KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI

パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表
スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、
学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。
プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、
現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。

Black Ships
http://www.blackships.co.jp/


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https://twitter.com/yasu_taro


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AND1 Mystique Mid アンドワン ミスティーク ミッド(V.Red/White/Black)@Versus 365-93th Day



2011/7/ 7 Posted by Kunihito Yasui




*注意
あくまで個人的なデータベース及び感想であり、内容については保証をしかねます。
良い部分、悪い部分関係なく個人的な視点で記述をしておりますので、
気分を害される方はお読みにならないようお願い申し上げます。


AND1 Mystique Mid アンドワン ミスティーク ミッド(V.Red/White/Black)
AND1 Mystique Mid アンドワン ミスティーク ミッド(V.Red/White/Black) AND1 Mystique Mid アンドワン ミスティーク ミッド(V.Red/White/Black)

モデル名 AND1 Mystique Mid アンドワン ミスティーク ミッド(V.Red/White/Black)
2006年発売
アウトソール アウトソールには柔軟かつ高いグリップ性を発揮する、前後逆パターンの同心円状ソールパターンを採用。
ミッドソール ミッドソールには大きな衝撃に対してクッション性を発揮するデュラスプリングクレイドルと小さな衝撃に対してクッション性を発揮するデュオライトミッドソールを搭載。

2種類のミッドソールの間に新型TPUパーツであるイクァーライトプレートを埋め込むことでシューズの安定性を高め、足の過度な捻じれを制御。

インソールには復元性が高く抗菌作用もあるゲームインソールを更に進化させクッション性を強化したマッドゲームインソールを完備。
アッパー アッパーには軽量で足なじみの良いシンセティックレザーを使用。

インナーメッシュブーツを採用することで、高い通気性とフィット感を両立。
システム Duraspring Cradle
Duolite Midsole
Mad Game Insole
Equalite Plate

歴史背景
個人的感想
NBA2005-06シーズン、AND1契約選手着用モデルです。
オールスターではベン・ウォーレスが着用。

トリニティーシステムという、AND1の代名詞とも言うべきハーモニクステクノロジーから全く離れた、新テクノロジーということでプロモーション含め、かなりの高い期待値を持って市場にデビュー。

NBA選手が着用したスペシャルメイクアップカラーも限定販売されるなど、メーカーとして猛プッシュされたプロダクトでした。

販売の方も真新しいデザインとテクノロジーながらも受けが良く、エアバックのように摩擦で割れないという点も評価され好調だったように記憶しております。

シューズとしては、非常に高いレベルでまとまっていると思います。
4層式という、いかにもAND1らしいテクノロジーであった点も見逃せないところでしょう。

ミッドソールの形状の問題で、若干上げ底のような感覚に陥るのですが、それでも安定感が高く、カッチリとしたフィット感は秀逸。
クッション性も弾むような感覚はあまり無いのですが、硬さとバランスの組み合わせだけでこれだけ不安感が一気に無くなるのか、と思う程。

唯一欠点をあげるならば、フィッティングに関してインナーブーツがきつく幅が非常に狭いため、ハーフサイズアップくらいはしないとダメだということ。
それにメッシュタンの割に蒸れると言うことでしょう。

また、ハイカットっぽいフォルムゆえ、屈曲等々が気になりそうなのですが、要所要所にスリットが入っているためストレスになりません。

ここまでバランスが良く、ハーモニクスとトリニティー、その後のL2Gシステムと合わせ、用途によって変えていくという戦略をディーラーとして描いていた矢先、買収がらみで消えていった点は残念でなりません。

企業の都合ですので、どうにもならない部分ではありますが、こういった優れたテクノロジーが短期間で失われていくのはどうかな?と思う、象徴的なモデルだと思います。







AND1 2 Chi Mid アンドワン ツーチ ミッド(V.Red/Royal)@Versus 365-32th Day



2011/2/17 Posted by Kunihito Yasui




*注意
あくまで個人的なデータベース及び感想であり、内容については保証をしかねます。
良い部分、悪い部分関係なく個人的な視点で記述をしておりますので、
気分を害される方はお読みにならないようお願い申し上げます。


AND1 2 Chi Mid アンドワン ツーチ ミッド(V.Red/Royal)
AND1 2 Chi Mid アンドワン ツーチ ミッド(V.Red/Royal) AND1 2 Chi Mid アンドワン ツーチ ミッド(V.Red/Royal)

モデル名 AND1 2 Chi Mid アンドワン ツーチ ミッド(V.Red/Royal)
2004年発売
アウトソール アウトソールにはグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。
ミッドソール ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。

ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入。

インソールには復元性が高く、抗菌作用もあるゲームインソールを完備。
TPUシャンクプレートを内蔵することで、過度な捻じれを防止。
アッパー アッパーには軽量でしなやかなシンセティックパテントを使用。

非常に縫い目が少ないアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減。

また、メッシュタンが必要な通気性を確保。
フルワープドデザインがスッキリ感と足を包み込む感覚を両立してくれます。
システム Duraspring
Air Bag
Spring Geometry
TPU Shank Plate

歴史背景
個人的感想
デトロイト・ピストンズ所属のベン・ウォーレスがNBA2003-04オールスターで着用したカラーです。

シーズンを通してChosen1 03'を履いていたことで有名だったベン・ウォーレスですが、オールスターだけはメーカー側の思惑通りに着用をしておりました。

シューズとしてはAND1を代表するモデルであるTai Chiをいかにアップデートするか?というコンセプトで開発。
結果、陰陽のマークをアッパーに落とし込み、Tai Chiらしさを残しつつも機能性を上手く上乗せすることに成功。

機能面としては従来のTai Chiにくらべカットが低く、クッション性が増大したにもかかわらず接地感が損なわれることがなかったため、ガード系プレイヤーに絶大な人気を誇りました。

個人的にはAND1の2000年代前半における、軽量かつ必要な部分を少しずつ足していった「ガード系モデルの一つの答え」的なシューズだと思います。
もっと言うなら、仮に自分がAND1でエンジニアを務めるのであれば、これを開発ベースに様々な機能を足し引きするだろうな、というモデル。

そういった意味で正直、強烈な個性と言う物はアッパーデザイン以外からはそんなに感じません。
特別な何かがあるわけじゃないけど、何となく丁度いい、そんな感覚。

問題点があるとすれば、通気性に関してですが、これはAND1のデフォルト。
正直期待しちゃいけません。

良い方向に解釈すれば、完成度が高いモデル。
悪い方向に解釈すれば、非常に面白みのないモデル、と言えるのではないでしょうか。







AND1 Quest Mid アンドワン クエスト ミッド(Forest/Gold/Forest)@Versus 365-27th Day



2011/2/12 Posted by Kunihito Yasui




*注意
あくまで個人的なデータベース及び感想であり、内容については保証をしかねます。
良い部分、悪い部分関係なく個人的な視点で記述をしておりますので、
気分を害される方はお読みにならないようお願い申し上げます。


AND1 Quest Mid アンドワン クエスト ミッド(Forest/Gold/Forest)
AND1 Quest Mid アンドワン クエスト ミッド(Forest/Gold/Forest) AND1 Quest Mid アンドワン クエスト ミッド(Forest/Gold/Forest)

モデル名 AND1 Quest Mid アンドワン クエスト ミッド(Forest/Gold/Forest)
2003年発売
アウトソール アウトソールにはフレックスグルーブを入れ込んだグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。
ミッドソール ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。

ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入。

インソールには衝撃吸収性が非常に高いボロン内蔵インソールを完備。

TPUシャンクプレートを中足部からヒールにかけて伸ばすことで、適度な反発性の確保と過度な捻じれを防止。
アッパー アッパーには軽量でしなやかなシンセティックパテントを使用。

非常に縫い目が少ないアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減。

また、メッシュタンが必要な通気性を確保。
フルワープドデザインがスッキリ感と足を包み込む感覚を両立してくれます。
システム Poron Insole
Duraspring
Air Bag
Spring Geometry
TPU Shank Plate

歴史背景
個人的感想
当時シアトル・スーパソニックス所属のデズモンド・メイスンがNBA2002-03スラムダンクコンテストで着用したカラーです。

切り返しが前後ということもあり、ヨーロッパ圏限定カラーやPEまで含めると把握しきれないほど多色展開。
機能性と剛性がしっかりしていたこともあり、ポジション問わず様々なプレイヤーに使用されました。

一番フォーカスをされたのが、このオールスター限定カラー。
全3色展開。
当時、国内で各色300足限定の触れ込みでデビュー。

どれもパテントをメインに使用したAND1らしいカラーリングだったため、好き嫌いは別れましたが、物としての動きは非常に速かったように記憶しております。

カラーリングばかりに目が行きがちですが、前述したとおり特筆すべきは機能性と剛性のバランスの良さ。
ヒール周りはしっかりとホールドされるものの、中足部からトウにかけて縫い目がほぼないため踏みこみが非常にしやすい設計。
TPUシャンクプレートの気持ちの良い反発性とサポート性を存分に感じられる点もこのモデルらしいところ。

欠点をあげるとすれば、脚力の無い方には硬いまたは重く感じられるだろう作り。
そして、メッシュタンにシューレースを通すフック部分が無いため、甘めにシューレースを結んでいるとタンが少しずつ下がってきてしまう点。(この点に関しては自分で細工して下がらないようにしたかったくらい)

個人的には、そういった減点部分を考慮してもトータルで考えればAND1史上ナンバーワンのモデルです。
基礎設計に関して言えば、このモデルを超える物なんて現在ならいくらでもありますが、機能性を含めたインパクトを超えるシューズを未だに探して、この仕事をしてると言っても過言ではないかもしれません。

超少量で別注をかけれるなら、このカラーリングを超えるエグさでやってみたいなと思うモデルです。









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