KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Reebok CL Alpha Canvas リーボック クラッシック アルファ キャンバス(Black) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールには独特のフラットなブロックパターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールには非常に柔らかくチューニングされたE.V.A.を全体に挿入し、周りをラバーで巻くことでクラシカルさを演出。 |
アッパー |
アッパーに柔らかなキャンバス地と剛性の高い天然皮革のコンビを使用。 ライナー全体が革張りになっていることで、足当たりが非常によく、しなやかなフィット感を与えてくれます。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
当時、このモデル自体は通常のインラインカタログに掲載されていました。 ですが、大きく違うところはRDST(Reebok Design Studio Tokyo)で企画されたプロダクトだということ。 雑になりがちなインラインモデルながら、細部にわたりこだわって作られており、オーバークオリティーな、どう考えても定価以上の価値のあるプロダクトに仕上がっていました。 そういった意味ではRDSTから優秀なプロダクトをインラインに持っていく、という狙い通りの働きが見えた商品だったと思います。 ただ問題だったのは、市場が未成熟だったということとメーカー側が上手く真意を伝えられなかったことが重なり、正当な評価をほとんど得ることなくアウトレットに流れまくったということ。 この辺りから、プロダクトの市場への詰め込みが加速してきたのも大きな要因かもしれませんが、そういう点を考慮したとしても日の目を見なかったのが残念でなりません。 個人的には、当時Shoes Of The Yearに選んだほどコストパフォーマンスに優れたプロダクトだと思います。 履き心地に関してもこれ本当にただのE.V.A.なのか?と疑う程しなやかで柔らかいのが特徴。 一見ヴァルガナイズドっぽいルックスも相まって履き倒していた時期があったほど。 ただ問題はミッドソールがメチャクチャ埃をまといやすく、一日履くとこんなに汚れてたっけ?と思う程汚れること。 履いた後は、即クリーナーでメンテナンス必須でした。 かなりマニアックなモデルになりますが、もし探せるものならばこのオーバークオリティーな質感を楽しんでいただきたいな、と思います。 |