KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Jordan Fly Wade ジョーダン フライ ウェイド(Black/University Blue-Copa Blue-Perfect Pink) 2011年発売 |
アウトソール |
アウトソールはAJ23に通じる、指紋型を同心円状に落とし込み、フレックスグルーブを入れ込んだ独自のものを採用。 中足部をくりぬくことで軽量化を促進。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を提供するファイロンを全体に使用。 リアフットにはしなやかなクッション性を誇るビジブルヒールエアを搭載。 リアフットにはクッション性・反発性の高いフォアフットズームエアを挿入。 インソールには柔らかなクッション性と復元性をもたらす、オーソライトインソールを挿入。 インソール下にクッション性豊かなボロンを貼りつけ足辺りの良さを確保。 中足部に大きめのTPUシャンクを差し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなシンセティック素材を採用。 トウからサイドにかけて、薄いTPUを張り合わせることで、軽量性と耐久性を兼ね備えることに成功。 インナーブーツとアキレス腱パットが高いフィット感を提供してくれます。 |
システム |
Phylon Forefoot Zoom Air Visible heel Air Max unit TPU Shank Plate OrthoLite sockliner Poron Inserts |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2010-2011シーズン、M・ヒート所属のドウェイン・ウェイドのファーストシグネチャーモデルとして登場。 コンバースから満を持してジョーダンブランドに移籍し、開発されたのがこちらのモデル。 デザイナーはKobe 6やHyper dunkを手掛けたTom LuedeckeとジョーダンブランドのクリエイティブディレクターであるMark Smith。 ブランドの顔となるべきモデルの開発とあって、かなりの熱量が注がれたらしく、前例を超えるべく製作が進んだと言われております。 その結果、ジョーダンブランドとして過去最軽量のモデルとしてローンチ。 13オンスという数字は、Air Jordan 2011の14.6オンスという数字から比較しても、かなり軽量化が促進されたと言っても過言ではないでしょう。 シューズとしてまず感じることは安定感とバランスの良さ。 アッパーが軽量化された分、ソール周りももちろん軽量化されているわけですが、クッション性の配分が良くでいている印象。 個人的にはこのビジブルヒールエアがポイントになっているのではないかと。 これがフルレングスズーム辺りだと、このバランス感が出たかどうか、は若干怪しい気がします。 そう言った意味で、軽量化が促進されたからと言って、クッション性能が削られているわけではなく、あくまでもアッパーとのバランス感から来ているものだと直接感じることが出来ます。 またフィット感も高いため、扱いやすさも上々と言えるでしょう。 一方でAir Jordanの系譜か?と言われると少し違う気も致します。 バランス感から来る印象を述べると、90年代から続くUptempo系軽量モデルをひたすらブラッシュアップした感覚。 そういう観点からみると非常によくまとまったモデルだと思います。 |
モデル名 |
Air Jordan Carmelo 1.5 エア ジョーダン カーメロ 1.5(Black/Metallic Silver/University Blue) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールは安定性を重視した同心円状パターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 ミッドソール全体に安定かつ柔らかな履き心地を提供するフルレングスエアを搭載。 インソール裏にボロンを貼り付けることでクッション性を向上。 またミッドソール内部にTPUシャンクプレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなシンセテック素材のコンビを採用。 ヒールから包み込むように伸びたカップ状のサイドアッパーが高いホールド感を提供。 内側の縫い目を極力排除したワンピースタイプのアッパーがストレスを軽減。 またインナー内部に搭載されたスフィアインナーが快適な通気性をもたらしてくれます。 |
システム |
Phylon Full Length Air TPU Shank Plate Sphere Dry |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2004-05シーズンに当時デンバー・ナゲッツに所属したカーメロ・アンソニーのモデルとしてデビュー。 ルーキーイヤーにしっかりとした結果を出したことで、二年目にはJordanブランドからシグネチャーモデルを出すと言うスピード出世。 ジョーダン引退後空白だったブランドの顔として、大きな期待値を持って大々的にプロモーションされました。 当時ブランド内で展開をされていた、「.5」シリーズをベースに「AJ1」と「AJ2」のデザインをベースに掛け合わせ、0からデザインを起こしなおし、今でいうハイブリットモデルとして開発。 アパレルで押し進められていたスフィアドライ機能をインナーに採用するなど、実験的な側面も持ち合わせておりました。 シューズとしてはフォルムが丸っこい事もあり、幅広で履きやすく、扱いやすい感覚。 クッション性に関しても、フルレングスエアらしい安定感が前面に押し出されています。 取り立てて欠点らしい欠点が見つからないモデルなのですが、人によってはホールド感不足を感じるかもしれません。 シューレースの形状もあり、若干甘めだと思います。 歴代AJのパーツを組み合わせただけのモデルが乱発する中、歴代のAJデザインがベースながらも、0からデザインを起こしなおしたモデルがいかに秀逸か、という事を十分に体感させてくれるモデルと言えるかもしれません。 |