KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Nike Vandal HI Canvas ナイキ ヴァンダル ハイ キャンバス(Medium Grey/Obsidian-White) 2003年復刻 |
アウトソール | アウトソールには安定性の高い同心円状パターンを採用。 |
ミッドソール | ミッドソールにはDie-Cut E.V.A.をラバーで包み込むフルカップタイプを使用。 |
アッパー |
アッパーには通気性の高いキャンバス素材を採用。 ストラップが足首周りを固定しホールド感を向上させてくれます。 |
システム |
Die-Cut E.V.A. Full Cup Out Sole |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1984年。 82年に発売されたAir Force 1の普及版として発売。 ナイロンアッパーで近未来的な素材を使用した「バンダルシュープリーム」 スエードアッパーで純然たるバスケットボールシューズっぽさを全面に押し出した「シュープリーム」 キャンバスアッパーのバスケットボールシューズカテゴリーで当時トップモデルとして打ち出した「バンダル」 コンセプトに合わせ素材、シルエットを変え3種類ほぼ同時に発売。 1984年当時、世間ではブレイクダンスが流行。 メディアに露出した著名人の足元が「バンダルシュープリーム」か「バンダル」だったことから、ダンサーを中心として普及。 一方で80年代後半から徐々に始まったヴィンテージブームの際には、カラーリングの面白さと、古着等との相性の良さからマニアに認知。 ダンス等々の実践使用で消費された数が多く、残存数の少なさからプレミア化。 2002年の復刻までカルトな人気を誇るモデルとなります。 履いた感覚としては、Air Force 1の軽いバージョンといった感じ。 ソールの厚さが全く違う点とキャンバスアッパーという組み合わせは、思った以上に軽快。 一日中履いているとクッション性がきつい部分が出てきますが、それでも期待値以上のバランス感があるかと。 通気性も良いので、夏でもサクッと履けるのはプラス。 欠点をあげるとすれば、キャンバスアッパーゆえの耐久性の低さ。 またサイズを間違えると変なところが当って痛い、というのは頭の中に入れていたほうが良いと思います。 復刻以降、短い期間でカラーバリエーションを多く乱発。 マニアには響いたものの、当時を知らない層にはなかなか受け入れられず、最終的には叩き売りの憂き目にあうこととなりました。 そういった状況を踏まえ、キャンバスの素材レベルを上げるなり、何らかのクオリティを上げて、少量生産をしてくれると嬉しいモデルですね。 |