KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Nike Air Zoom Angus ナイキ エア ズーム アンガス(Black/Chrome/White) 2003年発売 |
アウトソール | アウトソールにはグリップ性の高いヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールにはE.V.A.を内蔵したフルカップタイプ。 しかしながら、内部を出来るだけ薄く仕上げ、インソールをミッドソール並みに厚くし、挿し込むことで構造上ミッドソールとして機能。 インソールのヒールにはズームエアを搭載し、高い衝撃吸収性を誇ります。 |
アッパー |
アッパーには耐摩耗性に優れたシンセティック素材を採用。 厚いタンが高いフィット感の向上とトリックの際の衝撃を緩和。 |
システム |
E.V.A. Insole Included Heel Zoom Air |
歴史背景 個人的感想 |
2001年、ゲリラ的にリリースされたDunk SBが発端に始まった空前のSBブーム。 その中でも廉価版として、発表されたのがこのズームアンガス。 デザイナーはMichael Hernandez。 Air Jordanシリーズの部分部分を組み合わせ、デザインしたとされています。 SBシリーズ自体が一部のスケートショップ限定で展開されていたため、当時はどんなモデルであっても、一定の高値が付く状況。 このモデルに関しては普及版的位置づけだったので、幅広いショップで展開され、比較的手に入れやすい環境でした。 個人的にスケートをする訳ではないので、実践的な側面での評価が出来ないですが、廉価なモデルの割にコストパフォーマンスが優れた印象。 スケーターモデルらしい剛性の高さとZoom Air特有のクッション性の良さが良いバランスでミックスされていて、9000+TAXということを考えると、当時の基準でいえば十分だったように思えます。 履き心地に関してはインソール内蔵のズームエア頼みではありますが、軽快。 アッパーがゴツく見える割に軽量なので、ソールとのバランスが良さが体感できるかと。 欠点をあげるとすれば、幅。 SBモデルはタンが厚くてサイズアップするという話はよく聞きますが、このモデルに関してはサイドアッパーの形状もあって、少し圧迫感を感じます。 人によってはサイズアップが必須かと。 その点以外は概ね満足なモデルですね。 残念だったのは地味なカラーリングが多く、この手のハッキリしたカラーが少なかったこと。 そして、このレベルの位置づけで純粋な新作デザインのモデルが継続して出てこなかったことでしょう。 ほどなくして、ブームが収束したことを考えるともう少し、ダンクSBだけではなく、この手のモデルに注力してほしかったというのが正直なところです。 |