KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI

パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表
スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、
学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。
プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、
現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。

Black Ships
http://www.blackships.co.jp/


TWITTER
https://twitter.com/yasu_taro


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New Balance M990 D Width ニューバランス M990 Dウィズ(Brown)@Versus 365-170th Day



2012/1/24 Posted by Kunihito Yasui




*注意
あくまで個人的なデータベース及び感想であり、内容については保証をしかねます。
良い部分、悪い部分関係なく個人的な視点で記述をしておりますので、
気分を害される方はお読みにならないようお願い申し上げます。


New Balance M990 D Width ニューバランス M990 Dウィズ(Brown)
New Balance M990 D Width ニューバランス M990 Dウィズ(Brown) New Balance M990 D Width ニューバランス M990 Dウィズ(Brown)

モデル名 New Balance M990 D Width ニューバランス M990 Dウィズ(Brown)
2006年発売
アウトソール アウトソールには屈曲する部分に大きな溝を入れ込み、フレックスグルーブを細かく入れ込んだ独自のパターンを形成。

踵の削れ易い部分には耐久性を高めたN duranceを使用。
ミッドソール んだC-CAPフォアフットパートとENCAPウェッジ、そしてビジブル化を成功させたABZORBを挿し込み、ハイレベルで融合させた一体成型ミッドソールを採用。

TPUヒールカップ(C.R.)が高いフィット感と歩行の際のオーバー・プロネーションとオーバー・サピネーションを制御。

インソールには立体成型カップインソールを完備。
アッパー アッパーには高い通気性と軽量性を誇るメッシュとしなやかで抜群の足なじみを誇るピッグスキン・スエードを使用。

アッパー随所にリフレクティブマテリアルを散りばめ、夜間走行を想定。
システム C.R.
C-CAP
ENCAP
ABZORB
SL-1
歴史背景
個人的感想
海外のみで展開をされた、M990のアッパーにM991のソールを貼り付けた、なんちゃってアップデートモデルです。

あまり詳しい事情はわからないのですが、USAのみでの流通を目的としたものだと言われております。

まず最初に気になったのは、シューズとしてのバランス。
通常パーツの寄せ集め的モデルは、気をてらう事を第一としているため、往々にしてバランスが悪く、履いていて疲れることが多い、というのが個人的な経験則。

恐る恐る一日中履いてみると、クッション性、フィット感共に秀逸。 矯正靴から始まったメーカーがヘタなモノづくりをするわけがない、とは頭の片隅にあったとしても、このバランス感には正直ビックリいたしました。

メッシュ部分を広く取りつつもフィット感を犠牲にしないために、つま先から甲までのトウ周りが代を重ねるごとに低くなっていく990番台において、M990のアッパーパターンは緩すぎる事も低すぎる事もなく、日常的な使用において丁度良いスペック。

M990の生産中止後をひも解いてみると、アッパーパターンはウォーキング系モデルに流用され、そちらの方面でも評価されたわけで、ある意味必然と言えば、必然だったような気も。

M990に比べ、更にスペックの上がったM991のソールと相まって、個人的には目から鱗でございました。

当時、USAで多色展開されたため、現在でも時折見つけることも。
手ごろな値段で取引されているようなので、一足お気に入りの色を玄関先に出しているだけで重宝すると思います。







New Balance M990 EE Width ニューバランス M990 EEウィズ(Cafe Au lait)@Versus 365-51th Day



2011/3/12 Posted by Kunihito Yasui




*注意
あくまで個人的なデータベース及び感想であり、内容については保証をしかねます。
良い部分、悪い部分関係なく個人的な視点で記述をしておりますので、
気分を害される方はお読みにならないようお願い申し上げます。


M990 EE Width ニューバランス M990 EEウィズ(Cafe Au lait)
M990 EE Width ニューバランス M990 EEウィズ(Cafe Au lait) M990 EE Width ニューバランス M990 EEウィズ(Cafe Au lait)

モデル名 New Balance M990 EE Width ニューバランス M990 EEウィズ(Cafe Au lait)
2003年復刻
アウトソール アウトソールにはグリップ性・軽量性に優れたブローンラバーを使用し、独特のストレートパターンを採用。
ミッドソール ミッドソール全体には安定したクッション性と軽量性を誇るE.V.A.を硬さを変え2層式に搭載。
アッパー アッパーにはしなやかで履きこむほどに味が出る上質な天然ヌバックを使用。

アッパー両サイドのNマークがフィット感を高める効果を発揮。
インステップレーシングシステムが指先の自由度を確保し、しっかりとした踏み込みが可能となっております。

アッパー随所にスコッチライトを散りばめ、夜間走行を想定。
また、TPUヒールカップ(M.C.D.)が高いフィット感と歩行の際の過度な捻れと内転を制御。
システム M.C.D.
E.V.A.
SL-1
歴史背景
個人的感想
オリジナルは1982年、900番台のフラッグシップモデル第一弾として、人工工学に基づいて設計されたスペックを持つハイパフォーマンスシューズとしてデビュー。
1ドル280円の時代に、定価100ドルと言う超破格値にて販売されました。

この990がブレイクしたことでクラッシック&パフォーマンスラインとしての900番台が確立。
以後、現在に至るまで1000番台や2000番台と違ったフラッグシップラインとして継続されています。

このモデルのトピックを上げるなら、ニューバランスで初めてモーションコントロールデバイス(M.C.D.)を搭載したことでしょう。
現代でこそどのブランドもこういったTPUヒールカウンターを当たり前のように搭載しますが、そういった概念が無い時代にTPUで捻れをサポートするということ自体が革新的機能だったようです。

このカラーリングは当時ニューバランス東京限定で発売されたカラーリングです。
このカラーリング以外にブラック/グレーがありました。

シューズとしては結構履きやすいモデルだと個人的には思います。

機能説明欄ではオリジナルのソールシステムを記述しましたが、復刻版はミッドソールをC-CAPにアップデートしていますので、履き心地もかなり軽快です。

SL-1ながらもレトロ系には珍しいEEウィズというのもあって、甲周りが楽、というのも要素として大きいと思います。

また、このカフェオレという、あまり無いカラーリングもコーディネートしやすく、ポイントが高いですね。
一時期、Made In USAにて復刻もされていましたが、もう少しバリエーションが増えてくれても良いモデルだと思います。







New Balance M996 D Width ニューバランス M996 Dウィズ(Red)@Versus 365-43th Day



2011/2/28 Posted by Kunihito Yasui




*注意
あくまで個人的なデータベース及び感想であり、内容については保証をしかねます。
良い部分、悪い部分関係なく個人的な視点で記述をしておりますので、
気分を害される方はお読みにならないようお願い申し上げます。


M996 D Width ニューバランス M996 Dウィズ(Red)
M996 D Width ニューバランス M996 Dウィズ(Red) M996 D Width ニューバランス M996 Dウィズ(Red)

モデル名 New Balance M996 D Width ニューバランス M996 Dウィズ(Red)
2000年復刻
アウトソール アウトソールにはグリップ性・軽量性に優れたブローンラバーを使用し、走りやすさに特化したストレートパターンを採用。
ミッドソール ミッドソール全体には安定したクッション性と軽量性を誇るE.V.A.を圧縮成型したC-CAPを硬さを変え2層に分けて搭載。

リアフットには軽く安定したクッション性を誇るE.V.A.をコアにし、その周りを衝撃吸収性と衝撃分散性に優れたポリウレタンで封入することで形成されたENCAPウェッジを挿入。

インソールには柔らかなクッション性を誇る圧縮ポリウレタンカップインソールを完備。
アッパー アッパーにはしなやかで履きこむほどに味が出る上質な天然皮革を使用。

アッパー両サイドのNマークがフィット感を高める効果を発揮。
インステップレーシングシステムが指先の自由度を確保し、しっかりとした踏み込みが可能となっております。

アッパー随所にスコッチライトを散りばめ、夜間走行を想定。
また、TPUヒールカップ(M.C.D.)が高いフィット感と歩行の際の過度な捻れと内転を制御。

トップモデルにのみ許された袋縫い製法が足にストレスがかかりにくい効果を発揮。
システム M.C.D.
C-CAP
ENCAP
SL-1
歴史背景
個人的感想
Made IN U.S.A.シリーズより、現在もカラーバリエーションを変えながら生産され続けているM996です。

オリジナルは1988年に900番台のフラッグシップモデル第3弾目として発売。
前作M995が渋カジブームの際、人気だったことからM996も発売してすぐに人気機種として認知。
まずはお家芸のメッシュから始まり、後発でレザーが販売。

年式によって若干のディティールやレザーの質感等々が変更され継続販売をされ定番化していることが特徴と言えます。
こちらは1990年代に定番カラーとして販売され、2000年辺りに生産中止となったカラーリングです。

同時期に出たM576との大きな違いはラストとアウトソールでしょうか。
M996の方がSL-1ラストのため細く、またストレートパターンのアウトソールの為、前に進むような感覚を覚えます。

また、SL-1ラストのため履き始めは若干横幅がきついかも?という気がしますが、馴染んでくると丁度良いフィット感を得ることが出来、ローテクのくせに病みつきになりますね。

欠点を述べるなら、やはりインソール。
柔らかな履き心地を提供してくれますが、すぐにへたるのである程度履いたら取り換え必須です。

個人的にはこの赤だけで2足目です。
ニューバランスのシューズで定番と言えば、どうしても地味なイメージが先行しがちですが、このカラーリングに関してはレザーの発色も良いため足元に適度なアクセントを与えてくれます。

個人的には定番モデルでもう少し発色の良いカラーリングを増やしてくれると選択肢が増えて嬉しいのにな、と思います。