KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Nike Air Footscape ナイキ エア フットスケープ(Wild Grape/White) 2005年復刻 |
アウトソール | アウトソールにはワッフルソールパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を提供するファイロンを全体に使用。 ヒールにはヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)とメッシュ素材のコンビを採用。 踵のTPUサポートパーツが足ブレを制御してくれます。 |
システム |
Phylon Encap Heel Air Forefoot Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1996年 SPRINGにデビュー。 フットスケープ・ラストという幅広のコンフォートさを最優先した独自のラストとサイドアッパーにシューレースを採用する独自の規格を引っ提げてデビュー。 Air Max 95'同様、初動はそこまでなかったものの、ナイキバブルの波が始まるにつけ一気にプレミア化。 かの有名な藤原ヒロシ氏が雑誌等々で猛プッシュしたことも人気に拍車をかける原因となりました。 実際にランニングカテゴリーではAir Maxシリーズに次ぐ人気機種の一つとして認知され、海外からレディースカラーのメンズ対応サイズが大量流入。 需要に対して供給量が追いつかない時期が長く続き、一時は5万円オーバーの価格帯で取引されておりました。 国内ではメンズ・レディース問わず人気機種になったものの、海外では当時この幅広のフォルムはそこまで受け入れられなかったようで、海外で評価が高まったのは2001年の「上野シティアタック」以後と言われています。 そういった関係もあり当時はインラインカラー以外は展開されておらず、海外別注も無かったため人気の割には短命で終わったモデルです。 後継モデルとして発売された「ステイシス」もフットスケープほどパッとしたセールスは記録できず、この手の流れはナイキバブルでいったん終了します。 近年では再評価されていることに加え、ハイブリットモデルのベースとしてセレクトされることが多く、ウーブン系、マックス系モデル等々に違った側面からアプローチをする際に用いられています。 そういった意味で、扱いやすいモデルなのかもしれませんね。 個人的な観点から述べると、シューズとしてはあまり好みじゃありません。 幅が広すぎることと、そこそこ厚めにとられたソールに対してアッパーが華奢過ぎてサポート性が皆無なため、ソールの返りが足についてきてるような気がしない点が理由です。 (レザーモデルを未着用のため、レザーモデルだと評価が変わる可能性あり) とは言え、一時代を築いたモデルであることは疑いの無い事実であり、ランニングでありながらもコンフォートさを備えたモデルの走りとして、体感されることをお勧めしたいモデルの一つです。 |