KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Converse Wade Mid コンバース ウェイド ミッド(Black/V.Red) 2005年発売 |
アウトソール | アウトソールにはフレックスグルーブを入れ込み、ドレッドパターンを改良した堀が深いパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するC.M.E.V.A.を搭載。
また、土踏まずのあたりにシャンクプレートを入れ込むことで足の過度なねじれを防止。 厚すぎず、薄すぎない織目状に加工されたインソールが接地感を足に伝えてくれます。 |
アッパー |
アッパー全体には剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーを使用。 トウ周りには補強としてエナメル素材を採用。 動きに合わせ屈曲が良くなる様に、アッパー全体に縫い目を。 また、過度な動きでアッパーが裂けない様、そしてスムーズな動きができるよう、サイドの縫い目にあらかじめ裂けたような伸びしろ加工を施してあります。 インナーにはウェイドからの「もっとフィット感を」と言うリクエストに答え、薄めのインナーブーツを完備。 メッシュ仕立てのため、通気性が良く、足に余計なストレスを与えません。 |
システム | C.M.E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2005-06シーズン、マイアミ・ヒートに所属するD・ウェイドのモデルとしてデビュー。 前作アイコン・プロレザーもウェイドの使用を前提としたモデルでしたが、純粋なシグニチャーモデルとしてはこれが初。 この時期のコンバースはナイキによる買収後、再度バスケットボールシューズ市場への食いこみを考え、ウェイドをブランドアイコンとして確立させるべく特に力を入れていました。 結果、このシューズを年間通して着用し、最終的にマイアミ・ヒートに初のNBAタイトルをもたらすなど、八面六臂の活躍でブランドイメージを一気に向上させることに成功。 ウェイドの活躍もあり、このシューズ自体も市場から一気に消えるなど、かなりの人気を誇りました。 シューズとしてはかなり幅広で履きやすく、ソールテクノロジーがC.M.E.V.A.だけにしてはクッション性も良いモデルだと思います。 ですが、全体的にヘタリが早く、なおかつグリップがあまり良くない、というのが大きな欠点でした。 アッパーが可動領域を増やすように切れ込みを入れる工夫をしていたりするんで、ヘタリやすい点は致し方がないかと。 グリップに関しては、ウェイドのプレイスタイルに合わせて、敢えて止まり過ぎないように仕上げている、という噂もあがっていましたが、その辺りは真意がわからないままのようです。 販売後、2年程度で復刻版が発売されたことから、当時の人気っぷりを窺い知ることができます。 可能であればウェイドにはJordanブランドに移籍すること無く、過去のコンバースの栄光を取り戻して欲しかったな、と履く度に思う一品です。 |
モデル名 |
Adidas Concord Hi OG アディダス コンコルド ハイ オリジナル(White/Mettalic Silver/Aluminum) 2009年復刻版 |
アウトソール | 安定したグリップ性を誇るヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をラバーで内封。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高い天然皮革を採用。 ストラップが必要なホールド感を提供。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1983年に発売。 70年代末から販売されていたTop Tenの改良版的な立ち位置にて市場に投入。 Top Tenと双璧をなすモデルとしてヨーロッパの選手が中心となって着用されていたと言われております。 国内での定価は25000円という破格値。 円安だった当時のことを考えても、かなり強気な金額設定だったのではないでしょうか。 前期型と後期型でストラップとソールが変更されますが、こちらはTop Tenを踏襲しているので前期型。 テクノロジー的にはTop Tenのタン部分を変えて、ストラップを追加した、というのが実際のところなので大差はありません。 後期型はコンテンダーと同じソール型にフォーラムのストラップを組み合わせたモノになります。 こういった事情を推移すると、Top Ten → Concord → Forumという一連の流れが出来上がっているのが良くわかります。 履き心地等々は、比べれるものではありませんので割愛。 ただ、幅がかなりゆったり取られているので、ローテクながらもインナーに不快感は感じません。 長時間着用するわけでは無いなら、結構履けるモデルだと思います。 残念だったのは、当時とほぼ同じディティールで復刻したにも関わらず、カラバリがほぼ無かったこと。 素材違いは発売されたのですが、これぞアディダス、といったようなシンプルなトリコロール辺りが発売されなかったことは悔やまれます。 個人的にはもう少し盛り上がって欲しかったモデルの一つですね。 |
モデル名 |
Nike Air Flare ナイキ エア フレア(White/Black/Neutral Grey) 2005年復刻 |
アウトソール | アウトソールには変形式ヘリンボーンパターンを採用したDRC-COURT素材を使用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには高いクッション性を誇るビジブルビッグヒールエアを搭載。 フォアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットエアを内臓。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 メッシュタンが必要な通気性を完備。 ダイナミックフィット・インナースリーブが高いフィット感を提供。 |
システム |
P.U. Dynamic-fit inner sleeve Forefoot Air Visible Big Heel Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1994 Fall/Winterシーズンに当時テニス界を席巻していたスーパースター、アンドレ・アガシのモデルとしてデビュー。 アッパーデザインに空気力学を取り入れることで、ボール1/2個分ステップを加速させる、という触れ込みでプロモーションが掛けられ話題となりました。 カラバリエーションはそこまで展開されなかったのですが、別注カラーも生まれた経緯からすると、そこそこのセールスを記録したのではないかな、と記憶しております。 個人的には当時オリジナルを購入できなかったことと、黒人の方が非常に履きこなしていた姿が鮮烈に頭の中に残っていたため、復刻版に飛び付きました。 期待値が自分の中で非常に高かったこともあったのだと思うのですが、あまりピンと来ず・・・。 特に履き心地が堅く、一日履いていると結構きついな、というモデル。 また、幅がつま先に行くに従って急速に狭くなる感覚があり、足にあまり合わなかったようです。 横への動きの多いテニスシューズならではのタイトなフィッティング感は好き嫌いの分かれるところかもしれません。 履き心地に関してはアウトソールが非常に硬い素材を使っているので致し方が無いところなのですが、せめてインソール関係で柔らかさを演出して欲しかったかな、というのが正直なところ。 アッパーデザインが秀逸なだけに個人的に合わなかったのが残念でならないモデルです。 |
モデル名 |
Adidas Jabber Suede Low アディダス ジャバー スエード ロー(Red/White) 1996年復刻版 |
アウトソール | 安定したグリップ性を誇るヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.をフルカップタイプで使用。 クッションの歪みに対する逃げ場を確保するため、内側中足部だけえぐられております。 |
アッパー | アッパーには剛性の高い天然皮革のスエードを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1978~81年にかけてカリーム・アブドゥル・ジャバーのシグニチャーモデルとして発売。 このジャバー自体は前期型、後期型の二型に大まかに分けられ、前期型がこのスエードタイプ、後期型がレザータイプと言われています。 このスエードタイプは当時販売されていたトーナメントをベースに作成。 しなやかなスエード感が特徴のモデルに仕上がっております。 こちらは1996年に日本製で復刻されたモノなのですが、何と言っても縫製が綺麗。 また、スエードの質感やシューレースのコットン素材が絶妙なバランスで雰囲気を醸し出しております。 履き心地に関してはこの時代のモノですので、議論に乗らないと思っていただければ。 一日履くと足が痛くなります。 このくらいスエードのクオリティが高いと毛羽立ちが綺麗なのは良いのですが、とにかく色移りが激しかったのは大変でした。 良いような、悪いような、といった部分ですね。 デニム関係との相性が抜群ですので、このクオリティの高さで再復刻を強く願うモデルです。 |
モデル名 |
Nike Air Zoom KOBE 1 ナイキ エア ズーム コービー 1(Black/White/V.Purple/Cany Gold) 2006年発売 |
アウトソール |
アウトソールにはグリップの高いドレッドパターンと安定感を高めるダイヤ型ドットパターンを必要な部位に配置。 サイドまでソールがせり出すことで適度な安定感とグリップ力を発揮します。 |
ミッドソール |
ミッドソール全体には安定したクッション性を発揮する軽量ファイロンを使用。 ミッドソール前後に新型Zoom Airである、Regional responsive Zoom Airを搭載し、今までのZoom Air以上の接地感と適度なクッション性と反発性を実現。 また、大型のカーボンシャンクプレートをミッドソール全体に入れ込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシームレス・シンセティックレザーを採用。 インナーブーツを搭載することで高いフィット感と足馴染みの良さを確保。 内側のスウォッシュがTPU製になっており、内側への捻じれを抑制しております。 |
システム |
Phylon Regional responsive Zoom Air Carbon Fiber Plate |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2005-2006およびNBA2006-2007前半戦着用、ロサンゼルス・レイカーズ所属のスタープレイヤー、コービー・ブライアントのシグニチャーモデルです。 Adidasとの後味の悪い契約解消後、2シーズンの月日が流れNikeより大きな期待感を持って発売されたKobeモデル。 Air Zoom Huarache 2K4、Air Zoom Huarache 2K5をベースに新しいKobeならではの機能性を盛り込んだ箇所が多数。 ヒール周りの可動領域を広げながらもシューズが足についてくるようなインナーフィッティングスタイルを採用したり、結構特殊なことを盛り込んでいる印象があります。 感覚値としても結構不思議で、フォアが広めに取られているのでジャスト目に履いているのにもかかわらず、ごついスリッパでも履いてるかのように、歩行をしていると一瞬踵が浮いてないか?と思ってしまう所。 実際は浮いてるわけではなく、ヒール周りの引っかかり感が全くない事が理由。 それゆえ、好き嫌いが極端に分かれるところではないかな?と思います。 また新開発されたRegional responsive Zoom Airは、そこまで極端な違いを感じることは出来ないです。 もちろんプロレベルのコンマ何秒を争う世界ではハッキリとした違いがあるのかもしれませんが・・・。 Kobeのファーストモデルとしては若干普通かな?というのが、個人的な印象。 代を重ねることに個性が出て来たのは、周知の事実ですので、まぁこんなもんかなぁ~という感じです。 |
モデル名 |
AND1 Ballistix Mid アンドワン バリスティックス ミッド(White/Royal/Black) 2004年発売 |
アウトソール |
アウトソールには安定性を重視した同心円状パターンとグリップ性の高いドレットパターンのコンビを採用。 フォアフットの同心円状パターンがピポットを含めた足の動きをスムーズに提供。 リアフットのスプリングジオメトリーがヒールの安定性を向上。 土踏まずに搭載されたTPUパーツが足の捻じれに対応してくれます。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するデュラスプリングを全体に使用。 インソールには復元性が高く、抗菌作用もあるゲームインソールを完備。 |
アッパー |
アッパーには軽量でしなやかなシンセティックパテントを使用。 非常に縫い目が少ないアッパーパターンが足の余計なストレスを軽減。 また、サイドパーツがしなやかでありながらも、適度なサポート感を与え、フィット感を向上。 フルワープドデザインがスッキリ感と足を包み込む感覚を両立してくれます。 |
システム |
Duraspring Spring Geometry TPU Shank Plate Game Insole |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2004-05シーズン後半戦AND1契約選手着用及びMixtape 2004 Tour公式モデルとして発売。 当時の販売足数の多さと人気っぷりから2年後には復刻されるというロングセラーモデルとして認知されたモデルです。 実はMixtape 2004 Tour用に他のモデルが用意されていたのですが、USAでの販売経路の急きょ変更により、このモデルが公式モデルにすり替わったと言う経緯が。 通常ならばゴタゴタで盛り上がりに欠けるだろうことが容易に予測されたにも関わらず、USA限定カラーなどを利用し一気に盛り上げた手法は、当時のMixtape Tourの勢いを感じさせるところです。 そんな経緯がありつつもプロダクトとしてのレベルが非常に高く、最終的にはコストパフォーマンスの高さで認知。 当時Air Bagモデルは破れやすい、といった評価もあっただけに、全体のバランスが取れたこのモデルが評価されたのもうなづけます。 履き心地としては幅もゆったり目で履きやすさが前面に出ていると思います。 また一番の利点はグリップの良さでしょう。 サイドまで巻きあがっているので、踏ん張りが利く、というのを実感できます。 欠点はこの時代のAND1のデフォルトとも言うべき、通気性の悪さ。 通気用のパーツ自体が無いので、こればっかりはどうしようもないです。 せめてメッシュタンにしてくれれば良いのにね、という感じで。 販売終了後、数年たってますので、スポットでエグいカラーの復刻を希望するモデルの一つですね。 |
モデル名 |
Reebok CL BB High Post JPE リーボック クラッシック バスケットボール ハイ ポスト JPE(White/Black/Almond) 2003年発売 |
アウトソール | アウトソールには独特のフラットなブロックパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定した衝撃吸収性を誇るE.V.A.をラバーにて封入。 インソールにはパフの厚い特殊な物を挿入。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーを使用。 ライナー全体が革張りになっていることで、足当たりが非常によく、しなやかなフィット感を与えてくれます。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
このモデルはRDST(Reebok Design Studio Tokyo)で企画されたJPE(Japan Premier Edition)モデルになります。 RDSTとは当時代官山に日本のカルチャーやライフスタイルを分析し、プロダクトに反映させるべく作られたリーボックの特殊事務所です。 そこで様々な試みがなされ生み出されたのがRDSTプロダクト。 そのRDSTプロダクトの中から特にマテリアル等々にこだわり、限定展開されたのがJPEとなります。 このモデルそのものは当時、Levis'などとのコラボベースとして採用されただけあり。ベーシックさとブーティーさを上手くミックス点が特徴。 ブーティーさを求めるとソール周りが重く、履き心地が悪くなるパターンのモデルが多い中、当時のReebokレトロらしい柔らかな履き心地とデザイン性を両立させたところに、このモデルの良さがあると思います。 このモデルのRDSTデザイナーはJoshua Fraser。 元々クオリティの高かったこのモデルを更に品良く、そしてラグジュアリーさを加味しています。 実際に履いてみると、白と言う膨張色ながらも、足元がスッキリと見えるため、かなりコーディネート幅が広く使い勝手の良いモデル。 B系からオーソドックスな古着系アメカジまでこなすのは、素材とフォルムの良さからでしょう。 最近こういったラグジュアリー感で勝負するモデルが減ってきたので、こういったところにもう少しスポットを当て直してみても良いのにな、と思うクオリティです。 |
モデル名 |
Air Jordan 20 エア ジョーダン 20(White/Black/Varsity Red) 2005年発売 |
アウトソール |
アウトソールは変形式ドレッドパターンを採用。 土踏まず部分をくり抜くことで、軽量化を図っております。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 アウトソールからミッドソール内部まで支柱のように、体重の掛かる部分を計算し配置された、I.P.S.(Independent Podular Suspension)システムが弾むようなクッション性を提供。 TPUシャンクプレートを内蔵することで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーには剛性の高いフルグレインレザーとしなやかなシンセテック素材のコンビを採用。 ダイナミックフィットインナースリーブとミッドフットストラップが高いフィット感を提供してくれます。 |
システム |
Phylon TPU Shank Plate I.P.S.(Independent Podular Suspension) |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA2004-05シーズンに発売 かの有名なティンカー・ハットフィールドがデザイナーとして復帰したと言われていますが、このモデルではデザインの最終ジャッジのみで関わっていた、と言われております。 今回も複数のデザイナーが複数のソースを元にデザインを作成。 カスタムトランペットを元にDavid Monetteがインスピレーションを起こし。 バイクのタイヤとレーシングブーツを元にGentry Humphriesがアイデアを。 ミッドフットストラップのレーザー加工をMark Smithが生み出した、と言われています。 今までのAJのラインから外れ、I.P.S.やザックリえぐり取られストラップしか残さなかったアンクル部分など、かなり実験的なことを行った感の強いモデル。 シューズの実験性と裏腹に、実際にNBAではJordanブランドの軸となるべき選手の選定に追われている感じも見受けられ、そこまで着用率が伸びなかったイメージのあるシューズですね。 シューズとして履いてみるとわかるのですが、アンクルストラップはほぼ機能してません。 そして本当に履きにくいです。 I.P.S.の素材はSHOXの素材を柔らかくチューニングしただの、色々な憶測が飛んでいますが、一応細かく分断されたSHOXという定義のようです。 向き不向きがあると思いますが、Air JordanなのにAirが入っていないにも関わらず、I.P.S.のクッション性はかなりのもの。 ですので、一旦履いてしまえば、インナーのフィット感の良さも相まって、かなり快適なモデルに仕上がっております。 かなりのカラバリが展開されたので、今でも現存数は多いかと。 ですが正直なところ、この後に一色のみ展開した3/4カットの方が汎用性が高かったように思えます。 販売当時は個人的にあまりピンと来なかったモデルですが、今現在履いてみると多角的なモデルだと認識できる部分が非常に多いので、食わず嫌いをせず履いてみてもらいたいモデルの一つです。 |
モデル名 |
New Balance M576 BRR D Width ニューバランス M576 BRR Dウィズ(Brown) 2003年復刻 |
アウトソール | アウトソールには耐久性のあるラバーにトレイルランニングでもぶれない安定性を誇るドッド系パターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソール全体には安定したクッション性と軽量性を誇るE.V.A.を圧縮成型したC-CAPを硬さを変え三層に分けて搭載。 リアフットには軽く安定したクッション性を誇るE.V.A.をコアにし、その周りを衝撃吸収性と衝撃分散性に優れたポリウレタンで封入することで形成されたENCAPウェッジを挿入。 インソールには柔らかなクッション性を誇る圧縮ポリウレタンカップインソールを完備。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで履きこむほどに味が出る上質な天然ヌバックを使用。 アッパー両サイドのNマークがフィット感を高める効果を発揮。 インステップレーシングシステムが指先の自由度を確保し、しっかりとした踏み込みが可能となっております。 また、TPUヒールカップ(M.C.D.)が高いフィット感と歩行の際の過度な捻れと内転を制御。 トップモデルにのみ許された袋縫い製法が足にストレスがかかりにくい効果を発揮。 |
システム |
M.C.D. C-CAP ENCAP SL-2 |
歴史背景 個人的感想 |
2003年に発売された、Made In Englandモデル。 当時で言うところのグランジ加工というような、ムラのある色目のヌバックが非常に綺麗な一品です。 国内ではこの色とグレーベースのカラーリングが店舗限定で発売されたものの、当時はまだMade In Englandモデルに対する評価が定着していなかったこともあり、かなりの数がセール品として流れた所を捕獲。 一足一足ムラ感が違うため、同じカラーリングでも雰囲気が違うところも特徴の一つ。 非常に綺麗で柔らかなアッパーだったのに、ほとんど評価されなかった点は、正直不思議でなりません。 個人的には海外で展開されていた他カラーも欲しかったくらいです。 唯一問題を上げるとすれば、柔らかすぎてすぐにアッパーが伸びてしまうことでしょう。 ジャスト目でフィッティングしていても、元々広めのSL-2ラストということも相まって、更に広がります。 後は、意外と合わせにくい点でしょう。 遠目から見るとどうしても汚そうに見えてしまう加工ですので、スッキリとコーディネートしてあげないと何か汚い靴を履いている人、で終わってしまう恐れがあります。 その辺りをしっかりと踏まえた上で履くなら、非常にオシャレ度高し!なM576だと思います。 もう8年ほど前のシューズですので、なかなか見つかりにくいかもしれませんが、一度手に取ってみてもらいたいモデルですね。 |
モデル名 |
Nike Air Max 95' ナイキ エア マックス 95'(White/Comet Red/Black) 2003年復刻 |
アウトソール |
アウトソールにはワッフルパターンをメインとしたBRS 1000 カーボンラバー。 中足部にTPUを入れ込むことで過度な捻じれを防止。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るマルチチャンバーエアを搭載。 フォアフットには従来のフォアフットエアの3倍以上もの衝撃吸収性を誇るビジブルフォアフットエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)と通気性の高いメッシュを採用。 各所に散りばめられたリフレクター素材が夜間走行性をサポート。 |
システム |
P.U. Visible Forefoot Air Multi Chamber Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1995 Fallシーズンにデビュー。 発売当初、さっぱり売れなかったにも関わらず、ファッションクリエーターがこぞって誌面上でプッシュしたことから一気に火が付きプレミア化。 前後ビジブル化したという視認性の良さも手伝って、ナイキバブルの火付け役となり、同時に「最新のAir Max」イコール「レアだ、偉い」といった風潮を国内に作り出します。 その後、メディアやショップが投資物件のように煽ったことも手伝って一時期は新品だと20万以上の値を付けられることも。 また、大量のフェイクが出回った原因となり、同時に起きたエアマックス狩り等々を含め、社会現象を引き起こしました。 シューズのデザインはセルジオ・ロザーノが担当。 グラデーション部分はろっ骨を。 アウトソール中足部のTPUは背骨を表現するなど、人体をモチーフにデザインされたと言われています。 シューズとして魅力的な部分は前後のビジブルエアとグラデーションパーツでしょう。 あえてグラデーションを生かさない配色を取ることもありますが、そうであっても成立するのはデザイン性の良さがあってこそ。 無数の配色が生み出され、未だに増色していることからも、汎用性の高さがうかがえます。 クッション性に関して言えば、意外と固め。 2006年以降は中空成型方式から熟成型方式にAir Bagの膨らませ方を変更したため、時期によって若干クッション性が変わったものの、柔らかさよりコシのある感覚を重視したクッション性かと思われます。 欠点をあげるとすればホールド感だと個人的には思います。 スピードシューレースを採用しているものの、シューレーストップがアッパーに通すタイプじゃないため、シューレースが緩みやすく、解けやすいことが難点。 シューレースが緩み始めると足が遊びやすくなってしまうため、理想的なフィット感を維持できない事が多々ありました。 また、シューズ内の後足部から前足部にかけての傾斜が意外とキツく感じることと、インソールが意外と滑りやすいモノを採用していることもあって足がシューズの中で前に移動しようとします。 これは前述したホールド感の部分と連動するので、人それぞれ感想が変わるかと思われますが、そういった部分がありがち、ということです。 総じて、ナイキバブルを知らない若者には響かないモデルかもしれませんが、その時代を生きた人にはたまらないモデルだと思います。 個人的にはいつまでたっても色違いで欲しくなる青春の一品という感じですね。 |