KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Adidas SL 72 アディダス スーパーライト 72(Trublu/Lempel/Macaw) 2008年復刻版 |
アウトソール | 安定したグリップ性を誇るストレートプロックパターンを採用。 |
ミッドソール | 全体に安定したクッション性を誇るE.V.A.を使用。 |
アッパー | アッパーには軽量なメッシュとスエードのコンビを採用。 |
システム | E.V.A. |
歴史背景 個人的感想 |
オリジナルは1972年に発表。 当時西ドイツで行われたミュンヘンオリンピックに合わせ、自国ブランドとしてのプライドをかけ、技術の粋を集めて開発。 SLとはスーパーライトの略で、これが記念すべきSLシリーズのファーストモデル。 以後歴代SLシリーズが当時のアディダスランニングシューズのフラッグシップモデルとなっていきます。 その名の通り軽量性を最重要視して開発。 adidasとして初のナイロンアッパーを採用し軽量性を高め、ソールには安定性を高めるためのフレアソールを採用。 当初オリンピックの競技用のみに開発されたため、市販の予定がなかったものの、市場の強い要望を受けて、1974年に発売。 当時としては群を抜いていた軽量性が高い評価を得て、ランニングシューズの権威でもある「ランナーズワールド誌」で栄光のファイブスターを獲得。 ランニングシューズにおけるadidasの地位が一気に確立をされることになります。 ヴィンテージ市場ではオールドランニングシューズらしからぬ発色の良さから人気株として高値で推移。 タン部分が素材の関係上、経年劣化するとベタベタになるものの、程度の良いものであればかなりの確率で非売品に。 90年代半ばの初回復刻ですら、一時はプレミアが付いていたほどでした。 シューズとしてはあくまで70年代の設計ですので、履き心地に関しては論ずる対象にならないかと。 1日履いていたら間違い無く足が痛いです。 (個人的には3時間程度でギブアップ) また、アッパーが軽量でしなやかな割には、ソールの屈曲が意外と良くないので、その辺りに違和感を覚える部分も。 その他にはヒールカップの形状が若干浅いため、ジャスト目を履かないと靴擦れを起こしてしまう可能性が高いですね。 スペックを考えても、あくまでもカラーリングに付随する雰囲気を楽しむシューズだと個人的には思います。 近年では数年に一回復刻されていますので、一生懸命探さなくても手に入るようになったのは嬉しいところ。 色落ちの良いデニムなんか合わせてヴィンテージ感を気軽に楽しんでほしいモデルです。 |