KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Nike Air OB Raid ナイキ エア レイド(Black/Citrus/Lt.Ultramarine) 2003年復刻 |
アウトソール |
アウトソールにはフレックスグルーブを入れ込んだ独自パターンを採用。 素材が非常に硬質なラバーゆえ、For outdoor use onlyの文字が刻まれています。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を提供するポリウレタン素材を全体に使用。 リアフットには安定したクッション性を誇るヒールエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーには通気性の高いメッシュとしなやかなデュラバック(高耐久性人工皮革)を採用。 クロスストラップを採用し、高いホールド感を確保してくれます。 |
システム |
P.U. Encap Heel Air Cross Strap |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1992年に発売。 Nikeの掲げるインターナショナル戦略の一環として、当時世界的なブームとなっていた、3 on 3専用のモデルとして、鮮烈にデビュー。 バルセロナオリンピックで大活躍したTeam USAの影響もあり、世界中でヒットしたモデルとして歴史に刻まれております。 当時M・ジョーダンの後継者として将来を嘱望されていたS・スーパーソニックス所属のケンドール・ギルがストラップを切ってNBAで着用していました。 日本国内でも例に漏れず、ストリートバスケットボールブームが到来。 フットロッカー等のUSA大手フランチャイズショップがカラー別注を数多く手がけ、それに便乗するような形で国内にも数多くのカラーリングが流入。 渋カジ&古着ブームで増殖したセレクトショップを中心として、幅広く取り扱われたことが国内での人気につながったといえます。 オリジナルにほとんど忠実に作られていますが、国内版に関しては「Air Raid」というモデル名の商標をasicsが保有しているため、クロスストラップのマジックテープ部分デザインがスウォッシュに変更。 海外版では通常通りのデザインのままリリースとなっております。 シューズとしてはやはりアウトドアユースを前提に考えて開発されているだけあって、クッション性が硬いモデルだと思います。 アウトソールの硬さが履き心地に影響していることは間違いないでしょう。 インソールを現代のテクノロジーでアップデートするだけでもだいぶ印象が変わるかもしれません。 アッパーに関してはストラップ以外プレーンですのでストレスは無いですね。 ストラップをきっちり〆ると、サイドにせり出しているラバー部分が当たって痛い事もありますので、サイズをハーフアップすることも場合によっては必要かと思われます。 個人的にはこの1が売れることで後発の2も復刻してくれないかな?と淡い期待を抱いていたのですが(筆者は2が個人的に好み)、流通量も非常に多かったということもあり、値段が暴落。 2が復刻するような話は何一つ無く、アウトレットに大量に流れる末路となってしまいました。 ファッション的観点から見ると、適度なボリュームと適度なハイテク感を持っているのでアクセントとして非常に使い勝手の良いモデルと言えます。 値段もこなれていることもあり、一足くらい手元にあっても良いのではないでしょうか。 |