KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Adidas SS2G Patent FL アディダス SS2G パテント フットロッカー(White/Black) 2001年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはグリップ性の良い、ヘリンボーンパターンを採用。 中足部をくり抜くことで軽量化を施しています。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇るC.M.E.V.A.と沈み込むような高いクッション性を誇るadiPRENEをヒールに搭載。 中足部全体にトルションシステムを埋め込むことで、安定性の確保と足の過度なねじれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革と足なじみの良いシンセティックレザーのコンビを使用。 シェルトウがつま先の保護をし、デザインのアクセントとなっております。 |
システム |
C.M.E.V.A. adiPRENE |
歴史背景 個人的感想 |
1999年、当時デトロイト・ピストンズの中で1989・90年の連続優勝を知るメンバーであり、ファイナルMVPにも選ばれ、バッドボーイズと呼ばれた中で唯一の良心とまで言われ、多大なる尊敬を集めていたプレイヤーがジョー・デューマス。 現在はデトロイト・ピストンズのGMでもあるジョー・デューマスがキャリア晩年に履いたモデルがこのSS2G。 その姿を見て、当時若手としてNBAをにぎわせていたK・ブライアントやT・マグレディーが「なんだそのシューズは?」と過敏に反応。 若手スター選手がこぞって履き出す事で、一躍有名になり、USAで大きなムーブメントに発展。 ファッションアイテムとして捉えられていることが多いこのモデルですが、USAでは偉大なるLowカットシューズとして認知。 NBA2005-06シーズン、当時ワシントン・ウィザースのスターPGだったギルバート・アリナスがほぼシーズンを通して使用したことからもそのレベルの高さが伺えます。 国内ではそういったUSAからの流れを汲みつつ、当時のシューズセレクトショップが大量に国内に輸入し提案。 ハイテクながらもスーパースターからすんなり履き変えれる違和感の無さも手伝い、一気に国内でブレイク。 これを契機にアップデート系スニーカーブームが起こります。 こちらのカラーリングは元々フットロッカーの別注カラーだったのですが、後発ながらも何故か国内正規ルートで販売された不思議なカラーです。 シューズとしては前述したとおり、スーパースターから違和感なく履き変えれるハイテクということで非常に良いと思います。 履き心地、重量等々を含めても軽快ですし、コストパフォーマンスが高いモデルと言えますね。 カラーリングや素材含めて短期間に出尽くした感がありますが、ベースがスーパースターだけにデザインが色褪せにくいと思うので定期的にリバイバルをして欲しいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Reebok Answer 6 Low リーボック アンサー 6 ロー(White/White/Platinum) 2003年発売 |
アウトソール | 同心円状パターンとフレックスグルーブを組み合わせた独自のパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するI.M.E.V.A.を採用。 また、アウトソール中足部からヒールにかけて伸びるTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 ハーフジップが甲周りの確実なホールド感を提供してくれます。 |
システム |
I.M.E.V.A. Half Zip Up TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2002-03シーズンに発売。 プレーオフでは1回戦で敗退した失意の前年度を払しょくする期待感を持ってデビュー。 個人としては初の82試合フル出場を成し遂げ、スティール王に輝いたものの、周りからのサポートを得ることが出来ずプレーオフでは2回戦で敗退。 プロモーション等々を含め完成度が高かったのですが、折悪く国内では俗に言う中テク系レトロがもてはやされていたため、市場にそこまでのインパクトを与えられなかったモデルのように記憶しております。 個人的な好みですが、こちらのモデルに関してはLowカットの方がバランスが良いように思えます。 Reebokのお家芸でもあるDMXテクノロジーが変わりつつあった時期だったということもあり、このモデルには搭載されていません。 今まではしっかりしたクッションのあるソールに対し剛性の強いアッパーでバランスを取る、という構図が出来上がっていたアンサーシリーズにおいて、DMXテクノロジーが入らないと言うことはアッパーの重量感を変えれると言うことを意味しているはずです。 通常のMidカットの方だとアッパー剛性が強すぎてソール周りが若干負けているような感覚を受けました。 それゆえ、Lowカットだとアッパーを削っている分バランスが凄く良く取れていて非常に軽快感がある履き心地を体感できます。 (人によって好みもあると思いますが・・・) 欠点をあげるとすれば、通気口が一切ないので非常に蒸れます。 またLowカットの場合、やはり足首のホールド感が弱いですね。 シームレスなアッパーですのでフィット感も高いですし、DMXテクノロジーが無いながらも履き心地が良いので、隠れた名作だと個人的には思っています。 機会があれば足を通してもらいたい一品です。 |
モデル名 |
Nike Air Max Sensetion ナイキ エア マックス センセーション(Obsidian/Silver Ice) 2002年復刻 |
アウトソール | アウトソールには変形式ヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るマルチチャンバーエアを搭載。 リアフットには従来のフォアフットエアの3倍以上もの衝撃吸収性を誇るビジブルフォアフットエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなシンセティック素材のコンビを採用。 スピードシューレースシステムが脱着を容易にしながら、確実なホールド感を提供。 また、シューレースホールの間をゴムベルトでつなぐことで高いフィット感をもたらしてくれます。 |
システム |
P.U. Visible Forefoot Air Multi Chamber Air |
歴史背景 個人的感想 |
NBA1994-95シーズン、ワシントン・ブレッツ(現ウィザーズ)に所属したクリス・ウェバーのシグネチャーモデルです。 1993年、当時ドラフト1位で指名され、ゴールデンステート・ウォーリアーズに所属し大活躍。 その後、ヘッドコーチと確執が生まれ、新人王に輝きながらも即トレードにて放出という憂き目にあいます。 弱小球団に放出され、プロモーション面でも苦戦したと言われましたが、テクノロジー的な押しもありかなりの売り上げを上げたと言います。 ですが、この後クリス・ウェバーとNikeの関係はこじれ、契約は解消。 たった一作のシグネチャーを残し、その後FILAに移籍します。 命名権の問題から、復刻時の名前はセンセーションを改名。 その際にヒールデザインが変更されています。 テクノロジー的にはバスケットボールシューズ初のビジブルフォアフットエアと言うことで、かなりの衝撃度が当時走りました。 ナイキバブルの象徴ともいえるAir Max 95'と同期ということもあり、バブル時は緩やかにプレミア化。 バブル時に自慢げに履く人が多かったのを記憶しております。 シューズとしてはソール重量とアッパー剛性のバランスがとれたモデルだと思います。 フィット感も適度にありますので、非常に実用的かと。 この後エアの進化としてトリプルエアの方向へ行くのですが、屈曲と言う意味を考えるとこの配置がマックスエアでは汎用性が高いように思います。 あえてケチをつけるなら、やはり通気性。 そして希望的な意味でミッドフットにTPUがあればな、という感じです。 シグネチャーの歴史上は埋没しつつあるモデルではありますが、数年に一度復刻が出ていますので、先入観を取っ払って一回試してもらいたいモデルだと思います。 |
モデル名 |
Nike Air Zoom Generation ナイキ エア ズーム ジェネレーション(Wheat/Wheat/Gold) 2003年発売 |
アウトソール | アウトソールには間隔が少し緩めなドレットパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するC.M.E.V.A.を搭載。 フォアフットには反発吸収性の高いズームエア。 リアフットには柔らかなヒールエアを完備。 中足部にカーボンファイバープレートを差し込むことで過度な捻じれを防止してくれます。 |
アッパー |
アッパーには軽量かつしなやかなヌバックとシンセティック素材のコンビを使用。 吸気と速乾性に優れたスフィアインナーを採用することで快適さを確保。 また、通称バンパーと呼ばれる踵周りのTPUクローム素材が踵周りをホールドしてくれます。 |
システム |
C.M.E.V.A. Zoom Air Encap Heel Air Carbon Fiber Plate Sphere Dry TPU Chrome |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2003-04シーズン、クリーブランド・キャバリアーズに所属したレブロン・ジェームズのファーストシグネチャーモデルです。 ある意味マイケル・ジョーダン以来の超大物と言える選手に対し、ナイキは7年間で総額9,000万ドルもの大型契約をデビュー前に締結。 シグネチャーモデルとして失敗が一切許されない状況もあり、ナイキが誇る有名デザイナーEric Avar と Aaron Cooperの二人によってデザインを作成。 モチーフはレブロンの愛車でもあるハマーH2と言われています。 実際のところ、ルーキーイヤーに通算平均20得点5アシスト5リバウンド以上を叩き出した史上3人目のプレイヤーとなるなど、文句無しに新人王を獲得。 レブロンの活躍に比例し、ファーストカラーは発売後1カ月で72000足売り上げるなど、一気にシグネチャーモデルとして市場に定着しました。 このカラーリングは当初予定されていたスラムダンクコンテスト用のカラーリングと言われています。 ですが、足首の不調を訴え、スラムダンクコンテストはキャンセル。 急遽、ルーキー・オールスターゲームでの着用となりました。 個人的には当初騒がれまくったこともあり、またPennyシリーズみたいになっちゃうんじゃない?などと懐疑的でした。 そんな中、手にしたわけですが、これがなかなか素直で履きやすい。 クッションシステム等々が極端で無いことが一番大きな理由だと思いますが、正直未だにレブロンモデルの中で一番履きやすいんじゃないかな?と。 ある意味、今のレブロンらしさみたいなものが完全に形成される前だったので汎用性が高い物を作るしかなかったのかもしれませんが、それが良い方向に出てると思います。 あえてケチを付けるとすれば、スフィアインナーを使っていると言ってもかなり蒸れること。 それにアッパー素材が思った以上にユルいので耐久性が見込めないことでしょうか。(これに限った事ではないと思いますけどね) その辺りを気にせず購入することができるならば、非常に良い出来だと思います。 発売後、8年近くたっているので、レトロ化したらオススメ出来るモデルと言えますね。 |
モデル名 |
Reebok CL Alpha Canvas リーボック クラッシック アルファ キャンバス(Black) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールには独特のフラットなブロックパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには非常に柔らかくチューニングされたE.V.A.を全体に挿入し、周りをラバーで巻くことでクラシカルさを演出。 |
アッパー |
アッパーに柔らかなキャンバス地と剛性の高い天然皮革のコンビを使用。 ライナー全体が革張りになっていることで、足当たりが非常によく、しなやかなフィット感を与えてくれます。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
当時、このモデル自体は通常のインラインカタログに掲載されていました。 ですが、大きく違うところはRDST(Reebok Design Studio Tokyo)で企画されたプロダクトだということ。 雑になりがちなインラインモデルながら、細部にわたりこだわって作られており、オーバークオリティーな、どう考えても定価以上の価値のあるプロダクトに仕上がっていました。 そういった意味ではRDSTから優秀なプロダクトをインラインに持っていく、という狙い通りの働きが見えた商品だったと思います。 ただ問題だったのは、市場が未成熟だったということとメーカー側が上手く真意を伝えられなかったことが重なり、正当な評価をほとんど得ることなくアウトレットに流れまくったということ。 この辺りから、プロダクトの市場への詰め込みが加速してきたのも大きな要因かもしれませんが、そういう点を考慮したとしても日の目を見なかったのが残念でなりません。 個人的には、当時Shoes Of The Yearに選んだほどコストパフォーマンスに優れたプロダクトだと思います。 履き心地に関してもこれ本当にただのE.V.A.なのか?と疑う程しなやかで柔らかいのが特徴。 一見ヴァルガナイズドっぽいルックスも相まって履き倒していた時期があったほど。 ただ問題はミッドソールがメチャクチャ埃をまといやすく、一日履くとこんなに汚れてたっけ?と思う程汚れること。 履いた後は、即クリーナーでメンテナンス必須でした。 かなりマニアックなモデルになりますが、もし探せるものならばこのオーバークオリティーな質感を楽しんでいただきたいな、と思います。 |
モデル名 |
Puma Satri S プーマ サトリ S(Black/Silver) 2005年発売 |
アウトソール | アウトソールには変形式ドレッドパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールはアウトソールと共用。 サラッとした質感が特徴のVildona社製インソールを挿入。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | Nothing |
歴史背景 個人的感想 |
Pumaの影の名作ライフスタイルモデルです。 甲冑を思わせるようなアッパーの重ね方が特徴的なデザイン。 見たとおり五層に分かれ、全て裏から独立して縫い合わされているため、一枚一枚が足にあわせて動き屈曲が良く、歩きやすく仕上がっています。 また、当初はマーシャルアーツ用アフターシューズというような誤報もありましたが、Pumaに確認したところ、デザイナーの趣向が出ただけでそういった事実はありませんと一刀両断されました。 アウトソールとミッドソールが共用(ミッドソールが無い)のでクッション性が無いに等しく、長時間の歩行は辛いと思います。 その分、インソールが分厚くされていますが、ミッドソールの無さをカバーするまでには至ってません。 カテゴリー的にはライフスタイルですが、ちょい履き感覚のドライビングシューズと言っても差し支えがないかもしれませんね。 サイズ感を言えば、シューズの特性上、大き目を履かずにジャストサイズを選んでください。 そうじゃないとすっぽ抜けますからね。 なんにせよ、インパクトのあるデザインですので、夏場に素足なんかで履くと軽快感があって良いかもしれません。 |
モデル名 |
Nike Air Max2 CB ナイキ エア マックス スクエア シービー(Black/White/Pure Purple) 2010年復刻 |
アウトソール | アウトソールには変形式ドットパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るマルチチャンバーエアを搭載。 リアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 ダイナミックフィットインナーが抜群のフィット感を提供。 メッシュタンが必要な通気性を確保。 インディビジュアルレースロックシステムがシューレースの緩みにくさと確実なホールド感をもたらしてくれます。 |
システム |
P.U. Forefoot Air Multi Chamber Air Individual Lace Locks |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1994年FALLにフェニックス・サンズに所属していたチャールズ・バークレーのモデルとしてデビュー。 前年度にNBAファイナルまで導き、選手として絶頂期にあったバークレーのモデルとして市場に高いインパクトを与えるべく開発。 拘束衣をモチーフにされたデザインと新機能であったマルチチャンバーエアが非常に斬新なモデルとして好意的に受け入れられました。 また、当時一新されたマルチチャンバーエア搭載モデル用の箱が非常にクールだったのを覚えています。 シューズとしてはクッションとアッパーのバランスが良いので履きやすい部類のモデルではないでしょうか。 問題点としてあげるならば、ダイナミックフィットインナーとインディビジュアルレースロックシステムが相まって、かなりのホールド感であるということ。 それが原因で履いてると浮腫んで足が痛くなる人は痛くなるみたいです。 サイズ感的にはトウ周りが若干狭いのでサイジングに若干注意が必要です。 また、インディビジュアルレースロックシステムは接触等々をすると割れたり、抜けたりする例もあるので耐久性としては脆いようですね。 現在でもNBA選手が着用をしていたりしますので、そこそこ実用的なモデルだと思います。 数年に一度定期的に復刻をしているので、買いやすいモデルと言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
New Balance M996 D Width ニューバランス M996 Dウィズ(Red) 2000年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性・軽量性に優れたブローンラバーを使用し、走りやすさに特化したストレートパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソール全体には安定したクッション性と軽量性を誇るE.V.A.を圧縮成型したC-CAPを硬さを変え2層に分けて搭載。 リアフットには軽く安定したクッション性を誇るE.V.A.をコアにし、その周りを衝撃吸収性と衝撃分散性に優れたポリウレタンで封入することで形成されたENCAPウェッジを挿入。 インソールには柔らかなクッション性を誇る圧縮ポリウレタンカップインソールを完備。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで履きこむほどに味が出る上質な天然皮革を使用。 アッパー両サイドのNマークがフィット感を高める効果を発揮。 インステップレーシングシステムが指先の自由度を確保し、しっかりとした踏み込みが可能となっております。 アッパー随所にスコッチライトを散りばめ、夜間走行を想定。 また、TPUヒールカップ(M.C.D.)が高いフィット感と歩行の際の過度な捻れと内転を制御。 トップモデルにのみ許された袋縫い製法が足にストレスがかかりにくい効果を発揮。 |
システム |
M.C.D. C-CAP ENCAP SL-1 |
歴史背景 個人的感想 |
Made IN U.S.A.シリーズより、現在もカラーバリエーションを変えながら生産され続けているM996です。 オリジナルは1988年に900番台のフラッグシップモデル第3弾目として発売。 前作M995が渋カジブームの際、人気だったことからM996も発売してすぐに人気機種として認知。 まずはお家芸のメッシュから始まり、後発でレザーが販売。 年式によって若干のディティールやレザーの質感等々が変更され継続販売をされ定番化していることが特徴と言えます。 こちらは1990年代に定番カラーとして販売され、2000年辺りに生産中止となったカラーリングです。 同時期に出たM576との大きな違いはラストとアウトソールでしょうか。 M996の方がSL-1ラストのため細く、またストレートパターンのアウトソールの為、前に進むような感覚を覚えます。 また、SL-1ラストのため履き始めは若干横幅がきついかも?という気がしますが、馴染んでくると丁度良いフィット感を得ることが出来、ローテクのくせに病みつきになりますね。 欠点を述べるなら、やはりインソール。 柔らかな履き心地を提供してくれますが、すぐにへたるのである程度履いたら取り換え必須です。 個人的にはこの赤だけで2足目です。 ニューバランスのシューズで定番と言えば、どうしても地味なイメージが先行しがちですが、このカラーリングに関してはレザーの発色も良いため足元に適度なアクセントを与えてくれます。 個人的には定番モデルでもう少し発色の良いカラーリングを増やしてくれると選択肢が増えて嬉しいのにな、と思います。 |
モデル名 |
Nike Cortez ナイキ コルテッツ(Royal Blue/Medium Yellow) 1996年復刻 |
アウトソール | シンプルかつ間隔の広いヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはE.V.A.を採用。 |
アッパー | アッパーには天然皮革とナイロンメッシュのコンビを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1972年に発売。 1960年代、USAにてオニツカタイガーを輸入代理店と言う形で販売していたのが、Nikeの前身であるBRS(ブルーリボンスポーツ)。 創業者であるビル・バウワーマンが当時のオニツカタイガーにアドバイスをして作られたと言われるのが、966年から展開されたオニツカタイガーのコルセアというモデル。 当時レザーかキャンバスで作ることが常識とされていたアッパーを軽量のナイロンに置き換えると言う大胆な試みを提案。 雨で水がしみるといった問題が多々ありつつも、瞬く間にランニングシューズではナイロンアッパーが主流になり、大成功を収めます。 クッション性においても、つま先から踵までミッドソールを展開し、踵のみ一枚厚い3層式を採用。 当時としては革新的なクッション性が舗装路で走ることの多かったアメリカランナーの支持を得るに至ったと言われています。 オニツカタイガーとの販売権のこじれから、1971年BRSからNikeへとメーカー業に転身。 訴訟問題を経て、1972年にNikeとしてのコルテッツが発売されます。 以後、マイナーチェンジや生産国の変更を繰り返しながら、現代にいたるまで生産され続けている超ロングセラーモデル。 このカラーリングは、1970年代中盤にかけてUCLAカラーとして発売。 ヴィンテージ市場で絶大な人気を誇ったカラーリングです。 それをNikeバブル真っただ中の1996年に日本企画として復刻。 マニア向けではありましたが、ヴィンテージ市場での高騰ぶりもあってセールス的にかなり成功をいたしました。 個人的にはコルテッツを何足か持っていますが、一番履いたカラーリングです。 もちろん基本設計が古いので、そう何時間も履けるような代物ではありません。 ですが、今から反芻すると、あの狂乱の時代だったからこそ生まれた、空気感を完璧にパッキング化したようなシューズだと思います。 当時のNikeの販売戦略は最低そのもので、結果数年後独占禁止法で訴えられるわけですが、ある意味そういった戦略があったからこその遺産的なモデルと言っても過言ではないでしょう。 |
モデル名 |
Nike Air OB Raid ナイキ エア レイド(Black/Citrus/Lt.Ultramarine) 2003年復刻 |
アウトソール |
アウトソールにはフレックスグルーブを入れ込んだ独自パターンを採用。 素材が非常に硬質なラバーゆえ、For outdoor use onlyの文字が刻まれています。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには安定したクッション性を誇るヒールエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーには通気性の高いメッシュとしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 クロスストラップを採用し、高いホールド感を確保してくれます。 |
システム |
P.U. Encap Heel Air Cross Strap |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1992年に発売。 Nikeの掲げるインターナショナル戦略の一環として、当時世界的なブームとなっていた、3 on 3専用のモデルとして、鮮烈にデビュー。 バルセロナオリンピックで大活躍したTeam USAの影響もあり、世界中でヒットしたモデルとして歴史に刻まれております。 当時M・ジョーダンの後継者として将来を嘱望されていたS・スーパーソニックス所属のケンドール・ギルがストラップを切ってNBAで着用していました。 日本国内でも例に漏れず、ストリートバスケットボールブームが到来。 フットロッカー等のUSA大手フランチャイズショップがカラー別注を数多く手がけ、それに便乗するような形で国内にも数多くのカラーリングが流入。 渋カジ&古着ブームで増殖したセレクトショップを中心として、幅広く取り扱われたことが国内での人気につながったといえます。 オリジナルにほとんど忠実に作られていますが、国内版に関しては「Air Raid」というモデル名の商標をasicsが保有しているため、クロスストラップのマジックテープ部分デザインがスウォッシュに変更。 海外版では通常通りのデザインのままリリースとなっております。 シューズとしてはやはりアウトドアユースを前提に考えて開発されているだけあって、クッション性が硬いモデルだと思います。 アウトソールの硬さが履き心地に影響していることは間違いないでしょう。 インソールを現代のテクノロジーでアップデートするだけでもだいぶ印象が変わるかもしれません。 アッパーに関してはストラップ以外プレーンですのでストレスは無いですね。 ストラップをきっちり〆ると、サイドにせり出しているラバー部分が当たって痛い事もありますので、サイズをハーフアップすることも場合によっては必要かと思われます。 個人的にはこの1が売れることで後発の2も復刻してくれないかな?と淡い期待を抱いていたのですが(筆者は2が個人的に好み)、流通量も非常に多かったということもあり、値段が暴落。 2が復刻するような話は何一つ無く、アウトレットに大量に流れる末路となってしまいました。 ファッション的観点から見ると、適度なボリュームと適度なハイテク感を持っているのでアクセントとして非常に使い勝手の良いモデルと言えます。 値段もこなれていることもあり、一足くらい手元にあっても良いのではないでしょうか。 |
モデル名 |
Adidas Country アディダス カントリー(White/Black) 2000年復刻版(?) |
アウトソール |
安定したグリップ性を誇るヘリンボーンパターンを採用。 ヒールまで巻きあげることで、クロスカントリーに必要なトラクションを完備。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.を使用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1970年代前半に当時ヨーロッパで流行ったクロスカントリー用のシューズとして発売。 以後、生産地やフォルムを変えながら現在まで生産され続けるロングセラーモデルです。 当時として斬新だったのはどんな道でも走るクロスカントリーの特性を吟味し、備えられた特性。 悪路でもグリップを失いにくい巻き上げ式アウトソールや世界初だったと言われている二層式ミッドソールなど革新的なテクノロジーが詰め込まれました。 エポックメイキング的なモデルでありつつも、一般市場にて更に有名にさせたのは1984年に公開された映画「ビバリーヒルズ・コップ」内でエディー・マーフィーが着用をしたためだと言われています。 ヴィンテージ市場では未だに高値安定で推移しており、年式でフォルムが違うのもマニア泣かせなところ。 個人的にはストレートフォルムのパンツに合わせるのには丁度良いシューズだと思います。 もちろん基礎設計が古いので、取り立てて履き心地が良いとかそういうのは無いのですが、アーチ部分がしっかりとサポートしてくれる形状になっているのでローテクながらも意外と疲れにくい気がしています。 逆に言えば偏平足気味の方にはきついモデルかもしれません。 シューレースに関しては地味に感じていたので、スッキリしながらも存在感のあるものに変更。 一般流通しているシューレースがもう少しスタイリッシュなら、もっと魅力が引き立つのにな、と思います。 近年市場では存在感があまり感じられないモデルになりつつありますが、どんな方にも普遍的な魅力を感じとってもらいやすいモデルと言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
Reebok Answer 5 DMX リーボック アンサー 5 DMX(White/Flash Red/Metallic Silver) 2002年発売 |
アウトソール | 同心円状パターンとフレックスグルーブを組み合わせた独自のパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するC.M.E.V.A.を採用。 ミッドソールに柔らかなクッション性を発揮するDMX I-Padを挿入することで、ダイレクトにクッション感を体感可能。 また、アウトソール中足部から伸びるTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 屈曲を前提に入れられた縫い目により、足がスムーズに曲がるように設計。 またヒールにストラップを採用することで、踵周りのホールド感も調節が可能なように仕上げています。 |
システム |
C.M.E.V.A. DMX I-Pad TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2001-02シーズンに発売。 前年度NBAファイナルまで到達した実績を引っ提げ、市場も大きな期待感を持ってデビュー。 個人としては二年連続、得点王、スティール王に輝いたものの、プレーオフでは一回戦で敗退。 個人成績と結果が伴わない苦難がここからスタートします。 このカラーリングはオールスターゲーム用に用意され、地元フィラデルフィアで開催されたオールスターゲームではジュリアス・アービングが付けていた背番号「6」で出場。 話題性には事欠かないモデルだったと言えます。 個人的にシューズとしての完成度を考えるなら、かなり高い部類に入るのではないかと思います。 クッション性、剛性の高いアッパー、なかなか調節が出来ずに上手くいかないヒール周りのフィッティングも変えられる、とあってシューズとしてのバランス感は十分。 あえて問題点を挙げるならホールド感でしょう。 元々アイバーソン自身がホールド感が強い物を好んでおらず、歴代モデルを見渡しても若干緩めなモデルが多数。 ですが、このモデルに関してはアイバーソン用のPEでシューホールを一つ追加したほど。 そういった意味で、やっぱり緩めだったってことですね。 その点以外は、現代でも十分に通用するハイスペックなモデルだと思います。 |
モデル名 |
Air Jordan 1 Retro エア ジョーダン 1 レトロ(Black/Varsity Red) 2009年復刻(DMP) |
アウトソール |
フォアにはドレッドパターンと同心円状パターンを組み合わせたものを。 リアには放射線状に伸びたストレートパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには封入型Die-Cut E.V.Aを採用。 小容量のエアをヒールに搭載。 |
アッパー |
アッパーには天然皮革とシンセティックのコンビを採用。 ナイロンタンが必要な通気性を確保。 ブーティーな形状から、ホールド感が高いのが特徴と言えます。 |
システム |
E.V.A. Encap Air |
歴史背景 個人的感想 |
発売当初、マイケル・ジョーダン自身がユニフォームとのカラー統一のルールからNBAで使用禁止にされたことで有名な黒赤。 何よりもその禁止されたことを逆手に取ったマーケティングが市場にインパクトを残したとされてます。 ベーシックなカラーリングがメインだったシューズ業界において、「悪魔のカラーリングみたいだね」と言わしめた鮮烈な色調が市場に一石を投じたことは事実。 シカゴ・ブルズとマイケル・ジョーダン自身が活躍することで、この黒赤イコール素晴らしいカラーリング、という方程式を作り上げたことが個人的にはこのシューズの一番の功績ではないかと考えてます。 過去二度復刻されている黒赤の中で2011年現在、最新の復刻版がこちら。 今までの復刻と一番の違いと言えば、ヒールにジャンプマンがいることと、蛇腹状のナイロンタンに初めから傾斜が付けられていて、履きやすく改良されている、という点でしょうか。 オリジナルを知る人たちにとっては面白くも何ともない復刻だとは思いますが、AJ1が身近にある、ということだけはある意味ありがたいことなのかもしれません。 |
モデル名 |
Nike Big Nike Hi ナイキ ビッグ ナイキ ハイ(Black/White) 2009年復刻 |
アウトソール |
フォアにはドレッドパターンと同心円状パターンを組み合わせたものを。 リアには放射線状に伸びたストレートパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには封入型Die-Cut E.V.A.を採用。 |
アッパー |
アッパーには天然皮革とシンセティックのコンビを採用。 ナイロンタンが必要な通気性を確保。 ブーティーな形状から、ホールド感が高いのが特徴と言えます。 |
システム | Die-Cut E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1986年に発売。 カレッジバスケットボールなどに使用されるチームモデルとしてのデビュー。 元々はAJ1にフォルムが似ていることから徐々に注目が集まり、90年代のヴィンテージブームの際は、チームコンベンション、ダイナスティ、エアフォース1と並びプレミアシューズとしての地位を確立。 ヒールに君臨する縦ナイキがプレミアの象徴でした。 90年代ではデッドストックで見つけることは正直なかなか難しかったですし、見つけたとしてもそれなりの高額。 価格が安いものはサイズが極端に大きかったり、程度が悪いものばかりでした。 そんな背景がありつつも、約20年の時を経て復刻。 正直、ダンクなどに比べると二番手・三番手の位置づけ故、市場にもいまいちインパクトを与えきれない復刻でした。 もちろんこういった復刻物が飽和していたというのもありますが、あまりベーシックなカラーリングではなく、奇抜なカラーリングばかりが発売された点も原因だったように思えます。 その中でもベーシックなカラーがこちら。 当時を偲ぶには丁度良いのではないかと。 履き心地はお世辞にも良いとは思えませんし、オリジナルを知る人から言わせればレザー等々のクオリティーも低い事でしょう。 だからこそベーシックなヴィンテージを思わせるカラーリングが多く出なかったことが残念でありません。 個人的には1万円程度でiD化されれば、十分面白かったのではないかな?と思います。 ダンクやAF1じゃ面白くない、という諸兄にはお勧めの一品です。 |
モデル名 |
Air Jordan 15 Retro エア ジョーダン 15 レトロ(Black/Varsity Red) 2007年復刻 |
アウトソール | アウトソールはグリップ性の高いヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 ミッドソール全体には接地感が高く、豊かなクッション性を発揮するズームエアを前後に分割して搭載。 また中足部にTPUシャンクプレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性の高いフルグレインレザーとケブラー素材を配給した伸縮性の高いウーブン素材を採用。 サポート性を高めるために大振りのTPRヒールカウンターを装備することでスッポリと踵を固定。 |
システム |
Phylon Heel Zoom Air Forefoot Zoom Air TPU Shak Plate TPR Heel Counter |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1999-2000シーズンに発売。 主を無くしたAir JordanはJordanブランドの契約選手に引きつがれ、様々なPEを生み出しました。 デザインソースとしては超高速戦闘機X-15をモチーフに開発。 流体力学を根本に設計されたデザインはあくまでもマイケル・ジョーダンが使用することを前提に開発されたと言われています。 アウトソールからヒールに入れられた数字は、ジョーダン自身の誕生日と優勝回数、背番号、モデルのナンバーを表示。 AJ3から続く、ティンカー・ハットフィールドのデザインがこのモデルで一旦打ち切られます。 このモデルの特筆すべき点はやはりアッパーに使用されたウーブン素材。 ハラチフィット以降の新しい試みとして採用されたこのテクノロジーをバスケットボールシューズに生かそうとした点は斬新だったと思います。 シューズとしては硬めのクッショニングに対してホールド感の高いヒールカウンターと柔らかめのアッパーという組み合わせ。 個人的には同じようなアッパーソールバランスとしてAJ11になんとなく近いように感じます。 もちろん素材等々は違いますが、柔らかめのアッパーをトウ周りとサイドにかけて天然皮革で補強している感じなんかは延長線上にあるのでは、と。 そういった点を踏まえ、着用者の好みがかなり別れたのもこのモデルの特性の一つだったように思います。 ただ残念な点はPEが非常に多かったにもかかわらず、マイケル・ジョーダン自身の引退時期の合間ということもあり発売されたカラバリが非常に少なかったということ。 またレトロ化したものの、そこまで盛り上がらなかったことでしょうか。 前のめりな開発をされたアッパーだけに、もう少し位置づけが良くてもいいのではないか?と個人的には思うモデルです。 |
モデル名 |
FILA VB-95 FB フィラ VB-95 FB(Black/White/Red) 2003年 |
アウトソール | アウトソールには変形式ヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するポリウレタン素材を全体に使用。 ヒールには衝撃吸収システムである2Aシステムを挿入。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなフィラバック(人工皮革)を使用。 フィット感を高めるため、インナーのパフを厚めに取っており包まれるようなフィット感を体感可能。 またスピードシューレースシステムにて、脱ぎ履きを楽にしています。 |
システム |
P.U. 2A System |
歴史背景 個人的感想 |
1994年のNBAドラフトにて3位でデトロイト・ピストンズに指名され、その年の新人王を当時のダラス・マーヴェリックスに所属していたジェイソン・キッドと分け合った、グラント・ヒルのシグニチャーモデルです。 復刻版であるということとグラント・ヒル自身がFILAとの契約を解消しているためシューズ名を変更しての復刻。 シューレースとタンの素材が変更されたところ以外は、ほぼオリジナルと変わらないディティール。 NBA1994-95シーズン当初は他のシューズ(スポイラーなど)を履いていたのですが、シーズン途中からこのモデルを着用。 グラント・ヒル自身はギャング的なブラックカルチャーとは無縁の一家スポーツプロの家系で育った、俗に言うボンボンだったわけなのですが、 FILAそのものの持つヴィヴィットなカラーリングのアパレルが元々ブラックカルチャーに受け入れられていたということもあり、彼の成功と共にブラックカルチャーを中心として大ブレイク。 AJ5以来の傷害(殺人)事件に発展するほどの人気ぶりに発展し、同時進行で日本でもAJシリーズに次ぐアイコンモデルとして一気に受け入れられた歴史を持ちます。 国内でのデリバリーはLOWカットも含め、当時5色展開(だったはず・・・) その他、USAにて地域限定的なものも含めると、未見カラーなどもあり正確な数字は出しにくいモデルだったりします。 (一応、覚えてる&確認しているものだけでMidのみで5色あった) 以降、当時のNikeバブルとあいまって、FILAのバスケットシーンは一気に加速。 NBA選手の着用率も軒並み上がり、特にグラント・ヒルシリーズは3まで超人気モデルとしてストリートで絶大な支持を受けることになったのでした。 シューズとしては柔らかめのソールにしなやかなアッパーという90年代の黄金比的な作り方をされたモデル故、まずまずといった感じです。 今のレベルと比べると平凡と言わざるをえませんが、実戦で使えないレベルにないことはない、という感覚。 ファッションとして捉えるとフォルムが綺麗であると言うこともあって、外しとしても使いやすいですし、太めのデニムなんかに合わせるには丁度良いと思います。 Nikeバブルの背景上、正当な評価はされていませんが、なんにせよFilaの生んだ名品の一つだと言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
Converse Jack Purcell Fakesnake コンバース ジャック パーセル フェイクスネーク(Natural) 2006年復刻 |
アウトソール | 非常にフラットなスラブソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはアッパーとソールをフォクシングテープという加硫ゴムで撒き、超高熱高圧で圧着させるバルガナイズド製法を採用。 インソールにはミッドソールの厚さに合わせたポリウレタン素材のカップインソールを挿入。 |
アッパー |
アッパーには通気性の良いキャンバス素材を使用。 トウ周りの補強用のラバー2重にを採用。 |
システム |
Vulcanized Sole P.U. Insole |
歴史背景 個人的感想 |
2005年に構造が70年ぶりに変更され様々な部位がリニューアルされたジャックパーセルです。 大きく変えられた変更点は3つ。 トウ周りがヴィンテージモデルのように反ったような形状になるトウスプリング加工。 ミッドソール内部がカップインソールに変更。 また、ラストがオールスターと共用になったこと。 一番大きな恩恵ははカップインソールに変更されたことでしょう。 これにより片足約70g程軽量化に成功し、格段に履き心地が向上。 ラストがオールスターと共用された点は一般的には履きやすくなったことを意味しているとは思いますが、個人的にはジャックパーセルらしいフォルムが損なわれた点を考えるとマイナスだったのではないかと。 履き心地に関して言えば、従来のジャックパーセルに比べ、前述したとおり軽量かつ履き心地が格段に向上したことで履けるモデルにはなったと思います。 従来のモデルだと3時間も経てば足が痛くなり始めていたのですが、半日くらいは持ちますので。 ただし、履き心地に関してもジャックパーセルらしさが無くなってしまったことは事実。 この辺りの判断は善し悪しが二律背反で伴いますので好み問題でしょうね。 世界中見渡しても日本ほどジャックパーセルの種類がある国は無いので、その恩恵を受けていられるうちに楽しんでもらえたらな、と思っています。 *歴史等々の記述はこちら |
モデル名 |
Adidas T-MAC 3 アディダス ティーマック 3 (Black/C.Royal) 2003年発売 |
アウトソール | アウトソールにはノンマーキングラバーソールにT-MACのハチャメチャな動きに対応するべく開発された、変形型ドレッドパターンとストレートパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇る、C.M.E.V.Aを全体に使用。 ヒールにはクッション性の高い衝撃吸収素材、adiPRENEを。 フォアフットには推進力・クッション性を兼ね備えたadiPRENE+を搭載。 アウトソールからアッパーにかけて伸びたTorsion Systemが足の過度な捻じれを防止。 インソールには復元性が高くクッション性の良い特殊なものを採用。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーと足当たりのよいシンセティックのコンビを使用。 インナーブーツを搭載することで高いフィット感と足馴染みの良さを確保。 内側を立て目のTPUパーツの一種が無数に走ることで、デザイン性を高めながらも、屈曲性と剛性をアップ。 また、無数の通気口をあけることで、通気性向上にも一役買っております。 |
システム |
C.M.E.V.A. adiPRENE adiPRENE+ Torsion System |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2003-04シーズン、オーランド・マジックに所属したT-MACことトレーシー・マグレディーのシグネチャーモデルです。 当時アディダスの看板選手として期待を一身に背負い、スマッシュヒットしたT-MAC 2の後継モデルとして大きな期待を寄せられ開発。 NBA2002-03シーズンに得点王に輝いた実績を引っ提げていたこともあり、このモデルに対しての問い合わせの異常な多さから発売日を予定より前倒ししてリリース。 混乱の鎮静化にあたりました。 アメリカ発売は2003年11月1日(国内は2004年1月リリース) NBA2003-04シーズンも二年連続得点王に輝いたこともあり、T-MACシリーズの中で一番有名なモデルと言われています。 個人的には前述した通りのリリースで入手したほど、期待の一品でした。 1や2ほどの沈み込む感覚はやや減ったものの、クッション性は高く、様々な要素を含め総合的に判断し、未だにこれを超えるアディダスのモデルには出会えていません。 ただし、シューズとしてのバランスという観点から見ると、日本人の足形には合わないと思います。 幅が狭く、甲が低い典型的なシグネチャーモデルですので、その辺は厳しいな、と。 オリジナルのジョーダンシリーズが日本人の足形にことごとく合わなかったように、減点部分を差し引いても高揚するフォルムの華麗さが魅力的な一品です。 |
モデル名 |
AND1 2 Chi Mid アンドワン ツーチ ミッド(V.Red/Royal) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入。 インソールには復元性が高く、抗菌作用もあるゲームインソールを完備。 TPUシャンクプレートを内蔵することで、過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシンセティックパテントを使用。 非常に縫い目が少ないアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減。 また、メッシュタンが必要な通気性を確保。 フルワープドデザインがスッキリ感と足を包み込む感覚を両立してくれます。 |
システム |
Duraspring Air Bag Spring Geometry TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
デトロイト・ピストンズ所属のベン・ウォーレスがNBA2003-04オールスターで着用したカラーです。 シーズンを通してChosen1 03'を履いていたことで有名だったベン・ウォーレスですが、オールスターだけはメーカー側の思惑通りに着用をしておりました。 シューズとしてはAND1を代表するモデルであるTai Chiをいかにアップデートするか?というコンセプトで開発。 結果、陰陽のマークをアッパーに落とし込み、Tai Chiらしさを残しつつも機能性を上手く上乗せすることに成功。 機能面としては従来のTai Chiにくらべカットが低く、クッション性が増大したにもかかわらず接地感が損なわれることがなかったため、ガード系プレイヤーに絶大な人気を誇りました。 個人的にはAND1の2000年代前半における、軽量かつ必要な部分を少しずつ足していった「ガード系モデルの一つの答え」的なシューズだと思います。 もっと言うなら、仮に自分がAND1でエンジニアを務めるのであれば、これを開発ベースに様々な機能を足し引きするだろうな、というモデル。 そういった意味で正直、強烈な個性と言う物はアッパーデザイン以外からはそんなに感じません。 特別な何かがあるわけじゃないけど、何となく丁度いい、そんな感覚。 問題点があるとすれば、通気性に関してですが、これはAND1のデフォルト。 正直期待しちゃいけません。 良い方向に解釈すれば、完成度が高いモデル。 悪い方向に解釈すれば、非常に面白みのないモデル、と言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
Air Jordan 13 エア ジョーダン 13(White/True Red/Black) 1998年発売 |
アウトソール |
アウトソールはフレックスグルーブを入れ込んだグリップ性の良いヘリンボーンパターンを採用。 土踏まず部分をくり抜くことで、軽量化を図っております。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 ミッドソール全体には接地感が高く、豊かなクッション性を発揮するズームエアを前後に分割して搭載。 またミッドソールとアウトソールの間にカーボンファイバープレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性の高いフルグレインレザーを採用。 履き口部分である、内足部と外足部の高さを変えることで内転を抑え、捻挫をしにくい構造となっております。 |
システム |
Phylon Heel Zoom Air Forefoot Zoom Air Carbon Fiber Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは二年連続NBAファイナル制覇を成し遂げ、ラストダンスと銘打たれ開幕したNBA1997-98シーズンに発売。 シーズン途中は例年以上にマークに遭いながらも、2年連続NBAファイナルではユタ・ジャズを相手に3連覇を達成。 その後、2度目の引退を発表します。 デザインソースとしてジョーダンのニックネームでもある黒豹をモチーフに開発されたこともあり、丸みのあるデザインながら攻撃的なフォルムが特徴的な一品です。 国内ではナイキバブル末期に登場をしたということもあり、正当な評価をほとんど得ることがなく、値崩れ。 国内定価が当時22000円という超強気の価格設定だったのも大きな原因かと思われます。 実際に全盛期とも言える2度目の三連覇の際に、最後に履いていたのはAJ14だったということもあり、ストーリー的にも何となく埋もれがちなのもこのシューズの特徴。 このモデルもUSAの方が非常に高い評価を得ていると思われます。 シューズとしてはAJ12以降、NikeからJordanブランドとして独立をしたということもあり、従来のような前後何作かの流れとかではなく、作品として独立をしているような感覚です。 とはいえ、個人的な印象でいえばAJ3とAJ11 Lowを足してミッドカットにし、ズームエアで味付けしたような感じがしてます。 問題点を挙げるとすれば、ミッドソールの素材から時間がたてばたつほど色が周りに出てしまい、色移りをしてしまう点。 毎回、復刻の度に改善されてないかな?という議論が出ていますが、現在も改善傾向にありません。 また、ソールがかなり薄いため、人によってはクッション性に物足りなさを感じるかもしれませんね。 前作AJ12の屈曲が悪かったということもあり、アッパーとソールはかなり屈曲性を重視していることが伺える形状。 カットが若干高いためホールド感も非常に良いですし、シューズとしてのバランスは適度に取れていると思います。 個人的にはこの適度なボリューム感が非常に使い回しやすいモデルなので、もう少しエグいカラーリングの復刻等々を期待したいですね。 |
モデル名 |
Reebok Pump Omni Light JPE リーボック ポンプ オムニ ライト JPE(Mahogany/Navy/T.Orange) 2003年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いドレッドパターンと母子球に力が入りやすい構造のミックスパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには柔らかなクッション性を供給するP.U.ミッドソールと従来のE.V.A.フォームにくらべ約23%の衝撃吸収率がアップするHEXALITEをヒールに搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革としなやかなシンセテック素材のコンビを採用。 TPUサポートパーツとタンに搭載されたマニュアル・ポンプシステムが自分好みのフィット感を長時間維持し、足との一体感をもたらしてくれます。 |
システム |
P.U. HEXALITE Manual Pump |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1991年のOmni Zoneというモデル。 当時ボストン・セルティックスに所属したディー・ブラウン選手がスラムダンクコンテストの試技の度にポンピングしたことで一躍有名に。 この時期から世界的ブームになりつつあった3 on 3を主体としたストリートバスケ系のモデルにも多大な影響を及ぼしたことで歴史的功績が高いことも特徴の一つ。 このモデルはRDST(Reebok Design Studio Tokyo)で企画されたJPE(Japan Premier Edition)モデルになります。 RDSTとは当時代官山に日本のカルチャーやライフスタイルを分析し、プロダクトに反映させるべく作られたリーボックの特殊事務所です。 そこで様々な試みがなされ生み出されたのがRDSTプロダクト。 そのRDSTプロダクトの中から特にマテリアル等々にこだわり、限定展開されたのがJPEとなります。 JPEに関しては、リーボック社が認めた店舗のみで販売されることを許され、通常の販売サイクルではなく、リーボック社が在庫を持ち、5年から10年のサイクルでJPEコレクションを継続して売っていく、という理想的な企画でした。 ですが、コレクションがスタートして1年そこそこで破綻。 即、アウトレットに大量に流れる、という非常に残念な結果に終わりました。 で、シューズとしての内容についてですが、このモデルに関してはアウトドアブーツをモチーフにリデザインされたと言われ、シューレースホールが金属製のDリングとホック式に変更されています。 また、レザーも通常スニーカーで使われないようなリッチな物が使用されており、2011年現在、見返しても未だに色褪せない出来栄えとなっております。 難点があるとすれば、ホック式になったことでシューレースが解けやすいこと。 レザーが厚過ぎて蒸れること。 それ以外については概ね満足な出来です。 今となってはマニアックなモデル、という位置づけだとは思いますが、可能であれば探されて履いていただきたいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Nike Air 2 Strong Hi ナイキ エア 2 ストロング ハイ(White/Black) 2002年復刻 |
アウトソール | アウトソールには変形式同心円状パターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るマルチチャンバーエアを搭載。 リアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーを採用。 メッシュタンが必要な通気性を確保。 アンチインヴァージョンストラップシステムが足首の保護と確実なホールド感を提供。 |
システム |
P.U. Forefoot Air Multi Chamber Air Anti Inversion Strap |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは人気の高かったAir Storongの続編モデルとして1995年FALLにデビュー。 特定選手のモデルでは無いのですが、アイコンとしてデビット・ロビンソンを採用。 ストラップがついていたこともあって、フォワード・センター系のプレイヤーに愛されたモデルと言えます。 また、NCAAのチームモデルとしても提供されていたため、無数のPEが存在することも特徴的。 その辺りがツボなマニアの方にはたまらないモデルの一つです。 ナイキバブルの象徴ともいえるAir Max 95'と同期ではありますが、極端にプレミア化したということも無く、むしろプレイヤーの実用で玉数が少なくなったモデルだと言えると思います。 あまり街で見なかったですしね。 履くときに問題になるのが、ストラップ。 伸縮系の素材を使っているのでストラップが届かないなどといったことはないのですが、かなり締めあげる感じになりますので街履きには不向きだと思います。 逆を言えばプレイで使う人には良いのではないでしょうか。 履き心地的には硬くも無く、極端に柔らかくも無い、という感覚ですね。 マルチチャンバーエアの割にはヒールが沈む感覚になりませんので、ミッドソールが少し堅めにチューニングされてる証拠でしょう。 少々マニアックなチームモデルではありますが、90年代を掘り下げたい方には面白いモデルだと思います。 |
モデル名 |
Air Jordan 12 Retro エア ジョーダン 12 レトロ(Black/Varsity Red) 2003年復刻 |
アウトソール |
アウトソールはグリップ性の良いヘリンボーンパターンを採用。 土踏まず部分をくり抜くことで、軽量化を図っております。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 ミッドソール全体には接地感が高く、豊かなクッション性を発揮するフルレングスズームエアを搭載。 またミッドソールとアウトソールの間にカーボンファイバープレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性の高いフルグレインレザーを採用。 サイド部分にレザーを二重に張り合わせることで、横への激しい動きに対応。 シューレースホールトップ部分を金属パーツにすることでシューレースの固定と確実なホールド感を提供してくれます。 |
システム |
Phylon Full Length Zoom Air Carbon Fiber Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1996-97シーズンに発売。 電撃復帰をした翌年にドラマティックなNBAファイナル制覇を成し遂げ、多大なる期待値を持って市場に登場。 ジョーダン個人としても復帰後二年連続、通算9度目の得点王を獲得するなど絶好調の活躍を見せ、NBAファイナルではユタ・ジャズの前に苦しめられつつも2連覇を達成。 USAでは2連覇目のシューズと言うことで非常に高い評価を得ています。 このカラーリングはプレイオフにて着用されました。 国内では1996年シーズンオフ期に横浜で行われたエキシビジョンマッチに親友であるチャールズ・バークレーと共に来日。 その際に一足早く公開されたのが、このAJ12。 スニーカーバブル後半に差し掛かっていたため、その余波にてファーストカラーはかなりの売り上げを計上。 ですが、セレクト系のみならず量販店も国内外問わず引っ張ってきていたことで流通量が非常に多かったことや、徐々にハイテクブームが終息に向かい、それに煽られる形で最終的には叩き売りの憂き目にあいました。 それゆえ、国内では海外に比べいまいち評価が高くないのが特徴的なモデルです。 シューズとしては、アッパーとソールの剛性が非常に高く、一方でジョーダンの望む素足感覚を重視した薄めのソールに衝撃吸収性の高いフルレングスズーム、というAJ9からの流れとAJ11で試した部分を改良し作り上げたような感じです。 良くまとまってはいるのですが、問題点を挙げると、AJ11からいきなり反転してここまで悪くなるのか?と言いたくなるほど通気性の悪さ。 メッシュタンや通気口が一切ないので、ひたすら蒸れます。 また、ソールの剛性が高すぎて屈曲が非常に悪い、と言うこと。 その分、アッパー全体に屈曲を前提とした縫い目を入れているのですが、正直曲がりません。 そのほかにはサイズを間違えるとシューレーストップの金具が当たって痛くなります。 ですので、お買い上げの際には十分に試着されてください。 個人的には前述したとおり、非常によくまとまっていてスタイリッシュなモデルだと思っています。 実際、今時のスペックのモデルと比較をしてもなんら遜色も無いですし、幅もゆったり目で履きやすいですしね。 一言でいえば、実用的なモデルと言えるでしょう。 希望を上げれば、国内ではオリジナルへの評価が低いため、もっと素材&カラーリングを変えて発売をしてほしい一品だったりします。 |
モデル名 |
AND1 Quest Mid アンドワン クエスト ミッド(Forest/Gold/Forest) 2003年発売 |
アウトソール | アウトソールにはフレックスグルーブを入れ込んだグリップ性の高いドレットパターンと安定性を高めるスプリングジオメトリーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 ヒールには高い衝撃吸収性を誇るエアバッグを挿入。 インソールには衝撃吸収性が非常に高いボロン内蔵インソールを完備。 TPUシャンクプレートを中足部からヒールにかけて伸ばすことで、適度な反発性の確保と過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシンセティックパテントを使用。 非常に縫い目が少ないアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減。 また、メッシュタンが必要な通気性を確保。 フルワープドデザインがスッキリ感と足を包み込む感覚を両立してくれます。 |
システム |
Poron Insole Duraspring Air Bag Spring Geometry TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
当時シアトル・スーパソニックス所属のデズモンド・メイスンがNBA2002-03スラムダンクコンテストで着用したカラーです。 切り返しが前後ということもあり、ヨーロッパ圏限定カラーやPEまで含めると把握しきれないほど多色展開。 機能性と剛性がしっかりしていたこともあり、ポジション問わず様々なプレイヤーに使用されました。 一番フォーカスをされたのが、このオールスター限定カラー。 全3色展開。 当時、国内で各色300足限定の触れ込みでデビュー。 どれもパテントをメインに使用したAND1らしいカラーリングだったため、好き嫌いは別れましたが、物としての動きは非常に速かったように記憶しております。 カラーリングばかりに目が行きがちですが、前述したとおり特筆すべきは機能性と剛性のバランスの良さ。 ヒール周りはしっかりとホールドされるものの、中足部からトウにかけて縫い目がほぼないため踏みこみが非常にしやすい設計。 TPUシャンクプレートの気持ちの良い反発性とサポート性を存分に感じられる点もこのモデルらしいところ。 欠点をあげるとすれば、脚力の無い方には硬いまたは重く感じられるだろう作り。 そして、メッシュタンにシューレースを通すフック部分が無いため、甘めにシューレースを結んでいるとタンが少しずつ下がってきてしまう点。(この点に関しては自分で細工して下がらないようにしたかったくらい) 個人的には、そういった減点部分を考慮してもトータルで考えればAND1史上ナンバーワンのモデルです。 基礎設計に関して言えば、このモデルを超える物なんて現在ならいくらでもありますが、機能性を含めたインパクトを超えるシューズを未だに探して、この仕事をしてると言っても過言ではないかもしれません。 超少量で別注をかけれるなら、このカラーリングを超えるエグさでやってみたいなと思うモデルです。 |
モデル名 |
Adidas T-MAC 2 アディダス ティーマック 2(Black/C.Royal) 2002年発売 |
アウトソール | アウトソールにはノンマーキングラバーソールにT-MACのハチャメチャな動きに対応するべく開発された、変形型ドレッドパターンとストレートパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇る、C.M.E.V.Aを全体に使用。 ヒールにはクッション性の高い衝撃吸収素材、adiPRENEを。 フォアフットには推進力・クッション性を兼ね備えたadiPRENE+を搭載。 アウトソールからヒールにかけて伸びたTorsion Systemが足の過度な捻じれを防止。 インソールには復元性が高くクッション性の良い特殊なものを採用。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで足当たりのよいシンセティック素材を使用。 トウ部分に通気口を開けることで通気性を確保。 インナーブーツを搭載することで高いフィット感と足馴染みの良さを提供してくれます。 トウ周りの補強としてシェルトウを変形させたパーツを採用。 ファーストモデルに比べ屈折性が高いように改良されています。 |
システム |
C.M.E.V.A. adiPRENE adiPRENE+ Torsion System |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2002-03シーズン、オーランド・マジックに所属したT-MACことトレーシー・マグレディーのシグネチャーモデルです。 前年度最も成長した選手に贈られる賞であるMIP(Most Improved Player)を受賞し、選手として大きな波に乗りかけていたこともあり、当時アディダスのガード系プレイヤーの看板選手として一気にブレイクさせるべく開発されたのがこのモデル。 結果、初の得点王を受賞するなどバスケットボール市場に大きなインパクトを残し、シグネチャーにしては値段も低価格だったこともあり、スマッシュヒットを記録。 年間を通して他のブランドと比較しても一番売れたシグネチャーモデルだったそうです。 ちなみにトレーシー・マグレディー自身もこの年にアディダスとの生涯契約を結んでいます。 個人的に初T-MACはこのモデルです。 国内発売が2からだったので、興味本位で国内発売後、早い段階で購入したのですが、もう一気にハマっちゃいました。 接地感が高いのに、妙に沈み込む感覚が何よりも新鮮だったのを覚えています。 1から3までは一連の進化の過程だと思うのですが、日本人が履きやすいのはこの2かもしれません。 1ほどトウ周りが狭くなく、3ほど幅が細くないモデルですので。 ただ、甲周りはやはり低いですね。 クッション性に関しては1から3の中では一番これが柔らかいと思います。 黒青のカラーリングが足元を締めてくれるので、とにかくコーディネートしやすいモデルでもあります。 |
モデル名 |
Adidas T-MAC 1 アディダス ティーマック 1(R.White/Royal/Black) 2001年発売 |
アウトソール | アウトソールにはノンマーキングラバーソールにT-MACのハチャメチャな動きに対応するべく開発された、変形型ドレッドパターンとストレートパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇る、C.M.E.V.Aを全体に使用。 ヒールにはクッション性の高い衝撃吸収素材、adiPRENEを。 フォアフットには推進力・クッション性を兼ね備えたadiPRENE+を搭載。 中足部に埋め込まれたTorsion Systemが足の過度な捻じれを防止。 インソールには復元性が高くクッション性の良い特殊なものを採用。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで足当たりのよいシンセティック素材を使用。 トウ周りの補強としてシェルトウを変形させたパーツを採用。 |
システム |
C.M.E.V.A. adiPRENE adiPRENE+ Torsion System |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2001-02シーズン、オーランド・マジックに所属したT-MACことトレーシー・マグレディーのシグネチャーモデルです。 前年度トロント・ラプターズからオーランド・マジックに移籍し、結果をだしたことでシグネチャーモデルを獲得。 その第一弾です。 その効果もあってか、最も成長した選手に贈られる賞であるMIP(Most Improved Player)を受賞。 オールスターゲームにおいては強烈なワンマン・アリウープを披露し、人気実力ともに推しも推されぬプレイヤーに成長。 国内においても第一弾として発売予定だったものの、規定数に発注が満たなかったためドロップアウト。 とはいえ、海外から多数流入していたので比較的買いやすい環境となっておりました。 アディダスらしいシェルトウをうまく流用したデザインに仕上げており、ハイテクとローテクのマッチングという意味で一つ抜けた存在として語られるモデルでもあります。 インナーブーツが採用されていないので、進化の過程とも言える1から3を比較すると、足入れと甲周りが一番楽なのはこのモデルだと思います。 その分ホールド感は若干甘いかな、と。 クッション的には接地感が高いにもかかわらずプニプニした柔らかい感触を得ることが可能。 NikeのZoom Airとは違う感覚ではありますが、これはこれで非常に病みつきになりやすい感覚だと思いますね。 システム的にもSS2Gとかに通じる部分がかなりあるので、初めての人にもとっつきやすいモデルではないでしょうか。 |
モデル名 |
Air Jordan 11 Hi エア ジョーダン 11 ハイ(Black/True Red/White) 1996年発売 |
アウトソール | 独特の緩いドレッドパターンとヘリンボーンパターンをミックスした独自のアウトソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 ミッドソール全体に柔らかな履き心地を提供するフルレングスエアを搭載。 またミッドソールとアウトソールの間にカーボンファイバープレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには抜群の通気性を誇るキャンバス素材と剛性の高い天然皮革エナメルのコンビを採用。 クイックシューレースシステムが脱着を容易にしながら、確実なホールド感を提供。 キャンバス素材によって足が痛まないようにライナーには非常に柔らかい素材が使用されており、アキレス腱部分にはストレッチ素材を使用することで可動領域の確保と踵の靴擦れを防止しています。 |
システム |
Phylon Full Length Air Carbon Fiber Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1995-96シーズンに発売。 NBA1994-95シーズンに電撃復帰を遂げたジョーダンが、プレイオフの期間中である1995年5月7日に突如新作であるAJ11の白黒を履いてコートに登場。 通常、翌シーズンの2月に行われるオールスターゲームにて新作がお披露目になる、というのが慣例になっていたため、急遽現れた新作に世界中のAJマニアが騒然。 NBAではチーム全体としてシューズのカラー統一の規則があるため、AJ1以来の罰金を払うこととなり、伝説に拍車をかけることとなります。 ただし、罰金を払い続けることは無く、2戦後には黒青を履いて試合に出場。 この時履いた黒青はオリジナルでは発売されなかったため、これもまた一つの伝説に昇華。 当時の背番号が45番だったことから、ジョーダン用に作成されたPEではヒール部分の数字が45の刺繍となっていました。 このモデルはNBA1995-96プレイオフの前半戦にてジョーダンが着用したカラーリングになります。 日本ではAir Max 95'が引き金となったナイキバブルが真っ盛りのころに発売されたこともあり、一瞬でプレミア化。 「世界中から日本に集まっていた」と言われたほど流通したものの、どうしようもないほどの争奪戦が繰り広げられ、かなりの高額で取引されていました。 個人的には成長期が一段落し足のサイズが固まったため、当時一番履いたジョーダンと言えます。 とにかく履きまくったため、写真の通りかなり色褪せてしまってますが、ご勘弁ください。 ジョーダンの中でも1、2を争う人気っぷりだとは思いますが、冷静に考えますとちょっと不満が残るモデルだったりします。 一番の原因はアッパーとソールのバランスでしょう。 ジャスト目に履いていても、ソールが少し重いな、と感じてしまう点がかなりの減点材料ですね。 言いかえれば、ソールに重心があるため、振り子の原理で走りやすい、とも言えます。 後はアッパーがキャンバスであるため、どうしても耐久性が低いということでしょうか。 その分、今までのジョーダンシリーズでは考えられなかったほど通気性はしっかりと確保されています。 こういった良くも取れれば悪くも取れる、という意味で賛否両論があるのもこのモデルの特徴と言えるのではないでしょうか。 何とも表現しづらい部分ではありますけどね。 とはいえ、AJ9から続く一連の流れの中で、一つの結論を出したモデルだとは思います。 これを履いていると、スペックうんぬんよりも、履いてること自体に満足してしまう、魅力的な困ったモデルです。 |
モデル名 |
Adidas Forum Hi アディダス フォーラム ハイ(Black/White) 2006年復刻版(?) |
アウトソール | トレフォイルをドッド型に落とし込んだ安定性の高いオクトパスパターンとストレートパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 内側の一部を削り取ることで軽量化を促進。 そのため耐久性に問題が出ないよう、ミッドソールをナイロン素材で包むことで衝撃を分散し、反発性、耐久性を向上させるデリンジャーウェブシステムを採用。 |
アッパー |
アッパーにはエナメル素材を採用。 TPUヒールカップが足ブレを防ぎ、ストラップがしっかりと足首をホールドしてくれます。 |
システム |
E.V.A. Dellinger Web |
歴史背景 個人的感想 |
1984年、ロサンゼルス・オリンピックに標準を合わせ開発、および発表された歴史的モデル。 ロサンゼルス・オリンピックの試合会場名をモデル名にした五輪モデルです。 当時、ヨーロッパ圏のアディダス着用選手がこぞって履いたモデルと言われています。 発売当初国内では29000円という破格値で発売。 しかしながら価格の問題上売り上げが伸びず、後期型ではスペックを若干変更し価格を下げて販売したと言われております。 ちなみに復刻版は後期型をモチーフに作成されているようです。 シューズとしては90年代から継続的に復刻。 復刻版の出来や素材感、同じハイカットでも高さが違うなどなど、年代によってかなり差の出るシューズの一つだったりします。 モデルとして、Hi・Mid・Lowと三種に分かれていますが、個人的にはこの斜めがけストラップのHiこそがフォーラムらしさかな?と思っています。 ただし履くのは非常に面倒ですが。 履き心地的には、この時代のソールシステムは非常に硬いので長時間履くのは結構厳しいものがあるかな、と。 同様にフォルムと中足部はややゆったりなのですが、足先の幅が急に細くなる設計になっているので、幅が広い方はサイズ調整が必要かと。 素材感に非常に左右されることの多いモデルではありますが、そこそこ良いレザーでベーシックなカラーリングを定番として売っていても良いように思えます。 また、個人的には見た目はそのままでソールテクノロジーをアップデートしてくれると嬉しいな、と思うモデルです。 |
モデル名 |
Nike Air Max 360 ナイキ エア マックス 360(Varsity Royal/Black/White/Metallic Silver) 2006年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはBRS 1000 カーボンラバー。 お家芸のワッフルパターンをエアのふくらみに合わせ、最適なグリップを発揮するよう戦略的に配置。 |
ミッドソール |
ミッドソールには従来のポリウレタンやE.V.A.素材を全く使うことなく、Airのみで構成された360°Airを全面に搭載。 ペバックスケージにより過度なねじれを防止し、安定感を高め、その上前足部の屈曲性を損なわないような加工が施されております。 インソールには高い弾力性とクッション性を備えたボロン搭載のインソールを使用。 |
アッパー |
アッパーには軽量かつしなやかなシンセティック・リフレクター素材を採用。 アッパー全体にレーザーカット加工を施すことにより、無駄なストレスを足に与えることなく、メッシュタンと共に通気性の高さを実現。 またインナーのダイナミックフィットが高いフィット感を提供してくれています。 |
システム |
360°Air ペバックスケージ レーザーカット加工 |
歴史背景 個人的感想 |
2006年、初代Air Max が1987年に発売されてから約二十年。 Nikeの誇るAir Max 開発チームが念願としたプロダクトが完成した。 それがこのAir Max 360。 3 Decades of Cushioningなどの大々的なキャンペーンもあり、個人的には結構斜めに、また冷静に状況をみておりました。 で、若干遅れて手に入れたのですが、あくまで個人的に言わせていただくと、非常に良いプロダクトです。 ランニングモデルはアッパーが華奢なので、ぶっちゃけて言うとソールにお金を出すようなものです。 これが定価16800~15750円なら言うことないのですが、(販売価格18900円) それをさし置いておいても、かなりテクノロジーの押しが強い、強烈なモデルに仕上がっております。 初めて履いた時、若干いつものサイズより小さいかな?と思ったのですが、どうも最初だけの感覚のようです。 すんなり足になじんでくれます。 また、体重の軽い方にはペバックスケージがかなり固く感じられるかもしれません。 2006年前後のNikeの動向には気分を悪くすることが多かったのですが、このテクノロジーに関しては脱帽です。 こういった視覚に訴えるテクノロジーを生み出して、それをマーケティングに乗せることにかけては相変わらず業界一の力を持ってますね。 ただし、このテクノロジーも2011年現在ではケージ部分を外す最新Airに取って代わっていて、そういう意味では進化段階の途中だったことを露呈してます。 最後にメディアが360°Airに対して意外とまとめていないので、以下、360°Airの簡単な特徴をまとめておきます。 従来の中空成型方式から熟成型方式にAir Bagの膨らませ方を変更することにより、屈曲性を高めるためのフレックスグルーブやその他様々な加工をAir Bag そのものの形状に施すことが可能となった。 ただし、360°Airのみでは安定感がほとんどないため、生産段階からARKEMA社(アルケマ社)の誇るナイロン系エラストマー樹脂で弾性が高く、強力な耐久性を持つ、ペバックスケージにあてはめながら生成を行っていく。 それもまた、熟成型方式の恩恵であると言える。 こういった手順を踏んだのち、実験段階では300マイルと同等の実験走行後、ほとんど衝撃吸収材の収縮及び劣化が見られなかったそうである。 (通常、40~50%まで圧縮されるのが慣例と言われている) また今までで一番最軽量のAir Maxに仕上げることが出来、US9=355g(若干個体差あり)というクッション性と軽量性を併せ持ったシューズに仕上がっている。 |
モデル名 |
Air Jordan 10 Retro CDP エア ジョーダン 10 レトロ カウントダウンパッケージ(Black/Dark Shadow/True Red) 2007年復刻 |
アウトソール | 独特の緩いゼブラパターンにマイケル・ジョーダンの歴史を記述したスペシャルなアウトソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 (カタログ表記上はファイロンになっていますが、オリジナルにおいて加水分解をしているものが大多数ですので憶測ではありますがポリウレタン素材と表記させていただきます) ミッドソール全体に安定かつ柔らかな履き心地を提供するフルレングスエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性が高いデュラバック(高耐久性人工皮革)と天然皮革のコンビを採用。 クイックシューレースシステムが脱着を容易にしながら、確実なホールド感を提供。 また、シューレースホールの間をゴムベルトでつなぐことで高いフィット感をもたらしてくれます。 |
システム |
P.U. Full Length Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1994-95シーズンに発売。 シューズの主であるジョーダンがNBAから引退していることから、発売当初は人気が上がらなかったモデルです。 一時はこの10でジョーダンシリーズ自体が打ち止めか?とささやかれていたほど。 ファーストカラーは長い歴史を彩ったシカゴ・スタジアムでの最後の記念試合ということで行われた「Pippen All-Star Classic」にて一度のみ着用。 AJ10を履く最初で最後の勇姿かと思われていましたが、1995年3月18日「I'm Back」という宣言のもとにNBAに電撃復帰。 主を取り戻したAJ10は都市限定カラーと言う形でPEカラーをゲリラ的に5色展開。 瞬く間にプレミアシューズとなりました。 プレイオフに進んだチームで当初履いていたのがこちらのカラーリング。 ですが、当時は背番号を「45」に変更していたので刺繍は「45」でした。 とはいえ、この刺繍バージョンを復刻してくれた、というだけでマニアにはたまらなかったのではないでしょうか。 進化の過程としてはやはりAJ7からAJ9まで続いたインナーブーツを取っ払った、というのが大きいような気がします。 インナーブーツを無くし、別の形でフィット感を得つつ、汎用性を上昇させた。 これが次のAJ11につながる布石だったのではないかと思われます。 欠点をあげるとすれば、ボリューム感のないアッパーでしょうか。 ショーツスタイルには非常に映えるモデルなのですが、パンツスタイルだとシンプルすぎて目立たないですし、一見何を履いてるかわかりにくい点。 限定カラー以外はいまいち評価されないのは、目立ってなんぼのジョーダンにおいて、若干地味だからかもしれませんね。 個人的にはこのAJ10がジョーダンの中で総合的にフェイバリットモデル。 プレーンで縫い目が少なくストレスが掛かりにくいアッパー。 フルレングスエアの適度なクッション性。 ゆったり目の幅。 などなど、全てにおいて自分の足に合ってる一品です。 日本人らしい足をしている筆者ですので、ジョーダンはちょっと・・・と思われている方にもお勧めが出来るプロダクトと言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
Converse Jack Purcell コンバース ジャック パーセル(Black Canvas) 製造年不明(2001年購入) |
アウトソール | 非常にフラットなスラブソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはアッパーとソールをフォクシングテープという加硫ゴムで撒き、超高熱高圧で圧着させるバルガナイズド製法を採用。 インソールには人が直立している時の姿勢を研究し、内側を高く、外側を柔らかくするポスチャー・ファンデーションシステムを使用。 |
アッパー |
アッパーには通気性の良いキャンバス素材を使用。 トウ周りの補強用のラバー2重にを採用。 |
システム |
Vulcanized Sole Posture Foundation |
歴史背景 個人的感想 |
原点は1930年代に活躍した名テニスプレイヤー、ジャック・パーセル氏のモデルとして発売されたことから。 今で言うシグネチャーモデルの先駆けと言えます。 当時はスポルディング社が製造を手掛けており、最初のジャックパーセルは1935年に発売をしたと言われます。 その後、1950年代半ばに版権がB.F.グットリッチ社に移籍したことで現在の形に近いものが生まれ出します。 それが「オールコートゲーム」というモデル。 1972年にB.F.グットリッチ社のシューズ部門がコンバース社に統合されたことで、現在のデザインに落ち着いたと言われています。 以後様々なカラーバリエーションやスタイルを提供しロングセラーとなったジャックパーセルですが、コンバース社が2001年倒産。 それにより、ジャックパーセルのMade In USAラインが終了。 生産中止後、Made In USAラインを買いあさる状況が続き、枯渇。 今では市場でもかなり貴重な存在となっているようです。 個人的にはオールスターと比べ、トウ周りがボテっとしてボリューム感があるジャックパーセルの方が好みだったりします。 ただ、幅というかトウ周りがジャックパーセルの方が微妙に細いので、使われている素材によって足当たりが結構かわってくるのもジャックパーセルの特徴だと思ってます。 キャンバスは夏場熱い時に重宝しますが、ソールとアッパーのバランスを考えるとレザー素材の方が優秀かな、と。 ジャックパーセルはソールが重いので、それなりに重厚なアッパーの方が履いた時に足についてくると思います。(その辺りは好みもあると思いますが) 現在ではカップインソールにアップデートされて、履き心地も改良されていますので、色違いで2,3足持っているとコーディネートの際に悩まず楽が出来るモデルだと思います。 |
モデル名 |
Air Jordan 9 Retro エア ジョーダン 9 レトロ(Medium Grey/White/Cool Grey) 2002年復刻 |
アウトソール | 独特のフレックスグルーブを入れ込んだブロックパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 中足部にTPUシャンクを埋め込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性が高いデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 インナーに従来のハラチフィットシステムよりも薄いものを採用し、メッシュとの二枚仕立てにすることで通気性を確保。 クイックシューレースシステムが脱着を容易にしながら、確実なホールド感を提供してくれます。 |
システム |
P.U. Encap Heel Air Forefoot Air Huarache Fit System TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1993-94シーズンに発売。 残念ながらシューズの主であるジョーダンはNBAから引退し、オリジナルをコートで履くことは無かった悲運のモデルです。 かわりとして、MLBに挑戦を始めたジョーダンはこのモデルをスパイクとして使用。 当時超限定流通をしたサイン入りのスパイクはウン十万のプレミアが付き、コレクターアイテムとして有名になりました。 オリジナルをジョーダンが履かなかったものの、当時Nike契約選手の中でネクストジョーダンとみなされていた選手が多数着用。 特にラトレル・スプリーウェルが履いた黒青のPEは激レアとされています。 またレトロを着用することに対し否定的だったジョーダン自身も、NBA2001-02シーズンにワシントン・ウィザーズで電撃的に現役復帰した際はジョーダンの子供からのアドバイスもあり、進んで着用。 このグレーもレギュラーシーズンでたびたび着用されておりました。 個人的にはAJ8までの流れが途切れ、AJ9からAJ11までに続く新しい流れを作ったという意味で面白いモデルだと思ってます。 やはりこのブーティーなフォルムは、過度な装飾を外して、マイナスのデザインでプロダクトを作り上げていっているという点が特に面白いかと。 そういう意味では、今日に至るシンプルながら高機能、といったデザインの源流ではないでしょうか。 初めてTPUシャンクが中足部に入ったAJということで、履き心地としては適度に足の返りの良いクッショニングという感覚です。 従来より薄めのインナーブーツながらフィット感は秀逸。 ただ個人的に幅の部分が異様なほど合わず、マイサイズで半日程度履くと浮腫んだ際小指が当たってしまい、ハーフサイズ上げると微妙にブカブカ感が残る、という。 シューズ自体は新しい試みとして面白い存在、それゆえ完璧な評価が出来ない点が悔しくてなりません。 足幅等が合う人ならば、未だにオンコートでもそこそこ使え、ファッション上はブーティーに使えるユーティリティーモデルと言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
Reebok Answer 4 DMX リーボック アンサー 4 DMX(White/Flash Red/Metallic Silver) 2001年発売 |
アウトソール |
ドレッドパターンとフレックスグルーブを組み合わせた独自のパターンを採用。 リアフットの真ん中がくりぬかれており、軽量化が図られています。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮する3D Ultralightを採用。 抜群の衝撃吸収性とダイレクトにクッション感を体感可能なDMX I-PAKを搭載。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 また、アウトソール中足部から伸びるTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
耐久性が高く最上級の天然皮革であるフルグレインレザーとしなやかなシンセティックレザーのコンビを使用。 縫い目の少ないアッパーに仕上げられており、足に余計な負担の掛かりにくい構造となっております。 またZip Upをアッパーに採用することで、フィット感の向上とシューレースが接触などによってほどけないように仕上げています。 |
システム |
3D Ultralight DMX I-PAK Zip Up TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2000-01シーズンに発売。 アレン・アイバーソンの成長と共に、所属するフィラデルフィア・79ersも破竹の勢いで勝ち進みNBAファイナルまで到達。 個人としては、得点王、スティール王に輝き、加えてオールスターMVP、シーズンMVPも受賞。 NBAファイナルでは1勝4敗で敗退したものの、歴代アンサーシリーズの中で一番の輝きを見せたモデルと言っても過言ではありません。 オールスターゲーム用に用意されたカラーリングという触れ込みで発売された物ですが、実際は着用せず、オールスターでは初代シグニチャーである「Question」を着用。 このカラーリングはレギュラーシーズンでちょくちょく着用されておりました。 実際アイバーソンが履いていた物はZip Upのトップに外れるのを防止する小さなマジックテープが付いていたのですが、それは市販品では簡略化されて発売。 ちなみにアイバーソン自身は一切Zipを上げて履いていませんでした。 個人的な感想を言えば、非常にソールとアッパーのバランスが良いシューズだと思っています。 パッと見、アッパーの方が重量感があってバランスが悪いような感じがしますが、思った以上に良くまとまってるシューズです。 クッション性はDMX I-PAKをダイレクトに味わうことができますので、DMX特有のプニプニ感が非常に気持ちが良いです。 ただしこのテクノロジーに関しては、踏ん張ってプレーするようなインサイドの選手には向かない気がします。 弾力性で足がかすかに遊ぶような感覚になりますので。 その辺りが嫌いで無ければ良いシューズだと思いますよ。 |
モデル名 |
Nike Air Classic BW ナイキ エア クラッシック ビッグ ウィンドウ(Black/Persian Violet/White) 2003年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはワッフルパターンをメインとしたBRS 1000 カーボンラバー。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を前面に使用。 リアフットには高いクッション性を誇るビジブルビッグヒールエア、フォアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを内臓。 |
アッパー | アッパーには軽量かつ通気性の高いメッシュとシンセティックレザーのコンビを使用。 |
システム |
Forefoot Air Visible Big Heel Air |
歴史背景 個人的感想 |
1991年、当時センセーショナルなデビューで人気を博したAir Max 4の復刻版です。 BWは「Big Window」の略であり、4の愛称として復刻版の名称として使用されております。 発売は1991年の後期。 前期に発売をされていた、Air 180の後を受け、注目を浴びて発売。 当時、Air Max 3と4を並べ、比較して、「Even More」と銘打ったキャンペーンを展開し、今までのAir Maxと違う点を強調することに成功。 当時日本ではアスリートレベルでの認知でしかなかった(Air Maxを買うならスポーツ屋で、といった風潮があった)Air Maxを大衆レベルまで落とし込んだ、という意味で非常に高い貢献度を誇ります。 もちろん、カラーバリエーションとしても非常に豊富であり、以後のAir Max 95が発売され、復刻ラッシュされるまではAir Maxの中で一番のカラバリ展開をされており、リミテッド(LTD表記)やフットロッカーの別注などが人気の的となっておりました。 そういった長期に渡るリリースが人気を支える結果となって行ったとも言えるでしょう。 今でこそ普通な印象を持ちますが、内容としてはかなり画期的であり、何よりも適度なクッション性が足に与える印象は良く、通気性も高いため、日本人好みなスペックと言っても良いかもしれません。 カラーバリエーション的に出尽くした感がありますが、現行でも海外(特にヨーロッパ)をメインに未だ増殖中。 前述したとおり履き心地が柔らかく使い回しが非常に良いモデルですので、個人的には1年に1カラーくらい国内で出てくれても良いではないかな?という感じです。 なんにせよ、当時Nikeが今の殿様商売と比べ、まだ必死だったことを伺わせてくれる、良い時代のプロダクトだな・・・というのが素直な気持ちです。 |
モデル名 |
New Balance M1400 D Width ニューバランス M1400 Dウィズ(Mountain Green) 2008年復刻 |
アウトソール | アウトソールには耐久性のあるラバーに高い安定性を誇るドッド系パターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには一体成型ミッドソールを採用。 衝撃吸収性と衝撃分散性に優れたポリウレタンをコアにし、安定したクッション性と軽量性を誇るE.V.A.を圧縮成型したC-CAPで周りを封入。 形成されたENCAPと高いフィット感と歩行の際の過度な捻れと内転を制御するTPUヒールカップ(M.C.D.)を一体成型。 インソールにはしなやかで柔らかいクッション性を誇る3デンシティ圧縮ポリウレタン・カップインソール完備。 |
アッパー |
アッパーには抜群の足なじみを誇る天然皮革のヌバックを使用。 アッパー両サイドのNマークがフィット感を高める効果を発揮。 アッパー随所にスコッチライトを散りばめ、夜間走行を想定。 インステップレーシングシステムが指先の自由度を確保し、しっかりとした踏み込みが可能となっております。 トップモデルにのみ許された袋縫い製法が足にストレスがかかりにくい効果を発揮。 |
システム |
M.C.D. C-CAP ENCAP SL-2 |
歴史背景 個人的感想 |
Made IN U.S.A.シリーズより、1000番台で唯一SL-2ラストで生産され続けているM1400です。 New Balance史上最大の名品と言われ続けるM1300の後を受け、フラッグシップモデルとして開発されたのは1980年代後半。 しかしながら、当時の技術力では設計通り生産が出来ず、発売を断念。 1990年代初頭に、生産過程のサンプルを偶然開発部が見つけ、再度開発をスタート。 念願叶い1994年に発売されることとなった最上級モデルとなっております。 印象を一言でいえば「遅れてきた天才」 もしもM1300の後にすぐ発売されていたら、M1300の名声を全て呑み込んだかもしれない程の高いクオリティーを誇ります。 実際に履いてみると適度なクッション性と硬質性を兼ね備えており、非常に歩きやすいことが良くわかります。 また、日本人に優しい幅が広めのSL-2ラストもポイントでしょう。 欠点をあげるとすれば、柔らかすぎてすぐにへたるインソール。 また、上質ゆえにしっかりと伸びるアッパー。 上記の二点で、履けば履くほどサイジングが緩くなってきます。 ですので、履く頻度にもよるとは思いますが、定期的にインソールを変えることは必須かと。 最近では、様々なセレクトショップやメーカーとのコラボレーションの対象となっており、内容と名声が釣り合ってきたように思えます。 それゆえカラバリも豊富になりつつありますので、気に入ったカラーを見つけられるのも嬉しいところ。 USメイドの中では比較的手に入れやすい金額ですし、ファッション的にも使い回しやすいモデルですので、万人にお勧めしやすいモデルだと思います。 |
モデル名 |
Converse All Star Low コンバース オールスター ロー(Optical White) 製造年不明(2000年購入) |
アウトソール | 伝統的なチェッカーパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはアッパーとソールをフォクシングテープという加硫ゴムで撒き、超高熱高圧で圧着させるバルガナイズド製法を採用。 |
アッパー |
アッパーには通気性の良いキャンバス素材を使用。 トウ周りの補強用のラバーを採用。 |
システム | Vulcanized Sole |
歴史背景 個人的感想 |
オールスターが誕生したのは1917年4月2日。 当時のコンバース社はソール名イコールモデル名という風に連動をしており、この伝統的なチェッカーパターンのソールこそがオールスターの名前の由来。 現行のオールスターになるまで何回もマイナーチェンジを繰り返し、今の形になったのが1962年。 以後、世界中で愛されるロングセラーとなり、ファッションカルチャーを超えた存在として君臨しております。 ですが、コンバース社が2001年倒産。 それにより、Made In USAラインが終了。 生産中止後、Made In USAラインを買いあさる状況が続き、枯渇。 今ではほとんど見かけなくなってしまいました。 このモデルに関してはUSAメイドの最終に限りなく近いものです。 個人的には細身のファッションなら取り合えずオールスターを履けばどうにかなる汎用性の高さが素晴らしいと思っています。 ただし、設計が非常に古いモデルですので、履き心地に関してはノーコメント。 ハイテクに慣らされた足だと、一日履くと痛くて仕方ないモデルです。 (個人的には3時間以上は勘弁) そういった欠点を補って余りあるカラバリとフォルムが多彩で魅力的ゆえに、現代まで生産され続けてるのでしょう。 近年ではカップインソールに切り替えたモデルが主流となり、特別にアップデートされたAddictラインも発売されていますが、また別物という感じですね。 オールスターが何用のシューズだったかも知らない若者が増えているらしいので、念のため1960年代まではこのオールスターこそのがNBAで履かれていたハイテクであったことを記述しておきます。 |
モデル名 |
Air Jordan 8 Retro エア ジョーダン 8 レトロ(Black/Bright Concord/Aqua Tone) 2007年復刻 |
アウトソール |
独特のフレックスグルーブを入れ込んだ安定感の高いオクトパスパターンを採用。 中足部を大胆にえぐることで軽量化を促進。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性が高いデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 ヒール周りのTPUパーツが安定感を向上。 インナーにハラチフィットシステムを採用し、クロスストラップを装備することで抜群のフィット感を提供してくれます。 |
システム |
P.U. Encap Heel Air Forefoot Air Huarache Fit System Cross Strap |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1992-93シーズンに発売。 開発するにあたり、デザイナーであるティンカー・ハットフィールドが幾何学模様からインスピレーションを受け、完成させたのがこのモデル。 ジョーダン個人としては、NBAファイナルを三連覇。 個人成績としては、レギュラーシーズンMVP、得点王、ファイナルMVPを獲得。 しかしながら、キャリア絶頂にあったにも関わらず、父親の殺害事件を契機にNBAから引退。 ここ日本においても、ストリートバスケブームが一段落していたこともあり、そこまで爆発的な売れ方をしなかった覚えがあります。 カラーバリエーションにおいても、AJ2以降一番少ない3色のみの展開。 こちらのカラーはオールスターカラーに該当します。 テクノロジー的にはAJ7をベースに爆発的な売り上げを計上していたエアレイドの流れを汲むクロスストラップを採用。 当時、Nikeが手にしていたアッパーテクノロジーを全て盛り込んだ内容となっており、ハイテク感が前面に押し出された内容となっております。 ここでAJ6からの流れは一旦完結。 AJ9以降、足し算的なハイテクからは方向転換をし始めます。 個人的には、フォルム等々もオリジナルとほとんど変わらないため、かなり良く出来た復刻だと思います。 履き心地も「柔らかい」と言うよりは「しなやか」な感じに仕上げられており、重量感のあるアッパーながら足取りは楽な感じに仕上がっていると思います。 問題はエアジョーダン史上No.1と言っても良いくらい通気性が劣悪だと言うこと。 ハラチフィット自体も蒸れやすい上に、クロスストラップでタン部分の通気口がふさがれてしまいますので、一日履くとビックリするくらい汗をかきます。 クロスストラップのシステム自体は素晴らしいだけに、これ以後ほとんどシューズに採用されなかったのはこういった部分が原因かと。 それに脱着もしにくいですしね。 シューズとしての魅力は十分ですしボリューム感もバッチリですので、減点要素を考慮しても、もう少しストリート市場で評価されても良いのではないかな、と思います。 |
モデル名 |
Air Jordan 7 Retro エア ジョーダン 7 レトロ(Black/Dark Charcol/True Red) 2002年復刻 |
アウトソール | 独特のフレックスグルーブを入れ込んだ安定感の高いオクトパスパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性が高いデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 インナーにハラチフィットシステムを採用することで抜群のフィット感を提供してくれます。 |
システム |
P.U. Encap Heel Air Forefoot Air Huarache Fit System |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1991-92シーズンに発売。 開発するにあたり、デザイナーであるティンカー・ハットフィールドがアフリカ民族の色調からインスピレーションを受け、完成させたのがこのモデル。 3から6まで続いたビジブルエアを廃止することで、シューズとしてのデザインに制約が無くなったのか、特徴的なミッドソールデザインに仕上がっています。 ジョーダン個人としては、NBAファイナルを二連覇。 個人成績としては、レギュラーシーズンMVP、得点王、ファイナルMVPを獲得。 その後、出場したバルセロナオリンピックにて金メダルを獲得し、名実共に世界のトップアスリートとして君臨。 その背景もあって、このモデルも発売後ほどなくしてプレミア化の一途をたどることになります。 10年の時を経て復刻されたこのカラーリングですが、オリジナルとは大きな違いがあります。 まず、一番大きな違いはフォルム。 オリジナルは甲が低く、スラッとしたフィルムだったのに対し、復刻版は甲部分が非常に高くなり、丸っこいフォルムに変更。 甲周りが高いということは、幅がかなりゆったりしているということなので、オリジナルの頃、幅の問題で履けなかった方にも優しいスペックになったのではないかな?と思われます。 シューレースも平紐ではなく、オーバルタイプを採用する(写真はシューレースを変更してます)など、オリジナルとかけ離れた出来栄えでした。 (2004年復刻版から通常の平紐に回帰) 個人的には、当時オリジナルで履いていたカラーリングの復刻とあって喜んで手に入れたのですが、フォルムが違い過ぎて履いた感覚が記憶と全く違ったのを強く覚えています。 それ以外のパーツはオリジナルと変わらないだけに、結構残念でしたね。 履き心地は程良く接地感のあるソール、という感じです。 取り立てて柔らかいということも無いのですが、硬いなと感じることもないくらいにチューニングされています。 ハラチフィットに関しては甲周りが高くなった分、トウ周りのフィット感がゆるく感じてしまうようになったので、そこまで大きなアドヴァンテージを感じません。 AJ7のシューズとしてのバランスを評価する肝はここにある、と思っていたので、ここをはずされるとちょっと辛いんですよね。 ここが一番の減点でしょうか。 シューズとして評価をするのであれば、AJ6からAJ8までの一連の流れの中の過渡期という感じが一番しっくりくると思います。 カラバリが多くて楽しいモデルなので、気軽にAJに携わりやすいモデルと言っても過言ではないかもしれません。 |
モデル名 |
Converse Weapon Hi コンバース ウェポン ハイ(White/Maroon) 2002年復刻(?) |
アウトソール | ブロックパターンとヘリンボーンパターンを組み合わせた独自のパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには安定したクッション性を発揮するE.V.A.をラバーで封入。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 足首周りにウレタンパッドを使用することで、しなやかなフィット感を演出。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1986-87シーズンに発売。 名品と謳われていた、スターテック、マーベリックの後を受け、市場の期待値も非常に高まっていた中デビューを果たしました。 当時人気絶頂に達していたマジック・ジョンソンとラリー・バードを広告塔として起用。 二人がシューズを手にしたフラッシャーがシューズに付くなど、シグネチャーモデルではありませんでしたが、それを確実に意識させるマーケティングを展開。 USAのカタログ上で13色の展開があるなど、チームモデルとしても活躍。 結果、世界中で売り上げが100万足に達する大成功を収めることとなります。 90年代のヴィンテージブームの際は、人気があった割にそこまで値段が高騰せず、二万円半ばから三万円前半の買えないことはない値段で推移しておりました。 あくまでチームモデルだったということと、その豊富なカラーリングが人気の一極集中を防いだことも原因かと思われます。 また、90年代後半から定期的に復刻が行われており、USA企画等々を含めると把握しきれない程カラーリングが発売されています。 個人的には、細めのデニムから太めのチノパンまで様々な格好に対応する汎用性の高さから、ついつい手に入れてしまうモデルの一つ。 それにノンテクノロジーミッドソールの割には、履き心地がそこまで悪くない、というのも大きな要因かと。 ただこれも生産時期によって結構変わりますし、アッパーの柔らかさなんかは特にバラツキがあるように思われます。 色々書きましたが、何よりも色褪せない傑作であることには変わりはない、ということが一番の魅力ではないでしょうか。 |
モデル名 |
Adidas Halfshells KL アディダス ハーフシェル カンガルーレザー(White/B.Bird/Chalk) 2005年復刻版 |
アウトソール | オーソドックスかつ、特徴的なヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 |
アッパー | アッパーには柔らかく、履きこむほどに足に馴染むカンガルーレザーを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
70年代半ばに生産され、永らくコレクターズアイテムと化していたSuper Star Half Shellsのカンガルーレザーバージョンです。 Super Starの登場は70年代初頭。 当時は特徴的なトウのシェルは無く、一枚革で作られた、非常にシンプルな形状でした。 それ以後、改良が加えられ、その途中で生み出されたのが、通称Half Shells。 元々は足先の保護および安定性の向上を目的としたトウのシェルに対して、違和感&拒絶反応を示すプレイヤーが多く、とりあえずシェルが半分なら使ってみれるでしょ?的な解釈で支給された、今で言うプレイヤーズ・スペシャルとして語られることが多いわけですが、歴史を紐解いてみると、カンガルー革のヌバックを採用したもので26.5cm辺りのごく普通の一般人向けサイジングの物が発掘されており、正直どこまでが真相なのかは定かではありません。 そういった意味で様々諸説あり、Super Starという誰でも知っているようなモデルの一部ながら、非常にミステリアスな部分を併せ持つモデルと言えます。 また、当時としては革新的なレザーインソールがプレイヤー達に受け入れられ、「靴に足がプリントされる」と言わしめたのは超有名な話。 未だコンバースのオールスターやワンスターなどが全盛の時代に、一石を投じたテクノロジー、という意味で非常に貴重な歴史背景を持ちます。 このモデルを愛用したK・A・ジャバーの活躍により、さらにNBA選手の着用率が上がったことは言うまでもありません。 彼のシグニチャー、JabberのレザーバージョンはHalf Shellをモチーフにしたようなデザインであったことからも、興味深いモデルとして認知。 約30年の時を超え復刻が実現し、スペシャルなカンガルーレザーバージョンでの発売。 アッパーが柔らかいカンガルーレザーのため、足なじみが非常に良く手入れをきちんとしながら履きこめば、 20年はもちヴィンテージになる資格がある程のクオリティー。 アディダススタイルズで販売されたタイプはマニア心をくすぐる70年代のオリジナルカートンにて発売。 個人的にはスリーストライプの横とタン部分のHalf Shellの文字は消して欲しかったところ。 もっとオリジナルに近づけて仕上げても良かった気がします。 履き心地に関してはスーパースターと同じですので、可もなく不可も無くレトロの定番レベルです。 限定モデルと言った部分で、騒がれるかと思いきや、意外とそこまで争奪戦にならなかったのが実は不思議なところ。 出来るなら、違いのわかる人にさりげなく大切に履いて欲しい一品だったりします。 |
モデル名 |
Nike Air Trainer Max2 94' ナイキ エア トレーナー マックス・スクエア 94'(White/Black/Silver) 2006年復刻 |
アウトソール | アウトソールには独特のフレックスグルーブを入れ込んだブロックパターンワッフルソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るマルチチャンバーエア。 フォアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを内臓。 |
アッパー |
アッパーには軽量かつ通気性の高いメッシュとシンセティックレザーのコンビを使用。 ダイナミックフィットインナーがフィット感を高め、人間の肋骨のように伸びたアッパーがトレーニングに必要な動きを制限しません。 |
システム |
Forefoot Air Multi Chamber Air |
歴史背景 個人的感想 |
1994年 Fall/Winterというナイキバブル前夜とも言える時期に発売されたトレーニング系のフラッグシップモデルです。 特筆すべきは既に強いインパクトをもたらしていたブローモールドエアを更に進化させグレードアップしたことでしょう。 そのエアを他カテゴリーに対し一手遅れることの多かったクロストレーニングモデルが、同時期に搭載をした、ということに意義があったように思えます。 この辺りから更にクロトレ部門にハイテクの波が一気に押し寄せ、他カテゴリーに負けない押しの強さを確立していったことも見逃せない点でしょう。 個人的には、95年から始まるナイキバブル時に海外限定カラーを含め、様々流通していたにもかかわらず手に入れることが出来なかったので待望の復刻でした。 ですが残念ながら、あまり足に合わなかった、というかもうちょっとカッチリしてて欲しかった、というのが本音です。 アッパーメッシュ&シンセティックレザーなのは問題がないのですが、シンセティックレザー部分が余りにも柔らか過ぎて横へのサポート感が非常に薄い、というのが個人的な趣向と合わなかったようです。 バランスで言うとソールが勝ちすぎちゃってる感じなんですよね。 もちろん当時のシステムとオールマイティーに使うことを考えれば、このくらいが限界と言う意味で致し方がないとは思うのですが。 現在のテクノロジーで言えば、Fly Wire辺りが入ってると最高かもしれませんね。(アップデート希望) 逆に言えば、ソールもアッパーも柔らかくて屈曲性重視的なスタンスであれば、メチャクチャ満足が出来るモデルだと思います。 足入れも見た目以上に楽で、幅も十分ゆったりしていますから。 ある意味、クロストレーニング系の過渡期と言えるモデルかもしれません。 |
モデル名 |
Air Jordan 6 Retro エア ジョーダン 6 レトロ(Black/Deep Infared) 2000年復刻 |
アウトソール | 特徴的なクリアラバーに安定感の高いオクトパスパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはビジブルヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性が高いデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 ハラチフィットへの進化を予感させる、ダイナミックフィットインナースリーブが高いフィット感を提供。 タンとアッパーに空いた無数の通気口が必要な通気性を完備。 つま先の補強パーツをあえて取り除きプレーントウに仕上げることで、ジョーダンの求める素足感覚を追求しています。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1990-91シーズンに発売。 開発するにあたり、通常以上のミーティングをデザイナーであるティンカー・ハットフィールドを行い、完成させたのがこのモデル。 今まで以上にジョーダン自身のリクエストを盛り込み、ジョーダンの求める素足感覚を大事にして開発されたと言われています。 事実、元々ハイテクなモデルという印象があったエア・ジョーダンが更に時代を象徴するハイテクモデルとして加速し始めたのもこの辺りから。 ジョーダン自身、初のNBAファイナル制覇をこのモデルを着用して成し遂げており、日本のメディアにおいても露出が激増。 ファッションとしてのジョーダンが定着した契機になったモデルと言えるかもしれません。 その後、年を追うごとにレア化が加速し、ジョーダン=プレミアスニーカーの代名詞となっていきます。 また、このモデルは映画「バットマン」のバットマンブーツのベースになったことでも有名。 映画監督のスパイク・リーがジョーダンシリーズに関わったのもこのモデルまで、と言われています。 個人的には、ジョーダンシリーズの中で履きやすさという意味では3本の指に入るのではないかと。 クッションがとりわけ良いとかそういうのではなく、履き口の広さや、幅と指先の楽さ、アッパーとソールのバランス、などが丁度良い感じなんですね。 悪いように言えば「特徴が無い」となるのでしょうが、良いように言えば「よくまとまってる」という。 また、完全なミッドカットよりもちょっとハイカット気味かな?というところも個人的にはツボですね。 SUPRAなどのブランドにも与えた影響力の高さなどを考えれば、やはり歴史的なモデルと言えるのではないでしょうか。 |
モデル名 |
Air Jordan 5 Retro エア ジョーダン 5 レトロ(Black/Black/Metallic Silver) 1999年復刻 |
アウトソール | シンプルなヘリンボーンパターンに特徴的なクリアラバーを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはビジブルヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 インソールにはウレタンタイプの柔らかいインソールを挿入。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性が高いデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 各所にちりばめられたメッシュパーツが必要な通気性を確保。 タン上部にはリフレクター素材を使用。 シューホールパターンが二種類用意されていることもあり、足幅が狭い人にも対応。 TPUヒールカップをアッパー内部に入れ込むことでデザインとしてスッキリとさせています。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1989-90シーズンに発売。 AJ4のスマッシュヒットを受けて次期モデルとしてデザインのソースとなったのはジョーダンの持つスピード感。 デザイナーであるティンカー・ハットフィールドは第二次世界大戦に活躍した戦闘機「ムスタング」をベースにデザインを作成。 ミッドソールには鮫の歯型をデザインとして流用。 前作AJ4が新しいもの好きの黒人層から圧倒的な支持を受けたこともあり、初のクリアソールやタンにはリフレクターを使用するなどブラックカルチャーを意識したデザインに仕上がっています。 そういったデザイン背景も受け、スパイク・リーが作成したCMには「これは本当にシューズなのか?」といったフレーズが使われておりました。 プロダクトとして接地感覚を重要視するジョーダンのリクエストを受けていることもあり、前作4に比べ接地感が増したような作りになっています。 また、初期AJシリーズには珍しく多少幅広に作られており、日本人にも優しい設計となっています。 個人的には接地感はありつつも、屈曲が良く、インソールが柔らかい事から良いプロダクトだとは思います。 ただ、90年代のありえないプレミア価格を考えると、そこまでの価値が本当にあったのかな?と言う気がしてなりません。 個人的にはそういった部分もあって、正直そこまで印象に残らないモデルだったりします。 |
モデル名 |
Air Jordan 4 Retro エア ジョーダン 4 レトロ(Black/Cement Grey) 1999年復刻 |
アウトソール | シンプルなヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはビジブルヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはシリーズ初となるデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 各所にちりばめられたメッシュパーツが必要な通気性を確保。 またサイドに伸びたTPUスタビライザーがフィット感を向上。 TPUヒールカウンターが付くことで、プロテクターの役割を果たした、と言われています。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1988-89シーズンに発売。 AJ1から3までにかけて、市場に対するインパクトはあったもののセールス的に成功をしなかったと言われているジョーダンシリーズをどうにかすべく、デザイナーであるティンカー・ハットフィールドに対してインパクトを重視したデザインを生み出すように指示。 バスケットボールのフープをベースにデザインされたものがこのモデル。 当時、セールス的苦境から一旦「Flightシリーズ」のフラッグシップモデルとして組み込まれたため、タンには「Flight」の文字が入れ込まれている点も見逃せないところ。 ミッドソールを含めたソールパターンが多くの「Flight系モデル」に流用されたことからも台所事情がうかがえます。 結果、新しいもの好きの黒人層から圧倒的な支持を受け、Jordanシリーズ継続が決定。 次作のAJ5からは再度独立したラインとして販売されます。 ジョーダン自身もシーズンMVP・得点王・最優秀守備選手のタイトルを獲得するなど個人成績としてノリにノッていたシーズンだったと言えます。 また、この前年度から宿敵となるピストンズの壁を破れない状況が続き、個人としては素晴らしいもののチームを勝たせれない、といった不評にも悩まされることとなります。 個人的には好きなジョーダンベスト3に入るモデルでもあり、1999年の初復刻の際にはガムシャラに手に入れた記憶があります。 もちろん市場でもかなりの騒がれ方をしたものの、シューズ業界自体が非常に下火の状態が続いていたことと、流通量が非常に多かったということもあって最終的にはセールで投げ売りされてしまう状況に陥いりました。 (今では考えられませんけどね) そういう背景もあったものの徐々に流通量が減ったことでプレミア化。 ヒールのNike Airの文字が入ったAJ4はこの時が最後だったので、海外ではかなり評価が高いようです。 履き心地に関しては、ソールユニットが3と変わらないので、そこまで大差はありません。 一日履くと足がむくんできた頃にちょっと痛くなってくる程度です。 フィット感に関してもプラパーツが足に当たると言う人もいるみたいですが、個人的には丁度いい感じのホールド感で楽ですね。 レトロ化してもフォルムが極端に崩れていないので、綺麗なシルエットを楽しめるモデルだと思います。 |
モデル名 |
Air Jordan 3 Retro エア ジョーダン 3 レトロ(Black/Cement Grey) 2001年復刻 |
アウトソール | ブロックパターンと同心円状パターンを組み合わせた独自のものを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはビジブルヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 Dリングを採用することで、シューレースの通しやすさと引っかかりの良さを両立。 また、足幅が狭い人向けにシューホールが2パターン作られていることも特徴的。 お好きなフィット感を手にすることができます。 TPUヒールカウンターが付くことで、プロテクターの役割を果たした、と言われています。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1987-88シーズンに発売。 今でこそ有名なデザイナー、ティンカー・ハットフィールドが初めてAir Jordanのデザイナーとして就任。 後のジョーダンブランドのアイコンとなるジャンプマンマークがデザインされ、使用されたのはこのモデルから。 AJ1の広告となった、夕陽をバックにダンクをするジョーダンのシルエットをそのままアイコン化したことはあまりにも有名な話。 またスピード感とホールド感を両立させるために考え出されたミッドカットという概念が具現化されたのもAJ3から。 このモデルからジョーダン自身も開発にかかわりだしたと言われています。 当時新進気鋭の映画監督であり、ニューヨーク・ニックスの熱烈なファンでもあるスパイク・リーにシューズのCM依頼を始めたのもこのモデルから。 ブラックカルチャーへの密接な関係がさらに深まったと言われています。 シューズとしてはこのモデルまでオリジナルと同じディティールで作られています。 そういった意味では一つの区切りがついたモデルと言えなくもありません。 個人的にはヒールプラパーツの「NIKE AIR」の文字が泣かせます。(これ以後、全てジャンプマンロゴに統一) で、履き心地ですが、ローテク以上ハイテク未満、という感じでタウンユース向けなモデルです。 履き口のパフが十分に盛られていることから、結構ホールド感も良く履いてて楽しいモデルと言えますね。 ただ、一つ文句を言うとするならば、ミッドソールの塗装がシューズによって個体差が激しく、使い続けると割れて剥げてくる点。 剥げてくると途端にみすぼらしい感じになってしまうはいただけないかな?と。 それ以外は概ね満足なモデルです。 |
モデル名 |
Air Jordan 2 Retro エア ジョーダン 2 レトロ(White/Varsity Red/Black) 2004年復刻 |
アウトソール |
フォアには放射線状に伸びたストレートパターンと同心円状パターンを組み合わせたものを。 リアにはブロックパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 Dリングを採用することで、シューレースの通しやすさと引っかかりの良さを両立。 また、ヒール部分にはアコーディオンパーツを付けることで踵の稼働粋を損なうことなく、ヒールのTPU素材と共にサポート性を両立。 丸っこいフォルムの為、幅もJordanにしては広く作られており、履きやすい一品に仕上がってます。 |
システム |
P.U. Encap Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1が発売してから二年後のNBA1986-87シーズンに発売。 今では考えられないイタリア製のAir Jordanということで話題となった。(通称イタジョー) 一時はアルマーニのデザインか?という噂が立ったほど異色のモデル。 今でこそ当たり前のようにスウォッシュが無いモデルがゴロゴロしていますが、Air Jordanはこのモデルからスウォッシュが廃止されました。 ある意味デザイン的に先駆けだったと言えるかもしれません。 一時は玉数の少なさから、1よりも2の方がオリジナルでは高く取引されていた時期もあり、ヴィンテージ市場では評価の高いモデルだったりします。 マイケル・ジョーダン自身もこのモデルを履いて、スラムダンクチャンピオンや得点王になるなど個人としての評価を著しく上げることに成功。 そんな背景がありながらも、日本では案外Air Jordanの中でも不人気な部類に入るモデルだったりします。 個人的にはオリジナルに憧れた世代であるということと、1から飛躍的に履き心地が良くなったことが良い印象につながっているモデルです。 ただ、意外とファッション的に結構合わせにくいように感じるのが難点と言えば難点。 それ以外はサイジングもジャスト目で履けますし、結構快適なモデルです。 |
モデル名 |
Nike Air Force 1 Hi ナイキ エア フォース ワン ハイ(White/Varsity Red) 2003年復刻 |
アウトソール | アウトソールには安定性の高い同心円状パターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはポリウレタン素材を全面に使用し、安定したクッション性を発揮するフルレングスエア挿入。 そしてアウトソールから全体をラバーで包み込むフルカップアウトソールを採用。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 ストラップが足首周りを固定しホールド感を向上させてくれます。 |
システム |
Full Length Air Full Cup Out Sole |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1982年。
1979年にエア入りのランニングシューズ・テイルウィンドが発売され、そのエア技術をどのようにして他カテゴリーに応用するか?が課題だったナイキが出した答えがこのモデルです。 従来のランニングに使用するエアの配置では安定感が無いため、シューズに5%角度をつけたり、ミッドソール内に入れ込む際にミッドソール内部をハニカム上にするなど独特の工夫がなされました。 NBAでは当時フィラデルフィア・76ersに所属していた、C・バークレーやM・マローンが好んで着用。 このシューズの出現によりNBAのシェアが急速に伸びることとなります。 80年代末より断続的に復刻。 90年代に入ってからはライフスタイルとして、徐々に定着していったモデルといえるでしょう。 このカラーリングは2003年に国内でマルイのみ流通したカラーリングです。 何故こんな有名かつベーシックなカラーが?という感じでしたが、まぁこの辺りは大人の事情が絡んでいるかと。 個人的にAF1はハイカットこそ特に魅せられている為、飛びつかざるを得ない感じでした。 履き心地に関しては正直良い部類には入りません。 エアの感覚もほぼ感じませんし、重量感から一日履くと足がだるくなります。 しかしながら名品だからこそなのか、しっかりとシューレースを縛りストラップを後ろに垂らすと言いようが無いほどカッコいいわけです。 またシンプルだからこそ揃えたくなる色味も購買意欲を加速させる原因といえます。 こういった要素が発売後30年近くたった今でも色褪せず、人々を魅了し続けるのでしょう。 もう少し定価がこなれてくれると良いのにな、と強く思います。 |
モデル名 |
Adidas Attitude Hi アディダス アティテュード ハイ (Mis.Red/R.White) 2003年復刻版 |
アウトソール | 安定性と屈曲を重視した独自のパターンを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 内側の一部を削り取ることで軽量化を促進。 そのため耐久性に問題が出ないよう、ミッドソールをナイロン素材で包むことで衝撃を分散し、反発性、耐久性を向上させるデリンジャーウェブシステムを採用。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかな天然皮革とシンセティック素材を採用。 カットが高いので、しっかりと足首をホールドしてくれます。 |
システム |
E.V.A. Dellinger Web |
歴史背景 個人的感想 |
1988年に発表され人気となった歴史的モデル。 1987年に発売されたConductor hiをベースに当時N・ニックスのスーパースターとして君臨したP・ユーイングのモデルとして設計されたものの、P・ユーイングが自社ブランドを立ち上げることになり履かれなかった悲運のモデル。 とはいえ、シューズ市場では絶大な人気を誇り、過去数回にわたり復刻。 90年代はAdidasヴィンテージ派から熱烈な支持を得、かなりの高額にて取引されておりました。 アディダス80年代のレトロキックスを代表するモデルでもありますね。 個人的にはファッション的にヴォリューム感のあるレトロシューズを合わせたい時などに重宝をするかな、と。 ただ、ハイテクに慣れた足には辛い履き心地です。 素材そのものがかなり硬くチューニングされているため、一日中履いてると足裏が痛くなる難点が。 せめてインソールが低反発系でも入れててくれるとだいぶ楽になるんだとは思うのですが。 また、フォルムと中足部はややゆったりなのですが、足先の幅が急に細くなる設計になっているので、幅が広い方にはあんまり向かないシューズだと思います。 魅力的な部分としては、掘り下げると実はカラーリングが豊富であること。 前述したヴォリューム感からくる、足元の存在感が秀逸であることでしょう。 履きまわしが楽なモデルなので、ついつい一足は置いておきたくなるモデルです。 |
モデル名 |
Nike Air Zoom Flight 95' Premium ナイキ エア ズーム フライト 95' プレミアム(Black/White) 2007年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはヘリンボーンパターンを非常に緩くしたようなパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソール全体には安定したクッション性を誇るファイロンを搭載。 リアフットにはヒールエア、フォアフットにはテンシルエア・・・現在のズームエアを封入。 アウトソールとミッドソールの間にTPUシャンクプレートを挟み込むことで過度なねじれを防止。 また、ミッドソールサイドをモデルの特徴ともいえる目玉型のTPUで補強し、安定感を向上。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシンセティックレザー(デュラバック)を採用。 メッシュタンが蒸れを軽減し、バスケットに必要な通気性を完備。 |
システム |
P.U. Encap Heel Air Zoom Air TPU |
歴史背景 個人的感想 |
NBA1995-96シーズンに登場したモデルの復刻版になります。 95という名前なのですが、実は1996 Spring カタログにて発売した一品。 ジェイソン・キッドのシグニチャーモデルとして扱われることが多いですが、彼だけのためというわけではなく、Flight系の選手の多くが履いていたモデルです。 インサイドプレイヤー向けのハイカットも当時発売され、PSまで含めると完全に把握しきれないほどカラバリが多いシューズでした。 個人的には、スラムダンクコンテストで、 白人ながらにしてレーンアップダンクを決め、優勝をした ブレント・バリーのイメージが強いシューズだったりします。 個人的に今回の復刻の出来は良いと思っています。 オリジナルはもっとフォアフット辺りが特にスクエアな感じに仕上げられており、若干もっさりとした感じが残ってました。 通常、Nikeの復刻物は往々にして改悪がほとんどなのですが、今回の復刻に関してはオリジナルよりもシャープなフォルムになり、かなり良い出来になっております。 まぁその辺は好き好きだとは思いますが。 機能性に関しては、Zoom Flightの初代ですし、どこまで行っても90年代の設計ですので、こんなもんだな、と思っていただければ。 ゆったりした幅の設計ですし、過度な期待をしなければ、履いている分には結構楽しいシューズだと思います。 |
モデル名 |
Air Jordan Alpha 1 エア ジョーダン アルファ 1(Black/V.Red/White) 2009年発売 |
アウトソール | オリジナルを踏襲した、ドレッドパターンと同心円状パターンを組み合わせたものを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全体に搭載。 そして、高いクッション性と反発性を保持するフルレングスズームエアを内蔵。 中足部に埋め込まれたTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで足なじみの良いシンセティックレザーを採用。 無数に開けられたパンチングホールが通気性を提供。 シームレス加工を施すことで不必要な負担が掛からない設計になってます。 またアキレス腱周りにフィット感が高い分厚いヒールパットを完備することでフィット感を向上させています。 |
システム |
Phylon Full Length Zoom Air TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
1984年に発売され、その後伝説のモデルとなったAir Jordan 1を、デザインそのままに現代のテクノロジーでリビルドしたらどうなるのか?、という非常に画期的な試みの中で生まれたモデル。 M・ヒートのD・ウェイドを筆頭にNBA選手もこぞって履いたように、バスケットボールで使えるクオリティーを確保したことに意義があったように思えます。 個人的な感覚としては、Jordanにしてはゆったり目の作りで、日本人にも履きやすいモデルになっているな、という感じ。 その分、フォルムは丸いですけど。 その他アウトソールが若干滑りやすいなど難点はあるとは思うけれども、ストリートで使う分には良い出来。 なんといっても一日履いてて疲れないっていうのは本当にありがたい。 (AJ1のクッション性は酷いからね) 幸いなことにiDで好みの色目も作れることだし、一度トライしてもらいたいモデルと言えます。 |