KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Air Jordan 8 Retro エア ジョーダン 8 レトロ(Black/Bright Concord/Aqua Tone) 2007年復刻 |
アウトソール |
独特のフレックスグルーブを入れ込んだ安定感の高いオクトパスパターンを採用。 中足部を大胆にえぐることで軽量化を促進。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 ヒールにはヒールエア、フォアにはフォアフットエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性が高いデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 ヒール周りのTPUパーツが安定感を向上。 インナーにハラチフィットシステムを採用し、クロスストラップを装備することで抜群のフィット感を提供してくれます。 |
システム |
P.U. Encap Heel Air Forefoot Air Huarache Fit System Cross Strap |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1992-93シーズンに発売。 開発するにあたり、デザイナーであるティンカー・ハットフィールドが幾何学模様からインスピレーションを受け、完成させたのがこのモデル。 ジョーダン個人としては、NBAファイナルを三連覇。 個人成績としては、レギュラーシーズンMVP、得点王、ファイナルMVPを獲得。 しかしながら、キャリア絶頂にあったにも関わらず、父親の殺害事件を契機にNBAから引退。 ここ日本においても、ストリートバスケブームが一段落していたこともあり、そこまで爆発的な売れ方をしなかった覚えがあります。 カラーバリエーションにおいても、AJ2以降一番少ない3色のみの展開。 こちらのカラーはオールスターカラーに該当します。 テクノロジー的にはAJ7をベースに爆発的な売り上げを計上していたエアレイドの流れを汲むクロスストラップを採用。 当時、Nikeが手にしていたアッパーテクノロジーを全て盛り込んだ内容となっており、ハイテク感が前面に押し出された内容となっております。 ここでAJ6からの流れは一旦完結。 AJ9以降、足し算的なハイテクからは方向転換をし始めます。 個人的には、フォルム等々もオリジナルとほとんど変わらないため、かなり良く出来た復刻だと思います。 履き心地も「柔らかい」と言うよりは「しなやか」な感じに仕上げられており、重量感のあるアッパーながら足取りは楽な感じに仕上がっていると思います。 問題はエアジョーダン史上No.1と言っても良いくらい通気性が劣悪だと言うこと。 ハラチフィット自体も蒸れやすい上に、クロスストラップでタン部分の通気口がふさがれてしまいますので、一日履くとビックリするくらい汗をかきます。 クロスストラップのシステム自体は素晴らしいだけに、これ以後ほとんどシューズに採用されなかったのはこういった部分が原因かと。 それに脱着もしにくいですしね。 シューズとしての魅力は十分ですしボリューム感もバッチリですので、減点要素を考慮しても、もう少しストリート市場で評価されても良いのではないかな、と思います。 |