KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Air Jordan 10 Retro CDP エア ジョーダン 10 レトロ カウントダウンパッケージ(Black/Dark Shadow/True Red) 2007年復刻 |
アウトソール | 独特の緩いゼブラパターンにマイケル・ジョーダンの歴史を記述したスペシャルなアウトソールを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには柔らかなクッション性を発揮するポリウレタン素材を採用。 (カタログ表記上はファイロンになっていますが、オリジナルにおいて加水分解をしているものが大多数ですので憶測ではありますがポリウレタン素材と表記させていただきます) ミッドソール全体に安定かつ柔らかな履き心地を提供するフルレングスエアを搭載。 |
アッパー |
アッパーにはしなやかで剛性が高いデュラバック(高耐久性人工皮革)と天然皮革のコンビを採用。 クイックシューレースシステムが脱着を容易にしながら、確実なホールド感を提供。 また、シューレースホールの間をゴムベルトでつなぐことで高いフィット感をもたらしてくれます。 |
システム |
P.U. Full Length Air |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルはNBA1994-95シーズンに発売。 シューズの主であるジョーダンがNBAから引退していることから、発売当初は人気が上がらなかったモデルです。 一時はこの10でジョーダンシリーズ自体が打ち止めか?とささやかれていたほど。 ファーストカラーは長い歴史を彩ったシカゴ・スタジアムでの最後の記念試合ということで行われた「Pippen All-Star Classic」にて一度のみ着用。 AJ10を履く最初で最後の勇姿かと思われていましたが、1995年3月18日「I'm Back」という宣言のもとにNBAに電撃復帰。 主を取り戻したAJ10は都市限定カラーと言う形でPEカラーをゲリラ的に5色展開。 瞬く間にプレミアシューズとなりました。 プレイオフに進んだチームで当初履いていたのがこちらのカラーリング。 ですが、当時は背番号を「45」に変更していたので刺繍は「45」でした。 とはいえ、この刺繍バージョンを復刻してくれた、というだけでマニアにはたまらなかったのではないでしょうか。 進化の過程としてはやはりAJ7からAJ9まで続いたインナーブーツを取っ払った、というのが大きいような気がします。 インナーブーツを無くし、別の形でフィット感を得つつ、汎用性を上昇させた。 これが次のAJ11につながる布石だったのではないかと思われます。 欠点をあげるとすれば、ボリューム感のないアッパーでしょうか。 ショーツスタイルには非常に映えるモデルなのですが、パンツスタイルだとシンプルすぎて目立たないですし、一見何を履いてるかわかりにくい点。 限定カラー以外はいまいち評価されないのは、目立ってなんぼのジョーダンにおいて、若干地味だからかもしれませんね。 個人的にはこのAJ10がジョーダンの中で総合的にフェイバリットモデル。 プレーンで縫い目が少なくストレスが掛かりにくいアッパー。 フルレングスエアの適度なクッション性。 ゆったり目の幅。 などなど、全てにおいて自分の足に合ってる一品です。 日本人らしい足をしている筆者ですので、ジョーダンはちょっと・・・と思われている方にもお勧めが出来るプロダクトと言えるのではないでしょうか。 |