KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Air Jordan 15 Retro エア ジョーダン 15 レトロ(Black/Varsity Red) 2007年復刻 |
アウトソール | アウトソールはグリップ性の高いヘリンボーンパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を発揮するファイロンを全面に使用。 ミッドソール全体には接地感が高く、豊かなクッション性を発揮するズームエアを前後に分割して搭載。 また中足部にTPUシャンクプレートと挿し込むことで過度な捻じれを防止。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性の高いフルグレインレザーとケブラー素材を配給した伸縮性の高いウーブン素材を採用。 サポート性を高めるために大振りのTPRヒールカウンターを装備することでスッポリと踵を固定。 |
システム |
Phylon Heel Zoom Air Forefoot Zoom Air TPU Shak Plate TPR Heel Counter |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1999-2000シーズンに発売。 主を無くしたAir JordanはJordanブランドの契約選手に引きつがれ、様々なPEを生み出しました。 デザインソースとしては超高速戦闘機X-15をモチーフに開発。 流体力学を根本に設計されたデザインはあくまでもマイケル・ジョーダンが使用することを前提に開発されたと言われています。 アウトソールからヒールに入れられた数字は、ジョーダン自身の誕生日と優勝回数、背番号、モデルのナンバーを表示。 AJ3から続く、ティンカー・ハットフィールドのデザインがこのモデルで一旦打ち切られます。 このモデルの特筆すべき点はやはりアッパーに使用されたウーブン素材。 ハラチフィット以降の新しい試みとして採用されたこのテクノロジーをバスケットボールシューズに生かそうとした点は斬新だったと思います。 シューズとしては硬めのクッショニングに対してホールド感の高いヒールカウンターと柔らかめのアッパーという組み合わせ。 個人的には同じようなアッパーソールバランスとしてAJ11になんとなく近いように感じます。 もちろん素材等々は違いますが、柔らかめのアッパーをトウ周りとサイドにかけて天然皮革で補強している感じなんかは延長線上にあるのでは、と。 そういった点を踏まえ、着用者の好みがかなり別れたのもこのモデルの特性の一つだったように思います。 ただ残念な点はPEが非常に多かったにもかかわらず、マイケル・ジョーダン自身の引退時期の合間ということもあり発売されたカラバリが非常に少なかったということ。 またレトロ化したものの、そこまで盛り上がらなかったことでしょうか。 前のめりな開発をされたアッパーだけに、もう少し位置づけが良くてもいいのではないか?と個人的には思うモデルです。 |