KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Nike Air Penny 3 ナイキ エア ペニー 3(Black/Black-Varsity Royal) 2008年復刻 |
アウトソール |
アウトソールにはフレックスグルーブを入れ込んだ、緩やかな同心円状パターンを採用。 ミッドソールとの間にカーボンファイバープレートを挿し込むことで過度な捻じれを抑制。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全体に使用。 リアフットには抜群のクッション性を誇るマルチチャンバーエアを搭載。 リアフットには安定したクッション性を誇るフォアフットズームエアを挿入。 |
アッパー |
アッパーにはメッシュ、天然皮革のコンビを採用。 サイドアッパーにはポリウレタンを成形することで高い剛性と縫い目の無くすことを両立させたポジット素材を使用。 |
システム |
Phylon Carbon Fiber Plate Forefoot Zoom Air Multi Chamber Air Foamposite |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1997-98シーズンにオーランド・マジックに所属していた、アンファニー・"ペニー"・ハーダウェイのモデルとしてデビュー。 間に伝説的モデル、Air Foamposite Oneを挟んだことから変則的になったものの、サードモデルという触れ込みで1998年スプリングカタログより展開。 国内ではナイキバブル末期にあたり、ほとんど注目されることが無く、いつの間にか無くなっていった印象が。 選手としても怪我で欠場する機会が多く、選手の威光によるマーケティングが不発に終わった点も理由としてあげられると思います。 シューズとしては、ペニーシリーズ屈指の出来栄え。 前作から引き継がれた、Foamposite テクノロジーを使用したことでアッパーの剛性とフィット感が秀逸。 アッパー全体を覆うわけではなく、サイドからのフィッティングのみに使用したことで、屈曲、通気性、重量と言った部分が犠牲にならずに済んでいる点が見逃せない部分でしょう。 クッション性に関しては、搭載位置の問題なのか、フォアズームのプニプニ感はないものの、バランスが良く、足に優しい感覚。 基礎設計的には現代でもギリギリ使用可能なクオリティーだと思います。 近年、House of Hoopなどが別注をかけることで、再評価される兆しはあるものの、全体としては歴史に埋もれたモデル、という印象はぬぐえません。 とはいえ、隠れた名作ですので、履いてみる価値はあると思います。 |