KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Nike Air Footscape ナイキ エア フットスケープ(Wild Grape/White) 2005年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはワッフルソールパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を提供するファイロンを全体に使用。 ヒールにはヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)とメッシュ素材のコンビを採用。 踵のTPUサポートパーツが足ブレを制御してくれます。 |
システム |
Phylon Encap Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1996年 SPRINGにデビュー。 フットスケープ・ラストという幅広のコンフォートさを最優先した独自のラストとサイドアッパーにシューレースを採用する独自の規格を引っ提げてデビュー。 Air Max 95'同様、初動はそこまでなかったものの、ナイキバブルの波が始まるにつけ一気にプレミア化。 かの有名な藤原ヒロシ氏が雑誌等々で猛プッシュしたことも人気に拍車をかける原因となりました。 実際にランニングカテゴリーではAir Maxシリーズに次ぐ人気機種の一つとして認知され、海外からレディースカラーのメンズ対応サイズが大量流入。 需要に対して供給量が追いつかない時期が長く続き、一時は5万円オーバーの価格帯で取引されておりました。 国内ではメンズ・レディース問わず人気機種になったものの、海外では当時この幅広のフォルムはそこまで受け入れられなかったようで、海外で評価が高まったのは2001年の「上野シティアタック」以後と言われています。 そういった関係もあり当時はインラインカラー以外は展開されておらず、海外別注も無かったため人気の割には短命で終わったモデルです。 後継モデルとして発売された「ステイシス」もフットスケープほどパッとしたセールスは記録できず、この手の流れはナイキバブルでいったん終了します。 近年では再評価されていることに加え、ハイブリットモデルのベースとしてセレクトされることが多く、ウーブン系、マックス系モデル等々に違った側面からアプローチをする際に用いられています。 そういった意味で、扱いやすいモデルなのかもしれませんね。 個人的な観点から述べると、シューズとしてはあまり好みじゃありません。 幅が広すぎることと、そこそこ厚めにとられたソールに対してアッパーが華奢過ぎてサポート性が皆無なため、ソールの返りが足についてきてるような気がしない点が理由です。 (レザーモデルを未着用のため、レザーモデルだと評価が変わる可能性あり) とは言え、一時代を築いたモデルであることは疑いの無い事実であり、ランニングでありながらもコンフォートさを備えたモデルの走りとして、体感されることをお勧めしたいモデルの一つです。 |
モデル名 |
New Balance M576 D Width ニューバランス M576 Dウィズ(White) 2001年復刻 |
アウトソール | アウトソールには耐久性のあるラバーにトレイルランニングでもぶれない安定性を誇るドッド系パターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソール全体には安定したクッション性と軽量性を誇るE.V.A.を圧縮成型したC-CAPを硬さを変え三層に分けて搭載。 リアフットには軽く安定したクッション性を誇るE.V.A.をコアにし、その周りを衝撃吸収性と衝撃分散性に優れたポリウレタンで封入することで形成されたENCAPウェッジを挿入。 インソールには柔らかなクッション性を誇る圧縮ポリウレタンカップインソールを完備。 |
アッパー | アッパーには剛性が高く、履きこむほどにしなやかさとフィット感をもたらす上質な天然皮革を使用。 アッパー両サイドのNマークがフィット感を高める効果を発揮。 インステップレーシングシステムが指先の自由度を確保し、しっかりとした踏み込みが可能となっております。 また、TPUヒールカップ(M.C.D.)が高いフィット感と歩行の際の過度な捻れと内転を制御。 トップモデルにのみ許された袋縫い製法が足にストレスがかかりにくい効果を発揮。 |
システム |
M.C.D. C-CAP ENCAP SL-2 |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1988年、当時最高峰のトレーニングシューズとして華々しくデビュー。 発売当初メッシュモデルのみだったため、ゆるやかなセールスを記録。 しかしながら、翌年アメリカのフットロッカーを中心にヌバックモデル、スムースレザーモデルの別注が始まると瞬く間に人気機種へと変貌。 国内でも渋カジブームの際はM1300に次ぐ人気機種として、M996と並び立つモデルとして認知。 以後、現在に至るまで継続的に生産、復刻を繰り返しています。 こちらのカラーリングは2000年代初頭に復刻されたモデルです。 現在の復刻と大きく違うのは、レザーの種類。 ガラスレザーを採用し、非常にテカリのある仕上がりとなっております。 また、現在の復刻に比べヒールカップのカーブがきつく、アッパーと同じ素材をヒール部分にも使用しているため、靴擦れを起こしやすい事が特徴。 逆を言えば、ヒール周りが初期復刻に比べ頑丈になったと言えます。 ガラスレザーがかなり硬いので、履き慣らすまでに結構な時間が掛かります。 その分、レザーの伸びが少ないです。 そういった意味で、しなやかさが特徴と言われるM576の中では異色の復刻だったかもしれません。 概ね履き心地は良いので、長い付き合いになるモデルと言えるでしょう。 時代別に履き比べてみるのもM576の楽しみだと思います。 |
モデル名 |
Puma Suede プーマ スウェード(Ribbon Red/White) 2010年復刻 |
アウトソール | アウトソールにチェッカーブロックパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはE.V.A.を内蔵したフルカップタイプを採用。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革のスウェードを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1968年。 メキシコオリンピックに向けて開発し、発売。 当時キャンバス地がメインだったバスケットボールシューズにスウェードという概念を持ち込み一石を投じたモデルと言われています。 以後、生産地やディティールを若干変えながら生産を続けられています。 1973年には当時ニューヨーク・ニックスのスタープレイヤー、ウォルト・クライド・フレイジャーのシグネチャーモデルとして、若干のディティールに変更が加えられデビューしUSA市場においても多大な支持を獲得。 以後、音楽をメインとしたカルチャーに密接に関わることでストリートで定着をしていきます。 1980年代にはビスティーボーイズやジャミロクワイが着用しリバイバル。 また、1990年代にはスケーターシーンから多大な支持を得ることにも成功。 形は変われど、影響力の高さはPumaの中でも際立っており、それがロングセラーの原因ではないでしょうか。 2010年には1990年代に展開をされていたラストPK0814を元に再現し復刻。 フォルムの良さが際立つモデルとなっております。 履き心地に関しては、この時代のモデルにしては良い方だと思います。 もちろんハイテクとは比べるべきじゃないと思いますしね。 気になりだすと立て続けに何足も色違いで欲しくなってしまう独特の魅力があるモデルです。 |
モデル名 |
Air Jordan 17 エア ジョーダン 17(White/College Blue/Black) 2002年発売 |
アウトソール |
アウトソールはジョーダンの好きなゴルフコースをモチーフに配置をしたドレッドパターンを採用。 土踏まず部分をくり抜くことで、軽量化を図っております。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 フォアフットには推進力と反発性に優れたズームエアを。 リアフットには衝撃吸収性と安定性に優れたチューンドエアを搭載。 大胆にくり貫かれた中足部とミッドソールを弾力性のあるTPUで包み込むことで軽量化を促進。 またミッドソールとアウトソールの間にカーボンファイバープレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなシンセテック素材のコンビを採用。 ダイナミックフィットインナースリーブが高いフィット感を提供。 TPUヒールプレートを別途はめ込むことでホールド性を向上させています。 また、シューレースカバーを使用することで、高いホールド感をもたらしてくれます。 |
システム |
Phylon Zoom Air Tuned Air TPU Heel Cup Carbon Fiber Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2001-02シーズンに発売。 当時、ワシントン・ウィザーズのバスケットボール運営部門社長だったジョーダンが業を煮やし電撃復帰を果たした際に着用をしたのがこのモデル。 かの有名なティンカー・ハットフィールドはジョーダンのデザインから身を引いていたので、デザイナーはウィルソン・スミス3世。 デザインソースとしてかの有名なスポーツカー、アストン・マーティンとジョーダンの独創的なプレーを即興的なジャズの旋律になぞらえてデザインされたモデルといわれています。 販売においては専用のアタッシュケースとイメージCD-Rが付いて25000円(USAでは200ドル)という破格値にて販売。 以後、ジョーダンブランドのラグジュアリー化に拍車をかけたモデルと言えるでしょう。 シューズとしてはガッチリ感の強いモデルだと思います。 フルレングスでカーボンファイバーが入っていると言うことと、ヒールのクッション性にプニプニ感がほぼ無い、という点。 そして、アッパーもホールド感がかなりあって、別途TPUヒールカップが付いている、というのが大きな点かと。 とはいえ、不快感があるほど剛性が高すぎるということも無く、安定感の方が先に来る感じ。 この辺りは好き嫌いが分かれるところではないでしょうか。 シュラウドですが、これをつける人はありえないくらい足幅が狭い方でしょう。 正直、つけている人を見たことがないくらいです。 ジョーダンシリーズの中では安定性にベクトルを振った特殊なモデルですが、もう少し評価されても良いモデルだと思います。 オリジナルから10年以上たっていますし、パックもの以外での復刻をして欲しいモデルですね。 |
モデル名 |
Reebok Question Mid リーボック クエスチョン ミッド(White/Perlized Red) 2006年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはノンマーキングラバーアウトソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定した衝撃吸収性を誇るC.M.E.V.A.と従来のE.V.A.フォームにくらべ約23%の衝撃吸収率がアップするHEXALITEをミッドソール前後に搭載。 サイドまでビジブル化することで、クッション性のみならず軽量性にも一役買っております。 インソールにはウレタンタイプのソックライナーを入れ込むことで高いクッション性を確保。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーを使用。 メッシュタンがプレイヤーに必要な通気性を確保してくれています。 ゆったりめの作りが日本人の足にもフィットしやすく、快適な履き心地を約束してくれます。 |
システム |
C.M.E.V.A. HEXALITE |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1996–97シーズンに発売。 NBA Draft 1996にてフィラデルフィア・セブンティシクサーズにドラフト一位でピックされ、NBA1996-97シーズンの新人王に輝いた、アレン・アイバーソンのシグニチャーモデル第一弾。 アイバーソンの身長183cmとトラブルメーカーという側面、何よりもドラフト一位という順位に対し世間は懐疑的でした。 アイバーソンと契約を交わしたReebokは、あえてその懐疑的な視線を逆手に取り、彼のシューズを「Question」(疑問)と名づけることでかつてないほどの大成功を収めます。 「Question」(疑問)に対し「Answer」(答え)を出したアイバーソンのニックネームは「The・Answer」となり、以後シグニチャーシューズの名前もAnswerシリーズと命名。 Answerシリーズが発売後も、アイバーソン自身トラブルに巻き込まれたり、何か大きな変化があると、必ずこのQuestionを履くのが慣例となっており、2006-07シーズン途中、デンバー・ナゲッツに移籍した際も、カーメロ・アンソニーと共存できるのか?と言った大きな疑問を投げかけられたため、Answer 10とQuestionを併用しながら、ゲームに望んでいたのが記憶に新しいところ。 アイバーソン自身が、このモデルを高く評価していることが伺えるエピソードと言えます。 この復刻版はシリーズ10周年を記念し、オリジナルで着用をしていたフィラデルフィアカラーとなっています。 個人的には特徴的な柔らかめの履き心地のみならず、アッパーとソールの重量バランスが良いので履いていて一体感を得やすいところが非常に優れているかと思われます。 丸っこいフォルムとスピードシューレースシステムを採用しているため、フィット感がいまいちかな?と見た目では感じるのですが、その点も及第点の出来。 アイバーソンに特別思い入れが無い方にもお勧めしやすい、よくまとまったモデルだと思います。 |
モデル名 |
Air Jordan 3 Retro エア ジョーダン 3 レトロ(White/Fire Red/Cement Grey) 2005年復刻 |
アウトソール | ブロックパターンと同心円状パターンを組み合わせた独自のものを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはビジブルヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 Dリングを採用することで、シューレースの通しやすさと引っかかりの良さを両立。 また、足幅が狭い人向けにシューホールが2パターン作られていることも特徴的。 お好きなフィット感を手にすることができます。 TPUヒールカウンターが付くことで、プロテクターの役割を果たした、と言われています。 |
システム |
P.U. Visible Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
NBA1987-88シーズンに着用していたモデルです。 このモデルを履いてジョーダン自身が目覚ましい活躍を見せ、得点王・スラムダンクチャンピオン2連覇など個人としてのステータスを確立。 その活躍と裏腹に、1994年の初回復刻時はそこまで盛り上がることなく、量販店まで流通していたこともあって、むしろ不人気な部類に属していました。 (Air Jordanの初めての復刻がAJ3) ですが2000年代に入り、「細くも無く、太くも無い」シルエットのアパレルブランドが台頭してきたこともあり、合わせ易い観点から人気が再度上昇。 またチームカラーとは違えど、ジョーダン自身がワシントン・ウィザーズで復帰したことも、人気に拍車をかけた原因と考えられています。 個人的にはオリジナルカラーとして非常に欲しかった色目であり、ヒールのジャンプマンに抵抗感を覚えながらも購入したモデルです。 1996年当時、決して良いとは言えないコンディションのこのカラーリングが古着屋で37800円で売られており、熟慮の末購入を諦めたというのも自分の中で大きかったように思えます。 Fire Redの色目が結構明るく、思った以上に服と合わせるのには苦労はするのですが、それを差し引いても買ってよかったなと素直に思えるモデルです。 |
モデル名 |
Nike Air Force Max 93' ナイキ エア フォース マックス 93'(Black/Cool Grey/White/Metallic Silver) 2010年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはヘリンボーンパターンとオクトパスパターンのコンビを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るブローモールドエアを搭載。 リアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 ダイナミックフィットインナースリーブとストラップが抜群のフィット感とホールド感を提供。 メッシュタンが必要な通気性を確保。 |
システム |
P.U. Forefoot Air Blow Molded Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1992-93シーズンにフェニックス・サンズに所属していたチャールズ・バークレーのモデルとしてデビュー。 ForceカテゴリーのトップとしてCBの冠こそ付きませんでしたが、彼が使用することを前提に開発。 タイミング良くシクサーズからサンズに移籍し、リーグトップの成績を収め、個人としてシーズンMVPを受賞。 破竹の勢いでNBAファイナルまで辿り着いたものの、ジョーダン率いるブルズに敗退。 シーズン、プレイオフを通して着用され、国内においても「ForceカテゴリーのTOP・イコール・バークレー」の図式が定着したモデルと言われています。 ゴジラの足を想像させるようなゴツさながらも、フォルムとしては前作Air Force 180からの引き継ぎまたはアップデートが随所に見受けられます。 特に特徴的な点はこの年から採用をされたブローモールドエア。 前作の180°エアから35%増量し、270°可視化されたエアシステムは抜群の説得力を持っていました。 上記のような背景を持ちつつも、意外と歴史的には軽視される傾向のあるモデルなのが不思議な点。 当時のカラーバリエーションが少なかったのも関係している気が致します。 シューズとしては、スペック通りカチっとした印象を持ちます。 ソール周りがフワフワしたような感覚を期待しますが、どちらかと言うとドッシリ感の方が先に来る感じですね。 トウ周りが緩やかになっているので幅はそんなに問題にならないのですが、意外と足長が短いようでサイズ感に注意が必要だと思います。(個体差はあると思いますが) エア進化の系譜を知ってらっしゃる方には非常に面白いモデルですが、もしかしたら今時の若者にはハマりにくいのかな?という気も。 個人的にはもう少し、カラバリを増やしてもらってスポット的に展開して欲しいモデルです。 |
モデル名 |
New Balance M990 EE Width ニューバランス M990 EEウィズ(Cafe Au lait) 2003年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性・軽量性に優れたブローンラバーを使用し、独特のストレートパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソール全体には安定したクッション性と軽量性を誇るE.V.A.を硬さを変え2層式に搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで履きこむほどに味が出る上質な天然ヌバックを使用。 アッパー両サイドのNマークがフィット感を高める効果を発揮。 インステップレーシングシステムが指先の自由度を確保し、しっかりとした踏み込みが可能となっております。 アッパー随所にスコッチライトを散りばめ、夜間走行を想定。 また、TPUヒールカップ(M.C.D.)が高いフィット感と歩行の際の過度な捻れと内転を制御。 |
システム |
M.C.D. E.V.A. SL-1 |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1982年、900番台のフラッグシップモデル第一弾として、人工工学に基づいて設計されたスペックを持つハイパフォーマンスシューズとしてデビュー。 1ドル280円の時代に、定価100ドルと言う超破格値にて販売されました。 この990がブレイクしたことでクラッシック&パフォーマンスラインとしての900番台が確立。 以後、現在に至るまで1000番台や2000番台と違ったフラッグシップラインとして継続されています。 このモデルのトピックを上げるなら、ニューバランスで初めてモーションコントロールデバイス(M.C.D.)を搭載したことでしょう。 現代でこそどのブランドもこういったTPUヒールカウンターを当たり前のように搭載しますが、そういった概念が無い時代にTPUで捻れをサポートするということ自体が革新的機能だったようです。 このカラーリングは当時ニューバランス東京限定で発売されたカラーリングです。 このカラーリング以外にブラック/グレーがありました。 シューズとしては結構履きやすいモデルだと個人的には思います。 機能説明欄ではオリジナルのソールシステムを記述しましたが、復刻版はミッドソールをC-CAPにアップデートしていますので、履き心地もかなり軽快です。 SL-1ながらもレトロ系には珍しいEEウィズというのもあって、甲周りが楽、というのも要素として大きいと思います。 また、このカフェオレという、あまり無いカラーリングもコーディネートしやすく、ポイントが高いですね。 一時期、Made In USAにて復刻もされていましたが、もう少しバリエーションが増えてくれても良いモデルだと思います。 |
モデル名 |
Adidas SS2G Patent FL アディダス SS2G パテント フットロッカー(White/Black) 2001年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはグリップ性の良い、ヘリンボーンパターンを採用。 中足部をくり抜くことで軽量化を施しています。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇るC.M.E.V.A.と沈み込むような高いクッション性を誇るadiPRENEをヒールに搭載。 中足部全体にトルションシステムを埋め込むことで、安定性の確保と足の過度なねじれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革と足なじみの良いシンセティックレザーのコンビを使用。 シェルトウがつま先の保護をし、デザインのアクセントとなっております。 |
システム |
C.M.E.V.A. adiPRENE |
歴史背景 個人的感想 |
1999年、当時デトロイト・ピストンズの中で1989・90年の連続優勝を知るメンバーであり、ファイナルMVPにも選ばれ、バッドボーイズと呼ばれた中で唯一の良心とまで言われ、多大なる尊敬を集めていたプレイヤーがジョー・デューマス。 現在はデトロイト・ピストンズのGMでもあるジョー・デューマスがキャリア晩年に履いたモデルがこのSS2G。 その姿を見て、当時若手としてNBAをにぎわせていたK・ブライアントやT・マグレディーが「なんだそのシューズは?」と過敏に反応。 若手スター選手がこぞって履き出す事で、一躍有名になり、USAで大きなムーブメントに発展。 ファッションアイテムとして捉えられていることが多いこのモデルですが、USAでは偉大なるLowカットシューズとして認知。 NBA2005-06シーズン、当時ワシントン・ウィザースのスターPGだったギルバート・アリナスがほぼシーズンを通して使用したことからもそのレベルの高さが伺えます。 国内ではそういったUSAからの流れを汲みつつ、当時のシューズセレクトショップが大量に国内に輸入し提案。 ハイテクながらもスーパースターからすんなり履き変えれる違和感の無さも手伝い、一気に国内でブレイク。 これを契機にアップデート系スニーカーブームが起こります。 こちらのカラーリングは元々フットロッカーの別注カラーだったのですが、後発ながらも何故か国内正規ルートで販売された不思議なカラーです。 シューズとしては前述したとおり、スーパースターから違和感なく履き変えれるハイテクということで非常に良いと思います。 履き心地、重量等々を含めても軽快ですし、コストパフォーマンスが高いモデルと言えますね。 カラーリングや素材含めて短期間に出尽くした感がありますが、ベースがスーパースターだけにデザインが色褪せにくいと思うので定期的にリバイバルをして欲しいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Reebok Answer 6 Low リーボック アンサー 6 ロー(White/White/Platinum) 2003年発売 |
アウトソール | 同心円状パターンとフレックスグルーブを組み合わせた独自のパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するI.M.E.V.A.を採用。 また、アウトソール中足部からヒールにかけて伸びるTPUシャンクプレートが過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 ハーフジップが甲周りの確実なホールド感を提供してくれます。 |
システム |
I.M.E.V.A. Half Zip Up TPU Shank Plate |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2002-03シーズンに発売。 プレーオフでは1回戦で敗退した失意の前年度を払しょくする期待感を持ってデビュー。 個人としては初の82試合フル出場を成し遂げ、スティール王に輝いたものの、周りからのサポートを得ることが出来ずプレーオフでは2回戦で敗退。 プロモーション等々を含め完成度が高かったのですが、折悪く国内では俗に言う中テク系レトロがもてはやされていたため、市場にそこまでのインパクトを与えられなかったモデルのように記憶しております。 個人的な好みですが、こちらのモデルに関してはLowカットの方がバランスが良いように思えます。 Reebokのお家芸でもあるDMXテクノロジーが変わりつつあった時期だったということもあり、このモデルには搭載されていません。 今まではしっかりしたクッションのあるソールに対し剛性の強いアッパーでバランスを取る、という構図が出来上がっていたアンサーシリーズにおいて、DMXテクノロジーが入らないと言うことはアッパーの重量感を変えれると言うことを意味しているはずです。 通常のMidカットの方だとアッパー剛性が強すぎてソール周りが若干負けているような感覚を受けました。 それゆえ、Lowカットだとアッパーを削っている分バランスが凄く良く取れていて非常に軽快感がある履き心地を体感できます。 (人によって好みもあると思いますが・・・) 欠点をあげるとすれば、通気口が一切ないので非常に蒸れます。 またLowカットの場合、やはり足首のホールド感が弱いですね。 シームレスなアッパーですのでフィット感も高いですし、DMXテクノロジーが無いながらも履き心地が良いので、隠れた名作だと個人的には思っています。 機会があれば足を通してもらいたい一品です。 |
モデル名 |
Nike Air Max Sensetion ナイキ エア マックス センセーション(Obsidian/Silver Ice) 2002年復刻 |
アウトソール | アウトソールには変形式ヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るマルチチャンバーエアを搭載。 リアフットには従来のフォアフットエアの3倍以上もの衝撃吸収性を誇るビジブルフォアフットエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなシンセティック素材のコンビを採用。 スピードシューレースシステムが脱着を容易にしながら、確実なホールド感を提供。 また、シューレースホールの間をゴムベルトでつなぐことで高いフィット感をもたらしてくれます。 |
システム |
P.U. Visible Forefoot Air Multi Chamber Air |
歴史背景 個人的感想 |
NBA1994-95シーズン、ワシントン・ブレッツ(現ウィザーズ)に所属したクリス・ウェバーのシグネチャーモデルです。 1993年、当時ドラフト1位で指名され、ゴールデンステート・ウォーリアーズに所属し大活躍。 その後、ヘッドコーチと確執が生まれ、新人王に輝きながらも即トレードにて放出という憂き目にあいます。 弱小球団に放出され、プロモーション面でも苦戦したと言われましたが、テクノロジー的な押しもありかなりの売り上げを上げたと言います。 ですが、この後クリス・ウェバーとNikeの関係はこじれ、契約は解消。 たった一作のシグネチャーを残し、その後FILAに移籍します。 命名権の問題から、復刻時の名前はセンセーションを改名。 その際にヒールデザインが変更されています。 テクノロジー的にはバスケットボールシューズ初のビジブルフォアフットエアと言うことで、かなりの衝撃度が当時走りました。 ナイキバブルの象徴ともいえるAir Max 95'と同期ということもあり、バブル時は緩やかにプレミア化。 バブル時に自慢げに履く人が多かったのを記憶しております。 シューズとしてはソール重量とアッパー剛性のバランスがとれたモデルだと思います。 フィット感も適度にありますので、非常に実用的かと。 この後エアの進化としてトリプルエアの方向へ行くのですが、屈曲と言う意味を考えるとこの配置がマックスエアでは汎用性が高いように思います。 あえてケチをつけるなら、やはり通気性。 そして希望的な意味でミッドフットにTPUがあればな、という感じです。 シグネチャーの歴史上は埋没しつつあるモデルではありますが、数年に一度復刻が出ていますので、先入観を取っ払って一回試してもらいたいモデルだと思います。 |
モデル名 |
Nike Air Zoom Generation ナイキ エア ズーム ジェネレーション(Wheat/Wheat/Gold) 2003年発売 |
アウトソール | アウトソールには間隔が少し緩めなドレットパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するC.M.E.V.A.を搭載。 フォアフットには反発吸収性の高いズームエア。 リアフットには柔らかなヒールエアを完備。 中足部にカーボンファイバープレートを差し込むことで過度な捻じれを防止してくれます。 |
アッパー |
アッパーには軽量かつしなやかなヌバックとシンセティック素材のコンビを使用。 吸気と速乾性に優れたスフィアインナーを採用することで快適さを確保。 また、通称バンパーと呼ばれる踵周りのTPUクローム素材が踵周りをホールドしてくれます。 |
システム |
C.M.E.V.A. Zoom Air Encap Heel Air Carbon Fiber Plate Sphere Dry TPU Chrome |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2003-04シーズン、クリーブランド・キャバリアーズに所属したレブロン・ジェームズのファーストシグネチャーモデルです。 ある意味マイケル・ジョーダン以来の超大物と言える選手に対し、ナイキは7年間で総額9,000万ドルもの大型契約をデビュー前に締結。 シグネチャーモデルとして失敗が一切許されない状況もあり、ナイキが誇る有名デザイナーEric Avar と Aaron Cooperの二人によってデザインを作成。 モチーフはレブロンの愛車でもあるハマーH2と言われています。 実際のところ、ルーキーイヤーに通算平均20得点5アシスト5リバウンド以上を叩き出した史上3人目のプレイヤーとなるなど、文句無しに新人王を獲得。 レブロンの活躍に比例し、ファーストカラーは発売後1カ月で72000足売り上げるなど、一気にシグネチャーモデルとして市場に定着しました。 このカラーリングは当初予定されていたスラムダンクコンテスト用のカラーリングと言われています。 ですが、足首の不調を訴え、スラムダンクコンテストはキャンセル。 急遽、ルーキー・オールスターゲームでの着用となりました。 個人的には当初騒がれまくったこともあり、またPennyシリーズみたいになっちゃうんじゃない?などと懐疑的でした。 そんな中、手にしたわけですが、これがなかなか素直で履きやすい。 クッションシステム等々が極端で無いことが一番大きな理由だと思いますが、正直未だにレブロンモデルの中で一番履きやすいんじゃないかな?と。 ある意味、今のレブロンらしさみたいなものが完全に形成される前だったので汎用性が高い物を作るしかなかったのかもしれませんが、それが良い方向に出てると思います。 あえてケチを付けるとすれば、スフィアインナーを使っていると言ってもかなり蒸れること。 それにアッパー素材が思った以上にユルいので耐久性が見込めないことでしょうか。(これに限った事ではないと思いますけどね) その辺りを気にせず購入することができるならば、非常に良い出来だと思います。 発売後、8年近くたっているので、レトロ化したらオススメ出来るモデルと言えますね。 |
モデル名 |
Reebok CL Alpha Canvas リーボック クラッシック アルファ キャンバス(Black) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールには独特のフラットなブロックパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには非常に柔らかくチューニングされたE.V.A.を全体に挿入し、周りをラバーで巻くことでクラシカルさを演出。 |
アッパー |
アッパーに柔らかなキャンバス地と剛性の高い天然皮革のコンビを使用。 ライナー全体が革張りになっていることで、足当たりが非常によく、しなやかなフィット感を与えてくれます。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
当時、このモデル自体は通常のインラインカタログに掲載されていました。 ですが、大きく違うところはRDST(Reebok Design Studio Tokyo)で企画されたプロダクトだということ。 雑になりがちなインラインモデルながら、細部にわたりこだわって作られており、オーバークオリティーな、どう考えても定価以上の価値のあるプロダクトに仕上がっていました。 そういった意味ではRDSTから優秀なプロダクトをインラインに持っていく、という狙い通りの働きが見えた商品だったと思います。 ただ問題だったのは、市場が未成熟だったということとメーカー側が上手く真意を伝えられなかったことが重なり、正当な評価をほとんど得ることなくアウトレットに流れまくったということ。 この辺りから、プロダクトの市場への詰め込みが加速してきたのも大きな要因かもしれませんが、そういう点を考慮したとしても日の目を見なかったのが残念でなりません。 個人的には、当時Shoes Of The Yearに選んだほどコストパフォーマンスに優れたプロダクトだと思います。 履き心地に関してもこれ本当にただのE.V.A.なのか?と疑う程しなやかで柔らかいのが特徴。 一見ヴァルガナイズドっぽいルックスも相まって履き倒していた時期があったほど。 ただ問題はミッドソールがメチャクチャ埃をまといやすく、一日履くとこんなに汚れてたっけ?と思う程汚れること。 履いた後は、即クリーナーでメンテナンス必須でした。 かなりマニアックなモデルになりますが、もし探せるものならばこのオーバークオリティーな質感を楽しんでいただきたいな、と思います。 |
モデル名 |
Puma Satri S プーマ サトリ S(Black/Silver) 2005年発売 |
アウトソール | アウトソールには変形式ドレッドパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールはアウトソールと共用。 サラッとした質感が特徴のVildona社製インソールを挿入。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 |
システム | Nothing |
歴史背景 個人的感想 |
Pumaの影の名作ライフスタイルモデルです。 甲冑を思わせるようなアッパーの重ね方が特徴的なデザイン。 見たとおり五層に分かれ、全て裏から独立して縫い合わされているため、一枚一枚が足にあわせて動き屈曲が良く、歩きやすく仕上がっています。 また、当初はマーシャルアーツ用アフターシューズというような誤報もありましたが、Pumaに確認したところ、デザイナーの趣向が出ただけでそういった事実はありませんと一刀両断されました。 アウトソールとミッドソールが共用(ミッドソールが無い)のでクッション性が無いに等しく、長時間の歩行は辛いと思います。 その分、インソールが分厚くされていますが、ミッドソールの無さをカバーするまでには至ってません。 カテゴリー的にはライフスタイルですが、ちょい履き感覚のドライビングシューズと言っても差し支えがないかもしれませんね。 サイズ感を言えば、シューズの特性上、大き目を履かずにジャストサイズを選んでください。 そうじゃないとすっぽ抜けますからね。 なんにせよ、インパクトのあるデザインですので、夏場に素足なんかで履くと軽快感があって良いかもしれません。 |
モデル名 |
Nike Air Max2 CB ナイキ エア マックス スクエア シービー(Black/White/Pure Purple) 2010年復刻 |
アウトソール | アウトソールには変形式ドットパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るマルチチャンバーエアを搭載。 リアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 ダイナミックフィットインナーが抜群のフィット感を提供。 メッシュタンが必要な通気性を確保。 インディビジュアルレースロックシステムがシューレースの緩みにくさと確実なホールド感をもたらしてくれます。 |
システム |
P.U. Forefoot Air Multi Chamber Air Individual Lace Locks |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1994年FALLにフェニックス・サンズに所属していたチャールズ・バークレーのモデルとしてデビュー。 前年度にNBAファイナルまで導き、選手として絶頂期にあったバークレーのモデルとして市場に高いインパクトを与えるべく開発。 拘束衣をモチーフにされたデザインと新機能であったマルチチャンバーエアが非常に斬新なモデルとして好意的に受け入れられました。 また、当時一新されたマルチチャンバーエア搭載モデル用の箱が非常にクールだったのを覚えています。 シューズとしてはクッションとアッパーのバランスが良いので履きやすい部類のモデルではないでしょうか。 問題点としてあげるならば、ダイナミックフィットインナーとインディビジュアルレースロックシステムが相まって、かなりのホールド感であるということ。 それが原因で履いてると浮腫んで足が痛くなる人は痛くなるみたいです。 サイズ感的にはトウ周りが若干狭いのでサイジングに若干注意が必要です。 また、インディビジュアルレースロックシステムは接触等々をすると割れたり、抜けたりする例もあるので耐久性としては脆いようですね。 現在でもNBA選手が着用をしていたりしますので、そこそこ実用的なモデルだと思います。 数年に一度定期的に復刻をしているので、買いやすいモデルと言えるのではないでしょうか。 |