもしれませんね。 |
モデル名 |
Nike Air Max Penny 2 ナイキ エア マックス ペニー 2(White/V.Royal/Black) 2008年復刻 |
アウトソール |
アウトソールには緩やかな同心円状パターンを採用。 ミッドソールとの間にカーボンファイバープレートを挿し込むことで過度な捻じれを抑制。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るマルチチャンバーエアを搭載。 リアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットズームエアを挿入。 |
アッパー | アッパーにはしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)とシンセテック素材のコンビを採用。 |
システム |
Phylon Carbon Fiber Plate Forefoot Zoom Air Multi Chamber Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1996-97シーズンにオーランド・マジックに所属していた、アンファニー・"ペニー"・ハーダウェイのモデルとしてデビュー。 ファーストモデルが非常に好調なセールスを記録していたことと、選手として旬だったこともあり、好調なセールスを記録。 国内ではナイキバブルの効果もあって、海外から半端じゃない量が輸入されたにもかかわらず、プレミア価格からスタートし争奪戦が繰り広げられたモデルです。 実際のところ、バブル感は一作前のファーストモデルやズームフライト96'辺りが頂点だったと思うのですが、ナイキという物が一般層、つまり小さい子供まで波及したこともあって、若年層がリアルタイムでずっぽりハマっていたモデルだったように記憶しております。 リトルペニーとのCM戦略等々も若年層に受け入れられやすかったのかもしれません。 在庫を過剰に抱えた店舗がナイキバブル崩壊後叩き売ったこともあり、良いイメージと悪いイメージが同居している不思議なモデルだったりします。 シューズとしてはファーストモデルの欠点を改良したこともあり、バランスが取れていると思います。 とは言え、個人的にはあまり「これ」と言った特徴を感じ無い点が少し不満に映るモデルだったりします。 良く言えば、まとまってそつがない。 悪く言えば、特徴がない、と評価できるモデルな気がしています。 それゆえか12年ぶりに復刻されたにも関わらず、ナイキバブル末期を知る方にもてはやされるかと思いきや、いまいち盛り上がりに欠けたのが残念なところ。 設計は古いですが、未だに実践に耐えうるスペックは装備しているので、もう少し違った評価のされ方をしても良いモデルだと思われます。 |
モデル名 |
Nike Air Terra Outback ナイキ エア テラ アウトバック(Black/Sandalwood/White) 1996年発売 |
アウトソール | アウトソールにはアウトドアをイメージしたブロックパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するファイロンを全体に使用。 リアフットには安定したクッション性のヒールエアを搭載。 リアフットには弾力性のあるクッション性を誇るズームフォアフットエアを挿入。 |
アッパー | アッパーには通気性の高いメッシュとしなやかなシンセテック素材を採用。 |
システム |
Phylon Forefoot Zoom Air Heel Encap Air |
歴史背景 個人的感想 |
1996年Springカタログにてデビュー。 名品テラの系譜を引くモデルとして、当時10000円と言う定価ながらも大きな期待感を持ってデビュー。 時はナイキバブルだったということと、USAのメガチェーンがこぞって別注カラーを生産したことによって国内に相当数の数が入ってきたことも引き金となり、トレイルランニングと言うモノを認識させた存在意義は大きかったように思えます。 実勢価格としては1万台後半から2万代中盤で取引されたことを考えると、ナイキバブルという背景を差し引いても、低価格帯モデルにしてはデザインが秀逸だった証拠。 また、切り返しのパーツが多いため、ACGらしいアースカラーから派手なカラーリングまでこなせた振り幅の大きさも人気の秘訣だったのではないでしょうか。 ちなみにこのカラーリングはFinish Line 別注として国内に入ってきたものを捕獲。 ありそうでない、絶妙なカラーリングが気に入っております。 履き心地で言うと、トレイルランニングだけありアウトソールが硬いため、柔らかくは無い感じ。 ですが、クッション性が無いと言った印象も無く、1日履いていても痛くなりませんし、非常に不思議な感じのモデルです。 通気性も良いですし、トータルで考えると何だか使えるモデル、という雰囲気。 ランニングにしてはそこそこボリューム感があるので、その辺りも良い塩梅なのかもしれません。 エアフマラ等々に引き継がれていった系譜を考えるならば、もう少し評価が高くてもいいのではないかな?と思う隠れた名品です。 復刻希望です。 |
モデル名 |
Nike Air Max Penny ナイキ エア マックス ペニー(Black/V.Red/White) 2001年復刻 |
アウトソール | アウトソールには緩やかな間隔の広いヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 (カタログ表記上はファイロンになっていますが、オリジナルにおいて加水分解をしているものが大多数ですので憶測ではありますがポリウレタン素材と表記させていただきます) リアフットには抜群のクッション性を誇るマルチチャンバーエアを搭載。 リアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットズームエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)とプロビレンを採用。 伸縮系インナースリーブが足当たりの良さと必要な通気性を確保。 |
システム |
P.U. (Phylon) Forefoot Zoom Air Multi Chamber Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1995-96シーズンにオーランド・マジックに所属していた、アンファニー・"ペニー"・ハーダウェイのモデルとしてデビュー。 シャキール・オニールとのコンビで前年度NBAファイナルまで進んでいた効果もあり、好調なセールスを記録。 リトルペニーとのCMはここ日本でも誌面上で展開され、ナイキバブルも相まって、ジョーダンシリーズに次ぐバッシュ系の人気モデルとして君臨。 以後、シグネチャーモデルには、発売当初はほぼプレミアが付くことになります。 マルチチャンバーとズームエアの組み合わせに、シグネチャーモデルにしては幅広の設定は、日本人に向いているモデルだと思います。 欠点をあげるとすれば、シャンク系が入っていないことと、ホールド感が弱い事。 この辺りは好みの問題だとは思いますが、実際に2から改善されていることを考えると開発レベルで足りないと考えられたのではないかと思われます。 USAでは人気機種と言うこともあり、定期的に復刻をしていますので手に入れやすくなったのは嬉しいところ。 適度なボリューム感で足元を彩りたい方にはお勧めのモデルです。 |
モデル名 |
Nike Air Max 1 Classic ナイキ エア マックス ワン クラッシック(White/Sport Red/Neutral Grey) 2006年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはブロックパターンとワッフルソールのコンビを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには柔らかなクッション性を誇るビジブルヒールエアを搭載。 リアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを挿入。 |
アッパー | アッパーには天然皮革、シンセテックと通気性の高いメッシュのコンビを採用。 |
システム |
P.U. Forefoot Air Visible Heel Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1987年Springカタログにてデビュー。 今までなんとなくAirが入っているらしい・・・という、顧客の想像部分と体感でしか表現できなかった部分が可視化されたことで、Airとは何ぞや、というNikeのマーケティングにおける至上命題が一気にクリア。 何よりも市場に対するインパクトは絶大だったようで、ソールテクノロジーの分野では2000年代までポールポジションを奪うことに成功。 これ以後、様々なメーカーがテクノロジーの可視化に注力したことを考えると、歴史上一つの楔を打ち込んだモデルと言っても過言ではないでしょう。 テクノロジー的な進化で言うとAir窓は肥大化したAir Bagを着地の際、いかにAir Bag自体を自然に変形させ衝撃を逃がすか、という観点で制作。 可視化は副産物的なものだったと言われています。 実際にこのモデル辺りから、履き心地そのものが格段に向上をし、現在に至るまで定期的に復刻をされていることを考えると、いかに完成度が高いか?がわかるかと思われます。 シューズとして90年代半ばにはフットロッカーオリジナル別注だったAir Burstのデザインソースに使われるなど、普遍的なデザインであると言えるでしょう。 また92年から93年までSMUでAir Max 90'のソールを使用し復刻していた時期も。 これは不人気だったようです。 元々、この手のモデルはエア抜けの被害に遭うことが多かったのですが、2006年のエア製造方法変更後のモデルですので、どうやらエア抜けが少ないようです。 購入後、6年経ちますが今のところ履き心地は良好ですので。 (中空成型方式から熟成型方式への変更) 個人的には非常に取り回しがしやすく、どんなスタイルにも合わせ易いモデル、というイメージが一番ですね。 それに履き心地も悪くないので、一日どうにか履ける、というのも嬉しいところ。 ベーシックなカラーリングの方が使い勝手が良いモデルだと思いますが、パック系のベースにされることが多く、あまりピンとくるカラーリングで復刻されることが無いのが残念なところ。 iDで定期的に展開をしていますので、このカラーリングなら5年は付き合えるな、というカラーで楽しんでもらえると良いな、と思うモデルですね。 |
モデル名 |
Reebok CL Amaze Low H Camo リーボック クラッシック アメイズ ロー(Black/Kenya/Camo) 2006年発売 |
アウトソール | アウトソールにはストレートパターンラバーアウトソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定した衝撃吸収性を誇るE.V.A.をラバーにて封入。 |
アッパー | アッパーには剛性が高い天然皮革としなやかなシンセテックのコンビを使用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
一定期間継続販売をされていたため、スタートは2002年。 当時Reebokの看板プレイヤー、A・アイバーソンから「俺もNikeのAF1のようなヤツが履きたい」と言ったかどうかは定かではないですが、「ライフスタイルでも履けるクールなクラッシックバッシュが欲しい」という要望が上がり、それを具現化したモデルがこのAmaze。 USAで先行販売され、日本のセレクトショップが足並みを揃え輸入。 日本ではNikeのAF1をメインとしたクラッシックバッシュがメインストリームとして定着していたこともあり、適度なボリュームとホワイトカラー主体のバリエーションの豊かさがファッションピープルに受け入れられスマッシュヒット。 以後、日本法人からもインライン展開され、幅広い層に受け入れられました。 価格帯は比較対象でもあるAF1とさほど変わらないか安いくらいだったのですが、マテリアルがAF1に比べリッチな物を使用してあり、履いた感触や質感が秀逸だったのも大きな特徴と言えるでしょう。 クッション性も封入型E.V.A.ながら非常に良く、当時Reebok契約選手の一人であったJ・ローズ選手がNBAの試合で履いていたことからもレベルの高さを窺い知ることが出来ると思います。 実績としてホワイトベースのカラーリングが非常に受け入れられていた事もあり、このカラーリングは国内で展開はされませんでした。 ブラックベースもそうなのですが、この手の際物的なカラーリングはあまり市場には受け入れられなかったようです。 あまりに乱発をするものではないと思いますが、履き心地も軽快ですし、違ったマテリアルとの組み合わせで定期的に展開すると魅力的に映るモデルではないでしょうか。 |
モデル名 |
Adidas T-MAC 3.5 アディダス ティーマック 3.5(Black/R.White) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールにはノンマーキングラバーソールにT-MACのハチャメチャな動きに対応するべく開発された、変形型ドレッドパターンとストレートパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇る、C.M.E.V.Aを全体に使用。 ヒールにはクッション性の高い衝撃吸収素材、adiPRENEを。 フォアフットには推進力・クッション性を兼ね備えたadiPRENE+を搭載。 アウトソールからアッパーにかけて伸びたTorsion Systemが足の過度な捻じれを防止。 インソールには復元性が高くクッション性の良い特殊なものを採用。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーと足当たりのよいシンセティックのコンビを使用。 インナーブーツを搭載することで高いフィット感と足馴染みの良さを確保。 また、インナー素材に吸湿速乾性及び抗菌作用に優れたオーソライト社の素材を全面に採用。 サイドアッパーを柔らかなTPUとメッシュのベンチレーション仕立てにすることで通気性を完備。 |
システム |
C.M.E.V.A. adiPRENE adiPRENE+ Torsion System |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2003-04シーズン後半戦、オーランド・マジックに所属したT-MACことトレーシー・マグレディーのシグネチャーモデルです。 抜群の売り上げをマークしたT-MAC3をシーズン通して履く予定が変更され、前倒しでお披露目されたのがこの3.5。 1~3までの流れを知っていたものとしては、一瞬目が点になるほどのモデルとしての方向転換がこのモデルから始まったと言えます。 カラー展開の多かった3の後釜にしてはカラバリが多く展開されず、全部で3色のみ。 このモデルは翌年の夏に行われたアメリカ大陸予選まで着用されたこともあり、USAカラーが存在。 その辺りまで睨んだマーケティングだったように思えます。 シューズとしてはベースが3ということもあり、履き心地関係はそのままに、課題であった通気性を解消するために制作されたような感覚。 実際の見た目はカットが高くなったように見えますが、ホールド感が強くないため、足首のフリーさは1~3までの延長上。 履いた感覚に違和感がない作りになっています。 また、この辺りから徐々にシューズとしての足幅が広くなり始めて、履きやすくなります。 このモデルのインナーブーツもフォルムの関係上、締め付けが3に比べるとゆったりしているので、幅も楽に感じると思います。 総じて言えば、3をかみ砕いて使いやすくしたモデル、という感じですね。 ホワイトベースだとサイドアッパーのベンチレーション部分が黄ばむという問題があったため、もう少しブラックベースでカラバリがあれば、市場にインパクトを残せたモデルだったかもしれません。 |
モデル名 |
Air Jordan 18 エア ジョーダン 18(White/Metallic Silver/SP Royal) 2003年発売 |
アウトソール |
アウトソールはグリップ性の良い独自のドレッドパターンを採用。 くり抜かれた中足部分からTPUサポートパーツで包み込むことで軽量化と剛性を確保。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 ミッドソール全体には接地感が高く、豊かなクッション性を発揮するフルレングスズームエアを搭載。 ヒール部分にはもう一枚ズームエアを挿し込むことで、抜群の衝撃吸収性を誇ります。 またミッドソールとアウトソールの間にカーボンファイバープレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性の高いフルグレインレザーを採用。 ワンピースアッパーに仕立て上げることで足へのストレスを軽減。 アンクル部分のエアダクトがムレを排出。 シューレースカバーが接触による紐解けを軽減してくれます。 |
システム |
Phylon Full Length Zoom Air Dual-layer Zoom Air Carbon Fiber Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2002-03シーズンに発売。 ワシントン・ウィザーズをプレイオフに導くべく電撃復帰をした翌年に多大なる期待値を持って市場に登場。 デザイナーは前作とは変わりTate Kuerbis。 インスピレーションはスポーツカーで有名なランボルギーニ・ムルシェラゴをベースにイタリアドレスシューズのステッチ感とエレガントさを加味し作成。 実際に新しいデザインとして生まれたわけではなく、デザイナーが1995年と1999年に大部分を書き上げていた物を纏め上げたプロダクトと言われています。 ソールシステムに関しては、40歳を迎えるジョーダンの膝は限界に来ていたことを受け、限りなくクッション性に富んだシステムを採用。 抜群のクッション性を誇るダブルスタックのズームエアに弾力性とモーションコントロールに優れたカーボンファイバープレートをTPUでぶれないようにラッピングした技術は当時考えうる最上級のクッションシステムだったと思います。 そのかいもあってか82試合にフル出場したジョーダンは1試合平均20得点を叩き出したものの、チームをプレイオフに導けずに再度引退。 オールスターゲームでの劇的なフェイダウェー・ジャンパーなど含め、記録よりも記憶に残ったタイミングで着用されたモデル、と言えるでしょう。 シューズとしては前述したソールテクノロジーにワンピースのアッパーという、ある意味シューズの理想とも言える作り方をしたモデル。 このモデルに問題があるとすれば、通気性でしょうか。 ダクトは付いていますがとにかく蒸れます。 またワンピースの天然皮革を使っているので、履き馴染むとかなり伸びが出てしまうことでしょう。 巻きあがったヒールのアウトソールも剥げやすいですし、そういった意味では耐久性が低い、と言えるかもしれません。 そういった点を考慮しても、癖がないため、とにかく履きやすいモデルです。 もう少し全体的な評価が高くても良いような気がしています。 |
モデル名 |
Adidas Forum Low アディダス フォーラム ロー(Grey/Black/Red) 2010年復刻版 |
アウトソール | トレフォイルをドッド型に落とし込んだ安定性の高いオクトパスパターンとストレートパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 内側の一部を削り取ることで軽量化を促進。 そのため耐久性に問題が出ないよう、ミッドソールをナイロン素材で包むことで衝撃を分散し、反発性、耐久性を向上させるデリンジャーウェブシステムを採用。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかな天然皮革のヌバックを採用。 TPUヒールカップが足ブレを防ぎ、ストラップがしっかりと足首をホールドしてくれます。 |
システム |
E.V.A. Dellinger Web |
歴史背景 個人的感想 |
やってきました、mi adidas。 2010年の4月に原宿にて作成。 出来上がりが約1ヵ月半程かかりました。 金額の中に配送費が入っていない点がNIKE iDに比べ不便なところだったので、関東に行った際についでに受け取り。 (配送料金を払えば自宅に届けてくれます) なので結構手元に来るまでに時間が掛かりました。 モデルに関してはかなり悩みましたが、自分じゃなかなか買わないだろうな、というモデルをチョイス。 基本フォーラムはハイカット派なので。 で、カラーリングに関してもありそうで無いかな?という感じで作り上げました。 元から海外サイトでシュミレーションをしていれば良かったのですが、唐突に行ったので、一時間程度悩んで作成。 いつもは引き算のカラーリングなのですが、ぶっつけ本番だったので結構足し算気味になってしまったな、と後で思った次第です。 作ってみて思ったのが、カラーリングと素材によっては組み合わせ出来ないものが結構あるということ。 また、スワッチを手元に置いて作らないとかなりブレがあるようなシステムってこと、でしょう。 縫製は結構綺麗です。 (参考用に写真枚数を多くしております) なので追加の金額を出しても作りたいかな、と思える出来栄え。 個人的には満足してます。 商品を見てビックリしたのが、シューズの箱が異常に大きい事。 mi adidas用のスペシャルボックスなのですが、通常の寝かせて入れ込む形ではなく、シューズを平置きして、真ん中に仕切りのポールが入っている配置のため高さのある箱になってます。 今後NIKE iDほど普及するかどうかは定かではなりませんが、定期的にモデルが入れ替わってくれると創作意欲を掻き立てられる楽しいシステムだと思いますね。 |
モデル名 |
Reebok Answer 7 リーボック アンサー 7(Black/V.Red) 2004年発売 |
アウトソール | 同心円状パターンとフレックスグルーブを組み合わせた独自のパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するI.M.E.V.A.を採用。 接地感を生かしつつも柔らかなクッション性をもたらしてくれるDMX FOAMを挿入。 また、アウトソール中足部からヒールにかけて伸びるTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 縫い目の少ないアッパーパターンゆえ足へのストレスを軽減。 タン上部が蛇腹状になっていることで足首の稼働を妨げることなくスムーズに対応。 |
システム |
I.M.E.V.A. DMX FOAM TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2003-04シーズンに発売。 アイバーソン個人としては怪我が非常に多く、34試合を欠場しプレーオフ進出すら叶わなかったシーズンでした。 シューズとしても当時NikeのZoom Airに対抗すべく作成されたであろうDMX FOAMを搭載したものの、従来のDMXのイメージとかけ離れていたことと視覚的に訴えかけにくいテクノロジーだったため市場に対して大きなインパクトを残せなかったモデルだと記憶しております。 デザイン面ではシンプルかつスピード感を全面に出したフォルムゆえ一定の評価を得たものの、何かアイバーソンらしさが物足りない、といった雰囲気が蔓延しておりました。 シューズとして考察をしてみると、剛性の高いアッパーとやや柔らかめのソール、というリーボックらしい作り。 Answer1~5までのプニプニ感は得ることはできませんが、クッション性として乏しいといったことは無い独特の感覚です。 シューズとしてまとまっているものの、これと言って突出した特徴がないのが一番の欠点かと思われます。 また、ヒールカウンターが浅め且つインナーが滑りやすい素材なので、ジャスト目のサイズを選ばないと抜けそうな感覚を覚えるので注意が必要。 シューズとして、パーツパーツの素材が良いだけにもう少しアイバーソンらしさが前面に出て欲しかったモデルです。 |
モデル名 |
Nike Air Footscape ナイキ エア フットスケープ(Wild Grape/White) 2005年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはワッフルソールパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を提供するファイロンを全体に使用。 ヒールにはヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)とメッシュ素材のコンビを採用。 踵のTPUサポートパーツが足ブレを制御してくれます。 |
システム |
Phylon Encap Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1996年 SPRINGにデビュー。 フットスケープ・ラストという幅広のコンフォートさを最優先した独自のラストとサイドアッパーにシューレースを採用する独自の規格を引っ提げてデビュー。 Air Max 95'同様、初動はそこまでなかったものの、ナイキバブルの波が始まるにつけ一気にプレミア化。 かの有名な藤原ヒロシ氏が雑誌等々で猛プッシュしたことも人気に拍車をかける原因となりました。 実際にランニングカテゴリーではAir Maxシリーズに次ぐ人気機種の一つとして認知され、海外からレディースカラーのメンズ対応サイズが大量流入。 需要に対して供給量が追いつかない時期が長く続き、一時は5万円オーバーの価格帯で取引されておりました。 国内ではメンズ・レディース問わず人気機種になったものの、海外では当時この幅広のフォルムはそこまで受け入れられなかったようで、海外で評価が高まったのは2001年の「上野シティアタック」以後と言われています。 そういった関係もあり当時はインラインカラー以外は展開されておらず、海外別注も無かったため人気の割には短命で終わったモデルです。 後継モデルとして発売された「ステイシス」もフットスケープほどパッとしたセールスは記録できず、この手の流れはナイキバブルでいったん終了します。 近年では再評価されていることに加え、ハイブリットモデルのベースとしてセレクトされることが多く、ウーブン系、マックス系モデル等々に違った側面からアプローチをする際に用いられています。 そういった意味で、扱いやすいモデルなのかもしれませんね。 個人的な観点から述べると、シューズとしてはあまり好みじゃありません。 幅が広すぎることと、そこそこ厚めにとられたソールに対してアッパーが華奢過ぎてサポート性が皆無なため、ソールの返りが足についてきてるような気がしない点が理由です。 (レザーモデルを未着用のため、レザーモデルだと評価が変わる可能性あり) とは言え、一時代を築いたモデルであることは疑いの無い事実であり、ランニングでありながらもコンフォートさを備えたモデルの走りとして、体感されることをお勧めしたいモデルの一つです。 |
モデル名 |
New Balance M576 D Width ニューバランス M576 Dウィズ(White) 2001年復刻 |
アウトソール | アウトソールには耐久性のあるラバーにトレイルランニングでもぶれない安定性を誇るドッド系パターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソール全体には安定したクッション性と軽量性を誇るE.V.A.を圧縮成型したC-CAPを硬さを変え三層に分けて搭載。 リアフットには軽く安定したクッション性を誇るE.V.A.をコアにし、その周りを衝撃吸収性と衝撃分散性に優れたポリウレタンで封入することで形成されたENCAPウェッジを挿入。 インソールには柔らかなクッション性を誇る圧縮ポリウレタンカップインソールを完備。 |
アッパー | アッパーには剛性が高く、履きこむほどにしなやかさとフィット感をもたらす上質な天然皮革を使用。 アッパー両サイドのNマークがフィット感を高める効果を発揮。 インステップレーシングシステムが指先の自由度を確保し、しっかりとした踏み込みが可能となっております。 また、TPUヒールカップ(M.C.D.)が高いフィット感と歩行の際の過度な捻れと内転を制御。 トップモデルにのみ許された袋縫い製法が足にストレスがかかりにくい効果を発揮。 |
システム |
M.C.D. C-CAP ENCAP SL-2 |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1988年、当時最高峰のトレーニングシューズとして華々しくデビュー。 発売当初メッシュモデルのみだったため、ゆるやかなセールスを記録。 しかしながら、翌年アメリカのフットロッカーを中心にヌバックモデル、スムースレザーモデルの別注が始まると瞬く間に人気機種へと変貌。 国内でも渋カジブームの際はM1300に次ぐ人気機種として、M996と並び立つモデルとして認知。 以後、現在に至るまで継続的に生産、復刻を繰り返しています。 こちらのカラーリングは2000年代初頭に復刻されたモデルです。 現在の復刻と大きく違うのは、レザーの種類。 ガラスレザーを採用し、非常にテカリのある仕上がりとなっております。 また、現在の復刻に比べヒールカップのカーブがきつく、アッパーと同じ素材をヒール部分にも使用しているため、靴擦れを起こしやすい事が特徴。 逆を言えば、ヒール周りが初期復刻に比べ頑丈になったと言えます。 ガラスレザーがかなり硬いので、履き慣らすまでに結構な時間が掛かります。 その分、レザーの伸びが少ないです。 そういった意味で、しなやかさが特徴と言われるM576の中では異色の復刻だったかもしれません。 概ね履き心地は良いので、長い付き合いになるモデルと言えるでしょう。 時代別に履き比べてみるのもM576の楽しみだと思います。 |
モデル名 |
Puma Suede プーマ スウェード(Ribbon Red/White) 2010年復刻 |
アウトソール | アウトソールにチェッカーブロックパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはE.V.A.を内蔵したフルカップタイプを採用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革のスウェードを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1968年。 メキシコオリンピックに向けて開発し、発売。 当時キャンバス地がメインだったバスケットボールシューズにスウェードという概念を持ち込み一石を投じたモデルと言われています。 以後、生産地やディティールを若干変えながら生産を続けられています。 1973年には当時ニューヨーク・ニックスのスタープレイヤー、ウォルト・クライド・フレイジャーのシグネチャーモデルとして、若干のディティールに変更が加えられデビューしUSA市場においても多大な支持を獲得。 以後、音楽をメインとしたカルチャーに密接に関わることでストリートで定着をしていきます。 1980年代にはビスティーボーイズやジャミロクワイが着用しリバイバル。 また、1990年代にはスケーターシーンから多大な支持を得ることにも成功。 形は変われど、影響力の高さはPumaの中でも際立っており、それがロングセラーの原因ではないでしょうか。 2010年には1990年代に展開をされていたラストPK0814を元に再現し復刻。 フォルムの良さが際立つモデルとなっております。 履き心地に関しては、この時代のモデルにしては良い方だと思います。 もちろんハイテクとは比べるべきじゃないと思いますしね。 気になりだすと立て続けに何足も色違いで欲しくなってしまう独特の魅力があるモデルです。 |
モデル名 |
Air Jordan 17 エア ジョーダン 17(White/College Blue/Black) 2002年発売 |
アウトソール |
アウトソールはジョーダンの好きなゴルフコースをモチーフに配置をしたドレッドパターンを採用。 土踏まず部分をくり抜くことで、軽量化を図っております。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 フォアフットには推進力と反発性に優れたズームエアを。 リアフットには衝撃吸収性と安定性に優れたチューンドエアを搭載。 大胆にくり貫かれた中足部とミッドソールを弾力性のあるTPUで包み込むことで軽量化を促進。 またミッドソールとアウトソールの間にカーボンファイバープレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなシンセテック素材のコンビを採用。 ダイナミックフィットインナースリーブが高いフィット感を提供。 TPUヒールプレートを別途はめ込むことでホールド性を向上させています。 また、シューレースカバーを使用することで、高いホールド感をもたらしてくれます。 |
システム |
Phylon Zoom Air Tuned Air TPU Heel Cup Carbon Fiber Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2001-02シーズンに発売。 当時、ワシントン・ウィザーズのバスケットボール運営部門社長だったジョーダンが業を煮やし電撃復帰を果たした際に着用をしたのがこのモデル。 かの有名なティンカー・ハットフィールドはジョーダンのデザインから身を引いていたので、デザイナーはウィルソン・スミス3世。 デザインソースとしてかの有名なスポーツカー、アストン・マーティンとジョーダンの独創的なプレーを即興的なジャズの旋律になぞらえてデザインされたモデルといわれています。 販売においては専用のアタッシュケースとイメージCD-Rが付いて25000円(USAでは200ドル)という破格値にて販売。 以後、ジョーダンブランドのラグジュアリー化に拍車をかけたモデルと言えるでしょう。 シューズとしてはガッチリ感の強いモデルだと思います。 フルレングスでカーボンファイバーが入っていると言うことと、ヒールのクッション性にプニプニ感がほぼ無い、という点。 そして、アッパーもホールド感がかなりあって、別途TPUヒールカップが付いている、というのが大きな点かと。 とはいえ、不快感があるほど剛性が高すぎるということも無く、安定感の方が先に来る感じ。 この辺りは好き嫌いが分かれるところではないでしょうか。 シュラウドですが、これをつける人はありえないくらい足幅が狭い方でしょう。 正直、つけている人を見たことがないくらいです。 ジョーダンシリーズの中では安定性にベクトルを振った特殊なモデルですが、もう少し評価されても良いモデルだと思います。 オリジナルから10年以上たっていますし、パックもの以外での復刻をして欲しいモデルですね。 |
モデル名 |
Reebok Question Mid リーボック クエスチョン ミッド(White/Perlized Red) 2006年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはノンマーキングラバーアウトソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定した衝撃吸収性を誇るC.M.E.V.A.と従来のE.V.A.フォームにくらべ約23%の衝撃吸収率がアップするHEXALITEをミッドソール前後に搭載。 サイドまでビジブル化することで、クッション性のみならず軽量性にも一役買っております。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーを使用。 メッシュタンがプレイヤーに必要な通気性を確保してくれています。 ゆったりめの作りが日本人の足にもフィットしやすく、快適な履き心地を約束してくれます。 |
システム |
C.M.E.V.A. HEXALITE |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1996–97シーズンに発売。 NBA Draft 1996にてフィラデルフィア・セブンティシクサーズにドラフト一位でピックされ、NBA1996-97シーズンの新人王に輝いた、アレン・アイバーソンのシグニチャーモデル第一弾。 アイバーソンの身長183cmとトラブルメーカーという側面、何よりもドラフト一位という順位に対し世間は懐疑的でした。 アイバーソンと契約を交わしたReebokは、あえてその懐疑的な視線を逆手に取り、彼のシューズを「Question」(疑問)と名づけることでかつてないほどの大成功を収めます。 「Question」(疑問)に対し「Answer」(答え)を出したアイバーソンのニックネームは「The・Answer」となり、以後シグニチャーシューズの名前もAnswerシリーズと命名。 Answerシリーズが発売後も、アイバーソン自身トラブルに巻き込まれたり、何か大きな変化があると、必ずこのQuestionを履くのが慣例となっており、2006-07シーズン途中、デンバー・ナゲッツに移籍した際も、カーメロ・アンソニーと共存できるのか?と言った大きな疑問を投げかけられたため、Answer 10とQuestionを併用しながら、ゲームに望んでいたのが記憶に新しいところ。 アイバーソン自身が、このモデルを高く評価していることが伺えるエピソードと言えます。 この復刻版はシリーズ10周年を記念し、オリジナルで着用をしていたフィラデルフィアカラーとなっています。 個人的には特徴的な柔らかめの履き心地のみならず、アッパーとソールの重量バランスが良いので履いていて一体感を得やすいところが非常に優れているかと思われます。 丸っこいフォルムとスピードシューレースシステムを採用しているため、フィット感がいまいちかな?と見た目では感じるのですが、その点も及第点の出来。 アイバーソンに特別思い入れが無い方にもお勧めしやすい、よくまとまったモデルだと思います。 |
モデル名 |
Air Jordan 3 Retro エア ジョーダン 3 レトロ(White/Fire Red/Cement Grey) 2005年復刻 |
アウトソール | ブロックパターンと同心円状パターンを組み合わせた独自のものを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはビジブルヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 Dリングを採用することで、シューレースの通しやすさと引っかかりの良さを両立。 また、足幅が狭い人向けにシューホールが2パターン作られていることも特徴的。 お好きなフィット感を手にすることができます。 TPUヒールカウンターが付くことで、プロテクターの役割を果たした、と言われています。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
NBA1987-88シーズンに着用していたモデルです。 このモデルを履いてジョーダン自身が目覚ましい活躍を見せ、得点王・スラムダンクチャンピオン2連覇など個人としてのステータスを確立。 その活躍と裏腹に、1994年の初回復刻時はそこまで盛り上がることなく、量販店まで流通していたこともあって、むしろ不人気な部類に属していました。 (Air Jordanの初めての復刻がAJ3) ですが2000年代に入り、「細くも無く、太くも無い」シルエットのアパレルブランドが台頭してきたこともあり、合わせ易い観点から人気が再度上昇。 またチームカラーとは違えど、ジョーダン自身がワシントン・ウィザーズで復帰したことも、人気に拍車をかけた原因と考えられています。 個人的にはオリジナルカラーとして非常に欲しかった色目であり、ヒールのジャンプマンに抵抗感を覚えながらも購入したモデルです。 1996年当時、決して良いとは言えないコンディションのこのカラーリングが古着屋で37800円で売られており、熟慮の末購入を諦めたというのも自分の中で大きかったように思えます。 Fire Redの色目が結構明るく、思った以上に服と合わせるのには苦労はするのですが、それを差し引いても買ってよかったなと素直に思えるモデルです。 |
モデル名 |
Nike Air Force Max 93' ナイキ エア フォース マックス 93'(Black/Cool Grey/White/Metallic Silver) 2010年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはヘリンボーンパターンとオクトパスパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るブローモールドエアを搭載。 リアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 ダイナミックフィットインナースリーブとストラップが抜群のフィット感とホールド感を提供。 メッシュタンが必要な通気性を確保。 |
システム |
P.U. Forefoot Air Blow Molded Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1992-93シーズンにフェニックス・サンズに所属していたチャールズ・バークレーのモデルとしてデビュー。 ForceカテゴリーのトップとしてCBの冠こそ付きませんでしたが、彼が使用することを前提に開発。 タイミング良くシクサーズからサンズに移籍し、リーグトップの成績を収め、個人としてシーズンMVPを受賞。 破竹の勢いでNBAファイナルまで辿り着いたものの、ジョーダン率いるブルズに敗退。 シーズン、プレイオフを通して着用され、国内においても「ForceカテゴリーのTOP・イコール・バークレー」の図式が定着したモデルと言われています。 ゴジラの足を想像させるようなゴツさながらも、フォルムとしては前作Air Force 180からの引き継ぎまたはアップデートが随所に見受けられます。 特に特徴的な点はこの年から採用をされたブローモールドエア。 前作の180°エアから35%増量し、270°可視化されたエアシステムは抜群の説得力を持っていました。 上記のような背景を持ちつつも、意外と歴史的には軽視される傾向のあるモデルなのが不思議な点。 当時のカラーバリエーションが少なかったのも関係している気が致します。 シューズとしては、スペック通りカチっとした印象を持ちます。 ソール周りがフワフワしたような感覚を期待しますが、どちらかと言うとドッシリ感の方が先に来る感じですね。 トウ周りが緩やかになっているので幅はそんなに問題にならないのですが、意外と足長が短いようでサイズ感に注意が必要だと思います。(個体差はあると思いますが) エア進化の系譜を知ってらっしゃる方には非常に面白いモデルですが、もしかしたら今時の若者にはハマりにくいのかな?という気も。 個人的にはもう少し、カラバリを増やしてもらってスポット的に展開して欲しいモデルです。 |
モデル名 |
New Balance M990 EE Width ニューバランス M990 EEウィズ(Cafe Au lait) 2003年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性・軽量性に優れたブローンラバーを使用し、独特のストレートパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソール全体には安定したクッション性と軽量性を誇るE.V.A.を硬さを変え2層式に搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで履きこむほどに味が出る上質な天然ヌバックを使用。 アッパー両サイドのNマークがフィット感を高める効果を発揮。 インステップレーシングシステムが指先の自由度を確保し、しっかりとした踏み込みが可能となっております。 アッパー随所にスコッチライトを散りばめ、夜間走行を想定。 また、TPUヒールカップ(M.C.D.)が高いフィット感と歩行の際の過度な捻れと内転を制御。 |
システム |
M.C.D. E.V.A. SL-1 |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1982年、900番台のフラッグシップモデル第一弾として、人工工学に基づいて設計されたスペックを持つハイパフォーマンスシューズとしてデビュー。 1ドル280円の時代に、定価100ドルと言う超破格値にて販売されました。 この990がブレイクしたことでクラッシック&パフォーマンスラインとしての900番台が確立。 以後、現在に至るまで1000番台や2000番台と違ったフラッグシップラインとして継続されています。 このモデルのトピックを上げるなら、ニューバランスで初めてモーションコントロールデバイス(M.C.D.)を搭載したことでしょう。 現代でこそどのブランドもこういったTPUヒールカウンターを当たり前のように搭載しますが、そういった概念が無い時代にTPUで捻れをサポートするということ自体が革新的機能だったようです。 このカラーリングは当時ニューバランス東京限定で発売されたカラーリングです。 このカラーリング以外にブラック/グレーがありました。 シューズとしては結構履きやすいモデルだと個人的には思います。 機能説明欄ではオリジナルのソールシステムを記述しましたが、復刻版はミッドソールをC-CAPにアップデートしていますので、履き心地もかなり軽快です。 SL-1ながらもレトロ系には珍しいEEウィズというのもあって、甲周りが楽、というのも要素として大きいと思います。 また、このカフェオレという、あまり無いカラーリングもコーディネートしやすく、ポイントが高いですね。 一時期、Made In USAにて復刻もされていましたが、もう少しバリエーションが増えてくれても良いモデルだと思います。 |
モデル名 |
Adidas SS2G Patent FL アディダス SS2G パテント フットロッカー(White/Black) 2001年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはグリップ性の良い、ヘリンボーンパターンを採用。 中足部をくり抜くことで軽量化を施しています。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇るC.M.E.V.A.と沈み込むような高いクッション性を誇るadiPRENEをヒールに搭載。 中足部全体にトルションシステムを埋め込むことで、安定性の確保と足の過度なねじれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革と足なじみの良いシンセティックレザーのコンビを使用。 シェルトウがつま先の保護をし、デザインのアクセントとなっております。 |
システム |
C.M.E.V.A. adiPRENE |
歴史背景 個人的感想 |
1999年、当時デトロイト・ピストンズの中で1989・90年の連続優勝を知るメンバーであり、ファイナルMVPにも選ばれ、バッドボーイズと呼ばれた中で唯一の良心とまで言われ、多大なる尊敬を集めていたプレイヤーがジョー・デューマス。 現在はデトロイト・ピストンズのGMでもあるジョー・デューマスがキャリア晩年に履いたモデルがこのSS2G。 その姿を見て、当時若手としてNBAをにぎわせていたK・ブライアントやT・マグレディーが「なんだそのシューズは?」と過敏に反応。 若手スター選手がこぞって履き出す事で、一躍有名になり、USAで大きなムーブメントに発展。 ファッションアイテムとして捉えられていることが多いこのモデルですが、USAでは偉大なるLowカットシューズとして認知。 NBA2005-06シーズン、当時ワシントン・ウィザースのスターPGだったギルバート・アリナスがほぼシーズンを通して使用したことからもそのレベルの高さが伺えます。 国内ではそういったUSAからの流れを汲みつつ、当時のシューズセレクトショップが大量に国内に輸入し提案。 ハイテクながらもスーパースターからすんなり履き変えれる違和感の無さも手伝い、一気に国内でブレイク。 これを契機にアップデート系スニーカーブームが起こります。 こちらのカラーリングは元々フットロッカーの別注カラーだったのですが、後発ながらも何故か国内正規ルートで販売された不思議なカラーです。 シューズとしては前述したとおり、スーパースターから違和感なく履き変えれるハイテクということで非常に良いと思います。 履き心地、重量等々を含めても軽快ですし、コストパフォーマンスが高いモデルと言えますね。 カラーリングや素材含めて短期間に出尽くした感がありますが、ベースがスーパースターだけにデザインが色褪せにくいと思うので定期的にリバイバルをして欲しいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Reebok Answer 6 Low リーボック アンサー 6 ロー(White/White/Platinum) 2003年発売 |
アウトソール | 同心円状パターンとフレックスグルーブを組み合わせた独自のパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するI.M.E.V.A.を採用。 また、アウトソール中足部からヒールにかけて伸びるTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 ハーフジップが甲周りの確実なホールド感を提供してくれます。 |
システム |
I.M.E.V.A. Half Zip Up TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2002-03シーズンに発売。 プレーオフでは1回戦で敗退した失意の前年度を払しょくする期待感を持ってデビュー。 個人としては初の82試合フル出場を成し遂げ、スティール王に輝いたものの、周りからのサポートを得ることが出来ずプレーオフでは2回戦で敗退。 プロモーション等々を含め完成度が高かったのですが、折悪く国内では俗に言う中テク系レトロがもてはやされていたため、市場にそこまでのインパクトを与えられなかったモデルのように記憶しております。 個人的な好みですが、こちらのモデルに関してはLowカットの方がバランスが良いように思えます。 Reebokのお家芸でもあるDMXテクノロジーが変わりつつあった時期だったということもあり、このモデルには搭載されていません。 今まではしっかりしたクッションのあるソールに対し剛性の強いアッパーでバランスを取る、という構図が出来上がっていたアンサーシリーズにおいて、DMXテクノロジーが入らないと言うことはアッパーの重量感を変えれると言うことを意味しているはずです。 通常のMidカットの方だとアッパー剛性が強すぎてソール周りが若干負けているような感覚を受けました。 それゆえ、Lowカットだとアッパーを削っている分バランスが凄く良く取れていて非常に軽快感がある履き心地を体感できます。 (人によって好みもあると思いますが・・・) 欠点をあげるとすれば、通気口が一切ないので非常に蒸れます。 またLowカットの場合、やはり足首のホールド感が弱いですね。 シームレスなアッパーですのでフィット感も高いですし、DMXテクノロジーが無いながらも履き心地が良いので、隠れた名作だと個人的には思っています。 機会があれば足を通してもらいたい一品です。 |
モデル名 |
Nike Air Max Sensetion ナイキ エア マックス センセーション(Obsidian/Silver Ice) 2002年復刻 |
アウトソール | アウトソールには変形式ヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るマルチチャンバーエアを搭載。 リアフットには従来のフォアフットエアの3倍以上もの衝撃吸収性を誇るビジブルフォアフットエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなシンセティック素材のコンビを採用。 スピードシューレースシステムが脱着を容易にしながら、確実なホールド感を提供。 また、シューレースホールの間をゴムベルトでつなぐことで高いフィット感をもたらしてくれます。 |
システム |
P.U. Visible Forefoot Air Multi Chamber Air |
歴史背景 個人的感想 |
NBA1994-95シーズン、ワシントン・ブレッツ(現ウィザーズ)に所属したクリス・ウェバーのシグネチャーモデルです。 1993年、当時ドラフト1位で指名され、ゴールデンステート・ウォーリアーズに所属し大活躍。 その後、ヘッドコーチと確執が生まれ、新人王に輝きながらも即トレードにて放出という憂き目にあいます。 弱小球団に放出され、プロモーション面でも苦戦したと言われましたが、テクノロジー的な押しもありかなりの売り上げを上げたと言います。 ですが、この後クリス・ウェバーとNikeの関係はこじれ、契約は解消。 たった一作のシグネチャーを残し、その後FILAに移籍します。 命名権の問題から、復刻時の名前はセンセーションを改名。 その際にヒールデザインが変更されています。 テクノロジー的にはバスケットボールシューズ初のビジブルフォアフットエアと言うことで、かなりの衝撃度が当時走りました。 ナイキバブルの象徴ともいえるAir Max 95'と同期ということもあり、バブル時は緩やかにプレミア化。 バブル時に自慢げに履く人が多かったのを記憶しております。 シューズとしてはソール重量とアッパー剛性のバランスがとれたモデルだと思います。 フィット感も適度にありますので、非常に実用的かと。 この後エアの進化としてトリプルエアの方向へ行くのですが、屈曲と言う意味を考えるとこの配置がマックスエアでは汎用性が高いように思います。 あえてケチをつけるなら、やはり通気性。 そして希望的な意味でミッドフットにTPUがあればな、という感じです。 シグネチャーの歴史上は埋没しつつあるモデルではありますが、数年に一度復刻が出ていますので、先入観を取っ払って一回試してもらいたいモデルだと思います。 |
モデル名 |
Nike Air Zoom Generation ナイキ エア ズーム ジェネレーション(Wheat/Wheat/Gold) 2003年発売 |
アウトソール | アウトソールには間隔が少し緩めなドレットパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するC.M.E.V.A.を搭載。 フォアフットには反発吸収性の高いズームエア。 リアフットには柔らかなヒールエアを完備。 中足部にカーボンファイバープレートを差し込むことで過度な捻じれを防止してくれます。 |
アッパー |
アッパーには軽量かつしなやかなヌバックとシンセティック素材のコンビを使用。 吸気と速乾性に優れたスフィアインナーを採用することで快適さを確保。 また、通称バンパーと呼ばれる踵周りのTPUクローム素材が踵周りをホールドしてくれます。 |
システム |
C.M.E.V.A. Zoom Air Encap Heel Air Carbon Fiber Plate Sphere Dry TPU Chrome |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2003-04シーズン、クリーブランド・キャバリアーズに所属したレブロン・ジェームズのファーストシグネチャーモデルです。 ある意味マイケル・ジョーダン以来の超大物と言える選手に対し、ナイキは7年間で総額9,000万ドルもの大型契約をデビュー前に締結。 シグネチャーモデルとして失敗が一切許されない状況もあり、ナイキが誇る有名デザイナーEric Avar と Aaron Cooperの二人によってデザインを作成。 モチーフはレブロンの愛車でもあるハマーH2と言われています。 実際のところ、ルーキーイヤーに通算平均20得点5アシスト5リバウンド以上を叩き出した史上3人目のプレイヤーとなるなど、文句無しに新人王を獲得。 レブロンの活躍に比例し、ファーストカラーは発売後1カ月で72000足売り上げるなど、一気にシグネチャーモデルとして市場に定着しました。 このカラーリングは当初予定されていたスラムダンクコンテスト用のカラーリングと言われています。 ですが、足首の不調を訴え、スラムダンクコンテストはキャンセル。 急遽、ルーキー・オールスターゲームでの着用となりました。 個人的には当初騒がれまくったこともあり、またPennyシリーズみたいになっちゃうんじゃない?などと懐疑的でした。 そんな中、手にしたわけですが、これがなかなか素直で履きやすい。 クッションシステム等々が極端で無いことが一番大きな理由だと思いますが、正直未だにレブロンモデルの中で一番履きやすいんじゃないかな?と。 ある意味、今のレブロンらしさみたいなものが完全に形成される前だったので汎用性が高い物を作るしかなかったのかもしれませんが、それが良い方向に出てると思います。 あえてケチを付けるとすれば、スフィアインナーを使っていると言ってもかなり蒸れること。 それにアッパー素材が思った以上にユルいので耐久性が見込めないことでしょうか。(これに限った事ではないと思いますけどね) その辺りを気にせず購入することができるならば、非常に良い出来だと思います。 発売後、8年近くたっているので、レトロ化したらオススメ出来るモデルと言えますね。 |
モデル名 |
Reebok CL Alpha Canvas リーボック クラッシック アルファ キャンバス(Black) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールには独特のフラットなブロックパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには非常に柔らかくチューニングされたE.V.A.を全体に挿入し、周りをラバーで巻くことでクラシカルさを演出。 |
アッパー |
アッパーに柔らかなキャンバス地と剛性の高い天然皮革のコンビを使用。 ライナー全体が革張りになっていることで、足当たりが非常によく、しなやかなフィット感を与えてくれます。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
当時、このモデル自体は通常のインラインカタログに掲載されていました。 ですが、大きく違うところはRDST(Reebok Design Studio Tokyo)で企画されたプロダクトだということ。 雑になりがちなインラインモデルながら、細部にわたりこだわって作られており、オーバークオリティーな、どう考えても定価以上の価値のあるプロダクトに仕上がっていました。 そういった意味ではRDSTから優秀なプロダクトをインラインに持っていく、という狙い通りの働きが見えた商品だったと思います。 ただ問題だったのは、市場が未成熟だったということとメーカー側が上手く真意を伝えられなかったことが重なり、正当な評価をほとんど得ることなくアウトレットに流れまくったということ。 この辺りから、プロダクトの市場への詰め込みが加速してきたのも大きな要因かもしれませんが、そういう点を考慮したとしても日の目を見なかったのが残念でなりません。 個人的には、当時Shoes Of The Yearに選んだほどコストパフォーマンスに優れたプロダクトだと思います。 履き心地に関してもこれ本当にただのE.V.A.なのか?と疑う程しなやかで柔らかいのが特徴。 一見ヴァルガナイズドっぽいルックスも相まって履き倒していた時期があったほど。 ただ問題はミッドソールがメチャクチャ埃をまといやすく、一日履くとこんなに汚れてたっけ?と思う程汚れること。 履いた後は、即クリーナーでメンテナンス必須でした。 かなりマニアックなモデルになりますが、もし探せるものならばこのオーバークオリティーな質感を楽しんでいただきたいな、と思います。 |
モデル名 |
Puma Satri S プーマ サトリ S(Black/Silver) 2005年発売 |
アウトソール | アウトソールには変形式ドレッドパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールはアウトソールと共用。 サラッとした質感が特徴のVildona社製インソールを挿入。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | Nothing |
歴史背景 個人的感想 |
Pumaの影の名作ライフスタイルモデルです。 甲冑を思わせるようなアッパーの重ね方が特徴的なデザイン。 見たとおり五層に分かれ、全て裏から独立して縫い合わされているため、一枚一枚が足にあわせて動き屈曲が良く、歩きやすく仕上がっています。 また、当初はマーシャルアーツ用アフターシューズというような誤報もありましたが、Pumaに確認したところ、デザイナーの趣向が出ただけでそういった事実はありませんと一刀両断されました。 アウトソールとミッドソールが共用(ミッドソールが無い)のでクッション性が無いに等しく、長時間の歩行は辛いと思います。 その分、インソールが分厚くされていますが、ミッドソールの無さをカバーするまでには至ってません。 カテゴリー的にはライフスタイルですが、ちょい履き感覚のドライビングシューズと言っても差し支えがないかもしれませんね。 サイズ感を言えば、シューズの特性上、大き目を履かずにジャストサイズを選んでください。 そうじゃないとすっぽ抜けますからね。 なんにせよ、インパクトのあるデザインですので、夏場に素足なんかで履くと軽快感があって良いかもしれません。 |
モデル名 |
Nike Air Max2 CB ナイキ エア マックス スクエア シービー(Black/White/Pure Purple) 2010年復刻 |
アウトソール | アウトソールには変形式ドットパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るマルチチャンバーエアを搭載。 リアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 ダイナミックフィットインナーが抜群のフィット感を提供。 メッシュタンが必要な通気性を確保。 インディビジュアルレースロックシステムがシューレースの緩みにくさと確実なホールド感をもたらしてくれます。 |
システム |
P.U. Forefoot Air Multi Chamber Air Individual Lace Locks |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1994年FALLにフェニックス・サンズに所属していたチャールズ・バークレーのモデルとしてデビュー。 前年度にNBAファイナルまで導き、選手として絶頂期にあったバークレーのモデルとして市場に高いインパクトを与えるべく開発。 拘束衣をモチーフにされたデザインと新機能であったマルチチャンバーエアが非常に斬新なモデルとして好意的に受け入れられました。 また、当時一新されたマルチチャンバーエア搭載モデル用の箱が非常にクールだったのを覚えています。 シューズとしてはクッションとアッパーのバランスが良いので履きやすい部類のモデルではないでしょうか。 問題点としてあげるならば、ダイナミックフィットインナーとインディビジュアルレースロックシステムが相まって、かなりのホールド感であるということ。 それが原因で履いてると浮腫んで足が痛くなる人は痛くなるみたいです。 サイズ感的にはトウ周りが若干狭いのでサイジングに若干注意が必要です。 また、インディビジュアルレースロックシステムは接触等々をすると割れたり、抜けたりする例もあるので耐久性としては脆いようですね。 現在でもNBA選手が着用をしていたりしますので、そこそこ実用的なモデルだと思います。 数年に一度定期的に復刻をしているので、買いやすいモデルと言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
New Balance M996 D Width ニューバランス M996 Dウィズ(Red) 2000年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性・軽量性に優れたブローンラバーを使用し、走りやすさに特化したストレートパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソール全体には安定したクッション性と軽量性を誇るE.V.A.を圧縮成型したC-CAPを硬さを変え2層に分けて搭載。 リアフットには軽く安定したクッション性を誇るE.V.A.をコアにし、その周りを衝撃吸収性と衝撃分散性に優れたポリウレタンで封入することで形成されたENCAPウェッジを挿入。 インソールには柔らかなクッション性を誇る圧縮ポリウレタンカップインソールを完備。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで履きこむほどに味が出る上質な天然皮革を使用。 アッパー両サイドのNマークがフィット感を高める効果を発揮。 インステップレーシングシステムが指先の自由度を確保し、しっかりとした踏み込みが可能となっております。 アッパー随所にスコッチライトを散りばめ、夜間走行を想定。 また、TPUヒールカップ(M.C.D.)が高いフィット感と歩行の際の過度な捻れと内転を制御。 トップモデルにのみ許された袋縫い製法が足にストレスがかかりにくい効果を発揮。 |
システム |
M.C.D. C-CAP ENCAP SL-1 |
歴史背景 個人的感想 |
Made IN U.S.A.シリーズより、現在もカラーバリエーションを変えながら生産され続けているM996です。 オリジナルは1988年に900番台のフラッグシップモデル第3弾目として発売。 前作M995が渋カジブームの際、人気だったことからM996も発売してすぐに人気機種として認知。 まずはお家芸のメッシュから始まり、後発でレザーが販売。 年式によって若干のディティールやレザーの質感等々が変更され継続販売をされ定番化していることが特徴と言えます。 こちらは1990年代に定番カラーとして販売され、2000年辺りに生産中止となったカラーリングです。 同時期に出たM576との大きな違いはラストとアウトソールでしょうか。 M996の方がSL-1ラストのため細く、またストレートパターンのアウトソールの為、前に進むような感覚を覚えます。 また、SL-1ラストのため履き始めは若干横幅がきついかも?という気がしますが、馴染んでくると丁度良いフィット感を得ることが出来、ローテクのくせに病みつきになりますね。 欠点を述べるなら、やはりインソール。 柔らかな履き心地を提供してくれますが、すぐにへたるのである程度履いたら取り換え必須です。 個人的にはこの赤だけで2足目です。 ニューバランスのシューズで定番と言えば、どうしても地味なイメージが先行しがちですが、このカラーリングに関してはレザーの発色も良いため足元に適度なアクセントを与えてくれます。 個人的には定番モデルでもう少し発色の良いカラーリングを増やしてくれると選択肢が増えて嬉しいのにな、と思います。 |
モデル名 |
Nike Cortez ナイキ コルテッツ(Royal Blue/Medium Yellow) 1996年復刻 |
アウトソール | シンプルかつ間隔の広いヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはE.V.A.を採用。 |
アッパー | アッパーには天然皮革とナイロンメッシュのコンビを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1972年に発売。 1960年代、USAにてオニツカタイガーを輸入代理店と言う形で販売していたのが、Nikeの前身であるBRS(ブルーリボンスポーツ)。 創業者であるビル・バウワーマンが当時のオニツカタイガーにアドバイスをして作られたと言われるのが、966年から展開されたオニツカタイガーのコルセアというモデル。 当時レザーかキャンバスで作ることが常識とされていたアッパーを軽量のナイロンに置き換えると言う大胆な試みを提案。 雨で水がしみるといった問題が多々ありつつも、瞬く間にランニングシューズではナイロンアッパーが主流になり、大成功を収めます。 クッション性においても、つま先から踵までミッドソールを展開し、踵のみ一枚厚い3層式を採用。 当時としては革新的なクッション性が舗装路で走ることの多かったアメリカランナーの支持を得るに至ったと言われています。 オニツカタイガーとの販売権のこじれから、1971年BRSからNikeへとメーカー業に転身。 訴訟問題を経て、1972年にNikeとしてのコルテッツが発売されます。 以後、マイナーチェンジや生産国の変更を繰り返しながら、現代にいたるまで生産され続けている超ロングセラーモデル。 このカラーリングは、1970年代中盤にかけてUCLAカラーとして発売。 ヴィンテージ市場で絶大な人気を誇ったカラーリングです。 それをNikeバブル真っただ中の1996年に日本企画として復刻。 マニア向けではありましたが、ヴィンテージ市場での高騰ぶりもあってセールス的にかなり成功をいたしました。 個人的にはコルテッツを何足か持っていますが、一番履いたカラーリングです。 もちろん基本設計が古いので、そう何時間も履けるような代物ではありません。 ですが、今から反芻すると、あの狂乱の時代だったからこそ生まれた、空気感を完璧にパッキング化したようなシューズだと思います。 当時のNikeの販売戦略は最低そのもので、結果数年後独占禁止法で訴えられるわけですが、ある意味そういった戦略があったからこその遺産的なモデルと言っても過言ではないでしょう。 |
モデル名 |
Nike Air OB Raid ナイキ エア レイド(Black/Citrus/Lt.Ultramarine) 2003年復刻 |
アウトソール |
アウトソールにはフレックスグルーブを入れ込んだ独自パターンを採用。 素材が非常に硬質なラバーゆえ、For outdoor use onlyの文字が刻まれています。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには安定したクッション性を誇るヒールエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーには通気性の高いメッシュとしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 クロスストラップを採用し、高いホールド感を確保してくれます。 |
システム |
P.U. Encap Heel Air Cross Strap |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1992年に発売。 Nikeの掲げるインターナショナル戦略の一環として、当時世界的なブームとなっていた、3 on 3専用のモデルとして、鮮烈にデビュー。 バルセロナオリンピックで大活躍したTeam USAの影響もあり、世界中でヒットしたモデルとして歴史に刻まれております。 当時M・ジョーダンの後継者として将来を嘱望されていたS・スーパーソニックス所属のケンドール・ギルがストラップを切ってNBAで着用していました。 日本国内でも例に漏れず、ストリートバスケットボールブームが到来。 フットロッカー等のUSA大手フランチャイズショップがカラー別注を数多く手がけ、それに便乗するような形で国内にも数多くのカラーリングが流入。 渋カジ&古着ブームで増殖したセレクトショップを中心として、幅広く取り扱われたことが国内での人気につながったといえます。 オリジナルにほとんど忠実に作られていますが、国内版に関しては「Air Raid」というモデル名の商標をasicsが保有しているため、クロスストラップのマジックテープ部分デザインがスウォッシュに変更。 海外版では通常通りのデザインのままリリースとなっております。 シューズとしてはやはりアウトドアユースを前提に考えて開発されているだけあって、クッション性が硬いモデルだと思います。 アウトソールの硬さが履き心地に影響していることは間違いないでしょう。 インソールを現代のテクノロジーでアップデートするだけでもだいぶ印象が変わるかもしれません。 アッパーに関してはストラップ以外プレーンですのでストレスは無いですね。 ストラップをきっちり〆ると、サイドにせり出しているラバー部分が当たって痛い事もありますので、サイズをハーフアップすることも場合によっては必要かと思われます。 個人的にはこの1が売れることで後発の2も復刻してくれないかな?と淡い期待を抱いていたのですが(筆者は2が個人的に好み)、流通量も非常に多かったということもあり、値段が暴落。 2が復刻するような話は何一つ無く、アウトレットに大量に流れる末路となってしまいました。 ファッション的観点から見ると、適度なボリュームと適度なハイテク感を持っているのでアクセントとして非常に使い勝手の良いモデルと言えます。 値段もこなれていることもあり、一足くらい手元にあっても良いのではないでしょうか。 |
モデル名 |
Adidas Country アディダス カントリー(White/Black) 2000年復刻版(?) |
アウトソール |
安定したグリップ性を誇るヘリンボーンパターンを採用。 ヒールまで巻きあげることで、クロスカントリーに必要なトラクションを完備。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.を使用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1970年代前半に当時ヨーロッパで流行ったクロスカントリー用のシューズとして発売。 以後、生産地やフォルムを変えながら現在まで生産され続けるロングセラーモデルです。 当時として斬新だったのはどんな道でも走るクロスカントリーの特性を吟味し、備えられた特性。 悪路でもグリップを失いにくい巻き上げ式アウトソールや世界初だったと言われている二層式ミッドソールなど革新的なテクノロジーが詰め込まれました。 エポックメイキング的なモデルでありつつも、一般市場にて更に有名にさせたのは1984年に公開された映画「ビバリーヒルズ・コップ」内でエディー・マーフィーが着用をしたためだと言われています。 ヴィンテージ市場では未だに高値安定で推移しており、年式でフォルムが違うのもマニア泣かせなところ。 個人的にはストレートフォルムのパンツに合わせるのには丁度良いシューズだと思います。 もちろん基礎設計が古いので、取り立てて履き心地が良いとかそういうのは無いのですが、アーチ部分がしっかりとサポートしてくれる形状になっているのでローテクながらも意外と疲れにくい気がしています。 逆に言えば偏平足気味の方にはきついモデルかもしれません。 シューレースに関しては地味に感じていたので、スッキリしながらも存在感のあるものに変更。 一般流通しているシューレースがもう少しスタイリッシュなら、もっと魅力が引き立つのにな、と思います。 近年市場では存在感があまり感じられないモデルになりつつありますが、どんな方にも普遍的な魅力を感じとってもらいやすいモデルと言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
Reebok Answer 5 DMX リーボック アンサー 5 DMX(White/Flash Red/Metallic Silver) 2002年発売 |
アウトソール | 同心円状パターンとフレックスグルーブを組み合わせた独自のパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するC.M.E.V.A.を採用。 ミッドソールに柔らかなクッション性を発揮するDMX I-Padを挿入することで、ダイレクトにクッション感を体感可能。 また、アウトソール中足部から伸びるTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 屈曲を前提に入れられた縫い目により、足がスムーズに曲がるように設計。 またヒールにストラップを採用することで、踵周りのホールド感も調節が可能なように仕上げています。 |
システム |
C.M.E.V.A. DMX I-Pad TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2001-02シーズンに発売。 前年度NBAファイナルまで到達した実績を引っ提げ、市場も大きな期待感を持ってデビュー。 個人としては二年連続、得点王、スティール王に輝いたものの、プレーオフでは一回戦で敗退。 個人成績と結果が伴わない苦難がここからスタートします。 このカラーリングはオールスターゲーム用に用意され、地元フィラデルフィアで開催されたオールスターゲームではジュリアス・アービングが付けていた背番号「6」で出場。 話題性には事欠かないモデルだったと言えます。 個人的にシューズとしての完成度を考えるなら、かなり高い部類に入るのではないかと思います。 クッション性、剛性の高いアッパー、なかなか調節が出来ずに上手くいかないヒール周りのフィッティングも変えられる、とあってシューズとしてのバランス感は十分。 あえて問題点を挙げるならホールド感でしょう。 元々アイバーソン自身がホールド感が強い物を好んでおらず、歴代モデルを見渡しても若干緩めなモデルが多数。 ですが、このモデルに関してはアイバーソン用のPEでシューホールを一つ追加したほど。 そういった意味で、やっぱり緩めだったってことですね。 その点以外は、現代でも十分に通用するハイスペックなモデルだと思います。 |
モデル名 |
Air Jordan 1 Retro エア ジョーダン 1 レトロ(Black/Varsity Red) 2009年復刻(DMP) |
アウトソール |
フォアにはドレッドパターンと同心円状パターンを組み合わせたものを。 リアには放射線状に伸びたストレートパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには封入型Die-Cut E.V.Aを採用。 小容量のエアをヒールに搭載。 |
アッパー |
アッパーには天然皮革とシンセティックのコンビを採用。 ナイロンタンが必要な通気性を確保。 ブーティーな形状から、ホールド感が高いのが特徴と言えます。 |
システム |
E.V.A. Encap Air |
歴史背景 個人的感想 |
発売当初、マイケル・ジョーダン自身がユニフォームとのカラー統一のルールからNBAで使用禁止にされたことで有名な黒赤。 何よりもその禁止されたことを逆手に取ったマーケティングが市場にインパクトを残したとされてます。 ベーシックなカラーリングがメインだったシューズ業界において、「悪魔のカラーリングみたいだね」と言わしめた鮮烈な色調が市場に一石を投じたことは事実。 シカゴ・ブルズとマイケル・ジョーダン自身が活躍することで、この黒赤イコール素晴らしいカラーリング、という方程式を作り上げたことが個人的にはこのシューズの一番の功績ではないかと考えてます。 過去二度復刻されている黒赤の中で2011年現在、最新の復刻版がこちら。 今までの復刻と一番の違いと言えば、ヒールにジャンプマンがいることと、蛇腹状のナイロンタンに初めから傾斜が付けられていて、履きやすく改良されている、という点でしょうか。 オリジナルを知る人たちにとっては面白くも何ともない復刻だとは思いますが、AJ1が身近にある、ということだけはある意味ありがたいことなのかもしれません。 |
モデル名 |
Nike Big Nike Hi ナイキ ビッグ ナイキ ハイ(Black/White) 2009年復刻 |
アウトソール |
フォアにはドレッドパターンと同心円状パターンを組み合わせたものを。 リアには放射線状に伸びたストレートパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには封入型Die-Cut E.V.A.を採用。 |
アッパー |
アッパーには天然皮革とシンセティックのコンビを採用。 ナイロンタンが必要な通気性を確保。 ブーティーな形状から、ホールド感が高いのが特徴と言えます。 |
システム | Die-Cut E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1986年に発売。 カレッジバスケットボールなどに使用されるチームモデルとしてのデビュー。 元々はAJ1にフォルムが似ていることから徐々に注目が集まり、90年代のヴィンテージブームの際は、チームコンベンション、ダイナスティ、エアフォース1と並びプレミアシューズとしての地位を確立。 ヒールに君臨する縦ナイキがプレミアの象徴でした。 90年代ではデッドストックで見つけることは正直なかなか難しかったですし、見つけたとしてもそれなりの高額。 価格が安いものはサイズが極端に大きかったり、程度が悪いものばかりでした。 そんな背景がありつつも、約20年の時を経て復刻。 正直、ダンクなどに比べると二番手・三番手の位置づけ故、市場にもいまいちインパクトを与えきれない復刻でした。 もちろんこういった復刻物が飽和していたというのもありますが、あまりベーシックなカラーリングではなく、奇抜なカラーリングばかりが発売された点も原因だったように思えます。 その中でもベーシックなカラーがこちら。 当時を偲ぶには丁度良いのではないかと。 履き心地はお世辞にも良いとは思えませんし、オリジナルを知る人から言わせればレザー等々のクオリティーも低い事でしょう。 だからこそベーシックなヴィンテージを思わせるカラーリングが多く出なかったことが残念でありません。 個人的には1万円程度でiD化されれば、十分面白かったのではないかな?と思います。 ダンクやAF1じゃ面白くない、という諸兄にはお勧めの一品です。 |
モデル名 |
Air Jordan 15 Retro エア ジョーダン 15 レトロ(Black/Varsity Red) 2007年復刻 |
アウトソール | アウトソールはグリップ性の高いヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 ミッドソール全体には接地感が高く、豊かなクッション性を発揮するズームエアを前後に分割して搭載。 また中足部にTPUシャンクプレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性の高いフルグレインレザーとケブラー素材を配給した伸縮性の高いウーブン素材を採用。 サポート性を高めるために大振りのTPRヒールカウンターを装備することでスッポリと踵を固定。 |
システム |
Phylon Heel Zoom Air Forefoot Zoom Air TPU Shak Plate TPR Heel Counter |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1999-2000シーズンに発売。 主を無くしたAir JordanはJordanブランドの契約選手に引きつがれ、様々なPEを生み出しました。 デザインソースとしては超高速戦闘機X-15をモチーフに開発。 流体力学を根本に設計されたデザインはあくまでもマイケル・ジョーダンが使用することを前提に開発されたと言われています。 アウトソールからヒールに入れられた数字は、ジョーダン自身の誕生日と優勝回数、背番号、モデルのナンバーを表示。 AJ3から続く、ティンカー・ハットフィールドのデザインがこのモデルで一旦打ち切られます。 このモデルの特筆すべき点はやはりアッパーに使用されたウーブン素材。 ハラチフィット以降の新しい試みとして採用されたこのテクノロジーをバスケットボールシューズに生かそうとした点は斬新だったと思います。 シューズとしては硬めのクッショニングに対してホールド感の高いヒールカウンターと柔らかめのアッパーという組み合わせ。 個人的には同じようなアッパーソールバランスとしてAJ11になんとなく近いように感じます。 もちろん素材等々は違いますが、柔らかめのアッパーをトウ周りとサイドにかけて天然皮革で補強している感じなんかは延長線上にあるのでは、と。 そういった点を踏まえ、着用者の好みがかなり別れたのもこのモデルの特性の一つだったように思います。 ただ残念な点はPEが非常に多かったにもかかわらず、マイケル・ジョーダン自身の引退時期の合間ということもあり発売されたカラバリが非常に少なかったということ。 またレトロ化したものの、そこまで盛り上がらなかったことでしょうか。 前のめりな開発をされたアッパーだけに、もう少し位置づけが良くてもいいのではないか?と個人的には思うモデルです。 |
モデル名 |
FILA VB-95 FB フィラ VB-95 FB(Black/White/Red) 2003年 |
アウトソール | アウトソールには変形式ヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するポリウレタン素材を全体に使用。 ヒールには衝撃吸収システムである2Aシステムを挿入。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなフィラバック(人工皮革)を使用。 フィット感を高めるため、インナーのパフを厚めに取っており包まれるようなフィット感を体感可能。 またスピードシューレースシステムにて、脱ぎ履きを楽にしています。 |
システム |
P.U. 2A System |
歴史背景 個人的感想 |
1994年のNBAドラフトにて3位でデトロイト・ピストンズに指名され、その年の新人王を当時のダラス・マーヴェリックスに所属していたジェイソン・キッドと分け合った、グラント・ヒルのシグニチャーモデルです。 復刻版であるということとグラント・ヒル自身がFILAとの契約を解消しているためシューズ名を変更しての復刻。 シューレースとタンの素材が変更されたところ以外は、ほぼオリジナルと変わらないディティール。 NBA1994-95シーズン当初は他のシューズ(スポイラーなど)を履いていたのですが、シーズン途中からこのモデルを着用。 グラント・ヒル自身はギャング的なブラックカルチャーとは無縁の一家スポーツプロの家系で育った、俗に言うボンボンだったわけなのですが、 FILAそのものの持つヴィヴィットなカラーリングのアパレルが元々ブラックカルチャーに受け入れられていたということもあり、彼の成功と共にブラックカルチャーを中心として大ブレイク。 AJ5以来の傷害(殺人)事件に発展するほどの人気ぶりに発展し、同時進行で日本でもAJシリーズに次ぐアイコンモデルとして一気に受け入れられた歴史を持ちます。 国内でのデリバリーはLOWカットも含め、当時5色展開(だったはず・・・) その他、USAにて地域限定的なものも含めると、未見カラーなどもあり正確な数字は出しにくいモデルだったりします。 (一応、覚えてる&確認しているものだけでMidのみで5色あった) 以降、当時のNikeバブルとあいまって、FILAのバスケットシーンは一気に加速。 NBA選手の着用率も軒並み上がり、特にグラント・ヒルシリーズは3まで超人気モデルとしてストリートで絶大な支持を受けることになったのでした。 シューズとしては柔らかめのソールにしなやかなアッパーという90年代の黄金比的な作り方をされたモデル故、まずまずといった感じです。 今のレベルと比べると平凡と言わざるをえませんが、実戦で使えないレベルにないことはない、という感覚。 ファッションとして捉えるとフォルムが綺麗であると言うこともあって、外しとしても使いやすいですし、太めのデニムなんかに合わせるには丁度良いと思います。 Nikeバブルの背景上、正当な評価はされていませんが、なんにせよFilaの生んだ名品の一つだと言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
Converse Jack Purcell Fakesnake コンバース ジャック パーセル フェイクスネーク(Natural) 2006年復刻 |
アウトソール | 非常にフラットなスラブソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはアッパーとソールをフォクシングテープという加硫ゴムで撒き、超高熱高圧で圧着させるバルガナイズド製法を採用。 インソールにはミッドソールの厚さに合わせたポリウレタン素材のカップインソールを挿入。 |
アッパー |
アッパーには通気性の良いキャンバス素材を使用。 トウ周りの補強用のラバー2重にを採用。 |
システム |
Vulcanized Sole P.U. Insole |
歴史背景 個人的感想 |
2005年に構造が70年ぶりに変更され様々な部位がリニューアルされたジャックパーセルです。 大きく変えられた変更点は3つ。 トウ周りがヴィンテージモデルのように反ったような形状になるトウスプリング加工。 ミッドソール内部がカップインソールに変更。 また、ラストがオールスターと共用になったこと。 一番大きな恩恵ははカップインソールに変更されたことでしょう。 これにより片足約70g程軽量化に成功し、格段に履き心地が向上。 ラストがオールスターと共用された点は一般的には履きやすくなったことを意味しているとは思いますが、個人的にはジャックパーセルらしいフォルムが損なわれた点を考えるとマイナスだったのではないかと。 履き心地に関して言えば、従来のジャックパーセルに比べ、前述したとおり軽量かつ履き心地が格段に向上したことで履けるモデルにはなったと思います。 従来のモデルだと3時間も経てば足が痛くなり始めていたのですが、半日くらいは持ちますので。 ただし、履き心地に関してもジャックパーセルらしさが無くなってしまったことは事実。 この辺りの判断は善し悪しが二律背反で伴いますので好み問題でしょうね。 世界中見渡しても日本ほどジャックパーセルの種類がある国は無いので、その恩恵を受けていられるうちに楽しんでもらえたらな、と思っています。 *歴史等々の記述はこちら |
モデル名 |
Adidas T-MAC 3 アディダス ティーマック 3 (Black/C.Royal) 2003年発売 |
アウトソール | アウトソールにはノンマーキングラバーソールにT-MACのハチャメチャな動きに対応するべく開発された、変形型ドレッドパターンとストレートパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇る、C.M.E.V.Aを全体に使用。 ヒールにはクッション性の高い衝撃吸収素材、adiPRENEを。 フォアフットには推進力・クッション性を兼ね備えたadiPRENE+を搭載。 アウトソールからアッパーにかけて伸びたTorsion Systemが足の過度な捻じれを防止。 インソールには復元性が高くクッション性の良い特殊なものを採用。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーと足当たりのよいシンセティックのコンビを使用。 インナーブーツを搭載することで高いフィット感と足馴染みの良さを確保。 内側を立て目のTPUパーツの一種が無数に走ることで、デザイン性を高めながらも、屈曲性と剛性をアップ。 また、無数の通気口をあけることで、通気性向上にも一役買っております。 |
システム |
C.M.E.V.A. adiPRENE adiPRENE+ Torsion System |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2003-04シーズン、オーランド・マジックに所属したT-MACことトレーシー・マグレディーのシグネチャーモデルです。 当時アディダスの看板選手として期待を一身に背負い、スマッシュヒットしたT-MAC 2の後継モデルとして大きな期待を寄せられ開発。 NBA2002-03シーズンに得点王に輝いた実績を引っ提げていたこともあり、このモデルに対しての問い合わせの異常な多さから発売日を予定より前倒ししてリリース。 混乱の鎮静化にあたりました。 アメリカ発売は2003年11月1日(国内は2004年1月リリース) NBA2003-04シーズンも二年連続得点王に輝いたこともあり、T-MACシリーズの中で一番有名なモデルと言われています。 個人的には前述した通りのリリースで入手したほど、期待の一品でした。 1や2ほどの沈み込む感覚はやや減ったものの、クッション性は高く、様々な要素を含め総合的に判断し、未だにこれを超えるアディダスのモデルには出会えていません。 ただし、シューズとしてのバランスという観点から見ると、日本人の足形には合わないと思います。 幅が狭く、甲が低い典型的なシグネチャーモデルですので、その辺は厳しいな、と。 オリジナルのジョーダンシリーズが日本人の足形にことごとく合わなかったように、減点部分を差し引いても高揚するフォルムの華麗さが魅力的な一品です。 |
モデル名 |
AND1 2 Chi Mid アンドワン ツーチ ミッド(V.Red/Royal) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入。 インソールには復元性が高く、抗菌作用もあるゲームインソールを完備。 TPUシャンクプレートを内蔵することで、過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシンセティックパテントを使用。 非常に縫い目が少ないアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減。 また、メッシュタンが必要な通気性を確保。 フルワープドデザインがスッキリ感と足を包み込む感覚を両立してくれます。 |
システム |
Duraspring Air Bag Spring Geometry TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
デトロイト・ピストンズ所属のベン・ウォーレスがNBA2003-04オールスターで着用したカラーです。 シーズンを通してChosen1 03'を履いていたことで有名だったベン・ウォーレスですが、オールスターだけはメーカー側の思惑通りに着用をしておりました。 シューズとしてはAND1を代表するモデルであるTai Chiをいかにアップデートするか?というコンセプトで開発。 結果、陰陽のマークをアッパーに落とし込み、Tai Chiらしさを残しつつも機能性を上手く上乗せすることに成功。 機能面としては従来のTai Chiにくらべカットが低く、クッション性が増大したにもかかわらず接地感が損なわれることがなかったため、ガード系プレイヤーに絶大な人気を誇りました。 個人的にはAND1の2000年代前半における、軽量かつ必要な部分を少しずつ足していった「ガード系モデルの一つの答え」的なシューズだと思います。 もっと言うなら、仮に自分がAND1でエンジニアを務めるのであれば、これを開発ベースに様々な機能を足し引きするだろうな、というモデル。 そういった意味で正直、強烈な個性と言う物はアッパーデザイン以外からはそんなに感じません。 特別な何かがあるわけじゃないけど、何となく丁度いい、そんな感覚。 問題点があるとすれば、通気性に関してですが、これはAND1のデフォルト。 正直期待しちゃいけません。 良い方向に解釈すれば、完成度が高いモデル。 悪い方向に解釈すれば、非常に面白みのないモデル、と言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
Air Jordan 13 エア ジョーダン 13(White/True Red/Black) 1998年発売 |
アウトソール |
アウトソールはフレックスグルーブを入れ込んだグリップ性の良いヘリンボーンパターンを採用。 土踏まず部分をくり抜くことで、軽量化を図っております。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 ミッドソール全体には接地感が高く、豊かなクッション性を発揮するズームエアを前後に分割して搭載。 またミッドソールとアウトソールの間にカーボンファイバープレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性の高いフルグレインレザーを採用。 履き口部分である、内足部と外足部の高さを変えることで内転を抑え、捻挫をしにくい構造となっております。 |
システム |
Phylon Heel Zoom Air Forefoot Zoom Air Carbon Fiber Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは二年連続NBAファイナル制覇を成し遂げ、ラストダンスと銘打たれ開幕したNBA1997-98シーズンに発売。 シーズン途中は例年以上にマークに遭いながらも、2年連続NBAファイナルではユタ・ジャズを相手に3連覇を達成。 その後、2度目の引退を発表します。 デザインソースとしてジョーダンのニックネームでもある黒豹をモチーフに開発されたこともあり、丸みのあるデザインながら攻撃的なフォルムが特徴的な一品です。 国内ではナイキバブル末期に登場をしたということもあり、正当な評価をほとんど得ることがなく、値崩れ。 国内定価が当時22000円という超強気の価格設定だったのも大きな原因かと思われます。 実際に全盛期とも言える2度目の三連覇の際に、最後に履いていたのはAJ14だったということもあり、ストーリー的にも何となく埋もれがちなのもこのシューズの特徴。 このモデルもUSAの方が非常に高い評価を得ていると思われます。 シューズとしてはAJ12以降、NikeからJordanブランドとして独立をしたということもあり、従来のような前後何作かの流れとかではなく、作品として独立をしているような感覚です。 とはいえ、個人的な印象でいえばAJ3とAJ11 Lowを足してミッドカットにし、ズームエアで味付けしたような感じがしてます。 問題点を挙げるとすれば、ミッドソールの素材から時間がたてばたつほど色が周りに出てしまい、色移りをしてしまう点。 毎回、復刻の度に改善されてないかな?という議論が出ていますが、現在も改善傾向にありません。 また、ソールがかなり薄いため、人によってはクッション性に物足りなさを感じるかもしれませんね。 前作AJ12の屈曲が悪かったということもあり、アッパーとソールはかなり屈曲性を重視していることが伺える形状。 カットが若干高いためホールド感も非常に良いですし、シューズとしてのバランスは適度に取れていると思います。 個人的にはこの適度なボリューム感が非常に使い回しやすいモデルなので、もう少しエグいカラーリングの復刻等々を期待したいですね。 |
モデル名 |
Reebok Pump Omni Light JPE リーボック ポンプ オムニ ライト JPE(Mahogany/Navy/T.Orange) 2003年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いドレッドパターンと母子球に力が入りやすい構造のミックスパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには柔らかなクッション性を供給するP.U.ミッドソールと従来のE.V.A.フォームにくらべ約23%の衝撃吸収率がアップするHEXALITEをヒールに搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセテック素材のコンビを採用。 TPUサポートパーツとタンに搭載されたマニュアル・ポンプシステムが自分好みのフィット感を長時間維持し、足との一体感をもたらしてくれます。 |
システム |
P.U. HEXALITE Manual Pump |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1991年のOmni Zoneというモデル。 当時ボストン・セルティックスに所属したディー・ブラウン選手がスラムダンクコンテストの試技の度にポンピングしたことで一躍有名に。 この時期から世界的ブームになりつつあった3 on 3を主体としたストリートバスケ系のモデルにも多大な影響を及ぼしたことで歴史的功績が高いことも特徴の一つ。 このモデルはRDST(Reebok Design Studio Tokyo)で企画されたJPE(Japan Premier Edition)モデルになります。 RDSTとは当時代官山に日本のカルチャーやライフスタイルを分析し、プロダクトに反映させるべく作られたリーボックの特殊事務所です。 そこで様々な試みがなされ生み出されたのがRDSTプロダクト。 そのRDSTプロダクトの中から特にマテリアル等々にこだわり、限定展開されたのがJPEとなります。 JPEに関しては、リーボック社が認めた店舗のみで販売されることを許され、通常の販売サイクルではなく、リーボック社が在庫を持ち、5年から10年のサイクルでJPEコレクションを継続して売っていく、という理想的な企画でした。 ですが、コレクションがスタートして1年そこそこで破綻。 即、アウトレットに大量に流れる、という非常に残念な結果に終わりました。 で、シューズとしての内容についてですが、このモデルに関してはアウトドアブーツをモチーフにリデザインされたと言われ、シューレースホールが金属製のDリングとホック式に変更されています。 また、レザーも通常スニーカーで使われないようなリッチな物が使用されており、2011年現在、見返しても未だに色褪せない出来栄えとなっております。 難点があるとすれば、ホック式になったことでシューレースが解けやすいこと。 レザーが厚過ぎて蒸れること。 それ以外については概ね満足な出来です。 今となってはマニアックなモデル、という位置づけだとは思いますが、可能であれば探されて履いていただきたいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Nike Air 2 Strong Hi ナイキ エア 2 ストロング ハイ(White/Black) 2002年復刻 |
アウトソール | アウトソールには変形式同心円状パターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るマルチチャンバーエアを搭載。 リアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーを採用。 メッシュタンが必要な通気性を確保。 アンチインヴァージョンストラップシステムが足首の保護と確実なホールド感を提供。 |
システム |
P.U. Forefoot Air Multi Chamber Air Anti Inversion Strap |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは人気の高かったAir Storongの続編モデルとして1995年FALLにデビュー。 特定選手のモデルでは無いのですが、アイコンとしてデビット・ロビンソンを採用。 ストラップがついていたこともあって、フォワード・センター系のプレイヤーに愛されたモデルと言えます。 また、NCAAのチームモデルとしても提供されていたため、無数のPEが存在することも特徴的。 その辺りがツボなマニアの方にはたまらないモデルの一つです。 ナイキバブルの象徴ともいえるAir Max 95'と同期ではありますが、極端にプレミア化したということも無く、むしろプレイヤーの実用で玉数が少なくなったモデルだと言えると思います。 あまり街で見なかったですしね。 履くときに問題になるのが、ストラップ。 伸縮系の素材を使っているのでストラップが届かないなどといったことはないのですが、かなり締めあげる感じになりますので街履きには不向きだと思います。 逆を言えばプレイで使う人には良いのではないでしょうか。 履き心地的には硬くも無く、極端に柔らかくも無い、という感覚ですね。 マルチチャンバーエアの割にはヒールが沈む感覚になりませんので、ミッドソールが少し堅めにチューニングされてる証拠でしょう。 少々マニアックなチームモデルではありますが、90年代を掘り下げたい方には面白いモデルだと思います。 |
モデル名 |
Air Jordan 12 Retro エア ジョーダン 12 レトロ(Black/Varsity Red) 2003年復刻 |
アウトソール |
アウトソールはグリップ性の良いヘリンボーンパターンを採用。 土踏まず部分をくり抜くことで、軽量化を図っております。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 ミッドソール全体には接地感が高く、豊かなクッション性を発揮するフルレングスズームエアを搭載。 またミッドソールとアウトソールの間にカーボンファイバープレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性の高いフルグレインレザーを採用。 サイド部分にレザーを二重に張り合わせることで、横への激しい動きに対応。 シューレースホールトップ部分を金属パーツにすることでシューレースの固定と確実なホールド感を提供してくれます。 |
システム |
Phylon Full Length Zoom Air Carbon Fiber Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1996-97シーズンに発売。 電撃復帰をした翌年にドラマティックなNBAファイナル制覇を成し遂げ、多大なる期待値を持って市場に登場。 ジョーダン個人としても復帰後二年連続、通算9度目の得点王を獲得するなど絶好調の活躍を見せ、NBAファイナルではユタ・ジャズの前に苦しめられつつも2連覇を達成。 USAでは2連覇目のシューズと言うことで非常に高い評価を得ています。 このカラーリングはプレイオフにて着用されました。 国内では1996年シーズンオフ期に横浜で行われたエキシビジョンマッチに親友であるチャールズ・バークレーと共に来日。 その際に一足早く公開されたのが、このAJ12。 スニーカーバブル後半に差し掛かっていたため、その余波にてファーストカラーはかなりの売り上げを計上。 ですが、セレクト系のみならず量販店も国内外問わず引っ張ってきていたことで流通量が非常に多かったことや、徐々にハイテクブームが終息に向かい、それに煽られる形で最終的には叩き売りの憂き目にあいました。 それゆえ、国内では海外に比べいまいち評価が高くないのが特徴的なモデルです。 シューズとしては、アッパーとソールの剛性が非常に高く、一方でジョーダンの望む素足感覚を重視した薄めのソールに衝撃吸収性の高いフルレングスズーム、というAJ9からの流れとAJ11で試した部分を改良し作り上げたような感じです。 良くまとまってはいるのですが、問題点を挙げると、AJ11からいきなり反転してここまで悪くなるのか?と言いたくなるほど通気性の悪さ。 メッシュタンや通気口が一切ないので、ひたすら蒸れます。 また、ソールの剛性が高すぎて屈曲が非常に悪い、と言うこと。 その分、アッパー全体に屈曲を前提とした縫い目を入れているのですが、正直曲がりません。 そのほかにはサイズを間違えるとシューレーストップの金具が当たって痛くなります。 ですので、お買い上げの際には十分に試着されてください。 個人的には前述したとおり、非常によくまとまっていてスタイリッシュなモデルだと思っています。 実際、今時のスペックのモデルと比較をしてもなんら遜色も無いですし、幅もゆったり目で履きやすいですしね。 一言でいえば、実用的なモデルと言えるでしょう。 希望を上げれば、国内ではオリジナルへの評価が低いため、もっと素材&カラーリングを変えて発売をしてほしい一品だったりします。 |
モデル名 |
AND1 Quest Mid アンドワン クエスト ミッド(Forest/Gold/Forest) 2003年発売 |
アウトソール | アウトソールにはフレックスグルーブを入れ込んだグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入。 インソールには衝撃吸収性が非常に高いボロン内蔵インソールを完備。 TPUシャンクプレートを中足部からヒールにかけて伸ばすことで、適度な反発性の確保と過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシンセティックパテントを使用。 非常に縫い目が少ないアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減。 また、メッシュタンが必要な通気性を確保。 フルワープドデザインがスッキリ感と足を包み込む感覚を両立してくれます。 |
システム |
Poron Insole Duraspring Air Bag Spring Geometry TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
当時シアトル・スーパソニックス所属のデズモンド・メイスンがNBA2002-03スラムダンクコンテストで着用したカラーです。 切り返しが前後ということもあり、ヨーロッパ圏限定カラーやPEまで含めると把握しきれないほど多色展開。 機能性と剛性がしっかりしていたこともあり、ポジション問わず様々なプレイヤーに使用されました。 一番フォーカスをされたのが、このオールスター限定カラー。 全3色展開。 当時、国内で各色300足限定の触れ込みでデビュー。 どれもパテントをメインに使用したAND1らしいカラーリングだったため、好き嫌いは別れましたが、物としての動きは非常に速かったように記憶しております。 カラーリングばかりに目が行きがちですが、前述したとおり特筆すべきは機能性と剛性のバランスの良さ。 ヒール周りはしっかりとホールドされるものの、中足部からトウにかけて縫い目がほぼないため踏みこみが非常にしやすい設計。 TPUシャンクプレートの気持ちの良い反発性とサポート性を存分に感じられる点もこのモデルらしいところ。 欠点をあげるとすれば、脚力の無い方には硬いまたは重く感じられるだろう作り。 そして、メッシュタンにシューレースを通すフック部分が無いため、甘めにシューレースを結んでいるとタンが少しずつ下がってきてしまう点。(この点に関しては自分で細工して下がらないようにしたかったくらい) 個人的には、そういった減点部分を考慮してもトータルで考えればAND1史上ナンバーワンのモデルです。 基礎設計に関して言えば、このモデルを超える物なんて現在ならいくらでもありますが、機能性を含めたインパクトを超えるシューズを未だに探して、この仕事をしてると言っても過言ではないかもしれません。 超少量で別注をかけれるなら、このカラーリングを超えるエグさでやってみたいなと思うモデルです。 |
モデル名 |
Adidas T-MAC 2 アディダス ティーマック 2(Black/C.Royal) 2002年発売 |
アウトソール | アウトソールにはノンマーキングラバーソールにT-MACのハチャメチャな動きに対応するべく開発された、変形型ドレッドパターンとストレートパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇る、C.M.E.V.Aを全体に使用。 ヒールにはクッション性の高い衝撃吸収素材、adiPRENEを。 フォアフットには推進力・クッション性を兼ね備えたadiPRENE+を搭載。 アウトソールからヒールにかけて伸びたTorsion Systemが足の過度な捻じれを防止。 インソールには復元性が高くクッション性の良い特殊なものを採用。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで足当たりのよいシンセティック素材を使用。 トウ部分に通気口を開けることで通気性を確保。 インナーブーツを搭載することで高いフィット感と足馴染みの良さを提供してくれます。 トウ周りの補強としてシェルトウを変形させたパーツを採用。 ファーストモデルに比べ屈折性が高いように改良されています。 |
システム |
C.M.E.V.A. adiPRENE adiPRENE+ Torsion System |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2002-03シーズン、オーランド・マジックに所属したT-MACことトレーシー・マグレディーのシグネチャーモデルです。 前年度最も成長した選手に贈られる賞であるMIP(Most Improved Player)を受賞し、選手として大きな波に乗りかけていたこともあり、当時アディダスのガード系プレイヤーの看板選手として一気にブレイクさせるべく開発されたのがこのモデル。 結果、初の得点王を受賞するなどバスケットボール市場に大きなインパクトを残し、シグネチャーにしては値段も低価格だったこともあり、スマッシュヒットを記録。 年間を通して他のブランドと比較しても一番売れたシグネチャーモデルだったそうです。 ちなみにトレーシー・マグレディー自身もこの年にアディダスとの生涯契約を結んでいます。 個人的に初T-MACはこのモデルです。 国内発売が2からだったので、興味本位で国内発売後、早い段階で購入したのですが、もう一気にハマっちゃいました。 接地感が高いのに、妙に沈み込む感覚が何よりも新鮮だったのを覚えています。 1から3までは一連の進化の過程だと思うのですが、日本人が履きやすいのはこの2かもしれません。 1ほどトウ周りが狭くなく、3ほど幅が細くないモデルですので。 ただ、甲周りはやはり低いですね。 クッション性に関しては1から3の中では一番これが柔らかいと思います。 黒青のカラーリングが足元を締めてくれるので、とにかくコーディネートしやすいモデルでもあります。 |
モデル名 |
Adidas T-MAC 1 アディダス ティーマック 1(R.White/Royal/Black) 2001年発売 |
アウトソール | アウトソールにはノンマーキングラバーソールにT-MACのハチャメチャな動きに対応するべく開発された、変形型ドレッドパターンとストレートパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇る、C.M.E.V.Aを全体に使用。 ヒールにはクッション性の高い衝撃吸収素材、adiPRENEを。 フォアフットには推進力・クッション性を兼ね備えたadiPRENE+を搭載。 中足部に埋め込まれたTorsion Systemが足の過度な捻じれを防止。 インソールには復元性が高くクッション性の良い特殊なものを採用。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで足当たりのよいシンセティック素材を使用。 トウ周りの補強としてシェルトウを変形させたパーツを採用。 |
システム |
C.M.E.V.A. adiPRENE adiPRENE+ Torsion System |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2001-02シーズン、オーランド・マジックに所属したT-MACことトレーシー・マグレディーのシグネチャーモデルです。 前年度トロント・ラプターズからオーランド・マジックに移籍し、結果をだしたことでシグネチャーモデルを獲得。 その第一弾です。 その効果もあってか、最も成長した選手に贈られる賞であるMIP(Most Improved Player)を受賞。 オールスターゲームにおいては強烈なワンマン・アリウープを披露し、人気実力ともに推しも推されぬプレイヤーに成長。 国内においても第一弾として発売予定だったものの、規定数に発注が満たなかったためドロップアウト。 とはいえ、海外から多数流入していたので比較的買いやすい環境となっておりました。 アディダスらしいシェルトウをうまく流用したデザインに仕上げており、ハイテクとローテクのマッチングという意味で一つ抜けた存在として語られるモデルでもあります。 インナーブーツが採用されていないので、進化の過程とも言える1から3を比較すると、足入れと甲周りが一番楽なのはこのモデルだと思います。 その分ホールド感は若干甘いかな、と。 クッション的には接地感が高いにもかかわらずプニプニした柔らかい感触を得ることが可能。 NikeのZoom Airとは違う感覚ではありますが、これはこれで非常に病みつきになりやすい感覚だと思いますね。 システム的にもSS2Gとかに通じる部分がかなりあるので、初めての人にもとっつきやすいモデルではないでしょうか。 |
モデル名 |
Air Jordan 11 Hi エア ジョーダン 11 ハイ(Black/True Red/White) 1996年発売 |
アウトソール | 独特の緩いドレッドパターンとヘリンボーンパターンをミックスした独自のアウトソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 ミッドソール全体に柔らかな履き心地を提供するフルレングスエアを搭載。 またミッドソールとアウトソールの間にカーボンファイバープレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには抜群の通気性を誇るキャンバス素材と剛性の高い天然皮革エナメルのコンビを採用。 クイックシューレースシステムが脱着を容易にしながら、確実なホールド感を提供。 キャンバス素材によって足が痛まないようにライナーには非常に柔らかい素材が使用されており、アキレス腱部分にはストレッチ素材を使用することで可動領域の確保と踵の靴擦れを防止しています。 |
システム |
Phylon Full Length Air Carbon Fiber Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1995-96シーズンに発売。 NBA1994-95シーズンに電撃復帰を遂げたジョーダンが、プレイオフの期間中である1995年5月7日に突如新作であるAJ11の白黒を履いてコートに登場。 通常、翌シーズンの2月に行われるオールスターゲームにて新作がお披露目になる、というのが慣例になっていたため、急遽現れた新作に世界中のAJマニアが騒然。 NBAではチーム全体としてシューズのカラー統一の規則があるため、AJ1以来の罰金を払うこととなり、伝説に拍車をかけることとなります。 ただし、罰金を払い続けることは無く、2戦後には黒青を履いて試合に出場。 この時履いた黒青はオリジナルでは発売されなかったため、これもまた一つの伝説に昇華。 当時の背番号が45番だったことから、ジョーダン用に作成されたPEではヒール部分の数字が45の刺繍となっていました。 このモデルはNBA1995-96プレイオフの前半戦にてジョーダンが着用したカラーリングになります。 日本ではAir Max 95'が引き金となったナイキバブルが真っ盛りのころに発売されたこともあり、一瞬でプレミア化。 「世界中から日本に集まっていた」と言われたほど流通したものの、どうしようもないほどの争奪戦が繰り広げられ、かなりの高額で取引されていました。 個人的には成長期が一段落し足のサイズが固まったため、当時一番履いたジョーダンと言えます。 とにかく履きまくったため、写真の通りかなり色褪せてしまってますが、ご勘弁ください。 ジョーダンの中でも1、2を争う人気っぷりだとは思いますが、冷静に考えますとちょっと不満が残るモデルだったりします。 一番の原因はアッパーとソールのバランスでしょう。 ジャスト目に履いていても、ソールが少し重いな、と感じてしまう点がかなりの減点材料ですね。 言いかえれば、ソールに重心があるため、振り子の原理で走りやすい、とも言えます。 後はアッパーがキャンバスであるため、どうしても耐久性が低いということでしょうか。 その分、今までのジョーダンシリーズでは考えられなかったほど通気性はしっかりと確保されています。 こういった良くも取れれば悪くも取れる、という意味で賛否両論があるのもこのモデルの特徴と言えるのではないでしょうか。 何とも表現しづらい部分ではありますけどね。 とはいえ、AJ9から続く一連の流れの中で、一つの結論を出したモデルだとは思います。 これを履いていると、スペックうんぬんよりも、履いてること自体に満足してしまう、魅力的な困ったモデルです。 |
モデル名 |
Adidas Forum Hi アディダス フォーラム ハイ(Black/White) 2006年復刻版(?) |
アウトソール | トレフォイルをドッド型に落とし込んだ安定性の高いオクトパスパターンとストレートパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 内側の一部を削り取ることで軽量化を促進。 そのため耐久性に問題が出ないよう、ミッドソールをナイロン素材で包むことで衝撃を分散し、反発性、耐久性を向上させるデリンジャーウェブシステムを採用。 |
アッパー |
アッパーにはエナメル素材を採用。 TPUヒールカップが足ブレを防ぎ、ストラップがしっかりと足首をホールドしてくれます。 |
システム |
E.V.A. Dellinger Web |
歴史背景 個人的感想 |
1984年、ロサンゼルス・オリンピックに標準を合わせ開発、および発表された歴史的モデル。 ロサンゼルス・オリンピックの試合会場名をモデル名にした五輪モデルです。 当時、ヨーロッパ圏のアディダス着用選手がこぞって履いたモデルと言われています。 発売当初国内では29000円という破格値で発売。 しかしながら価格の問題上売り上げが伸びず、後期型ではスペックを若干変更し価格を下げて販売したと言われております。 ちなみに復刻版は後期型をモチーフに作成されているようです。 シューズとしては90年代から継続的に復刻。 復刻版の出来や素材感、同じハイカットでも高さが違うなどなど、年代によってかなり差の出るシューズの一つだったりします。 モデルとして、Hi・Mid・Lowと三種に分かれていますが、個人的にはこの斜めがけストラップのHiこそがフォーラムらしさかな?と思っています。 ただし履くのは非常に面倒ですが。 履き心地的には、この時代のソールシステムは非常に硬いので長時間履くのは結構厳しいものがあるかな、と。 同様にフォルムと中足部はややゆったりなのですが、足先の幅が急に細くなる設計になっているので、幅が広い方はサイズ調整が必要かと。 素材感に非常に左右されることの多いモデルではありますが、そこそこ良いレザーでベーシックなカラーリングを定番として売っていても良いように思えます。 また、個人的には見た目はそのままでソールテクノロジーをアップデートしてくれると嬉しいな、と思うモデルです。 |
モデル名 |
Nike Air Max 360 ナイキ エア マックス 360(Varsity Royal/Black/White/Metallic Silver) 2006年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはBRS 1000 カーボンラバー。 お家芸のワッフルパターンをエアのふくらみに合わせ、最適なグリップを発揮するよう戦略的に配置。 |
ミッドソール |
ミッドソールには従来のポリウレタンやE.V.A.素材を全く使うことなく、Airのみで構成された360°Airを全面に搭載。 ペバックスケージにより過度なねじれを防止し、安定感を高め、その上前足部の屈曲性を損なわないような加工が施されております。 インソールには高い弾力性とクッション性を備えたボロン搭載のインソールを使用。 |
アッパー |
アッパーには軽量かつしなやかなシンセティック・リフレクター素材を採用。 アッパー全体にレーザーカット加工を施すことにより、無駄なストレスを足に与えることなく、メッシュタンと共に通気性の高さを実現。 またインナーのダイナミックフィットが高いフィット感を提供してくれています。 |
システム |
360°Air ペバックスケージ レーザーカット加工 |
歴史背景 個人的感想 |
2006年、初代Air Max が1987年に発売されてから約二十年。 Nikeの誇るAir Max 開発チームが念願としたプロダクトが完成した。 それがこのAir Max 360。 3 Decades of Cushioningなどの大々的なキャンペーンもあり、個人的には結構斜めに、また冷静に状況をみておりました。 で、若干遅れて手に入れたのですが、あくまで個人的に言わせていただくと、非常に良いプロダクトです。 ランニングモデルはアッパーが華奢なので、ぶっちゃけて言うとソールにお金を出すようなものです。 これが定価16800~15750円なら言うことないのですが、(販売価格18900円) それをさし置いておいても、かなりテクノロジーの押しが強い、強烈なモデルに仕上がっております。 初めて履いた時、若干いつものサイズより小さいかな?と思ったのですが、どうも最初だけの感覚のようです。 すんなり足になじんでくれます。 また、体重の軽い方にはペバックスケージがかなり固く感じられるかもしれません。 2006年前後のNikeの動向には気分を悪くすることが多かったのですが、このテクノロジーに関しては脱帽です。 こういった視覚に訴えるテクノロジーを生み出して、それをマーケティングに乗せることにかけては相変わらず業界一の力を持ってますね。 ただし、このテクノロジーも2011年現在ではケージ部分を外す最新Airに取って代わっていて、そういう意味では進化段階の途中だったことを露呈してます。 最後にメディアが360°Airに対して意外とまとめていないので、以下、360°Airの簡単な特徴をまとめておきます。 従来の中空成型方式から熟成型方式にAir Bagの膨らませ方を変更することにより、屈曲性を高めるためのフレックスグルーブやその他様々な加工をAir Bag そのものの形状に施すことが可能となった。 ただし、360°Airのみでは安定感がほとんどないため、生産段階からARKEMA社(アルケマ社)の誇るナイロン系エラストマー樹脂で弾性が高く、強力な耐久性を持つ、ペバックスケージにあてはめながら生成を行っていく。 それもまた、熟成型方式の恩恵であると言える。 こういった手順を踏んだのち、実験段階では300マイルと同等の実験走行後、ほとんど衝撃吸収材の収縮及び劣化が見られなかったそうである。 (通常、40~50%まで圧縮されるのが慣例と言われている) また今までで一番最軽量のAir Maxに仕上げることが出来、US9=355g(若干個体差あり)というクッション性と軽量性を併せ持ったシューズに仕上がっている。 |
モデル名 |
Air Jordan 10 Retro CDP エア ジョーダン 10 レトロ カウントダウンパッケージ(Black/Dark Shadow/True Red) 2007年復刻 |
アウトソール | 独特の緩いゼブラパターンにマイケル・ジョーダンの歴史を記述したスペシャルなアウトソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 (カタログ表記上はファイロンになっていますが、オリジナルにおいて加水分解をしているものが大多数ですので憶測ではありますがポリウレタン素材と表記させていただきます) ミッドソール全体に安定かつ柔らかな履き心地を提供するフルレングスエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性が高いデュラバック(高耐久性人工皮革)と天然皮革のコンビを採用。 クイックシューレースシステムが脱着を容易にしながら、確実なホールド感を提供。 また、シューレースホールの間をゴムベルトでつなぐことで高いフィット感をもたらしてくれます。 |
システム |
P.U. Full Length Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1994-95シーズンに発売。 シューズの主であるジョーダンがNBAから引退していることから、発売当初は人気が上がらなかったモデルです。 一時はこの10でジョーダンシリーズ自体が打ち止めか?とささやかれていたほど。 ファーストカラーは長い歴史を彩ったシカゴ・スタジアムでの最後の記念試合ということで行われた「Pippen All-Star Classic」にて一度のみ着用。 AJ10を履く最初で最後の勇姿かと思われていましたが、1995年3月18日「I'm Back」という宣言のもとにNBAに電撃復帰。 主を取り戻したAJ10は都市限定カラーと言う形でPEカラーをゲリラ的に5色展開。 瞬く間にプレミアシューズとなりました。 プレイオフに進んだチームで当初履いていたのがこちらのカラーリング。 ですが、当時は背番号を「45」に変更していたので刺繍は「45」でした。 とはいえ、この刺繍バージョンを復刻してくれた、というだけでマニアにはたまらなかったのではないでしょうか。 進化の過程としてはやはりAJ7からAJ9まで続いたインナーブーツを取っ払った、というのが大きいような気がします。 インナーブーツを無くし、別の形でフィット感を得つつ、汎用性を上昇させた。 これが次のAJ11につながる布石だったのではないかと思われます。 欠点をあげるとすれば、ボリューム感のないアッパーでしょうか。 ショーツスタイルには非常に映えるモデルなのですが、パンツスタイルだとシンプルすぎて目立たないですし、一見何を履いてるかわかりにくい点。 限定カラー以外はいまいち評価されないのは、目立ってなんぼのジョーダンにおいて、若干地味だからかもしれませんね。 個人的にはこのAJ10がジョーダンの中で総合的にフェイバリットモデル。 プレーンで縫い目が少なくストレスが掛かりにくいアッパー。 フルレングスエアの適度なクッション性。 ゆったり目の幅。 などなど、全てにおいて自分の足に合ってる一品です。 日本人らしい足をしている筆者ですので、ジョーダンはちょっと・・・と思われている方にもお勧めが出来るプロダクトと言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
Converse Jack Purcell コンバース ジャック パーセル(Black Canvas) 製造年不明(2001年購入) |
アウトソール | 非常にフラットなスラブソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはアッパーとソールをフォクシングテープという加硫ゴムで撒き、超高熱高圧で圧着させるバルガナイズド製法を採用。 インソールには人が直立している時の姿勢を研究し、内側を高く、外側を柔らかくするポスチャー・ファンデーションシステムを使用。 |
アッパー |
アッパーには通気性の良いキャンバス素材を使用。 トウ周りの補強用のラバー2重にを採用。 |
システム |
Vulcanized Sole Posture Foundation |
歴史背景 個人的感想 |
原点は1930年代に活躍した名テニスプレイヤー、ジャック・パーセル氏のモデルとして発売されたことから。 今で言うシグネチャーモデルの先駆けと言えます。 当時はスポルディング社が製造を手掛けており、最初のジャックパーセルは1935年に発売をしたと言われます。 その後、1950年代半ばに版権がB.F.グットリッチ社に移籍したことで現在の形に近いものが生まれ出します。 それが「オールコートゲーム」というモデル。 1972年にB.F.グットリッチ社のシューズ部門がコンバース社に統合されたことで、現在のデザインに落ち着いたと言われています。 以後様々なカラーバリエーションやスタイルを提供しロングセラーとなったジャックパーセルですが、コンバース社が2001年倒産。 それにより、ジャックパーセルのMade In USAラインが終了。 生産中止後、Made In USAラインを買いあさる状況が続き、枯渇。 今では市場でもかなり貴重な存在となっているようです。 個人的にはオールスターと比べ、トウ周りがボテっとしてボリューム感があるジャックパーセルの方が好みだったりします。 ただ、幅というかトウ周りがジャックパーセルの方が微妙に細いので、使われている素材によって足当たりが結構かわってくるのもジャックパーセルの特徴だと思ってます。 キャンバスは夏場熱い時に重宝しますが、ソールとアッパーのバランスを考えるとレザー素材の方が優秀かな、と。 ジャックパーセルはソールが重いので、それなりに重厚なアッパーの方が履いた時に足についてくると思います。(その辺りは好みもあると思いますが) 現在ではカップインソールにアップデートされて、履き心地も改良されていますので、色違いで2,3足持っているとコーディネートの際に悩まず楽が出来るモデルだと思います。 |
モデル名 |
Air Jordan 9 Retro エア ジョーダン 9 レトロ(Medium Grey/White/Cool Grey) 2002年復刻 |
アウトソール | 独特のフレックスグルーブを入れ込んだブロックパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 中足部にTPUシャンクを埋め込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性が高いデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 インナーに従来のハラチフィットシステムよりも薄いものを採用し、メッシュとの二枚仕立てにすることで通気性を確保。 クイックシューレースシステムが脱着を容易にしながら、確実なホールド感を提供してくれます。 |
システム |
P.U. Encap Heel Air Forefoot Air Huarache Fit System TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1993-94シーズンに発売。 残念ながらシューズの主であるジョーダンはNBAから引退し、オリジナルをコートで履くことは無かった悲運のモデルです。 かわりとして、MLBに挑戦を始めたジョーダンはこのモデルをスパイクとして使用。 当時超限定流通をしたサイン入りのスパイクはウン十万のプレミアが付き、コレクターアイテムとして有名になりました。 オリジナルをジョーダンが履かなかったものの、当時Nike契約選手の中でネクストジョーダンとみなされていた選手が多数着用。 特にラトレル・スプリーウェルが履いた黒青のPEは激レアとされています。 またレトロを着用することに対し否定的だったジョーダン自身も、NBA2001-02シーズンにワシントン・ウィザーズで電撃的に現役復帰した際はジョーダンの子供からのアドバイスもあり、進んで着用。 このグレーもレギュラーシーズンでたびたび着用されておりました。 個人的にはAJ8までの流れが途切れ、AJ9からAJ11までに続く新しい流れを作ったという意味で面白いモデルだと思ってます。 やはりこのブーティーなフォルムは、過度な装飾を外して、マイナスのデザインでプロダクトを作り上げていっているという点が特に面白いかと。 そういう意味では、今日に至るシンプルながら高機能、といったデザインの源流ではないでしょうか。 初めてTPUシャンクが中足部に入ったAJということで、履き心地としては適度に足の返りの良いクッショニングという感覚です。 従来より薄めのインナーブーツながらフィット感は秀逸。 ただ個人的に幅の部分が異様なほど合わず、マイサイズで半日程度履くと浮腫んだ際小指が当たってしまい、ハーフサイズ上げると微妙にブカブカ感が残る、という。 シューズ自体は新しい試みとして面白い存在、それゆえ完璧な評価が出来ない点が悔しくてなりません。 足幅等が合う人ならば、未だにオンコートでもそこそこ使え、ファッション上はブーティーに使えるユーティリティーモデルと言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
Reebok Answer 4 DMX リーボック アンサー 4 DMX(White/Flash Red/Metallic Silver) 2001年発売 |
アウトソール |
ドレッドパターンとフレックスグルーブを組み合わせた独自のパターンを採用。 リアフットの真ん中がくりぬかれており、軽量化が図られています。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮する3D Ultralightを採用。 抜群の衝撃吸収性とダイレクトにクッション感を体感可能なDMX I-PAKを搭載。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 また、アウトソール中足部から伸びるTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
耐久性が高く最上級の天然皮革であるフルグレインレザーとしなやかなシンセティックレザーのコンビを使用。 縫い目の少ないアッパーに仕上げられており、足に余計な負担の掛かりにくい構造となっております。 またZip Upをアッパーに採用することで、フィット感の向上とシューレースが接触などによってほどけないように仕上げています。 |
システム |
3D Ultralight DMX I-PAK Zip Up TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2000-01シーズンに発売。 アレン・アイバーソンの成長と共に、所属するフィラデルフィア・79ersも破竹の勢いで勝ち進みNBAファイナルまで到達。 個人としては、得点王、スティール王に輝き、加えてオールスターMVP、シーズンMVPも受賞。 NBAファイナルでは1勝4敗で敗退したものの、歴代アンサーシリーズの中で一番の輝きを見せたモデルと言っても過言ではありません。 オールスターゲーム用に用意されたカラーリングという触れ込みで発売された物ですが、実際は着用せず、オールスターでは初代シグニチャーである「Question」を着用。 このカラーリングはレギュラーシーズンでちょくちょく着用されておりました。 実際アイバーソンが履いていた物はZip Upのトップに外れるのを防止する小さなマジックテープが付いていたのですが、それは市販品では簡略化されて発売。 ちなみにアイバーソン自身は一切Zipを上げて履いていませんでした。 個人的な感想を言えば、非常にソールとアッパーのバランスが良いシューズだと思っています。 パッと見、アッパーの方が重量感があってバランスが悪いような感じがしますが、思った以上に良くまとまってるシューズです。 クッション性はDMX I-PAKをダイレクトに味わうことができますので、DMX特有のプニプニ感が非常に気持ちが良いです。 ただしこのテクノロジーに関しては、踏ん張ってプレーするようなインサイドの選手には向かない気がします。 弾力性で足がかすかに遊ぶような感覚になりますので。 その辺りが嫌いで無ければ良いシューズだと思いますよ。 |
モデル名 |
Nike Air Classic BW ナイキ エア クラッシック ビッグ ウィンドウ(Black/Persian Violet/White) 2003年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはワッフルパターンをメインとしたBRS 1000 カーボンラバー。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を前面に使用。 リアフットには高いクッション性を誇るビジブルビッグヒールエア、フォアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを内臓。 |
アッパー | アッパーには軽量かつ通気性の高いメッシュとシンセティックレザーのコンビを使用。 |
システム |
Forefoot Air Visible Big Heel Air |
歴史背景 個人的感想 |
1991年、当時センセーショナルなデビューで人気を博したAir Max 4の復刻版です。 BWは「Big Window」の略であり、4の愛称として復刻版の名称として使用されております。 発売は1991年の後期。 前期に発売をされていた、Air 180の後を受け、注目を浴びて発売。 当時、Air Max 3と4を並べ、比較して、「Even More」と銘打ったキャンペーンを展開し、今までのAir Maxと違う点を強調することに成功。 当時日本ではアスリートレベルでの認知でしかなかった(Air Maxを買うならスポーツ屋で、といった風潮があった)Air Maxを大衆レベルまで落とし込んだ、という意味で非常に高い貢献度を誇ります。 もちろん、カラーバリエーションとしても非常に豊富であり、以後のAir Max 95が発売され、復刻ラッシュされるまではAir Maxの中で一番のカラバリ展開をされており、リミテッド(LTD表記)やフットロッカーの別注などが人気の的となっておりました。 そういった長期に渡るリリースが人気を支える結果となって行ったとも言えるでしょう。 今でこそ普通な印象を持ちますが、内容としてはかなり画期的であり、何よりも適度なクッション性が足に与える印象は良く、通気性も高いため、日本人好みなスペックと言っても良いかもしれません。 カラーバリエーション的に出尽くした感がありますが、現行でも海外(特にヨーロッパ)をメインに未だ増殖中。 前述したとおり履き心地が柔らかく使い回しが非常に良いモデルですので、個人的には1年に1カラーくらい国内で出てくれても良いではないかな?という感じです。 なんにせよ、当時Nikeが今の殿様商売と比べ、まだ必死だったことを伺わせてくれる、良い時代のプロダクトだな・・・というのが素直な気持ちです。 |
モデル名 |
New Balance M1400 D Width ニューバランス M1400 Dウィズ(Mountain Green) 2008年復刻 |
アウトソール | アウトソールには耐久性のあるラバーに高い安定性を誇るドッド系パターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには一体成型ミッドソールを採用。 衝撃吸収性と衝撃分散性に優れたポリウレタンをコアにし、安定したクッション性と軽量性を誇るE.V.A.を圧縮成型したC-CAPで周りを封入。 形成されたENCAPと高いフィット感と歩行の際の過度な捻れと内転を制御するTPUヒールカップ(M.C.D.)を一体成型。 インソールにはしなやかで柔らかいクッション性を誇る3デンシティ圧縮ポリウレタン・カップインソール完備。 |
アッパー |
アッパーには抜群の足なじみを誇る天然皮革のヌバックを使用。 アッパー両サイドのNマークがフィット感を高める効果を発揮。 アッパー随所にスコッチライトを散りばめ、夜間走行を想定。 インステップレーシングシステムが指先の自由度を確保し、しっかりとした踏み込みが可能となっております。 トップモデルにのみ許された袋縫い製法が足にストレスがかかりにくい効果を発揮。 |
システム |
M.C.D. C-CAP ENCAP SL-2 |
歴史背景 個人的感想 |
Made IN U.S.A.シリーズより、1000番台で唯一SL-2ラストで生産され続けているM1400です。 New Balance史上最大の名品と言われ続けるM1300の後を受け、フラッグシップモデルとして開発されたのは1980年代後半。 しかしながら、当時の技術力では設計通り生産が出来ず、発売を断念。 1990年代初頭に、生産過程のサンプルを偶然開発部が見つけ、再度開発をスタート。 念願叶い1994年に発売されることとなった最上級モデルとなっております。 印象を一言でいえば「遅れてきた天才」 もしもM1300の後にすぐ発売されていたら、M1300の名声を全て呑み込んだかもしれない程の高いクオリティーを誇ります。 実際に履いてみると適度なクッション性と硬質性を兼ね備えており、非常に歩きやすいことが良くわかります。 また、日本人に優しい幅が広めのSL-2ラストもポイントでしょう。 欠点をあげるとすれば、柔らかすぎてすぐにへたるインソール。 また、上質ゆえにしっかりと伸びるアッパー。 上記の二点で、履けば履くほどサイジングが緩くなってきます。 ですので、履く頻度にもよるとは思いますが、定期的にインソールを変えることは必須かと。 最近では、様々なセレクトショップやメーカーとのコラボレーションの対象となっており、内容と名声が釣り合ってきたように思えます。 それゆえカラバリも豊富になりつつありますので、気に入ったカラーを見つけられるのも嬉しいところ。 USメイドの中では比較的手に入れやすい金額ですし、ファッション的にも使い回しやすいモデルですので、万人にお勧めしやすいモデルだと思います。 |
モデル名 |
Converse All Star Low コンバース オールスター ロー(Optical White) 製造年不明(2000年購入) |
アウトソール | 伝統的なチェッカーパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはアッパーとソールをフォクシングテープという加硫ゴムで撒き、超高熱高圧で圧着させるバルガナイズド製法を採用。 |
アッパー |
アッパーには通気性の良いキャンバス素材を使用。 トウ周りの補強用のラバーを採用。 |
システム | Vulcanized Sole |
歴史背景 個人的感想 |
オールスターが誕生したのは1917年4月2日。 当時のコンバース社はソール名イコールモデル名という風に連動をしており、この伝統的なチェッカーパターンのソールこそがオールスターの名前の由来。 現行のオールスターになるまで何回もマイナーチェンジを繰り返し、今の形になったのが1962年。 以後、世界中で愛されるロングセラーとなり、ファッションカルチャーを超えた存在として君臨しております。 ですが、コンバース社が2001年倒産。 それにより、Made In USAラインが終了。 生産中止後、Made In USAラインを買いあさる状況が続き、枯渇。 今ではほとんど見かけなくなってしまいました。 このモデルに関してはUSAメイドの最終に限りなく近いものです。 個人的には細身のファッションなら取り合えずオールスターを履けばどうにかなる汎用性の高さが素晴らしいと思っています。 ただし、設計が非常に古いモデルですので、履き心地に関してはノーコメント。 ハイテクに慣らされた足だと、一日履くと痛くて仕方ないモデルです。 (個人的には3時間以上は勘弁) そういった欠点を補って余りあるカラバリとフォルムが多彩で魅力的ゆえに、現代まで生産され続けてるのでしょう。 近年ではカップインソールに切り替えたモデルが主流となり、特別にアップデートされたAddictラインも発売されていますが、また別物という感じですね。 オールスターが何用のシューズだったかも知らない若者が増えているらしいので、念のため1960年代まではこのオールスターこそのがNBAで履かれていたハイテクであったことを記述しておきます。 |
モデル名 |
Air Jordan 8 Retro エア ジョーダン 8 レトロ(Black/Bright Concord/Aqua Tone) 2007年復刻 |
アウトソール |
独特のフレックスグルーブを入れ込んだ安定感の高いオクトパスパターンを採用。 中足部を大胆にえぐることで軽量化を促進。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性が高いデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 ヒール周りのTPUパーツが安定感を向上。 インナーにハラチフィットシステムを採用し、クロスストラップを装備することで抜群のフィット感を提供してくれます。 |
システム |
P.U. Encap Heel Air Forefoot Air Huarache Fit System Cross Strap |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1992-93シーズンに発売。 開発するにあたり、デザイナーであるティンカー・ハットフィールドが幾何学模様からインスピレーションを受け、完成させたのがこのモデル。 ジョーダン個人としては、NBAファイナルを三連覇。 個人成績としては、レギュラーシーズンMVP、得点王、ファイナルMVPを獲得。 しかしながら、キャリア絶頂にあったにも関わらず、父親の殺害事件を契機にNBAから引退。 ここ日本においても、ストリートバスケブームが一段落していたこともあり、そこまで爆発的な売れ方をしなかった覚えがあります。 カラーバリエーションにおいても、AJ2以降一番少ない3色のみの展開。 こちらのカラーはオールスターカラーに該当します。 テクノロジー的にはAJ7をベースに爆発的な売り上げを計上していたエアレイドの流れを汲むクロスストラップを採用。 当時、Nikeが手にしていたアッパーテクノロジーを全て盛り込んだ内容となっており、ハイテク感が前面に押し出された内容となっております。 ここでAJ6からの流れは一旦完結。 AJ9以降、足し算的なハイテクからは方向転換をし始めます。 個人的には、フォルム等々もオリジナルとほとんど変わらないため、かなり良く出来た復刻だと思います。 履き心地も「柔らかい」と言うよりは「しなやか」な感じに仕上げられており、重量感のあるアッパーながら足取りは楽な感じに仕上がっていると思います。 問題はエアジョーダン史上No.1と言っても良いくらい通気性が劣悪だと言うこと。 ハラチフィット自体も蒸れやすい上に、クロスストラップでタン部分の通気口がふさがれてしまいますので、一日履くとビックリするくらい汗をかきます。 クロスストラップのシステム自体は素晴らしいだけに、これ以後ほとんどシューズに採用されなかったのはこういった部分が原因かと。 それに脱着もしにくいですしね。 シューズとしての魅力は十分ですしボリューム感もバッチリですので、減点要素を考慮しても、もう少しストリート市場で評価されても良いのではないかな、と思います。 |
モデル名 |
Air Jordan 7 Retro エア ジョーダン 7 レトロ(Black/Dark Charcol/True Red) 2002年復刻 |
アウトソール | 独特のフレックスグルーブを入れ込んだ安定感の高いオクトパスパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性が高いデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 インナーにハラチフィットシステムを採用することで抜群のフィット感を提供してくれます。 |
システム |
P.U. Encap Heel Air Forefoot Air Huarache Fit System |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1991-92シーズンに発売。 開発するにあたり、デザイナーであるティンカー・ハットフィールドがアフリカ民族の色調からインスピレーションを受け、完成させたのがこのモデル。 3から6まで続いたビジブルエアを廃止することで、シューズとしてのデザインに制約が無くなったのか、特徴的なミッドソールデザインに仕上がっています。 ジョーダン個人としては、NBAファイナルを二連覇。 個人成績としては、レギュラーシーズンMVP、得点王、ファイナルMVPを獲得。 その後、出場したバルセロナオリンピックにて金メダルを獲得し、名実共に世界のトップアスリートとして君臨。 その背景もあって、このモデルも発売後ほどなくしてプレミア化の一途をたどることになります。 10年の時を経て復刻されたこのカラーリングですが、オリジナルとは大きな違いがあります。 まず、一番大きな違いはフォルム。 オリジナルは甲が低く、スラッとしたフィルムだったのに対し、復刻版は甲部分が非常に高くなり、丸っこいフォルムに変更。 甲周りが高いということは、幅がかなりゆったりしているということなので、オリジナルの頃、幅の問題で履けなかった方にも優しいスペックになったのではないかな?と思われます。 シューレースも平紐ではなく、オーバルタイプを採用する(写真はシューレースを変更してます)など、オリジナルとかけ離れた出来栄えでした。 (2004年復刻版から通常の平紐に回帰) 個人的には、当時オリジナルで履いていたカラーリングの復刻とあって喜んで手に入れたのですが、フォルムが違い過ぎて履いた感覚が記憶と全く違ったのを強く覚えています。 それ以外のパーツはオリジナルと変わらないだけに、結構残念でしたね。 履き心地は程良く接地感のあるソール、という感じです。 取り立てて柔らかいということも無いのですが、硬いなと感じることもないくらいにチューニングされています。 ハラチフィットに関しては甲周りが高くなった分、トウ周りのフィット感がゆるく感じてしまうようになったので、そこまで大きなアドヴァンテージを感じません。 AJ7のシューズとしてのバランスを評価する肝はここにある、と思っていたので、ここをはずされるとちょっと辛いんですよね。 ここが一番の減点でしょうか。 シューズとして評価をするのであれば、AJ6からAJ8までの一連の流れの中の過渡期という感じが一番しっくりくると思います。 カラバリが多くて楽しいモデルなので、気軽にAJに携わりやすいモデルと言っても過言ではないかもしれません。 |
モデル名 |
Converse Weapon Hi コンバース ウェポン ハイ(White/Maroon) 2002年復刻(?) |
アウトソール | ブロックパターンとヘリンボーンパターンを組み合わせた独自のパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには安定したクッション性を発揮するE.V.A.をラバーで封入。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 足首周りにウレタンパッドを使用することで、しなやかなフィット感を演出。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1986-87シーズンに発売。 名品と謳われていた、スターテック、マーベリックの後を受け、市場の期待値も非常に高まっていた中デビューを果たしました。 当時人気絶頂に達していたマジック・ジョンソンとラリー・バードを広告塔として起用。 二人がシューズを手にしたフラッシャーがシューズに付くなど、シグネチャーモデルではありませんでしたが、それを確実に意識させるマーケティングを展開。 USAのカタログ上で13色の展開があるなど、チームモデルとしても活躍。 結果、世界中で売り上げが100万足に達する大成功を収めることとなります。 90年代のヴィンテージブームの際は、人気があった割にそこまで値段が高騰せず、二万円半ばから三万円前半の買えないことはない値段で推移しておりました。 あくまでチームモデルだったということと、その豊富なカラーリングが人気の一極集中を防いだことも原因かと思われます。 また、90年代後半から定期的に復刻が行われており、USA企画等々を含めると把握しきれない程カラーリングが発売されています。 個人的には、細めのデニムから太めのチノパンまで様々な格好に対応する汎用性の高さから、ついつい手に入れてしまうモデルの一つ。 それにノンテクノロジーミッドソールの割には、履き心地がそこまで悪くない、というのも大きな要因かと。 ただこれも生産時期によって結構変わりますし、アッパーの柔らかさなんかは特にバラツキがあるように思われます。 色々書きましたが、何よりも色褪せない傑作であることには変わりはない、ということが一番の魅力ではないでしょうか。 |
モデル名 |
Adidas Halfshells KL アディダス ハーフシェル カンガルーレザー(White/B.Bird/Chalk) 2005年復刻版 |
アウトソール | オーソドックスかつ、特徴的なヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 |
アッパー | アッパーには柔らかく、履きこむほどに足に馴染むカンガルーレザーを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
70年代半ばに生産され、永らくコレクターズアイテムと化していたSuper Star Half Shellsのカンガルーレザーバージョンです。 Super Starの登場は70年代初頭。 当時は特徴的なトウのシェルは無く、一枚革で作られた、非常にシンプルな形状でした。 それ以後、改良が加えられ、その途中で生み出されたのが、通称Half Shells。 元々は足先の保護および安定性の向上を目的としたトウのシェルに対して、違和感&拒絶反応を示すプレイヤーが多く、とりあえずシェルが半分なら使ってみれるでしょ?的な解釈で支給された、今で言うプレイヤーズ・スペシャルとして語られることが多いわけですが、歴史を紐解いてみると、カンガルー革のヌバックを採用したもので26.5cm辺りのごく普通の一般人向けサイジングの物が発掘されており、正直どこまでが真相なのかは定かではありません。 そういった意味で様々諸説あり、Super Starという誰でも知っているようなモデルの一部ながら、非常にミステリアスな部分を併せ持つモデルと言えます。 また、当時としては革新的なレザーインソールがプレイヤー達に受け入れられ、「靴に足がプリントされる」と言わしめたのは超有名な話。 未だコンバースのオールスターやワンスターなどが全盛の時代に、一石を投じたテクノロジー、という意味で非常に貴重な歴史背景を持ちます。 このモデルを愛用したK・A・ジャバーの活躍により、さらにNBA選手の着用率が上がったことは言うまでもありません。 彼のシグニチャー、JabberのレザーバージョンはHalf Shellをモチーフにしたようなデザインであったことからも、興味深いモデルとして認知。 約30年の時を超え復刻が実現し、スペシャルなカンガルーレザーバージョンでの発売。 アッパーが柔らかいカンガルーレザーのため、足なじみが非常に良く手入れをきちんとしながら履きこめば、 20年はもちヴィンテージになる資格がある程のクオリティー。 アディダススタイルズで販売されたタイプはマニア心をくすぐる70年代のオリジナルカートンにて発売。 個人的にはスリーストライプの横とタン部分のHalf Shellの文字は消して欲しかったところ。 もっとオリジナルに近づけて仕上げても良かった気がします。 履き心地に関してはスーパースターと同じですので、可もなく不可も無くレトロの定番レベルです。 限定モデルと言った部分で、騒がれるかと思いきや、意外とそこまで争奪戦にならなかったのが実は不思議なところ。 出来るなら、違いのわかる人にさりげなく大切に履いて欲しい一品だったりします。 |
モデル名 |
Nike Air Trainer Max2 94' ナイキ エア トレーナー マックス・スクエア 94'(White/Black/Silver) 2006年復刻 |
アウトソール | アウトソールには独特のフレックスグルーブを入れ込んだブロックパターンワッフルソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るマルチチャンバーエア。 フォアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを内臓。 |
アッパー |
アッパーには軽量かつ通気性の高いメッシュとシンセティックレザーのコンビを使用。 ダイナミックフィットインナーがフィット感を高め、人間の肋骨のように伸びたアッパーがトレーニングに必要な動きを制限しません。 |
システム |
Forefoot Air Multi Chamber Air |
歴史背景 個人的感想 |
1994年 Fall/Winterというナイキバブル前夜とも言える時期に発売されたトレーニング系のフラッグシップモデルです。 特筆すべきは既に強いインパクトをもたらしていたブローモールドエアを更に進化させグレードアップしたことでしょう。 そのエアを他カテゴリーに対し一手遅れることの多かったクロストレーニングモデルが、同時期に搭載をした、ということに意義があったように思えます。 この辺りから更にクロトレ部門にハイテクの波が一気に押し寄せ、他カテゴリーに負けない押しの強さを確立していったことも見逃せない点でしょう。 個人的には、95年から始まるナイキバブル時に海外限定カラーを含め、様々流通していたにもかかわらず手に入れることが出来なかったので待望の復刻でした。 ですが残念ながら、あまり足に合わなかった、というかもうちょっとカッチリしてて欲しかった、というのが本音です。 アッパーメッシュ&シンセティックレザーなのは問題がないのですが、シンセティックレザー部分が余りにも柔らか過ぎて横へのサポート感が非常に薄い、というのが個人的な趣向と合わなかったようです。 バランスで言うとソールが勝ちすぎちゃってる感じなんですよね。 もちろん当時のシステムとオールマイティーに使うことを考えれば、このくらいが限界と言う意味で致し方がないとは思うのですが。 現在のテクノロジーで言えば、Fly Wire辺りが入ってると最高かもしれませんね。(アップデート希望) 逆に言えば、ソールもアッパーも柔らかくて屈曲性重視的なスタンスであれば、メチャクチャ満足が出来るモデルだと思います。 足入れも見た目以上に楽で、幅も十分ゆったりしていますから。 ある意味、クロストレーニング系の過渡期と言えるモデルかもしれません。 |
モデル名 |
Air Jordan 6 Retro エア ジョーダン 6 レトロ(Black/Deep Infared) 2000年復刻 |
アウトソール | 特徴的なクリアラバーに安定感の高いオクトパスパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはビジブルヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性が高いデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 ハラチフィットへの進化を予感させる、ダイナミックフィットインナースリーブが高いフィット感を提供。 タンとアッパーに空いた無数の通気口が必要な通気性を完備。 つま先の補強パーツをあえて取り除きプレーントウに仕上げることで、ジョーダンの求める素足感覚を追求しています。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1990-91シーズンに発売。 開発するにあたり、通常以上のミーティングをデザイナーであるティンカー・ハットフィールドを行い、完成させたのがこのモデル。 今まで以上にジョーダン自身のリクエストを盛り込み、ジョーダンの求める素足感覚を大事にして開発されたと言われています。 事実、元々ハイテクなモデルという印象があったエア・ジョーダンが更に時代を象徴するハイテクモデルとして加速し始めたのもこの辺りから。 ジョーダン自身、初のNBAファイナル制覇をこのモデルを着用して成し遂げており、日本のメディアにおいても露出が激増。 ファッションとしてのジョーダンが定着した契機になったモデルと言えるかもしれません。 その後、年を追うごとにレア化が加速し、ジョーダン=プレミアスニーカーの代名詞となっていきます。 また、このモデルは映画「バットマン」のバットマンブーツのベースになったことでも有名。 映画監督のスパイク・リーがジョーダンシリーズに関わったのもこのモデルまで、と言われています。 個人的には、ジョーダンシリーズの中で履きやすさという意味では3本の指に入るのではないかと。 クッションがとりわけ良いとかそういうのではなく、履き口の広さや、幅と指先の楽さ、アッパーとソールのバランス、などが丁度良い感じなんですね。 悪いように言えば「特徴が無い」となるのでしょうが、良いように言えば「よくまとまってる」という。 また、完全なミッドカットよりもちょっとハイカット気味かな?というところも個人的にはツボですね。 SUPRAなどのブランドにも与えた影響力の高さなどを考えれば、やはり歴史的なモデルと言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
Air Jordan 5 Retro エア ジョーダン 5 レトロ(Black/Black/Metallic Silver) 1999年復刻 |
アウトソール | シンプルなヘリンボーンパターンに特徴的なクリアラバーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはビジブルヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 インソールにはウレタンタイプの柔らかいインソールを挿入。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性が高いデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 各所にちりばめられたメッシュパーツが必要な通気性を確保。 タン上部にはリフレクター素材を使用。 シューホールパターンが二種類用意されていることもあり、足幅が狭い人にも対応。 TPUヒールカップをアッパー内部に入れ込むことでデザインとしてスッキリとさせています。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1989-90シーズンに発売。 AJ4のスマッシュヒットを受けて次期モデルとしてデザインのソースとなったのはジョーダンの持つスピード感。 デザイナーであるティンカー・ハットフィールドは第二次世界大戦に活躍した戦闘機「ムスタング」をベースにデザインを作成。 ミッドソールには鮫の歯型をデザインとして流用。 前作AJ4が新しいもの好きの黒人層から圧倒的な支持を受けたこともあり、初のクリアソールやタンにはリフレクターを使用するなどブラックカルチャーを意識したデザインに仕上がっています。 そういったデザイン背景も受け、スパイク・リーが作成したCMには「これは本当にシューズなのか?」といったフレーズが使われておりました。 プロダクトとして接地感覚を重要視するジョーダンのリクエストを受けていることもあり、前作4に比べ接地感が増したような作りになっています。 また、初期AJシリーズには珍しく多少幅広に作られており、日本人にも優しい設計となっています。 個人的には接地感はありつつも、屈曲が良く、インソールが柔らかい事から良いプロダクトだとは思います。 ただ、90年代のありえないプレミア価格を考えると、そこまでの価値が本当にあったのかな?と言う気がしてなりません。 個人的にはそういった部分もあって、正直そこまで印象に残らないモデルだったりします。 |
モデル名 |
Air Jordan 4 Retro エア ジョーダン 4 レトロ(Black/Cement Grey) 1999年復刻 |
アウトソール | シンプルなヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはビジブルヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはシリーズ初となるデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 各所にちりばめられたメッシュパーツが必要な通気性を確保。 またサイドに伸びたTPUスタビライザーがフィット感を向上。 TPUヒールカウンターが付くことで、プロテクターの役割を果たした、と言われています。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1988-89シーズンに発売。 AJ1から3までにかけて、市場に対するインパクトはあったもののセールス的に成功をしなかったと言われているジョーダンシリーズをどうにかすべく、デザイナーであるティンカー・ハットフィールドに対してインパクトを重視したデザインを生み出すように指示。 バスケットボールのフープをベースにデザインされたものがこのモデル。 当時、セールス的苦境から一旦「Flightシリーズ」のフラッグシップモデルとして組み込まれたため、タンには「Flight」の文字が入れ込まれている点も見逃せないところ。 ミッドソールを含めたソールパターンが多くの「Flight系モデル」に流用されたことからも台所事情がうかがえます。 結果、新しいもの好きの黒人層から圧倒的な支持を受け、Jordanシリーズ継続が決定。 次作のAJ5からは再度独立したラインとして販売されます。 ジョーダン自身もシーズンMVP・得点王・最優秀守備選手のタイトルを獲得するなど個人成績としてノリにノッていたシーズンだったと言えます。 また、この前年度から宿敵となるピストンズの壁を破れない状況が続き、個人としては素晴らしいもののチームを勝たせれない、といった不評にも悩まされることとなります。 個人的には好きなジョーダンベスト3に入るモデルでもあり、1999年の初復刻の際にはガムシャラに手に入れた記憶があります。 もちろん市場でもかなりの騒がれ方をしたものの、シューズ業界自体が非常に下火の状態が続いていたことと、流通量が非常に多かったということもあって最終的にはセールで投げ売りされてしまう状況に陥いりました。 (今では考えられませんけどね) そういう背景もあったものの徐々に流通量が減ったことでプレミア化。 ヒールのNike Airの文字が入ったAJ4はこの時が最後だったので、海外ではかなり評価が高いようです。 履き心地に関しては、ソールユニットが3と変わらないので、そこまで大差はありません。 一日履くと足がむくんできた頃にちょっと痛くなってくる程度です。 フィット感に関してもプラパーツが足に当たると言う人もいるみたいですが、個人的には丁度いい感じのホールド感で楽ですね。 レトロ化してもフォルムが極端に崩れていないので、綺麗なシルエットを楽しめるモデルだと思います。 |
モデル名 |
Air Jordan 3 Retro エア ジョーダン 3 レトロ(Black/Cement Grey) 2001年復刻 |
アウトソール | ブロックパターンと同心円状パターンを組み合わせた独自のものを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはビジブルヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 Dリングを採用することで、シューレースの通しやすさと引っかかりの良さを両立。 また、足幅が狭い人向けにシューホールが2パターン作られていることも特徴的。 お好きなフィット感を手にすることができます。 TPUヒールカウンターが付くことで、プロテクターの役割を果たした、と言われています。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1987-88シーズンに発売。 今でこそ有名なデザイナー、ティンカー・ハットフィールドが初めてAir Jordanのデザイナーとして就任。 後のジョーダンブランドのアイコンとなるジャンプマンマークがデザインされ、使用されたのはこのモデルから。 AJ1の広告となった、夕陽をバックにダンクをするジョーダンのシルエットをそのままアイコン化したことはあまりにも有名な話。 またスピード感とホールド感を両立させるために考え出されたミッドカットという概念が具現化されたのもAJ3から。 このモデルからジョーダン自身も開発にかかわりだしたと言われています。 当時新進気鋭の映画監督であり、ニューヨーク・ニックスの熱烈なファンでもあるスパイク・リーにシューズのCM依頼を始めたのもこのモデルから。 ブラックカルチャーへの密接な関係がさらに深まったと言われています。 シューズとしてはこのモデルまでオリジナルと同じディティールで作られています。 そういった意味では一つの区切りがついたモデルと言えなくもありません。 個人的にはヒールプラパーツの「NIKE AIR」の文字が泣かせます。(これ以後、全てジャンプマンロゴに統一) で、履き心地ですが、ローテク以上ハイテク未満、という感じでタウンユース向けなモデルです。 履き口のパフが十分に盛られていることから、結構ホールド感も良く履いてて楽しいモデルと言えますね。 ただ、一つ文句を言うとするならば、ミッドソールの塗装がシューズによって個体差が激しく、使い続けると割れて剥げてくる点。 剥げてくると途端にみすぼらしい感じになってしまうはいただけないかな?と。 それ以外は概ね満足なモデルです。 |
モデル名 |
Air Jordan 2 Retro エア ジョーダン 2 レトロ(White/Varsity Red/Black) 2004年復刻 |
アウトソール |
フォアには放射線状に伸びたストレートパターンと同心円状パターンを組み合わせたものを。 リアにはブロックパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 Dリングを採用することで、シューレースの通しやすさと引っかかりの良さを両立。 また、ヒール部分にはアコーディオンパーツを付けることで踵の稼働粋を損なうことなく、ヒールのTPU素材と共にサポート性を両立。 丸っこいフォルムの為、幅もJordanにしては広く作られており、履きやすい一品に仕上がってます。 |
システム |
P.U. Encap Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1が発売してから二年後のNBA1986-87シーズンに発売。 今では考えられないイタリア製のAir Jordanということで話題となった。(通称イタジョー) 一時はアルマーニのデザインか?という噂が立ったほど異色のモデル。 今でこそ当たり前のようにスウォッシュが無いモデルがゴロゴロしていますが、Air Jordanはこのモデルからスウォッシュが廃止されました。 ある意味デザイン的に先駆けだったと言えるかもしれません。 一時は玉数の少なさから、1よりも2の方がオリジナルでは高く取引されていた時期もあり、ヴィンテージ市場では評価の高いモデルだったりします。 マイケル・ジョーダン自身もこのモデルを履いて、スラムダンクチャンピオンや得点王になるなど個人としての評価を著しく上げることに成功。 そんな背景がありながらも、日本では案外Air Jordanの中でも不人気な部類に入るモデルだったりします。 個人的にはオリジナルに憧れた世代であるということと、1から飛躍的に履き心地が良くなったことが良い印象につながっているモデルです。 ただ、意外とファッション的に結構合わせにくいように感じるのが難点と言えば難点。 それ以外はサイジングもジャスト目で履けますし、結構快適なモデルです。 |
モデル名 |
Nike Air Force 1 Hi ナイキ エア フォース ワン ハイ(White/Varsity Red) 2003年復刻 |
アウトソール | アウトソールには安定性の高い同心円状パターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはポリウレタン素材を全面に使用し、安定したクッション性を発揮するフルレングスエア挿入。 そしてアウトソールから全体をラバーで包み込むフルカップアウトソールを採用。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 ストラップが足首周りを固定しホールド感を向上させてくれます。 |
システム |
Full Length Air Full Cup Out Sole |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1982年。
1979年にエア入りのランニングシューズ・テイルウィンドが発売され、そのエア技術をどのようにして他カテゴリーに応用するか?が課題だったナイキが出した答えがこのモデルです。 従来のランニングに使用するエアの配置では安定感が無いため、シューズに5%角度をつけたり、ミッドソール内に入れ込む際にミッドソール内部をハニカム上にするなど独特の工夫がなされました。 NBAでは当時フィラデルフィア・76ersに所属していた、C・バークレーやM・マローンが好んで着用。 このシューズの出現によりNBAのシェアが急速に伸びることとなります。 80年代末より断続的に復刻。 90年代に入ってからはライフスタイルとして、徐々に定着していったモデルといえるでしょう。 このカラーリングは2003年に国内でマルイのみ流通したカラーリングです。 何故こんな有名かつベーシックなカラーが?という感じでしたが、まぁこの辺りは大人の事情が絡んでいるかと。 個人的にAF1はハイカットこそ特に魅せられている為、飛びつかざるを得ない感じでした。 履き心地に関しては正直良い部類には入りません。 エアの感覚もほぼ感じませんし、重量感から一日履くと足がだるくなります。 しかしながら名品だからこそなのか、しっかりとシューレースを縛りストラップを後ろに垂らすと言いようが無いほどカッコいいわけです。 またシンプルだからこそ揃えたくなる色味も購買意欲を加速させる原因といえます。 こういった要素が発売後30年近くたった今でも色褪せず、人々を魅了し続けるのでしょう。 もう少し定価がこなれてくれると良いのにな、と強く思います。 |
モデル名 |
Adidas Attitude Hi アディダス アティテュード ハイ (Mis.Red/R.White) 2003年復刻版 |
アウトソール | 安定性と屈曲を重視した独自のパターンを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 内側の一部を削り取ることで軽量化を促進。 そのため耐久性に問題が出ないよう、ミッドソールをナイロン素材で包むことで衝撃を分散し、反発性、耐久性を向上させるデリンジャーウェブシステムを採用。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかな天然皮革とシンセティック素材を採用。 カットが高いので、しっかりと足首をホールドしてくれます。 |
システム |
E.V.A. Dellinger Web |
歴史背景 個人的感想 |
1988年に発表され人気となった歴史的モデル。 1987年に発売されたConductor hiをベースに当時N・ニックスのスーパースターとして君臨したP・ユーイングのモデルとして設計されたものの、P・ユーイングが自社ブランドを立ち上げることになり履かれなかった悲運のモデル。 とはいえ、シューズ市場では絶大な人気を誇り、過去数回にわたり復刻。 90年代はAdidasヴィンテージ派から熱烈な支持を得、かなりの高額にて取引されておりました。 アディダス80年代のレトロキックスを代表するモデルでもありますね。 個人的にはファッション的にヴォリューム感のあるレトロシューズを合わせたい時などに重宝をするかな、と。 ただ、ハイテクに慣れた足には辛い履き心地です。 素材そのものがかなり硬くチューニングされているため、一日中履いてると足裏が痛くなる難点が。 せめてインソールが低反発系でも入れててくれるとだいぶ楽になるんだとは思うのですが。 また、フォルムと中足部はややゆったりなのですが、足先の幅が急に細くなる設計になっているので、幅が広い方にはあんまり向かないシューズだと思います。 魅力的な部分としては、掘り下げると実はカラーリングが豊富であること。 前述したヴォリューム感からくる、足元の存在感が秀逸であることでしょう。 履きまわしが楽なモデルなので、ついつい一足は置いておきたくなるモデルです。 |
モデル名 |
Nike Air Zoom Flight 95' Premium ナイキ エア ズーム フライト 95' プレミアム(Black/White) 2007年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはヘリンボーンパターンを非常に緩くしたようなパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソール全体には安定したクッション性を誇るファイロンを搭載。 リアフットにはヒールエア、フォアフットにはテンシルエア・・・現在のズームエアを封入。 アウトソールとミッドソールの間にTPUシャンクプレートを挟み込むことで過度なねじれを防止。 また、ミッドソールサイドをモデルの特徴ともいえる目玉型のTPUで補強し、安定感を向上。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシンセティックレザー(デュラバック)を採用。 メッシュタンが蒸れを軽減し、バスケットに必要な通気性を完備。 |
システム |
P.U. Encap Heel Air Zoom Air TPU |
歴史背景 個人的感想 |
NBA1995-96シーズンに登場したモデルの復刻版になります。 95という名前なのですが、実は1996 Spring カタログにて発売した一品。 ジェイソン・キッドのシグニチャーモデルとして扱われることが多いですが、彼だけのためというわけではなく、Flight系の選手の多くが履いていたモデルです。 インサイドプレイヤー向けのハイカットも当時発売され、PSまで含めると完全に把握しきれないほどカラバリが多いシューズでした。 個人的には、スラムダンクコンテストで、 白人ながらにしてレーンアップダンクを決め、優勝をした ブレント・バリーのイメージが強いシューズだったりします。 個人的に今回の復刻の出来は良いと思っています。 オリジナルはもっとフォアフット辺りが特にスクエアな感じに仕上げられており、若干もっさりとした感じが残ってました。 通常、Nikeの復刻物は往々にして改悪がほとんどなのですが、今回の復刻に関してはオリジナルよりもシャープなフォルムになり、かなり良い出来になっております。 まぁその辺は好き好きだとは思いますが。 機能性に関しては、Zoom Flightの初代ですし、どこまで行っても90年代の設計ですので、こんなもんだな、と思っていただければ。 ゆったりした幅の設計ですし、過度な期待をしなければ、履いている分には結構楽しいシューズだと思います。 |
モデル名 |
Air Jordan Alpha 1 エア ジョーダン アルファ 1(Black/V.Red/White) 2009年発売 |
アウトソール | オリジナルを踏襲した、ドレッドパターンと同心円状パターンを組み合わせたものを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全体に搭載。 そして、高いクッション性と反発性を保持するフルレングスズームエアを内蔵。 中足部に埋め込まれたTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで足なじみの良いシンセティックレザーを採用。 無数に開けられたパンチングホールが通気性を提供。 シームレス加工を施すことで不必要な負担が掛からない設計になってます。 またアキレス腱周りにフィット感が高い分厚いヒールパットを完備することでフィット感を向上させています。 |
システム |
Phylon Full Length Zoom Air TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
1984年に発売され、その後伝説のモデルとなったAir Jordan 1を、デザインそのままに現代のテクノロジーでリビルドしたらどうなるのか?、という非常に画期的な試みの中で生まれたモデル。 M・ヒートのD・ウェイドを筆頭にNBA選手もこぞって履いたように、バスケットボールで使えるクオリティーを確保したことに意義があったように思えます。 個人的な感覚としては、Jordanにしてはゆったり目の作りで、日本人にも履きやすいモデルになっているな、という感じ。 その分、フォルムは丸いですけど。 その他アウトソールが若干滑りやすいなど難点はあるとは思うけれども、ストリートで使う分には良い出来。 なんといっても一日履いてて疲れないっていうのは本当にありがたい。 (AJ1のクッション性は酷いからね) 幸いなことにiDで好みの色目も作れることだし、一度トライしてもらいたいモデルと言えます。 |