KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Air Jordan 12 Retro エア ジョーダン 12 レトロ(Black/Varsity Red) 2003年復刻 |
アウトソール |
アウトソールはグリップ性の良いヘリンボーンパターンを採用。 土踏まず部分をくり抜くことで、軽量化を図っております。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 ミッドソール全体には接地感が高く、豊かなクッション性を発揮するフルレングスズームエアを搭載。 またミッドソールとアウトソールの間にカーボンファイバープレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性の高いフルグレインレザーを採用。 サイド部分にレザーを二重に張り合わせることで、横への激しい動きに対応。 シューレースホールトップ部分を金属パーツにすることでシューレースの固定と確実なホールド感を提供してくれます。 |
システム |
Phylon Full Length Zoom Air Carbon Fiber Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1996-97シーズンに発売。 電撃復帰をした翌年にドラマティックなNBAファイナル制覇を成し遂げ、多大なる期待値を持って市場に登場。 ジョーダン個人としても復帰後二年連続、通算9度目の得点王を獲得するなど絶好調の活躍を見せ、NBAファイナルではユタ・ジャズの前に苦しめられつつも2連覇を達成。 USAでは2連覇目のシューズと言うことで非常に高い評価を得ています。 このカラーリングはプレイオフにて着用されました。 国内では1996年シーズンオフ期に横浜で行われたエキシビジョンマッチに親友であるチャールズ・バークレーと共に来日。 その際に一足早く公開されたのが、このAJ12。 スニーカーバブル後半に差し掛かっていたため、その余波にてファーストカラーはかなりの売り上げを計上。 ですが、セレクト系のみならず量販店も国内外問わず引っ張ってきていたことで流通量が非常に多かったことや、徐々にハイテクブームが終息に向かい、それに煽られる形で最終的には叩き売りの憂き目にあいました。 それゆえ、国内では海外に比べいまいち評価が高くないのが特徴的なモデルです。 シューズとしては、アッパーとソールの剛性が非常に高く、一方でジョーダンの望む素足感覚を重視した薄めのソールに衝撃吸収性の高いフルレングスズーム、というAJ9からの流れとAJ11で試した部分を改良し作り上げたような感じです。 良くまとまってはいるのですが、問題点を挙げると、AJ11からいきなり反転してここまで悪くなるのか?と言いたくなるほど通気性の悪さ。 メッシュタンや通気口が一切ないので、ひたすら蒸れます。 また、ソールの剛性が高すぎて屈曲が非常に悪い、と言うこと。 その分、アッパー全体に屈曲を前提とした縫い目を入れているのですが、正直曲がりません。 そのほかにはサイズを間違えるとシューレーストップの金具が当たって痛くなります。 ですので、お買い上げの際には十分に試着されてください。 個人的には前述したとおり、非常によくまとまっていてスタイリッシュなモデルだと思っています。 実際、今時のスペックのモデルと比較をしてもなんら遜色も無いですし、幅もゆったり目で履きやすいですしね。 一言でいえば、実用的なモデルと言えるでしょう。 希望を上げれば、国内ではオリジナルへの評価が低いため、もっと素材&カラーリングを変えて発売をしてほしい一品だったりします。 |