KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Nike Air Alpha Force 2 ナイキ エア アルファ フォース ツ- ハイ(Black/Del Sol Orange Blaze) 2003年復刻 |
アウトソール | アウトソールには安定性の高い同心円状パターンとブロックパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはポリウレタン素材を全面に使用し、安定したクッション性を発揮するヒールエア挿入。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 ストラップが足ブレを軽減。 |
システム |
Encap Heel Air P.U. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1988-89シーズンに、当時フィラデルフィア・76ersに所属していた、C・バークレーの意見を取り入れ、1987年から展開していたAir Alpha Forceの二代目として発売。 1988年に大々的に展開されたSupreme Courtキャンペーンにおいて、Air Alpha Forceを着用して撮影された画像が大々的に広告として扱われたこともあり、発売前からある程度の成功が約束されたモデルでもありました。 バークレー以外の選手も着用をしていましたが、バークレー自身の活躍が目覚ましく、初のオールNBAファーストチームに選ばれるなど選手としてノリにノリ出した時期とあって、彼の準シグネチャー的なイメージが市場にも確立。 そういった大きな流れから、以後、バークレーがフォースシリーズの中核を担うこととなります。 デザインとしては同時期に発売されたAir Force3とAir Alpha Force 1を足して2で割ったような感覚。 今となっては当たり前になった、Lowカットに近いMidカットモデルのはしり的な存在と言えます。 シューズとしては履き心地が柔らかく、このスペックにしては履きやすいモデルだと思います。 ただし、フォアのストラップは典型的な日本人の足には辛いのではないかと。 見た目以上にフォア部分が狭いと言うことと、ストラップがかなり締められるので、合う合わないがハッキリ。 足幅の広い方はストラップを通さずに着用することをお勧めします。 適度なレトロテイストを残しながら、そこそこの履き心地を保持しているため使い勝手が良い点が未だにマニア層に受け入れられている要因でしょう。 ソールがポリウレタンですので加水分解は避けられませんが、カラバリを変えて、定期的に復刻してくれると嬉しいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Nike Air Force 180 Mid ナイキ エア フォース ワンエイティー ミッド(Black/White/Sport Royal/Varsity Red) 2004年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するポリウレタン素材を全面に使用。 ヒールには柔らかなクッション性をもたらすビジブルヒールエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 ダイナミックフィットインナースリーブとストラップが抜群のフィット感とホールド感を提供。 メッシュタンが必要な通気性を確保。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1991-92シーズン、当時フィラデルフィア・76ersに所属していた、C・バークレーのシグネチャーモデルとして発売。 1992年バルセロナオリンピックのために結成された伝説的チーム、ドリームチームⅠでも着用され、オリンピックカラーを含め絶大な人気に。 当時バスケットボールでの実用面で評価が高く、ストリート使用に流れるデットの数が意外と少なかったことから、ナイキバブル時はかなりのプレミア価格で取引をされておりました。 「180 Air」の特徴としては、エア部分のアウトソールをエアの形状に沿って形成し、クリアカラーにすることで180度の可視化に成功。 エアの搭載量等々が増えたわけではなく、あくまでも可視化技術の進歩によるものと捉えるのが正しいと思われます。 履いた感覚は見た目の通り安定感重視志向。 一方でホールド感はガチガチでもなく、ストラップをしっかり締めて初めて成立するようなバランス。 フォアフットに関してはエアを搭載していないので、屈曲が良い反面、少し物足りなさを感じるかと。 その分、ポリウレタンそのものが若干柔らかめにチューニングされていると思います。 歴史的にこの後、エア搭載量の飛躍的進歩からオーバーデコレーション気味になっていくわけですが、1980年代中盤から続くプラスティックパーツの流れと1990年代初頭の過渡期感を詰め込んだ、ハイテクの手前感を十分に感じてもらえるモデルと言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
Nike Air Force Max 93' ナイキ エア フォース マックス 93'(Black/Cool Grey/White/Metallic Silver) 2010年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはヘリンボーンパターンとオクトパスパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るブローモールドエアを搭載。 リアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 ダイナミックフィットインナースリーブとストラップが抜群のフィット感とホールド感を提供。 メッシュタンが必要な通気性を確保。 |
システム |
P.U. Forefoot Air Blow Molded Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1992-93シーズンにフェニックス・サンズに所属していたチャールズ・バークレーのモデルとしてデビュー。 ForceカテゴリーのトップとしてCBの冠こそ付きませんでしたが、彼が使用することを前提に開発。 タイミング良くシクサーズからサンズに移籍し、リーグトップの成績を収め、個人としてシーズンMVPを受賞。 破竹の勢いでNBAファイナルまで辿り着いたものの、ジョーダン率いるブルズに敗退。 シーズン、プレイオフを通して着用され、国内においても「ForceカテゴリーのTOP・イコール・バークレー」の図式が定着したモデルと言われています。 ゴジラの足を想像させるようなゴツさながらも、フォルムとしては前作Air Force 180からの引き継ぎまたはアップデートが随所に見受けられます。 特に特徴的な点はこの年から採用をされたブローモールドエア。 前作の180°エアから35%増量し、270°可視化されたエアシステムは抜群の説得力を持っていました。 上記のような背景を持ちつつも、意外と歴史的には軽視される傾向のあるモデルなのが不思議な点。 当時のカラーバリエーションが少なかったのも関係している気が致します。 シューズとしては、スペック通りカチっとした印象を持ちます。 ソール周りがフワフワしたような感覚を期待しますが、どちらかと言うとドッシリ感の方が先に来る感じですね。 トウ周りが緩やかになっているので幅はそんなに問題にならないのですが、意外と足長が短いようでサイズ感に注意が必要だと思います。(個体差はあると思いますが) エア進化の系譜を知ってらっしゃる方には非常に面白いモデルですが、もしかしたら今時の若者にはハマりにくいのかな?という気も。 個人的にはもう少し、カラバリを増やしてもらってスポット的に展開して欲しいモデルです。 |
モデル名 |
Nike Air Max2 CB ナイキ エア マックス スクエア シービー(Black/White/Pure Purple) 2010年復刻 |
アウトソール | アウトソールには変形式ドットパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るマルチチャンバーエアを搭載。 リアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 ダイナミックフィットインナーが抜群のフィット感を提供。 メッシュタンが必要な通気性を確保。 インディビジュアルレースロックシステムがシューレースの緩みにくさと確実なホールド感をもたらしてくれます。 |
システム |
P.U. Forefoot Air Multi Chamber Air Individual Lace Locks |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1994年FALLにフェニックス・サンズに所属していたチャールズ・バークレーのモデルとしてデビュー。 前年度にNBAファイナルまで導き、選手として絶頂期にあったバークレーのモデルとして市場に高いインパクトを与えるべく開発。 拘束衣をモチーフにされたデザインと新機能であったマルチチャンバーエアが非常に斬新なモデルとして好意的に受け入れられました。 また、当時一新されたマルチチャンバーエア搭載モデル用の箱が非常にクールだったのを覚えています。 シューズとしてはクッションとアッパーのバランスが良いので履きやすい部類のモデルではないでしょうか。 問題点としてあげるならば、ダイナミックフィットインナーとインディビジュアルレースロックシステムが相まって、かなりのホールド感であるということ。 それが原因で履いてると浮腫んで足が痛くなる人は痛くなるみたいです。 サイズ感的にはトウ周りが若干狭いのでサイジングに若干注意が必要です。 また、インディビジュアルレースロックシステムは接触等々をすると割れたり、抜けたりする例もあるので耐久性としては脆いようですね。 現在でもNBA選手が着用をしていたりしますので、そこそこ実用的なモデルだと思います。 数年に一度定期的に復刻をしているので、買いやすいモデルと言えるのではないでしょうか。 |