KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Reebok Answer 9 Pump リーボック アンサー 9 ポンプ(Black/White/Red) 2006年発売 |
アウトソール | アウトソールには独自のドレットパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定した衝撃吸収性を誇るC.M.E.V.A.を搭載。 ヒールには安定性、クッション性、推進力を兼ね備えたDMX SHEARを挿入。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセティック素材のコンビを使用。 TPUヒールカップが安定性を提供し、足の過度なねじれを防止。 シューレースはドローコード。 ストラップとThe Pump 2.0(The Pump Auto)システムがアッパー全体のホールド感を向上してくれます。 |
システム |
C.M.E.V.A. DMX SHEAR The Pump 2.0(The Pump Auto) |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2005-06シーズンに発売。 C・ウェバーとのデュオが熟成され、デュオとしてはNBA最高成績(1試合平均53.2得点)を叩き出し、その上、個人としても自己最高の1試合平均33得点、7.9アシストを記録。 しかしながらチームとして度重なるトレードの失敗の末、プレイオフにも出場できず、個人結果がチームに反映されないもどかしさを抱え続けたアイバーソン。 その足元を支えたのがこのモデル。 シューズとしては、リーボックが新しい衝撃吸収のテクノロジーとして開発をしたDMX SHEARと、歩行をするとある一定気圧まで自動的に空気がアッパーを満たしフィット感を向上させるThe Pump 2.0(The Pump Auto)という二つの機能を盛り込んだことからも、非常に期待値が高かったであろうことは容易に想像が出来ます。 履いた感覚としては非常に面白く、まずThe Pump 2.0につながるパットがインソール下に入っているのですが、これが踵部分の足当たりを緩和。 一瞬沈むような感覚を覚えつつも、DMX SHEARが非常に安定志向のブリッジなので、そこで支えられる、という二層式。 そしてフォアに向かって傾斜が少し掛かっているため、足運びがよく、自然と推進力を生んでいる、というのが印象です。 また、シューレースがドローコードなのでホールド感に不安を感じそうですが、その点も2本のストラップにてクリアされており、十分なスペック。 ただし、フォアの甲部分にポンプが入り込んでいないため、人によってはストラップだけではゆるく感じるかもしれません。 その分、屈曲を良くする方向性に舵を切ってると考えるべきでしょう。 メカニカルなデザインの割にはストレッチ素材を使っている部分が多いため、重量も通常のアイバーソンモデルの範疇内。 19000+TAXという国内定価ゆえ、履き手を選ばざるを得ないモデルではありましたが、今履いてみてもバランス感のとれたモデルであることを実感可能。 マニア内では歴史的名作と言われる、10への布石を感じるモデルと言えるでしょう。 |
モデル名 |
Reebok Answer 11 リーボック アンサー 11(White/Blue) 2007年発売 |
アウトソール | アウトソールにはドッドパターンとドレッドパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するC.M.E.V.A.と薄いクッション材ながら抜群の衝撃吸収性を誇るDMX Foamを搭載。 インソールにはクッション性の高いボロンを入れ込むことで足への負荷を軽減。 ミッドソール中足部からヒールにかけて伸びたTPUシャンクプレートが安定性と足の過度なねじれを防止してくれます。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセティック素材のコンビを使用。 シューレースと連動した甲のストラップが好みのホールド感を提供し、全体を包み込むインナーブーツが高いフィット感を保持。 |
システム |
C.M.E.V.A. DMX Foam Poron Insert |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2007-2008シーズン前半戦、当時D・ナゲッツに所属したI・アイバーソンのシグニチャーモデルとして発売。 前年度フィラデルフィア・76ersから移籍し、NBAだけでなく、シューズ市場でも懐疑的な状況の中で発売されたのがアンサーシリーズ11作目のこのモデル。 「Question」(疑問)に対し「Answer」(答え)という流れを持ってくるのが通例だったシリーズにおいて、発表順序が逆になったというのが珍しい点。 (NBA2007-2008シーズン後半戦にQuestion 3を着用) シーズンを通して着用しなかったこともあって、エポックメイキングなモデルのはずが、インパクトに欠けたことは否めません。 シューズとしての印象も同様で、個人的にはかなりぼんやりとした感覚。 前作アンサー10が弾むようなクッション性とポンプの特徴を併せ持ったモデルだったのに対し、ソール周りの重心が重く、ベロクロがあるにも関わらずフィット感にゆとりがかなりある、というチグハグさが目立つ出来ばえ。 実際には初代Questionと12g(US=9 比較)しか違わないことを考えても、やはり設計バランスが問題だったのではないかと。 後半戦に着用した、Question 3が軽量性にベクトルを振っていたこともあって、余計に重量感が浮き彫りになってしまったとも言えるでしょう。 逆説的に捉えれば、従来のアンサーシリーズに比べ、安定性が高くさらに幅広でゆったりしている、とも取れるわけで、評価の難しいところではありますね。 年数も経ってませんし、興味のある方は検証をしてみてもらえると面白いモデルかもしれません。 |
モデル名 |
Reebok Question 3 リーボック クエスチョン 3(Athletic Navy/C.Blue/White) 2007年発売 |
アウトソール | アウトソール後部には縦へのグリップ性を考慮したドレッドパターンに似た特殊なパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するI.M.E.V.Aと従来のE.V.A.フォームにくらべ約23%の衝撃吸収率がアップするHEXALITEをミッドソール前後に搭載。 サイドまでビジブル化することで、クッション性のみならず軽量性にも一役買っております。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセティック素材を使用。 根元に伸縮性のある甲のストラップが好みのホールド感を提供し、サイドパネルTPUとヒールを包み込むTPUヒールカップが高いフィット感と足の過度なねじれを防止してくれます。 アウトソールまでくりぬかれた通気口、サイドパネルTPUとアッパーのメッシュ部分があいまって、不快なムレを極力排除。 |
システム |
I.M.E.V.A. HEXALITE |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2007-2008シーズン後半戦、当時D・ナゲッツ所属したアレン・アイバーソンのシグネチャーモデルとして発売。 前年度、彼のワンマンチームであったフィラデルフィア・76ersからトレードされ、当時エースとして君臨したカーメロ・アンソニーと共存できるのか? そして彼はチームを勝利に導けるのか?という「Question」(疑問)を再度投げかけられている、という意味で再度ネーミング。 個人成績としては51得点を叩きだすなど好調だったものの、プレイオフではあっさりと一回戦負けを喫し、チームとしての勝利を得る事が出来ない結果となります。 個人成績はさておき、「Question」シリーズも通算で3作目という事もあり、随所に初代からのバージョンアップを窺い知ることが。 シューレース全体をカバーする大きなベルトは縫い目に伸縮ゴムを入れ込むことで好みのホールド感に調節が可能。 通気性と捻じれに対する剛性を両立させるべくベンチレーションホールをTPUパーツに開けるなど画期的な試みが行われています。 重量も初代からの流れを汲んで、見た目以上に軽快感のある作り。 幅も初代同様、ゆったり目の設計。 海外のみで展開されている「Your Reebok」のカスタムベースに当時選ばれたのも、シグネチャーモデルとしての価値観以上に、モデルとしての完成度の高い出来栄えが優先されたからのように感じます。 逆を言えば、シューズとしてそつが無さ過ぎて極端な個性は感じにくい、とも取れるでしょう。 個人的には誰にでも勧めやすい、完成度の高いモデルだと思います。 素材の関係上インソールが加水分解をしてしまうので、その前に見つけて履いてみてほしいモデルですね。 |
モデル名 |
Reebok Question 2 Mid リーボック クエスチョン 2 ミッド(Navy/White/Gold) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定した衝撃吸収性を誇るC.M.E.V.A.と従来のE.V.A.フォームにくらべ約23%の衝撃吸収率がアップするHEXALITEをミッドソール前後に搭載。 サイドまでビジブル化することで、クッション性のみならず軽量性にも一役買っております。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 中足部にTPUシャンクを入れ込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高いフルグレインレザーとシンセティックのコンビを使用。 メッシュタンがプレイヤーに必要な通気性を確保してくれています。 |
システム |
C.M.E.V.A. HEXALITE TPU |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは2004年北京オリンピックに合わせ発売。 NBA Draftで起きたアイバーソンに対する懐疑的な見方を逆手にとってネーミングされたファーストモデル「Question」(疑問)。 北京オリンピックでアイバーソンは金メダルが取れるのか?という意味合いで再度ネーミングされたのがこの「Question 2」。 彼の奮闘虚しく、銅メダルという結果に至りましたが、このモデル自体はオリンピックを通して着用されました。 カラーリングとしては通常版と限定版(国内300足だったはず)の2種類が発売。 こちらの限定版はゴールドメダルを意識した金のあしらいが施されたカラーリングに仕上げております。 シューズとしては、かなりそつなく仕上がっており汎用性が高い感覚。 初代Questionと比べるとするならば、初代よりもソール周りやアッパーがカッチリしてる印象です。 アッパーの剛性が高いというのもあると思うのですが、初代をより実用的にした感覚ですね。 反面、ゆったりした幅とソール周りの柔らかさは初代に分が。 この辺りはユーザーの好みに左右される部分でしょう。 いささかリーボックの歴史の中に埋もれてしまった感のあるモデルではありますが、実用的なモデルだと思います。 |
モデル名 |
Reebok Answer 8 リーボック アンサー 8(Black/Royal) 2005年発売 |
アウトソール | ドレッドパターンとオクトパスパターンを組み合わせた独自のパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するC.M.E.V.A.を採用。 接地感を生かしつつも柔らかなクッション性をもたらしてくれるDMX FOAMを挿入。 また、TPUシャンクプレートを内蔵することで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセテックのコンビを採用。 無数の通気口が足ムレを防ぎ、快適な履き心地を提供してくれます。 |
システム |
C.M.E.V.A. DMX FOAM TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2004-05シーズンに発売。 前年度の失意とオリンピックでの失敗を挽回すべく、シーズンがスタート。 アイバーソン個人としては、史上3位タイの得点王4回目に輝き、オールスターでもMVPを獲得するなど華々しい活躍を披露。 しかしながらプレーオフでは一回戦敗退と結果の伴わないシーズンでした。 シューズとしてもリーボックが当時押し進めていた、薄めのソールだけれども柔らかく、適度に軽量という流れを汲んで作成されております。 しかしながら、当のアイバーソンが気に入らなかったのか、大々的に展開をしていた、ATR THE PUMPにシーズン途中から履き換えてプレー。 マーケティング的に一番の脚光を浴びるオールスターでもATR THE PUMPを着用し、アイバーソンのモデルながらも前作に引き続き非常に影の薄いシグネチャーとなっています。 確かにシューズとして考察をしてみても、普通っぽさがあまりにも全面に押し出されており、シグネチャーっぽさが希薄であると感じられます。 とはいえシューズとして悪いわけではなく、欠点と言われていた通気性も改善されバランスの良いモデルに仕上がっていることは事実。 評価されにくいのは、正直マーケティングミスの部分も多分にあるような気がします。 仮にこのモデルがもう少し買いやすい価格だったら、ブレイクしていたのかもしれませんね。 |
モデル名 |
Reebok Answer 7 リーボック アンサー 7(Black/V.Red) 2004年発売 |
アウトソール | 同心円状パターンとフレックスグルーブを組み合わせた独自のパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するI.M.E.V.A.を採用。 接地感を生かしつつも柔らかなクッション性をもたらしてくれるDMX FOAMを挿入。 また、アウトソール中足部からヒールにかけて伸びるTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 縫い目の少ないアッパーパターンゆえ足へのストレスを軽減。 タン上部が蛇腹状になっていることで足首の稼働を妨げることなくスムーズに対応。 |
システム |
I.M.E.V.A. DMX FOAM TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2003-04シーズンに発売。 アイバーソン個人としては怪我が非常に多く、34試合を欠場しプレーオフ進出すら叶わなかったシーズンでした。 シューズとしても当時NikeのZoom Airに対抗すべく作成されたであろうDMX FOAMを搭載したものの、従来のDMXのイメージとかけ離れていたことと視覚的に訴えかけにくいテクノロジーだったため市場に対して大きなインパクトを残せなかったモデルだと記憶しております。 デザイン面ではシンプルかつスピード感を全面に出したフォルムゆえ一定の評価を得たものの、何かアイバーソンらしさが物足りない、といった雰囲気が蔓延しておりました。 シューズとして考察をしてみると、剛性の高いアッパーとやや柔らかめのソール、というリーボックらしい作り。 Answer1~5までのプニプニ感は得ることはできませんが、クッション性として乏しいといったことは無い独特の感覚です。 シューズとしてまとまっているものの、これと言って突出した特徴がないのが一番の欠点かと思われます。 また、ヒールカウンターが浅め且つインナーが滑りやすい素材なので、ジャスト目のサイズを選ばないと抜けそうな感覚を覚えるので注意が必要。 シューズとして、パーツパーツの素材が良いだけにもう少しアイバーソンらしさが前面に出て欲しかったモデルです。 |
モデル名 |
Reebok Question Mid リーボック クエスチョン ミッド(White/Perlized Red) 2006年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはノンマーキングラバーアウトソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定した衝撃吸収性を誇るC.M.E.V.A.と従来のE.V.A.フォームにくらべ約23%の衝撃吸収率がアップするHEXALITEをミッドソール前後に搭載。 サイドまでビジブル化することで、クッション性のみならず軽量性にも一役買っております。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーを使用。 メッシュタンがプレイヤーに必要な通気性を確保してくれています。 ゆったりめの作りが日本人の足にもフィットしやすく、快適な履き心地を約束してくれます。 |
システム |
C.M.E.V.A. HEXALITE |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1996–97シーズンに発売。 NBA Draft 1996にてフィラデルフィア・セブンティシクサーズにドラフト一位でピックされ、NBA1996-97シーズンの新人王に輝いた、アレン・アイバーソンのシグニチャーモデル第一弾。 アイバーソンの身長183cmとトラブルメーカーという側面、何よりもドラフト一位という順位に対し世間は懐疑的でした。 アイバーソンと契約を交わしたReebokは、あえてその懐疑的な視線を逆手に取り、彼のシューズを「Question」(疑問)と名づけることでかつてないほどの大成功を収めます。 「Question」(疑問)に対し「Answer」(答え)を出したアイバーソンのニックネームは「The・Answer」となり、以後シグニチャーシューズの名前もAnswerシリーズと命名。 Answerシリーズが発売後も、アイバーソン自身トラブルに巻き込まれたり、何か大きな変化があると、必ずこのQuestionを履くのが慣例となっており、2006-07シーズン途中、デンバー・ナゲッツに移籍した際も、カーメロ・アンソニーと共存できるのか?と言った大きな疑問を投げかけられたため、Answer 10とQuestionを併用しながら、ゲームに望んでいたのが記憶に新しいところ。 アイバーソン自身が、このモデルを高く評価していることが伺えるエピソードと言えます。 この復刻版はシリーズ10周年を記念し、オリジナルで着用をしていたフィラデルフィアカラーとなっています。 個人的には特徴的な柔らかめの履き心地のみならず、アッパーとソールの重量バランスが良いので履いていて一体感を得やすいところが非常に優れているかと思われます。 丸っこいフォルムとスピードシューレースシステムを採用しているため、フィット感がいまいちかな?と見た目では感じるのですが、その点も及第点の出来。 アイバーソンに特別思い入れが無い方にもお勧めしやすい、よくまとまったモデルだと思います。 |
モデル名 |
Reebok Answer 6 Low リーボック アンサー 6 ロー(White/White/Platinum) 2003年発売 |
アウトソール | 同心円状パターンとフレックスグルーブを組み合わせた独自のパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するI.M.E.V.A.を採用。 また、アウトソール中足部からヒールにかけて伸びるTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 ハーフジップが甲周りの確実なホールド感を提供してくれます。 |
システム |
I.M.E.V.A. Half Zip Up TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2002-03シーズンに発売。 プレーオフでは1回戦で敗退した失意の前年度を払しょくする期待感を持ってデビュー。 個人としては初の82試合フル出場を成し遂げ、スティール王に輝いたものの、周りからのサポートを得ることが出来ずプレーオフでは2回戦で敗退。 プロモーション等々を含め完成度が高かったのですが、折悪く国内では俗に言う中テク系レトロがもてはやされていたため、市場にそこまでのインパクトを与えられなかったモデルのように記憶しております。 個人的な好みですが、こちらのモデルに関してはLowカットの方がバランスが良いように思えます。 Reebokのお家芸でもあるDMXテクノロジーが変わりつつあった時期だったということもあり、このモデルには搭載されていません。 今まではしっかりしたクッションのあるソールに対し剛性の強いアッパーでバランスを取る、という構図が出来上がっていたアンサーシリーズにおいて、DMXテクノロジーが入らないと言うことはアッパーの重量感を変えれると言うことを意味しているはずです。 通常のMidカットの方だとアッパー剛性が強すぎてソール周りが若干負けているような感覚を受けました。 それゆえ、Lowカットだとアッパーを削っている分バランスが凄く良く取れていて非常に軽快感がある履き心地を体感できます。 (人によって好みもあると思いますが・・・) 欠点をあげるとすれば、通気口が一切ないので非常に蒸れます。 またLowカットの場合、やはり足首のホールド感が弱いですね。 シームレスなアッパーですのでフィット感も高いですし、DMXテクノロジーが無いながらも履き心地が良いので、隠れた名作だと個人的には思っています。 機会があれば足を通してもらいたい一品です。 |
モデル名 |
Reebok Answer 5 DMX リーボック アンサー 5 DMX(White/Flash Red/Metallic Silver) 2002年発売 |
アウトソール | 同心円状パターンとフレックスグルーブを組み合わせた独自のパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するC.M.E.V.A.を採用。 ミッドソールに柔らかなクッション性を発揮するDMX I-Padを挿入することで、ダイレクトにクッション感を体感可能。 また、アウトソール中足部から伸びるTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 屈曲を前提に入れられた縫い目により、足がスムーズに曲がるように設計。 またヒールにストラップを採用することで、踵周りのホールド感も調節が可能なように仕上げています。 |
システム |
C.M.E.V.A. DMX I-Pad TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2001-02シーズンに発売。 前年度NBAファイナルまで到達した実績を引っ提げ、市場も大きな期待感を持ってデビュー。 個人としては二年連続、得点王、スティール王に輝いたものの、プレーオフでは一回戦で敗退。 個人成績と結果が伴わない苦難がここからスタートします。 このカラーリングはオールスターゲーム用に用意され、地元フィラデルフィアで開催されたオールスターゲームではジュリアス・アービングが付けていた背番号「6」で出場。 話題性には事欠かないモデルだったと言えます。 個人的にシューズとしての完成度を考えるなら、かなり高い部類に入るのではないかと思います。 クッション性、剛性の高いアッパー、なかなか調節が出来ずに上手くいかないヒール周りのフィッティングも変えられる、とあってシューズとしてのバランス感は十分。 あえて問題点を挙げるならホールド感でしょう。 元々アイバーソン自身がホールド感が強い物を好んでおらず、歴代モデルを見渡しても若干緩めなモデルが多数。 ですが、このモデルに関してはアイバーソン用のPEでシューホールを一つ追加したほど。 そういった意味で、やっぱり緩めだったってことですね。 その点以外は、現代でも十分に通用するハイスペックなモデルだと思います。 |
モデル名 |
Reebok Answer 4 DMX リーボック アンサー 4 DMX(White/Flash Red/Metallic Silver) 2001年発売 |
アウトソール |
ドレッドパターンとフレックスグルーブを組み合わせた独自のパターンを採用。 リアフットの真ん中がくりぬかれており、軽量化が図られています。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮する3D Ultralightを採用。 抜群の衝撃吸収性とダイレクトにクッション感を体感可能なDMX I-PAKを搭載。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 また、アウトソール中足部から伸びるTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
耐久性が高く最上級の天然皮革であるフルグレインレザーとしなやかなシンセティックレザーのコンビを使用。 縫い目の少ないアッパーに仕上げられており、足に余計な負担の掛かりにくい構造となっております。 またZip Upをアッパーに採用することで、フィット感の向上とシューレースが接触などによってほどけないように仕上げています。 |
システム |
3D Ultralight DMX I-PAK Zip Up TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2000-01シーズンに発売。 アレン・アイバーソンの成長と共に、所属するフィラデルフィア・79ersも破竹の勢いで勝ち進みNBAファイナルまで到達。 個人としては、得点王、スティール王に輝き、加えてオールスターMVP、シーズンMVPも受賞。 NBAファイナルでは1勝4敗で敗退したものの、歴代アンサーシリーズの中で一番の輝きを見せたモデルと言っても過言ではありません。 オールスターゲーム用に用意されたカラーリングという触れ込みで発売された物ですが、実際は着用せず、オールスターでは初代シグニチャーである「Question」を着用。 このカラーリングはレギュラーシーズンでちょくちょく着用されておりました。 実際アイバーソンが履いていた物はZip Upのトップに外れるのを防止する小さなマジックテープが付いていたのですが、それは市販品では簡略化されて発売。 ちなみにアイバーソン自身は一切Zipを上げて履いていませんでした。 個人的な感想を言えば、非常にソールとアッパーのバランスが良いシューズだと思っています。 パッと見、アッパーの方が重量感があってバランスが悪いような感じがしますが、思った以上に良くまとまってるシューズです。 クッション性はDMX I-PAKをダイレクトに味わうことができますので、DMX特有のプニプニ感が非常に気持ちが良いです。 ただしこのテクノロジーに関しては、踏ん張ってプレーするようなインサイドの選手には向かない気がします。 弾力性で足がかすかに遊ぶような感覚になりますので。 その辺りが嫌いで無ければ良いシューズだと思いますよ。 |