KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表 スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、 学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。 プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、 現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。 Black Ships http://www.blackships.co.jp/ https://twitter.com/yasu_taro |
モデル名 |
Adidas T-MAC 3.5 アディダス ティーマック 3.5(Black/R.White) 2004年発売 |
アウトソール | アウトソールにはノンマーキングラバーソールにT-MACのハチャメチャな動きに対応するべく開発された、変形型ドレッドパターンとストレートパターンを採用。 |
ミッドソール |
ミッドソールには安定したクッション性を誇る、C.M.E.V.Aを全体に使用。 ヒールにはクッション性の高い衝撃吸収素材、adiPRENEを。 フォアフットには推進力・クッション性を兼ね備えたadiPRENE+を搭載。 アウトソールからアッパーにかけて伸びたTorsion Systemが足の過度な捻じれを防止。 インソールには復元性が高くクッション性の良い特殊なものを採用。 |
アッパー |
アッパーには剛性が高くしなやかでリッチなフルグレインレザーと足当たりのよいシンセティックのコンビを使用。 インナーブーツを搭載することで高いフィット感と足馴染みの良さを確保。 また、インナー素材に吸湿速乾性及び抗菌作用に優れたオーソライト社の素材を全面に採用。 サイドアッパーを柔らかなTPUとメッシュのベンチレーション仕立てにすることで通気性を完備。 |
システム |
C.M.E.V.A. adiPRENE adiPRENE+ Torsion System |
歴史背景 個人的感想 |
NBA2003-04シーズン後半戦、オーランド・マジックに所属したT-MACことトレーシー・マグレディーのシグネチャーモデルです。 抜群の売り上げをマークしたT-MAC3をシーズン通して履く予定が変更され、前倒しでお披露目されたのがこの3.5。 1~3までの流れを知っていたものとしては、一瞬目が点になるほどのモデルとしての方向転換がこのモデルから始まったと言えます。 カラー展開の多かった3の後釜にしてはカラバリが多く展開されず、全部で3色のみ。 このモデルは翌年の夏に行われたアメリカ大陸予選まで着用されたこともあり、USAカラーが存在。 その辺りまで睨んだマーケティングだったように思えます。 シューズとしてはベースが3ということもあり、履き心地関係はそのままに、課題であった通気性を解消するために制作されたような感覚。 実際の見た目はカットが高くなったように見えますが、ホールド感が強くないため、足首のフリーさは1~3までの延長上。 履いた感覚に違和感がない作りになっています。 また、この辺りから徐々にシューズとしての足幅が広くなり始めて、履きやすくなります。 このモデルのインナーブーツもフォルムの関係上、締め付けが3に比べるとゆったりしているので、幅も楽に感じると思います。 総じて言えば、3をかみ砕いて使いやすくしたモデル、という感じですね。 ホワイトベースだとサイドアッパーのベンチレーション部分が黄ばむという問題があったため、もう少しブラックベースでカラバリがあれば、市場にインパクトを残せたモデルだったかもしれません。 |