KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
AND1 Mad Game Select Mid アンドワン マッド ゲーム セレクト ミッド(Black/Royal) 2001年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入しTPUで内封。 インソールには衝撃吸収性の高いボロンインソールを完備。 中足部からヒールにかけてTPUシャンクプレートを伸ばすことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を使用。 非常に縫い目が少ないアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減。 屈曲部分に予め縫い目を入れることで、屈曲性を向上。 また、メッシュタンが必要な通気性を確保。 |
システム |
Duraspring Air Bag Spring Geometry TPU Shank Plate Poron Inserts |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2000-01シーズン、L・スプリーウェルを筆頭としたAND1契約選手内のトッププレイヤーが着用したモデルです。 お披露目はNBA2000-01シーズンのオールスター。 Eastのリザーブに選出されていたL・スプリーウェルが着用し話題に。 ニックスカラーが市販化されるなど、人気を博しました。 当時展開されていたMad Gameの弱点でもあったアッパー剛性を向上させるために天然皮革で換装。 通気性は落ちたものの、足なじみの良さと足ブレを無くしたことが意義としてあげられます。 確かに履いてみると剛性感がアップしているのが即わかる作り。 シャープさはMad Game本家に譲るものの、その分「高機能なバスケットボールシューズ」というイメージに直結する感覚に仕上がっていると思います。 履き心地に関しては本家同様「返り」がきついため、好き嫌いがハッキリしているかと。 アッパーとのバランス感は本家、Woven、Selectの3種の中では一番だと思います。 Mad Gameシリーズの最終形だけにそれなりの玉数があったようで、探せば比較的手に入る可能性があると思います。 この辺りを通って無いAND1好きには是非とも探して欲しいモデルですね。 |
モデル名 |
Nike Air Zoom LeBron II ナイキ エア ズーム レブロン ツー(Cool Grey/White-Varsity Royal) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールには変形式ドレッドパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを使用。 フォアフット、リアフット共に抜群の衝撃吸収性と反発性、推進力を誇るビジブルズームエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやなか人工皮革、通気性の高いメッシュをコンビで採用。 ストラップが足首周りを固定しホールド感を向上。 TPUヒールカウンターが足の捻じれを抑制。 またインナー内部に搭載されたスフィアインナーが快適な通気性をもたらしてくれます。 |
システム |
Phylon Visible Forefoot Zoom Air Visible Heel Zoom Air TPU Heel Cup Sphere Dry |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2004-05シーズン、当時クリーブランド・キャバリアーズに所属したレブロン・ジェームズのシグネチャーモデルです。 抜群の成績を残し、派手なデビューを果たした1年目を受け、成功の確約された状況で発売。 シグネチャーモデルとして通算3作目にしてようやく自身の名前が付いたことにより、よりレブロン専用機の色が濃くなり始めたモデルと言えます。 シューズとしてこのモデル辺りまでが適度な重量とバランスを備えたモデルと言うイメージが。 この後、徐々に重量化の一途を辿ることとなります。 シューズとしてはクッション性の豊かさと安定感が両立しているのを体感可能。 ビジブルズームエアを包み込んでいるPebax shellの恩恵が安定感に直結していると思われます。 通気性、屈曲性の伴った軽量アッパーだけでは剛性が足りないので、ストラップで補完するなど、バランス良く強化。 ストラップが苦手な方には鬼門かもしれませんが、あるのと無いのとでは、印象がガラリと変わります。 また、中足部がえぐれた構造になっていないので、偏平足の多いアジア系の足型にも優しい形状となっていると言えるでしょう。 問題点をあげるなら、スフィアインナーと構造上の問題で、内部の圧迫感が高く、サイジングが難しいところ。 足型と好みのフィット感によるのでしょうが、個人的にはサイズアップ必須でした。 シグネチャーとして飛び抜けた何かを感じる事ができるわけではありませんが、そつなく履きやすいと言う意味で万人受けしやすい機能性を盛り込んだモデルという印象です。 |
モデル名 |
AND1 Mad Game Mid アンドワン マッド ゲーム ミッド(Royal/Black/Silver) 2000年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入しTPUで内封。 インソールには衝撃吸収性の高いボロンインソールを完備。 中足部からヒールにかけてTPUシャンクプレートを伸ばすことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシンセティック素材を使用。 非常に縫い目が少ないアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減。 また、メッシュタンが必要な通気性を確保。 |
システム |
Duraspring Air Bag Spring Geometry TPU Shank Plate Poron Inserts |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2000-01シーズン、AND1契約選手が着用したモデルです。 当時USA市場において飛ぶ鳥落とす勢いであったAND1が満を持して発表したのがHarmonix Technology。 デザインは良くても他社と違う特筆すべき機能性を持たない、という評価であったAND1の地位を劇的に向上させるきっかけとなります。 そのHarmonix Technologyを搭載したのがこのモデル。 当時AND1と契約をしていたニューヨーク・ニックス所属のスーパースター、L・スプリーウェルをアイコンとして展開。 USAで完売を続出させる現象を引き起こします。 アッパーの間をつなぐことで剛性とフィット感を向上させたアイデア。 それに付随してシューレースが隠れるデザイン。 ケレン味溢れるアッパーカラー。 Midと言いつつもLowとしか言えないほどカットの低いアンクル部分など、後発モデルに与えた影響力は絶大でした。 まず履いてみて想う事は狭く、低いということ。 甲部分がつながれていることで、横にも高さにも締りがきついので、確実にサイズアップが必要です。 クッションに関してはボロンのおかげで足当たりは良く、接地感も高いため優秀。 しかしながら長時間履いていると広範囲に入れられたTPUの反発による「返り」がきついため、足裏がだるくなるという現象が起きてしまいます。 また、カットの高さに関してですが、甲と幅の締め付けでフィット感を追及しているため、足首周りの可動領域は本当に高いのが特徴。 今でこそローカットが受け入れられている市場が出来上がっているものの、この高さを受け入れれるかどうか、は当時大きな話題になったように記憶しております。 見た目そのままのシャープな履き味は未だに色褪せないので、未体験のユーザーには一度経験してもらいたいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Air Jordan 2009 エア ジョーダン 2009(Black/Varsity Red-White) 2009年発売 |
アウトソール |
アウトソールは屈曲性とグリップ性を重視した、細かな特殊ストレートパターンを採用。 土踏まず部分をくり抜くことで、軽量化を促進。 カーボンファイバーを入れ込み、支柱のように形成されたArticulated Propulsion Technologyが推進力を高め、素早い蹴り出しを可能に。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 フォアフットにはレスポンスを重視した分割式ズームエアである、アーティキュレーティドズームフォアフットエアを。 リアフットには接地感が高く、豊かなクッション性を発揮するズームエアを搭載。 中足部にはカーボンファイバープレートと挿し込むことで過度な捻じれを抑制。 またくり抜かれた中足部分からTPUシャーシでミッドソールを包み込むことで軽量化と剛性を確保。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなシンセテック素材のコンビを採用。 アッパーを構成するパーツを極力減らすことで、縫い目によるストレスを軽減。 足首周りにはアキレス腱パットとサポート性の高い形状記憶インナーを採用し、高いフィット感を得ることが出来ます。 |
システム |
Phylon Zoom Air Articulated Forefoot Zoom Air TPU Chassis Carbon Fiber Plate APT Heel(Articulated Propulsion Technology) |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2008-09シーズンに発売。 Air Jordan 23の発売後、翌年に24が出るのか、出ないのか、といった憶測が飛び交う中、フラッグシップには年号をモデル名に冠するという手法を取り始めます。 オリジナルナンバー終了後、初のモデルという大きなプレッシャーの中、デザイナーとして採用されたのは、Jordan CP3 シリーズのデザインを担当しているJason Mayden。 デザインソースはガラス彫刻、フェンシングのマスク、ダイアモンドのカッティングと多岐にわたります。 このモデルの特徴とも言える、Articulated Propulsion Technologyとは、義足を作成する際に使用される特殊形状の素材をベースに開発。 カーボンファイバーを入れ込むことで、高い接地感と素早い動きを両立し、衝撃を推進力に変換するという、高度なテクノロジーに昇華。 素人が履いても一瞬でわかるほど、ダイレクト感とクッション性を両立した、AJ23に次ぐべきフラッグシップモデルらしい機能性を保持しています。 また、AJ23からの流れである、コンシダードコンセプトは継続。 無駄の無い構成パーツがシューズとしての完成度を向上させています。 着用するまでの印象は、以前Reebokで展開をしていた「DMX Reflex Technology」のようなヒール形状とシンプルなカラーリング2色しか展開をしていなかったことから、あまり良くありませんでした。 そんな中、2009年マイケル・ジョーダンがバスケットボールの殿堂入りを果たした事を記念し、「Hall of Fame」Packとして追加されたのがこのカラーリング。 履いてみてまず思った事は、AJはAJでしかないんだな、ということ。 十分に前作から進化を感じる事が出来ます。 そして、Articulated Propulsion Technologyの恩恵はかなりのものだということ。 筆舌尽くしがたい感触は、あくまで着用者のみに伝わる感覚。 重そうに見えるアッパーも軽めに仕上げてあり、総じてハイレベルとしか言いようがありません。 もし欠点を上げるとすれば、履かないと良さが伝わりにくいテクノロジーの進化でしょう。 フラッグシップであるものの、AJらしい革新性を一発で視認できないのは残念至極。 若干通好みではありますが、オリジナルナンバー以降に対しての先入観を捨てて、履いてみてほしい完成度の高さです。 |
モデル名 |
Asics Gel-Speedstar 5 アシックス ゲル スピードスター 5(White/Black/Silver) 2011年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはフレックスグルーブを入れ込んだデュラスポンジアウトソールを採用。 中足部にRacing Trusstic Systemを入れ込むことで過度な捻じれを制御。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはE.V.A.と衝撃吸収に優れたSpEVAを混ぜ合わせたSolyteを採用。 ヒールには安定した衝撃吸収性を誇るGELを搭載。 インソールの下にはFull Length Solyte® 45を張り合わせることで、足当たりの良さを確保。 |
アッパー |
アッパーには一切の縫い目を排除したOpen Meshを採用。 またシューレースを左右アンシンメトリーに配置することで甲に負担をかけることなく、しなやかなフィット感を調節可能。 抜群の通気性と軽量性、そして快適性を誇ります。 |
システム |
Rearfoot GEL Full Length Solyte® 45 Solyte DuraSponge Racing Trusstic System |
歴史背景 個人的感想 |
中級レーサー向けシューズとして開発されるGel-Speedstarシリーズの5作目。 今作に関しては国内未発売。 ですが、ゼビオ系列だけ国内では扱っていたらしく、たまたま捕獲。 1~4までの流れとは打って変わったデザイン性が目を引いていて、輸入を迷っただけに良い買い物だったと思います。 シューズとして特徴的なのは、やはりアッパーデザイン。 メッシュの上に薄い樹脂を張り合わせ、一切の継ぎ目をなくしたオープンメッシュがビックリするほど快適性をもたらしてくれます。 通常、これほど軽量だとソールとのバランスが悪かったり、クッション性が悪かったりと、一長一短がそれなりに出てくるものなのですが、サイズさえちゃんと合っていれば、かなり秀逸な部類かと。 全体のバランスが良くまとまっていると思います。 またアンシンメトリーなシューレースが圧迫感を無くしてくれている点も快適さの要因と言えますね。 クッション性も街履きには丁度いいレベルです。 アシックスと言えば、数年に一回こういうモデルをポロっとリリースする歴史があり、不思議なくらい評価されないままいつの間にか忘れ去られる、というのを繰り返してます。 国内でのイメージがあくまでもけれん味の無い競技志向のデザインというのが定着しているのも大きな理由ですが、もう少しこう言ったモデルをフックアップすることで全体のイメージを改善してくれると良いのにな、と個人的には思いますね。 履き心地含め面白いので、ハイテク好きには是非試していただきたいシューズです。 |
モデル名 |
Converse Icon Pro Leather コンバース アイコン プロ レザー(Black/White/Red-Heat) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールはノンマーキングラバー素材にグリップ性の高いドレットパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するC.M.E.V.AとIcon Systemを搭載。 厚すぎず、薄すぎない織目状に加工されたインソールが接地感を損なうことなく足に伝えてくれます。 中足部に搭載されたTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパー全体には剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーを使用。 サイドのスター&シェブロンが補強とクラシカルさを演出。 |
システム |
C.M.E.V.A Icon System TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2004-05シーズン、M・Heatのドウェイン・ウェイド、D・Nuggetsのアンドレ・ミラーを始め、当時多くのConverse契約選手が着用したシューズがこのモデル。 Nikeによる買収後、ワンランク下的な立ち位置でConverseブランドが用いられ、Nike契約選手をConverseに鞍替えさせて普及に努めておりました。 そのConverse内で一番将来有望株とされていたのが、ドウェイン・ウェイド。 彼のシグネチャーモデルが発売される翌年まで着用していたのがこのカラーリング。 俗に言うPlayer Editionなのですが、USAの一部小売店のみで流通。 国内に流入してきた数は非常に少なかったように記憶をしております。 あまりメジャーになりきれなかった印象のある、このIcon System。 Icon Systemは球体のバイオポリマー素材が衝撃を緩和し、足裏の持つナチュラルな動きを遮らないクッション性と言われておりました。 シューズとしては軽量かつ幅広。 日本人の足形に向いたモデルだと思います。 クッション性に関しては可もなく不可も無く、と言った印象。 あくまでも動きやすさや手軽に履ける感覚を重視して作られているのが良くわかります。 全体としてコンバースらしいレトロな雰囲気に程良いハイテクが詰め込まれているスペック。 Player Editionだの、何だの関係無く、古くからのコンバース好きには良いモデルではないでしょうか。 |
モデル名 |
AND1 Remix Mid アンドワン リミックス ミッド(White/Navy/Silver) 2005年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはグリップ性の高いドレットパターンとワッフルパターンのコンビ。 そして、安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に搭載。 復元性が高く、抗菌作用もあるゲームインソールを完備。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシンセティックレザーを使用。 アッパー全体を包み込むように伸びたTPUサポートフレームが足の過度な捻じれを防止すると共に高度なフィット感を提供。 シューレースとTPUフレームが連動していることで、好みのフィット感を長時間維持してくれます。 また、メッシュタンが必要な通気性を確保。 フルワープドデザインがスッキリ感と足を包み込む感覚を両立してくれます。 |
システム |
Duraspring Spring Geometry TPU Support Frame |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2004-2005年シーズン、AND1契約選手が着用したモデルです。 名作Riseから続くノンエア系TPUサポートフレームモデルの一つ。 下馬評が高かった割には、発売後爆発しなかった不遇のモデルと言えます。 エアが入っていなかったということと、展開カラーが地味目のものが多かった事。 それにRiseから比べると丸っこさよりもスクエア感が前に出ているため、モッサリと見えた点も決定打にかけたように思われます。 通気性の悪さはデフォルト。 シューズとしてはサポートのしっかりした履きやすいモデル、という印象。 TPUサポートフレームがえぐり込むような鋭利な形状では無い点も、履きやすさをよく考えて作られているかと。 クッション性に関しても、ゲームインソールが沈み込むように足当たりが良く、デュラスプリングが安定したクッション性を発揮してくるので安心。 改めて履いてみても、悪い点がそこまで無く、インパクトだけの問題だったな、というのが正直なところ。 色みがマットなので、敢えてパテントなんかで別注でもすれば、かなりのインパクトがあったのではないかなと思います。 履きやすいので探してみても面白いモデルじゃないでしょうか。 |
モデル名 |
Nike Dunk Hi iD ナイキ ダンク ハイ iD(Black/White) 2003年復刻 |
アウトソール | アウトソールには安定性の高い同心円状パターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはE.V.A.素材を全面に使用し、アウトソールから全体をラバーで包み込むフルカップアウトソールを採用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム |
E.V.A. Full Cup Out Sole |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1985年。 様々なPEを輩出したレジェンドの後を継ぎ、カレッジバスケットボール市場向けのチームモデルとしてデビュー。 当時チームカラーとのマッチングを推し進める風潮と学生のころから有望な選手を囲い込もうとするNikeの戦略もあり、有名校のカラーリングを落とし込んだ7色が発売。 同時期に展開したターミネーター、ビッグナイキ、チームコンベンションと並び、市場に大きなインパクトを残すことになります。 実際に様々なPEが作成され、インソール・エアライナー内蔵式のモノやエア入りソール、タンやヒールの装飾違いなど、多岐にわたり、未だに未確認な情報も多数。 一方で接地感とアッパーの耐久性を求めるエクストリームスポーツプレイヤーからも支持されたことで、ただのバスケットボールシューズの範疇を超えた存在になっていきます。 そう言ったミステリアスな部分と、実用面で履き潰され残存数が少ないことも相まって、90年代初頭の古着ブームから90年代中盤のナイキバブルにかけ、ありえないほどの高額で取引。 Usedでも10万程度。 デットストックでは20万はざらに超える状況を作り出しておりました。 1999年、市場の声を反映しとうとう復刻がスタート。 初期復刻から通称裏ダンクの流れは、ナイキバブル崩壊後、様々な理由を含め、日本から一旦撤退を検討していたほど業績が落ち込んでいたNike Japanを復活させる原動力の一つになったと言われるほどの大ヒット。 以後、把握しきれないほど無数のカラーバリエーションを世に送り出しています。 そんな中22年の時を超えて、2007年6月1日にiDがスタート。 Hi Cut 17850円。 Low Cut 16800円という値段設定。 Whiteベースが市場では圧倒的に多いダンクなので、敢えて黒白というシンプルなカラーリングに、限定素材だったOakwood Leatherを採用して制作しております。 履き心地に関しては論ずるものではないでしょう。 1日履くと確実に足が痛いレベルです。 またiDならではの高品質なレザーを期待したのですが、そうでもないな、というのが正直な感想。 あくまでカラーリングを組み合わせられる、という点に重きを置いた感覚が正しいと思います。 iD化されてから、定期的にチョイス出来る素材を変えて展開をしておりますが、小細工なしのベーシックなダンクそのままで、そろそろエアライナー入りのモデルを展開しても良い頃なのではないかな、と多々思うモデルですね。 |
モデル名 |
Adidas SS 80's アディダス スーパースター 80's(Black1/White/Black1) 2008年復刻版 |
アウトソール | オーソドックスかつ、特徴的なヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.を使用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1970年代前半に発売。 最も初期の製品は、特徴的なシェルトウが無く、一枚革で作られた、非常にシンプルなモデル。 このシェルトウに変更されたのは1970年代中盤以降から。 足先の保護および安定性の向上を目的として搭載。 シェルトウ以外に有名な逸話を挙げると、当時としては革新的なレザーインソールが「靴に足がプリントされる」とプレイヤー達言わしめ、一気に支持を獲得。 未だコンバースのオールスターやワンスターなどが全盛の時代に、一石を投じたテクノロジー、という意味で非常に貴重な歴史背景を持ちます。 またそういったテクノロジーをもって、NBAのシェアを徐々に拡大。 あのマイケル・ジョーダンも学生時代は着用し、プロ入り後、契約を熱望したのはアディダスだったという実話からも、当時の勢いを窺い知ることが出来ます。 オリジナルから生産国やフォルムを変更しながら、生産を続けられていたシューズですが、一番シルエットが奇麗だったといわれている、80年代フランスメイドを元に、待望の復刻。 ヴィンテージ市場では常に枯渇していたモデル故、諸手を挙げて歓迎。 特にこの黒白のカラーリングはオリジナルのデットストックだと10万は下らない一品だったため、マニアが一気に飛び付き、供給量も多かったものの、いつの間にか市場から綺麗に消え去りました。 シューズとしては、決して履き心地が良い部類ではないものの、フォルムの綺麗さがずば抜けているため、ジャンルを問わない汎用性の高さと、履くとそれだけでコーディネートが様になるのが特徴。 靴下にレザーの粉が付いてしまう程、剥き出しのライナーには一瞬ビックリするものの、履きこむと所有者の足の形に沿うので、ついつい履いてしまう魅力が。 現在も継続して様々なカラーリングが出ていますので、購入しやすいのは嬉しいところ。 限定でも良いので、カンガルーレザーのバージョンが出てくれれば、と心底思います。 |
モデル名 |
Nike Air Revolution ナイキ エア レボリューション(White/University Blue/Obsidian) 2003年復刻 |
アウトソール | ブロックパターンと同心円状パターンを組み合わせた独自のものを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはビジブルヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 Dリングを採用することで、シューレースの通しやすさと引っかかりの良さを両立。 ストラップが足首周りを固定しホールド感を向上させてくれます。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1987-88シーズンに発売。 定価19800円という破格にて当時の最高機種として国内でも流通。 「Gravity will never be the same」というキャッチフレーズを用い、近未来的なフォルムと透けて見えるビジブルエアの視認性をフルに活用したプロモーションを展開。 1988年に大々的に展開されたSupreme Courtキャンペーンにおいて、7人中4人がこのAir Revolutionを着用して撮影に臨んだことから、NBAでも多くの選手が着用。 Forceシリーズと対になるようなプロモーションや、着用選手のカテゴライズ化が進んだことから、翌年から始まるFlightシリーズへの懸け橋のようなモデルだったと言えます。 シューズとしてはごついフォルムの割に重量感も感じる事が無く、AJ3のソールをそのまま流用してますので、適度に軽快な履き心地。 ただし、このストラップは締まりません。 本当にプレーするためにギチギチに締めるならまだしも、タウンユースで締める事はまず無いと思います。 そのくらい短いですし、キツイです。 また、この時代のミッドソール特有の塗装の雑さとひび割れてくる点はどうしようも無いところかな、と。 履きこむとボロボロになっていきます。 こういった減点以外は、面白いモデルだと思います。 フォルムの割には履いてみるとポップな印象ですし、使い回しもしやすいですからね。 共通したソールのモデルが多数あることから、そろそろ再復刻をしても良いモデルではないでしょうか。 面白いカラバリでの再発希望です。 |