KUNIHITO "YASU-TAROU" YASUI

パリコレブランド"Black Ships"デザイナー及びReal Japan 代表
スニーカー及びファッション系バイヤーを歴任し、
学生時代にトータルライフスタイルプロデュースカンパニー Real Japanを設立。
プロダクトの根底にある質を見極める発言やレビューで知られ、
現在ではシステムプロデュース、マーケティングプロデュース、アパレルブランド企画運営など、活躍範囲は多岐にわたる。

Black Ships
http://www.blackships.co.jp/


TWITTER
https://twitter.com/yasu_taro


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Adidas 1.1 B アディダス 1.1 バスケットボール(Black/R.White/Metallic Silver)@Versus 365-133th Day



2011/9/20 Posted by Kunihito Yasui





*注意
あくまで個人的なデータベース及び感想であり、内容については保証をしかねます。
良い部分、悪い部分関係なく個人的な視点で記述をしておりますので、
気分を害される方はお読みにならないようお願い申し上げます。


Adidas 1.1 B アディダス 1.1 バスケットボール(Black/R.White/Metallic Silver)
Adidas 1.1 B アディダス 1.1 バスケットボール(Black/R.White/Metallic Silver) Adidas 1.1 B アディダス 1.1 バスケットボール(Black/R.White/Metallic Silver)

モデル名 Adidas 1.1 B アディダス 1.1 バスケットボール(Black/R.White/Metallic Silver)
2006年発売
アウトソール アウトソールにはノンマーキングラバーを同心円パターンとドレッドパターンのミックスにてアレンジ。
ミッドソール ミッドソールには安定したクッション性を誇るC.M.E.V.A.と自動的にミッドソールの硬度を変換するIntelligence Systemを搭載。

中足部から踵にかけて過度な捻じれを防止するTorsion Systemを挿入。
アッパー アッパーには足なじみが良く、しなやかなシンセティック素材を使用。

通気性を考慮されたメッシュタンとメッシュインナーがプレー中の快適さを約束してくれます。
システム Intelligence System
C.M.E.V.A.
歴史背景
個人的感想
Adidasが2005年から発表をしていた、自動的にクッション性をコントロールするIntelligence System。
ピンの抜き差しやガスの入れ替えなど、遥か昔からAdidasが取り組んできた「使用者に最適なクッション性」という命題をとうとう実現させた夢の機能性。

Intelligence Systemとは、搭載された磁器がフロアの硬さ、使い手の体重等を感知し、人工知能部分に通達。
人工知能のモーターがワイヤーを回し、その人に合った適切なクッション性に、ヒール部分の硬度を随時変更していくというのが大まかな概要です。

初代搭載モデルはランニングシューズ。
それをもう一歩推し進めて開発し、バスケットボールシューズに搭載したのがこのモデル。

NBA2005-06シーズン中盤からNBA2006-07シーズン初旬にかけて、Adidasの中でも一部のトップ契約選手にのみ支給。
S・スパーズ所属のトッププレイヤー、ティム・ダンカンを筆頭にケビン・ガーネット、チャウンシー・ビラップス等もスポットにて着用。

トップ契約選手からのコメントを紐解いてみても、非常に好意的かつ戦闘力の高さを伺えておりました。

シューズとしては、若干アッパーが華奢な感覚。

Intelligence Systemは機能性と裏腹に重量があるため、ソール周りが重くなる欠点があります。
それゆえ、全体のバランスを考え、これ以上の剛性が高い重厚なアッパーを使用出来なかったのではないかと思われます。

反面ソール周りに重心がしっかりあるということの裏返しでもあるため、振り子の原理で走りやすく、そこまで大きな違和感を感じずに済むという風に捕らえることも可能。
その辺は履き手の意識の問題かと思われます。

Intelligence Systemは使用開始からある程度までは何度か勝手にチューニングしてくれますんで、その度に微妙な違いを感じることが出来、非常に面白いです。
マニュアルでも調節可能なため、本当に好みのクッション性に設定できます。

もう一点問題をあげるとすれば、フォアフットのクッション性を変えれないということ。
ランニングでもバスケットボールでも前傾姿勢になることが多いわけですから、フォアフットのクッション性までも調節できれば完璧なシステムだったと思います。

国内定価35000+Taxという金額をどう捉えるかによると思いますが、この当時一時的にもシューズとしての未来形が見えただけでも面白かったのではないかと。

しかしながら販売不振でアウトレットに山積みされたように、このシステムの先の未来を継続してAdidasが描けるような市場が無かったことが残念でなりません。
願わくば、このシステムの完成系を見たかったな、と思う未完成なモデルですね。




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