KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Adidas SS 80's アディダス スーパースター 80's(Black1/White/Black1) 2008年復刻版 |
アウトソール | オーソドックスかつ、特徴的なヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.を使用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1970年代前半に発売。 最も初期の製品は、特徴的なシェルトウが無く、一枚革で作られた、非常にシンプルなモデル。 このシェルトウに変更されたのは1970年代中盤以降から。 足先の保護および安定性の向上を目的として搭載。 シェルトウ以外に有名な逸話を挙げると、当時としては革新的なレザーインソールが「靴に足がプリントされる」とプレイヤー達言わしめ、一気に支持を獲得。 未だコンバースのオールスターやワンスターなどが全盛の時代に、一石を投じたテクノロジー、という意味で非常に貴重な歴史背景を持ちます。 またそういったテクノロジーをもって、NBAのシェアを徐々に拡大。 あのマイケル・ジョーダンも学生時代は着用し、プロ入り後、契約を熱望したのはアディダスだったという実話からも、当時の勢いを窺い知ることが出来ます。 オリジナルから生産国やフォルムを変更しながら、生産を続けられていたシューズですが、一番シルエットが奇麗だったといわれている、80年代フランスメイドを元に、待望の復刻。 ヴィンテージ市場では常に枯渇していたモデル故、諸手を挙げて歓迎。 特にこの黒白のカラーリングはオリジナルのデットストックだと10万は下らない一品だったため、マニアが一気に飛び付き、供給量も多かったものの、いつの間にか市場から綺麗に消え去りました。 シューズとしては、決して履き心地が良い部類ではないものの、フォルムの綺麗さがずば抜けているため、ジャンルを問わない汎用性の高さと、履くとそれだけでコーディネートが様になるのが特徴。 靴下にレザーの粉が付いてしまう程、剥き出しのライナーには一瞬ビックリするものの、履きこむと所有者の足の形に沿うので、ついつい履いてしまう魅力が。 現在も継続して様々なカラーリングが出ていますので、購入しやすいのは嬉しいところ。 限定でも良いので、カンガルーレザーのバージョンが出てくれれば、と心底思います。 |
モデル名 |
Adidas Top Ten Hi アディダス トップテン ハイ(R.White/Black/Black) 2006年復刻版(?) |
アウトソール | 安定したグリップ性を誇るヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.を使用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1979年から1983年までの4年間に渡り販売。 リック・バリーを中心としたNBAのトッププレイヤー10人を採用し、開発製造したことからトップテンと名付けられたと言われております。 プレイヤーのスピードに対応しつつ、ホールド感も残す、という相反する命題をクリアするために、Foreflex cutとAnkle Saverという当時としては斬新なアッパー機能性を搭載。 ソールの形状もフォアを薄めに仕上げることで、踏み込みがしやすく、スーパースター等々との差別化を図っていました。 ちなみにこのアッパーにスーパースターのソールを挿入した、トップファイブという廉価版も発売されております。 前期型と後期型があり、特に前期型はアンクルとタン部分にウレタンを使用しているため、現存していたとしてもボロボロ、ベタベタの使用できる状況にはないと思われます。 後期型もタン部分がボロボロで抜けてしまっているものがほとんど。 そうであっても、NBA選手やヨーロッパ選手用のSMUが多数発見されることから、ヴィンテージマニアの中では一定の評価を得ているモデル。 生産国もフランスメイドだけではなく散らばっている部分があり、フォルムのブレもあることから、探す楽しみがあるようです。 復刻版に関しては、オリジナルに似て非なるフォルム。 ハイカットの高さなど、全く違うので評価のしようがない感じです。 そういう意味ではまだローカットの方が、評価基準にギリギリ乗るので良いかもしれません。 そういう違いを置いておいて評価すれば、適度に履きたくなるモデル、という感じだと思います。 定番の範疇に入るモデルではありますが、スーパースターやスタンスミスなどに比べればマイナー。 そして適度なボリューム感はあり、意外とシンプルなのでコーディネートには困らない。 圧倒的な面白みは感じられませんが、あればどうにかなるよね的な、便利なモデルだと思います。 コンコルド同様、オリジナルのフォルムで復刻して欲しいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Adidas Pro Shell アディダス プロシェル(Black/Silver) 2000年復刻版(?) |
アウトソール | オーソドックスかつ、特徴的なヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.を使用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1970年代後半より発売開始。 当時としては珍しく、カットの高さによって名前が違う珍モデルとして認知。 Lowカットはスーパースター。 Midカットはプロシェル。 Hiカットはプロモデル。 この中間という位置が災いしたのか、それともMidカットという定義が当時浸透をしていなかったせいなのか、ヴィンテージ市場でもなかなかお目にかかりにくく、玉数が少ない事で知られております。 現代においてもスポットで展開するも、継続して販売されるようなことが無い事もあって、スーパースターの影に隠れたモデルという印象が強いですね。 実際に履いてみるとわかるのですが、スーパースターほど抜けるような感覚も無く、プロモデルほど履くのが面倒でもない、という意味で現代的には丁度良いモデルだと思います。 ベロクロをしっかり締めるとかなりホールド感が増すので、軽快に履くようでしたらブラブラとさせても良いかと。 復刻版は今のところ「スーパースター 2」のスペックですので、パフも柔らかく、履き始めから馴染むので硬さを感じなくて済みますね。 最近では80'sのスペックで様々なモデルが販売されていますので、是非ともこれも復刻し直して欲しいところ。 シンプルなカラーリングまたはmi adidas辺りで展開して、現在の過小評価を覆して欲しいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Adidas Concord Hi OG アディダス コンコルド ハイ オリジナル(White/Mettalic Silver/Aluminum) 2009年復刻版 |
アウトソール | 安定したグリップ性を誇るヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 ストラップが必要なホールド感を提供。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1983年に発売。 70年代末から販売されていたTop Tenの改良版的な立ち位置にて市場に投入。 Top Tenと双璧をなすモデルとしてヨーロッパの選手が中心となって着用されていたと言われております。 国内での定価は25000円という破格値。 円安だった当時のことを考えても、かなり強気な金額設定だったのではないでしょうか。 前期型と後期型でストラップとソールが変更されますが、こちらはTop Tenを踏襲しているので前期型。 テクノロジー的にはTop Tenのタン部分を変えて、ストラップを追加した、というのが実際のところなので大差はありません。 後期型はコンテンダーと同じソール型にフォーラムのストラップを組み合わせたモノになります。 こういった事情を推移すると、Top Ten → Concord → Forumという一連の流れが出来上がっているのが良くわかります。 履き心地等々は、比べれるものではありませんので割愛。 ただ、幅がかなりゆったり取られているので、ローテクながらもインナーに不快感は感じません。 長時間着用するわけでは無いなら、結構履けるモデルだと思います。 残念だったのは、当時とほぼ同じディティールで復刻したにも関わらず、カラバリがほぼ無かったこと。 素材違いは発売されたのですが、これぞアディダス、といったようなシンプルなトリコロール辺りが発売されなかったことは悔やまれます。 個人的にはもう少し盛り上がって欲しかったモデルの一つですね。 |
モデル名 |
Adidas Forum Low アディダス フォーラム ロー(Grey/Black/Red) 2010年復刻版 |
アウトソール | トレフォイルをドッド型に落とし込んだ安定性の高いオクトパスパターンとストレートパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 内側の一部を削り取ることで軽量化を促進。 そのため耐久性に問題が出ないよう、ミッドソールをナイロン素材で包むことで衝撃を分散し、反発性、耐久性を向上させるデリンジャーウェブシステムを採用。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかな天然皮革のヌバックを採用。 TPUヒールカップが足ブレを防ぎ、ストラップがしっかりと足首をホールドしてくれます。 |
システム |
E.V.A. Dellinger Web |
歴史背景 個人的感想 |
やってきました、mi adidas。 2010年の4月に原宿にて作成。 出来上がりが約1ヵ月半程かかりました。 金額の中に配送費が入っていない点がNIKE iDに比べ不便なところだったので、関東に行った際についでに受け取り。 (配送料金を払えば自宅に届けてくれます) なので結構手元に来るまでに時間が掛かりました。 モデルに関してはかなり悩みましたが、自分じゃなかなか買わないだろうな、というモデルをチョイス。 基本フォーラムはハイカット派なので。 で、カラーリングに関してもありそうで無いかな?という感じで作り上げました。 元から海外サイトでシュミレーションをしていれば良かったのですが、唐突に行ったので、一時間程度悩んで作成。 いつもは引き算のカラーリングなのですが、ぶっつけ本番だったので結構足し算気味になってしまったな、と後で思った次第です。 作ってみて思ったのが、カラーリングと素材によっては組み合わせ出来ないものが結構あるということ。 また、スワッチを手元に置いて作らないとかなりブレがあるようなシステムってこと、でしょう。 縫製は結構綺麗です。 (参考用に写真枚数を多くしております) なので追加の金額を出しても作りたいかな、と思える出来栄え。 個人的には満足してます。 商品を見てビックリしたのが、シューズの箱が異常に大きい事。 mi adidas用のスペシャルボックスなのですが、通常の寝かせて入れ込む形ではなく、シューズを平置きして、真ん中に仕切りのポールが入っている配置のため高さのある箱になってます。 今後NIKE iDほど普及するかどうかは定かではなりませんが、定期的にモデルが入れ替わってくれると創作意欲を掻き立てられる楽しいシステムだと思いますね。 |
モデル名 |
Adidas Forum Hi アディダス フォーラム ハイ(Black/White) 2006年復刻版(?) |
アウトソール | トレフォイルをドッド型に落とし込んだ安定性の高いオクトパスパターンとストレートパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 内側の一部を削り取ることで軽量化を促進。 そのため耐久性に問題が出ないよう、ミッドソールをナイロン素材で包むことで衝撃を分散し、反発性、耐久性を向上させるデリンジャーウェブシステムを採用。 |
アッパー |
アッパーにはエナメル素材を採用。 TPUヒールカップが足ブレを防ぎ、ストラップがしっかりと足首をホールドしてくれます。 |
システム |
E.V.A. Dellinger Web |
歴史背景 個人的感想 |
1984年、ロサンゼルス・オリンピックに標準を合わせ開発、および発表された歴史的モデル。 ロサンゼルス・オリンピックの試合会場名をモデル名にした五輪モデルです。 当時、ヨーロッパ圏のアディダス着用選手がこぞって履いたモデルと言われています。 発売当初国内では29000円という破格値で発売。 しかしながら価格の問題上売り上げが伸びず、後期型ではスペックを若干変更し価格を下げて販売したと言われております。 ちなみに復刻版は後期型をモチーフに作成されているようです。 シューズとしては90年代から継続的に復刻。 復刻版の出来や素材感、同じハイカットでも高さが違うなどなど、年代によってかなり差の出るシューズの一つだったりします。 モデルとして、Hi・Mid・Lowと三種に分かれていますが、個人的にはこの斜めがけストラップのHiこそがフォーラムらしさかな?と思っています。 ただし履くのは非常に面倒ですが。 履き心地的には、この時代のソールシステムは非常に硬いので長時間履くのは結構厳しいものがあるかな、と。 同様にフォルムと中足部はややゆったりなのですが、足先の幅が急に細くなる設計になっているので、幅が広い方はサイズ調整が必要かと。 素材感に非常に左右されることの多いモデルではありますが、そこそこ良いレザーでベーシックなカラーリングを定番として売っていても良いように思えます。 また、個人的には見た目はそのままでソールテクノロジーをアップデートしてくれると嬉しいな、と思うモデルです。 |
モデル名 |
Adidas Attitude Hi アディダス アティテュード ハイ (Mis.Red/R.White) 2003年復刻版 |
アウトソール | 安定性と屈曲を重視した独自のパターンを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 内側の一部を削り取ることで軽量化を促進。 そのため耐久性に問題が出ないよう、ミッドソールをナイロン素材で包むことで衝撃を分散し、反発性、耐久性を向上させるデリンジャーウェブシステムを採用。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかな天然皮革とシンセティック素材を採用。 カットが高いので、しっかりと足首をホールドしてくれます。 |
システム |
E.V.A. Dellinger Web |
歴史背景 個人的感想 |
1988年に発表され人気となった歴史的モデル。 1987年に発売されたConductor hiをベースに当時N・ニックスのスーパースターとして君臨したP・ユーイングのモデルとして設計されたものの、P・ユーイングが自社ブランドを立ち上げることになり履かれなかった悲運のモデル。 とはいえ、シューズ市場では絶大な人気を誇り、過去数回にわたり復刻。 90年代はAdidasヴィンテージ派から熱烈な支持を得、かなりの高額にて取引されておりました。 アディダス80年代のレトロキックスを代表するモデルでもありますね。 個人的にはファッション的にヴォリューム感のあるレトロシューズを合わせたい時などに重宝をするかな、と。 ただ、ハイテクに慣れた足には辛い履き心地です。 素材そのものがかなり硬くチューニングされているため、一日中履いてると足裏が痛くなる難点が。 せめてインソールが低反発系でも入れててくれるとだいぶ楽になるんだとは思うのですが。 また、フォルムと中足部はややゆったりなのですが、足先の幅が急に細くなる設計になっているので、幅が広い方にはあんまり向かないシューズだと思います。 魅力的な部分としては、掘り下げると実はカラーリングが豊富であること。 前述したヴォリューム感からくる、足元の存在感が秀逸であることでしょう。 履きまわしが楽なモデルなので、ついつい一足は置いておきたくなるモデルです。 |