KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Nike Elite (VNTG) ナイキ エリート(ヴィンテージ加工)(Industrial Blue/Metallic Silver-CV Purple) 2007年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性とクッション性を兼ね備えたワッフルパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには安定したクッション性を発揮するE.V.A.を搭載。 |
アッパー | アッパーには通気性の高いナイロンと天然皮革のスエードを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1977年に発売。 1975年に稼動し始めたニューハンプシャー州・エクセター直営工場の恩恵をダイレクトに受けたプロダクトとして有名な一品です。 当時トップモデルにおいて、ミッドソールを「硬質スポンジ」から「E.V.A.」にアップデート。 クッション性の良さをアスリートに知ってもらい、大々的に謳ってもらうために、多くの選手にスペシャルメイクアップカラー(S.M.U.)を支給。 当時のカタログではロイヤル/イエローの一色のみの展開だったものの、S.M.U.や地域限定、支社限定など枚挙に暇が無いほどカラーリングが生み出されました。 特にS.M.U.に関しては、前述した直営工場での生産が一役かったそうです。 また権威あるランナーズワールド誌、1977年Racing Flats部門で1位を獲得するなど、その後のブレイクにつながる評価を獲得。 結果、1981年まで生産され続ける息の長いプロダクトとなっていきます。 国内では定価7800円にて販売。 当時の為替相場を考え、比較すれば、いかに高価なものだったかよくわかるかと。 ヴィンテージブームの折には、Made In U.S.A.の名品として雑誌媒体が紹介。 カラーリングが無数にあることも手伝って、高い人気とプレミアム価格を誇りました。 レトロ化は2005年よりスタート。 こちらは2007年から展開されるヴィンテージシリーズの一環としてリリース。 良いのか悪いのか良くわからないほど特殊なカラーリングに魅かれ購入。 長時間着用できるような履き心地ではありませんが、当時の雰囲気を楽しむには良いかと。 現在も何かしらの形で継続生産されているモデルですので、お気に入りのカラーリングを見つけるのも楽しいかと思います。 |
モデル名 |
Nike Daybreak Premium (VNTG) ナイキ デイブレイク プレミアム (ヴィンテージ加工) (Linen/Deep Orange) 2007年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性とクッション性を兼ね備えたワッフルパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには安定したクッション性を発揮するE.V.A.を搭載。 |
アッパー | アッパーには通気性の高いナイロンと天然皮革のスエードを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1979年から約2年間にわたって発売。 大ヒットを飛ばしたLDVをベースに、Nike初のカップインソール機能を持たせたモデルとしてデビュー。 ラストをLDVと共通の「ヴェクター・ラスト」を採用し、当時ランナーに馴染みのあったナイロンアッパーに仕上げ、とっつきにくさを解消。 バランスの良さから、一定の評価を得ることとなります。 生産数が多く無かった点とネーミングの元となった「アリゾナの大地に浮かぶ朝焼け」を表現したカラーリングがナイキの中では珍しく、希少化。 ヴィンテージブームの際、その珍しさから値段が高騰。 マニア垂涎のモデルとなります。 2007年から展開されるヴィンテージシリーズの一環として待望の復刻。 その中でのファーストコレクションとして選ばれ、ファーストカラーは争奪戦が繰り広げられました。 履き心地に関してはオールドスニーカーの定番範疇。 あくまで雰囲気を楽しむためのものであって、議論するレベルでは無いでしょう。 シューズとしては思い入れがなければ、ただの地味なスニーカーだと思います。 カラーリングが特殊というのもあると思いますが、このネーミングじゃなかったら成立しなかったのではないかな、と。 しかしながらアメカジなどのオールドスクールファッションには面白いくらいハマるのも事実。 着る服を選ぶのでコーディネート上級者向けではありますが、果敢にチャレンジをしてもらいたいモデルの一つです。 |
モデル名 |
Nike LDV (VNTG) ナイキ エルディーブイ (ヴィンテージ加工) (Varsity Maze/Sail-Blue Spark) 2008年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性とクッション性を兼ね備えたワッフルパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには安定したクッション性を発揮するE.V.A.を搭載。 |
アッパー | アッパーには通気性の高いメッシュと天然皮革のスエードを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1978年に発売。 ヒット商品であったLD-1000の後継機種として華々しくデビュー。 元々は1977年に発売された、LD-1000をマイナーチェンジしたLD-1000Vというモデルでしたが、ネーミングの問題上消費者に違いが分かりにくかったため、たった1年でネーミングとカラーリングを一新し、このモデルが誕生することとなります。 元々売れていたLD-1000の後継種とあって、期待値はかなりのもの。 一番大きな違いは、このモデルからミッドソールが「硬質スポンジ」から「E.V.A.」にアップデートしたこと。 そしてLDVの元となったLD-1000Vから使用された、一軒左右の区別が付かないほど、ほぼ一直線なラストである「ヴェクター・ラスト」を採用したことでしょう。 こういった期待値に十分応える機能性を搭載したことで、当時抜群の権威を誇ったランナーズ・ワールド誌において1979年度の5つ星を獲得。 結果、ワールドワイドにナイキの人気を押し上げ、この時代におけるベストセラーとなりました。 最先端の加工技術を駆使し、2007年から展開されるヴィンテージシリーズの一環として待望の復刻。 以前過去に一度復刻されたものは非常に再現度が低かったため、このクオリティーの高さはマニア待望でありました。 オリジナルとの違いはメッシュの細かさだと言われております。 それ以外は概ねオリジナルを踏襲しているかと。 履き心地うんぬんは1970年代の設計ですので、論ずる部分では無いでしょう。 あくまでも、雰囲気をいかに楽しめるか、を主眼においたシューズだと思います。 長時間履けるものではありませんが、昨今のアメカジブームにこそしっかりハマるプロダクトだと思いますので、マニアだけでなく、もう一度見直して欲しいプロダクトの一つですね。 |